JP3440859B2 - 光ケーブルのスロット除去工具 - Google Patents

光ケーブルのスロット除去工具

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JP3440859B2 JP37055098A JP37055098A JP3440859B2 JP 3440859 B2 JP3440859 B2 JP 3440859B2 JP 37055098 A JP37055098 A JP 37055098A JP 37055098 A JP37055098 A JP 37055098A JP 3440859 B2 JP3440859 B2 JP 3440859B2
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルのスロ
ットを切削除去してテンションメンバを露出させる工具
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、光ケーブル1は、
中心に配置されたテンションメンバ2と、テンションメ
ンバ2に被覆されたスロット3(スペーサ)と、スロッ
ト3の外周に配置された複数の光ファイバ心線4と、光
ファイバ心線4を覆うケーブル上巻部5と、ケーブル上
巻部5に被覆されたケーブルシース6とからなってい
る。かかる光ケーブル1は、光ファイバ心線4の一部を
分岐したり一部又は前部を接続したりする場合等には、
シース6および上巻部5を除去し、更にスロット3を除
去してテンションメンバ2を露出させる必要がある。
【0003】従来、スロット3の除去は、ニッパ、ナイ
フ、ペンチ等を用いて手作業で行われ、必要な長さのテ
ンションメンバ2を露出させていた。しかし、通常の工
具を用いた手作業によるスロット3の切削除去作業は、
作業者の技能に左右されやすく、短時間で安定したスロ
ット3の除去が行い難い。すなわち、作業者は、光ファ
イバ心線4を傷付けないように各工具を頻繁に使い分
け、指先等を怪我をしないように注意しつつ、スロット
3全周を切断すべく身体を広範囲で動かして作業する必
要があり、作業負荷が大きい。
【0004】そこで、近年、切削刃が取り付けられた挿
入ブロックにスロット3およびテンションメンバ2を挿
入し、挿入ブロックを回転させて切削刃によってスロッ
ト3を鉛筆削り式に切削除去し、テンションメンバ2を
露出させるようにした光ケーブルのスロット除去工具が
開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者等の
研究によれば、従来の鉛筆削り式のスロット除去工具に
あっては、いずれもテンションメンバ2に対する切削刃
の配置が必ずしも最適であるとはいえず、スロット3が
完全には剥ぎ取られずにテンションメンバ2の表面に残
ったり、切削刃によってテンションメンバ2が損傷する
可能性があり、改良の余地が残されているとの結論に達
した。
【0006】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、切削刃の位置の最適化を図り、テンションメン
バに著しい損傷を与えることなくスロットを完全に切除
できる光ケーブルのスロット除去工具を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、光ケーブルのテンションメンバに被覆されたス
ロットを除去すべく、上記スロットおよびテンションメ
ンバが挿入される挿入ブロックに、当該挿入ブロックの
回転によってスロットを切削除去する切削刃を取り付け
た光ケーブルのスロット除去工具であって、挿入された
テンションメンバの直交面に対する切削刃の角度αを1
〜5度とし、テンションメンバの接線から上記切削刃の
刃先までの距離Xを0〜2mmとし、上記接線と直交す
るテンションメンバの直径線から上記刃先までの距離Y
を−1〜+2mmとしたものである。
【0008】また、上記切削刃が、スロットの径方向に
沿って形成された切り刃部と、スロットの軸方向に沿っ
て形成された掬い刃部とからなり、これら掬い刃部と切
り刃部との接続点が上記刃先であってもよい。
【0009】また、上記切削刃を有する挿入ブロック
を、工具把持ブロックの一端または両端に、一体的に設
けてもよい。
【0010】また、上記切削刃を有する挿入ブロック
を、工具把持ブロックの一端または両端に、着脱自在に
取り付けてもよい。
【0011】また、上記切削刃を有する挿入ブロック
に、スロットの外径に応じた内径を有する複数種類のス
ロットガイドを、着脱自在に取り付けてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】第1の実施形態を図1乃至図5に
示す。
【0013】図3に示すように、本実施形態に係る光ケ
ーブル1のスロット除去工具7は、数心から数千心の容
量を有する光ケーブル1に適用され、円筒状に形成され
た工具把持ブロック8と、工具把持ブロック8の両端に
設けられた挿入ブロック9とから構成されている。挿入
ブロック9は、左右略同様の形状なので、一方(図3中
右側)のみを主として説明する。
【0014】挿入ブロック9は、外径が略円柱状に形成
されており、図11に示すスロット3およびテンション
メンバ2(スロット除去前)が挿入されるものである。
詳しくは、挿入ブロック9には、図4(a),(b),(c) に示
すように、スロット3の外径よりも僅かに大径に形成さ
れたスロット導入口10と、テンションメンバ2の外径
よりも多少余裕をもって大径に形成されたテンションメ
ンバ導入口11とが設けられている。
【0015】スロット導入口10とテンションメンバ導
入口11とは、スロット3とテンションメンバ2とが同
軸であるため、それに合わせて同軸に形成されている。
スロット導入口10には、スロット3が挿抜自在に且つ
軸廻りに回転自在に挿入され、テンションメンバ導入口
11には、後述するようにスロット3が切断除去されて
剥き出しとなったテンションメンバ2が挿入される。ス
ロット導入口10とテンションメンバ導入口11との間
に形成された段差部12は、スロット3の切断面を押え
るストッパとして機能する。
【0016】挿入ブロック9には、図5にも示すよう
に、スロット導入口10とテンションメンバ導入口11
との接続部分に位置させて、その部分を所定厚さの1/
2円板状に切り取ってなるスロット切削屑排出口13が
形成されている。スロット切削屑排出口13は、スロッ
ト導入口10及びテンションメンバ導入口11が形成さ
れた底面14と、スロット3を切削除去する切削刃15
が取り付けられる切削刃取付面16と、それに対向する
工具把持ブロック8の端面17とから形成される。
【0017】切削刃取付面16は、図4(b) に示すよう
に、スロット導入口10の中心線18の直交面19に対
する角度αが、1〜5度に設定されている。これによ
り、切削刃取付面16に取り付けられる切削刃15と、
スロット導入口10に挿入されるスロット3(テンショ
ンメンバ2)の直交面19との角度αが、1〜5度に設
定されることになる。
【0018】切削刃15は、図1および図2に示すよう
に、取付穴20が形成された平板部21と、スロット3
の径方向に沿って形成された切り刃部22と、スロット
3の軸方向に沿って形成された掬い刃部23とから一体
的に形成されている。切り刃部22および掬い刃部23
は切削刃15の一側面に形成されており、切削刃15の
他側面24は平面となっている。切削刃15は、上記他
側面24が切削刃取付面16に密着するように、取付穴
20に挿通されたネジ25等により挿入ブロック9に取
り付けられ、他側面24と上記直交面19との角度αが
1〜5度に設定される。
【0019】スロット3の径方向に沿って形成された切
り刃部22は、スロット3の相対回転に伴ってスロット
3の先端面を切削する機能を発揮し、スロット3に軸方
向に沿って形成された掬い刃部23は、切削されたスロ
ットをテンションメンバ2から剥ぎ取る機能を発揮す
る。切り刃部22と掬い刃部23とは直角に接続され、
それらの接続点が切削刃15の刃先26と定義される。
【0020】切削刃15の刃先26とテンションメンバ
2との位置関係を図1に示す。図示するように、テンシ
ョンメンバ2の接線27から刃先26までの距離Xは0
〜2mmに設定され、上記接線27と直交するテンショ
ンメンバ2の直径線28から上記刃先23までの距離Y
は−1〜+2mmに設定されている。また、切り刃部2
2の長さは、スロット3の表面から一部が突出する長さ
に設定されている。
【0021】他方、工具把持ブロック8の内部には、上
記切削刃15によってスロット3が切除されて剥き出し
となったテンションメンバ2が挿入されるテンションメ
ンバ挿入穴29が、上記テンションメンバ導入口11に
繋げるようにして形成されている。工具把持ブロック8
の側面には、テンションメンバ挿入穴11の内外を連通
する窓部30が形成されている。窓部30の近傍には、
上記段差部12からの長さが書き込まれたスケール31
が設けられている。
【0022】以上の構成からなる本実施形態の作用を説
明する。
【0023】図11に示すように、光ケーブル1のスロ
ット3(ポリエチレン等のプラスチック製)を切除して
テンションメンバ2(銅線またはガラス繊維等が含まれ
るプラスチック製)を露出させるときには、先ず、ケー
ブルシース6およびケーブル上巻部5を除去し、光ファ
イバ心線4を寄せてスロット3を露出させる。
【0024】そして、そのスロット3(テンションメン
バ2を内蔵している)を図3に示すようにスロット除去
工具7の挿入ブロック9のスロット導入口10に挿入
し、スロット3の先端面を図4(c) に示す段差部12に
押し付けながら工具把持ブロック8を軸廻り(切削刃1
5がスロット3に食い込む方向)に回転させる。工具把
持ブロック8の回転は作業員が手作業によって行っても
よいし、工具7を何等かの回転装置(電動ドリル等)に
チャックして機械的に行ってもよい。
【0025】すると、切削刃15の切り刃部22によっ
てスロット3の先端面が切削され、切削されたスロット
は切削刃15の掬い刃部23によってテンションメンバ
2から剥ぎ取られ、図3に示すようにスロット切削屑3
2としてスロット切削屑排出口13から排出される。そ
して、露出したテンションメンバ2が、工具把持ブロッ
ク8内のテンションメンバ挿入穴29に挿入され、窓部
30の近傍に設けられたスケール31を読むことによ
り、テンションメンバ2の露出長さ(段差部12からの
長さ)を把握できる。
【0026】ここで、切削刃15によってスロット3を
切削する際、本実施形態に係るスロット除去工具7にあ
っては、図1において、距離Xが0〜2mmに設定さ
れ、距離Yは−1〜+2mmに設定され、図4(b) にお
いて、角度αが1〜5度に設定されているので、テンシ
ョンメンバ2に著しい損傷を与えることなくスロット3
を完全に切除でき、スロット切削屑32は細切れになる
ことなく図3に示すように繋がった状態で排出される。
【0027】距離Xを0〜2mmに設定した理由は、切
り刃部22によって切削されたスロットを掬い刃部23
でテンションメンバ2及び未切削部スロットから剥ぎ取
るときに、切削されたスロット3を破断することなくテ
ンションメンバ2の外周及び未切削部スロットから剥ぎ
取るためである。距離Xは、テンションメンバ2の直径
Dが小さい程、小さく設定される。
【0028】距離Xを2mmより大きくすると、切り刃
部22によって切削されたスロット3がテンションメン
バ2及び未切削部スロットから剥ぎ取れずに切れてしま
うか又は掬い刃部23によって切断されるため、スロッ
ト3の一部がテンションメンバ2の表面に残って除去困
難となる。他方、距離Xを0mmより小さくすると、ス
ロット3の外径とスロット導入口10の内径との寸法差
(ガタ)を考慮すれば、刃先26がテンションメンバ2
と干渉し、テンションメンバ2が損傷する可能性があ
る。
【0029】距離Yを−1〜+2mmに設定した理由
も、同様に、切り刃部22によって切削されたスロット
3を掬い刃部23でテンションメンバ2及び未切削部ス
ロットから剥ぎ取るときに、切削されたスロット3を破
断することなくテンションメンバ2の外周及び未切削部
スロットから剥ぎ取るためである。距離Yは、スロット
3とテンションメンバ2との間の密着力及び切削された
スロットと未掘削部の強度によって定まり、密着力が強
い場合には−1mmを限度としてマイナス方向にずらさ
れ、密着力が弱い場合には+2mmを限度としてプラス
方向にずらされる。
【0030】距離Yを−1mmより小さくすると、切り
刃部22によって切削されたスロット3が掬い刃部23
によって切断され、スロット3の一部がテンションメン
バ2の表面に残って除去困難となる。他方、距離Yを+
2mmより大きくしても、切り刃部22によって切削さ
れたスロット3が同様に掬い刃部23によって切断され
るか又は引き切られ、スロット3の一部がテンションメ
ンバ2の表面に残って除去困難となる。
【0031】角度αは、切削刃15がスロット3の先端
面に切り込む角度を示し、スロット除去工具7(切削刃
15)を一回転させたときの切り刃部22によるスロッ
ト3の切削量(スロット切削屑32の厚さ)を決めるも
のである。角度αが大きいほど切削されるスロット3の
厚さが厚くなるが、大きな回転力(トルク)が必要とな
るため、手工具としては角度α=5度を限度とする。
【0032】他方、角度αが小さいほど切り刃部22に
よって切削されるスロット3の厚さが薄くなるため、か
かる薄いスロット3を掬い刃部23によってテンション
メンバ2及び未掘削部スロットから剥ぎ取る際に、切削
されたスロット3が強度不足に起因して千切れてしま
い、テンションメンバ2の表面にスロット3の一部が残
って除去困難となる。
【0033】本実施形態に係るスロット除去工具7によ
れば、距離X=0〜2mm、距離Y=−1〜+2mm、
角度α=1〜5度としているので、切り刃部22によっ
て切削されたスロット3が破断することなく根こそぎテ
ンションメンバ2から剥ぎ取られ、テンションメンバ2
に著しい損傷を与えることなく、短時間で効率よくスロ
ット3を完全に切除できる。
【0034】また、スロット3のテンションメンバ2か
らの剥ぎ取りは、単にスロット除去工具7のスロット導
入口10にスロット3を押し込みつつ工具7を回転させ
ればよいので、作業者に高度な熟練や技能は要求されな
い。また、切削刃15の刃先26のテンションメンバ2
に対する位置が最適であるので作業結果のばらつきも少
ない。また、切削刃15が露出していないので作業者が
切削刃15で怪我をすることもない。
【0035】また、作業者は、スロット除去工具7を回
転するのみでよいので、狭いスペース内で作業できる。
また、光ケーブル1(スロット3)側を動かさずにスロ
ット除去工具7側を回転させているので、スロット3の
切除中の光ファイバ心線4に衝撃等の悪影響が生じるこ
とはなく、光ファイバ心線4によって光信号を伝送中の
光ケーブル1(活線)についても、作業(活線作業)を
行える。
【0036】また、本実施形態に係るスロット除去工具
7においては、工具把持ブロック8の両端部に挿入ブロ
ック9を設けたので、図3に示すように、各挿入ブロッ
ク9のスロット導入口10の寸法を異ならせておけば、
スロット3の直径が異なる別種の光ケーブル1にも対応
できる。なお、テンションメンバ導入口11の寸法を異
ならせておき、テンションメンバ2の直径が異なる光ケ
ーブル1に対応させるようにしてもよい。本実施形態に
よれば、光ケーブル1の種類が2種類以下のときには、
左右両側の挿入ブロック9によって対応できる。
【0037】第2の実施形態を図6乃至図8に示す。
【0038】図示するようにこの実施形態は、基本的な
構成が図1乃至図5に示した前実施形態と同様の構成と
なっているため、同様の構成については同一の符号を付
して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【0039】本実施形態のスロット除去工具7aと前実
施形態のスロット除去工具7との相違点は、前実施形態
は挿入ブロック9を工具把持ブロック8の両端に一体的
に設けているのに対し、本実施形態は挿入ブロック9を
工具把持ブロック8の一端に着脱自在に取り付けた点で
ある。
【0040】すなわち、挿入ブロック9には略六角柱状
の凸部33が形成され、工具把持ブロック8には凸部3
3が係脱される略六角穴状の凹部34が形成されてい
る。凸部33には、係止溝35が形成されており、工具
把持ブロック8には、上記係止溝35に先端が当接する
係止ネジ36が設けられている。
【0041】本実施形態によれば、予めスロット3の直
径やテンションメンバ2の直径が異なった様々な種類の
光ケーブル1に合せてそれぞれ挿入ブロック9を用意し
ておけば、作業現場において工具把持ブロック8に各種
挿入ブロック9を適宜着脱することにより、様々な種類
の光ケーブル1に瞬時に対応できる。本実施形態は、ス
ロット3径やテンションメンバ2径の変更が多い場合に
好適である。また、前実施形態と同様の作用効果を発揮
できることは勿論である。
【0042】第3の実施形態を図9乃至図10に示す。
【0043】図示するようにこの実施形態は、基本的な
構成が図6乃至図8に示した第2の実施形態と同様の構
成となっているため、同様の構成については同一の符号
を付して説明を省略し、相違点のみ説明する。
【0044】本実施形態のスロット除去工具7bは、第
2実施形態のスロット除去工具7aの挿入ブロック9
に、スロット3の外径に応じた内径を有する複数種類の
スロットガイド36を着脱自在に取り付けた点が、第2
実施形態のスロット除去工具7aと相違する。
【0045】すなわち、挿入ブロック9には係合穴37
が形成されており、係合穴37にはスロット導入口38
を有するスロットガイド36が着脱自在に取り付けられ
る。スロットガイド36は、係合穴37に挿入される円
筒部39と、挿入時に挿入ブロック9の端面に密着する
鍔部40とからなる。円筒部39には、係止溝41が形
成されており、挿入ブロック9には、上記係止溝41に
先端が当接する係止ネジ42が設けられている。
【0046】本実施形態によれば、予めスロット3の直
径が異なった様々な種類の光ケーブル1に合せてそれぞ
れ異なったスロット導入口38を有するスロットガイド
36を用意しておけば、作業現場においてスロットガイ
ド36を挿入ブロック9に適宜着脱することにより、テ
ンションメンバ2の直径が同一でスロット3の直径のみ
が異なる様々な種類の光ケーブル1に瞬時に対応でき、
しかも挿入ブロック9全体を交換するよりも経済的とな
る。また、前実施形態と同様の作用効果を発揮できるこ
とは勿論である。
【0047】次に、本発明者等が行った代表的な実験結
果の例を示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ケー
ブルのスロット除去工具によれば、次のような優れた効
果を発揮できる。
【0051】(1)切削刃の配置が最適に設定されている
ため、テンションメンバに著しい損傷を与えることな
く、スロットを短時間で効率よく完全に切除できる。
【0052】(2)工具を回転させるだけでよいため、作
業者に高度な熟練や技能が要求されない。
【0053】(3)工具を回転させるのみなので、作業ス
ペースが小さくなる。
【0054】(4)光ファイバ心線に影響を与えないの
で、活線作業が行える。
【0055】(5)挿入ブロックやスロットガイドを交換
することにより、種々の光ファイバに経済的に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光ケーブルのスロッ
ト除去工具の要部を示す説明図である。
【図2】上記スロット除去工具の切削刃を示す三面図で
あり、(a) は正面図、(b) は平面図、(c) は側面図であ
る。
【図3】上記スロット除去工具の平面図である。
【図4】上記スロット除去工具の要部を示す説明図であ
り、(a) は側面図、(b) は平面図、(c) は側断面図であ
る。
【図5】図4(c) の V-V線断面図である。
【図6】別の実施形態を示すスロット除去工具の平面図
である。
【図7】上記スロット除去工具の挿入ブロックを示す説
明図であり、(a) は側断面図、(b) は平面図である。
【図8】図7(a) の VIII-VIII線断面図である。
【図9】さらに別の実施形態を示すスロット除去工具の
平面図である。
【図10】上記スロット除去工具の挿入ブロックを示す
説明図であり、(a) は側断面図、(b) は平面図である。
【図11】光ケーブルの概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル 2 テンションメンバ 3 スロット 9 挿入ブロック 15 切削刃 19 直交面 22 切り刃部 23 掬い刃部 26 刃先 27 接線 28 直径線 36 スロットガイド α 角度 X 距離 Y 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−5594(JP,A) 特開 平9−311259(JP,A) 特開 平9−325252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/12 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブルのテンションメンバに被覆さ
    れたスロットを除去すべく、上記スロットおよびテンシ
    ョンメンバが挿入される挿入ブロックに、当該挿入ブロ
    ックの回転によってスロットを切削除去する切削刃を取
    り付けた光ケーブルのスロット除去工具であって、挿入
    されたテンションメンバの直交面に対する切削刃の角度
    αを1〜5度とし、テンションメンバの接線から上記切
    削刃の刃先までの距離Xを0〜2mmとし、上記接線と
    直交するテンションメンバの直径線から上記刃先までの
    距離Yを−1〜+2mmとしたことを特徴とする光ケー
    ブルのスロット除去工具。
  2. 【請求項2】 上記切削刃が、スロットの径方向に沿っ
    て形成された切り刃部と、スロットの軸方向に沿って形
    成された掬い刃部とからなり、これら掬い刃部と切り刃
    部との接続点が上記刃先である請求項1記載の光ケーブ
    ルのスロット除去工具。
  3. 【請求項3】 上記切削刃を有する挿入ブロックを、工
    具把持ブロックの一端または両端に、一体的に設けた請
    求項1乃至2記載の光ケーブルのスロット除去工具。
  4. 【請求項4】 上記切削刃を有する挿入ブロックを、工
    具把持ブロックの一端または両端に、着脱自在に取り付
    けた請求項1乃至2記載の光ケーブルのスロット除去工
    具。
  5. 【請求項5】 上記切削刃を有する挿入ブロックに、ス
    ロットの外径に応じた内径を有する複数種類のスロット
    ガイドを、着脱自在に取り付けた請求項1乃至4記載の
    光ケーブルのスロット除去工具。
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