JP3441712B2 - 管装置 - Google Patents

管装置

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JP3441712B2
JP3441712B2 JP2000391170A JP2000391170A JP3441712B2 JP 3441712 B2 JP3441712 B2 JP 3441712B2 JP 2000391170 A JP2000391170 A JP 2000391170A JP 2000391170 A JP2000391170 A JP 2000391170A JP 3441712 B2 JP3441712 B2 JP 3441712B2
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弘 一色
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ライト工業株式会社
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  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤内の水を排水
するための集水管や排水管、もしくは下水や水道水、ガ
ス、各種ケーブル等のための地中埋設管などを、非開削
で地中に建て込むのに好適な、管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、適宜削孔方向制御を行う削孔方法
(以下、方向制御削孔ともいう)を利用して、既設地中
構造物等を避けながら曲がり可能な樹脂管を地中に建て
込む工法が開発され、注目されている。
【0003】この種の工法では、通常、両端部に継手装
置を固定した単位長さの樹脂管を多数用い、必要に応じ
て、樹脂管相互を適宜継手装置により直列連結しながら
連結管を地中に挿入し建て込んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
においては、継手装置相互の連結強度は高くとも、樹脂
管部に対する継手装置の取付強度が低いという問題点が
あった。
【0005】特に前述したように、樹脂管相互を適宜継
手装置により直列連結しながら連結管を地中に挿入し建
て込む場合、連結管は周囲の摩擦を受けながら挿入され
るため、樹脂管部に対する継手装置の取付強度が低い
と、それがネックとなって地中挿入長を思うように伸ば
せないという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の主たる課題は、樹脂管部
と継手装置との取付強度の高い管装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、樹脂管部の端部に、管相互を直列接続するための
管状継手装置を取り付けた管装置であって、継手装置の
管取付側端部に、雄ネジ部を外周面に有する内管部およ
び前記雄ネジ部とは締め付け方向が反対の雌ネジ部を内
周面に有する外管部からなる二重構造部を設け、前記樹
脂管部の端部を前記内管部外周面の雄ネジ部と前記外管
部内周面の雌ネジ部との隙間に挟むことにより、前記樹
脂管部に継手装置を取り付けたことを特徴とする管装置
である。
【0008】本発明においては、雄ネジ部を外周面に有
する内管部および前記雄ネジ部とは締め付け方向が反対
の雌ネジ部を内周面に有する外管部からなる二重構造部
内に樹脂管部の端部を挟み固定しているため、これらネ
ジ部のねじ山が樹脂管に食い込み固定されるだけでな
く、仮に樹脂管部が正逆いずれの方向に回転したとして
も、内管部および外管部のいずれか一方との螺合関係で
は締め付け方向に回転することになるから、樹脂管部と
継手部とが回転により外れることは実質的にない。
【0009】本発明においては、前記樹脂管部の端部内
面に、前記継手装置の内管部外周面の雄ネジ部と螺合す
る雌ネジ部を形成したり、前記樹脂管部の端部外面に、
前記継手装置の外管部内周面の雌ネジ部と螺合する雄ネ
ジ部を形成したりすることもできる。
【0010】また特に、前記内管部の先端が外管部の先
端よりも突出するように形成されていると、樹脂管部が
曲がったとしても、その端部挟持部は全く曲がらないた
め、継手装置の内管部および外管部間による挟持固定が
外れ難い。
【0011】本発明は後述の実施形態からも判るよう
に、周囲との摩擦に抗しながら且つ軸心周りの回転力を
受ける若しくはその虞のある状態を維持しながら、地中
に挿入されるものとして利用するのに好適である。しか
し、他の用途にも用いることはできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、地中建込み管としての利用
例に基づいて本発明について詳説する。 <管建込み装置例>図1は、管建込み装置例1の施工状
態を示している。管建込み装置1は、地中に建て込まれ
る曲がり可能な樹脂製外管2と、この外管2の先端に対
して同軸的に取り付けられたリングビット3と、外管2
内およびリングビット3の貫通孔を通り、リングビット
3よりも前方に延在する、外管2よりは曲がり難いが曲
がり可能な鋼製内管5と、内管5の先端に対して取り付
けられたテーパービット6と、内管5および外管2を支
持するとともに内管5を回転及び推進させる回転推進装
置7を備えている。
【0013】(回転推進装置の構成)回転推進装置7
は、例えば図示するように、ベースマシン7Bにより傾
動自在に支持されたリーダ7Lと、このリーダ7Lに対
して、油圧により長手方向に昇降自在なように取り付け
られた油圧モータ等の回転駆動源7Mとから主に構成す
ることができる。内管5は推進時には回転駆動源7Mの
回転軸に同軸的に連結され、外管2はその内管5の外側
を取り囲むように通されるが、回転駆動源7Mには連結
されず単にリーダ7Lに沿って支持されるだけである。
【0014】(外管の構成)外管2は、例えば挿入深さ
に応じて単位外管20を複数直列接続して形成する。こ
の単位外管20として本発明の管装置が好適に利用でき
る。この単位外管の具体例が図2に示されている。図示
の単位外管2は、長手方向略全体を占める樹脂管部21
がポリエチレン等の樹脂から形成され、この樹脂管部の
一端部に雌ネジ部22aを有する継手装置22が取り付
けられ、他端部に雄ネジ部23aを有する継手装置23
が取り付けられたものを用いることができる。ただし本
実施形態では、先頭のものについては、図3に示すよう
に先端部にリングビットホルダ26(これも本発明の継
手装置に相当する)を取り付けたものを用いる。これら
の継手装置22,23は例えば鋼等の高剛性材料で形成
される。樹脂管部の具体例としては、例えば三菱樹脂社
製のヒシパイプHPPE(高性能ポリエチレン)を好適
に用いることができる。
【0015】そして本発明に従って、継手装置22,2
3の管取付側端部に、雄ネジ部24aを外周面に有しか
つ樹脂管部21内径と同等もしくは若干小さい外径を有
する内管部24および内管部24の雄ネジ部24aとは
締め付け方向が反対の雌ネジ部25aを内周面に有しか
つ樹脂管部外径と同等もしくは若干大きい内径の外管部
25からなる二重構造部DBを設け、樹脂管部21の端
部21Sを内管部24外周面の雄ネジ部24aと外管部
25内周面の雌ネジ部25aとの隙間に挟むことによ
り、樹脂管部21に継手装置22,23を取り付けてい
る。この場合において、樹脂管部の端部21S内面に、
継手装置22,23の内管部外周面の雄ネジ部24aと
螺合する雌ネジ部を形成しておいたり、樹脂管部の端部
21S外面に、継手装置の外管部内周面の雌ネジ部25
aと螺合する雄ネジ部を形成しておくのが望ましいが、
形成していなくとも樹脂管部21の材料が継手装置2
2,23の雄・雌ネジ部24a,25aよりもある程度
軟らかい場合には、これらネジ部24a,25aのネジ
山が挟持固定に際して樹脂管部21に食い込むため、問
題なく固定できる。
【0016】また特に継手装置22,23は、図示のよ
うに内管部24の先端が外管部25の先端よりも突出す
るように形成するのが望ましい。かかる構成とすると、
樹脂管部21が曲がったとしても、その端部挟持部21
Sは全く曲がらないため、継手装置22,23の内管部
24および外管部25間による挟持固定が外れ難い。
【0017】かかる単位外管20は、例えば継手装置の
外管部25を若干大きめにかつ別体として形成してお
き、内管部24の外周に樹脂管部21を接続した後、樹
脂管部の外側に予め又はその後に配置した外管部25を
スライドし、外管部25と内管部24との隙間に樹脂管
部の端部21Sを位置させた後、外管部25を周囲から
圧縮して外管部25と内管部24との隙間に樹脂管部の
端部を挟んで固定し、外管部の内周面の雌ねじ部のねじ
山を樹脂管外面に食い込む又は螺合させ、さらに外管部
25を継手装置23の本体に溶接W等により固定するこ
とによって製造できる。
【0018】そして本例では、外管2の先端、すなわち
最先端の単位外管20の先端には、図3にも示すように
リングビットホルダ26を介してリングビット3が同軸
的にかつ削孔回転方向にのみ回転自由に取り付けられ
る。リングビットホルダ26は図4に分解状態を示すよ
うに全体的に管状をなしており、基端部に前述の単位外
管端部の継手装置と同様の挟持固定用二重構造部DBを
有し、先端に同外径のリング状ホルダクラッチ27が同
軸的に溶接W等により固定され、このホルダクラッチ2
7の基端側に部分的に内径が拡径された内径拡径部26
Dを有するものである。一方リングビット3は、図3の
ほか図8〜10にも示すように基端側の小径管軸部30
と先端大径部31とからなり、小径管軸部30の先端部
にはホルダクラッチ27と係合するリング状のビットク
ラッチ32が溶接等により固設され、小径管軸部30の
基端部には外径拡径部33が設けられている。
【0019】本例では、このリングビット3の小径管軸
部30の基端にある外径拡径部33をビットホルダ26
の内径拡径部26D内に収めることによって、リングビ
ット3がビットホルダ26により回転自由に支持され、
しかも前後方向には後述のクラッチの段部高さ分の遊び
をもってビットホルダ26に対して連結されている。ま
た、ホルダクラッチ27およびビットクラッチ32はそ
れぞれ図5および図6に示すような一方側平面に段部2
7A…,32A…を周方向に複数有する略類似した形状
をなしており、それぞれビットホルダ26およびリング
ビット3に対する取り付け状態では図3に示すように相
互の段部27A…,32A…の形成面が対面するように
取り付けられ、使用時には図7に示すようにこれら段部
形成面相互が当接される。そして特に、これらホルダク
ラッチ27およびビットクラッチ32の各段部27A
…,32A…相互は、ビットクラッチ32側を削孔回転
方向に回転させたときにはビットクラッチ32の段部3
2A…がホルダクラッチ27の段部27A…に引っ掛か
らずに段部高さ分前後動しながら回転し、削孔回転方向
と反対方向に回転させたときには引っ掛かりそれ以上は
回転しない形状とされている。
【0020】一方、リングビット3は先端大径部31の
外径が外管2の外径よりも若干大径とされ、また図8〜
10にも示すように先端大径部31の前面には周方向に
多数のビット3a,3a…が設けられており、さらに内
周面には軸心方向に沿って基端から長手方向途中部まで
(先端には達しない)溝部30D,30D…が周方向に
複数(図示例では6つ)形成されている。この溝部30
D,30D…の機能については後述する。
【0021】(内管の構成)他方、本装置例の内管5
は、例えば挿入深さに応じて単位内管50を複数直列接
続して形成することができる。この単位内管50として
は、図11に示すように、外管2よりも曲がり難い(剛
性が高い)が曲がり可能な材料、例えば鋼管等により形
成し、連結手段として一端部に雌ネジ部51を及び他端
部に雄ネジ部52をそれぞれ形成したものを用いること
ができる。ただし、図3に示すように、内管5のうちリ
ングビットよりも前方に突出する先導部分50Fが曲が
り易いと後述の直線推進時における精度が低くなるの
で、当該先導部分50Fは基端側部分よりも剛性を高く
し、曲がり難くするのが望ましい。特に、先導部分50
Fと基端側部分の境目が丁度、リングビット3前端部近
傍に位置するようにすると、先導部分の単位管50Fと
してより剛性の高い材料で形成した先導専用単位管を準
備すれば済むため好ましい。
【0022】ちなみに、外管2をも含めて剛性の高低を
示すと、次の式(1)のようになる。 内管先導部>内管基端側部分>外管 ・・・(1) このように、外管2を内管5よりも曲がり易くしないと
スムーズ且つ急角度での曲線推進が非常に困難となり、
また内管5のうちでもリングビット3から突出する先導
部50Fを基端側部分よりも曲がり難くしないと推進時
の直進性が低くなる。
【0023】そして本例では、内管5におけるリングビ
ット3と対応する部分は、リングビット3との係合部に
相当する構成を備えた略筒状のビットデバイス55によ
り構成されている。ビットデバイス55は、図3のほか
図12および図13にも示すように、リングビット3内
側に嵌め入れられる程度の外径を有し、先端部および基
端部に単位内管との接続手段として雌ねじ部55Aおよ
び雄ネジ部55Bをそれぞれ備えるとともに、その外周
面におけるリングビット3内周面の溝部30D,30D
…と対応する部位に長手方向に沿う凸条部55C,55
C…が複数(図示例では3つ)形成されたものである。
このビットデバイス55の各凸筋部55Cは、内管5を
前進させた時には対応するリングビット溝部30D内の
前端限度までそれぞれ挿入され、それ以上は挿入されな
いため、内管5に前進力を与えると内管5がリングビッ
ト3およびこれに連結された外管2を引張りながら前進
することになる。そしてこの状態で内管5を回転させた
ときには凸筋部55C及び溝部30D相互の周方向の噛
み合いにより、内管5の回転力がリングビット3に伝達
され、それによってリングビット3が外管2に対して回
転されるようになっている。一方、内管5を外管2に対
して後退させると、ビットデバイス55の凸筋部55C
はリングビット3内面の溝部30Dから離脱するように
なっており、さらに後退させるとビットデバイス55が
リングビットホルダ26の後方に離脱し、後方の外管2
内へ後退されるようになっている。なお、この凸筋部5
5Cの挿入を容易にするために、その数を溝部よりも少
なくする、具体的には半数程度にするのが好ましい。
【0024】他方、本例では内管5の先端に、軸心方向
に対して傾斜した受圧面を有するテーパービット6がビ
ットレジューサ56(これも内管5を構成する)を介し
て取り付けられている。ビットレジューサ56は図3の
ほか図14にも示すように、基端部に連結手段として雄
ネジ部56Aを有し、この雄ネジ部56Aにより内管5
の先端雌ネジ部51に螺合連結される。またビットレジ
ューサ56の先端部にはテーパービット連結用の雄ネジ
部56Bが設けられている。
【0025】テーパービット6としては、例えば図3の
ほか図15〜18にも示すように、柱状体の頭部を軸心
方向に対して斜めに切除して傾斜面60を形成した形状
をなし、その外径はリングビット3よりも若干大径とさ
れ、かつ外周面に軸方向に沿う凸条部61,61…が周
方向に複数形成され、各凸条部61の先端部にはビット
62,62がそれぞれ先端面に露出するように埋設され
たものを用いることができる。かかるテーパービット6
は、構造が簡素なため鋳造等を利用して安価に製造で
き、後述するように地中に埋め殺すとしても、施行コス
トが著しく高騰するようなことはない。
【0026】特に本例では、図17に示されるように、
テーパービット6の基端面には軸心に沿って雌ねじ部6
3が形成されており、この雌ネジ部63に対して前述の
ビットレジューサ56の先端雄ネジ部56Bを螺合する
ことにより、内管5の先端にテーパービット6が取り付
けられる。また本例では、この雌ネジ部63内から傾斜
面60に連通する流路64が形成されている。さらに本
例では、テーパービット6の基端面に、リングビット3
前面のビット3a,3a…と周方向に係合する係合凸部
65,65…が周方向に複数設けられている。この係合
凸部65は、テーパービット6を内管5先端から取り外
すためのものである。この取り外しの詳細については後
述する。
【0027】<管建込み方法例>次に、以上に述べた装
置例を用いた管建込み方法例について説明する。先ず、
好適には図19に示すように地盤Gの挿入部位に少なく
とも内管先導部分50Fの長さと同程度の長さのガイド
管100を挿入する。そして、図示しないが回転推進装
置7の回転駆動軸に内管先導部分50Fを連結し、当該
内管部分50Fを回転推進または推進のみにより挿入す
る。この推進は回転推進装置7の回転駆動源の下降によ
り行う。またこの際、内管5内およびテーパービット6
の流路64を通じて先端に泥水等の削孔安定液を供給し
ながら推進させるのが望ましい。なお、ガイド管100
の建込みを省略することもできるが、当初は内管5のみ
で推進させることになるため、推進方向がズレ易いの
で、図示例のようにガイド管100を用いるのが好まし
い。
【0028】次いで図示しないが、先端部にビットデバ
イス55を取り付けた単位内管50を、リングビット3
を取り付けた外管2内に挿し通した状態で、リングビッ
ト3先端から突出するビットデバイス55先端を、先に
推進させた内管先導部50Fの基端に継ぎ足す(図3参
照)。しかる後、継ぎ足した単位内管50の基端部を回
転駆動源に連結する。
【0029】以降は、内管5および外管2ともに順次単
位内管50および単位外管20をそれぞれ継ぎ足しなが
ら図20に示すようにさらに地中に推進させる。本例の
装置では、推進に際してその方向制御を行うことができ
る。
【0030】より詳細に説明すると、直線推進を行うと
きには図22に示すように、回転推進装置7により内管
5に回転力および推進力を与え、内管5先端のテーパー
ビット6により削孔しながら内管5を地中に直線的に推
進させる。この場合、テーパービット6の先端は傾斜面
60を有しているものの軸心周りに回転しながら前進す
るので傾斜面60による受圧の影響は打ち消され、直線
的に削孔することが可能である。またこの際、内管5を
構成するビットデバイス55の凸条部55Cとリングビ
ットの溝部30Dとの噛み合いにより内管5の回転力お
よび推進力がリングビット3に与えられる(図3参
照)。前述のとおり、リングビット3はビットホルダ2
6により外管2先端に回転自在に支持されており且つビ
ットクラッチ32およびホルダクラッチ27の各段部3
2a…,27a…相互はビットクラッチ32a側を削孔
回転方向に回転させたときには引っ掛からずリングビッ
ト32の回転を許容し、さらに外管2には周囲地盤の拘
束力が作用しているので、外管2は回転されずリングビ
ット3のみが回転する。またリングビット3は外管2先
端に対して前後方向には連結されているため、内管5に
よりリングビット3に与えられた推進力によって外管2
が引っ張られるようにして連行推進される。
【0031】これに対して、曲線推進を行うときには図
23に示すように、テーパービット6の傾斜面60の先
端が回転軸心に対して曲げたい側に位置する状態で内管
5の回転を止め、更にそのままの状態で回転推進装置に
より内管5に推進力のみを与える。この際、テーパービ
ット6の受圧面60にかかる力によりテーパービット6
の推進方向が徐々に変化し、内管5を地中に曲線的に推
進させることができる。またこの際、内管5を構成する
ビットデバイス55の凸条部55Cとリングビット内周
面の溝部30Dとの噛み合いにより内管5の推進力がリ
ングビット3に与えられる。リングビット3は外管先端
に対して前後方向には連結されているため、内管5によ
りリングビット3に与えられた推進力によって外管2が
引っ張られるようにして曲線的に推進される。
【0032】そして、これらの推進の少なくとも一方を
行い、所望の経路(直線的な経路であっても、またS字
状等の曲がりくねった経路であっても良い)で所定深さ
まで外管5を推進させたならば、本例では図21に示す
ように、テーパービット6を内管先端から取り外す。具
体的には図24に示すように、先ず内管5を外管2に対
して後退させて、テーパービット6基端面の係合凸部6
5,65…をリングビット3前面のビット3a,3a間
に挿入する。しかる後この状態で、内管5に削孔時とは
反対方向(図中矢印で示す方向)の回転力を与えると、
テーパービット6に対しても削孔時とは反対方向の回転
力が付与され、さらにその係合凸部65,65がリング
ビットのビット3aに引っ掛かりリングビット3にも削
孔時とは反対方向の回転力が伝達されるものの、その際
に、リングビット3のビットクラッチ32の段部32A
が、周囲地盤により回転しないように拘束された外管2
先端のホルダクラッチ27の段部27Aに引っ掛かるた
め、結果的にテーパービット6は殆ど反対周りに回転で
きない状態となる。そして、このテーパービット6が回
転しない状態で内管5を削孔時とは反対周りに回転させ
ると、テーパービット6は内管5に対して相対的に削孔
時方向に回転することとなり、テーパービット6と内管
5先端のビットレジューサ56との螺合が解かれ、テー
パービット6を内管5先端から離脱させることができる
のである。
【0033】テーパービット6を取り外ししたならば、
テーパービット6を外管2前方に残し且つ外管2をその
まま地中に挿入した状態で、回転推進装置7により内管
5を外管から引き抜く。かくして、外管2を地中に建て
込むことができる。なお、この場合において、テーパー
ビット6はそのまま地中に埋め殺しても良いし、ビット
取り外し位置近傍に予めまたはその後に立坑を掘り、取
り外したテーパービット6を回収しても良い。
【0034】また、図示しないが、従来例のように一方
側の地上部または予め設けた立坑内から施工領域を通り
他方側の地上部または予め設けた立坑内まで貫くように
施行することもできる。この場合、ビットを取り外し回
収した後、内管を引き抜くようにすることができる。
【0035】他方、以上のようにして地中に建て込んだ
外管2は、そのまま地盤G内に残留させ、地盤G内の水
を排水するための集水管や排水管、もしくは下水や水道
水、ガス、各種ケーブル等のための地中埋設管などとす
ることができる。
【0036】<その他> (イ)本発明においては、単位外管20や単位内管50
相互の継手装置として、上記例のような螺合連結構造の
もの以外にも、公知の連結構造を適用できる。
【0037】(ロ)上記建込み例においては、図示例の
テーパービット6に限らず、例えば屈曲軸状のテーパー
ビットや円弧軸状のテーパービットも、その周面が軸心
方向に対して傾斜した受圧面をなすので利用できる。
【0038】(ハ)上記建込み例においては、ビットデ
バイス55を用いずに、リングビット3と対応する単位
内管50外面の所定位置に凸条部55C,55C…を直
接設けても良い。
【0039】(ニ)上記建込み例においては、テーパー
ビットの径を外管の外径同等またはそれ以上に形成して
おけば、リングビットを省略することも可能である。
【0040】(ホ)上記建込み例において、テーパービ
ット6を地中において取り外す必要はなく、その場合に
は地上または予め形成した立坑内につき抜くか、または
内管5先端のテーパービット6を外管2内を通じて引き
抜き可能な程度に小径可し、テーパービット6も内管5
とともに引き抜くこともできる。後者の場合、テーパー
ビット6を小径化してもその後にリングビット3を設け
ておけばテーパービット6による形成孔をリングビット
3により拡孔できるため、外管2の連行挿入は可能であ
る。
【0041】(ヘ)上記建込み例におけるテーパービッ
ト6を着脱自在に取り付けるための手段としては、螺合
連結のほか、公知の着脱連結構造を採用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、樹脂管部
と継手装置との取付強度の高い管装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管建込み装置の施工状態概要図である。
【図2】本発明を適用した単位外管の破断図である。
【図3】要部概略図である。
【図4】リングビットホルダの分解状態破断図である。
【図5】ホルダクラッチの正面図および側面図である。
【図6】ビットクラッチの側面図および正面図である。
【図7】クラッチの噛合い状態を示す側面図である。
【図8】リングビットおよびホルダ部の破断図である。
【図9】リングビットの前面図である。
【図10】リングビットの要部縦断面図である。
【図11】単位内管の縦断面図である。
【図12】ビットデバイスの破断図である。
【図13】ビットデバイスの前面図である。
【図14】ビットレジューサの破断図である。
【図15】テーパービットの平面図である。
【図16】テーパービットの側面図である。
【図17】テーパービットの要部縦断面図である。
【図18】テーパービットの後面図である。
【図19】施工要領図である。
【図20】施工要領図である。
【図21】施工要領図である。
【図22】方向制御の説明図である。
【図23】方向制御の説明図である。
【図24】テーパービットの取り外し時状態を示す破断
図である。
【符号の説明】
1…建込み装置、2…外管、20…単位外管(本発明の
管装置に相当)3…リングビット、5…内管、6…テー
パービット、7…回転推進装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 亘 東京都千代田区九段北4丁目2番35号 ライト工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−187187(JP,A) 特開 平4−312698(JP,A) 特開2000−46261(JP,A) 実開 平5−3774(JP,U) 特公 平2−28037(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 311 F16L 1/024 F16L 9/12 F16L 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂管部の端部に、管相互を直列接続する
    ための管状継手装置を取り付けた管装置であって、 継手装置の管取付側端部に、雄ネジ部を外周面に有する
    内管部および前記雄ネジ部とは締め付け方向が反対の雌
    ネジ部を内周面に有する外管部からなる二重構造部を設
    け、 前記樹脂管部の端部を前記内管部外周面の雄ネジ部と前
    記外管部内周面の雌ネジ部との隙間に挟むことにより、
    前記樹脂管部に継手装置を取り付けたことを特徴とする
    管装置。
  2. 【請求項2】前記樹脂管部の端部内面に、前記継手装置
    の内管部外周面の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成さ
    れた、請求項1記載の管装置。
  3. 【請求項3】前記樹脂管部の端部外面に、前記継手装置
    の外管部内周面の雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が形成さ
    れた、請求項1または2記載の管装置。
  4. 【請求項4】前記内管部の先端が外管部の先端よりも突
    出するように形成された、請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の管装置。
  5. 【請求項5】周囲との摩擦に抗しながら且つ軸心周りの
    回転力を受ける若しくはその虞のある状態を維持しなが
    ら、地中に挿入されるものである、請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の管装置。
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