JP3440645B2 - 多官能イソシアネートシロキサンによる樹脂の変性方法 - Google Patents

多官能イソシアネートシロキサンによる樹脂の変性方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂のゲル化や裏
移り等の問題がなく、工業的に有利に多官能イソシアネ
ートシロキサンを用いて樹脂を変性することができる多
官能イソシアネートシロキサンによる樹脂の変性方法に
関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
片末端イソシアネートシロキサンによる樹脂の変性方法
としては、特公平4−41693号、同6−25666
1号、同6−332149号公報等が知られているが、
片末端のみにイソシアネート基を有するシロキサンによ
り樹脂を変性すると、樹脂が架橋しないので、耐熱性に
問題があった。 【0003】また、両末端にイソシアネート基を有する
シロキサンによる樹脂の変性方法としては、両末端カル
ビノールにトリレンジイソシアネート、メチレンビスフ
ェニルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソーアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等の2官能イソシアネ
ートを反応させて両末端イソシアネートシロキサンを得
る方法が知られている。しかし、この方法では、両末端
カルビノールシロキサン1モルに対して2官能イソシア
ネートを2モル以上使用する必要があるので、2官能イ
ソシアネートの残存の問題があった。 【0004】即ち、上記方法では、2官能イソシアネー
トを過剰に使用することから2官能イソシアネートが残
存するため、側鎖に対イソシアネート反応性の官能基を
多数有する樹脂を用いて変性樹脂を合成する場合には、
不純物による樹脂のゲル化の問題があった。また、この
方法では、2官能イソシアネートを大過剰に使用しない
と、2官能イソシアネートの2個のイソシアネートの両
方にカルビノールシロキサンが付加した、樹脂とは反応
しないシロキサン化合物が副生してしまい、この反応生
成物を利用して変性樹脂を合成して巻き物とすると、結
果として未反応のシリコーンが表面に移行し、裏移りの
問題が生じてしまうという欠点があった。 【0005】なお、側鎖にもイソシアネート基を有する
分子内に3個以上のイソシアネート基を有するシロキサ
ンに関しては、よい合成法がないのが現状である。 【0006】従って、上記問題がないイソシアネートシ
ロキサンによる樹脂の変性方法の開発が望まれる。 【0007】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、樹脂のゲル化や裏移りの問題がなく、表面のす
べり性の良好な変性樹脂を与え、工業的に有利に多官能
イソシアネートシロキサンにより樹脂を変性する方法を
提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、1分子中に2個以上のSiH基を有し、下記一般式
(I)で示されるハイドロジェンシロキサンと、1分子
中に1個のイソシアネート基と1個の脂肪族不飽和炭化
水素基を有し、下記一般式(II)で示されるイソシア
ネート基含有有機けい素化合物とを付加反応させること
により得られる多官能イソシアネートシロキサンを用い
て、1分子中にイソシアネート基と反応し得る基を有す
る樹脂を変性させることにより、多官能イソシアネート
シロキサンにより樹脂を満足に変性し得ることを知見し
た。 【0009】即ち、本発明者は、特開平6−25666
1号公報において、m−イソプロペニル−α,α−ジメ
チルイソシアネート(m−TMI)を使用したイソシア
ネートシロキサンの合成法を提案したが、この方法は末
端ハイドロジェンシロキサンとm−TMIとの付加反応
性にバラツキが多く、反応性が悪い場合には反応の完結
に50時間以上必要であった。また、側鎖ハイドロジェ
ンシロキサンはほとんど反応しなかった。 【0010】また、上述したように従来の方法では、カ
ルビノールシロキサンに2官能イソシアネートを過剰に
反応させても多官能イソシアネートは得られるが、2官
能イソシアネートの残存の問題があったが、本発明に係
るイソシアネートシロキサンの合成法では、10時間以
内で付加反応が完結し、未反応シリコーンや不純物の残
存の問題もなく、多官能イソシアネートシロキサンの合
成が可能である。 【0011】それ故、本発明の多官能イソシアネートシ
ロキサンによる樹脂の変性方法は、不純物による樹脂の
過剰な架橋によるゲル化の問題や、未反応のシリコーン
による裏移りの問題が生じない上、表面すべり性に優れ
た変性樹脂を工業的に有利に製造できるものである。 【0012】従って、本発明は、1分子中に2個以上の
SiH基を有し、下記一般式(I)で示されるハイドロ
ジェンシロキサンと、1分子中に1個のイソシアネート
基と1個の脂肪族不飽和炭化水素基を有し、下記一般式
(II)で示されるイソシアネート基含有有機けい素化
合物とを付加反応させることにより得られる多官能イソ
シアネートシロキサンを用いて、1分子中にイソシアネ
ート基と反応し得る基を有する樹脂を変性させることを
特徴とする多官能イソシアネートシロキサンによる樹脂
の変性方法を提供する。 【0013】 【化3】 (但し、式中R1乃至R7はそれぞれ互いに同一又は異種
の炭素数1〜12の置換又は非置換の1価炭化水素基、
Xは独立して水素原子又は炭素数1〜12の置換又は非
置換の1価炭化水素基である。また、a+bは0以上の
整数であり、bが0のとき両末端のXは水素原子であ
る。) 【0014】 【化4】 【0015】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の片末端イソシアネートシロキサンによる樹
脂の変性方法は、1分子中に2個以上のSiH基を有
し、下記一般式(I)で示されるハイドロジェンシロキ
サンと、1分子中に1個のイソシアネート基と1個の脂
肪族不飽和炭化水素基を有し、下記一般式(II)で示
されるイソシアネート基含有有機けい素化合物とを付加
反応させることにより得られる多官能イソシアネートシ
ロキサンを用いて、1分子中にイソシアネート基と反応
し得る基を有する樹脂を変性させることを特徴とするも
のである。 【0016】 【化5】 (但し、式中R1乃至R7はそれぞれ互いに同一又は異種
の炭素数1〜12の置換又は非置換の1価炭化水素基、
Xは独立して水素原子又は炭素数1〜12の置換又は非
置換の1価炭化水素基である。また、a+bは0以上の
整数であり、bが0のとき両末端のXは水素原子であ
る。) 【0017】 【化6】【0018】上記式(I)のハイドロジェンシロキサン
において、R1乃至R7としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル等のアルキル基、ビニル基、
アリル基等のアルケニル基、フェニル基等のアリール
基、ベンジル基等のアラルキル基や、これらの基の一部
又は全部をハロゲン原子で置換したハロゲン化炭化水素
基等が挙げられるが、好ましくは脂肪族不飽和結合を有
さない基である。Xは独立して水素原子又は炭素数1〜
12の置換又は非置換の1価炭化水素基であり、具体的
にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のア
ルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェ
ニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基
や、これらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子で置換したクロロメチル基、クロロエチル基等のハロ
ゲン化炭化水素基等が例示される。 【0019】a+bは0以上の整数であるが、10〜1
50が好適である。またbは好ましくは0〜50、より
好ましくは0〜20である。a+bが10より小さいと
シロキサン変性により得られる表面特性が十分でない場
合があり、150を超えるとシロキサンの樹脂へのグラ
フト反応が遅くなったり、困難になる場合がある。式
(I)のハイドロジェンシロキサンは、1分子中に2個
以上のけい素原子に直結した水素原子(SiH基)を有
する必要があり、b=0の場合は両末端のXは水素原子
である。 【0020】 【化7】 【0021】このようなイソシアネートシリコーン化合
物としては、具体的に下記化合物を例示することができ
る(式中、Meはメチル基である。以下同様)。 【0022】 【化8】【0023】 【化9】 【0024】上記式(I)のハイドロジェンシロキサン
と上記式(II)のイソシアネートシリコーン化合物と
の付加反応は、白金系触媒を使用して公知の方法で行う
ことができる。 【0025】上記付加反応では、反応溶媒は使用しなく
てもよいが、使用する場合にはエステル系、ケトン系、
エーテル系、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系の溶
媒が好適に使用される。溶媒の使用量は、ハイドロジェ
ンシロキサン量の1/2〜2倍程度が好ましい。 【0026】また、白金系触媒としては、通常行なわれ
ているハイドロシリレーション反応に用いられている公
知の触媒でよいが、塩化白金酸又はその誘導体が好適で
あり、塩化白金酸の塩素を中和し、ビニルシロキサンと
のコンプレックスとしたものが例示される。白金系触媒
の使用量は触媒量でよく、0.1〜1000ppmであ
ることが好ましい。 【0027】更に、上記反応において、反応温度は0〜
200℃、特に50〜120℃が好適であり、反応時間
は通常10時間以内で十分である。 【0028】本発明では、このようにして得られたイソ
シアネートシロキサンを用いて樹脂を変性する。この場
合、樹脂としては、側鎖にイソシアネート基と反応し得
る基を有する樹脂であれば種々のものを用いることがで
きる。具体的にはアセタール樹脂、ポリエステルポリオ
ール樹脂、セルロース樹脂、エポキシポリオール樹脂、
ポリウレタンポリオール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステルウレタン樹脂、ポリエーテルウレタン樹脂、ア
クリルポリオール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エ
チレン/ビニルアルコール樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニ
ル/ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネートポリ
オール樹脂等が例示される。 【0029】また、イソシアネートシロキサンと樹脂と
の反応は、通常のイソシアネート化合物による樹脂の変
性と同様に行うことができ、イソシアネートシロキサン
と樹脂とを樹脂のOH、NH2、SH基等の活性水素よ
りイソシアネートのモル数が少なくなるような割合で混
合し、室温〜150℃、特に50〜100℃で1〜10
時間、特に2〜5時間反応させることが望ましい。イソ
シアネート化合物を活性水素のモル数より多く使用する
と未反応物を除去する必要が生じることがある。 【0030】上記反応は、樹脂との混合性、反応効率、
反応制御、樹脂を架橋した後の取扱い性の点からは溶媒
を使用することが望ましい。溶媒としては、例えば活性
水素を有さないトルエン、キシレン、ジブチルエーテ
ル、酢酸エチル、ヘキサン等を使用することが望まし
い。溶媒の使用量は、特に制限されないが、樹脂と同量
から10倍程度であることが好ましい。 【0031】更に、触媒を用いなくても反応は進行する
が、反応を短時間で完結させるために触媒の添加が望ま
しい。触媒としては、ポリウレタンの製造に通常使用さ
れているものが好適であり、具体的にジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジオクテート等の有機錫化合物、ト
リエチルアミン、N−エチルモルホリン、N,N,
N′,N′−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、
1,4−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7
等の3級アミンが例示される。これら触媒の使用量は、
片末端イソシアネートシロキサンに対して0.01〜2
0重量%、特に0.1〜2重量%が好適である。 【0032】 【発明の効果】本発明の多官能イソシアネートシロキサ
ンによる樹脂の変性方法によれば、樹脂のゲル化や裏移
りの問題がなく、表面のすべり性の良好な変性樹脂を工
業的に有利に製造することができる。 【0033】 【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。 【0034】〔合成例1〕滴下ロート、冷却管、温度
計、撹拌装置を備えたフラスコに下記式(1)で示され
る化合物53.5g(0.22モル)を仕込み、窒素通
気下で70℃に昇温し、これに塩化白金酸16.4mg
(2×10-4モル)を添加した後、下記式(2)で示さ
れる化合物309g(0.1モル)を70〜80℃の温
度で滴下した。滴下後80〜90℃で5時間熟成し、S
iHの残存を定量したところ、反応率は98%であっ
た。 【0035】 【化10】 【0036】過剰の上記式(1)の化合物を減圧下で留
去したとたころ、淡褐色透明液体が得られ、この液体を
NMR、元素分析により同定した結果、下記式(3)で
示される化合物であることが確認された。 【0037】 【化11】 【0038】〔合成例2〕上記式(2)の化合物の代わ
りに下記式(4)で示される化合物310g(0.06
7モル)を使用する以外は合成例1と同様に反応を行っ
た。反応率は96%であった。 【0039】 【化12】 【0040】得られた淡褐色透明液体をNMR、元素分
析により同定したところ、下記式(5)で示される化合
物であることが確認された。 【0041】 【化13】【0042】〔合成例3〕上記式(1)のイソシアネー
ト化合物の代わりに下記式(6)で示されるイソシアネ
ート化合物37.2g(0.22モル)を使用し、上記
式(2)のハイドロジェンシロキサンの代わりに下記式
(7)のハイドロジェンシロキサンを320g(0.0
67モル)使用する以外は合成例1と同様に反応を行っ
た。反応率は96%であった。 【0043】 【化14】 【0044】得られた淡褐色透明液体をNMR、元素分
析により同定したところ、下記式(8)で示される化合
物であることが確認された。 【0045】 【化15】 【0046】〔比較合成例1〕下記式(9)で示される
化合物0.1モルにHDI(ヘキサメチレンジイソシア
ネート)0.45モルを使用して、トルエン500g
中、触媒としてジブチル錫ジラウレート1gを用い、7
0〜80℃で6時間反応を行った。反応率は97%であ
った。 【0047】トルエンをストリップした後、トルエン、
酢酸エチルを加えたが、再溶解せず、変性材料として使
用不能であった。 【0048】 【化16】 【0049】〔比較合成例2〕上記式(7)の化合物3
20g、下記式(10)で示されるイソシアネート化合
物44.2g(0.22モル)を使用し、合成例1と同
様に反応を行った。滴下後、80〜90℃で30時間熟
成したが、反応率は25%であった。 【0050】 【化17】 【0051】〔実施例1〕滴下ロート、冷却管、温度
計、撹拌装置を備えたフラスコにビニルブチラール/ビ
ニルアルコール/酢酸ビニル共重合体からなるアセター
ル樹脂・エスレックBX−1(積水化学社製)100
g、酢酸エチル300g、トルエン300g及びジブチ
ル錫ジラウレート0.1gを仕込み、70℃で樹脂を溶
解した後、合成例1で得られた上記式(3)で示される
イソシアネートシロキサン10gを滴下し、70〜80
℃で6時間反応させた。残存イソシアネートを定量した
ところ、反応率は95%であった。 【0052】〔実施例2〕エスレックBX−1の代わり
にアクリディックA−817(大日本インキ社製)20
0g(MMA/スチレン/HEMA共重合体、固形分5
0%)を使用する以外は実施例1と同様に変性を行っ
た。6時間反応後の反応率は98%であった。 【0053】〔実施例3〕エスレックBX−1の代わり
にアジピン酸/エチレングリコール縮合体からなるポリ
エステルポリオール樹脂アデカニューエースF15−2
0(旭電化社製)100gを使用する以外は実施例1と
同様に変性を行った。6時間反応後の反応率は96%で
あった。 【0054】〔実施例4〜6〕イソシアネートシロキサ
ンとして合成例2で得られた上記式(5)で示される化
合物を使用する以外は実施例1〜3と同様に変性を行っ
た。6時間反応後の反応率はそれぞれ98%、98%、
95%であった。 【0055】〔実施例7〕イソシアネートシロキサンと
して合成例3で得られた上記式(8)で示される化合物
を使用する以外は実施例2と同様に変性を行った。6時
間反応後の反応率は95%であった。 【0056】〔比較例1〜3〕比較のため、実施例1〜
3で使用した樹脂をイソシアネートシロキサンと反応さ
せることなくそのまま酢酸エチル/トルエンに溶解して
評価用の試料とした。 【0057】上記実施例及び比較例で得られた試料の表
面特性を下記方法で評価した。結果を表1に示す。表面特性の評価方法 :上記実施例及び比較例で得られた
試料をガラスに塗布、乾燥し、水の接触角を測定した。
また、PETフィルムに塗布、乾燥後、別のPETフィ
ルムを塗工面に重ね合わせ、20g/cm2の荷重をか
けた状態で60℃/48時間放置後、転写面の表面張力
をぬれ指数標準液で測定した。 【0058】表1の結果より、本発明方法により得られ
るイソシアネートシロキサンによる変性樹脂は、変性中
にゲル化を起こさず、しかも裏移りがなく良好な変性シ
ロキサン樹脂であることが明らかになった。 【0059】 【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 昭 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 米国特許5157095(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C08G 77/38 - 77/58 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 1分子中に2個以上のSiH基を有し、
    下記一般式(I)で示されるハイドロジェンシロキサン
    と、1分子中に1個のイソシアネート基と1個の脂肪族
    不飽和炭化水素基を有し、下記一般式(II)で示され
    るイソシアネート基含有有機けい素化合物とを付加反応
    させることにより得られる多官能イソシアネートシロキ
    サンを用いて、1分子中にイソシアネート基と反応し得
    る基を有する樹脂を変性させることを特徴とする多官能
    イソシアネートシロキサンによる樹脂の変性方法。 【化1】 (但し、式中R1乃至R7はそれぞれ互いに同一又は異種
    の炭素数1〜12の置換又は非置換の1価炭化水素基、
    Xは独立して水素原子又は炭素数1〜12の置換又は非
    置換の1価炭化水素基である。また、a+bは0以上の
    整数であり、bが0のとき両末端のXは水素原子であ
    る。) 【化2】
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