JP3442743B2 - 試料分析装置 - Google Patents

試料分析装置

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JP3442743B2
JP3442743B2 JP2001034733A JP2001034733A JP3442743B2 JP 3442743 B2 JP3442743 B2 JP 3442743B2 JP 2001034733 A JP2001034733 A JP 2001034733A JP 2001034733 A JP2001034733 A JP 2001034733A JP 3442743 B2 JP3442743 B2 JP 3442743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,加速されたHeな
どのイオンを照射する試料が内部に配置される真空容器
と,励磁コイル及び対の磁極を含み,試料により散乱さ
れたイオンを磁場により偏向する磁場偏向手段と,前記
磁場偏向手段により磁場偏向されたイオンを検出する検
出器とを備えた試料分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に,ラザフォード後方散乱法(RB
S法)は,高エネルギー軽イオンをプローブとした弾性
散乱により,試料表面下の元素組成分布が数10nm
(数100Å)程度の深さ分解能で非破壊的に分析でき
る特長をもち,かつ測定時間も短く定量性に優れた手法
である。RBS法を用いた分析装置(以下,RBS装
置)は,イオン注入など半導体プロセス研究に不可欠と
認知されているものの,装置が比較的大規模,ミクロン
サイズの局所分析ができないなど装置完成度が低いため
に,破壊的ではあるが利便性に優れた2次イオン質量分
析法(SIMS)やオージェ電子分光法(AES)など
を用いた汎用分析装置に市場を譲り,今や認知度が低く
なりつつあるのが現状である。ところが,昨今LSIの
高速化に伴う素子の微細化により,ゲート酸化膜が数原
子層レベルの〜1nm(〜10Å) にまで極薄化し,ま
た高密度磁気ディスク用の磁気抵抗薄膜ヘッドも,GM
R/TMRの利用が始まり,〜1nmの極薄膜を多数積
み上げた極薄多層膜構造となりつつある。これら極薄膜
の研究開発ならびに生産管理においては,表面スパッタ
を基本とするSIMSやAESでは表面損傷層が生成さ
れることなどから深さ分解能に限界があり,再び非破壊
手法であるRBS法を用いたRBS装置にスポットライ
トが当ってきている。RBS装置でも,表面障壁型の半
導体検出器を用いた装置の深さ分解能は十分とは言い難
い。RBS装置において,半導体検出器は,散乱イオン
のエネルギースペクトルを測定するのによく用いられて
きたのであるが,半導体検出器を用いたRBS装置の深
さ分解能は,もっぱら半導体検出器のエネルギー分解能
に依存しており,限界があった。高い深さ分解能を有す
るRBS装置は,磁場偏向によりエネルギー分析を行う
(電磁石スペクトロメータを用いた)ものである。これ
は,世界に先駆け,京都大学工学部,木村らによって開
発されたものであり,その手法は高分解能RBS法(HR
BS:High resolution RBS)と呼ばれている(Appl. P
hys. Lett.64 (1994) 2232) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,半導体
検出器と較べると,電磁石スペクトロメータの寸法は大
きく,試料が配置される真空容器内部に電磁石スペクト
ロメータ,さらにはイオン検出器を設けると,それに合
わせて真空容器の寸法を大きくする必要があり,また,
電磁石スペクトロメータは,発熱し且つ放出ガスによる
真空負荷の大きなコイルを含むことから,分析に悪影響
を与える恐れがあった。このため,図8に示す如く,電
磁石スペクトロメータ100やイオン検出器7は,真空
容器1の外側(大気側)に配置される。円筒形の真空容
器1の中心軸にあたる位置で,試料2により散乱された
散乱イオンは,真空容器1に予め設けられた数個のポー
ト101のいずれかから,電磁石スペクトロメータ10
0に入射する。散乱イオンは,磁極5間に挟まれた真空
ダクト102の中で偏向分析され,イオン検出器7の検
出面に導かれる。図8の例では,RBS分析の後方散乱
角に対するポート101aだけでなく,ERDA(Elas
tic Recoil Detection Analysis)分析の前方散乱角に対
するポート101cも用意されている。ERDAは,試
料中の飛距離に比例して,軌道電子との非弾性散乱によ
りエネルギー損失があることを利用し,イオンによって
試料から前方に弾き出された反跳原子(主に水素)のエ
ネルギーを測定することによって,その原子が存在した
深さ(分布)情報を,RBSと同様に得ることができる
ものである。図8に示すように,真空容器1の外側に電
磁石スペクトロメータ100を配置すれば,真空容器1
の寸法を比較的小さくすることもできるし,コイルの熱
が分析に悪影響を与えるのも避けることができるのであ
るが,分析検出し得る散乱イオンの散乱角はポートの設
けられた角度に制限されてしまう。散乱角が制限されて
しまうと,目的信号を明瞭に判読することが困難になる
ことがある。
【0004】ここで,AlGaN(100A)/InG
aN(100A)/GaN(1000A)に対して散乱
角が80°の場合と125°の場合とについてそれぞれ
RBS装置により得られたスペクトルの実測例と,モデ
ルシミュレーションにより得られた各元素成分毎の分布
を図9に示す。図9(a)が散乱角80°の場合のスペ
クトルの実測例であり,図9(b)が散乱角125°の
場合のスペクトルの実測例であり,図9(c)が散乱角
80°の場合の各元素成分毎の分布を表すものであり,
図9(d)が散乱各125°の場合の各元素成分毎の分
布を表すものである。分析の目的が中間層の厚みやIn
組成比であるとした場合,図9に示す如く,散乱角80
°のスペクトルでは,Inの信号がGaの信号に重なっ
てしまうが,散乱角125°のスペクトルでは,両信号
は定量可能な程度に分離されている。このように散乱角
に制限があると,試料の表面構造や組成によって,目的
信号を得ることが困難になってしまうことがある。ま
た,別のポートに電磁石スペクトロメータを付け替える
ために,真空を破らなければならないとすると,そのた
めに,真空排気などに多大な時間を要するだけでなく,
目的対象が極薄膜であれば,表面を大気に晒すことによ
って吸着汚染を招くことになってしまう。RBSに続
き,ERDAにより含有水素について,同じ電磁石スペ
クトロメータを利用して精密に深さ分布を測定したいと
の分析ニーズもあるが,試料により後方散乱されたイオ
ンと,試料から前方に弾き出された反跳原子とでは,そ
れらの粒子が進む方向が大きく異なるため,上述のよう
にポートを別個に設ける必要があり,RBSからERD
Aに移行する際に真空を破り,大気中の水分が試料表面
に吸着すると,その水素の混在が表面近傍の水素定量の
邪魔をしてしまう。加熱して十分な時間を置けば,その
水分は除去できるが,測定時間の浪費や試料表面の変質
という本質的問題がつきまとってしまう。本発明は,こ
のような従来の技術における課題を鑑みてなされたもの
であり,磁場偏向分析により高い深さ分解能を実現しな
がら,磁場分析と検出を試料が配置された真空容器内で
行うことが可能で,しかも装置寸法が比較的小型で,コ
イルの熱が分析に与える悪影響も避けることの可能な試
料分析装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに,本発明は,加速されたイオンを照射する試料が内
部に配置される真空容器と,励磁コイル及び対の磁極を
含み,試料により散乱されたイオンを磁場により偏向す
る磁場偏向手段と,前記磁場偏向手段により磁場偏向さ
れたイオンを検出する検出器とを備えた試料分析装置に
おいて,前記磁場偏向手段の前記磁極を前記真空容器の
内側に配置し,前記磁場偏向手段の前記励磁コイルを前
記真空容器の外側に配置し,前記磁場偏向手段は,前記
励磁コイルにより発生した磁束を前記真空容器の壁によ
って隔てられた前記磁極に導くためのヨークを前記真空
容器の内側と外側とにそれぞれ備えてなるとともに,前
記磁極及び前記真空容器の内側にある前記ヨークを含む
内部ユニットと,前記励磁コイル及び前記真空容器の外
側にある前記ヨークを含む外部ユニットとを,前記試料
のイオン照射点を中心とした円の円周方向に沿って両ユ
ニットの相対位置関係を保ちながら前記イオンの散乱角
に対応させてそれぞれ移動可能に支持してなることを特
徴とする試料分析装置として構成されている。本発明に
係る試料分析装置では,励磁コイル及び対の磁極を含
み,試料により散乱されたイオンを磁場により変更する
磁場変更手段を用いて,高い深さ分解能が実現される
が,試料が配置される真空容器の内側に前記磁場変更手
段の前記磁極が,前記真空容器の外側に前記磁場変更手
段の前記励磁コイルがそれぞれ配置される。また,前記
磁場変更手段は,前記励磁コイルにより発生した磁束を
前記真空容器の壁によって隔てられた前記磁極に導くた
めのヨークを前記真空容器の内側と外側とにそれぞれ備
えている。このため,試料が配置される真空容器の内部
で磁場分析や検出を行って真空容器にポートを設ける必
要をなくしながらも,装置寸法が比較的小型で,励磁コ
イルの熱が分析に与える悪影響も避けることができる。
【0006】また,前記試料分析装置では,前記真空容
器の外側の前記励磁コイルによって発生された磁束は,
前記ヨークによって前記真空容器の内側の前記磁極に導
かれるから,この場合,前記内部ユニット及び前記外部
ユニットの相対位置関係を保ちながら前記円の円周方向
に沿ってそれぞれ移動させるよう駆動することにより,
任意の散乱角のイオンの分析検出が可能となる。その結
果,試料の表面構造や組成に合った最適な散乱角を選択
することができる。また,同じ試料についてRBS分析
に続いてERDA分析を行う場合でも,真空を破ること
なく,前記内部ユニット及び前記外部ユニットを移動さ
せるだけで,RBS分析からERDA分析に移行するこ
とができる。このとき,前記駆動される内部ユニット及
び外部ユニットそれぞれの位置を検出する位置検出手段
を更に備え,前記位置検出手段の検出結果に基づいて,
前記内部ユニット及び/又は前記外部ユニットの位置制
御を行うことが考えられる。さらに,この場合に,前記
試料分析装置が,前記磁極間の磁場強度を検出する磁場
強度検出手段を備え,前記磁場強度検出手段の検出結果
に基づいて,前記磁場強度が所定値以上となるように
記励磁コイルへの電流を制御することが考えられるし,
前記内部ユニット及び/又は前記外部ユニットの位置を
調整することが考えられる。前記真空容器の内側にある
ヨークと前記真空容器の外側にあるヨークに位置ずれが
あると,そのずれたところから磁束が漏れてしまうた
め,前記真空容器の内側にあるヨークと前記真空容器の
外側にあるヨークとの位置ずれはある程度抑える必要が
あるが,その位置ずれがそれほど大きいものでないなら
ば,ずれによって生じた前記磁極間の磁場強度の低下
を,前記励磁コイルに流す電流の増大により補償すれば
よい。それによって,前記磁極間の磁場強度は所望の大
きさにしながらも,前記真空容器の内側にあるヨークと
前記真空容器の外側あるヨークとの相対位置関係の設定
の厳密性を緩和し,位置調整を容易なものとすることが
できる。
【0007】また,前記試料分析装置では,例えば前記
対の磁極が対向する対向面を前記円の円周方向と直交す
る方向に向けて,前記磁極を配置する場合がある。この
場合,前記円の円周方向に磁極が占める空間を抑えるこ
とが容易となり,装置の全体寸法の小型化が図り易くな
る。また,前記試料分析装置において,例えば前記真空
容器の壁面が曲面である場合,平面である場合よりも,
より薄い厚みでも大気圧に耐え得るので,前記真空容器
の壁面によって隔てられる前記真空容器の内側にあるヨ
ークと前記真空容器の外側にあるヨークとの距離を抑え
ることができ,ヨーク間の漏れ磁束を抑えることが可能
となる。また,前記試料分析装置において,前記磁極内
の中心軌道イオンの偏向角は,例えば120度以上18
0度以下にされる。この場合,イオン検出器を前記真空
容器の内部に設けるにあたって,前記真空容器の寸法を
抑えることが容易となる。また,前記試料分析装置にお
いて,前記真空容器の内側にある前記ヨークと前記真空
容器の外側にある前記ヨークとを隔てる前記真空容器の
壁の材料に磁性材料を用いれば,前記真空容器の内側に
ある前記ヨークと前記真空容器の外側にある前記ヨーク
とを隔てる前記真空容器の壁の厚みが多少大きくても,
そこからの漏れ磁束を抑えることができる。また,前記
内部ユニット及び前記外部ユニットが別個の駆動手段に
よりそれぞれ駆動される構成とすることが考えられ,こ
のとき,前記内部ユニットが前記真空容器内の円弧状ガ
イドレールで支持され,前記外部ユニットが前記真空容
器外の円弧状ガイドレールで支持される構成が内部ユニ
ットと外部ユニットとを試料のイオン照射点を中心とし
た円の円周方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持する構
成とすることが考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
なお,以下の実施の形態は,本発明の具体的な例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の実施の形態に係る高分解能
ラザフォード後方散乱分析装置A1の側方断面の模式
図,図2は前記高分解能ラザフォード後方散乱分析装置
A1の平面視構成図である。図1及び図2に示す如く,
本発明の実施の形態に係る高分解能ラザフォード後方散
乱分析装置A1は,真空容器1,ヨーク3,ガイドレー
ル4,9,磁極5,イオン検出器7,励磁コイル8,磁
気センサ10などを備える。真空容器1は,直径約1m
φの円筒形真空容器であり,円筒の中心軸にあたる位置
Pには,試料2を装着するための図示しない架台が配置
される。この架台は,前記円筒の円周方向に回転自在に
試料2を支持する。ヨーク3は,真空容器1の内側に配
置される内部ヨーク31と,真空容器1の外側に配置さ
れる外部ヨーク32とを含み,いずれも純鉄からなる。
内部ヨーク31は2つの部材31a,31bからなり,
内部ヨーク31の下側の部材31a上には,磁極5や非
磁性材からなるスペーサ6を介して,前記部材31aと
対向するように,内部ヨーク31の上側で前記部材31
aと同一形状の部材31bが配置されている。下側の部
材31aは真空容器1の底板11内面上に設けられたガ
イドレール4に移動可能に支持されている。ガイドレー
ル4は,真空容器1の円筒の中心軸と軸を同じくする円
環状のレールであり,内部ヨーク31,磁極5,スペー
サ6,検出器7などを含む真空容器1の内部に配置され
る内部ユニットは,前記円筒の円周方向(矢印C方向)
に沿って移動可能である。ガイドレール4に支持された
もののうち内部ヨーク31及びスペーサ6は,真空容器
1の円筒側壁12内面に近接し,内部ヨーク31及びス
ペーサ6の円筒側壁12内面側は,円筒側壁12内面方
向に沿うように成形されている。磁極5は,平面視扇状
の高磁性材からなる対向する2つの磁極5a,5bを含
み,図2に示すように,試料1から174mm離れた位
置に,試料1で散乱された散乱イオンの中心軌道の法線
に対し,41°の角度で傾けて配置される。外部ヨーク
32は前記部材31a,31bと同じ断面形状を有する
部材32a,32b,及び前記部材32aと前記部材3
2bとを連結する部材33cからなる。前記部材32
a,32cや励磁コイル8がその上に配置される前記部
材32bは,真空容器1の外側に設けられたガイドレー
ル9に移動可能に支持されている。
【0009】ガイドレール9は,真空容器1の円筒の中
心軸と軸を同じくし前記円筒よりも直径の大きい円環状
のレールであり,外部ヨーク32及び励磁コイル8を含
む外部ユニットは,前記内部ユニットと同様,前記円筒
の円周方向(矢印C方向)に沿って移動可能である。ガ
イドレール9に支持されたもののうち励磁コイル9,及
び前記部材32a,32bは,真空容器1の円筒側壁1
2外面に近接し,励磁コイル9及び前記部材32a,3
2bの円筒側壁12外面側は,円筒側壁12外面方向に
沿うように成形されている。内部ヨーク31と外部ヨー
ク32とを円筒側壁12を隔てて対向する位置に配置す
れば,励磁コイル9に電流を流すことによって真空容器
1の外側で発生した磁束の磁路が,外部ヨーク32,内
部ヨーク31,及び磁極5によって形成される。前記磁
束が外部ヨーク32及び内部ヨーク32により磁極5に
導かれ,磁極5a,5b間に磁場が印加されるのであ
る。試料により散乱された散乱イオンは,この磁極5
a,5b間の磁場によって偏向を受ける。例えば散乱イ
オンの軌道半径が150Rの磁場の強度で,散乱イオン
を約120°偏向する。この実施の形態において,内部
ヨーク31と外部ヨーク32とを円筒側壁12を隔てて
配置するようにしたのは,前記磁路の磁気抵抗をできる
だけ抑えるためである。円筒側壁12は一定曲率をもつ
ために,例えば5mm程度と非常に薄くしても大気圧に
耐え歪むことがなく,50mm程度の厚みが必要な底板
11や天板13と異なり,内部ヨーク31と外部ヨーク
32との距離を小さくすることができる。従って,内部
ヨーク31と外部ヨーク32とを隔てるのが円筒側壁1
2であれば,真空容器1(の円筒側壁12)の基材にス
テンレスなどの非磁性材を用いても,前記磁路の磁気抵
抗は十分に抑えられる。なお,励磁コイル8が磁極5を
囲むが如く,真空容器1の上部及び下部に張り出してい
るのも,少しでも漏れ磁束を抑え,必要な磁場強度を効
率的に得るためである。
【0010】イオン検出器7は,試料2表面から磁極5
(の散乱イオンの入り口側)までの距離と同じ距離,即
ち磁極5(の散乱イオンの出口側)から174mm離れ
た位置に配置される。イオン検出器7は,図示しない支
持部材によって内部ヨーク31等と連結されており,内
部ヨーク31等と相対位置関係を変えずに,前記円筒の
円周方向に沿って移動する。上述のように試料1,磁極
5,及びイオン検出器7を配置した場合の散乱イオンの
軌道をシミュレーションした結果を図3に示す。図3の
上段は散乱イオンの経路とX方向の変位の大きさとの関
係を示し,図3の下段は散乱イオンの経路とY方向の変
位の大きさとの関係を示している。上述の配置関係で2
重収束の条件が満たされており,図3に示す如く,X方
向及びY方向のいずれの方向においても,試料1表面の
一点から散乱された散乱イオンは,イオン検出器7の検
出面において再び焦点を結んでおり,高精度且つ感度の
良いエネルギー分析が可能となる。また,中心軌道の散
乱イオンを約120°偏向させるのは,イオン検出器7
を真空容器1の円筒側壁12内面に近接して配置するた
めである。これによって,円筒容器の直径を最小限に抑
えることができる。このことは,内部ヨーク31の寸法
を抑えることにもつながり,漏れ磁束を抑えるのにも寄
与する。磁気センサ10は,磁極5a,5b間に配置さ
れ,磁極5a,5b間の磁場の強度を検出する。磁気セ
ンサ10により検出された磁場の強度は,励磁コイル8
に流す電流を制御する図示しない制御回路に供給され,
制御回路は,磁場の強度の検出された値に基づいて,適
当な磁場の強度が得られるように電流を制御する。
【0011】上述のような構成を有する高分解能ラザフ
ォード後方散乱分析装置A1では,真空容器1内部の前
記円筒の中心軸にあたる位置Pに配置された試料2に対
して,図示しないイオン加速器によって所定のエネルギ
ーに加速され,その後コリメータやレンズ系を利用して
平行性が確保されたHeなどイオンが照射される。試料
2中の成分原子により弾性散乱されたイオンは,174
mm離れた磁極5によって約120°偏向されることに
よりエネルギー分析された後,磁極5出口から174m
m下流のイオン検出器7によって電気信号に変換され
る。イオン検出器7の各所で得られた前記電気信号から
散乱イオンのエネルギースペクトルが得られる。このス
ペクトルの高エネルギー端のエネルギー値を用いれば成
分同定が,それに続く連続スペクトルを用いれば試料深
さ方向の組成分析がそれぞれ可能である。前記高分解能
ラザフォード後方散乱分析装置A1では,磁極5,ヨー
ク3,及び励磁コイル8を含む電磁石スペクトロメータ
(磁場偏向手段)のうち,磁極5とヨーク3の一部だけ
が真空容器1内に配置されるため,真空容器1内で磁場
分析と検出を行いながらも,真空容器1の寸法を抑える
ことが比較的容易であり,また発熱する励磁コイルから
の熱が分析に悪影響を与えるのを回避することもでき
る。また,回転導入子やモータなどにより前記内部ユニ
ット及び前記外部ユニットをそれぞれ駆動すれば,真空
を破らずに,図4に示す如く,磁極5,イオン検出器
7,励磁コイル8,内部ヨーク31,外部ヨーク32な
ど(前記内部ユニット及び前記外部ユニット)を前記円
筒の円周方向(矢印C方向)に沿って移動させることが
でき,任意の散乱角のイオンの分析検出が可能となる。
その結果,高エネルギー分解能を実現しながら,試料の
表面構造や組成に合わせて,真空を破ることなく(試料
の吸着汚染を招く恐れなく),目的の情報が最も得られ
やすい最適角度を選択することができる。また,同じ試
料2についてRBS分析に続いてERDA分析を行う場
合でも,真空を破ることなく,前記内部ユニット及び前
記外部ユニットを移動させるだけで,RBS分析からE
RDA分析に移行することができる。
【0012】なお,内部ヨーク31と外部ヨーク32と
の位置合わせが十分に行われていなければ,ずれている
部分から磁束が漏れてしまい,同じ大きさの電流を励磁
コイル8に流していても,磁極5a,5b間の磁場の強
度は低下する。位置合わせを行うためには,例えば前記
内部ユニット及び前記外部ユニットの位置をそれぞれ検
出する。位置検出手段には,前記内部ユニット及び前記
外部ユニットの移動によって回転し,その回転量に応じ
た電気信号を出力するロータリーエンコーダなどを用い
ればよい。このロータリエンコーダを用いて前記内部ユ
ニット及び前記外部ユニットの位置制御を行い,両者の
相対位置関係を設定する。また,例えば内部ヨーク31
の円筒側壁12内面側に永久磁石を,外部ヨーク32の
円筒側壁12外面側の対応する位置に磁気センサを配置
しておき,円筒側壁12を隔てた磁気センサにより検出
された永久磁石の磁場の大きさが所定値以上になるよう
に,前記内部ユニット及び前記外部ユニットのいずれか
一方又は両方の位置を調整し,両者の相対位置関係を設
定するようにしてもよい。このように前記内部ユニット
及び前記外部ユニットの相対位置関係を設定する際,両
者のずれがそれほど大きくなければ,厳密に位置合わせ
を行わず,励磁コイル8に流す電流の大きさを調整し
て,磁極51,52間の磁場の強度を調整するようにし
てもよい。磁気センサ10は,前記内部ユニット及び前
記外部ユニットの相対位置関係の厳密さを緩和するため
に設けられている。例えば位置合わせを行った後,磁気
センサ10により検出された磁極5a,5b間の磁場の
強度が所望の値よりも小さい場合,励磁コイル8に流す
電流を大きくする。これによって,それ以上厳密に前記
内部ユニット及び前記外部ユニットの相対位置関係を設
定する必要はなくなる。
【0013】また,上述の例では,内部ヨーク31と外
部ヨーク32とが円筒側壁12によりを隔てられていた
が,これに限られるものではなく,例えば図5に示す高
分解能ラザフォード後方散乱分析装置A2の如く,内部
ヨーク31と外部ヨーク32とを真空容器1の底板11
及び天板13により隔てるように各構成を配置してもよ
い。前記高分解能ラザフォード後方散乱分析装置A2で
は,円筒側壁12内面に2つのガイドレール4′が設け
られており,前記部材31a,31bは,これら2つの
ガイドレール4′によってそれぞれ前記円筒の円周方向
に沿って移動可能に支持される。但し,大気圧に耐える
ためには,底板11及び天板13の厚みは円筒側壁12
よりも大きくしなければならず,これらの基材にステン
レスなどの非磁性材を用いると,漏れ磁束が多くなって
しまう。そこで,このような場合には,底板11や天板
13の基材に磁性材を利用する。これによって,内部ヨ
ーク31と外部ヨーク32との距離が離れても,磁束漏
れをある程度抑えることができる。底板11や天板13
の基材に磁性材を利用した場合,磁極5の存在しない部
分まで磁性材が広がることになるため,その分の磁束漏
れは生じるが,図1の構成と図5の構成のいずれが好ま
しいか(磁束漏れが少ないか)は,各装置の幾何学的寸
法設計に依存する。従って,各装置の幾何学的寸法設計
に従って適宜選択すればよい。また,前記高分解能ラザ
フォード後方散乱分析装置A1,A2では,磁極5a,
5bが対向する対向面を前記円筒の円周方向(矢印C方
向)と平行な方向に向けて磁極5を配置したが,例えば
図6及び図7に示す高分解能ラザフォード後方散乱分析
装置A3の如く,磁極5a,5bが対向する対向面51
を前記円筒の円周方向(矢印C方向)と直交する方向に
向けて磁極5(5a,5b)を配置するようにしてもよ
い。この場合,前記円筒の円周方向に磁極5が占める空
間を抑えることが容易となり,その結果真空容器1の直
径を小さくし,装置の全体寸法の小型化を図ることがで
きる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る試料
分析装置では,励磁コイル及び対の磁極を含み,試料に
より散乱されたイオンを磁場により変更する磁場変更手
段を用いて,高い深さ分解能が実現されるが,試料が配
置される真空容器の内側に前記磁場変更手段の前記磁極
が,前記真空容器の外側に前記磁場変更手段の前記励磁
コイルがそれぞれ配置され,また,前記磁場変更手段
は,前記励磁コイルにより発生した磁束を前記真空容器
の壁によって隔てられた前記磁極に導くためのヨークを
前記真空容器の内側と外側とにそれぞれ備えているた
め,試料が配置される真空容器の内部で磁場分析や検出
を行って真空容器にポートを設ける必要をなくしながら
も,装置寸法が比較的小型で,励磁コイルの熱が分析に
与える悪影響も避けることができる。また,前記試料分
析装置において,前記磁極及び前記真空容器の内側にあ
る前記ヨークを含む内部ユニットと,前記励磁コイル及
び前記真空容器の外側にある前記ヨークを含む外部ユニ
ットとを,前記試料のイオン照射点を中心とした円の円
周方向に沿って両ユニットの相対位置関係を保ちながら
前記イオンの散乱角に対応させてそれぞれ移動可能に支
持すれば,前記試料分析装置では,前記真空容器の外側
の前記励磁コイルによって発生された磁束は,前記ヨー
クによって前記真空容器の内側の前記磁極に導かれるか
ら,前記内部ユニット及び前記外部ユニットを前記円の
円周方向に沿って移動させることにより,任意の散乱角
のイオンの分析検出が可能となる。その結果,試料の表
面構造や組成に合った最適な散乱角を選択することがで
きる。また,同じ試料についてRBS分析に続いてER
DA分析を行う場合でも,真空を破ることなく,前記内
部ユニット及び前記外部ユニットを移動させるだけで,
RBS分析からERDA分析に移行することができる。
さらに,この場合に,前記試料分析装置が,前記磁極間
の磁場強度を検出する磁場強度検出手段を備え,前記磁
場強度検出手段の検出結果に基づいて,前記励磁コイル
への電流を制御すれば,前記磁極間の磁場強度は所望の
大きさにしながらも,前記真空容器の内側にあるヨーク
と前記真空容器の外側あるヨークとの相対位置関係の設
定の厳密性を緩和し,位置調整を容易なものとすること
ができる。また,前記試料分析装置において,前記対の
磁極が対向する対向面を前記円の円周方向と直交する方
向に向けて,前記磁極を配置すれば,前記円の円周方向
に磁極が占める空間を抑えることが容易となり,装置の
全体寸法の小型化が図り易くなる。また,前記試料分析
装置において,前記真空容器の壁面が曲面である場合,
平面である場合よりも,より薄い厚みでも大気圧に耐え
得るので,前記真空容器の壁面によって隔てられる前記
真空容器の内側にあるヨークと前記真空容器の外側にあ
るヨークとの距離を抑えることができ,ヨーク間の漏れ
磁束を抑えることが可能となる。また,前記試料分析装
置において,前記磁極内の中心軌道イオンの偏向角を,
120度以上180度以下とすることにより,イオン検
出器を前記真空容器の内部に設けるにあたって,前記真
空容器の寸法を抑えることが容易となる。また,前記試
料分析装置において,前記真空容器の内側にある前記ヨ
ークと前記真空容器の外側にある前記ヨークとを隔てる
前記真空容器の壁の材料に磁性材料を用いれば,前記真
空容器の内側にある前記ヨークと前記真空容器の外側に
ある前記ヨークとを隔てる前記真空容器の壁の厚みが多
少大きくても,そこからの漏れ磁束を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る高分解能ラザフォ
ード後方散乱分析装置A1の側方断面模式図。
【図2】 前記高分解能ラザフォード後方散乱分析装置
A1の平面視構成図。
【図3】 試料からイオン検出器におけるイオン軌道の
シミュレーション結果の一例を示す図。
【図4】 前記高分解能ラザフォード後方散乱分析装置
における内部ユニット及び外部ユニットの移動状態を説
明するための図。
【図5】 本発明の実施の形態に係る高分解能ラザフォ
ード後方散乱分析装置A2の側方断面模式図。
【図6】 本発明の実施の形態に係る高分解能ラザフォ
ード後方散乱分析装置A3の側方断面模式図。
【図7】 前記高分解能ラザフォード後方散乱分析装置
A3の平面視構成図。
【図8】 従来の高分解能ラザフォード後方散乱分析装
置の構成例を示す図。
【図9】 AlGaN(100A)/InGaN(10
0A)/GaN(1000A)に対して散乱角が80°
の場合と125°の場合とについてそれぞれRBS装置
により得られたスペクトルの実測例と,モデルシミュレ
ーションにより得られた各元素成分毎の分布を示す図。
【符号の説明】
1…真空容器 2…試料 3…ヨーク 4,9…ガイドレール 5,5a,5b…磁極 7…イオン検出器 8…励磁コイル 10…磁気センサ 11…真空容器の底板 12…真空容器の側壁 13…真空容器の天板 31…内部ヨーク 32…外部ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一原 主税 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (56)参考文献 特開 平9−54053(JP,A) 特開 平4−209460(JP,A) 特開 平7−190963(JP,A) 特開 平7−226181(JP,A) 特表 平10−513301(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/147 G01N 23/203 G21K 1/093 G21K 5/04 H01J 37/295

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速されたイオンを照射する試料が内部
    に配置される真空容器と,励磁コイル及び対の磁極を含
    み,試料により散乱されたイオンを磁場により偏向する
    磁場偏向手段と,前記磁場偏向手段により磁場偏向され
    たイオンを検出する検出器とを備えた試料分析装置にお
    いて, 前記磁場偏向手段の前記磁極を前記真空容器の内側に配
    置し, 前記磁場偏向手段の前記励磁コイルを前記真空容器の外
    側に配置し, 前記磁場偏向手段は,前記励磁コイルにより発生した磁
    束を前記真空容器の壁によって隔てられた前記磁極に導
    くためのヨークを前記真空容器の内側と外側とにそれぞ
    れ備えてなるとともに, 前記磁極及び前記真空容器の内側にある前記ヨークを含
    む内部ユニットと,前記励磁コイル及び前記真空容器の
    外側にある前記ヨークを含む外部ユニットとを,前記試
    料のイオン照射点を中心とした円の円周方向に沿って両
    ユニットの相対位置関係を保ちながら前記イオンの散乱
    角に対応させてそれぞれ移動可能に支持してなる ことを
    特徴とする試料分析装置。
  2. 【請求項2】 前記移動される内部ユニット及び外部ユ
    ニットそれぞれの位置を検出する位置検出手段を更に備
    え, 前記位置検出手段の検出結果に基づいて,前記内部ユニ
    ット及び/又は前記外部ユニットの位置制御を行う請求
    項1記載の試料分析装置。
  3. 【請求項3】 前記磁極間の磁場強度を検出する磁場強
    度検出手段を備え, 前記磁場強度検出手段の検出結果に基づいて,前記磁場
    強度が所定値以上となるように前記励磁コイルへの電流
    を制御してなる請求項1記載の試料分析装置。
  4. 【請求項4】 前記磁極間の磁場強度を検出する磁場強
    度検出手段を備え, 前記磁場強度検出手段の検出結果に基づいて,前記磁場
    強度が所定値以上となるように前記内部ユニット及び/
    又は前記外部ユニットの位置を調整する請求項1記載の
    試料分析装置。
  5. 【請求項5】 前記対の磁極が対向する対向面を前記円
    の円周方向と直交する方向に向けて,前記磁極を配置し
    てなる請求項1記載の試料分析装置。
  6. 【請求項6】 前記真空容器の壁面が曲面である請求項
    1記載の試料分析装置。
  7. 【請求項7】 前記磁極内の中心軌道イオンの偏向角
    は,120度以上180度以下である請求項1記載の試
    料分析装置。
  8. 【請求項8】 前記真空容器の内側にある前記ヨークと
    前記真空容器の外側にある前記ヨークとを隔てる前記真
    空容器の壁の材料が磁性材料である請求項1記載の試料
    分析装置。
  9. 【請求項9】 前記内部ユニット及び前記外部ユニット
    が別個の駆動手段によりそれぞれ駆動される請求項1又
    は2に記載の試料分析装置。
  10. 【請求項10】 前記内部ユニットが前記真空容器内の
    円弧状ガイドレールで支持される請求項9記載の試料分
    析装置。
  11. 【請求項11】 前記外部ユニットが前記真空容器外の
    円弧状ガイドレールで支持される請求項9記載の試料分
    析装置。
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