JP3441796B2 - 用紙処理装置 - Google Patents
用紙処理装置Info
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- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紙を揃えてステイプル
する用紙処理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】搬送されてくる転写紙を揃えてステイプ
ル（綴じ）を行う用紙処理装置が、例えば特公平４−１
９１５１号公報等に多数開示されている。ところで、近
年では、複写機、印刷機、プリンタ等のデジタル化が進
み、コピーの順序、ページ内のレイアウトが自由にでき
るようになってきており、また、コピー速度の高速化も
進んできている。したがって、画像形成装置と一体とな
って１つのシステムを構成する用紙処理装置としても、
処理速度の向上のみならず、例えば製本化などが要求さ
れている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
用紙処理装置においては、ステイプル作業後、ジョガー
部（揃え部）よりステイプルした転写紙を排出していた
ので、ステイプル作業時間の間は次の転写紙の受入れが
できず、作業効率が落ちるという問題があった。また、
図１０のステイプル位置Ｐ８〜Ｐ１０に示すように、転
写紙の片面の何れかをステイプルするだけであるから、
転写紙の中央を２つ折りにして見開きとした製本はでき
ないという不具合があった。 【０００４】本発明の目的は、用紙束のどの位置にでも
ステイプルを行うことができ、かつ、ステイプル針の交
換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れた
ものとなる用紙処理装置を提供することにある。 【０００５】 【０００６】 【０００７】 【０００８】 【課題を解決するための手段】上記目的は、搬送されて
くる用紙を揃えてステイプルする用紙処理装置におい
て、搬送されてくる用紙を受入れる、傾斜配置の用紙収
納部と、前記用紙収納部へ搬送されてくる用紙の受入れ
側近傍寄りに設けられ、用紙の幅方向に移動可能なジョ
ガー部と、前記ジョガー部の間に介在され、表面に設け
た排出爪を用紙の後端に当接させながら上方へ移動さ
せ、前記ジョガー部によって揃え済みの用紙を下流側に
搬送する排出手段と、この排出手段の下流側での移動終
端近傍で、かつ前記ジョガー部の上方に配置さ、ステイ
プル針を打ち出すユニットと、ステイプル針の先端を曲
げるユニットに分割されており、そのユニット対が同期
して用紙の幅方向に移動することによりステイプル位置
を用紙の幅方向で変更するステイプラユニットとを備
え、用紙を綴る場合、前記用紙収納部に搬送されて前記
ジョガー部間で揃え済の用紙を、前記排出手段により、
前記ジョガー部間から上方へ移動させて排出動作を行う
途中、前記ステイプラユニットによる綴じ位置まで用紙
が到達した時、前記排出手段を一時停止し、前記ステイ
プラユニットによるステイプル動作を行う第１の手段に
より達成される。 【０００９】 【００１０】 【００１１】 【００１２】 【作用】第１の手段においては、用紙束のどの位置にで
もステイプルを行うことができ、かつ、ステイプル針の
交換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れ
たものとなる。 【００１３】 【００１４】 【００１５】 【００１６】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【００１７】図１は用紙処理装置全体の転写紙スタック
状態の側面図、図２は用紙処理装置全体の排紙途中状態
の側面図、図３は転写紙揃え機構（ジョガー機構）の斜
視図、図４は用紙処理装置の要部斜視図、図５はステイ
プラユニットの斜視図、図６はステイプラユニットの移
動案内機構の斜視図、図７はステイプラ移動台の駆動機
構の斜視図、図８は本発明による転写紙のステイプル位
置の例を示す説明図、図９はステイプル位置から２つ折
りして製本化した例を示す説明図である。 【００１８】まず、用紙処理装置全体について説明す
る。これらの図において、１はステイプラ上ユニット、
２はステイプラ下ユニット、１３，１４はジョガーフェ
ンス左、右、１８は排出ベルト、１９は戻しコロ、２
０，２１はエンドストッパ左、右、２２は排出爪、２６
は排出トレイ、２７は排出ローラ対、２８は搬送ローラ
対アーム３０である。転写紙揃え機構（ジョガー機構）
は、図３に示すように、ジョガーフェンス左１３、ジョ
ガーフェンス右１４、ジョガーフェンス移動ベルト１
５、ジョガーフェンス駆動プーリ１６、ジョガーフェン
ス駆動用のステッピングモータ１７、戻しコロ１９等か
ら構成されている。このような構成において、転写紙２
９をジョガーフェンス左１３とジョガーフェンス右１４
の間に挟み込むことにより、ジョガー動作が実行され
る。すなわち、転写紙２９がジョガーフェンス１３，１
４の間に入る時はジョガーフェンス１３，１４の間を広
くしておき、転写紙２９が入り終わったら両者を閉じる
ことにより、幅方向の転写紙揃えが行われる。 【００１９】排出ベルト１８は、図４に示すように、プ
ーリ対に掛け渡され、ジョガーフェンス左、右１３，１
４の間に配置されている。前記プーリ対の片方が排出ベ
ルト駆動プーリ２４になっており、このプーリ２４は、
排出ベルト駆動モータ２５で駆動されるようになってい
る。図４の例であると、排出ベルト駆動プーリ２４は時
計方向に駆動される。排出ベルト１８には、排出爪２２
が設けてあり、排出ベルト１８の移動により実線の位置
へ移動して転写紙２９の片方の端面と係合し、転写紙２
９を排出またはステイプル位置へ移動させる。また、転
写紙２９の搬送方向の紙揃えは、戻しコロ１９を転写紙
２９の上に圧接させて、転写紙２９をエンドストッパ左
２０とエンドストッパ右２１に当接することにより実行
される。なお、転写紙２９がジョガー部に入る時には、
戻しコロ１９は転写紙２９の上面から解除をしておく必
要がある。 【００２０】このステイプラユニットは、図５に示すよ
うに、ステイプラ上ユニット１とステイプラ下ユニット
２から構成されている。上ユニット１は、コの字型の針
を打ち出し転写紙に貫通させるためのものであり、下ユ
ニット２は、転写紙を貫通した前記針の先端を折り曲
げ、転写紙から外れないようにするためのものである。
転写紙を綴じる方向としては、上からの場合と下からの
場合があり、どちらかの方向に規制されるものではな
い。これは、複写機、プリンタのシステムにより決定さ
れる。２つのユニット１，２は、上下切り放されてお
り、２つのユニット間を自由に転写紙が通り抜けられる
ように構成されている。通り抜けられる方向は、転写紙
の上流側から下流側へ抜けられる方向であればよい。 【００２１】次に、ステイプラユニットの移動案内機構
について図６を参照して説明する。この移動案内機構
は、ステイプラユニットを転写紙の搬送方向と直角方向
に移動するためのものであり、ステイプラ上ユニット１
を移動するためのステイプラ上移動台３は、ガイド補助
軸４及びこれと平行なガイド軸５に嵌合されており、同
様に下側のステイプラ下ユニット２を移動するステイプ
ラ下移動台６も、両軸４，５に嵌合されている。ステイ
プラ上移動台３は、図７に示すように、連結金具１１で
タイミングベルト１０に連結されている。タイミングベ
ルト１０は、従動プーリ８と駆動プーリ９の間に掛け渡
されており、駆動プーリ９は、ステッピングモータ７で
回転駆動される。このことにより、ステイプラ上移動台
３を転写紙の搬送方向と直角方向に移動する。このステ
イプラ上移動台３の下部には、ステイプラ上ユニット１
が固定されており、一体的に移動するようになってい
る。ステイプラ下移動台６も同様にして駆動されるが、
駆動源はステイプラ上移動台３と共通にしてもよいし、
独立して別個に設けてもよい。なお、両移動台３，６に
よって転写紙の搬送方向と直角な方向に移動されるステ
イプラ上ユニット１及びステイプラ下ユニット２の移動
距離は、ステッピングモータ７のステップ角とパルス数
で決定する。 【００２２】次に、前記実施例の動作について説明す
る。転写紙２９は、搬送ローラ対２８により、ジョガー
フェンス左、右１３，１４の間に導かれる。この時は、
図３で説明したように、ジョガーフェンス左、右１３，
１４は開いた状態になっており、また、アーム３０によ
り揺動される戻しコロ１９は、転写紙２９上から離れた
位置に待機している。転写紙２９の後端が搬送ローラ対
２８から抜けると、戻しコロ１９が転写紙２９上に圧接
し、転写紙２９をエンドストッパ左、右２０，２１に当
接させる。その後、ジョガーフェンス左、右１３，１４
が転写紙２９の幅または転写紙２９の幅の近似幅までス
テイプルし、紙揃えを行う。１セット枚数分の転写紙２
９の揃えが終了すると、排出ベルト１８が駆動され、排
出爪２２が転写紙２９の後端に当接し、転写紙２９を綴
じ部（ステイプラ上ユニット１及びステイプラ下ユニッ
ト２）の方へ移動する。転写紙２９の先端が排出ローラ
対２７に届いたら、排出爪２２の駆動は停止してもよい
のであるが、揃え精度を保ったままステイプルするため
には、出来る限り排出爪２２を転写紙２９に当接したま
ま綴じ部へ転写紙２９を移動した方がよい。綴じ作業を
終了した転写紙２９は、排出ローラ対２７により排出ト
レイ２６上に排出される（図２参照）。 【００２３】本発明による転写紙のステイプル位置は、
図８に示すように、先端，中央、下端等のＰ１〜Ｐ７の
任意の個所にステイプルを行うことが可能である。この
場合は、図８におけるＰ３，Ｐ４，Ｐ５の位置、すなわ
ち、転写紙２９の中央（進行方向の中央）位置をステイ
プルし、図９に示すように、このステイプル位置から２
つ折りして製本化できる。 【００２４】また、転写紙２９の先端または後端の選択
は、原稿のセット方向またはプリンタの排出方向を自由
にするものである。 【００２５】なお、本実施例の説明では、転写紙２９の
反転機構の説明を省略したが、本のような綴じ方をする
場合、転写紙２９の反転機構を設けて転写紙２９の両面
に画像を印刷する必要がある。また、１枚の転写紙２９
に４ページ分の印刷となるので、ページ順の設定につい
てはページ数にも影響される。表紙を付ける場合は、綴
じる針の方向が表紙側からとなるので、ステイプラユニ
ットが転写紙２９の上側から綴じるのか、下から綴じる
のか、その綴じ装置の特性に併せて転写紙２９を複写
機、印刷機、プリンタ等から出力する必要があるが、本
発明とは特に関係ないので省略する。 【００２６】前記実施例にあっては、画像形成装置から
排出される紙を揃えてステイプルする後処理装置におい
て、画像形成装置からの紙の受入れ側近傍に設けられ、
紙の幅方向に移動可能なジョガー部（１３，１４）と、
このジョガー部（１３，１４）の間に介在され、表面に
設けた排出爪２２を紙の後端に当接させながら、ジョガ
ー部（１３，１４）によって揃え済みの紙を下流側に搬
送する排出ベルト１８と、この排出ベルト１８の下流側
端近傍に設けられたステイプラユニット（１，２）とを
備えたため、ジョガー部（１３，１４）から転写紙束を
排出する工程上でステイプル作業が可能となる。このこ
とにより、次の転写紙の揃え作業がステイプル作業を行
う分短縮して実行することができる。前記実施例にあっ
ては、ステイプラユニット（１，２）をジョガー部（１
３，１４）の上方に配置したため、ステイプル針の交
換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れた
ものとなる。 【００２７】前記実施例にあっては、紙を綴る場合、排
出ベルト１８により、紙をジョガー部（１３，１４）よ
り排出動作を行う途中、ステイプラユニット（１，２）
による綴じ位置まで紙が到達した時、排出ベルトを一時
停止し、ステイプラユニット（１，２）によるステイプ
ル動作を行うため、転写紙束のどの位置にでもステイプ
ルを行うことができ、用紙処理装置の付加価値を増すこ
とができる。 【００２８】前記実施例にあっては、ステイプラユニッ
ト（１，２）をステイプル針を打ち出す上ユニット１
と、ステイプル針の先端を曲げる下ユニット２に分割
し、そのユニット対（１，２）が同期して紙の幅方向に
移動することによりステイプル位置を変更するようにし
たため、排紙側にステイプラユニット（１，２）を上ユ
ニット１と下ユニット２の間を転写紙束が下流側に自由
に通れるようにし、さらにステイプラユニット（１，
２）の上ユニット１と下ユニット２が同期して、転写紙
束の移動方向と直角方向に移動することにより、１つの
ステイプラユニットとして自由な位置のステイプル作業
が可能となる。 【００２９】 【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、用紙束の
どの位置にでもステイプルを行うことができ、かつ、ス
テイプル針の交換、ジャム針の除去等が容易になり、使
い勝手に優れたものとなる。 【００３０】 【００３１】 【００３２】
する用紙処理装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】搬送されてくる転写紙を揃えてステイプ
ル（綴じ）を行う用紙処理装置が、例えば特公平４−１
９１５１号公報等に多数開示されている。ところで、近
年では、複写機、印刷機、プリンタ等のデジタル化が進
み、コピーの順序、ページ内のレイアウトが自由にでき
るようになってきており、また、コピー速度の高速化も
進んできている。したがって、画像形成装置と一体とな
って１つのシステムを構成する用紙処理装置としても、
処理速度の向上のみならず、例えば製本化などが要求さ
れている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
用紙処理装置においては、ステイプル作業後、ジョガー
部（揃え部）よりステイプルした転写紙を排出していた
ので、ステイプル作業時間の間は次の転写紙の受入れが
できず、作業効率が落ちるという問題があった。また、
図１０のステイプル位置Ｐ８〜Ｐ１０に示すように、転
写紙の片面の何れかをステイプルするだけであるから、
転写紙の中央を２つ折りにして見開きとした製本はでき
ないという不具合があった。 【０００４】本発明の目的は、用紙束のどの位置にでも
ステイプルを行うことができ、かつ、ステイプル針の交
換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れた
ものとなる用紙処理装置を提供することにある。 【０００５】 【０００６】 【０００７】 【０００８】 【課題を解決するための手段】上記目的は、搬送されて
くる用紙を揃えてステイプルする用紙処理装置におい
て、搬送されてくる用紙を受入れる、傾斜配置の用紙収
納部と、前記用紙収納部へ搬送されてくる用紙の受入れ
側近傍寄りに設けられ、用紙の幅方向に移動可能なジョ
ガー部と、前記ジョガー部の間に介在され、表面に設け
た排出爪を用紙の後端に当接させながら上方へ移動さ
せ、前記ジョガー部によって揃え済みの用紙を下流側に
搬送する排出手段と、この排出手段の下流側での移動終
端近傍で、かつ前記ジョガー部の上方に配置さ、ステイ
プル針を打ち出すユニットと、ステイプル針の先端を曲
げるユニットに分割されており、そのユニット対が同期
して用紙の幅方向に移動することによりステイプル位置
を用紙の幅方向で変更するステイプラユニットとを備
え、用紙を綴る場合、前記用紙収納部に搬送されて前記
ジョガー部間で揃え済の用紙を、前記排出手段により、
前記ジョガー部間から上方へ移動させて排出動作を行う
途中、前記ステイプラユニットによる綴じ位置まで用紙
が到達した時、前記排出手段を一時停止し、前記ステイ
プラユニットによるステイプル動作を行う第１の手段に
より達成される。 【０００９】 【００１０】 【００１１】 【００１２】 【作用】第１の手段においては、用紙束のどの位置にで
もステイプルを行うことができ、かつ、ステイプル針の
交換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れ
たものとなる。 【００１３】 【００１４】 【００１５】 【００１６】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【００１７】図１は用紙処理装置全体の転写紙スタック
状態の側面図、図２は用紙処理装置全体の排紙途中状態
の側面図、図３は転写紙揃え機構（ジョガー機構）の斜
視図、図４は用紙処理装置の要部斜視図、図５はステイ
プラユニットの斜視図、図６はステイプラユニットの移
動案内機構の斜視図、図７はステイプラ移動台の駆動機
構の斜視図、図８は本発明による転写紙のステイプル位
置の例を示す説明図、図９はステイプル位置から２つ折
りして製本化した例を示す説明図である。 【００１８】まず、用紙処理装置全体について説明す
る。これらの図において、１はステイプラ上ユニット、
２はステイプラ下ユニット、１３，１４はジョガーフェ
ンス左、右、１８は排出ベルト、１９は戻しコロ、２
０，２１はエンドストッパ左、右、２２は排出爪、２６
は排出トレイ、２７は排出ローラ対、２８は搬送ローラ
対アーム３０である。転写紙揃え機構（ジョガー機構）
は、図３に示すように、ジョガーフェンス左１３、ジョ
ガーフェンス右１４、ジョガーフェンス移動ベルト１
５、ジョガーフェンス駆動プーリ１６、ジョガーフェン
ス駆動用のステッピングモータ１７、戻しコロ１９等か
ら構成されている。このような構成において、転写紙２
９をジョガーフェンス左１３とジョガーフェンス右１４
の間に挟み込むことにより、ジョガー動作が実行され
る。すなわち、転写紙２９がジョガーフェンス１３，１
４の間に入る時はジョガーフェンス１３，１４の間を広
くしておき、転写紙２９が入り終わったら両者を閉じる
ことにより、幅方向の転写紙揃えが行われる。 【００１９】排出ベルト１８は、図４に示すように、プ
ーリ対に掛け渡され、ジョガーフェンス左、右１３，１
４の間に配置されている。前記プーリ対の片方が排出ベ
ルト駆動プーリ２４になっており、このプーリ２４は、
排出ベルト駆動モータ２５で駆動されるようになってい
る。図４の例であると、排出ベルト駆動プーリ２４は時
計方向に駆動される。排出ベルト１８には、排出爪２２
が設けてあり、排出ベルト１８の移動により実線の位置
へ移動して転写紙２９の片方の端面と係合し、転写紙２
９を排出またはステイプル位置へ移動させる。また、転
写紙２９の搬送方向の紙揃えは、戻しコロ１９を転写紙
２９の上に圧接させて、転写紙２９をエンドストッパ左
２０とエンドストッパ右２１に当接することにより実行
される。なお、転写紙２９がジョガー部に入る時には、
戻しコロ１９は転写紙２９の上面から解除をしておく必
要がある。 【００２０】このステイプラユニットは、図５に示すよ
うに、ステイプラ上ユニット１とステイプラ下ユニット
２から構成されている。上ユニット１は、コの字型の針
を打ち出し転写紙に貫通させるためのものであり、下ユ
ニット２は、転写紙を貫通した前記針の先端を折り曲
げ、転写紙から外れないようにするためのものである。
転写紙を綴じる方向としては、上からの場合と下からの
場合があり、どちらかの方向に規制されるものではな
い。これは、複写機、プリンタのシステムにより決定さ
れる。２つのユニット１，２は、上下切り放されてお
り、２つのユニット間を自由に転写紙が通り抜けられる
ように構成されている。通り抜けられる方向は、転写紙
の上流側から下流側へ抜けられる方向であればよい。 【００２１】次に、ステイプラユニットの移動案内機構
について図６を参照して説明する。この移動案内機構
は、ステイプラユニットを転写紙の搬送方向と直角方向
に移動するためのものであり、ステイプラ上ユニット１
を移動するためのステイプラ上移動台３は、ガイド補助
軸４及びこれと平行なガイド軸５に嵌合されており、同
様に下側のステイプラ下ユニット２を移動するステイプ
ラ下移動台６も、両軸４，５に嵌合されている。ステイ
プラ上移動台３は、図７に示すように、連結金具１１で
タイミングベルト１０に連結されている。タイミングベ
ルト１０は、従動プーリ８と駆動プーリ９の間に掛け渡
されており、駆動プーリ９は、ステッピングモータ７で
回転駆動される。このことにより、ステイプラ上移動台
３を転写紙の搬送方向と直角方向に移動する。このステ
イプラ上移動台３の下部には、ステイプラ上ユニット１
が固定されており、一体的に移動するようになってい
る。ステイプラ下移動台６も同様にして駆動されるが、
駆動源はステイプラ上移動台３と共通にしてもよいし、
独立して別個に設けてもよい。なお、両移動台３，６に
よって転写紙の搬送方向と直角な方向に移動されるステ
イプラ上ユニット１及びステイプラ下ユニット２の移動
距離は、ステッピングモータ７のステップ角とパルス数
で決定する。 【００２２】次に、前記実施例の動作について説明す
る。転写紙２９は、搬送ローラ対２８により、ジョガー
フェンス左、右１３，１４の間に導かれる。この時は、
図３で説明したように、ジョガーフェンス左、右１３，
１４は開いた状態になっており、また、アーム３０によ
り揺動される戻しコロ１９は、転写紙２９上から離れた
位置に待機している。転写紙２９の後端が搬送ローラ対
２８から抜けると、戻しコロ１９が転写紙２９上に圧接
し、転写紙２９をエンドストッパ左、右２０，２１に当
接させる。その後、ジョガーフェンス左、右１３，１４
が転写紙２９の幅または転写紙２９の幅の近似幅までス
テイプルし、紙揃えを行う。１セット枚数分の転写紙２
９の揃えが終了すると、排出ベルト１８が駆動され、排
出爪２２が転写紙２９の後端に当接し、転写紙２９を綴
じ部（ステイプラ上ユニット１及びステイプラ下ユニッ
ト２）の方へ移動する。転写紙２９の先端が排出ローラ
対２７に届いたら、排出爪２２の駆動は停止してもよい
のであるが、揃え精度を保ったままステイプルするため
には、出来る限り排出爪２２を転写紙２９に当接したま
ま綴じ部へ転写紙２９を移動した方がよい。綴じ作業を
終了した転写紙２９は、排出ローラ対２７により排出ト
レイ２６上に排出される（図２参照）。 【００２３】本発明による転写紙のステイプル位置は、
図８に示すように、先端，中央、下端等のＰ１〜Ｐ７の
任意の個所にステイプルを行うことが可能である。この
場合は、図８におけるＰ３，Ｐ４，Ｐ５の位置、すなわ
ち、転写紙２９の中央（進行方向の中央）位置をステイ
プルし、図９に示すように、このステイプル位置から２
つ折りして製本化できる。 【００２４】また、転写紙２９の先端または後端の選択
は、原稿のセット方向またはプリンタの排出方向を自由
にするものである。 【００２５】なお、本実施例の説明では、転写紙２９の
反転機構の説明を省略したが、本のような綴じ方をする
場合、転写紙２９の反転機構を設けて転写紙２９の両面
に画像を印刷する必要がある。また、１枚の転写紙２９
に４ページ分の印刷となるので、ページ順の設定につい
てはページ数にも影響される。表紙を付ける場合は、綴
じる針の方向が表紙側からとなるので、ステイプラユニ
ットが転写紙２９の上側から綴じるのか、下から綴じる
のか、その綴じ装置の特性に併せて転写紙２９を複写
機、印刷機、プリンタ等から出力する必要があるが、本
発明とは特に関係ないので省略する。 【００２６】前記実施例にあっては、画像形成装置から
排出される紙を揃えてステイプルする後処理装置におい
て、画像形成装置からの紙の受入れ側近傍に設けられ、
紙の幅方向に移動可能なジョガー部（１３，１４）と、
このジョガー部（１３，１４）の間に介在され、表面に
設けた排出爪２２を紙の後端に当接させながら、ジョガ
ー部（１３，１４）によって揃え済みの紙を下流側に搬
送する排出ベルト１８と、この排出ベルト１８の下流側
端近傍に設けられたステイプラユニット（１，２）とを
備えたため、ジョガー部（１３，１４）から転写紙束を
排出する工程上でステイプル作業が可能となる。このこ
とにより、次の転写紙の揃え作業がステイプル作業を行
う分短縮して実行することができる。前記実施例にあっ
ては、ステイプラユニット（１，２）をジョガー部（１
３，１４）の上方に配置したため、ステイプル針の交
換、ジャム針の除去等が容易になり、使い勝手に優れた
ものとなる。 【００２７】前記実施例にあっては、紙を綴る場合、排
出ベルト１８により、紙をジョガー部（１３，１４）よ
り排出動作を行う途中、ステイプラユニット（１，２）
による綴じ位置まで紙が到達した時、排出ベルトを一時
停止し、ステイプラユニット（１，２）によるステイプ
ル動作を行うため、転写紙束のどの位置にでもステイプ
ルを行うことができ、用紙処理装置の付加価値を増すこ
とができる。 【００２８】前記実施例にあっては、ステイプラユニッ
ト（１，２）をステイプル針を打ち出す上ユニット１
と、ステイプル針の先端を曲げる下ユニット２に分割
し、そのユニット対（１，２）が同期して紙の幅方向に
移動することによりステイプル位置を変更するようにし
たため、排紙側にステイプラユニット（１，２）を上ユ
ニット１と下ユニット２の間を転写紙束が下流側に自由
に通れるようにし、さらにステイプラユニット（１，
２）の上ユニット１と下ユニット２が同期して、転写紙
束の移動方向と直角方向に移動することにより、１つの
ステイプラユニットとして自由な位置のステイプル作業
が可能となる。 【００２９】 【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、用紙束の
どの位置にでもステイプルを行うことができ、かつ、ス
テイプル針の交換、ジャム針の除去等が容易になり、使
い勝手に優れたものとなる。 【００３０】 【００３１】 【００３２】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る用紙処理装置全体の側面図であ
る。 【図２】本発明に係る用紙処理装置全体の側面図であ
る。 【図３】本発明に係る用紙処理装置の紙揃え機構の斜視
図である。 【図４】本発明に係る用紙処理装置の要部斜視図であ
る。 【図５】本発明に係る用紙処理装置のステイプラユニッ
トの斜視図である。 【図６】本発明に係る用紙処理装置のステイプラユニッ
トの移動案内機構の斜視図である。 【図７】本発明に係る用紙処理装置のステイプラ移動台
の駆動機構の斜視図である。 【図８】本発明に係る用紙処理装置の転写紙のステイプ
ル位置の例を示す説明図である。 【図９】本発明に係る用紙処理装置のステイプル位置か
ら２つ折りして製本化した例を示す説明図である。 【図１０】従来のステイプル位置を示す説明図である。 【符号の説明】 １ ステイプラ上ユニット ２ ステイプラ下ユニット １３ ジョガーフェンス左 １４ ジョガーフェンス右 １８ 排出ベルト ２２ 排出爪 ２６ 排出トレイ ２７ 排出ローラ対
る。 【図２】本発明に係る用紙処理装置全体の側面図であ
る。 【図３】本発明に係る用紙処理装置の紙揃え機構の斜視
図である。 【図４】本発明に係る用紙処理装置の要部斜視図であ
る。 【図５】本発明に係る用紙処理装置のステイプラユニッ
トの斜視図である。 【図６】本発明に係る用紙処理装置のステイプラユニッ
トの移動案内機構の斜視図である。 【図７】本発明に係る用紙処理装置のステイプラ移動台
の駆動機構の斜視図である。 【図８】本発明に係る用紙処理装置の転写紙のステイプ
ル位置の例を示す説明図である。 【図９】本発明に係る用紙処理装置のステイプル位置か
ら２つ折りして製本化した例を示す説明図である。 【図１０】従来のステイプル位置を示す説明図である。 【符号の説明】 １ ステイプラ上ユニット ２ ステイプラ下ユニット １３ ジョガーフェンス左 １４ ジョガーフェンス右 １８ 排出ベルト ２２ 排出爪 ２６ 排出トレイ ２７ 排出ローラ対
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65H 37/04
B65H 29/46
G03G 15/00 534
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 搬送されてくる用紙を揃えてステイプル
する用紙処理装置において、搬送されてくる用紙を受入れる、傾斜配置の用紙収納部
と、 前記用紙収納部へ 搬送されてくる用紙の受入れ側近傍寄
りに設けられ、用紙の幅方向に移動可能なジョガー部
と、 前記ジョガー部の間に介在され、表面に設けた排出爪を
用紙の後端に当接させながら上方へ移動させ、前記ジョ
ガー部によって揃え済みの用紙を下流側に搬送する排出
手段と、 この排出手段の下流側での移動終端近傍で、かつ前記ジ
ョガー部の上方に配置さ、ステイプル針を打ち出すユニ
ットと、ステイプル針の先端を曲げるユニットに分割さ
れており、そのユニット対が同期して用紙の幅方向に移
動することによりステイプル位置を用紙の幅方向で変更
するステイプラユニットとを備え、 用紙を綴る場合、前記用紙収納部に搬送されて前記ジョ
ガー部間で揃え済の用紙を、前記排出手段により、前記
ジョガー部間から上方へ移動させて排出動作を行う途
中、前記ステイプラユニットによる綴じ位置まで用紙が
到達した時、前記排出手段を一時停止し、前記ステイプ
ラユニットによるステイプル動作を行う ことを特徴とす
る用紙処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14652994A JP3441796B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 用紙処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14652994A JP3441796B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 用紙処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0812174A JPH0812174A (ja) | 1996-01-16 |
| JP3441796B2 true JP3441796B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=15409711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14652994A Expired - Fee Related JP3441796B2 (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 用紙処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3441796B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6685416B2 (en) | 2001-07-11 | 2004-02-03 | Dynic Corporation | Bookbinding device and method |
-
1994
- 1994-06-28 JP JP14652994A patent/JP3441796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0812174A (ja) | 1996-01-16 |
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