JP3442541B2 - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP3442541B2
JP3442541B2 JP19530495A JP19530495A JP3442541B2 JP 3442541 B2 JP3442541 B2 JP 3442541B2 JP 19530495 A JP19530495 A JP 19530495A JP 19530495 A JP19530495 A JP 19530495A JP 3442541 B2 JP3442541 B2 JP 3442541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザダイ
オード等の大電流信号を要する低インピーダンスの負荷
を高速で駆動するのに好適な駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザダイオードのような大電流信号を
要する低インピーダンスの負荷を例えばギガビット/秒
クラスの高速で駆動する駆動回路においては、負荷の特
性、例えばレーザダイオードの電流密度によって、出力
段にサイズの大きなトランジスタを用いたスイッチ回路
が必要となる。しかし、スイッチ回路を構成するトラン
ジスタを大面積にすると、そのベース・エミッタ間容量
が大きくなり、これが高速動作を妨げる要因の一つとな
る。
【0003】この対策として従来、出力段のスイッチ回
路の前段に比較的サイズの大きなトランジスタと電流値
の大きい定電流源とからなる低出力インピーダンスのエ
ミッタフォロワ回路を設け、このエミッタフォロワ回路
によってスイッチ回路のトランジスタを高速で駆動する
方法がとられている。
【0004】図11は従来のこの種の駆動回路の一例を
示す図であり、トランジスタQ100,Q110からな
る差動トランジスタ対1と定電流源I100は出力段の
スイッチ回路を構成し、トランジスタQ200,Q21
0と定電流源I200,I210からなるエミッタフォ
ロワ回路によって駆動される。差動入力端子IN0,I
N1に入力される差動信号は、トランジスタQ300,
Q310および定電流源I300,I310からなる入
力段回路を介してトランジスタQ200,Q210のベ
ースに入力される。
【0005】この駆動回路では、出力段の大面積のトラ
ンジスタQ100,Q110を高速で駆動するために、
エミッタフォロワ回路のトランジスタQ200,Q21
0のサイズを大きくし、かつ定電流源I200,I21
0の電流値を大きくする必要がある。また、これに伴っ
て入力段回路の定電流源I300,I310も電流値の
大きなものが必要となる。このため、駆動回路全体の消
費電力が増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、出力
段に大面積のトランジスタを用いたスイッチ回路を設け
て大電流信号を要する低インピーダンスの負荷を高速に
駆動する従来の駆動回路では、出力段のトランジスタを
エミッタフォロワ回路で駆動しているため、エミッタフ
ォロワ回路さらにはその前段の入力段回路に電流値の大
きな定電流源を必要とし、消費電力が大きくなる問題が
あった。本発明の目的は、高速動作が可能でかつ消費電
力の低い駆動回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る駆動回路は、出力段のスイッチ回路を
駆動する前段の回路をスイッチ回路で構成し、この前段
のスイッチ回路を出力段のスイッチ回路とは相補的にオ
ン・オフ動作させるようにしたことを骨子としている。
【0008】すなわち、本発明は制御電極と第1および
第2の主電極を有するトランジスタを用いて構成され、
入力端子からの入力信号に基づいて出力端子に接続され
る負荷を駆動する駆動回路において、少なくとも一つの
第1主電極が前記出力端子に接続され、第2主電極が共
通接続された第1の差動トランジスタ対と、第1主電極
が前記第1の差動トランジスタ対の制御電極にそれぞれ
接続され、第2の主電極が共通接続された第2の差動ト
ランジスタ対と、前記第1の差動トランジスタ対の共通
接続された第2主電極と前記第2の差動トランジスタ対
の共通接続された第2主電極に個別にまたは共通に接続
された定電流源と、第1主電極が電源に接続され、第2
主電極が前記第1の差動トランジスタ対の制御電極にそ
れぞれ接続された第3の差動トランジスタ対と、前記第
3の差動トランジスタ対の制御電極に前記入力信号に応
じた第1の差動信号を入力すると共に、前記第2の差動
トランジスタ対の制御電極に上記第1の差動信号に対し
て逆相の第2の差動信号を入力する入力段回路とを備え
たことを基本的な特徴としている。
【0009】ここで、トランジスタはバイポーラトラン
ジスタおよび電界効果トランジスタ(FET)のいずれ
であってもよく、バイポーラトランジスタの場合はベー
スが制御電極、コレクタが第1制御電極、エミッタが第
2の制御電極にそれぞれ相当し、FETの場合はゲート
が制御電極、ドレインが第1制御電極、ソースが第2の
制御電極にそれぞれ相当する。
【0010】このように構成された駆動回路において
は、第1の差動トランジスタ対を構成する2つのトラン
ジスタの制御電極に、入力段回路から第3の差動トラン
ジスタ対を介して第1の差動信号が入力される。一方、
第2の差動トランジスタ対を構成する2つのトランジス
タの制御電極には、入力段回路から第1の差動信号に対
して逆相の第2の差動信号が入力される。
【0011】このため、第3の差動トランジスタ対のオ
ン状態となったトランジスタに接続されている第1の差
動トランジスタ対のトランジスタがオン状態となるとき
は、第1の差動トランジスタ対のオン状態のトランジス
タに接続されている第2の差動トランジスタ対のトラン
ジスタはオフ状態となる。従って、第3の差動トランジ
スタ対のオン状態となったトランジスタから流れ出る電
流は、第2の差動トランジスタ対のオフ状態となってい
るトランジスタで阻止されて定電流源には流れ込まず、
第1の差動トランジスタ対のオン状態となるべきトラン
ジスタに全て流れ込むので、第1の差動トランジスタ対
のオン状態となるべきトランジスタの制御電極に対して
急速に充電が行われる。
【0012】一方、第3の差動トランジスタ対のオフ状
態となったトランジスタに接続されている第1の差動ト
ランジスタ対の一方のトランジスタがオフ状態となると
きには、第1の差動トランジスタ対のオフ状態のトラン
ジスタに接続されている第2の差動トランジスタ対のト
ランジスタはオン状態となる。従って、第1の差動トラ
ンジスタ対のオフ状態となるべきトランジスタの制御電
極に蓄積されていた電荷は、第2の差動トランジスタ対
のオン状態となっているトランジスタを介して急速に放
電される。
【0013】このように本発明の駆動回路においては、
出力段のスイッチ回路を構成する第1の差動トランジス
タ対を、スイッチ回路として動作する第2および第3の
差動トランジスタ対によって駆動するため、第1の差動
トランジスタ対の制御電極の充放電が急速に行われ、も
って高速動作が達成される。
【0014】ここで、第2の差動トランジスタ対がスイ
ッチ動作を行うため、これに接続される定電流源の電流
値は、エミッタフォロワ回路の負荷として用いられる定
電流源のそれの約半分で済み、消費電力が低減される。
また、これに伴って第2の差動トランジスタ対および第
3の差動トランジスタ対を駆動する入力段回路を例えば
エミッタフォロワ回路やソースフォロワ回路で構成する
場合、入力段回路に用いられる定電流源も電流値の小さ
なものでよく、ここでも消費電力の低減が図られること
になる。また、第1および第2の差動トランジスタ対に
接続される電流源を共通にすれば、消費電力はさらに低
くなる。
【0015】本発明においては、第1の差動トランジス
タ対の共通接続された第2主電極と定電流源との間にレ
ベルシフト素子を挿入してもよい。これにより、第2の
差動トランジスタ対の動作点を容易に活性領域に確保で
きるので、高速動作により有利となる。
【0016】また、本発明においては第1の差動トラン
ジスタ対の制御電極に、微小な電流値の定電流源を接続
するようにしてもよい。このようにすると、第3の差動
トランジスタ対のトランジスタはオフ状態のとき飽和領
域に入ることがなく、常に活性領域で動作することがで
きるので、高速動作により有利となる。
【0017】さらに、入力段回路は第1の差動信号を第
2の差動信号に対して所定時間、具体的には、例えばト
ランジスタがバイポーラトランジスタの場合はベース走
行時間分、またトランジスタがFETの場合はゲート遅
延時間分程度の時間だけ遅延させる遅延手段を有する構
成にしても良い。これにより第2の差動トランジスタ対
での遅延時間を補償して、第1の差動トランジスタ対と
第2差動トランジスタ対を常に同期した状態で相補的に
動作させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る駆動回路の回路構成を示す図である。同図に示すよう
に、第1の差動トランジスタ対1を構成するトランジス
タQ10,Q11のエミッタは共通接続され、定電流源
I1を介して接地されている。トランジスタQ10のコ
レクタは電源Vccに接続され、トランジスタQ11の
コレクタは出力端子OUTに接続されている。
【0019】第2の差動トランジスタ対2を構成するト
ランジスタQ20,Q21のコレクタは第1の差動トラ
ンジスタ対1のベースにそれぞれ接続され、エミッタは
共通接続され定電流源I2を介して接地されている。第
3の差動トランジスタ対3を構成するトランジスタQ3
0,Q31のコレクタは電源Vccに接続され、エミッ
タは第1の差動トランジスタ対1のトランジスタQ1
0,Q11のベースにそれぞれ接続されている。
【0020】入力段回路4は、エミッタフォロワ回路に
より構成されている。すなわち、トランジスタQ40,
Q41のベースは信号入力端子IN0,IN1にそれぞ
れ接続され、コレクタは電源Vccに接続されている。
また、トランジスタQ40,Q41のエミッタは第1の
差動トランジスタ対1のトランジスタQ10,Q11の
ベースにそれぞれ接続されると共に、レベルシフト用ト
ランジスタQ50,Q51のベースおよびコレクタにそ
れぞれ接続されている。レベルシフト用トランジスタQ
50,Q51のエミッタは、エミッタフォロワ回路の負
荷である定電流源I30,I31を介して接地されると
共に、第2の差動トランジスタ対2のベースにそれぞれ
接続されている。
【0021】次に、本実施形態の駆動回路の動作を説明
する。入力端子IN0,IN1には差動信号、すなわち
一方がハイレベル、他方がローレベルの2値論理の信号
が入力される。この差動信号はトランジスタQ40,Q
41からなるエミッタフォロワ回路を介して第3の差動
トランジスタ対3のトランジスタQ30,Q31のベー
スに第1の差動信号として入力され、さらにトランジス
タQ30,Q31のエミッタから第1の差動トランジス
タ対1のトランジスタQ10、11のベースに入力され
る。また、エミッタフォロワ回路から出力される差動信
号は、レベルシフト用トランジスタQ50,Q51にて
レベルシフトされた後、第2の差動トランジスタ対2の
トランジスタQ20,Q21のベースに第2の差動信号
として入力される。
【0022】今、信号入力端子IN0,IN1から入力
段回路4に入力された差動信号に基づいて、トランジス
タQ40,Q41のエミッタから第1の差動信号として
第3のトランジスタ対3のトランジスタQ30のベース
にハイレベルの信号、トランジスタQ31のベースにロ
ーレベルの信号がそれぞれ入力された場合を考える。第
1の差動トランジスタ対1のトランジスタQ10,Q1
1のベースにも、それぞれハイレベルの信号、ローレベ
ルの信号が入力されることになる。
【0023】また、第2の差動トランジスタ対2のトラ
ンジスタQ20,Q21のベースには、トランジスタQ
41,Q40のエミッタから出力される信号をトランジ
スタQ51,Q50でそれぞれレベルシフトした第1の
差動信号とは逆相の第2の差動信号、つまりローレベル
およびハイレベルの信号がそれぞれ入力される。
【0024】この場合、第1の差動トランジスタ対1に
おいてはトランジスタQ10がオン状態となるが、第2
の差動トランジスタ対2において、トランジスタQ10
のベースにコレクタが接続されているトランジスタQ2
0は、ベースにローレベルの信号が入力されるためオフ
状態となる。このため、トランジスタQ30のエミッタ
から流れ出る電流は、トランジスタQ20を介して定電
流源I2に流れ込むことはなく、全電流がトランジスタ
Q10のベースに流れ込むので、トランジスタQ10の
ベースは急速に充電される。
【0025】一方、トランジスタQ40,Q41のエミ
ッタから第1の差動信号として第3のトランジスタ対3
のトランジスタQ30のベースにローレベルの信号、ト
ランジスタQ31のベースにハイレベルの信号がそれぞ
れ入力された場合は、第1の差動トランジスタ対1のト
ランジスタQ10,Q11のベースにも、それぞれロー
レベルの信号、ハイレベルの信号が入力されることにな
る。
【0026】また、第2の差動トランジスタ対2のトラ
ンジスタQ20,Q21のベースには、トランジスタQ
41,Q40のエミッタから出力される信号をトランジ
スタQ51,Q50でそれぞれレベルシフトした第1の
差動信号とは逆相の第2の差動信号、つまりハイレベル
およびローレベルの信号がそれぞれ入力される。
【0027】この場合、第1の差動トランジスタ対1に
おいてはトランジスタQ10はオフン状態となるが、第
2の差動トランジスタ対2において、トランジスタQ1
0のベースにコレクタが接続されているトランジスタQ
20は、ベースにハイレベルの信号が入力されるためオ
ン状態となる。このため、トランジスタQ10のベース
に蓄積されていた電荷は、トランジスタQ20を介して
定電流源I2に急速に放電される。
【0028】このように、本実施形態の駆動回路は、第
1の差動トランジスタ対1を構成するトランジスタQ1
0,Q11が第2の差動信号に応じて高速に充放電を行
うため、高速動作が可能となる。
【0029】また、第2の差動トランジスタ対2は第2
の差動信号によってスイッチ動作を行うため、これに接
続される第2の定電流源I2の電流値は従来のエミッタ
フォロワ回路に使用する定電流源の約半分で済み、した
がって低消費電力化を実現できる。これに伴い、第2の
差動トランジスタ対2を駆動するための入力段回路4に
使用する定電流源I2,I3も低電流値のものでよく、
ここでも低電力消費化が可能となる。
【0030】次に、図2〜図7を参照して本発明の他の
実施形態を説明する。なお、以降の実施形態においては
図1と相対応する部分に同一符号を付して、第1の実施
形態との相違点を中心に述べる。
【0031】(第2の実施形態)図2は本発明の第2の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は、第1の実施形態における第1の差動トラン
ジスタ対1の共通接続されたトランジスタQ10,Q1
1のエミッタと第2の差動トランジスタ対2の共通接続
されたトランジスタQ20,Q21エミッタに対して同
一の定電流源I12を接続したものである。本実施形態
によれば、図1における定電流源I1,I2を共通の定
電流源I12に置き換えたことにより、消費電力をさら
に小さくすることができる。
【0032】(第3の実施形態)図3は本発明の第3の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は、第2の実施形態における第1の差動トラン
ジスタ対1の共通接続されたトランジスタQ10,Q1
1のエミッタをレベルシフト用トランジスタQ5のコレ
クタおよびベースに接続し、このレベルシフト用トラン
ジスタQ5のエミッタを第2の差動トランジスタ対2の
共通接続されたトランジスタQ20,Q21のエミッタ
に接続すると共に、レベルシフト用トランジスタQ5の
エミッタおよび第2の差動トランジスタ対2の共通接続
されたトランジスタQ20,Q21のエミッタを定電流
源I12に共通接続している。
【0033】さらに、このレベルシフト用トランジスタ
Q5が追加されたことに伴い、入力段回路4においてレ
ベルシフトトランジスタQ50,Q51にさらにもう一
つのレベルシフト用トランジスタQ52,Q53を接続
して、第2の差動トランジスタ対2のトランジスタQ2
0,Q21のベースに入力される差動信号をレベルシフ
ト用トランジスタQ5によるレベルシフト量に対応させ
てレベルシフトしている。
【0034】本実施形態においては、レベルシフト用ト
ランジスタQ5によって第2の差動トランジスタ対2の
トランジスタQ20,21のエミッタの電位を第1の差
動トランジスタ対1のトランジスタQ10,Q11のそ
れより下げることにより、トランジスタQ20,Q21
のオン時の動作点を活性領域に保持できる。これによ
り、第1の差動トランジスタ対1のトランジスタQ1
0,Q11のオフ状態からオン状態への遷移を速くする
ことができ、高速動作により有利となる。
【0035】(第4の実施形態)図4は本発明の第4の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は、第3のトランジスタQ30,Q31のエミ
ッタ、つまり第1の差動トランジスタ対1のトランジス
タQ10,Q11のベースをそれぞれ定電流源I40,
I41を介して接地した構成となっている。なお、定電
流源I40,I41の電流値は電流源I12の電流値、
つまり第1の差動トランジスタ対1のトランジスタQ1
0,11の共通接続されたエミッタおよび第2の差動ト
ランジスタ対2のトランジスタQ20,Q21の共通接
続されたエミッタを流れる電流の値より微小な値に設定
されている。
【0036】本実施形態においては、第3の差動トラン
ジスタ対1のトランジスタQ30,Q31はオフ状態の
とき定電流源I40,I41を介してエミッタ電流が流
れることにより飽和領域に入ることがなく、常に活性領
域に保持される。従って、トランジスタQ30,Q31
のオフ状態からオン状態への遷移を速くすることがで
き、より高速動作に有利となる。
【0037】(第5の実施形態)図5は本発明の第5の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は、第1の差動トランジスタ対1のトランジス
タQ10,Q11のコレクタを共に電源Vccに接続
し、エミッタを出力端子OUT0,OUT1にそれぞれ
接続したオープンエミッタ構成となっている以外、第1
の実施形態と同様である。このように、本発明はオープ
ンエミッタ構成の駆動回路にも同様に適用することがで
きる。
【0038】(第6の実施形態)図6は本発明の第6の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は、入力段回路4におけるエミッタフォロワ回
路のトランジスタQ40,Q41のエミッタと第3の差
動トランジスタ対3のトランジスタQ30,Q31のベ
ースとの間に、トランジスタQ60,Q61と定電流源
I50,I51からなるエミッタフォロワ回路を追加
し、この追加したエミッタフォロワ回路によって第1の
差動信号を第2の差動信号に対して遅延させるようにし
たものである。この場合、追加したエミッタフォロワ回
路による遅延時間は、第2の差動トランジスタ対2のト
ランジスタQ20,Q21のベース走行時間分に相当す
る時間に設定される。
【0039】本実施形態によれば、第2の差動トランジ
スタ対2のトランジスタQ20,Q21のベース走行時
間による遅延を補償して、トランジスタQ20,Q21
を第1の差動トランジスタ対1のトランジスタQ10,
Q11に同期して相補的に動作させることができる。す
なわち、トランジスタQ10,Q11がオン状態および
オフ状態のとき、確実にトランジスタQ20,Q21を
オフ状態およびオン状態とすることができ、もって以上
説明した本発明による駆動回路の動作をより確実に行う
ことが可能となる。
【0040】(第7の実施形態)図7は本発明の第7の
実施形態に係る駆動回路の回路構成を示す図である。本
実施形態は図6に示した実施形態におけるトランジスタ
をFET(電界効果トランジスタ)に置き換えた例であ
り、P10,P11、P20,P21、P30,P3
1、P40,P41、P50,P51、P52,P5
3、P60,P61はそれぞれ図6におけるトランジス
タQ10,Q11、Q20,Q21、Q30,Q31、
Q40,Q41、Q50,Q51、Q52,Q53、Q
60,Q61に対応している。この場合、FETP6
0,P61と定電流源I50,I51によるソースフォ
ロワ回路の遅延時間は、第2の差動トランジスタ対2の
FETP20,P21のゲート遅延時間による遅延を補
償するためにゲート遅延時間分の遅延を第1の差動信号
に与えるように設定されている。
【0041】なお、第1〜第5の実施形態に示した駆動
回路についても、同様にFETを用いて構成できること
はいうまでもない。また、以上の実施形態に示した駆動
回路では、図1〜図7で示される正の電源Vccを用い
たが、電源VccをGNDに置き換え、GNDを負の電
源に置き換えても良いことは勿論である。
【0042】次に、実験例を挙げて本発明の効果につい
て述べる。図8は、本発明の実施形態に係る駆動回路お
よび従来の駆動回路について消費電力を同一にした条件
での出力電流波形の実測例であり、Aは本実施形態、B
は出力段のスイッチ回路をエミッタフォロワ回路で駆動
するようにした従来例である。これは出力電流としてO
N/OFF時の電流値40mA/0mA、速度1Gb/
sの矩形波が要求されている例である。
【0043】同図に示されるように、従来例では波形が
鈍り、出力電流はOFF時に0mAまで下がり切れてい
ない。これは出力段のスイッチ回路を前段のエミッタフ
ォロワ回路が駆動しきれず、特に出力段のトランジスタ
のオフ時にベースの電荷を十分に放電できないことによ
る。これに対し、本実施形態では立上がり時、立下がり
時ともに波形が矩形波により近くなり、最大電流値は所
望の出力電流値である40mAppに達していることが
分かる。従来例で本実施形態と同様な出力電流波形を得
るためには、エミッタフォロワ回路の電流値を2倍にす
る必要がある。すなわち、本発明の駆動回路では第2の
差動トランジスタ対に接続される定電流源の電流値を従
来のエミッタフォロワ回路に接続される定電流源の半分
にでき、ほぼ半分の消費電力で同一の特性を得ることが
できる。
【0044】図9は、本発明の実施形態に係る駆動回路
および従来の駆動回路について消費電力を同一にした条
件での小信号周波数特性の実測例であり、Aは本実施形
態、Bは従来例を示す。同図に示されるように、従来例
の周波数特性の高域側におけるの3dBダウンの周波数
は450MHzであるのに対し、本実施形態の駆動回路
の3dBダウンの周波数は550MHzであり、22%
の周波数特性の向上が見られる。また、利得についても
従来例では負となるが、本実施形態では正の利得が得ら
れ、従来比6.4dBの利得向上があることが分かる。
【0045】図10は、本発明の実施形態に係る駆動回
路および従来の駆動回路について図8と同一条件での出
力電流振幅の動作速度依存性の実測結果であり、Aは本
実施形態、Bは従来例である。同図に示すように、従来
例で0.6Gb/s以上で急激に出力電流振幅が40m
Appから劣化していくのに対して、本実施形態では1
Gb/s以上まで出力電流がほぼ40mAppに維持さ
れており、最高動作周波数は従来例より1.7倍向上し
ていることが分かる。また、1Gb/sより速い動作速
度では、従来例と同一の勾配で出力振幅は劣化してお
り、このことから本発明の駆動回路は動作速度にして従
来例より400Mb/sの向上が得られていることが分
かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図5】本発明の第5の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図6】本発明の第6の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図7】本発明の第7の実施形態に係る駆動回路の回路
構成を示す図
【図8】本発明の実施形態に係る駆動回路および従来の
駆動回路について消費電力を同一にした条件での出力電
圧波形の実測例を示す図
【図9】本発明の実施形態に係る駆動回路および従来の
駆動回路について消費電力を同一にした条件での小信号
周波数特性の実測例を示す図
【図10】本発明の実施形態に係る駆動回路および従来
の駆動回路について消費電力を同一にした条件での出力
信号振幅の動作速度依存性の実測例を示す図
【図11】従来の駆動回路の回路構成を示す図
【符号の説明】
1(Q10,Q11)…第1の差動トランジスタ対 2(Q20,Q21)…第2の差動トランジスタ対 3(Q30,Q31)…第3の差動トランジスタ対 Q40,Q41…エミッタフォロワ用トランジスタ Q5…レベルシフト用トランジスタ Q50〜Q53…レベルシフト用トランジスタ Q60,Q61…エミッタフォロワ用トランジスタ 1(P10,P11)…第1の差動トランジスタ対 2(P20,P21)…第2の差動トランジスタ対 3(P30,P31)…第3の差動トランジスタ対 P40,P41…ソースフォロワ用電界効果トランジス
タ P5…レベルシフト用電界効果トランジスタ P50〜P53…レベルシフト用電界効果トランジスタ P60,P61…ソースフォロワ用電界効果トランジス
タ Vcc…電源 I10〜I51…定電流源 IN0,IN1…入力端子 OUT…出力端子 OUT0,OUT1…出力端子 Q100,Q110…差動トランジスタ対 Q200〜Q310…エミッタフォロワ用トランジスタ I100〜I310…定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/60 H01S 3/096 H03F 3/45

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御電極と第1および第2の主電極を有す
    るトランジスタを用いて構成され、入力端子からの入力
    信号に基づいて出力端子に接続される負荷を駆動する駆
    動回路において、 少なくとも一つの第1主電極が前記出力端子に接続さ
    れ、第2主電極が共通接続された第1の差動トランジス
    タ対と、 第1主電極が前記第1の差動トランジスタ対の制御電極
    にそれぞれ接続され、第2の主電極が共通接続された第
    2の差動トランジスタ対と、 前記第1の差動トランジスタ対の共通接続された第2主
    電極に一端が接続されたレベルシフト素子と、 前記第2の差動トランジスタ対の共通接続された第2主
    電極と前記レベルシフト素子の他端に共通に接続された
    定電流源と、 第1主電極が電源に接続され、第2主電極が前記第1の
    差動トランジスタ対の制御電極にそれぞれ接続された第
    3の差動トランジスタ対と、 前記第3の差動トランジスタ対の制御電極に前記入力信
    号に応じた第1の差動信号を入力すると共に、前記第2
    の差動トランジスタ対の制御電極に上記第1の差動信号
    に対して逆相の第2の差動信号を入力する入力段回路と
    を備えたことを特徴とする駆動回路。
  2. 【請求項2】制御電極と第1および第2の主電極を有す
    るトランジスタを用いて構成され、入力端子からの入力
    信号に基づいて一対の出力端子に接続される負荷を駆動
    する駆動回路において、 第1主電極が電源に接続され、第2主電極が前記一対の
    出力端子にそれぞれ接続された第1の差動トランジスタ
    対と、 第1主電極が前記第1の差動トランジスタ対の制御電極
    にそれぞれ接続され、第2の主電極が共通接続された第
    2の差動トランジスタ対と、 前記第2の差動トランジスタ対の共通接続された第2主
    電極に接続された定電流源と、 第1主電極が電源に接続され、第2主電極が前記第1の
    差動トランジスタ対の制御電極にそれぞれ接続された第
    3の差動トランジスタ対と、 前記第3の差動トランジスタ対の制御電極に前記入力信
    号に応じた第1の差動信号を入力すると共に、前記第2
    の差動トランジスタ対の制御電極に上記第1の差動信号
    に対して逆相の第2の差動信号を入力する入力段回路と
    を備えたことを特徴とする駆動回路。
  3. 【請求項3】前記第1の差動トランジスタ対の制御電極
    に、前記第1の差動トランジスタ対の第2主電極および
    第2の差動トランジスタ対の第2主電極を流れる電流の
    値より微小な電流値の定電流源を接続したことを特徴と
    する請求項1からのいずれか1項に記載の駆動回路。
  4. 【請求項4】前記入力段回路は、前記第1の差動信号に
    対して前記第2の差動信号を所定量レベルシフトする手
    段を有することを特徴とする請求項1からのいずれか
    1項に記載の駆動回路。
  5. 【請求項5】前記入力段回路は、前記第1の差動信号を
    前記第2の差動信号に対して所定時間遅延させる遅延手
    段を有することを特徴とする請求項1からのいずれか
    1項に記載の駆動回路。
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