JP3441449B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP3441449B2
JP3441449B2 JP2002108211A JP2002108211A JP3441449B2 JP 3441449 B2 JP3441449 B2 JP 3441449B2 JP 2002108211 A JP2002108211 A JP 2002108211A JP 2002108211 A JP2002108211 A JP 2002108211A JP 3441449 B2 JP3441449 B2 JP 3441449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一の高解像度表
示手段の表示領域内に通常観察と特殊光に基づく観察と
を表示可能な内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、医療用分野及び工業用分野におい
て、内視鏡が広く用いられるようになった。最近では、
細長の挿入部の先端側に撮像素子を内蔵した電子内視鏡
が実用化され、撮像素子で光電変換して得られる画像信
号を信号処理してモニタに表示する電子内視鏡システム
も普及している。
【0003】例えば特開昭63ー189122号では、
面順次式の電子内視鏡と同時式の電子内視鏡とのいずれ
でも使用できる電子内視鏡システムを開示している。一
方、電子内視鏡内に複数の撮像素子を内蔵して、立体画
像を得られるようにした提案もある。電子内視鏡の挿入
動作とか診断の機能を高めるためには、同一画面上に複
数の画像を表示できることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は使用しているモニタの解像度が低いので、2つの画像
を同時に表示すると、両画像の解像度が低下してしまっ
たり、同時に表示できる画像の数が制約される等の欠点
があった。また、複数の画像を同時に表示する際の使い
勝手については、何ら提案されていなかった
【0005】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、通常観察光による観察画像と、励起光等の特殊光に
よる観察画像とを、単一の高解像度表示手段に同時に表
示して比較可能であり、その際に少なくとも1つの観察
画像に対し解像度を低下させることなく表示でき、診断
能の向上を図ることができると共に、複数の画像を表示
する際の利便性の向上を図ることができる内視鏡装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決する手段及び作用】前記目的を達成する
ため請求項1に係る発明による内視鏡装置は、通常観察
光又はこの通常観察光とは波長の異なる特殊光の出力が
可能な光源装置と、前記光源装置より出力される光によ
り被写体を撮像して所定の画像解像度の撮像信号を出力
する撮像手段と、前記通常観察光による観察画像を第1
の領域に表示可能にすると共に、前記特殊光に基づく観
察画像を前記第1の領域とは異なる第2の領域に表示可
能にし、これら複数の観察画像を表示するに際して、
ずれか一方の観察画像を更新可能で、且つ、少なくとも
1つの観察画像に対しては、前記撮像手段によって得ら
れた前記所定の画像解像度の画像として解像度を低下さ
せることなく表示可能な高解像度表示手段と、前記高解
像度表示手段に表示された前記通常観察光及び前記特殊
光に基づく各観察画像のうち更新させる画像の切換指示
を行う切換手段と、前記切換手段の切換指示に応じて、
前記通常観察光又は前記特殊光を選択すると共に、この
光に対応する画像を選択して前記高解像度表示手段の第
1又は第2の領域に前記選択した画像を表示し、画像の
更新を行うように制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0007】請求項2に係る発明による内視鏡装置は、
通常観察光又は励起光の出力が可能な光源装置と、前記
光源装置より出力される光により被写体を撮像して所定
の画像解像度の撮像信号を出力する撮像手段と、前記通
常観察光による観察画像を第1の領域に表示可能にする
と共に、前記励起光による蛍光観察像を前記第1の領域
とは異なる第2の領域に表示可能にし、これら複数の観
察画像を表示するに際して、いずれか一方の観察画像を
更新可能で、且つ、少なくとも1つの観察画像に対して
は、前記撮像手段によって得られた前記所定の画像解像
度の画像として解像度を低下させることなく表示可能な
高解像度表示手段と、前記高解像度表示手段に表示され
た前記通常観察光及び前記励起光に基づく各観察画像の
うち更新させる画像の切換指示を行う切換手段と、前記
切換手段の切換指示に応じて、前記通常観察光又は前記
励起光を選択すると共に、この光に対応する画像を選択
して前記高解像度表示手段の第1又は第2の領域に前記
選択した画像を表示し、画像の更新を行うように制御す
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。図1ないし図3は本発明
の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態に
おける電子内視鏡の先端側の構造を示し、図2は第1の
実施の形態の電子内視鏡システムの概略の構成を示し、
図3はハイビジョンモニタへの画像表示例を示す。図2
に示すように第1の実施の形態の電子内視鏡システム1
は、複数の撮像素子を内蔵した電子内視鏡2と、この電
子内視鏡2が接続され、信号処理手段を内蔵した内視鏡
画像制御装置(以下、単に制御装置と記す。)3と、こ
の制御装置3と接続されるハイビジョンモニタ4とから
構成される。
【0009】上記電子内視鏡2は、例えば大腸用のもの
で、図1に示すように細長の挿入部5を有し、この挿入
部5の先端部6に複数の撮像素子として5つのCCD
(電荷結合素子)7a〜7e(図1では3つ示す。)が
収納されている。つまり、挿入部5の軸方向がその光軸
方向と一致又は平行となるように直視用対物レンズ系8
aが取付けられ、この直視用対物レンズ系8aの結像位
置に第1のCCD7aが配設され、直視型の撮像系を形
成している。この第1のCCD7aは直視用CCDで、
その画素数として例えば1000×1000(= 100万)画素を
有する。他のCCD7b〜7eはその画素数として、例
えば 375× 375(=141000)画素である。
【0010】上記直視型の撮像系は、視野角として例え
ば150°を有し、観察深度は3〜100mmである。上
記直視の撮像系に対し、この直視方向と直交する4つの
側視方向を観察できるように、4つの側視撮像系が設け
てある。つまり、上側視用(UP用と略記)及び下側視
用(DOWN用と略記)対物レンズ系8b,8cが取付
けられ、それぞれの結像位置にUP用及びDOWN用C
CD7b,7cが配設されている。又、図1の紙面に垂
直方向に、右側視用(RIGHT用と略記)及び左側視
用(LEFT用と略記)の対物レンズ系がそれぞれ配設
され、各結像位置にRIGHT用及びLEFT用CCD
7d,7eが配設されている。
【0011】上記UP用及びDOWN用対物レンズ系8
b,8cは広角レンズであり、例えば視野角100°で
UP方向及びDOWN方向及びそれらの後方側も観察で
きるものであり、又、観察距離は例えば3〜50mmであ
る。尚、RIGHT用及びLEFT用レンズ系も、右側
視及び左側視方向を中心として、例えば視野用が100
°を有する広角レンズで形成され、右側視及び左側視の
後方側も観察することができる。尚、4つの側方用対物
レンズ8b,8c等は、同一断面上に設けられ、CCD
7b〜7eも同一断面上に設けられている。(しかし、
必ずしも同一断面上に設けられなくても良い。又、図1
では省略してあるが、直視及び4つの側視方向を照明で
きるように、図示しないライトガイドが設けてある。)
上記CCD7i(i=a〜e)は、図2に示すようにド
ライブ回路9iと接続され、各ドライブ回路9iから出
力されるドライブ信号によって、各CCD7iで光電変
換した画像信号が読み出され、図示しないプリプロセス
処理、サンプルホールド処理、A/D変換処理等が施さ
れた後、画像メモリ11iに一時格納される。
【0012】各画像メモリ11iに格納された画像信号
データは、画像合成回路12に入力されて5つの画像が
ハイビジョンモニタ4の1フレーム分の映像信号内に納
まるように画像合成の信号処理がされた後、ハイビジョ
ンモニタ4に表示できる映像信号に変換するビデオプロ
セス回路13に入力される。そして、このビデオプロセ
ス回路13から出力されるハイビジョンビデオ信号がハ
イビジョンモニタ4に入力され、図3に示すように各C
CD7iで撮像した5つの画像がこのハイビジョンモニ
タ4のモニタ画面4A上に同時に表示されるようになっ
ている。
【0013】この実施の形態では、モニタ画面4Aの中
央に、直視用CCD7aで撮像した内視鏡画像14aが
大きく表示され、この画像14aの右及び左側に、UP
用及びDOWN用CCD7b,7cで撮像した内視鏡画
像14b,14cと、RIGHT用及びLEFT用CC
D7d,7eで撮像した内視鏡画像14d,14eとを
同時に表示するようにしている。上記各内視鏡画像14
iは、図3から分るように4隅を切欠いた8角形状であ
る。
【0014】この第1の実施の形態によれば、画像表示
手段として、ハイビジョンモニタ4を用いているので、
複数のCCD7a〜7eで撮像した画像を同時に表示し
ても、従来例に比べて解像度の低下を少なくして表示で
きる。又、この実施の形態によれば、側視方向を広角度
で観察できるので、直視の撮像系を大腸の管方向に向け
たまま、大腸の内壁のひだを観察することもできる。し
たがって、挿入後に観察のために向きを変える操作を少
なくできる。さらに、直視のみならず4つの側視方向に
対しての画像も得られるので、挿入部5の挿入動作を内
壁に当てることなく、スムーズに行ったり、観察を望む
位置、方向へ導くことも容易となる。
【0015】図4は本発明の第2の実施の形態の電子内
視鏡システム21を示し、図5はこのシステム21にお
ける電子内視鏡22の先端側を示し、図6及び図7は表
示例を示す。この電子内視鏡22は、挿入部23の先端
部24内に直視用対物レンズ系25aの焦点面に通常観
察用CCD26aが配設され、UP用及びDOWN用対
物レンズ系25b,25cの各結像位置にもCCD26
b及び26cが配設されている。つまり、先端部23に
は、3つの撮像系が設けてある。この3つの撮像系にお
ける2つの撮像系は、特定の波長域に感度を持つように
している。例えばUP用対物レンズ系25b及びDOW
N用対物レンズ系25c中に特定の波長領域に感度を持
たせるための分光フィルタ28及び29がそれぞれ取付
けてある。
【0016】この実施の形態では、フィルタ28は、可
視光除去フィルタであり、CCD26bに対して赤外光
のみを通過させて、この赤外域のみで感度を持たせてい
る。一方、フィルタ29は、緑色の波長のみを通過させ
る分光フィルタであり、CCD26cは緑色のみに感度
を持つことになる。尚、CCD26aは、通常の可視域
で撮像を行うものとなっている。一般的に、内視鏡を介
しての体内観察に於いては赤外光観察は粘膜上の血管観
察は欠かせないものであり、又、緑光観察は粘膜上の輪
郭部の詳細な観察には有用とされている。
【0017】このように特定の波長域の観察機能を可能
とする撮像系を備えた電子内視鏡5を用いて、図4に示
すシステム21を構成している。図5のようにフィルタ
28,29を設けたので、図4のCCD26b′(図5
のCCD26bにフィルタ28が付加されたものを表
す)は赤外に、CCD26c′(図5のCCD26cに
フィルタ29が付加されたもの)は緑光にそれぞれ感度
を有するものを示す。
【0018】上記CCD26a,26b′,26c′は
それぞれビデオプロセッサ31j(j=a〜c)に入力
され、それぞれ信号処理されて映像信号が生成される。
各ビデオプロセッサ31jの映像信号出力は、表示位置
セレクト回路32に入力される。この表示位置セレクト
回路32は、映像メモリで構成され、該映像メモリへの
書込み及び読出しタイミングを変えることにより表示位
置とか表示画角を制御信号33によって、任意に変えら
れる様になっている。
【0019】上記表示位置セレクト回路32の映像信号
出力はハイビジョンビデオ信号出力で、ハイビジョンモ
ニタ34に入力されて表示される。図6は第2の実施の
形態によるハイビジョンモニタ画面34Aへの画像の表
示例であり、中央の画像35aは通常光観察用CCD2
6aによって撮像された画像であり、この画像35aの
右側の画像35bはCCD26b′による赤外像であ
り、左側の画像35cはCCD26c′による緑光像で
ある。
【0020】又、図7(a)はハイビジョンモニタ画面3
4Aに、2つの画像を表示した場合を示す。このモニタ
画面34Aはアスペクト比(縦横の表示サイズの比)が
約9:16であり、このモニタ画面34A上に中心分割
で左右に同画角の画像36a,36bを表示したものを
示す。図6又は図7による表示モードの選択設定は、制
御信号33によって行うことができ、例えばユーザは表
示モード選択スイッチで選択することによって行うこと
ができる。
【0021】図7(a)において、例えば左側の画像36
aは通常光による画像であり、右側の画像36bは他の
特定波長で得られる画像である。従来のNTSCフォー
マットによるモニタではその画面37のアスペクト比が
3:4であり、両者の画角を同じにし、ケラレが無い状
態で表示すると、図7(b)に示すように小画角となり、
表示による解像度の低下又は劣化が避けられないものと
なり、非常に見づらいものとなる。これに対し、第2の
実施の形態では、横長の表示画面であり、且つ走査線数
もはるかに多いので解像度を低下させることなく表示で
きる。従って、診断する場合、非常に有効となる。
【0022】図8は本発明の第3の実施の形態の電子内
視鏡システム41を示す。このシステム41は2つの撮
像系を有する電子内視鏡42と、この電子内視鏡42に
照明光を供給すると共に、信号処理を行う手段とを内蔵
した制御装置43と、この制御装置43から出力される
ハイビジョン規格の映像信号を表示するハイビジョンモ
ニタ44とから構成される。
【0023】上記電子内視鏡42は細長の挿入部内にラ
イトガイド45a,45bが挿通され、手元側端面に照
射された照明光をそれぞれ伝送して、先端面から出射す
る。つまり、制御装置43内の各ランプ46a,46b
から出射された照明光は、それぞれレンズ47a,47
bで集光され、遮光羽根部材48a,48bの開口49
a,49bを経てそれぞれライトガイド45a,45b
の手元側端面に照射される。そして、ライトガイド45
a,45bで伝送されて先端面から前方の被写体50側
に出射される。
【0024】ライトガイド45a,45bの先端面から
出射された照明光で照明された患部等は、先端部に取付
けた対物レンズ51a,51bによって、その焦点面に
配設されたCCD52a,52bの光電変換面に結像さ
れ、光電変換される。各CCD52a,52bは、制御
装置43内の信号処理手段としてのプロセッサ53a,
53bとそれぞれ信号線を介して接続されており、光電
変換された画像信号がそれぞれ信号処理されて映像信号
に変換され、表示位置セレクト回路54に入力される。
この表示位置セレクト回路54によって2つのCCD5
2a,52bで撮像された画像が1つの画像となるよう
に画像合成された映像信号に変換され、ハイビジョンモ
ニタ44に出力され、このモニタ画面44A上に例えば
2つの画像55a,55bが同じ画角で左右に表示され
る。
【0025】上記プロセッサ53a,53bの各出力
(例えば輝度信号出力)は、それぞれ調光回路56a,
56bに入力され、それぞれ調光信号を生成し、調光制
御用回転ソレノイド57a,57bを駆動し、各ソレノ
イド57a,57bを駆動する調光信号により、開口4
9a,49bを通ってライトガイド45a,45bに供
給される照明光量が適量となるよう自動調光する。つま
り、調光回路56a,56bは、例えば1フレーム期
間、輝度信号を積分して、その積分値のレベルを基準レ
ベルと比較し、この比較した差信号が小さくなる方向に
ソレノイド57a,57bを介して遮光用羽根部材48
a,48bの回転方向を制御する。
【0026】上記遮光用羽根部材48aを含む調光部5
8aは図9に示すようになっている。図9に示すよう
に、羽根部材48aはそのアームの基端がソレノイド5
7aの回転駆動軸に取付けられ矢印A又はB方向に回転
(回動)できるようになっている。従って、図9の状態
から矢印A方向に回転すると、ライトガイド45aの手
元側端面に供給される照明光量が減少し、矢印B方向に
回転されると、逆に増大する。この回転角度は、調光回
路56a又は56bの基準レベルからのずれ量に応じて
制御されると共に、その回転方向は基準レベルより高い
か低いかに応じて異なり、調光信号によりプロセッサ5
3a又は53bの出力は前記基準レベルに対応したレベ
ルに保持されるように制御される、つまり被写体50側
への照明光量が常時観察に適した光量となるように制御
される。他方の調光部58bも同様の構成である。
【0027】この実施の形態では自動調光を行う機能を
有するので、モニタ画面44Aに表示される画像55
a,55bは診断に適した明るさの画像となる。又、前
述の実施の形態と同様に、解像度を低下させることな
く、2つの画像55a,55bを同じ画角で表示できる
ので、診断等の場合便利である。尚、液晶メガネ等と同
期して、2つの画像55a,55bを交互に表示させる
等、立体観察できるようにしても良い。
【0028】図10は本発明の第4の実施の形態の電子
内視鏡システム61を示す。この実施の形態は、同時式
画像と面順次式画像の両画像を同時に得て且つ同時にモ
ニタ上に表示するための例である。このシステム61
は、同時式及び面順次式の撮像系を備えた電子内視鏡6
2と、この電子内視鏡62に照明光を供給すると共に、
信号処理を行う手段とを内蔵した制御装置63と、この
制御装置63から出力される映像信号を表示するハイビ
ジョンモニタ64A、通常のモニタ64B及び64Cと
から構成される。
【0029】上記電子内視鏡62は細長の挿入部内にラ
イトガイド65が挿通され、手元側端面に照射された照
明光を伝送して、先端面から出射する。つまり、制御装
置63内のランプ66から出射された照明光は、レンズ
67で集光され、モータ68で回転駆動される回転フィ
ルタ69を介してライトガイド65の入射端面に照射さ
れる。この回転フィルタ69は、図11に示すように
R,G,Bをそれぞれ通すR,G,Bフィルタ69R,
69G,69Bと、隣り合うフィルタ間にそれぞれ設け
られた透光部69Tとからなる。
【0030】従って、この回転フィルタ69を通して、
ライトガイド65の端面に照射される照明光(又は、こ
のライトガイド65の出射端面から被写体71側に出射
される照明光)は、図12に示すように、R光、透光
(つまり白色光)、G光、透光、B光、透光という具合
の照明光となる。透光部69Tを通した照明光は白色光
となるので、各透光部69Tを通した照明期間に同時式
の撮像系で撮像を行う。一方、R,G,B光の期間に面
順次式の撮像系で撮像を行うようにしている。この実施
例では、例えばR光照射から透光部69Tによる照射ま
での期間を図12に示すように1/60秒にしている。
【0031】上記照明光で照明された被写体71は、先
端部に取付けた対物レンズ72a,72bにより、それ
ぞれの結像位置に配設したCCD73a,73bに結像
され、それぞれ光電変換される。CCD73aの光電変
換面の前にはモザイクフィルタ74が配設され、例えば
各画素毎に光学的に色分離する。これらCCD73a,
73bの光電変換出力はそれぞれ同時式プロセッサ75
a、面順次式プロセッサ75bにそれぞれ入力され、映
像信号に変換される。プロセッサ75a,75bの映像
出力は表示位置セレクト回路76に入力されて画像合成
されると共に、ハイビジョン規格の映像信号にされ、ハ
イビジョンモニタ64Aに出力されて、モニタ画面上に
同時に2つの画像が表示される。
【0032】又、同時式プロセッサ75a及び面順次式
プロセッサ75bの映像出力は、それぞれ別体のモニタ
64B,64Cに入力され、それぞれ同時式撮像系及び
面順次式撮像系で撮像した画像を表示する。上記面順次
用CCD73bはRGB照射タイミング期間で電荷蓄積
を行い、透光部69Tのタイミング期間で電荷読み出し
を実行する。同時式CCD73aは透光部69Tのタイ
ミング期間で電荷蓄積を行いRGB照射のタイミング期
間で電荷読み出しを実行する。
【0033】このタイミングで動作するように、回転フ
ィルタ69に対向して回転センサ77が配置され、モー
タ68で回転される回転フィルタ69の回転周期及び基
準となる位置の検出を行い、R−透光−G−透光−B−
透光−R……の切り替わりのタイミングを検出して、プ
ロセッサ75a,75b内の図示しないCCDドライブ
回路にその検出信号を出力し、上記電荷の蓄積及び読み
出しのモードを切換えるようにしている。そして、ハイ
ビジョンモニタ64Aには、同時式撮像系で撮像した画
像79a及び面順次式撮像系で撮像した画像79bを隣
り合わせで、同じ画角で表示する。
【0034】従来、面順次式は動被写体に対しては色ズ
レが発生し、一方同時式では解像力不足が原理的に伴っ
ていた。本実施例によれば電子内視鏡による診断の要求
特性に応じて観察者が任意に何れかの画像を観察すれば
よい。図13は本発明の第5の実施の形態における電子
内視鏡81の先端側を示し、図14及び図15は正面図
及び断面図を示す。この実施例は1つのCCD82に直
視及びUP側の側視との2つの対物光学系83a,83
bによる光学像を隣接して結像させるようにしたもので
ある。
【0035】図13に示すように挿入部の先端部83を
構成する先端構成部材84には、軸方向に鉗子口85が
設けてあり、この鉗子口85の出口側は拡がった先端開
口85aとなり、この開口85aの内側には鉗子起上台
86が取付けられ、起上操作ワイヤ87を引くことによ
り、実線で示す位置から点線で示す位置側へと起上させ
ることができる。又、挿入部内には図15に示すよう
に、直視(照明)用に第1のライトガイド88a及び第
2のライトガイド88bが挿通され、さらに側視用のラ
イトガイド89も挿通されている。
【0036】上記ライトガイド88a,88bの先端面
は、図14に示す第1及び第2の直視照明窓90a,9
0bの奥に対向して固定され、各照明窓90a,90b
から前方に照明光が出射される。これらの照明窓90
a,90bの間には、直視観察窓91が設けられ、図示
しない直視対物光学系が直視対物レンズ枠92に取付け
られている。上記観察窓91に向くように、送気送水ノ
ズル93が設けてあり、このノズル93は送気送水チュ
ーブ93a(図15参照)の先端に取付けられている。
【0037】上記側視用ライトガイド89は、図13に
示すように先端側が屈曲し、上部側が切欠かれた側面
(つまり上方)方向に向くようにして固定され、その先
端面の前に設けた側視照明窓94には側視照明レンズ9
5が取付けられ、このレンズ95を経て上方に照明光が
出射される。この照明窓94に隣接して、側視観察窓9
6が形成され、側視対物光学系97を構成するレンズ9
7aが取付けられている。このレンズ97aに対向し
て、プリズム(ダハプリズム)97bが配設され、さら
にこのプリズム97bと挿入部の軸方向に対向してレン
ズ97c,97dが対物レンズ枠98に取付けられてい
る。
【0038】この側視対物光学系97の結像位置には、
上記CCD82の光電変換面が配設されている。この場
合、図15に示すように、CCD82は横(水平)方向
と縦方向の比が16:9となる横長のイメージエリア8
2aに2つの対物光学系による像が隣接して両結像光線
高が等しくなる状態で結像される。尚、直視及び側視対
物光学系の各視野角は、例えば140°,80°となる
ようにそせぞれ設定されている。このCCD82の裏面
の端子99によって、CCD82とCCD周辺回路基板
100とが接続され、このCCD周辺回路基板100は
結束信号線101の各信号線102と接続されている。
【0039】この結束信号線101の上方に隣接して、
側視用送気送水チューブ103が挿通され、このチュー
ブ103の先端に取付けた送気送水ノズル104は側視
観察窓96の外表面に対向して、レンズ97a表面を洗
浄等できるようにしてある。尚、図15に示すように、
起上操作ワイヤ87はレンズ枠92,98の間のスペー
スを通って、ガイドパイプ105内を挿通される。尚、
106はチャンネルチューブを示す。
【0040】この実施の形態では、横長のCCD82を
用いることにより、実質上は2つのCCDを設けた場合
と同様の働きを有する。そして、このCCD82に結像
された光学像の光電変換出力は、図示しない信号処理系
で信号処理され、例えば図7(a)のようにハイビジョン
モニタ画面34A上に2つの画像を表示するようになっ
ている。尚、側視用ライトガイド89は、図15に示す
ようにCCD82及びレンズ枠98の左横を通り、図1
3に示すようにプリズム97bの前で側視用レンズ97
aの光軸と平行な方向にその先端が向くようにしてあ
る。この実施の形態における電子内視鏡81は、主とし
て胃用に適するものである。
【0041】図16は本発明の第6の実施の形態の電子
内視鏡システム111を示し、このシステム111は蛍
光像を得られるようにしたものである。このシステム1
11は、電子内視鏡112と、この電子内視鏡112に
照明光を供給する光源装置113と、この電子内視鏡1
12の撮像系に対する信号処理する信号処理装置114
と、この信号処理装置114から出力される映像信号を
表示するハイビジョンモニタ115とから構成される。
【0042】上記電子内視鏡112は、細長の挿入部1
16と、この挿入部116の後端に連設された操作部1
17と、この操作部117から外部に延出されたユニバ
ーサルケーブル118とを有し、このケーブル118の
端部に設けたコネクタ119を光源装置113に着脱自
在で装着できる。このコネクタ119からさらに信号ケ
ーブル121が延出され、この信号ケーブル121の端
部に取付けたコネクタ122を信号処理装置114に装
着できる。上記光源装置113内には通常観察用の第1
ランプ124と励起用の第2ランプ125とが設けてあ
り、それぞれ第1及び第2ランプ点灯回路126及び1
27から供給される電力によって点灯する。
【0043】これら第1ランプ124及び第2ランプ1
25の光路前方にはミラー128が配設され、このミラ
ー128はミラー駆動回路129によって駆動される。
例えば図16の状態では、第2ランプ125の照明光
(機能としては励起光)がミラー128で反射され、レ
ンズ131、シャッタ132を経て、ライトガイド13
3の入射側端面に照射される。このライトガイド133
はケーブル118内及び挿入部116内を挿通され、入
射側端面に供給された照明光を伝送し、伝送された照明
光は先端側の端面から前方に出射される。
【0044】図16に示す状態のミラー128は、制御
回路134からの制御信号によりミラー駆動回路129
を介して回転駆動され、点線で示すようにミラー128
が45°回転させることができるようになっている。こ
のように回転されると、第1ランプ124の照明光がラ
イトガイド133に供給されるようになる。この制御回
路134は、ソレノイド132aを介してシャッタ13
2の開閉も制御する。又、信号処理装置114に設けた
2画面表示スイッチ135をONすると、この制御回路
134は、第1ランプ124による照明光のもとでの通
常観察画像の表示から、蛍光観察画像も表示するための
制御を行うようになっている。
【0045】上記挿入部116の先端部に設けた対物レ
ンズ136の結像位置に配設したCCD137は、挿入
部116内及びユニバーサルケーブル118内の信号線
及び信号ケーブル121内の信号線を経て信号処理装置
114のCCDドライバ138及びスイッチ回路139
と接続されている。そしてCCDドライバ138からの
CCDドライブ信号の印加により、光電変換した信号が
読み出され、スイッチ回路139を経て、第1メモリ1
41又は第2メモリ142に格納される。上記スイッチ
139と、第1及び第2メモリ141,142は制御回
路143によって制御される。
【0046】上記第1及び第2メモリ141,142の
出力は、表示位置セレクト回路144を経てハイビジョ
ンモニタ115に出力される。尚、表示位置セレクト回
路144は、表示制御卓145の操作による制御信号1
46によって、図4で説明したのと同様にハイビジョン
モニタ115に表示される表示位置のセレクト動作を制
御できるようにしてある。尚、電子内視鏡112の操作
部117には湾曲操作ノブ147が設けてある。このシ
ステム111は、2画面表示スイッチ135がONされ
ないと、通常観察像のみがハイビジョンモニタ115に
表示され、このスイッチ135がONされると、この通
常観察像と共に蛍光像を表示するようになる。
【0047】次にこのシステム111の動作を図17を
参照して説明する。2画面表示スイッチ135が図17
(a)に示すようにOFFであると、ミラー128は図1
6の点線で示す位置にあり、従ってライトガイド133
には図17(b)に示すように第1ランプ124の照明光
が供給される。そして、この照明光のもとでCCD13
7で撮像した画像信号がスイッチ回路139を経て第1
メモリ141に格納され、この第1メモリ141に格納
された画像信号がモニタ115に表示され、この場合に
は図17(d)に示すようにノーマル像となる。
【0048】尚、この状態ではシャッタ132は、図1
7(c)に示すように常時開である。このノーマル像表示
状態において、図17(a)に示すようにスイッチ135
がONされると、制御回路134はこの信号を検出して
ミラー駆動回路129を制御し、ミラー128を図16
の実線で示す位置に回動する。すると、第1ランプ12
4はこのミラー128で遮光され、一方第2ランプ12
5の照明光(励起光)がミラー128で反射され、ライ
トガイド133に供給される。
【0049】つまり図17(b)に示すようにこの状態で
の照明ランプは第2ランプ125に切換えられる。この
時、信号処理装置114内の制御回路143は、第1メ
モリ141を書込禁止状態にして、第1メモリ141に
格納されたノーマル画像を繰り返し出力することにな
り、モニタ115は動画のノーマル像から静止画のノー
マル像になる。上記第2ランプ125による照明が所定
の励起期間T行われると、図17(c)に示すようにシャ
ッタ132が閉じられ、照明が中断される。(この中断
後にCCD137の信号は一旦掃き捨てられる。)従っ
て、この閉じられた後でCCD137で撮像した像は、
蛍光像によるものとなり、CCD137から出力される
信号は制御回路143によって切換えられたスイッチ回
路139を経て、第2メモリ142に格納される。
【0050】そして、第1メモリ141及び第2メモリ
142から読出された画像は表示位置セレクト回路14
4を経て画像合成の処理がされ、モニタ115に2つの
画像つまりノーマル像及び蛍光像が同時に表示される。
そして、スイッチ135がONからt秒の後、ミラー1
28は図16の点線で示す位置に戻り、且つシャッタ1
32が開となる。これと共に、スイッチ回路139は切
換えられ、第1ランプ124の照明のもとで撮像した画
像が第1メモリ141に格納されるようになり、ノーマ
ル像は動画状態になる。この時、第2メモリ142は書
込み禁止にされ、この直前に格納された像が繰り返し出
力されることになり、蛍光像は静止画となる。
【0051】以後、2画面表示スイッチ135がONす
る度に、上記シーケンスが繰り返され、蛍光像が更新さ
れる。尚、第1ランプ124が励起用光源として十分な
エネルギーを有していれば、第2ランプ125を設ける
ことなく、同様の機能を行わせることができる(この場
合には、ミラー128、その駆動回路129も必要な
い)。図18は本発明の第7の実施の形態のシステム1
51を示す。このシステム151は、通常のカラー画像
と生体機能画像とを得られるようにしたものである。
【0052】このシステム151は赤外観察可能な電子
スコープ152と、生体機能画像として血流量及びヘモ
グロビン酸素飽和度の各画像を得るために可視域から赤
外域に渡る各種の波長領域画像を得る事を可能とする光
源手段及び信号処理手段を内蔵した内視鏡装置153
と、この内視鏡装置153により得られた各種波長領域
画像を画像間演算する事により、ヘモグロビン分布画像
及びヘモグロビン酸素飽和度画像を得るための演算処理
する処理ユニット154と、この処理ユニット154に
より演算処理された画像と、内視鏡装置153による通
常のカラー画像の双方を入力しハイビジョン(HDT
V)モニタ155に出力可能なように画像を合成するマ
ルチ高解像度フレームメモリ装置156と、HDTVモ
ニタ155とにて構成される。
【0053】上記マルチ高解像度フレームメモリ装置1
56は、図19のごとく構成される。内視鏡装置153
からの画像データを受け取り、装置全体の制御を行うC
PU回路157と、このCPU回路157の制御下で第
1及び第2フレームメモリ回路158及び159を制御
するコントロールロジック回路160と、処理ユニット
154より入力される画像データを処理するためのメモ
リ回路161と、このメモリ回路161の画像データを
HDTVモニタ155に表示するための第1フレームメ
モリ回路158と、内視鏡装置153より出力された画
像データをデジタル信号として入力するためのインター
フェース回路162と、入力された画像データをHDT
V用の表示サイズの画像データに変換するデータ変換回
路163と、内視鏡装置153の画像データをHDTV
モニタ155に表示するための第2フレームメモリ回路
159と、これらフレームメモリ回路158、159よ
り出力された、デジタル画像信号を合成し表示用のアナ
ログHDTV信号に変換するD/A変換回路164とか
ら構成される。
【0054】上記第1及び第2フレームメモリ回路15
8及び159はシステムバスを介してコントロールロジ
ック回路160と接続されている。又、これらフレーム
メモリ回路158及び159は、DMAバスを介してメ
モリ回路161と接続されている。又、これらフレーム
メモリ回路158及び159は、画像バスを介してD/
A変換回路164と接続されている。次にこの実施の形
態の作用を説明する。
【0055】赤外領域まで映像化可能な電子スコープ1
52は、生体内にて通常のカラー画像の他に、内視鏡装
置153の照明する波長領域を生体内の色素であるヘモ
グロビンの吸光特性を算出するのに必要となる波長の組
み合わせとする事で、ヘモグロビンの色素濃度を算出す
るのに必要となる各種波長領域画像を得て内視鏡装置1
53に出力する。
【0056】内視鏡装置153による信号処理により得
られた各種波長領域画像は、処理ユニット154にて画
像間演算する事で、ヘモグロビン色素濃度画像とヘモグ
ロビン酸素飽和度画像を得る。処理ユニット154にて
処理された各種の生体機能画像は、マルチ高解像度フレ
ームメモリ装置156に入力される。入力された生体機
能画像は、CPU回路157にて縮小処理されメモリ回
路161にデータ転送され、このメモリ回路161より
DMAデータバスにて、第1フレームメモリ回路158
に転送される。
【0057】一方、内視鏡装置153より入力されてい
る通常の動画像は、インターフェース回路162により
デジタルデータに変換され、データ変換回路163にて
HDTVモニタ155に表示可能なようにデータが変換
される。変換された画像データは、第2フレームメモリ
159よりコントロールロジック回路160からシステ
ムバスを介しての制御にてデータを、画像バスに転送す
る。D/A変換回路164は、画像バスに転送されてき
た画像データを合成してアナログ画像データとして出力
する。出力された画像データは、モニタ155に図20
のように表示される。
【0058】例えば画面165の右側に通常のカラー画
像166Aを、その左側に生体機能情報として、ヘモグ
ロビン分布による血行動態の変化を表す血流画像166
B及びヘモグロビン酸素飽和度の画像166Cを表示
し、通常の画像と比較し易いように同時に表示する。こ
の実施例によれば、同一の高解像の表示装置上に、通常
の観察用のカラー画像166Aと生体機能情報として、
ヘモグロビン分布による血行動態の変化及び、ヘモグロ
ビン酸素飽和度の各画像166B,166Cを同時に表
示するので、通常画像の観察状態で従来例よりも、例え
ばうっ血状態などの情報が得られ、さらに通常観察画像
と同時に比較対照する事ができ、従来のように頻繁に各
種の画像を切換える必要がなく、容易に比較対照可能と
なり診断能の向上という効果がある。
【0059】図21は本発明の第8の実施の形態のシス
テム171を示す。このシステム171は左右に2つの
撮像素子を内蔵して(2つの受光部を持つ)測長可能な
ステレオスコープ172と、被写体を照明する光源を有
し、左右の画像を出力するステレオ内視鏡装置173
と、このステレオ内視鏡装置173より得られた視差の
ある左右の画像データを用いて、指示された部位に対し
て形状の計測を行う形状処理ユニット174と、ステレ
オ内視鏡より得られた視差のある左右の画像及び、形状
処理ユニット174により処理された被写体の形状情報
を、HDTVモニタ175に表示するマルチ高解像度フ
レームメモリ装置176と、このマルチ高解像度フレー
ムメモリ装置176により合成された画像を表示するH
DTVモニタ175とから構成される。
【0060】図22に示すように高解像度フレームメモ
リ装置176の構成は、図19に示すものとブロック構
成は同一である。次にこの実施例の作用を説明する。視
差のある左右の画像を撮像可能なステレオスコープ17
2により形状計測を行う部位を撮像し、ステレオ内視鏡
装置173により2種の画像信号が形状処理ユニット1
74とマルチ高解像度フレームメモリ装置176に入力
される。
【0061】形状処理ユニット174には、本出願人に
より先に開示されたように、視差のある2種の画像より
被観察体の形状データを算出する機能により、部位指示
の入力により指定された部位の形状データを算出する。
形状処理ユニット174とステレオ内視鏡装置173に
より入力された画像信号により、第7実施例と同様な動
作にてHDTVモニタ175上に画像が表示される。こ
こで、HDTVモニタ175上ではステレオスコープ1
72により被観察体像を撮像する場合は、図23(a)の
ごとくステレオ内視鏡装置173から出力される、視差
のある左右の画像177a,177bを同一モニタ画面
175A上に表示する。
【0062】同一モニタ画面175A上に表示される事
により、形状計測を行うための被観察体像が、左右の両
方の画角内かを確認する事が容易となる。被観察体が両
画角内にとらえられた場合に、画像をステレオスコープ
172の操作部などに設けられたフリーズボタンにて被
観察体像を静止させる。静止した左右の画像内の形状計
測の必要な部位に関して、部位の指示をマウスにて行い
ポリープや病変の範囲についての形状データを形状処理
ユニット174にて算出し、図23(b)のように副画面
178に形状データを記録した静止画像を表示し、正画
面179には、ステレオ内視鏡装置173からの動画像
にて形状計測を行っている部位の、動画像を表示する。
【0063】そして、例えば副画面178の下に、ポリ
ープ等の高さHと幅Wについて算出したデータを表示す
るようにしている。この実施例によれば、視差のある左
右の画像が同一モニタ上に表示されるため、左右の画像
の確認が容易になり操作性の向上がある。又、被観察体
の形状データと言う定量的な計測値と共に、内視鏡画像
検査を行えるため正確に病変部位の大きさが検討可能と
なり、診断能の向上というメリットがある。尚、同一モ
ニタ内に前回検査時の形状データを表示する事により、
関心領域の大きさの変化を定量的に検討可能となる。
【0064】図24は本発明の第9の実施の形態のシス
テム201を示す。従来ではカラー画像にて観察時にG
の波長領域にて得られた画像をモノクロ表示する事で、
生体粘膜面の微細な変化を観察可能としていた。この場
合、通常カラー画像と、赤外画像を切換えて表示してい
た。このため直接的な比較が困難であったので、この実
施例では異なる波長領域の画像信号を同時に表示するこ
とで、容易に比較可能となり、生体粘膜面の表面の微細
な変化から、生体粘膜の深部における変化まで観察可能
で、診断能の向上を実現するものである。
【0065】図24に示すように、このシステム201
は、生体内に挿入される赤外電子スコープ202と、光
源とカメラコントロールユニットにて構成され、赤外観
察を可能とする内視鏡装置(本体)203と、内視鏡画
像信号を記録する画像ファイル装置204と、画像ファ
イル装置204からの画像データと、内視鏡装置本体2
03からの画像データを合成し指定のモニタ位置に表示
するマルチ高解像度フレームメモリ装置205と、HD
TVモニタ206とから構成される。
【0066】マルチ高解像度フレームメモリ装置205
は図25に示すごとく構成される。画像ファイル装置2
04からの画像データを受け取り、装置全体の制御を行
うCPU回路207と、このCPU回路の制御207に
より第1及び第2フレームメモリ回路208,209を
制御するコントロールロジック回路210と、画像ファ
イル装置204より入力された画像データを処理するた
めのメモリ回路211と、このメモリ回路211の画像
データをHDTVモニタ206に表示するための第1フ
レームメモリ回路208と、内視鏡装置本体203より
出力された画像データをデジタル信号として入力するた
めのインターフェース回路212と、入力された画像デ
ータをHDTV用の表示サイズの画像データに変換する
データ変換回路213と、内視鏡装置203の画像デー
タをHDTVモニタ206に表示するための第2フレー
ムメモリ回路209と、これらフレームメモリ回路20
8及び209より出力されたデジタル画像信号を合成し
表示用のアナログHDTV信号に変換するD/A変換回
路214とから構成される。
【0067】そして、モニタ画面206Aには図26の
ように、通常画像(可視の動画像)215と、赤外画像
216とG画像217とを同時に表示できるようにして
いる。次にこの実施例の作用を説明する。生体内に挿入
された赤外電子スコープ202により生体粘膜の観察が
行われる。ここで、生体粘膜における血行動態を観察す
る目的で、赤外観察を内視鏡装置本体203にて選択す
ると、この内視鏡装置本体203の照明光が赤外光とな
り図26に示される動画像215の表示領域が可視画像
より赤外画像となる。
【0068】次にICGを静注する事により、生体粘膜
における血液中の色素濃度が変動し血流の速い部位は、
ICG静注後すばやく色素濃度が上昇する。そこで、関
心領域における赤外画像をフリーズし画像ファイル装置
204にて記録する。記録された赤外静止画像はマルチ
高解像度フレームメモリ装置205に入力される。そし
て、例えばこの記録が終了すると、赤外電子スコープ2
02は赤外観察モードから、通常観察モードに戻る。こ
のモードに復帰した状態では、モニタ画面206Aは図
26に示すように赤外画像216は左側の上に静止画と
して、通常画像215は右側に大きく動画として表示さ
れる。そして、関心領域を観察して、赤外光とは異なり
生体粘膜面の微細構造が観察可能な、G画像にて観察す
るモードの指定を行うとする。
【0069】マルチ高解像度フレームメモリ装置205
は、内視鏡装置本体203から通常観察画像の動画像と
G画像表示の指示により、図26のごとく通常の動画像
を主に表示し、粘膜表面の微細構造を明瞭に表示するG
画像の動画像を表示するための動作を行う。つまり、コ
ントロールロジック回路210にて第2フレームメモリ
回路209に入力された通常像の内、G画像の表示領域
については、通常画像のデータの内G画像のみを表示す
るように動作する。また、内視鏡装置203より入力さ
れている通常観察動画像は、インターフェース回路21
2によりデジタルデータに変換され、データ変換回路2
13にてHDTV用モニタ206に表示可能なようにデ
ータが変換される。
【0070】変換された画像データは、第2フレームメ
モリ回路209よりコントロールロジック回路210か
らシステムバスを介しての制御にてデータを画像バスに
転送する。D/A変換回路214は、画像バスに転送さ
れてきた画像データを合成しアナログ画像データとして
出力する。一方、画像ファイル装置204から入力され
た赤外静止画像は、CPU回路207にて縮小処理され
メモリ回路211にデータ転送され、このメモリ回路2
11よりDMAデータバスにて第1フレームメモリ20
8に転送される。そしてD/A変換回路214を経て出
力された画像データは、モニタ206に図26のように
表示される。
【0071】この実施例によれば、生体粘膜の関心領域
における粘膜下の情報を現す赤外画像と、関心領域にお
ける表面の微細構造を現すG画像及び、通常観察光にお
ける動画像を同一モニタ上に表示可能となり、関心領域
を種々の画像に切換えることなく比較が容易となるた
め、操作性の向上という効果がある。
【0072】図27は本発明の第10の実施の形態のシ
ステム401を示す。このシステム401は、先端にC
CD(図示せず)の赤外カットフィルタを取り除き、赤
外光領域に於いても映像可能な赤外電子スコープ402
と、この赤外電子スコープ402に接続された第1の光
源403と、赤外電子スコープ402に接続された第2
の光源404と、赤外電子スコープ402からの画像デ
ータを映像化するカメラコントロールユニット(CC
U)405と、内視鏡画像信号を記録する画像ファイル
装置406と、この画像ファイル装置406からの画像
データと、カメラコントロールユニット405からの画
像データを合成し指定のモニタ位置に表示するマルチ高
解像度フレームメモリ装置407と、HDTVモニタ装
置408とから構成される。
【0073】図28は、赤外電子スコープ402と接続
される第1の光源403及び第2の光源404の構成を
示す。図28において、第1の光源403は、ランプを
駆動するためのランプ電源410と、この電源410か
らの電力により、被観察体を照明するために紫外光量
域、可視光量域及び赤外光量域にわたる広範囲の波長の
光を発生するキセノンランプ411と、このキセノンラ
ンプ411により発生した照明光を集光するレンズ41
2と、電子スコープ402からの電気信号と光源からの
照明光を電子スコープ402と接続する出力コネクタ4
13と、照明光を時系列的に色分離する回転フィルタ4
14と、この回転フィルタ414を回転させる駆動用モ
ータ415と、このモータ415を駆動する駆動回路4
16と、スコープ402を出力コネクタ413から抜い
たときに照明光をカットするシャッタ手段417と、カ
メラコントロールユニット405の露出制御信号に基づ
き、照明光の光量を調節する絞り手段418と、この絞
り手段418を駆動する露出制御回路419とを有す
る。
【0074】さらに、この第1の光源403は、カメラ
コントロールユニット405とスコープ402を介して
通信を行う通信回路420と、カメラコントロールユニ
ット405からの情報に基づき露出制御回路419と駆
動回路416をコントロールするシステムコントローラ
(シスコン)421と、カメラコントロールユニット4
05より同期信号、及び光量調節に必要な情報を入力す
る光源コネクタ422とを有する。
【0075】第2の光源404は、第1の光源403と
ほぼ同様の構成であり、異なる部分は第1の光源403
における回転フィルタ414の分光透過率特性が異なる
ように設定した回転フィルタ414′を有する。その他
は第1の光源403と同一構成であり、同一部材には同
符号を付してその説明を省略する。尚、電子スコープ4
02は、光路切換装置424及び信号切換装置425を
介して第1の光源403及び第2の光源404の出力コ
ネクタ413とそれぞれ接続されている。これら両装置
424,425の切換は、カメラコントロールユニット
405の出力信号で制御される。この実施例の作用を以
下に説明する。
【0076】通常の観察を行う場合は、赤外電子スコー
プ402を第1の光源403の回転フィルタ414によ
り色分離を行うので、光路切換装置424及び、信号切
換装置425にて赤外電子スコープ402を第1の光源
403に接続する。赤外電子スコープ402は、回転フ
ィルタ414にて時系列に色分離された照明光を、カメ
ラコントロールユニット405に於いて、通常のRGB
カラー画像として画像ファイル装置406に記録され
る。
【0077】このRGB画像の同期信号はカメラコント
ロールユニット405から第1の光源403のシスコン
421に光源コネクタ422を経由して入力される。シ
スコン421はRGB画像の同期信号より、赤外電子ス
コープ402の画像読み出しに同期するように、駆動回
路416にてモータ415を駆動することでRGB回転
フィルタ414をRGB画像に同期させる。また、カメ
ラコントロールユニット405の出力信号はマルチ高解
像度フレームメモリ装置407を介してHDTVモニタ
装置408に出力され、カラー画像を表示する。
【0078】一方、赤外電子スコープ402を第2の光
源404による照明光にて画像を得るためにカメラコン
トロールユニット405からのコントロール信号にて、
光路切換装置424と、信号切換装置425にて赤外電
子スコープ402を第2の光源404に接続を行うと、
第2の光源404の照明にて画像を得ることが可能とな
る。第2の光源404は、第1の光源403とは回転フ
ィルタ414の構成が異なり、通常の可視光量域ではな
く紫外光量域及び赤外光量域について色分離を行う。
【0079】色分離された画像は、カメラコントロール
ユニット405にて画像化され、画像のレベルがカメラ
コントロールユニット405より赤外電子スコープ40
2の通信線を介して、出力コネクタ413より第2の光
源404に入力される。入力された画像レベル信号は通
信回路420にてシスコン421に入力される。シスコ
ン421は通信回路420より得られた画像信号レベル
を、露出制御回路419に伝達することで絞り手段41
8の駆動量を調整し、適正な露出の画像がカメラコント
ロールユニット405にて得られるように作用する。
【0080】そして、例えば図29に示すようにモニタ
画面431の上段側には画像ファイル装置406から読
みだしたR,G,B画像432、433、434を表示
し、下段側には紫外域の画像435、2つの赤外域の画
像436、437を同時に表示する。この実施例によれ
ば、関心領域における通常の可視域画像の変化のみでは
なく、紫外光量域、赤外光量域における変化を観察可能
とする事で、自然蛍光の変化、生体粘膜内の進達度変化
等を同一モニタにて観察可能とする事で診断能の向上と
いう効果がある。
【0081】尚、通常観察用の光源と特殊観察用の光源
の組み合わせの他の実施例として、特殊観察用の光源に
は静注されたICG色素濃度を算出するために805nm
と900nmのそれぞれを中心波長とするフィルタにて得
られた画像間にて、対数の差を画像間演算して表示する
事で、通常可視カラー画像による診断と、生体の血流速
度を静注された色素濃度の時系列的変化により算出する
生体機能情報を同一モニタ上に表示しても良い。また、
特殊観察用の光源において、ヘモグロビン分布画像及
び、ヘモグロビン酸素飽和度画像を算出するためのフィ
ルタを設けても良い。又、R,B,Bによる通常カラー
画像と、G画像とか,IR(赤外域)画像とかのフォー
ルスルー画像を同じ画角で同時に2つモニタ画面上に表
示するようにしても良い。
【0082】図30は本発明の第11の実施の形態のシ
ステム501を示す。従来は赤外観察時にICGを静注
し赤外が像にて時系列的に注目部位を観察すると共に可
視画像に切換えて総合的に病変の診断を行っていた。
又、電子内視鏡において、観察部位の記録を必要とする
部位の静止画像を画像ファイル装置に記録していた。ま
た、静止画像を小画面に表示していた。さらに内視鏡検
査時に、前回の注目部位の画像を確認した後、内視鏡検
査を行っていた。従って、対比することが容易でなかっ
たので、この実施例では現行画像の観察時に、現行画像
と時間差のある静止画像との対比を容易にする事で、観
察部位の時系列的な変化より診断能の向上が行えるHD
TV表示装置を実現するものである。
【0083】この実施例は、赤外観察時における赤外の
時系列観察を容易にする為、ICG静注後の時系列赤外
画像を静止画画像として、時系列表示する事で、観察部
位のICG色素濃度の時間的変化及び、各部位間の色素
濃度の変化により生体粘膜の血行動態の観察を容易に
し、診断能の向上を行うようにするものである。
【0084】次に、このシステム501を説明する。図
30に示すように、このシステム501は生体内に挿入
される電子スコープ502と、光源とカメラコントロー
ルユニットにて構成され、赤外観察を可能とする内視鏡
装置本体503と、スタート信号によりこの内視鏡装置
本体503から画像を記録する間隔が指示され、内視鏡
画像信号を記録する画像ファイル装置504と、この画
像ファイル装置504からの画像データと、内視鏡装置
本体503からの画像データを合成し指定のモニタ位置
に表示するマルチ高解像度フレームメモリ装置505
と、HDTVモニタ装置506とから構成される。上記
画像ファイル装置504はICG静注後の観察時に、指
定された間隔で画像データを記録してゆく。一方、マル
チ高解像度フレームメモリ装置505は、図31のごと
く構成される。
【0085】画像ファイル装置504からの画像データ
を受け取り、装置全体の制御を行うCPU回路510
と、このCPU回路510の制御のもとに第1及び第2
フレームメモリ511,512を制御するコントロール
ロジック回路513と、画像ファイル装置504より入
力された画像データを処理するためのメモリ回路514
と、このメモリ回路514の画像をHDTVモニタ装置
506に表示するための第1フレームメモリ511と、
内視鏡装置本体503より出力された画像データをデジ
タル信号として入力するためのインターフェース回路5
15と、入力された画像データをHDTV用の表サイズ
の画像データに変換するデータ変換回路516と、内視
鏡装置の画像データをHDTVモニタに表示するための
第2フレームメモリ512と、第1及び第2フレームメ
モリ511,512より出力されたデジタル画像信号を
合成し表示用のアナログHDTV信号に変換するD/A
変換回路517とから構成される。
【0086】次にこの実施の形態の作用を説明する。生
体内に挿入された電子スコープ502により生体粘膜の
観察が行われる。ここで、生体粘膜における血行動態を
観察する目的で、赤外観察を内視鏡装置にて選択すると
内視鏡装置の照明光が赤外となり図32に示されるモニ
タ画面520にける現在の動画像521の表示領域が可
視画像より赤外画像となる。
【0087】次にICGを静注する事により、生体粘膜
における血液中の色素濃度が変動し血流の速い部位は、
ICG静注後すばやく色素濃度が上昇する。ここで、内
視鏡装置503より赤外観察モード中にICGを静注し
たタイミングにて、画像ファイル装置504にスタート
信号が入力され、予め設定された間隔にて赤外の静止画
像が画像ファイル装置504に記録される。マルチ高解
像度フレームメモリ装置505は、内視鏡装置503か
らの動画像と、画像ファイル装置504から予め設定さ
れた間隔により、取り込まれた赤外画像が入力される。
入力された赤外静止画像は、CPU回路510にて縮小
処理されメモリ回路514にデータ転送され、メモリ回
路514よりDMAデータバスにて第1フレームメモリ
511に転送される。
【0088】一方、内視鏡装置503より入力されてい
る赤外の動画像は、インターフェース回路515により
デジタルデータに変換され、データ変換回路516にて
HDTV用モニタ506に表示可能なようにデータが変
換される。変換された画像データは、第2フレームメモ
リ512よりコントロールロジック回路513からシス
テムバスを介しての制御にて、データを画像バスに転送
する。D/A変換回路517は、画像バスに転送されて
きた画像データを合成してアナログ画像データとして出
力する。出力された画像データは、モニタ装置506に
図32のように表示される。
【0089】例えばモニタ画面520の右側に現行の動
画像521を表示し、その左側に一定時間(この場合に
は10秒)毎にICGを静注後の粘膜におけるICG濃
度の変化の時系列の(例えば6つの)赤外画像522を
同時に表示する。このように同一モニタ上に現行の動画
像521とICG静注後の時系列の赤外画像522とを
表示することにより、ICG濃度の変化量が的確に判断
できる。この実施の形態によれば、生体粘膜の色素濃度
の時間的変化と、部位間の変化が現在の動画像と同時に
表示されるため、各画像を容易に比較可能となり、生体
粘膜における血行動態の変化が的確に観察されるので、
診断能の向上という効果がある。
【0090】図33は本発明の第12の実施の形態のシ
ステム601を示す。このシステム601は、検査中に
記録した複数の静止画像を、現在観察中の動画像と同一
モニタ上に表示するものであり、図30に示すシステム
501において、電子スコープ502に設けられたレリ
ーズボタンにより、内視鏡装置503にレリーズ信号が
出力されると、この内視鏡装置503はレリーズ信号を
画像ファイル装置504に出力する。そして、画像ファ
イル装置504は、この入力されたレリーズ信号に基づ
き静止画像を記録するようになっている。
【0091】記録された画像信号は、マルチ高解像度フ
レームメモリ装置506に入力され、第10実施例と同
様な表示形態にて、レリーズした順番に通常の動画像の
表示と同一モニタ506上に図34に示すように表示す
る。例えば、同一症例において、レリーズした画像を図
34に示すモニタ画面610に、現行動画像611とレ
リーズした静止画像612とを同時に表示することで、
撮像漏れをなくし、他部との比較も容易に行えるように
している。図34において、レリーズした画像612に
おける1ないし6はレリーズした順番を示す。
【0092】この実施例によれば、画像ファイル装置5
04に記録した静止画像が観察用のモニタ506に同時
表示されるため、記録漏れの確認、静止画表示している
他の部位と、動画表示している現行画像間にて比較が容
易となるため、診断能の向上という効果がある。図35
は本発明の第13の実施の形態におけるモニタ画面70
1の表示例を示す。
【0093】この図に示すように現在の画像702と前
回の検査により発見された病変部または、同一部位の画
像(前回の画像)703を現在観察中の領域と同じ大き
さにて、画像ファイル装置よりマルチ高解像度フレーム
メモリ装置に入力し、HDTVモニタ上の画面内に同時
表示するようにしている。このように表示することによ
り、病変の微妙な変化も見落すことなく識別でき、診断
能の向上を可能にする。
【0094】次に本発明の第14の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、複数の撮像素子を内視鏡の先端に
実装し、これらの撮像素子により得た映像信号を同一の
ハイビジョンモニタに表示する電子内視鏡装置におい
て、各撮像素子の撮像視野の少なくとも一部が互いに重
なり合うように素子および撮像光学系を配置し、また撮
像視野の重なり部分の信号レベルを補正する手段を設け
たものである。
【0095】以下、図36ないし図38を参照して説明
する。図36は複数の撮像素子及び撮像光学系を配設し
た電子内視鏡801の先端部802を示す。この図36
において、先端部802には、撮像光学系803a〜8
03dが直視方向から側視方向までをカバーできるよう
に視野方向が異なる状態で配設され、各撮像光学系80
3a〜803dの焦点面には撮像素子としてのCCD8
04a〜804dが配設されている。
【0096】図36から分るように、各撮像光学系80
3a〜803dの視野805a〜805dは周辺部で隣
接する撮像光学系の視野と重なる(重なり部分を斜線で
示す。)ように配設されている。そして、図37に示す
ようにハイビジョンモニタの表示画面806上に表示し
た場合には、これらCCD804a〜804dによる画
像807a〜807dが周辺部で重なるように表示され
る(重なり部分を斜線で示す)。この例では、CCD8
04a〜804dはジグザグに配置されているが、一直
線に沿って配置しても良い。
【0097】上記CCD804a〜804dは、ケーブ
ル808及び809を介して図38に示す信号処理回路
811と接続されている。信号処理回路811内のCC
D駆動回路812からのCCD駆動信号は、ケーブル8
08を介して各CCD804a〜804dに印加され、
各CCD804a〜804dで光電変換した映像信号を
読み出し、この読み出された映像信号はケーブル809
を介してそれぞれ対応するCCD信号処理回路813a
〜813dに入力される。
【0098】各CCD信号処理回路813a〜813d
により、種々の信号処理(例えばクランプ、ニー、γ変
換、色信号処理、ホワイトバランス、AGC等)を行っ
た後、A/Dコンバータ814a〜814dでデジタル
信号に変換されて、一旦メモリ815a〜815dにそ
れぞれ格納される。
【0099】各メモリ815a〜815dに格納された
映像信号データは、図37に示す画像807a〜807
dの位置関係に応じて順に読み出され、スイッチ手段8
16でゲートされて加算器817で加算される。この加
算器817の出力は、重なり部分検出回路818と信号
レベル補正回路819に入力される。
【0100】隣り合うCCD(例えば804aと804
b、804bと804c等)の撮像画像807a〜80
7dで重なる部分では、両方の映像信号データがメモリ
815a〜815dから読み出されて加算されるため、
重なり部分の信号レベルは、重なっていない信号レベル
部分に比べて大きくなる。
【0101】重なり部分検出回路818は、その変化点
を検出することにより、重なり部分であることを検出し
て、信号レベル補正回路819を制御し、重なり部分と
重ならない部分とで信号レベルが不連続になることを補
正する。例えば、重なり部分では、信号レベル補正回路
819のゲインを1/2に制御して、不連続になるのを
補正する。
【0102】上記信号レベル補正回路819の出力はD
/Aコンバータ820により、アナログ信号に変換され
た後、図示しない信号処理回路を介してハイビジョンモ
ニタに入力される。
【0103】この第14の実施の形態によれば、複数の
撮像手段により、周辺が重なる状態で撮像し、これらの
撮像手段により得られた画像を連結してハイビジョンモ
ニタに表示するようにしているので、広視野で連続性の
あるパノラマ画像を得ることができる。
【0104】次に本発明の第15の実施の形態について
説明する。本実施の形態は複数の撮像素子を内視鏡の先
端に実装し、各素子により得た映像信号を同一のハイビ
ジョンモニタに表示する電子内視鏡装置において、該各
素子の駆動信号の少なくとも一部を共通とし、該共通の
駆動信号を同一の伝送手段で伝送するようにしたもので
ある。以下、図39及び図40を参照して具体的に説明
する。
【0105】図39は、電子内視鏡801′の先端部8
02を示す。この電子内視鏡801′は、図36に示す
電子内視鏡801において、先端部802内にバッファ
回路831が設けてあり、このバッファ回路831の入
力端はケーブル832を介して図示しない本体装置内の
CCD駆動回路(例えば図38のCCD駆動回路81
2)に接続され、このCCD駆動回路から供給された駆
動信号が一旦バッファ回路831に入力され、このバッ
ファ回路831により分配されて各CCD804a〜8
04dに供給される。
【0106】上記バッファ回路831の構成は図40に
示すように、ケーブル832により供給された駆動信号
をそれぞれバッファ833a〜833dにより、各CC
D804a〜804dを駆動する信号に分配して、各C
CD804a〜804dに供給する。尚、図40では簡
単化のため、1本の信号線で示しているが、実際には複
数の信号線であり、各信号線毎にバッファ833a〜8
33dを設けて分配する構成である。
【0107】その他の構成及び作用は第14実施の形態
と同様である。この実施の形態によればCCD804a
〜804dを駆動する駆動信号の伝送ケーブルを共通の
ケーブル832を用いるようにしているので、電子内視
鏡801′内を挿通するケーブル本数を削減できる。つ
まり、挿入部を細径化できるというメリットを有する。
【0108】次に本発明の第16の実施の形態について
説明する。本実施の形態は第14もしくは第15実施の
形態に示す電子内視鏡の本体装置に設けられる信号処理
回路に関し、複数の撮像素子の映像信号から広視野のパ
ノラマ画像を連続性を良好にかつ高解像にすることを目
的としている。以下、図41を参照して具体的に説明す
る。
【0109】第14の実施の形態又は第15の実施の形
態と同様に、CCD804a〜804dから読み出され
た各映像信号は、それぞれCCD処理回路813a〜8
13dで種々の信号処理が施された後、A/Dコンバー
タ814a〜814dでデジタル信号に変換され、一旦
メモリ815a〜815dに格納される。メモリ815
a〜815dに格納された各映像信号データは、モニタ
画面に表示される画像位置に応じて読み出され、スイッ
チ手段816でゲートされてそれぞれ係数器841a〜
841dに入力されると共に、相関検出位置補正回路8
42に入力される。
【0110】上記相関検出位置補正回路842は、メモ
リ815a〜815dから読み出し中のCCD804a
〜804dの撮像視野の重なり部分の相関を検出して、
相関が最大となるような位置補正値を求め、メモリR/
W制御回路843及びレベル補正制御回路844に出力
する。上記メモリR/W制御回路843は、上記位置補
正値に基づいて、対応する映像信号のメモリ815a〜
815dからの読み出しのタイミングを制御して、撮像
視野の重なり部分における画像のズレを補正する。
【0111】又、レベル補正制御回路844は、上記位
置補正値に基づいて係数器841a〜841dの係数を
制御して撮像視野の重なり部分におけるレベルの不連続
性を補正する。各係数器841a〜a841dの出力
は、加算器845で加算された後、D/Aコンバータ8
46でアナログ信号に変換され、図示しない信号処理回
路を介してハイビジョンモニタに出力される。この第1
6の実施の形態は、第14又は第15の実施の形態と同
様に広視野の画像が得られると共に、各画像の表示位置
を補正するようにしているので、連続性が良好で解像度
の高いパノラマ画像を得ることができる。
【0112】次に本発明の第17の実施の形態について
説明する。本実施の形態は広視野でかつより高解像なパ
ノラマ画像を得ることを目的としている。以下、図42
及び図43を参照して具体的に説明する。図42に示す
第17実施例の電子内視鏡システム901は、2つの撮
像手段を内蔵した電子内視鏡902と、この電子内視鏡
902に照明光を供給する図示しない光源装置と、電子
内視鏡902の撮像手段に対する信号処理を行う信号処
理回路903と、信号処理された映像信号を表示する図
示しないハイビジョンモニタとから構成される。
【0113】上記電子内視鏡902の先端部905に
は、2つの撮像光学系906a,906bと、各撮像光
学系906a,906bの焦点面に配設したCCD90
7a,907bとの2つの撮像手段を内蔵している。図
示からも分るように2つの撮像光学系906a,906
b(CCD907a,907b)による撮像視野の一部
が重なるように配設されている。図43に示すように2
のCCD907a,907bの重なり部分908におい
て、互いの画素ピッチPが1/2だけずれるように、2
つのCCD907a,907bが配設されている。
【0114】上記CCD907a,907bは、信号処
理回路903内のCCD駆動回路911で生成された駆
動信号が電子内視鏡902内のケーブル912a,91
2bを経て供給されることにより映像信号が読み出され
る。2つの各映像信号は電子内視鏡902内のケーブル
913a,913bを介して対応するCCD信号処理回
路914a,914bにそれぞれ入力され、種々の信号
処理の後、A/Dコンバータ915a,915bでデジ
タル信号に変換され、メモリ916a,916bにそれ
ぞれ一旦格納される。
【0115】メモリ916a,916bに格納された各
映像信号データは、図43に示す両CCD907a,9
07bの位置関係に応じて順に読み出され、マルチプレ
クサ(MUX)回路917に入力される。このMUX回
路917は、映像信号が一方のCCD単独の領域ではそ
のままスルーで出力し、画像の重なり部分908では2
つの映像信号を時分割多重して出力する。このMUX回
路917の出力はD/Aコンバータ918でアナログ信
号に変換され、図示しない信号処理回路を経てハイビジ
ョンモニタに出力される。
【0116】この実施の形態では、2つのCCD907
a,907bの画素には互いに1/2ピッチずらして配
設されており、視野(画像)の重なり部分908では時
分割多重することにしているので、この部分908にお
ける画像の解像度を大幅に向上することが可能になる。
【0117】尚、上述した各実施の形態を部分的に組み
合わせて異なる実施の形態を構成することもできる。
又、本発明は撮像素子を複数内蔵した電子内視鏡の代わ
りに、撮像素子を複数内蔵したTVカメラを用いたもの
に対しても同様に適用できる。
【0118】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、通常
観察光による観察画像と、励起光等の特殊光による観察
画像とを、単一の高解像度表示手段に同時に表示して比
較可能であり、その際にいずれか一方の観察画像のみを
更新するのでリアルタイム性に優れ、且つ、少なくとも
1つの観察画像に対し解像度を低下させることなく表示
でき、診断能の向上を図ることができると共に、複数の
観察画像を表示する際に更新させる画像を適宜切り換え
ることができ、利便性の向上を図ることができる。
た、操作部材による更新させる観察画像の切換操作後に
所定時間経過することで自動的に切換操作前の状態に戻
るので、更なる利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子内視鏡
の先端側の構造を示す説明図。
【図2】第1実施の形態の概略の構成を示すブロック
図。
【図3】第1実施の形態におけるモニタへの表示例を示
す説明図。
【図4】本発明の第2実施の形態の概略の構成を示すブ
ロック図。
【図5】第2実施の形態における電子内視鏡の先端側の
構造を示す説明図。
【図6】第2実施の形態におけるモニタへの表示例を示
す説明図。
【図7】第2実施の形態におけるモニタへの他の表示例
を示す説明図。
【図8】本発明の第3実施の形態の構成図。
【図9】第3実施形態における遮光部材の拡大図。
【図10】本発明の第4実施の形態の構成図。
【図11】第4実施の形態における回転フィルタの正面
図。
【図12】第4実施の形態の動作説明図。
【図13】本発明の第5実施の形態における電子内視鏡
の先端側の構造を示す説明図。
【図14】図13の正面図。
【図15】図13のA−A′線断面図。
【図16】本発明の第6実施の形態の構成図。
【図17】第6実施の形態の動作説明図。
【図18】本発明の第7実施の形態の概略構成図。
【図19】第7実施の形態におけるマルチ高解像フレー
ムメモリ装置の構成を示すブロック図。
【図20】第7実施の形態におけるモニタへの表示例を
示す説明図。
【図21】本発明の第8実施の形態の概略構成図。
【図22】第8実施の形態におけるマルチ高解像フレー
ムメモリ装置のブロック図。
【図23】第8実施の形態におけるモニタへの表示例を
示す説明図。
【図24】本発明の第9実施の形態の概略構成図。
【図25】第9実施の形態におけるマルチ高解像フレー
ムメモリ装置のブロック図。
【図26】第9実施の形態におけるモニタへの表示例を
示す説明図。
【図27】本発明の第10実施の形態の概略構成図。
【図28】第10実施の形態の主要部の構成図。
【図29】第10実施の形態におけるモニタへの表示例
を示す説明図。
【図30】本発明の第11実施の形態の概略構成図。
【図31】第11実施の形態におけるマルチ高解像フレ
ームメモリ装置のブロック図。
【図32】第11実施の形態におけるモニタへの表示例
を示す説明図。
【図33】本発明の第12実施の形態の概略構成図。
【図34】第12実施の形態におるモニタへの表示例の
説明図。
【図35】本発明の第13実施の形態におけるモニタへ
の表示例を示す説明図。
【図36】本発明の第14実施の形態における電子内視
鏡の先端部を示す図。
【図37】第14実施の形態におけるハイビジョンモニ
タ上に4つのCCDによる画像が同時に表示される様子
を示す説明図。
【図38】第14実施の形態における信号処理回路の構
成を示すブロック図。
【図39】本発明の第15実施の形態における電子内視
鏡の先端部を示す図。
【図40】第15実施の形態におけるバッファ回路の回
路図。
【図41】本発明の第16実施の形態における信号処理
回路の構成を示すブロック図。
【図42】本発明の第17実施の形態の概略の構成図。
【図43】第17実施の形態における2つのCCDの重
なり部分の位置関係を示す図。
【符号の説明】
111…電子内視鏡システム 112…電子内視鏡 113…光源装置 114…信号処理装置 115…ハイビジョンモニタ 124…通常観察用ランプ 125…励起用ランプ 135…2画面表示スイッチ 141…第1メモリ 142…第2メモリ 144…表示位置セレクト回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 7/18 H04N 7/18 M (72)発明者 佐々木 雅彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−122421(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26 H04N 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常観察光又はこの通常観察光とは波長
    の異なる特殊光の出力が可能な光源装置と、 前記光源装置より出力される光により被写体を撮像して
    所定の画像解像度の撮像信号を出力する撮像手段と 記通常観察光による観察画像を第1の領域に表示可能
    にすると共に、前記特殊光に基づく観察画像を前記第1
    の領域とは異なる第2の領域に表示可能にし、これら複
    数の観察画像を表示するに際して、いずれか一方の観察
    画像を更新可能で、且つ、少なくとも1つの観察画像に
    対しては、前記撮像手段によって得られた前記所定の画
    像解像度の画像として解像度を低下させることなく表示
    可能な高解像度表示手段と、前記高解像度表示手段に表示された前記通常観察光及び
    前記特殊光に基づく各観察画像のうち更新させる画像の
    切換指示を行う切換手段と、 前記切換手段の切換指示に応じて、前記通常観察光又は
    前記特殊光を選択すると共に、この光に対応する画像を
    選択して前記高解像度表示手段の第1又は第2の領域に
    前記選択した画像を表示し、画像の更新を行うように制
    御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 通常観察光又は励起光の出力が可能な光
    源装置と、 前記光源装置より出力される光により被写体を撮像して
    所定の画像解像度の撮像信号を出力する撮像手段と 記通常観察光による観察画像を第1の領域に表示可能
    にすると共に、前記励起光による蛍光観察像を前記第1
    の領域とは異なる第2の領域に表示可能にし、これら複
    数の観察画像を表示するに際して、いずれか一方の観察
    画像を更新可能で、且つ、少なくとも1つの観察画像に
    対しては、前記撮像手段によって得られた前記所定の画
    像解像度の画像として解像度を低下させることなく表示
    可能な高解像度表示手段と、前記高解像度表示手段に表示された前記通常観察光及び
    前記励起光に基づく各観察画像のうち更新させる画像の
    切換指示を行う切換手段と、 前記切換手段の切換指示に応じて、前記通常観察光又は
    前記励起光を選択すると共に、この光に対応する画像を
    選択して前記高解像度表示手段の第1又は第2の領域に
    前記選択した画像を表示し、画像の更新を行うように制
    御する制御手段と、を備えた ことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記切換手段は、更新させる観察画像の
    切換指示を行う操作部材と、前記操作部材の切換操作か
    ら所定の時間経過後に、該操作部材による切換操作前の
    状態に戻すよう切換指示を行う自動切換手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装
    置。
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