JP2002240939A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JP2002240939A
JP2002240939A JP2001043615A JP2001043615A JP2002240939A JP 2002240939 A JP2002240939 A JP 2002240939A JP 2001043615 A JP2001043615 A JP 2001043615A JP 2001043615 A JP2001043615 A JP 2001043615A JP 2002240939 A JP2002240939 A JP 2002240939A
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shutter
casing
wafer
processing
wall surface
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Hiroichi Inada
博一 稲田
Shinichi Hayashi
伸一 林
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理装置において,シャッタとケーシングの
搬送口との隙間の寸法管理を厳密に行えるようにする。 【解決手段】 ケーシング60の側壁R側に,搬送口7
0を開閉する平板状のシャッタ71を取り付ける。シャ
ッタ71は,支柱73cを含む3本の支柱によって3箇
所で支持され,当該3本の支柱は,駆動部によって上下
動できる。シャッタ71は,ケーシング60の側壁Rと
の隙間Dが0.5mmの狭小になるように設けられる。
かかる構成によって,シャッタ71は,隙間Dを維持し
ながら,ケーシング60の側壁Rに沿って上下動するこ
とができ,シャッタ71と搬送口70との隙間Dが厳密
に寸法管理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板の処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程では,基板である例え
ば半導体ウェハ(以下「ウェハ」とする)表面にレジス
ト液を塗布し,レジスト膜を形成するレジスト塗布処
理,ウェハにパターンを露光する露光処理,露光後のウ
ェハに対して現像を行う現像処理等が行われ,ウェハに
所定の回路パターンが形成される。
【0003】上述のレジスト塗布処理や現像処理が行わ
れる処理装置は,ケーシングを有しており,当該ケーシ
ング内には,当該処理を行うための例えばスピンチャッ
ク等を有する処理ユニットが設けられている。また,ケ
ーシングには,処理装置内にウェハを搬入出するための
搬送口が設けられている。当該搬送口には,処理時の雰
囲気を所定の温度や湿度に維持するために,搬送口を開
閉するシャッタが設けられている。当該シャッタとシャ
ッタを駆動する駆動部は,メンテナンス等の理由から処
理ユニット側に取り付けてあり,シャッタと搬送口との
位置合わせは,手作業で処理ユニット全体を動かすこと
によって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うにシャッタがケーシングに対して独立して可動な状態
にあると,シャッタと搬送口との隙間の厳密な寸法管理
を行うことは難しい。このように厳密な寸法管理が行わ
れないと,例えばケーシング内の密閉性が十分に担保さ
れず,ケーシング内の雰囲気を厳密に制御できないの
で,当該雰囲気に影響を受ける回路パターンの線幅等が
悪化する恐れがある。特に,近年は,ウェハの高精度化
が望まれており,ケーシング内の処理雰囲気をより厳密
に制御する必要性が高まってきている。また,シャッタ
と搬送口との隙間が不安定であると,過ってシャッタが
ケーシングに接触する事態も起こりかねず,当該接触に
よってパーティクルが発生し,歩留まりの低下を招くこ
とも懸念される。
【0005】本発明は,かかる点に鑑みてなされたもの
であり,シャッタとケーシングの搬送口との隙間の厳密
な寸法管理を行うことのできるウェハ等の基板の処理装
置を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば,基板を処理する処理装置であって,前記処理装置内
の雰囲気と前記処理装置外の雰囲気とを仕切るケーシン
グを有し,前記ケーシングには,当該ケーシング内に基
板を搬入出するための搬送口が設けられており,当該搬
送口が設けられている前記ケーシングの壁面に沿って平
行に移動し,当該搬送口を開閉するシャッタを有し,前
記シャッタは,前記ケーシング側に取り付けられている
ことを特徴とする処理装置が提供される。
【0007】このように,シャッタをケーシングの側面
に沿って平行に移動できるようにし,さらにシャッタを
ケーシング側に取り付けることによって,シャッタとケ
ーシングとの距離が容易に変動することが防止され,ケ
ーシングに設けられた搬送口とシャッタとの隙間の寸法
管理を従来より厳格に行うことができる。これによっ
て,ケーシングの内の密閉性を維持したり,ケーシング
とシャッタとの接触を防止したりすることが可能とな
り,厳密に制御された雰囲気内で高精度な基板処理を行
うことができる。
【0008】前記シャッタを支持する支持部材と,当該
支持部材を前記ケーシングの壁面に沿って移動させる駆
動部とを有し,前記支持部材は,前記シャッタを複数箇
所で支持するようにしてもよい。このように,前記支持
部材がシャッタを複数箇所で支持することによって,シ
ャッタが移動する際の揺れや歪みを軽減できる。これに
よって,シャッタがケーシングの壁面に沿って移動する
際に,シャッタとケーシングとの接触が防止され,当該
接触によるパーティクルの発生を抑制できる。
【0009】前記請求項1の発明において,前記シャッ
タを支持する支持部材と,当該支持部材を前記ケーシン
グの壁面に沿って所定方向に移動させる駆動部と,当該
移動時に前記シャッタを前記所定方向に誘導するガイド
部材とを有するようにしてもよい。このように,シャッ
タを支持する支持部材に加えて,移動時のシャッタを誘
導するガイド部材を設けることによって,シャッタの移
動時の揺れや歪みを軽減できる。これによって,シャッ
タがケーシングの壁面に沿って移動する際に,シャッタ
とケーシングとの接触が防止され,当該接触によるパー
ティクルの発生を抑制できる。
【0010】前記支持部材は,前記シャッタの中央部を
支持しており,前記ガイド部材は,前記シャッタの両側
部に配置されていてもよい。このように,前記支持部材
から離れて最も揺れや歪みの大きくなるシャッタの両側
部にガイド部材を設けることによって,移動によるシャ
ッタの揺れや歪みを最小限に抑えることができる。これ
によって,シャッタとケーシングとの接触が抑制され,
当該接触によるパーティクルの発生が抑制できる。
【0011】さらに,前記ガイド部材は,前記所定方向
に伸びるシャフトであり,前記シャッタには,前記シャ
フトの外周と適合する径を有し,前記シャフトを貫通さ
せるためのブッシングが設けられていてもよい。このよ
うに,前記ガイド部材とシャフトとし,シャッタに当該
シャフトを滑らかに貫通させるブッシングを設けること
によって,シャッタがシャフトに沿って移動する際に,
シャッタとシャフトとの摩擦が緩和され,当該摩擦によ
って発生するパーティクルを抑制することができる。
【0012】前記シャッタには,リブが設けられていて
もよい。このように,シャッタにリブを設けることによ
って,シャッタの強度が向上するので,シャッタの自重
等による歪みが軽減され,シャッタとケーシングとの隙
間をより厳密に管理することができる。これによって,
例えばシャットと搬送口との隙間が厳格に制御され,ケ
ーシング内の閉鎖性を厳格に管理することができる。し
たがって,基板を厳格に制御された雰囲気内で処理する
ことができる。
【0013】前記シャッタの前記ケーシングの壁面側の
面は,前記ケーシングの壁面に対して平行に形成されて
おり,当該シャッタの前記ケーシングの壁面側の面と前
記ケーシングの壁面との間には,0.4〜0.6mmの
隙間が設けられていてもよい。
【0014】従来,シャッタは,上述したように処理ユ
ニット側に取り付けられていたため,シャッタとケーシ
ングとの隙間は,5mm以上開いていた。本発明のよう
に,シャッタとケーシングとの隙間を0.4mm〜0.
6mmにすることによって,従来に比べ,シャッタが搬
送口を閉鎖した際のケーシングの密閉性が向上される。
これによって,ケーシング内の雰囲気が従来より厳密に
制御できるようになり,より精度の高い基板処理を行う
ことができる。なお,0.4mm〜0.6mmは,シャ
ッタが移動しても,シャッタとケーシングとが接触する
ことが無い距離であり,発明者等の実験によって明らか
にされたものである。また,隙間は,好ましくは,0.
5mmがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる処
理装置を有する塗布現像処理システム1の平面図であ
り,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であり,
図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
【0016】塗布現像処理システム1は,図1に示すよ
うに,例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部か
ら塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセ
ットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットス
テーション2と,塗布現像処理工程の中で枚葉式に所定
の処理を施す各種処理装置を多段配置してなる処理ステ
ーション3と,この処理ステーション3に隣接して設け
られている図示しない露光装置との間でウェハWの受け
渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構
成を有している。
【0017】カセットステーション2では,載置部とな
るカセット載置台5上の所定の位置に,複数のカセット
CをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在とな
っている。そして,このカセット配列方向(X方向)と
カセットCに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z
方向;鉛直方向)に対して移送可能なウェハ搬送体7が
搬送路8に沿って移動自在に設けられており,各カセッ
トCに対して選択的にアクセスできるようになってい
る。
【0018】ウェハ搬送体7は,ウェハWの位置合わせ
を行うアライメント機能を備えている。このウェハ搬送
体7は後述するように処理ステーション3側の第3の処
理装置群G3に属するエクステンション装置32に対し
てもアクセスできるように構成されている。
【0019】処理ステーション3では,その中心部に主
搬送装置13が設けられており,この主搬送装置13の
周辺には各種処理装置が多段に配置されて処理装置群を
構成している。該塗布現像処理システム1においては,
4つの処理装置群G1,G2,G3,G4が配置されており,第
1及び第2の処理装置群G1,G2は塗布現像処理システム
1の正面側に配置され,第3の処理装置群G3は,カセッ
トステーション2に隣接して配置され,第4の処理装置
群G4は,インターフェイス部4に隣接して配置されてい
る。さらにオプションとして破線で示した第5の処理装
置群G5を背面側に別途配置可能となっている。前記主搬
送装置13は,これらの処理装置群G1,G3,G4,
G5に配置されている後述する各種処理装置に対して,
ウェハWを搬入出可能である。なお,処理装置群の数や
配置は,ウェハWに施される処理の種類によって異な
り,処理装置群の数は,1つ以上であれば任意に選択可
能である。
【0020】第1の処理装置群G1では,例えば図2に示
すように,本実施の形態にかかる処理装置としてのレジ
スト塗布装置17と,ウェハWを現像する現像処理装置
18とが下から順に2段に配置されている。処理装置群
G2の場合も同様に,レジスト塗布装置19と,現像処理
装置20とが下から順に2段に積み重ねられている。
【0021】第3の処理装置群G3では,例えば図3に示
すように,ウェハWを冷却処理するクーリング装置3
0,レジスト液とウェハWとの定着性を高めるためのア
ドヒージョン装置31,ウェハWを待機させるエクステ
ンション装置32,レジスト液中の溶剤を乾燥させるプ
リベーキング装置33,34及び現像処理後の加熱処理
を施すポストベーキング装置35,36等が下から順に
例えば7段に重ねられている。
【0022】第4の処理装置群G4では,例えばクーリン
グ装置40,載置したウェハWを自然冷却させるエクス
テンション・クーリング装置41,エクステンション装
置42,クーリング装置43,露光後の加熱処理を行う
ポストエクスポージャーベーキング装置44,45,ポ
ストベーキング装置46,47等が下から順に例えば8
段に積み重ねられている。
【0023】インターフェイス部4の中央部にはウェハ
搬送体50が設けられている。このウェハ搬送体50は
X方向(図1中の上下方向),Z方向(垂直方向)の移
動とθ方向(Z軸を中心とする回転方向)の回転が自在
にできるように構成されており,第4の処理装置群G4に
属するエクステンション・クーリング装置41,エクス
テンション装置42,周辺露光装置51及び図示しない
露光装置に対してアクセスして,各々に対してウェハW
を搬送できるように構成されている。
【0024】次に,上述したレジスト塗布装置17の構
成について詳しく説明する。図4は,レジスト塗布装置
17の概略を示す縦断面の説明図である。レジスト塗布
装置17は,ケーシング60を有している。当該ケーシ
ング60によって,処理ステーション3内の雰囲気とレ
ジスト塗布装置17内の雰囲気とが仕切られるようにな
っている。
【0025】ケーシング60内には,ウェハWを水平に
吸着保持するためのスピンチャック61が設けられてい
る。スピンチャック61の下方には,スピンチャック6
1を駆動させるための駆動装置62が設けられている。
駆動装置62は,スピンチャック61を回転させる,例
えばモータ等を有する図示しない回転駆動部と,スピン
チャック61を上下動させるとする,例えばシリンダ等
を有する図示しない昇降駆動部とを有している。当該回
転駆動部及び昇降駆動部によって,スピンチャック61
上に保持されたウェハWを所定の回転速度で回転させた
り,ウェハWの搬入出時にスピンチャック61を上下に
移動させて,主搬送装置13との間でウェハWの受け渡
しを行ったりできるようになっている。
【0026】また,スピンチャック61の外周外方に
は,当該スピンチャック61を囲むようにして,上面が
開口した略筒状のカップ63が設けられており,ウェハ
Wの高速回転によって当該ウェハWから飛散するレジス
ト液を回収し,レジスト塗布装置17内の汚染を抑制で
きるようになっている。
【0027】カップ63の底部には,カップ63で回収
したレジスト液等を排液するドレイン管64が設けられ
ている。また,カップ63の底部には,ケーシング60
及びカップ63内の雰囲気を排気する排気管65が設け
られている。
【0028】ケーシング60のX方向負方向側の側壁L
に位置する待機位置Tには,ウェハWにレジスト液を吐
出する吐出ノズル66と,ウェハWにレジスト液の溶剤
を吐出する溶剤吐出ノズル67とが待機されている。吐
出ノズル66と溶剤吐出ノズル67は,ホルダ68に保
持されており,当該ホルダ68は,図示しないアームに
よって水平方向に移動自在に構成されている。すなわ
ち,吐出ノズル66及び溶剤吐出ノズル67は,水平方
向に移動自在であり,スピンチャック61によって所定
の回転速度で回転されているウェハWの中心上方まで移
動して,当該ウェハWの中心にレジスト液等を供給する
ことができるようになっている。これによって,回転さ
れているウェハWの中心にレジスト液が供給され,当該
レジスト液がウェハW全面に拡散されることによってウ
ェハW上にレジスト膜が形成される,いわゆるスピンコ
ーティング方式が実施できる。
【0029】ケーシング60の主搬送装置13側(X方
向正方向側)の側壁Rには,ウェハWを搬入出するため
の四角形状の搬送口70が設けられている。搬送口70
には,当該搬送口70を開閉するシャッタ71が設けら
れている。シャッタ71は,搬送口70の開口面積より
も大きい面積を有する平板状に形成されており,搬送口
70を完全に覆うことができるようになっている。シャ
ッタ71は,弾性率の低い材料,例えばステンレス鋼が
使用されている。また,シャッタ71の表面は,シャッ
タ71とケーシング60の側壁Rとの平行を確保するた
め,機械加工が施されている。また,シャッタ71のケ
ーシング60と逆側の裏面Bには,図5,図6に示すよ
うにリブ71aが設けられている。リブ71aは,裏面
Bの中央部に水平に設けられており,シャッタ71の強
度を補強している。
【0030】シャッタ71の下方には,シャッタ71を
ケーシング60の側壁Rに沿って上下方向に移動させ,
搬送口70を開閉する駆動機構72が設けられている。
駆動機構72は,図5に示すようにシャッタ71を下方
から支持する複数,例えば3本の支持部材としての支柱
73a,73b,73cと,当該支柱73a,73b,
73cを駆動する,例えばモータ等を有する駆動部74
とを有している。支柱73aは,下端が駆動部74と接
続されており,上端がシャッタ71の中央部の下端を支
持している。支柱73bと支柱73cは,支柱73aか
ら分岐されており,シャッタ71の両側部の下端を支持
している。これによって,シャッタ71は,支柱73
a,73b,73cによって三点で支持されており,シ
ャッタ71が上下動することによって引き起こされるシ
ャッタ71の揺れや,歪みを軽減できる。また,シャッ
タ71は,図6に示すようにケーシング60の側壁Rと
の間に,例えば0.5mmの隙間Dができるように設け
られており,シャッタ71が昇降してもケーシング60
との接触を防止できる。シャッタ71は,上述したよう
に搬送口70よりも大きい面積を有しており,図6に示
すように搬送口70を閉鎖した際に,例えば1mm〜1
0mmの重なり部Kができるように設けられている。こ
のような重なり部Kと微小な隙間Dは,搬送口70を閉
鎖した時に空気の粘性によってOリングの役目を果た
し,パーティクルの進入や圧力変動を抑制することがで
きる。
【0031】また,ケーシング60の上部には,図4に
示すようにケーシング60内に気体,例えばエアを供給
するエア供給管75が設けられている。エア供給管75
は,例えば図示しないエア供給源に接続されており,当
該エア供給源で所定の温度,湿度に調節され,清浄化さ
れたエアがケーシング60内に供給され,ケーシング6
0内を所定の雰囲気に維持することができるようになっ
ている。また,エア供給管75からのエアの供給と,上
述した排気管65からの雰囲気排気によって,ケーシン
グ60内に下降気流が形成されて,ケーシング60内を
パージできるようになっている。
【0032】次に,以上のように構成されているレジス
ト塗布装置17の作用について,塗布現像処理システム
1で行われるフォトリソグラフィー工程のプロセスと共
に説明する。
【0033】先ず,ウェハ搬送体7がカセットCから未
処理のウェハWを1枚取りだし,第3の処理装置群G3に
属するアドヒージョン装置31に搬入する。このアドヒ
ージョン装置31において,レジスト液との密着性を向
上させるHMDSなどの密着強化剤を塗布されたウェハW
は,主搬送装置13によって,クーリング装置30に搬
送され,所定の温度に冷却される。その後,ウェハW
は,レジスト塗布装置17又19に搬送され,レジスト
塗布処理が施される。
【0034】そして,レジスト塗布処理の終了したウェ
ハWは,主搬送装置13によってプリベーキング装置3
4又は35,エクステンション・クーリング装置41に
順次搬送され,所定の処理が施される。
【0035】次いで,ウェハWはエクステンション・ク
ーリング装置41からウェハ搬送体50によって取り出
され,その後,周辺露光装置51を経て露光装置(図示
せず)に搬送される。露光処理の終了したウェハWは,
ウェハ搬送体50によりエクステンション装置42に搬
送され,その後,主搬送装置13に保持される。次い
で,ウェハWはポストエクスポージャベーキング装置4
4又は45,クーリング装置43,現像処理装置18又
は20,ポストベーキング装置35,36,46又は4
7,クーリング装置30に順次搬送され,各処理装置に
おいて所定の処理が施される。その後,ウェハWは,エ
クステンション装置32を介して,ウェハ搬送体7によ
ってカセットCに戻され,一連の塗布現像処理が終了す
る。
【0036】次に,上述したレジスト塗布装置17の作
用について詳しく説明する。先ず,レジスト塗布処理が
開始される前に,エア供給管75から所定の温度,湿度
に調節され,清浄化されたエアが供給され,ケーシング
60の雰囲気が所定の温湿度調節される。また,これと
同時に,排気管65からケーシング60内の雰囲気が排
気され,ケーシング60内の雰囲気がパージされる。な
お,このとき搬送口70は,シャッタ71によって閉鎖
されており,ケーシング60内の雰囲気は厳格に制御さ
れる。
【0037】次に,前工程であるウェハWの冷却処理
が,例えばクーリング装置30において終了すると,駆
動機構72の駆動部74によって,シャッタ71が下方
に移動され,搬送口70が開放される。このときシャッ
タ71は,ケーシング60の側壁Rに沿って平行に下降
する。そして,ウェハWを保持した主搬送装置13が当
該搬送口70から進入し,ウェハWがレジスト塗布装置
17内に搬入される。
【0038】そして,ウェハWは,予め上昇していたス
ピンチャック61に受け渡され,スピンチャック60上
に吸着保持される。また,スピンチャック61にウェハ
Wを受け渡し終えた主搬送装置13は,ケーシング60
内から退避し,主搬送装置13が退避し終わると,シャ
ッタ71が再び上昇し,搬送口71が閉鎖される。
【0039】一方,ケーシング60内のウェハWは,ス
ピンチャック61の下降によって下降され,カップ63
内の所定の位置に置かれる。次に,駆動装置62によっ
て,ウェハWが所定の回転速度,例えば2000rpm
で高速回転され,それと同時に,ホルダ68が待機位置
TからウェハW中心上方まで移動され,停止する。そし
て,先ず溶剤供給ノズル67からウェハW中心に所定の
溶剤が供給され,ウェハW表面に溶剤が塗布される。次
いで,吐出ノズル66からウェハW中心に所定量のレジ
スト液が供給され,当該レジスト液がウェハWの回転に
よってウェハW表面全面に拡散される。その後,ウェハ
Wはさらに高速回転,例えば3500rpmで回転さ
れ,余分なレジスト液が振り切られて,ウェハW上に所
定の厚さでかつ厚みの均一なレジスト膜が形成される。
そして,ウェハW上に所定のレジスト膜が形成される
と,ウェハWの回転が停止される。
【0040】次に,再びスピンチャック61が上昇し,
ウェハWがカップ63上方の所定位置に移動される。次
いで,ウェハWの搬入時と同様にシャッタ71が下降さ
れ,搬送口70が開放されて,その後主搬送装置13が
ケーシング60内に進入する。そして,ウェハWが主搬
送装置13に受け渡され,ウェハWがケーシング60内
から搬出される。ウェハWの搬出が終了すると,シャッ
タ71が再び上昇され,搬送口70が閉鎖されて,レジ
スト塗布装置17における一連の処理が終了する。
【0041】以上の実施の形態では,シャッタ71をケ
ーシング60側に取り付けたので,シャッタ71とケー
シング60との距離が固定され,0.5mmの隙間が安
定して確保される。これによって,シャッタ71とケー
シング60の側壁Rとの隙間Dの寸法管理を厳密に行う
ことが可能となり,隙間Dが大きくなって搬送口70の
閉鎖性が低下したり,反対に隙間Dが狭くなってシャッ
タ71とケーシング60とが接触したりすることが防止
される。
【0042】また,シャッタ71とケーシング60の側
壁Rとの隙間Dを0.5mmにしたので,隙間が5mm
以上開いていた従来に比べてケーシング60内の密閉性
が向上し,ケーシング60内の雰囲気制御を厳密に行う
ことができる。また,隙間Dによって,シャッタ71の
上昇,下降時においても,シャッタ71とケーシング6
0との接触を防止できるので,当該接触によるパーティ
クルの発生を抑制することができる。
【0043】さらに,支柱73a,73b及び73cに
よってシャッタ71を三点で支持したので,シャッタ7
1が移動する際の揺れや歪みを軽減できる。これによっ
て,0.5mmという狭い隙間であっても,シャッタ7
1が揺れて,ケーシング60と接触することが抑制さ
れ,当該接触によるパーティクルの発生が抑制される。
【0044】また,シャッタ71自体にリブ71aを設
けたので,シャッタ71の強度が向上し,シャッタ71
の昇降時の歪み等がさらに軽減される。
【0045】以上の実施の形態では,シャッタ71を支
柱73a,73b及び73cによって三箇所で支持して
いたが,三箇所に限らず,例えば二点,四点等の複数箇
所で支持しても,シャッタ71の昇降時の歪みや揺れが
防止される。
【0046】また,以上の実施の形態では,駆動機構7
2の支柱73a,73b及び73cによって,シャッタ
71を支持するようにしていたが,支柱73b,73c
に加えて,シャッタ71を移動方向に誘導するガイド部
材を設けるようにしてもよい。図7に示したシャッタ8
0は,その一例を示しており,このシャッタ80は,垂
直板80aと水平板80bを有するL字型に形成されて
いる。垂直板80aには,リブ80cが設けられてい
る。リブ80cは,垂直板80aの中央部に水平に設け
られており,垂直板80aの強度が向上している。
【0047】水平板80bには,その下面中央部に駆動
機構72の支柱81を取り付けて,シャッタ80全体を
下方から支持させる。水平板80bの長手方向の両端付
近には,垂直方向に延びるガイド部材としてのシャフト
82,83が貫通されて設けられている。水平板80b
の当該シャフト82,83の貫通部分には,ブッシング
84,85がそれぞれ設けられている。ブッシング84
及び85は,シャフト82,83の外周に適合する径を
有しており,シャフト82,83を滑らかに貫通させる
ことができる。これによって,シャッタ80が垂直方向
に延びるシャフト82,83に誘導され滑らかに上下動
することができる。また,垂直板80aは,図8に示す
ようにケーシング60の側壁Rとの隙間Dが,例えば
0.5mmになるように設けられている。
【0048】かかる構成によって,搬送口70を開閉す
る際にシャッタ80が上下動されても,シャッタ80が
シャフト82,83によって誘導され,シャッタ80の
揺れや歪みが軽減される。したがって,シャッタ80が
ケーシング60に接触することが抑制され,当該接触に
よるパーティクルの発生が抑制される。
【0049】なお,ブッシング84及び85には,ブッ
シング84及び85の内側にシャフト82,83との摩
擦を低減する加工が施されているもの,例えば滑りブッ
シング,ボールブッシング等を用いてもよい。これによ
って,ブッシング84,85とシャフト82,83との
摩擦によって発生するパーティクルをさらに軽減するこ
とができる。また,当該実施の形態では,2本のシャフ
ト82,83を設けたが,例えば1本,3本等の任意の
本数であってもよい。また,シャフトを設ける位置につ
いても,必ずしもシャッタ80の水平板80bの両端部
近傍に設ける必要はないが,支柱81を含めてシャッタ
80に対して偏り無く,分散させて設けることが好まし
い。
【0050】また,シャッタ80とケーシング60との
隙間Dは,0.5mmでなくとも0.4mm〜0.6m
mであれば,ケーシング60内の雰囲気制御が維持さ
れ,高精度のウェハW処理が行われる。
【0051】以上の実施の形態は,レジスト塗布装置1
7に適用した例であったが,他の処理装置,例えばレジ
スト塗布装置19,現像処理装置18,20についても
本発明は応用できる。
【0052】また,以上で説明した実施の形態は,半導
体ウェハデバイス製造プロセスのフォトリソグラフィー
工程におけるウェハの処理装置であったが,本発明は半
導体ウェハ以外の基板,例えばLCD基板の処理装置に
おいても応用できる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば,処理装置内の雰囲気制
御が従来より厳密に行えるので,より精度の高い基板処
理が行われ,歩留まりの向上が図られる。また,パーテ
ィクルの発生が抑制されるので,この点からも歩留まり
の向上が図られる。
【0054】特に請求項2〜6によれば,シャッタの移
動等に起因するシャッタの揺れや歪みが軽減されるの
で,シャッタとケーシングとの接触が抑制される。した
がって,当該接触によるパーティクルの発生が抑制さ
れ,歩留まりの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかるレジスト塗布装置を有する
塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図であ
る。
【図2】図1の塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1の塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】本実施の形態にかかるレジスト塗布装置の縦断
面の説明図である。
【図5】シャッタの構成を示す斜視図である。
【図6】レジスト塗布装置に設けられたシャッタの構成
を示す縦断面の説明図である。
【図7】シャッタの他の構成例を示す斜視図である。
【図8】図7のシャッタの構成を示す縦断面の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 17 レジスト塗布装置 60 ケーシング 70 搬送口 71 シャッタ 72 駆動機構 73a,73b,73c 支柱 R 側壁 D 隙間 T 待機位置 W ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/306 R Fターム(参考) 4F042 AA07 DE01 DE03 5F031 CA02 FA01 FA07 FA12 GA02 MA02 MA03 MA11 MA15 MA23 MA27 NA09 PA09 5F043 AA37 EE03 EE07 EE08 EE40 5F046 JA05 LA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を処理する処理装置であって,前記
    処理装置内の雰囲気と前記処理装置外の雰囲気とを仕切
    るケーシングを有し,前記ケーシングには,当該ケーシ
    ング内に基板を搬入出するための搬送口が設けられてお
    り,当該搬送口が設けられている前記ケーシングの壁面
    に沿って平行に移動し,当該搬送口を開閉するシャッタ
    を有し,前記シャッタは,前記ケーシング側に取り付け
    られていることを特徴とする,処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタを支持する支持部材と,当
    該支持部材を前記ケーシングの壁面に沿って移動させる
    駆動部とを有し,前記支持部材は,前記シャッタを複数
    箇所で支持していることを特徴とする,請求項1に記載
    の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタを支持する支持部材と,当
    該支持部材を前記ケーシングの壁面に沿って所定方向に
    移動させる駆動部と,当該移動時に前記シャッタを前記
    所定方向に誘導するガイド部材とを有することを特徴と
    する,請求項1に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は,前記シャッタの中央部
    を支持しており,前記ガイド部材は,前記シャッタの両
    側部に配置されていることを特徴とする,請求項3に記
    載の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は,前記所定方向に伸び
    るシャフトであり,前記シャッタには,前記シャフトの
    外周と適合する径を有し,前記シャフトを貫通させるた
    めのブッシングが設けられていることを特徴とする,請
    求項3又は4のいずれかに記載の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記シャッタには,リブが設けられてい
    ることを特徴とする,請求項1,2,3,4又は5のい
    ずれかに記載の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記シャッタの前記ケーシングの壁面側
    の面は,前記ケーシングの壁面に対して平行に形成され
    ており,当該シャッタの前記ケーシングの壁面側の面と
    前記ケーシングの壁面との間には,0.4〜0.6mm
    の隙間が設けられていることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5又は6のいずれかに記載の処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828423B1 (ko) * 2006-12-29 2008-05-08 세메스 주식회사 기판 처리 장치

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