JP3441380B2 - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

Info

Publication number
JP3441380B2
JP3441380B2 JP23921898A JP23921898A JP3441380B2 JP 3441380 B2 JP3441380 B2 JP 3441380B2 JP 23921898 A JP23921898 A JP 23921898A JP 23921898 A JP23921898 A JP 23921898A JP 3441380 B2 JP3441380 B2 JP 3441380B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
processed
coating
side wall
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23921898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11169774A (ja
Inventor
秀之 高森
雅文 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP23921898A priority Critical patent/JP3441380B2/ja
Publication of JPH11169774A publication Critical patent/JPH11169774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441380B2 publication Critical patent/JP3441380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶ディス
プレイ(以下、液晶ディスプレイ「LCD」と記す。)
基板のような被処理体の表面にレジスト液を塗布する塗
布ユニットなどを備えた処理装置及び処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LCDや半導体ウエハの製造において
は、基体であるガラス基板やシリコンウエハの上面にレ
ジスト膜パターンを形成するために、いわゆるリソグラ
フィ処理が行われる。このリソグラフィ処理は、基板を
洗浄後、基板を加熱して乾燥し、冷却した後、基板表面
へレジスト液を塗布し、露光、現像などの処理が施され
る。
【0003】ところで、このリソグラフィ処理において
は処理時の温度によって塗膜の品質が左右されやすいた
め、処理時の温度を一定に保つことが非常に重要であ
る。
【0004】そのため、半導体ウエハの製造においては
処理装置全体を一つのクリーンルーム内に設置して、こ
のクリーンルーム全体を一定温度に保つことにより処理
時の温度を一定に保つ方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LCD
では半導体ウエハに比べて基板が大きく、処理装置自体
もこれにつれて大型化するため、半導体ウエハのように
処理装置を設置した部屋全体を均一に温度調節しても処
理装置内の各処理ユニット間でバラツキが生じやすい。
そのため、温度変化の影響を受けやすい塗布ユニット内
の温度が変動して塗膜不良が生じるという問題がある。
【0006】また塗布ユニット内では、基板上に塗布し
たレジスト液が乾ききらない「生乾き」の状態で塗布ユ
ニット内を移動する場合がある。この生乾き状態のレジ
スト塗膜が形成された基板を移動アームや吸着パッドな
どに接触させると、基板下面側の接触部位に「転写跡」
と呼ばれる跡が残る。この転写跡が形成された基板に後
続の処理を施すと、基板上に形成されるレジスト塗膜の
膜厚が変動する膜厚不良が起きることが知られている。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、塗布ユニット内の温度が変動するに
もかかわらず、塗布に関係する被処理体の温度、塗布液
の温度、被処理体と接する部位の温度の関係を良好な状
態に維持、制御して塗膜不良の発生を未然に防止するこ
とができる処理装置及び処理方法を提供することを目的
とする。
【0008】また本発明は塗布処理工程で基板の下面側
に転写跡が形成されず、この転写跡が惹起する塗膜の膜
厚不良の発生を然に防止することができる処理装置及び
処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の処理装置は、被処理体に塗布剤を供
給して前記被処理体を回転させ、塗布膜を形成する塗布
装置と、前記塗布装置内に配設され前記塗布装置内の温
度を検出する温度検出手段と、前記塗布装置に隣接配置
され、前記塗布装置から搬送された塗布膜が形成された
前記被処理体の外周縁の塗布剤を除去するエッジリムー
バと、を有する処理装置であって、前記エッジリムーバ
は、前記被処理体を吸着保持する吸着部材を有し、前記
吸着部材には前記被処理体の温度を調節する温調手段が
配設され、前記温度検出手段で検出した前記塗布装置内
の温度に基づいて前記温調手段の温調温度を制御するこ
とにより、前記被処理体に、前記吸着部材の転写跡が発
生することを防止するよう構成されたことを特徴と
る。
【0010】請求項2記載の処理装置は、請求項1に記
載の処理装置であって、前記塗布装置から前記エッジリ
ムーバへ前記被処理体を移動する移動アームを具備し、
前記移動アームの前記被処理体と接触する被処理体接触
部位には、前記被処理体の温度を調節する温調手段が配
設され、前記温度検出手段で検出した前記塗布装置内の
温度に基づいて前記被処理体接触部位に配設された前記
温調手段の温調温度を制御することにより、前記被処理
体に、前記被処理体接触部位の転写跡が発生することを
防止するよう構成されたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の処理装置は、請求項1又は
記載の処理装置であって、前記塗布装置は、前記被処
理体を収容するカップと、前記カップ内に配設され、前
記被処理体を保持する保持手段とを有し、前記カップ
が、気体排気系を備えており、前記気体排気系が、気体
排出路と、排気中の液体成分を分離除去するドレインと
に分岐しており、前記温度検出手段の検出部が前記ドレ
インと分岐した下流側の前記気体排出路に配設されるこ
とにより、前記検出部に向かう気体を液体成分が減少し
た気体とし、前記検出部の汚れおよび温度検知の値に誤
差が生じることを防止することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の処理装置は、請求項3に記
載の処理装置であって、前記カップは、側壁部内部が中
空構造になっており、前記側壁部は内側側壁及び外側側
壁で覆われ、前記内側側壁と前記外側側壁との間に間仕
切り板が配設され、前記内側側壁、前記外側側壁、及び
前記間仕切り板は同心円状に配設され、前記内側側壁の
下端と底板との間、及び前記間仕切り板の上端と天板と
の間にはそれぞれ隙間が設けられ、前記外側側壁には、
排気装置に接続される開口が配設され、前記内側側壁と
前記間仕切り板との間の前記底板に前記ドレインが配設
され、前記内側側壁の下端側の隙間から気体が吸い込ま
れ、前記間仕切り板の上端側の隙間を通り、前記外側側
壁の前記開口を経るように前記気体排出路が形成され、
前記温度検出手段は、前記側壁部の内部空間の前記外側
側壁の上端と前記天板との接合部の位置に配設されて
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の処理装置は、請求項1又は
記載の処理装置であって、前記塗布装置は、被処理体
を収容するカップと、前記カップ内に配設され、前記被
処理体を保持する保持手段とを有し、前記保持手段に前
記被処理体の温度を調節する温調手段が配設され、前記
温度検出手段で検出した温度に基づいて前記保持手段に
配設された前記温調手段の温調温度も制御することを特
徴とする。
【0014】請求項6記載の処理装置は、請求項3又は
記載の処理装置であって、前記保持手段に前記被処理
体の温度を調節する温調手段が配設され、前記温度検出
手段で検出した温度に基づいて前記保持手段に配設され
た前記温調手段の温調温度も制御することを特徴とす
る。
【0015】請求項7記載の処理装置は、請求項3〜6
いずれか1項記載の処理装置であって、前記保持手段が
被処理体下面全体と接触する面を備えていることを特徴
とする。
【0016】請求項8記載の処理装置は、請求項3〜7
いずれか1項記載の処理装置であって、前記保持手段が
被処理体と相似する方形であることを特徴とする。
【0017】請求項9記載の処理装置は、請求項3〜8
いずれか1項記載の処理装置であって、前記塗布装置
は、前記カップ内の前記保持手段対向面に第2の温調手
段を更に具備することを特徴とする。
【0018】請求項10記載の処理装置は、請求項
載の処理装置であって、前記塗布装置は、前記カップの
開口部を開閉する蓋を有し、前記第2の温調手段は前記
蓋の下面、又は前記蓋の下面側に配設された整流板に配
設されていることを特徴とする。
【0019】請求項11記載の処理方法は、被処理体に
所定の塗布膜を形成する処理方法であって、塗布装置内
で前記被処理体に塗布剤を供給して前記被処理体を回転
させ、前記被処理体に前記塗布膜を形成する塗布膜形成
工程と、前記塗布装置に隣接配置されるエッジリムーバ
に設けられ、前記塗布装置内の温度に基づいて温調され
た吸着部材上に、前記塗布膜が形成された前記被処理体
を前記塗布装置から移動させる移動工程と、前記吸着部
材上に搬送された前記被処理体を前記吸着部材に吸着さ
せて前記被処理体に当該吸着部材の転写跡が発生するこ
とを防止しつつ前記被処理体の外周縁の前記塗布剤を除
去する除去工程とを有することを特徴とする。請求項1
2記載の処理方法は、請求項11記載の処理方法であっ
て、前記移動工程において、前記被処理体を前記塗布装
置から前記エッジリムーバに移動させる際に移動アーム
を用い、前記移動アームの前記被処理体と接触する被処
理体接触部位の温度を、前記塗布装置内の温度に基づい
て温度調整しつつ前記被処理体を移動させることを特徴
とする。
【0020】本発明の処理装置及び処理方法では、検出
した塗布ユニット内の温度に基づいて、前記被処理体の
温度を調節する温調手段を制御しているので、塗布ユニ
ット内の温度と被処理体の温度との差を小さくでき、ひ
いては被処理体とこの被処理体と接触する部位との間の
温度差を小さくできるので、塗布ユニット内を被処理体
を移動させても被処理体の下面に転写跡が形成されるこ
とがなくなり、この転写跡が惹起する塗膜の膜厚不良が
防止される。
【0021】また、被処理体の温度、塗布ユニット内の
温度、及びチャックなどの被処理体と接触する部位の温
度との関係を予め把握しておき、この関係を用いて、検
出した塗布ユニット内の温度から被処理体の温度を認識
し、被処理体の温度が適正範囲よりずれている場合に
は、上記関係から温調手段の適正温度を割り出してこの
温度に温調することもできる。このように制御すること
により、正確な温度管理ができるため、塗膜不良の発生
を未然に防止することができる。
【0022】更に、上記温調手段は塗布ユニット内はも
ちろんのこと、塗布ユニット外に配設してもよい。例え
ば、塗布ユニットの外側に隣接して熱処理盤や冷却装置
などを配設しておき、前記塗布ユニット内の温度に基づ
いてこの熱処理盤や冷却装置を所定の温度に制御し、こ
の熱処理盤や冷却装置に一度被処理体を載置することに
より被処理体の温度を均一化するようにしてもよい。
【0023】本発明の処理装置及び処理方法では、検出
した塗布ユニット内の温度に基づいて、塗布ユニット内
に配設した温調手段の温調温度を制御する。そのため、
例えば、この温調手段を被処理体と接触する部位に配設
することにより、この部位が被処理体に接触する部分と
そうでない部分とを均一な温度に維持することが可能と
なり、それにより転写跡の形成、ひいては塗膜の膜厚不
良を未然に防止することができる。
【0024】本発明の処理装置及び処理方法では、保持
手段に配設した温調手段の温調温度を制御しているの
で、温度検出から温調温度の変更まで短時間に行うこと
ができ、正確で迅速な温度管理ができる。
【0025】 また、前記温度検出手段を前記カップ
に配設してあるので、被処理体に近い温度に基づいて温
度制御することができ、より高精度の温度管理ができ
る。
【0026】本発明の処理装置では、保持手段が被処理
体下面全体と接触する面を備えているので、熱変換効率
が良く、正確で迅速な温度管理ができる。
【0027】本発明の処理装置では、保持手段が被処理
体と相似する方形を備えているので、熱変換効率が良
く、正確で迅速な温度管理ができる。
【0028】本発明の処理装置及び処理方法では、エッ
ジリムーバの吸着部材に温調機構を配設してあり、検出
した塗布ユニット内の温度に基づいて行う温調をエッジ
リムーバの吸着部材でも行うので、被処理体の温度を一
定に保つことができ、転写跡の形成による塗膜の膜厚不
良の発生を未然に防止することができる。
【0029】本発明の処理装置及び処理方法では、移動
アームに温調手段を配設してあり、検出した塗布ユニッ
ト内の温度に基づいて行う温調を移動アームでも行うの
で、被処理体の温度を一定に保つことができ、転写跡に
よる塗膜の膜厚不良の発生を未然に防止することができ
る。
【0030】本発明の処理装置では、前記カップ内の前
記保持手段対向面に第2の温調手段を配設してあり、被
処理体の上側からも温調するので被処理体に対して正確
に温調することができる。
【0031】本発明の処理装置では、前記温調手段を前
記蓋の下面又は前記蓋の下面側に配設された整流板に配
設し、被処理体の上側からも温調するので被処理体に対
して正確に温調することができる。
【0032】本発明の処理装置では、前記温度を検出す
る手段の検出部が前記カップの気体排気系内という、被
処理体の近くに配設したので、被処理体に対して正確に
温調することができる。
【0033】本発明の処理装置では、前記温度を検出す
る手段の検出部を前記ドレインよりも気体移動方向下流
側の前記気体排出路に配設したので、排気中の液体成分
により検出部が汚れたり濡れたりすることがない。その
ため、被処理体に対して正確に温調することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の詳細を
図面に従って説明する。
【0035】(第1の実施形態)図1は本発明の一実施
形態に係る塗布・現像装置の斜視図であり、図2はその
平面図である。
【0036】塗布・現像装置1は、その一端側にキャリ
アステーションC/Sを備えている。
【0037】また、塗布・現像装置1の他端側には、露
光装置(図示せず)との間でLCD用ガラス基板G(以
下、LCD用ガラス基板を「基板」と略記する。)の受
け渡しを行うためのインターフェースユニットI/Fが
配置されている。
【0038】このキャリアステーションC/SにはLC
D用基板等の基板Gを収容した複数、例えば4組のカセ
ット2が載置されている。キャリアステーションC/S
のカセット2の正面側には、被処理体である基板Gの搬
送及び位置決めを行うとともに、基板Gを保持してメイ
ンアーム3との間で受け渡しを行うための補助アーム4
が設けられている。
【0039】インターフェースユニットI/Fには、露
光装置EXPとの間で基板Gの受け渡しを行う補助アー
ム5が設けられている。また、インターフェースユニッ
トI/Fには、メインアーム3との間で基板Gの受け渡
しを行うためのエクステンション部6及び基板Gを一旦
待機させるバッファユニット7が配置されている。
【0040】メインアーム3は、塗布・現像装置1の中
央部を長手方向に移動可能に、三基直列に配置されてお
り、各メインアーム3の搬送路の両側にはそれぞれ第1
の処理ユニット群A、第2の処理ユニット群B、及び第
3の処理ユニット群Cが配置されている。第1の処理ユ
ニット群Aと第2の処理ユニット群Bとの間には、基板
Gを一旦保持するとともに冷却装置を兼ねる冷却ユニッ
トCOL2が配置されており、同様に第2の処理ユニッ
ト群Bと第3の処理ユニット群Cとの間には基板Gの保
持と冷却とを行う冷却ユニットCOL5が配置されてい
る。
【0041】第1の処理ユニット群Aでは、キャリアス
テーションC/Sの側方に基板Gを洗浄する洗浄処理ユ
ニットSCRが二機並設されている。また、メインアー
ム3の搬送路を挟んで洗浄処理ユニットSCRの反対側
には、上下に2段配置された2組の熱処理ユニットHP
1,HP1と、上下に2段配置された紫外線処理ユニッ
トUV及び冷却ユニットCOL1とが隣り合うように配
置されている。
【0042】第2の処理ユニット群Bでは、レジスト塗
布及びエッジリムーブ処理を行う塗布ユニットCT/E
Rが配置されている。また、メインアーム3の搬送路を
挟んで塗布ユニットCT/ERの反対側には、上下に2
段配置された基板Gを疎水処埋するアドヒージョンユニ
ットAD及び冷却ユニットCOL3と、上下に2段配置
された熱処理ユニットHP2及び冷却ユニットCOL3
と、上下に2段配置された2組の熱処理ユニットHP
2,HP2とが隣り合うように配置されている。熱処理
ユニットHPと冷却ユニットCOLとを上下に2段配置
する場合、熱処理ユニットHPを上に冷却ユニットCO
Lを下に配置することによって、相互の熱的干渉を避け
ている。これにより、より正確な温度制御が可能とな
る。
【0043】メインアーム3は、X軸駆動機構,Y軸駆
動機構およびZ軸駆動機構を備えており、更に、Z軸を
中心に回転する回転駆動機構をそれぞれ備えている。こ
のメインアーム3が塗布・現像装置1の中央通路に沿っ
て適宜走行して、各処理ユニット間で基坂Gを搬送す
る。そして、メインアーム3は、各処理ユニット内に処
理前の基板Gを搬入し、また、各処理ユニット内から処
理済の基板Gを搬出する。
【0044】本実施形態の塗布・現像装置1では、この
ように各処理ユニットを集約して一体化することによ
り、省スペース化およぴ処理の効率化を図ることができ
る。
【0045】次にこの塗布・現像装置1を用いて基板G
を処理する手順について説明する。図3は本実施形態に
係る塗布・現像装置1の処理手順を示したフローチャー
トである。
【0046】上記のように構成される塗布・現像装置1
においては、図示しないローダ/アンローダL/ULに
より複数枚の基板Gを水平に収容したカセット2がキャ
リアステーションC/Sに載置され、セットされる(ス
テップ1)。
【0047】次に、この塗布・現像装置1を起動させる
と、まずカセット2内の基板Gが、補助アーム4及びメ
インアーム3を介して紫外線処理ユニットUVへ搬送さ
れてここで紫外線照射処理が行われる。紫外線照射処理
が完了した基板Gはメインアーム3により紫外線処理ユ
ニットUVから冷却ユニットCOL1に搬送され、ここ
で所定温度になるまで冷却される(ステップ2)。
【0048】冷却が済んだ基板Gはメインアーム3によ
り洗浄処理ユニットSCRへ搬送されて洗浄処理される
(ステップ3)。
【0049】次に、基板Gは熱処理ユニットHP1で加
熱処理された後に冷却ユニットCOL2で冷却される
(ステップ4) しかる後、メインアーム3、冷却ユニットCOL2及び
メインアーム3を介してアドヒージョンユニットADへ
搬送されて疎水化処理される。これにより、レジストの
定着性が高められる。次に、メインアーム3を介して冷
却ユニットCOLへ搬送されて冷却される(ステップ
5)。
【0050】その後、メインアーム3を介して塗布ユニ
ットCT/ERへ搬送されてレジストが塗布され、次い
でエッジリムーブ処理が行われる(ステップ6)。
【0051】次に、基板Gは、メインアーム3を介して
加熱処理ユニットHP2へ搬送されてプリベーク処理さ
れる。そして、メインアーム3を介して冷却ユニットC
OL4へ搬送されて冷却された後(ステップ7)、メイ
ンアーム3、エクステンション部6及びインターフェー
ス部I/Fを経由して(ステップ8)、露光装置EXP
に搬送されてそこで所定のパターンが露光される。
【0052】そして、再び露光された基板Gはインター
フェース部I/Fを介して装置1内へ搬入され、タイト
ラーTLに搬入され、そこでタイトルが書き込まれる
(ステップ9)。次いで現像処理ユニットDEVにメイ
ンアーム3で運ばれて現像処理される(ステップ1
0)。
【0053】次いで、メインアーム3を介して加熱処理
ユニットHP3へ搬送されてポストエクスポージャーベ
ーク処理が施される。その後、基板Gは、メインアーム
3、冷却ユニットCOL5へ搬入されて冷却される(ス
テップ11)。
【0054】冷却の完了した基板Gは、処理ユニット群
Bのメインアーム3、冷却ユニットCOL2、処理ユニ
ット群Aのメインアーム3、及び補助アーム4の順に搬
送されて、再びキャリアステーションC/S上の所定の
カセット2に収容される(ステップ12)。
【0055】次に、本実施形態に係る塗布ユニット(C
T/ER)について説明する。図4は本実施形態に係る
塗布ユニット(CT/ER)の平面図、図5は垂直断面
図であり、図6は斜視図である。
【0056】図4に示すように、この塗布ユニット(C
T/ER)内にはレジスト塗布装置としてのコーターカ
ップ20とエッジリムーバ60とが隣接配置されてい
る。このうち、コーターカップ20は洗浄処理やプリベ
ーキングなどの前段階の処理が施された基板G表面にレ
ジスト液等の処理剤を塗布する装置であり、エッジリム
ーバERはコーターカップ20で表面にレジスト塗膜が
形成された基板Gのうち、レジスト塗布が不要な外周縁
部(エッジ)のレジスト塗膜を剥離除去する装置であ
る。
【0057】コーターカップ20とエッジリムーバER
との間には搬送装置が配設されており、この搬送装置の
レール61,61上を移動する搬送アーム62によりコ
ーターカップ20とエッジリムーバ60との間で基板G
を搬送する機構となっている。
【0058】次に、コーターカップ20の周辺について
説明する。
【0059】図4ではコーターカップ20内部を図示す
る必要上、蓋22の一部を省略してある。
【0060】コーターカップ20内の空間には、基板G
を回転可能に保持するスピンチャック23とこのスピン
チャック23を回転するための回転駆動機構が配設され
ている。そして、コーターカップ20の近傍の位置には
このコーターカップ20の内部にアクセスして前記スピ
ンチャック23上にセットされた基板G上にレジスト液
を吐出するレジストノズル57が配設されている。
【0061】コーターカップ本体21の内側には環状の
回転カップCPが配設され、その内側にスピンチャック
23が配置されている。スピンチャック23は真空吸着
によって基板Gを固定保持した状態で、駆動モータ25
の回転駆動力で回転するように構成されている。
【0062】また、スピンチャック25内にはチャック
温調手段としてのチャック温調器(図示省略)が配設さ
れており、このチャック温調器は後述の制御装置により
その作動が制御される。
【0063】更に、上記レジスト液供給機構にはレジス
ト液を加温するための塗布液温調器(図示せず)が取り
付けられており、この塗布液温調器は後述の制御装置に
よりその作動が制御される。
【0064】駆動モータ25は、歯車列26を介して回
転軸27に回転駆動力を伝達するようになっており、更
に、回転軸27は昇降駆動手段28により昇降ガイド手
段32に沿って図中上下方向に移動可能に取り付けられ
ている。
【0065】レジスト塗布時には、図5に示すように、
スピンチャック23は回転カップCPの上端より低い位
置まで下がる。一方、コーターカップ20から基板Gを
出し入れする際の、スピンチャック23とメインアーム
3との間で基板Gの受け渡しが行われる時は、昇降駆動
手段28が回転軸27とスピンチャック23とを上方へ
持ち上げ、スピンチャック23は回転カップCPの上端
より高い位置まで変位する。
【0066】基板G上にレジスト液を吐出するレジスト
ノズル57は、レジストノズルスキャンアーム55を介
して旋回機構56に取り付けられており、支点56aを
中心にして水平面内を旋回してコーターカップ本体21
の中心付近までアクセスできるようになっている。
【0067】レジストノズル57にはレジストパイプ
(図示省略)が取り付けられており、図示しないレジス
ト液供給機構からこのレジストパイプを経由してレジス
ト液がレジストノズル57へと供給される。
【0068】コーターカップ20では、基板Gに塗布処
理を行なうコーターカップ本体21の上部開口を蓋22
で覆うようになっており、この蓋22は保持部材41に
より保持されている。
【0069】図4と図5に示すように、保持部材41は
蓋22をその先端で挟持する二本のアーム41a,41
aと、これら二本のアーム41a,41aの間に配設さ
れ、これら二本のアーム41a,41aを連結する連結
部材41b,41bとで構成されている。そして保持部
材41の根元側即ち蓋22を保持する側と反対側はカッ
プリフタ42内まで伸びており、後述するカップリフタ
42の内部に配設された蓋昇降機構により上下方向に蓋
22を移動させるようになっている。
【0070】図7はレジスト塗布ユニットCT/ERを
X方向に平行な平面で切断した場合の垂直断面図であ
る。
【0071】このレジスト塗布ユニットCT/ERで
は、ユニット全体が箱形のハウジング120内に納めら
れており、このハウジング120の一部にはメインアー
ム3が出入りして基板Gを出し入れするための開口部1
21が設けられている。この開口部にはシャッター12
2が取り付けられており、シャッター駆動機構123に
より図中上下方向に移動して開口部を開閉する。図7の
ようにシャッター122が閉じた状態では、ハウジング
120内の内部空間124は閉じた状態に保たれ、外部
との間で熱の出入りが遮断される。
【0072】図示しない気体循環機構により空間124
の気体は図中点線で示すように上方から下方に向けて流
され、気体のダウンフローを形成している。
【0073】空間124の上方にはこのレジスト塗布ユ
ニットCT/ER内の温度を検出する温度センサS1が
配設されており、この温度センサS1により常時空間2
4内の温度が監視される。なお、後述するようにコータ
ーカップ20の排気側に温度センサS2を配設する場合
には、この温度センサS1は省略しても良い。
【0074】図8は本実施形態に係るコーターカップ2
0の垂直断面図である。
【0075】図8に示したように本実施形態に係るコー
ターカップ20では、蓋22をセットしたときに蓋22
の中心部分と蓋のノブ22aとの間に隙間が形成される
ようになっている。そのため、上述した上方から下方に
向けて流れる気体は、図8中矢印で示したようにこの隙
間からコーターカップ20の内部に入り込むようになっ
ており、この中に入り込んだ気体は基板G上面上を通過
して後述する排気路へ流れる。
【0076】図9はコーターカップ20の垂直断面を部
分的に拡大した図である。
【0077】図8及び図9に示したように、本実施形態
に係るコーターカップ20では、その側壁部201内部
が中空構造になっており、ここに排気路が形成されてい
る。即ち、側壁部201は内側側壁202及び外側側壁
203で外部が覆われており、これら内側側壁202と
外側側壁203との間に間仕切り板204が配設されて
いる。これら内側側壁202、外側側壁203、及び間
仕切り板204は同心円状に配設されており、この間仕
切り板204が側壁部201の内部空間を内側と外側の
二つの空間に仕切り分けている。
【0078】図8に示したように、内側側壁202の下
端と底板201bとの間、及び、間仕切り板204の上
端と天板201aとの間にはそれぞれ隙間が設けてあ
る。
【0079】一方、外側側壁203の中心部には開口2
03aが配設され、この開口203aにはダクト205
が接続され、このダクト205の他の端には排気装置
(図示省略)が接続される。
【0080】従って、この排気装置を作動させて負圧を
印加すると、内側側壁202の下端側の隙間から気体が
吸い込まれ、間仕切り板204の上端側の隙間を通り、
外側側壁203の中心部の開口203aを経て気体がダ
クト205に流れるようになっている。また、内側側壁
202と間仕切り板204との間の底板201bにはド
レイン206が配設されており、この側壁部201の内
部空間を通る気体に含まれる液体成分を分離排出して、
気体成分だけを気体移動方向下流側に送るようになって
いる。
【0081】図8及び図9に示したように、本実施形態
に係る塗布ユニットCT/ERでは、側壁部201の内
部空間の外側側壁203の上端と天板201aとの接合
部の位置に温度センサS2が配設されており、この位置
で回転カップCPからダクト205に向かって流れる気
体の温度を検出するようになっている。
【0082】図9中に矢印で示したように、上述した気
体の流れは基板Gの上面上の空間を通過してコーターカ
ップ20の端の方に向かって流れる。この気体には基板
G上を通過する際に蒸発した溶剤や基板Gの回転による
遠心力で振り切り除去されたたレジストや溶剤などの液
体成分が含まれた気体である。
【0083】この液体成分を含んだ気体は図9中の矢印
で示したように、内側側壁202と底板201bとの間
の空間、ドレイン206、内側側壁202と間仕切り版
204との間の空間、間仕切り版204の上端と天板2
01aとの隙間の順に通過して温度センサS2に触れ、
しかる後に開口部203aを経てダクト205へと流れ
る。
【0084】この気体中の液体成分はドレイン206を
通る際に気液分離されるため、温度センサS2に向かう
気体は液体成分が減少した比較的乾いた気体である。そ
のためこの液体成分により温度センサS2が汚れたり、
温度検知の値に誤差を生じることが未然に防止される。
【0085】次に本実施形態に係る塗布ユニットCT/
ER内に配設されているエッジリムーバERについて説
明する。
【0086】図10は本実施形態に係るエッジリムーバ
ERの斜視図である。
【0087】図10に示すように、載置台90の上面に
は、基板Gを保持する複数、例えば9個などの倣い式の
パッド92が取り付けられている。
【0088】図11は本実施形態に係るエッジリムーバ
ER上部付近の垂直断面図である。図11に示すよう
に、パッド92は、載置台90に設けられたバキューム
孔90aおよびこのバキューム孔90aの外周の段付凹
部90b内にパッキング92aを介して押えリングねじ
92bによって固定されるほぼ王冠状のオイルシール9
2cと、このオイルシール92cの王冠部92dに移動
可能に嵌合される中心部に吸引孔92fを有するトップ
パッド92eとから構成されている。このように構成す
ることにより、トップパッド92e上にガラス基板Gが
載置された状態で真空装置が作動して吸引すると、トッ
プパッド92eがガラス基板Gの傾斜や変形に追従して
密着し、基板Gを確実に吸着保持することができる。
【0089】図12は本実施形態に係るエッジリムーバ
ERの端部を部分的に拡大した図であり、図13は同エ
ッジリムーバERのノズルの平面図である。
【0090】図12、図13(a)に示すように、上記
除去ノズル91は、ガラス基板Gの縁部の上面を覆う上
部水平片96aと、上部水平片96aより外方に突出す
る下部水平片96bとからなる断面略コ字状の噴頭96
とを備えており、この噴頭96の上部水平片96aと下
部水平片96bとに、それぞれ表面のレジスト除去用の
シンナ供給路96cと裏面のレジスト除去用のシンナ供
給路96dとが設けられている。これらシンナ供給路9
6c、96dには、それぞれ複数の表面洗浄用のノズル
孔91aと裏面洗浄用のノズル孔91bとが接続されて
いる。また、噴頭96の垂直部96eには、後述する回
収管100に接続する排液路96fが中心線Cに沿って
設けられている。この排液路96fの基板縁部側開口9
6gの開口幅は、先端に向かって拡開するテーパ状に形
成されている。
【0091】また、ノズル孔91aは、除去ノズル91
の中心線Cと直交する直線位置に適宜間隔をおいて複数
配列されている。この場合、ノズル孔91aは、中心線
Cからずれた位置に配列され、かつ排液路96fの拡開
テーパ状開口96gの内側に配列されている。
【0092】一方、図13(b)に示すように、ノズル
孔91bは、ノズル孔91aと対向する直線上にノズル
孔91aと互いに干渉しないずれた位置に適宜間隔をお
いて、拡開テーパ状開口96gより内側に複数配列され
ると共に、先端延在部の中心線C上に適宜間隔をおいて
配列されている。ここで、ノズル孔91aとノズル孔9
1bとをずらして設けた理由は、ノズル孔91a、91
bから噴射されるシンナがノズル近傍で衝突すると、こ
の衝突によって飛散したシンナがガラス基板Gの表面部
のレジスト膜に付着してレジスト膜の膜厚を不均一にす
るなどの悪影響を及ぼすのを防止するためである。ま
た、ノズル孔91a、91bを拡開テーパ状開口96g
より内側に配列することにより、ノズル孔91a、91
bから噴射(供給)されたシンナが外部に飛散すること
なく、効率良く排液路96fから回収管100に回収す
ることができる。
【0093】次に、レジスト塗布工程について説明す
る。
【0094】この塗布ユニットCT/ERでレジスト塗
布を行う前に、レジスト塗布の前工程であるプリベーキ
ングを行った後、基板Gを後述の冷却ユニットCOL内
に搬送し、この中で適切な温度になるまで冷却し、しか
る後に、メインアーム3により塗布ユニットCT/ER
内に搬送し、基板Gをスピンチャック23にセットす
る。
【0095】スピンチャック23に基板Gがセットされ
ると、シャッター122が閉鎖され、塗布ユニットCT
/ER内が閉じられる。
【0096】次に、レジストノズルスキャンアーム55
が旋回移動してレジストノズル57が搬送され、基板G
上側でその中心近傍の適当な位置まで移動する。
【0097】一方、基板Gはモータ25により回転して
おり、この回転している基板G上に前記位置に停止して
いるレジストノズル57からまずシンナが滴下され、プ
リウエットが行われる。
【0098】基板Gの表面に滴下されたシンナは基板G
の遠心力により瞬時に基板Gの外側に広がってゆき、基
板Gの表面全体を覆う。余分なシンナは遠心力で基板G
の外側に飛ばされ、回転カップCPにより回収される。
【0099】次いで、レジストノズル57からレジスト
液が基板Gの表面上に滴下される。滴下されたレジスト
液は前記シンナと同様に、基板Gの遠心力により瞬時に
基板Gの外側に広がってゆき、基板Gの表面全体を覆
う。余分なレジスト液は遠心力で基板Gの外側に飛ばさ
れ、回転カップCPにより回収される。基板Gの表面を
覆ったレジスト液は基板Gの回転が惹起する気流と乾燥
用に流されるエアフローとにより、ある程度まで乾燥す
る。
【0100】次に、レジスト塗布が完了した基板Gは内
部搬送機構41,41によりエッジリムーバ60にセッ
トされ、ここで基板Gの周縁のレジストが除去される。
【0101】次に、本実施形態に係る冷却ユニットにつ
いて説明する。
【0102】図14は冷却ユニットCOLの断面図であ
る。
【0103】冷却ユニットCOLでは、SUS製箱形の
ユニットハウジング61内に冷却盤65が配設されてお
り、ユニットハウジング61の側面の一部で、冷却盤6
5の上面と同じ高さには基板Gを出し入れするための長
方形の開口部62が設けられている。
【0104】ユニットハウジング61の天板61aの下
面ほぼ中央には円錐形の送風口63が設けられており、
この送風口63を介してユニットハウジング61は図示
しない送風管に結合されている。
【0105】冷却盤65では、その内部に冷却機構、例
えばペルチェ素子を用いて電気的に冷却盤を冷却する機
構や、管の中にシリコーンオイルなどの液状冷媒を循環
させて冷却する冷却管など既知の冷却機構が配設されて
いる。
【0106】冷却盤65には、複数の貫通孔69が図中
上下方向に貫通しており、この複数の貫通孔69内には
リフトピン70が上下方向に移動可能に取り付けられて
いる。
【0107】リフトピン70は支持アーム73を介して
上下方向の運動を与える駆動源74に連結されている。
従って、リフトピン70は貫通孔69を介して下部冷却
機構65の上面に対して出没可能に取り付けられてい
る。
【0108】この冷却ユニットCOLで基板Gを冷却す
るには、まず開口部62から基板Gを保持したメインア
ーム3が冷却ユニットCOLの内部に入り、基板Gを冷
却盤65上面のほぼ中央付近に来たときに停止する。こ
の状態でリフトピン70を図中上方に突出させ、基板G
をリフトピン70上に保持させる。次いでメインアーム
3を後退させた後、リフトピン70を下降させ、基板G
を冷却盤65上面上に載置する。
【0109】このとき、冷却盤65は内部のペルチェ素
子や冷却管を通る冷媒により冷えているため、基板Gの
下面は冷却盤65の上面と接触することにより冷却され
る。冷却が終了すると再びリフトピン70が突出して基
板Gを持ち上げ、この状態でメインアーム3が冷却ユニ
ットCOL内に入り、リフトピン70から基板Gを受け
取り、後続の塗布ユニットCT/ERへと搬送する。
【0110】次に塗布・現像装置1の制御について説明
する。
【0111】図15は塗布・現像装置1のブロック図で
ある。
【0112】図15に示すように塗布・現像装置1で
は、塗布ユニットCT/ER内に配設した温度センサS
2、チャックヒータH1、塗布液ヒータH2、および冷
却ユニット(COL)が制御装置80に接続されてお
り、この制御装置80により統括的に制御されている。
【0113】この塗布・現像装置1では、温度センサS
2で検出した塗布ユニットCT/ER内の温度に基づい
て冷却ユニット(COL)の冷却温度とチャックヒータ
H1の温度を制御する。
【0114】温度センサで検出した塗布ユニットCT/
ER内の温度が目標温度より高い場合、例えば、冷却ユ
ニット(COL)の冷却温度を20℃に設定して塗布操
作したときのレジスト塗布処理ユニットCT/ER内の
温度が目標温度23℃より高い24℃となった場合、冷
却ユニット(COL)の冷却温度を1℃上げて20℃に
制御する。
【0115】反対に温度センサーS2で検出した塗布ユ
ニットCT/ER内の温度が目標温度より低い場合、例
えば、冷却ユニット(COL)の冷却温度を20℃に設
定して塗布操作したところ、塗布ユニットCT/ER内
の温度が目標温度23℃より低い22℃となった場合、
冷却ユニット(COL)の冷却温度を1℃下げた19℃
に制御する。
【0116】なお、被処理体である基板Gの温度と、塗
布液温度と、スピンチャックなどの被処理体接触部位の
温度との間には次の関係が成り立つ状態が最適であり、
この関係が成り立つように制御するのが好ましい。
【0117】 TT −1≦TH =TR ≦TT +1 (1) 式中、TH は被処理体の温度(°C)であり、TR は塗
布液の温度(°C)であり、TT は被処理体接触部位の
温度を表す。
【0118】スピンチャックなどの被処理体接触部位
は、その配置されている環境温度により変動するので、
環境温度が変化したら、TT も変動したと考えて、上記
式(1)の関係を満足するようにTH ,TR を変化させ
る。
【0119】本実施形態に係る塗布・現像装置1では、
塗布ユニットCT/ER内に温度センサS2を配設し、
この温度センサS2により検出した塗布ユニットCT/
ER内の温度に基づいて基板Gを冷却する冷却ユニット
COLの冷却温度を制御しているので、塗布ユニットC
T/ER内の温度変動に対し、この塗布ユニットCT/
ERの前段側に位置する冷却ユニットCOLの冷却温度
を制御することにより一早く対処することができる。
【0120】そのため、塗布・現像装置1を構成する各
処理ユニットが比較的大きなものであっても、冷却効率
がよく、短時間で高精度の温度管理を行うことができ
る。
【0121】また、本実施形態に係る塗布ユニットCT
/ERでは、スピンチャック23内にチャックヒータH
1を配設し、温度センサで検出した塗布ユニット内の温
度に基づいて、このチャックヒータH1の温度を制御し
ている。このときの制御の仕方は、塗布ユニット内の温
度とスピンチャック23の温度との温度差が小さくなる
ように制御する。そのため、基板Gのうち、スピンチャ
ック23と接触する部分と、接触しない部分との温度差
が小さくなる。その結果、このスピンチャック23との
接触部位について転写跡が形成されなくなり、この転写
跡が惹起する塗膜の膜厚不良という塗膜不良の発生が未
然に防止される。
【0122】更に、本実施形態に係る塗布ユニットCT
/ERでは、温度センサS2を基板Gに近い、排気路の
途中の位置に配設したので、基板Gの温度を正確に検出
することができ、その結果、処理中のガラス基板の温度
管理を正確に行うことができる。
【0123】また、本実施形態に係る塗布ユニットCT
/ERでは、温度センサS2を排気路の途中のドレイン
より下流側の位置に配設したので、排気中の液体成分が
温度センサに付着して温度センサを汚したり、温度セン
サの感度を低下させて実際の排気温度と誤った温度とし
て検出することが未然に防止される。その結果、処理時
の基板Gの温度管理の精度が向上して転写跡や接触跡の
形成がなくなり、ひいては塗膜の膜厚不良が未然に防止
される。
【0124】なお本実施形態では、塗布ユニットCT/
ER内の温度に基づいて冷却ユニットCOLの冷却温度
を制御する塗布・現像装置1を例にして説明したが、本
発明は上記実施形態には限定されない。
【0125】例えば、塗布ユニットCT/ER内の温度
に基づいてチャック温調器や塗布液温調器を制御するこ
とも可能であり、更に、検出した塗布ユニットCT/E
R内の温度に基づいて、冷却ユニットCOLの冷却温
度、チャック温調器、及び塗布液温調器の二つ或いは三
つを制御することも可能である。
【0126】また、上述したLCD用ガラス基板G以外
にも、例えば、半導体ウエハの塗布ユニットと冷却ユニ
ットとの間や、塗布ユニットのチャック温調器、塗布液
温調器について使用することも可能である。
【0127】更に上記第1の実施形態では、温調手段と
しての温調器をスピンチャックに配設したが、此これ以
外の部材、例えば移動アーム上面の基板支持パッドやエ
ッジリムーバERの吸着パッドの部分に温調器を取り付
けても良い。
【0128】また、温調器はこれらスピンチャック、移
動アーム上面の基板支持パッド、エッジリムーバERの
吸着パッドの二つ或いは三つ全ての部材に配設してもよ
い。更に、温調手段は塗布ユニットの外部に配設しても
よく、また、冷却装置COLや熱処理盤HPを温調手段
として併用することも可能である。
【0129】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る塗布ユニットCT/ERについて説明す
る。なお、本実施形態に係る塗布ユニットCT/ERの
うち、上記第1の実施形態に係る塗布ユニットCT/E
Rと共通する部分については、説明を省略する。図16
は本実施形態に係るスピンチャック231の斜視図であ
る。図17は本実施形態に係るスピンチャック231の
平面図(a)と垂直断面図(b)である。
【0130】図16及び図17(a)に示したように、
本実施形態に係るスピンチャック231は基板Gより一
回り大きい長方形の平板状の外観を備えており、その平
板状の天板部分の内部にはニクロム線やペルチェ素子に
代表される温調部材231aが配設されている。
【0131】本実施形態に係る塗布ユニットでは、基板
Gと直接接触するスピンチャック231内に温調部材2
31aを内蔵させ、また、スピンチャック231の天板
部分の形状を基板Gに相似し、かつ、ひと回り大きい長
方形にしたので、基板Gの下面と全面的に接触するよう
になり、熱変換効率が良く、基板Gの温度管理を正確に
行うことができる。
【0132】また、スピンチャック231の温調部材2
31aとして大出力のものを使用することにより、塗布
ユニットCT/ERと熱処理ユニットとを兼用できるよ
うにすることも可能である。
【0133】更に、このスピンチャック231の温調部
材231aの温度管理を行うときの基準温度として、上
記第1の実施形態と同様に排気系内に取り付けた温度セ
ンサSで検出した排気温度を用いて温調ユニットの温度
管理を行うことにより、より正確な基板Gの温度管理を
行うことができる。
【0134】このようにスピンチャック231自身が温
調機能を備えた塗布ユニットCT/ERを用いてレジス
ト塗布工程を行う場合には、基板G上にレジスト液を吐
出した後、蓋22を閉め、この状態で上述した塗布ユニ
ット内の気体のダウンフロー、即ち塗布ユニット内を上
から下に向けて気体を流すのを一時的に停止して行うの
が好ましい。これは前記ダウンフローにより塗布ユニッ
ト内の気体の流動を抑制させることにより熱の移動を最
小限に抑えるためである。
【0135】このようにダウンフローを停止させた状態
で温調することによりスピンチャック231上面から基
板Gに向けて熱が移動し、回転カップCP内の温度は前
記温度センサS2で基板Gに比較的近い位置で温度検知
しているので、正確な温度管理が可能となる。
【0136】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る塗布ユニットCT/ERについて説明す
る。なお、本実施形態に係る塗布ユニットCT/ERの
うち、上記第1及び第2の実施形態に係る塗布ユニット
CT/ERと共通する部分については、説明を省略す
る。
【0137】図18は本実施形態に係るコーターカップ
200の垂直断面図である。
【0138】図18に示したように、本実施形態に係る
コーターカップ200では、スピンチャック232内の
温調部材232aに加え、蓋221の下面側の整流板2
21aの内部にもニクロム線やペルチェ素子に代表され
る温調部材221bを配設した。
【0139】そのため、図18に示したように、基板G
の上下両面から加熱したり、冷却したりすることができ
る。その結果、基板Gの熱の分布を均一にすることが容
易になり、より正確な基板Gの温度管理が可能となる。
【0140】また、スピンチャック232の内部に配設
した温調部材232a及び整流板221aの内部に配設
した温調部材221bの温度管理を行うときの基準温度
として、上記第1、第2の実施形態と同様に排気系内に
取り付けた温度センサSで検出した排気温度を用いて温
調ユニットの温度管理を行うことにより、より正確な基
板Gの温度管理を行うことができる。
【0141】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る塗布・現像装置について説明する。な
お、本実施形態に係る装置のうち、上記第1及び第2の
実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
【0142】図19は本実施形態に係る冷却ユニットC
OLのリフトピン701の先端部分の斜視図を拡大した
図である。
【0143】図19に示したように、本実施形態に係る
冷却ユニットCOLのリフトピン701では、その先端
部分がブラシ状になっている。この先端のブラシ状の部
分は複数の刷毛状部材702,702…を台座部材70
3に対して垂直方向に植毛するように取り付けて形成さ
れている。一本一本の刷毛状部材702,702…は樹
脂、金属或いは金属部材の表面にフッ素樹脂などレジス
ト液が付着しにくい材質をコーティングしたものから構
成されている。
【0144】本実施形態に係る塗布・現像装置では、冷
却ユニットCOLのリフトピンとして先端部分がブラシ
状に形成されたリフトピン701を採用しているので、
基板Gの下面と直接接触する部分が一点ではなく、複数
の刷毛状部材702,702…の先端に分散される。そ
のため、従来のような比較的大きい面積で接触するリフ
トピンに比べて一つ一つの接触点の接触面積が小さくな
り、基板Gの下面に転写跡が形成されにくくなる。その
結果、この転写跡の形成が惹起する塗膜の膜厚不良とい
う問題が未然に防止される。
【0145】また、このリフトピン701に対して温調
することも可能である。例えば、先端の刷毛状部材70
2,702…に対して温調した気体を吹き付けることに
より温調する方法や、リフトピン701或いは刷毛状部
材702,702…の中にニクロム線やペルチェ素子に
代表される温調部材を内蔵させてリフトピン701や刷
毛状部材702,702…自身の温度を温調する方法な
どが考えられる。
【0146】更に、刷毛状部材702,702…に温調
気体を吹き付ける温調機構や、リフトピン701或いは
刷毛状部材702,702…の内部に配設した温調部材
の温度管理を行うときの基準温度として、上記第1の実
施形態と同様に排気系内に取り付けた温度センサSで検
出した排気温度を用いて温度管理を行うことにより、よ
り正確な基板Gの温度管理を行うことができる。
【0147】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の処理装置
及び処理方法によれば、検出した塗布ユニット内の温度
に基づいて、前記被処理体の温度を調節する温調手段を
制御しているので、塗布ユニット内の温度と被処理体の
温度との差を小さくでき、ひいては被処理体とこの被処
理体と接触する部位との間の温度差を小さくできるの
で、塗布ユニット内を被処理体を移動させても被処理体
の下面に転写跡が形成されることがなくなり、この転写
跡が惹起する塗膜の膜厚不良が防止される。
【0148】また、被処理体の温度、塗布ユニット内の
温度、及びチャックなどの被処理体と接触する部位の温
度との関係を予め把握しておき、この関係を用いて、検
出した塗布ユニット内の温度から被処理体の温度を認識
し、被処理体の温度が適正範囲よりずれている場合に
は、上記関係から温調手段の適正温度を割り出してこの
温度に温調することもできる。このように制御すること
により、正確な温度管理ができるため、塗膜不良の発生
を未然に防止することができる。
【0149】更に、上記温調手段は塗布ユニット内はも
ちろんのこと、塗布ユニット外に配設してもよい。例え
ば、塗布ユニットの外側に隣接して熱処理盤や冷却装置
などを配設しておき、前記塗布ユニット内の温度に基づ
いてこの熱処理盤や冷却装置を所定の温度に制御し、こ
の熱処理盤や冷却装置に一度被処理体を載置することに
より被処理体の温度を均一化するようにしてもよい。
【0150】本発明の処理装置及び処理方法では、検出
した塗布ユニット内の温度に基づいて、塗布ユニット内
に配設した温調手段の温調温度を制御する。そのため、
例えば、この温調手段を被処理体と接触する部位に配設
することにより、この部位がが被処理体に接触する部分
とそうでない部分とを均一な温度に維持することが可能
となり、それにより転写跡の形成、ひいては塗膜の膜厚
不良を未然に防止することができる。
【0151】本発明の処理装置及び処理方法では、保持
手段に配設した温調手段の温調温度を制御しているの
で、温度検出から温調温度の変更まで短時間に行うこと
ができ、正確で迅速な温度管理ができる。
【0152】 また、前記温度検出手段を前記カップ
に配設してあるので、被処理体に近い温度に基づいて温
度制御することができ、より高精度の温度管理ができ
る。
【0153】本発明の処理装置では、保持手段が被処理
体下面全体と接触する面を備えているので、熱変換効率
が良く、正確で迅速な温度管理ができる。
【0154】本発明の処理装置では、保持手段が被処理
体と相似する方形を備えているので、熱変換効率が良
く、正確で迅速な温度管理ができる。
【0155】本発明の処理装置及び処理方法では、エッ
ジリムーバの吸着部材に温調機構を配設してあり、検出
した塗布ユニット内の温度に基づいて行う温調をエッジ
リムーバの吸着部材でも行うので、被処理体の温度を一
定に保つことができ、転写跡の形成による塗膜の膜厚不
良の発生を未然に防止することができる。
【0156】本発明の処理装置及び処理方法では、移動
アームに温調手段を配設してあり、検出した塗布ユニッ
ト内の温度に基づいて行う温調を移動アームでも行うの
で、被処理体の温度を一定に保つことができ、転写跡に
よる塗膜の膜厚不良の発生を未然に防止することができ
る。
【0157】本発明の処理装置では、前記カップ内の前
記保持手段対向面に第2の温調手段を配設してあり、被
処理体の上側からも温調するので被処理体に対して正確
に温調することができる。
【0158】本発明の処理装置では、前記温調手段を前
記蓋の下面又は前記蓋の下面側に配設された整流板に配
設し、被処理体の上側からも温調するので被処理体に対
して正確に温調することができる。
【0159】本発明の処理装置では、前記温度を検出す
る手段の検出部が前記カップの気体排気系内という、被
処理体の近くに配設したので、被処理体に対して正確に
温調することができる。
【0160】本発明の処理装置では、前記温度を検出す
る手段の検出部を前記ドレインよりも気体移動方向下流
側の前記気体排出路に配設したので、排気中の液体成分
により検出部が汚れたり濡れたりすることがない。その
ため、被処理体に対して正確に温調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るLCD用ガラス基板の
塗布・現像装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るLCD用ガラス基板の
塗布・現像装置の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る塗布・現像装置の処理
手順を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの平面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの垂直断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの垂直断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの垂直断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るレジスト塗布処理ユニ
ットの垂直断面の部分拡大図である。
【図10】本発明の実施形態に係るエッジリムーバER
の斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係るエッジリムーバER
の垂直断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係るエッジリムーバER
の端部の部分拡大図である。
【図13】本発明の実施形態に係るエッジリムーバER
のノズルの平面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る冷却ユニットの垂直
断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係るLCD用ガラス基板
の塗布・現像装置のブロック図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係るスピンチャッ
クの斜視図である。
【図17】本発明の第2の実施形態に係るスピンチャッ
クの平面図と垂直断面図である。
【図18】本発明の第3の実施形態に係るコーターカッ
プの垂直断面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態に係るリフトピン先
端部の斜視図である。
【符号の説明】
G 基板 S1,S2 温度センサ 80 制御部 20 コーターカップ 21 コーターカップ本体 22 蓋 221a 整流板 23 スピンチャック CP 回転カップ 70 リフトピン 205 ダクト 206 ドレイン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−266417(JP,A) 特開 平8−266996(JP,A) 特開 平3−82113(JP,A) 特開 平2−148828(JP,A) 特開 平8−281184(JP,A) 特開 昭62−225269(JP,A) 実開 平1−169247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 11/08 B05D 1/40 B05D 3/00 H01L 21/027 G03F 7/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体に塗布剤を供給して前記被処理
    体を回転させ、塗布膜を形成する塗布装置と、 前記塗布装置内に配設され前記塗布装置内の温度を検出
    する温度検出手段と、 前記塗布装置に隣接配置され、前記塗布装置から搬送さ
    れた塗布膜が形成された前記被処理体の外周縁の塗布剤
    を除去するエッジリムーバと、 を有する処理装置であって、 前記エッジリムーバは、 前記被処理体を吸着保持する吸着部材を有し、 前記吸着部材には前記被処理体の温度を調節する温調手
    段が配設され、 前記温度検出手段で検出した前記塗布装置内の温度に基
    づいて前記温調手段の温調温度を制御することにより、
    前記被処理体に、前記吸着部材の転写跡が発生すること
    を防止するよう構成されたことを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置であって、 前記塗布装置から前記エッジリムーバへ前記被処理体を
    移動する移動アームを具備し、 前記移動アームの前記被処理体と接触する被処理体接触
    部位には、前記被処理体の温度を調節する温調手段が配
    設され、 前記温度検出手段で検出した前記塗布装置内の温度に基
    づいて前記被処理体接触部位に配設された前記温調手段
    の温調温度を制御することにより、前記被処理体に、前
    記被処理体接触部位の転写跡が発生することを防止する
    よう構成されたことを特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の処理装置であっ
    て、 前記塗布装置は、前記被処理体を収容するカップと、前
    記カップ内に配設され、前記被処理体を保持する保持手
    段とを有し、 前記カップが、気体排気系を備えており、 前記気体排気系が、気体排出路と、排気中の液体成分を
    分離除去するドレインとに分岐しており、 前記温度検出手段の検出部が前記ドレインと分岐した下
    流側の前記気体排出路に配設されることにより、前記検
    出部に向かう気体を液体成分が減少した気体とし、前記
    検出部の汚れおよび温度検知の値に誤差が生じることを
    防止することを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の処理装置であって、 前記カップは、側壁部内部が中空構造になっており、 前記側壁部は内側側壁及び外側側壁で覆われ、 前記内側側壁と前記外側側壁との間に間仕切り板が配設
    され、 前記内側側壁、前記外側側壁、及び前記間仕切り板は同
    心円状に配設され、 前記内側側壁の下端と底板との間、及び前記間仕切り板
    の上端と天板との間にはそれぞれ隙間が設けられ、 前記外側側壁には、排気装置に接続される開口が配設さ
    れ、 前記内側側壁と前記間仕切り板との間の前記底板に前記
    ドレインが配設され、 前記内側側壁の下端側の隙間から気体が吸い込まれ、前
    記間仕切り板の上端側の隙間を通り、前記外側側壁の前
    記開口を経るように前記気体排出路が形成され、 前記
    温度検出手段は、前記側壁部の内部空間の前記外側側壁
    の上端と前記天板との接合部の位置に配設されているこ
    とを特徴とする処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の処理装置であっ
    て、 前記塗布装置は、被処理体を収容するカップと、前記カ
    ップ内に配設され、前記被処理体を保持する保持手段と
    を有し、 前記保持手段に前記被処理体の温度を調節する温調手段
    が配設され、 前記温度検出手段で検出した温度に基づいて前記保持手
    段に配設された前記温調手段の温調温度も制御すること
    を特徴とする処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の処理装置であっ
    て、 前記保持手段に前記被処理体の温度を調節する温調手段
    が配設され、 前記温度検出手段で検出した温度に基づいて前記保持手
    段に配設された前記温調手段の温調温度も制御すること
    を特徴とする処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6いずれか1項記載の処理装
    置であって、 前記保持手段が被処理体下面全体と接触する面を備えて
    いることを特徴とする処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7いずれか1項記載の処理装
    置であって、 前記保持手段が被処理体と相似する方形であることを特
    徴とする処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3〜8いずれか1項記載の処理装
    置であって、 前記塗布装置は、前記カップ内の前記保持手段対向面に
    第2の温調手段を更に具備することを特徴とする処理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の処理装置であって、 前記塗布装置は、前記カップの開口部を開閉する蓋を有
    し、 前記第2の温調手段は前記蓋の下面、又は前記蓋の下面
    側に配設された整流板に配設されていることを特徴とす
    る処理装置。
  11. 【請求項11】 被処理体に所定の塗布膜を形成する処
    理方法であって、 塗布装置内で前記被処理体に塗布剤を供給して前記被処
    理体を回転させ、前記被処理体に前記塗布膜を形成する
    塗布膜形成工程と、 前記塗布装置に隣接配置されるエッジリムーバに設けら
    れ、前記塗布装置内の温度に基づいて温調された吸着部
    材上に、前記塗布膜が形成された前記被処理体を前記塗
    布装置から移動させる移動工程と、 前記吸着部材上に搬送された前記被処理体を前記吸着部
    材に吸着させて前記被処理体に当該吸着部材の転写跡が
    発生することを防止しつつ前記被処理体の外周縁の前記
    塗布剤を除去する除去工程とを有することを特徴とする
    処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の処理方法であって、 前記移動工程において、前記被処理体を前記塗布装置か
    ら前記エッジリムーバに移動させる際に移動アームを用
    い、 前記移動アームの前記被処理体と接触する被処理体接触
    部位の温度を、前記塗布装置内の温度に基づいて温度調
    整しつつ前記被処理体を移動させることを特徴とする処
    理方法。
JP23921898A 1997-08-27 1998-08-25 処理装置及び処理方法 Expired - Fee Related JP3441380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23921898A JP3441380B2 (ja) 1997-08-27 1998-08-25 処理装置及び処理方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23134997 1997-08-27
JP9-231349 1997-08-27
JP23921898A JP3441380B2 (ja) 1997-08-27 1998-08-25 処理装置及び処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11169774A JPH11169774A (ja) 1999-06-29
JP3441380B2 true JP3441380B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=26529818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23921898A Expired - Fee Related JP3441380B2 (ja) 1997-08-27 1998-08-25 処理装置及び処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3441380B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7877895B2 (en) * 2006-06-26 2011-02-01 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus
TWI359456B (en) 2006-12-15 2012-03-01 Lam Res Ag Device and method for wet treating plate-like arti
WO2009140499A2 (en) * 2008-05-14 2009-11-19 Bonner Michael R Coating application thermal stabilization system
JP7192375B2 (ja) * 2018-10-09 2022-12-20 東京エレクトロン株式会社 塗布、現像装置及び塗布、現像方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11169774A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4654119B2 (ja) 塗布・現像装置及び塗布・現像方法
US7641404B2 (en) Substrate processing apparatus
TW459266B (en) Substrate processing method
JP3943828B2 (ja) 塗布、現像装置及びパターン形成方法
US6656281B1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP4318913B2 (ja) 塗布処理装置
JP3453069B2 (ja) 基板温調装置
KR20060090589A (ko) 도포 현상 장치 및 도포 현상 방법
JP4464439B2 (ja) 基板処理装置
JP3888620B2 (ja) 基板搬送装置における基板の受け渡し位置検知方法及びその教示装置
JP3910054B2 (ja) 基板処理装置
US8697187B2 (en) Coating treatment method and coating treatment apparatus
JP3441380B2 (ja) 処理装置及び処理方法
JP3483376B2 (ja) 基板処理装置
JP3748778B2 (ja) 基板処理装置
JP2002166217A (ja) 基板処理装置
JP3352419B2 (ja) 塗布膜形成方法および塗布処理システム
JP3610292B2 (ja) 基板処理装置
JP3698398B2 (ja) 回転カップ及び塗布装置及び塗布方法
JP2006344986A (ja) 塗布、現像装置及びパターン形成方法
JP2000024575A (ja) 塗布方法及び塗布装置
KR20220161887A (ko) 기판 지지 장치 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JP3543887B2 (ja) 基板処理装置
JP2002240939A (ja) 処理装置
JP2001155981A (ja) 基板の処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030603

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees