JP3440083B2 - テンションレベラー - Google Patents

テンションレベラー

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JP3440083B2
JP3440083B2 JP2001075608A JP2001075608A JP3440083B2 JP 3440083 B2 JP3440083 B2 JP 3440083B2 JP 2001075608 A JP2001075608 A JP 2001075608A JP 2001075608 A JP2001075608 A JP 2001075608A JP 3440083 B2 JP3440083 B2 JP 3440083B2
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淳 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に記載の発明は、テン
ションレベラー、すなわち鋼板などの板に張力と繰り返
し曲げとを与えることによって当該板の平坦度を矯正す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テンションレベラーは、圧延鋼板のしわ
を延ばすなど、板の平坦度を矯正するための装置であ
る。構成の概略は図1および図2に示すとおりであり、
張力をかけた状態で板(ストリップ、すなわち帯状の
板)pに繰り返し曲率を与えて伸びを発生させる伸長ロ
ール部(伸長レベラ)2と、その伸長ロール部2で発生
する残留そりを除去する形状修正ロール部(矯正レベ
ラ)3とによってテンションレベラー1が構成されてい
る。図1のように前後に配置されたブライドロール8・
9によって板pに張力を与えながら、各ロール部2・3
における上下のロール(とくに、板pに接触するワーク
ロール。図2を参照)間にその板を送ることにより、板
pの平坦度を改善することができる。図中の符号10は
伸長ロール部2のうちの前段部分であり、符号20は後
段部分である。なお、テンションレベラーについての一
般的な技術は、たとえば特公昭57−27772号公報
にも記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】テンションレベラーに
おける形状修正ロール部は、伸長ロール部で発生した残
留そりを除去すべく後部(下流側)に配置されるもので
あるが、そのそりを完全に除去することは一般的に困難
である。すなわち、伸長ロール部では一定の向きに残留
そりが発生し、それを完全になくしてしまうことは、形
状修正ロール部に相当の大がかりな設備を使用しない限
り不可能である。
【0004】テンションレベラーに通すことによって板
に一定向きのそりが残留することになった場合、下流側
の工程においてその板の扱いが円滑でなくなる場合があ
る。たとえば、板(ストリップ)を巻き取るテンション
リールでは、板の表面メッキ面あるいは塗装面との関係
等によってその板を上巻きにする(リールの上部から巻
き取る)か下巻きにする(リールの下部から巻き取る)
かが適宜決定されるが、残留そりの向きがつねに一定で
あれば、巻き向きによっては巻き始めをスムーズに行う
ことができない場合がある。上向きの残留そりがある板
の先端を上巻きのテンションリールに送り込んでも、そ
の先端がスムーズかつ自動的にはリール表面の噛み込み
ミゾに入らない、などといった事情があるからである。
【0005】そのような場合、下流側工程での事情に合
わせてテンションレベラーにおける残留そりの向きを変
更でき、またはその強さを調節できたら、残留そりに起
因する不都合の多くを、大がかりな矯正設備を用いるこ
となく解消することが可能になる。請求項に記載の発明
は、このような事情を考慮して、残留そりの向きまたは
強さを任意に変更できる好ましいテンションレベラーを
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のテンシ
ョンレベラーは、伸長ロール部(伸長レベラとも呼ばれ
る)および形状修正ロール部(矯正レベラとも呼ばれ
る)として、通される板の上下(上下に通板される場合
には板の左右)に複数のロール(以下、単に「ロール」
という場合には、板に接触するワークロールをさす)を
備えたテンションレベラーにおいて、上下に対をなす少
なくとも一対のロールについて、前後(前とは上流側を
さし、後ろは下流側をさす)の順序(配置順)を変更可
能にしたことを特徴とする。
【0007】テンションレベラーに通したあとの板にお
ける残留そりの向きや強さは、伸長ロール部または形状
修正ロール部におけるロールの配置によって決まる。し
たがって、上記のように少なくとも一対のロールについ
て配置順を変更可能にしたなら、テンションレベラーを
出る板における残留そりの向きや強さを意図的に変更す
ることが可能になる。
【0008】たとえば、図2の伸長ロール部2における
ロール11と12、ロール21と22という上下に対を
なすロールのすべてについて前後の順序を逆にすれば、
その伸長ロール部で発生する残留そりの向きは当然に逆
になる。すべてについて逆にしなくとも、伸長ロール部
のうちいずれか一対のロールについて順序を逆にするだ
けでも、残留そりの向きまたはその強さが変化し、形状
修正ロール部を経た板の残留そりも変化する。伸長ロー
ル部でなく形状修正ロール部において、図2におけるロ
ール33aと34a、33bと34b、33cと34c
といった上下に対をなすロールの一対以上について配置
順を変更する場合にも、残留そりに対する除去能力が変
化する結果、最終的に残留するそりの向きや強さが変わ
ることになる。そうすれば、大がかりな矯正設備を導入
しなくとも、また、交換すべき別のロールを用意しなく
とも、下流側の工程における事情等に合わせて板の扱い
を円滑にすべく適宜に残留そりの向きや強さを変更でき
るわけである。
【0009】請求項2に記載のテンションレベラーはと
くに、伸長ロール部のうち最終対のロールについて前後
の順序を変更可能にしたことを特徴とする。
【0010】前記したとおり、上下に対をなすロールの
うちどのロール対について順序を変更しても残留そりの
向きや強さを変更することが可能である。しかし、発明
者らの調査によると、伸長ロール部のうち最終対のロー
ルについて順序を変更するのが最も効果的である。つま
り、当該最終対のロールについて順序変更すれば、残留
そりの強さを顕著に調節でき、その向きを的確に変更す
ることができる。したがって、下流側の工程における板
の取り扱いに合わせて、効果的にその板の残留そりを設
定できることになる。
【0011】請求項3に記載のテンションレベラーは、
とくに、前後の順序を変更可能にした一対のロールのう
ち上下いずれかのロールについて、 a) ロールと軸受、軸受箱を一体に組み付けたロールユ
ニットを、ハウジング(テンションレベラーのフレー
ム)に対して取り出し可能に取り付け、 b) ロールユニットにおけるロールの位置を、板幅方向
(ストリップの幅の方向)に延びた中心線(ロールユニ
ットの取り付け上の中央位置)から前後いずれかへオフ
セット(位置をずらすこと)させておき、 c) そのロールユニットについて、板幅方向の向きを逆
にして(したがって前後の向きも逆にして)ハウジング
内の元の位置に取り付けることを可能にした −ことを特徴とする。
【0012】このようにしたテンションレベラーなら、
ロールの順序変更を容易に行うことができる。上記a)〜
c)のようにしたロールのロールユニットをハウジングか
ら取り出し、板幅方向の向きを逆にしたうえハウジング
内の元の位置に取り付けると、そのロールの位置が、ロ
ールユニットの中心線からb)のとおりオフセットしてい
るために前後に移動し、元の順序とは異なる順序で相手
方のロールと対をなすようになるからである。つまり、
向きを換えて同じロールユニットを使用することにより
ロールの順序変更を行うことができ、交換用のロールユ
ニットを別途用意したり、順序変更のための特殊な機構
を配置したりする必要がない。
【0013】請求項4に記載のテンションレベラーは、
請求項3に記載のテンションレベラーにおいてさらに、 d) 前後の順序が変更可能な一対のロールのうち下のロ
ールのロールユニットを、ハウジング内に設けられた昇
降手段によって昇降可能とし、下降したとき載置される
レールに沿ってハウジングから側方の支持台上にまで板
幅方向に往復移動可能にし、 e) 当該一対のロールのうち上のロールのロールユニッ
トを、ハウジング内に設けられた昇降手段によって昇降
可能とし、下降したとき載置されるレールに沿ってハウ
ジング内で板幅方向に往復移動可能にするとともに、支
持部材を介して下ロールのロールユニットの上に載置さ
れ得るようにした −ことを特徴とする。
【0014】こうした構成のテンションレベラーなら、
配置順を変更(または他のメンテナンスを実施)しよう
とするロール対について、下のロールのロールユニット
または上下のロールのロールユニットを、ハウジングか
ら側方へ容易に引き出すことができる。下のロールユニ
ットが引き出されるのは、ハウジングの側方に設けた支
持台の上にまで上記d)のとおり下のロールユニットがレ
ールに沿って移動可能だからである。上下のロールユニ
ットがともにハウジングの側方へ引き出され得るのは、
上のロールのロールユニットが、側方へ移動する下のロ
ールユニットの上にe)のとおり載置され得るからであ
る。
【0015】上下のロールユニットがそれぞれ昇降可能
であること、および上のロールユニットもハウジング内
ではレールに沿って板幅方向に移動可能であることか
ら、テンションレベラーのハウジング内に板が通されて
いる状態でも、上下のロールによってその板を傷つけな
いように各ロールユニットをハウジングの側方にまで移
動させることができる。その場合、上のロールユニット
は、ハウジング内(のレール)から側方へ出た部分にお
いて順次に下のロールユニットとの間に支持部材をはさ
むことにより、安定的に側方へ引き出すことが可能であ
る。
【0016】こうして下のロールユニット、または上下
のロールユニットをハウジングから側方に引き出すこと
ができると、前記のようにロールユニットの板幅方向の
向きを換えることによって行うロールの順序変更を、と
くに容易に行うことが可能になる。ハウジングから引き
出されたロールユニットは、天井クレーンで吊り下げる
こと等により、その向きの変更を容易に行えるからであ
る。下のロールの向きを換える場合には下のロールユニ
ットのみを引き出して行えばよく、上のロールの向きを
換える場合には上下双方のロールユニットを引き出した
うえ、上のロールユニットのみについて向きを換えれば
よい。こうしてロールの向きを換えたのちは、適宜に支
持部材を使用しながらレールに沿ってロールユニットを
再びハウジング内に移動させ、かつ昇降手段を用いて所
定の高さに設定する。
【0017】請求項5に記載のテンションレベラーは、
請求項3または4に記載のテンションレベラーにおいて
さらに、 f) 前後の順序を変更可能にした一対のロールのうち上
下いずれかのロールのロールユニットであって板幅方向
の向きを逆にしてハウジング内の元の位置に取り付けら
れ得るものを、板幅方向の一定向きに(たとえば、送ら
れる板の左右いずれかの側であるオペレータ側へ)ハウ
ジングから取り出し可能にし、 g) ハウジングには、ロールユニットの上記取り出し側
(上記f)の括弧書きの場合ならオペレータ側)に近いほ
ど板長さ方向(ストリップの長さに沿った方向。ロール
ユニットの幅方向に相当)の間隔が拡大するように、ロ
ールユニット用の取付け部材を配置し、 h) ロールユニットにおけるハウジングへの取付け部分
には、取付け表面間の板長さ方向(上記のようにロール
ユニットの幅方向に相当)の寸法がハウジングにおける
上記取付け部材の間隔に適合するよう、厚さの異なるラ
イナーを交換可能に取り付けた −ことを特徴とする。
【0018】このようにしたテンションレベラーなら、
前記のようにロールユニットをハウジングから取り出
し、さらに向きを交換したのち再びハウジング内に差し
入れることが容易に行える。上記f)のようにロールユニ
ットがハウジングから取り出し可能であるうえ、ハウジ
ングにおけるロールユニット用の取付け部材についてg)
のとおりロールユニットの取り出し側に近いほど間隔を
拡大させてあり、ロールユニットについても、h)のとお
り取付け表面間の寸法が上記取付け部材の間隔に適合
(つまり取り出し側に近いほど拡大)させてあるからで
ある。つまり、ハウジングにおける取付け部材の間隔と
ロールユニットにおける取付け表面間の寸法が、いずれ
もこのように取り出し側に近いほど拡大しているなら、
ハウジングに対してロールユニットを出し入れする作業
は明らかに行いやすい。ロールの位置をオフセットさせ
たロールユニットについてこのように出し入れが容易に
行えると、そのロールを含むロール対についてロールの
順序を容易に変更でき、残留そりの向きや強さの変更を
短時間の準備作業で容易に行えることになる。
【0019】なお、ロールユニットにおける取付け表面
間の寸法は、h)のとおり厚さの異なるライナーを交換可
能に取り付けることにより設定している。そのため、ロ
ールユニットの向きを変更する際には、取付け表面間の
その寸法をハウジングにおける取付け部材の間隔に適合
させるように当該ライナーを交換する必要がある。しか
し、このようにライナーを使用することにより、取付け
表面間の寸法配置が異なる複数のロールユニットを用意
しておく必要はなくなる。
【0020】請求項6に記載のテンションレベラーは、
請求項1または2の特徴を有するテンションレベラーに
おける順序変更可能な一対のロールのうち、上下いずれ
かのロールについて、ロールと軸受、軸受箱を一体に組
み付けたロールユニットを、ハウジングに対し前後(前
述のとおり上流側・下流側)方向にスライドすることに
よりその位置を変更(かつ固定)し得るものとしたこと
を特徴とする。
【0021】このようにしたテンションレベラーでは、
上記のロールユニットをハウジングに対して前後にスラ
イドさせることにより、当該ロール対におけるロールの
順序を変更することができる。したがって、変更した位
置でそのロールユニットを固定してテンションレベラー
を運転すれば、それに通される板の残留そりについて向
きや強さを意図的に変更することが可能になる。ロール
ユニットをハウジングから取り出す必要がないので、こ
のテンションレベラーには、簡単な作業によってロール
の順序変更、ひいては残留そりの向きや強さの変更を行
えるという利点がある。
【0022】請求項7に記載したテンションレベラー
は、請求項6のテンションレベラーにおいてとくに、ロ
ールユニットを上記のようにスライドさせるためのスラ
イド面(ロールユニットとハウジングとが接触し合う
面)を、対をなす他方のロールの中心線を通るように板
厚方向(板の厚さの方向)に立てられた面(仮想面)に
関して対称な円筒面(円筒の側面の一部をなす面)とし
たことを特徴とする。
【0023】このようにすれば、スライドさせて移動す
るロールのロールユニットを、対をなす他方のロールに
対してつねに好ましい位置および姿勢に保つことが容易
である。移動するロールユニットのうち、板に接触する
肝心のロールを、それと対をなす他方のロールに近く配
置しながら前後に移動できることになるからである。
【0024】請求項8に記載したテンションレベラー
は、請求項6のテンションレベラーにおいて、ロールユ
ニットを上記のようにスライドさせるためのスライド面
(ロールユニットとハウジングとが接触し合う面)を、
前後方向に直線状の平坦面にしたことを特徴とする。
【0025】請求項8に記載のテンションレベラーも、
スライドさせて移動するロールのロールユニットを、対
をなす他方のロールに対してつねに好ましい位置および
姿勢に保つことが容易であり、とくにスライド面が平坦
であり、上下のロールユニットを直線状に相対的に移動
させられる。
【0026】
【発明の実施の形態】発明の実施に関する一形態を図1
〜図6に示す。図1はテンションレベラー1の全体側面
図であり、図2(a)・(b)・(c)は、テンション
レベラー1のうち各ロール部2・3におけるロール付近
のみを拡大して示す詳細図である。図3は、伸長ロール
部2のうち後段部分20のロール端付近を拡大して示す
詳細図で、図3(a)は軸の端面側から見たもの、同
(b)は軸の側面側から見たものである。また、図4は
テンションレベラー1の正面図(図1におけるIV−IV矢
視図)であり、図5は、テンションレベラー1のハウジ
ング4から上記後段部分20のロールユニット23およ
び24を側方へ取り出す要領を示す図である。図6は、
図1におけるVI−VI断面によってロールユニット23と
ハウジング4との関係を示したものである。
【0027】先に説明したようにテンションレベラー1
は、図1のとおり上流側から順に伸長ロール部2と形状
修正ロール部3とを備えており、板(鋼板のストリッ
プ)pの平坦度を矯正すべくブライドロール8・9の間
に設けられている。伸長ロール部2には前段部分10と
後段部分20とが含まれ、両者とその下流側の形状修正
ロール部3とが共通のハウジング4内に組み込まれるこ
とによりテンションレベラー1が構成されている。
【0028】伸長ロール部2は、板pに張力をかけた状
態で繰り返し曲げを与えることにより伸びを発生させる
部分であり、形状修正ロール部3は、伸長ロール部2で
板pに発生する残留そりを除去する部分である。そのよ
うな機能を発揮するよう、図2のとおり、伸長ロール部
2の前段部分10には上下一対のロール(ワークロー
ル)11・12が前後にやや位置をずらして配置され、
つづく後段部分20にも同様に前後に位置をずらして上
下一対のロール(ワークロール)21・22が配置され
ている。そして形状修正ロール部3としては、互いの前
後位置を順次にずらして上下に複数のロール(ワークロ
ール)33a・33b・33cおよび34a・34b・
34cが配置されている。
【0029】伸長ロール部2の前段部分10と後段部分
20、および形状修正ロール部3の各部においては、上
記した上下の各ロールを、それぞれロールユニット中に
一体的に組み付けたうえでハウジング4内に取り付けて
いる。各ロールユニットのうちには、たわみ防止のため
に各背面および側面に接触させた中間ロールやバックア
ップロールと、全ロールの軸受、軸受箱(軸受を内蔵す
る部分とそれらをつなぐフレームの部分など)を含めて
いる。たとえば伸長ロール部2の後段部分20における
上下のロール21・22については、図3(a)・
(b)のようにそれぞれロールユニット23・24を構
成している。すなわち、上側のロール21には、中間ロ
ール21a・21bとバックアップロール21c・21
d・21eのほか、それらの軸受21j・21k等と軸
受箱21m・21n等を組み付けてロールユニット23
にまとめている。下側のロール22についても、同様に
中間ロール22a・22bとバックアップロール22c
・22d・22e、およびそれらの軸受と軸受箱等とを
組み付けてロールユニット24を構成している。図2
(a)・(c)において符号13・14・33・34を
付した各部分は、同様に構成したロールユニットであ
る。
【0030】図4は、伸長ロール部2の後段部分20を
後方(下流側)から見た図(図1におけるIV−IV矢視
図)である。ハウジング4のうちに上側のロールユニッ
ト23と下側のロールユニット24とが配置されてい
る。上側のロールユニット23は上部に車輪25を付属
しており、その車輪25用の案内軌道であるレール52
には、ハウジング4の上部に設けられた油圧シリンダ5
1が連結されている。ロールユニット23はこの油圧シ
リンダ51を昇降手段として昇降することができ、これ
によって引き上げられたとき、ハウジング4のうち図2
(b)に示されるフレーム4aに接触して使用時の高さ
位置が設定される。このとき、板幅方向の位置も、ハウ
ジング4の端部付近に取り付けられるキープレート(図
示省略)によって定められる。一方、下側のロールユニ
ット24も、図4のように下方に配置したギヤードモー
タ53aつきのウォームジャッキ53および油圧シリン
ダ54を昇降手段として上下に昇降することができるほ
か、下部に車輪26を付属し、その案内軌道となるレー
ル55がハウジング4の下部に設置されている。ロール
ユニット24も上記のロールユニット23と同様、昇降
手段にて押し上げられて使用時の高さ位置が設定され、
上記と同様のキープレート(図示省略)によって板幅方
向の位置も定められる。上下の各ロールユニット23・
24は、上記のキープレートが外されて十分に下降した
ときには各昇降手段から拘束を受けない状態になり、各
レール52および55に沿って板幅方向(図4および図
5の左右。図中、右側がいわゆるオペレータ側であり左
側がいわゆる駆動側である)へ往復移動することができ
る。なお、図4に示す構造は、伸長ロール部2の前段部
分10および形状修正ロール部3においても実質的な差
異はなく、上下の各ロールユニットの昇降、位置設定お
よび板幅方向への移動はそれらの各部でも上記と同様に
行われる。
【0031】テンションレベラー1では、図1のように
6組あるロールユニット13・14・23・24・33
・34のそれぞれをハウジング4から板幅方向(オペレ
ータ側)へ容易に引き出せるようにし、とくに、伸長ロ
ール部2の後段部分20における上側のロールユニット
23については、そうして引き出した際に板幅方向の向
きを換え、再びハウジング4内の元の位置に戻せるよう
にしている。各ロールユニットを板幅方向に引き出し可
能にしたのは、ハウジング4の外でそれぞれのメンテナ
ンスを容易に行えるようにするためである。また、ロー
ルユニット23について向きを換えたうえ再挿入できる
ようにしたのは、伸長ロール部2で板pに生じる残留そ
りの向きを任意に変更するためである。以下、各ロール
ユニットを板幅方向に引き出すことに関する構成、およ
び、板pの残留そりの向きを変更することに関連した構
成を説明する。
【0032】まず、ロールユニット13・14・23・
24・33・34のそれぞれをハウジング4から板幅方
向(オペレータ側)へ引き出すためには、図5のよう
に、オペレータ側にメンテナンス用の支持台5を設置し
ている。ロールユニット23・24を引き出す場合を例
にとって説明すると(他のロールユニットの場合も以下
と同様である)、支持台5上には、上面にレール6を配
置してハウジング4内のレール55と高さを合わせて連
続させるとともに、ロールユニット23・24を移動す
るための押し引き機構7を設けている。押し引き機構7
は、駆動用モータ7aでチェーンを7bを循環させ、そ
のチェーンを7bの一部に取り付けた連結具7cによっ
てロールユニット24を往復移動させるものである。
【0033】下側のロールユニット24をオペレータ側
へ引き出す際には、前記のキープレートを外したうえで
昇降手段(ウォームジャッキ53および油圧シリンダ5
4)にてロールユニット24をレール55上にまで下降
させ、そののち押し引き機構7を接続し起動して支持台
5のレール6上にまで移動させればよい。上側のロール
ユニット23を引き出すときには、下側のロールユニッ
ト24をレール55上に下ろした時点で、図5の左方
(実線部分)に示したとおりロールユニット24上に支
持部材71・72を取り付け、さらに、上側のロールユ
ニット23についてキープレートを外し昇降手段(油圧
シリンダ51)を起動することによって支持部材71・
72上に載せ、かつボルト等で支持部材71・72に連
結する。その状態で下側のロールユニット24を押し引
き機構7に接続して引き出せば、上に載ったロールユニ
ット23も同時にオペレータ側の支持台5上に移動す
る。テンションレベラー1内に板pが通された状態で上
のロールユニット23を引き出すときには、ロールユニ
ット23・24間にまずはオペレータ側の支持部材71
のみを取り付け、押し引き機構7によってロールユニッ
ト23・24が板pの範囲から出た時点(図5の中央の
仮想線位置付近まで移動した時点)で駆動側(図示左
側)にもロールユニット23・24間の支持部材72を
取り付けることにすればよい。駆動側の支持部材72が
取り付けられていない状態でも、上側のロールユニット
23は、ハウジング4から出るまではレール52に案内
されて円滑に板幅方向へ移動することができる。
【0034】板pに生じる残留そりの向きを任意に変更
するための構成としては、前記のようにロールユニット
23について向きを換えたうえ再度ハウジング4内に挿
入できるようにしたことと併せ、そのロールユニット2
3におけるロール21の位置を図2(b)または図3
(a)に示すようにオフセットさせている。つまり、ロ
ールユニット23における中心位置(ハウジング4に対
するロールユニット23の収納中心であって板幅方向に
延びる中心線の位置)から前方(または後方)へ外れた
位置にロール21を配置している。そのロール21を基
準にして中間ロール21a・21bやバックアップロー
ル21c・21d・21eを配置しているので、ロール
ユニット23中のロール群のすべてをロールユニット2
3の中心位置からオフセットさせたことになる。したが
って、板幅方向の向きを換えてハウジング4内の元の位
置にロールユニット23を戻すと、上のロール21と下
のロール22との前後関係(板pに接する順序)がそれ
までと逆になる(図3(a)中の実線部分と仮想線部分
とを参照)。ロールの配置、とくに伸長ロール部2の後
段部分20での上下のロール21・22について前後の
順序が変わると板pに発生する残留そりの向きが変わる
ので、上記の構成によれば、テンションレベラー1で事
実上不可避的に板pに発生する残留そりの向きを、下流
側工程等における種々の事情に合わせて任意に変更でき
ることになる。
【0035】ロールユニット23の向きの変更は、前記
のように(図5を参照)ロールユニット24とともにロ
ールユニット23をオペレータ側(支持台5上)に引き
出したうえ、天井クレーン等を使用することによって容
易に行うことができる。ただし、このテンションレベラ
ー1では、向きを換えたロールユニット23をハウジン
グ4内の元の位置に円滑に取り付けるための一手段とし
て、両者の接触する部分につぎのような工夫を施してい
る。それは、図6に示されるハウジング4の取付け部材
b1・4b2の各間隔w4b1・w4b2と、ロールユニット2
3の取付け部分における取付け表面間の寸法w23等との
関係である。すなわち、ロールユニット23は図6のよ
うに、オペレータ側(図の上方)および駆動側の二箇所
に設けた取付け部分にライナー23x(厚さt1)およ
び23y(厚さt2)を重ね、同様にライナーを付けた
ハウジング4中の取付け部材4b1・4b2の各内側のスペ
ース(幅w4b1・w4b2)におさめているが、それらの寸
法関係を以下のように定めている。
【0036】1) ロールユニット23における二箇所の
取付け部分の表面間寸法(幅寸法)は、図のようにいず
れもw23とした。幅が一定である方がロールユニット2
3の製作が容易だからである。
【0037】2) ハウジング4に設けた取付け部材4b1
・4b2における各間隔w4b1・w4b2については、オペレ
ータ側に近い取付け部材4b1の間隔w4b1を駆動側の取
付け部材4b2の間隔w4b2よりも大きく(たとえば両者
の差を6mmに)した。向き変更等の際、ロールユニッ
ト23は前記のようにオペレータ側へ引き出し、その側
から戻し入れるのであって、オペレータ側の間口が広い
方がロールユニット23の出し入れを容易に行えるから
である。
【0038】3) ロールユニット23における各取付け
部分には、厚さの異なるライナー23x・23yを装着
して、その表面間の寸法をハウジング4における上記の
各間隔w4b1・w4b2に近づけた。すなわち、オペレータ
側の取付け部分に設けるライナー23xの厚さは、駆動
側に設けるライナー23yの厚さよりも厚く(たとえば
片側3mm・合計6mmだけ厚く)して、上記の間隔w
4b1・w4b2間の差に適合させるようにした。これによ
り、所定位置におさめられたロールユニット23がハウ
ジング4内で安定的に保持される。ただし、ロールユニ
ット23の出し入れが困難になることを避けるため、ラ
イナー23x・23yと取付け部材4b1・4b2との間に
それぞれ0.1mm前後の隙間ができるよう寸法設定を
している。
【0039】4) ロールユニット23に装着した上記の
ライナー23x・23yは、ボルト等(図示省略)を用
いて交換できるように取り付けている。ライナー23x
・23yを交換することによって、前記のようにロール
ユニット23の板幅方向の向きを適宜に逆にしながら
も、間隔w4b1・w4b2が等しくない元のハウジング4内
に再挿入できるのである。なお、ライナー23x・23
yを交換しない、またはライナーを使用しないのであれ
ば、ロールユニット23とは向きの異なる別のロールユ
ニットを製造しておく必要がある。
【0040】なお、向きを換えることのないロールユニ
ット13・14・24・33・34についても、上記4
項目のうち1)・2)・3)の構成は同様に採用している。
【0041】つづいて図7(a)・(b)に、発明の実
施に関する他の形態を示す。図は、下側のロール(ワー
クロール)82に対して前方または後方にやや位置をず
らして対をなす上側のロール(ワークロール)81と、
そのロール81の支持ロール81a・81b等を含むロ
ールユニット83と、さらにはそのロールユニット83
を保持するハウジング84の一部とを示すもので、テン
ションレベラーの一部を表している。
【0042】このテンションレベラーでは、上側のロー
ルユニット83を、ハウジング84におけるスライド面
84aに対し、前後方向(つまり上流側と下流側との双
方)へスライドさせ得るように取り付けている。スライ
ド面84aは一定の曲率をもつ円筒面(下側を滑らかな
凹面とし角度範囲は約90°)とし、下のロール82の
中心を通る鉛直面に関して対称になるように配置した。
そのスライド面84aと曲率が等しいスライド面83a
をロールユニット83の上部に形成して両者を重ね合わ
せ、解除が容易な締結手段(ボルト・ナット等)85を
用いて結合させたうえ、ハウジング84の一部に取り付
けた駆動手段(流体圧シリンダ等)86をロールユニッ
ト83に連結している。
【0043】締結手段85によってスライド面83a・
84a間の結合を解除したうえ駆動手段86を動作させ
てロールユニット83を移動すれば、図7(a)から同
(b)のようにロールユニット83が移動し、下のロー
ル82に対する上のロール81の位置(前後の順序)が
変わる。その位置で再びスライド面83a・84a間を
締結固定すれば、テンションレベラーでの以後の運転に
おいて、板pの残留そりの向きをそれまでと変更するこ
とができる。スライド面83aの範囲内の任意の位置に
ロールユニット83をおくことにより、残留そりの強さ
を適宜に変更し調整することも可能である。
【0044】図8(a)・(b)に、発明の実施に関す
るさらに他の形態を示す。図は図7(a)・(b)に対
応しており、下側のロール(ワークロール)92に対し
て前方または後方にやや位置をずらして対をなす上側の
ロール(ワークロール)91と、そのロール91の支持
ロール91a・91b等を含むロールユニット93と、
さらにはそのロールユニット93を保持するハウジング
94の一部とを示すもので、テンションレベラーの一部
を表している。
【0045】このテンションレベラーでは、上側のロー
ルユニット93を、ハウジング94におけるスライド面
94aに対し、図7に示す上記テンションレベラーと同
様に前後方向へスライドさせ得るように取り付けている
が、スライド面94aが直線状の平坦な面からなるとこ
ろが図7のテンションレベラーとは相違している。しか
し、その他の点については共通している。すなわち、
スライド面94aと対応する平坦なスライド面93aを
ロールユニット93の上部に形成して両者を重ね合わ
せ、解除が容易な締結手段(ボルト・ナット等)95を
用いて結合させたうえ、ハウジング94の一部に取り付
けた駆動手段(流体圧シリンダ等)96をロールユニッ
ト93に連結している点、下のロール92を含む下側
ロールユニット(不図示)を昇降用シリンダ(不図示)
により降下させた状態で、締結手段95によってスライ
ド面93a・94a間の結合を解除したうえ駆動手段9
6を動作させてロールユニット93を移動させることに
より、図8(a)から同(b)のようにロールユニット
93が移動し、下のロール92に対する上のロール91
の位置(前後の順序)が変わるから、その位置で再びス
ライド面93a・94a間を締結固定し、下側ロールユ
ニット(不図示)を昇降用シリンダ(不図示)により上
昇させれば、テンションレベラーでの以後の運転におい
て、板pの残留そりの向きをそれまでと変更することが
できる点、スライド面93aの範囲内の任意の位置に
ロールユニット93をおくことにより、残留そりの強さ
を適宜に変更し調整するできる点については、共通して
いる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載のテンションレベラーに
よれば、テンションレベラーを出る板における残留そり
の向きや強さを意図的に変更することができ、下流側の
工程における事情等に合わせて板の扱いを円滑にするこ
とが可能になる。残留そりをなくすために大がかりな矯
正設備を導入する必要がなくなり、交換すべき別のロー
ルを用意することが不要であるといった利点もある。
【0047】請求項2に記載のテンションレベラーな
ら、簡単な操作によって残留そりの強さや向きを効果的
に変更することができる。
【0048】請求項3に記載のテンションレベラーな
ら、残留そりを変更するためのロールの順序変更を容易
に行うことができる。向きを換えるだけで同じロールユ
ニットを使用できるため、交換用のロールユニットを別
途用意したり、順序変更のための特殊な機構を配置した
りする必要がないという利点もある。
【0049】請求項4のテンションレベラーでは、ハウ
ジングから側方へとロールユニットを容易に引き出せる
ので、ロールの順序変更をとくに容易に行える。テンシ
ョンレベラーのハウジング内に板が通されている状態で
も、その板を傷つけないようにロールユニットを側方に
移動させることができる。
【0050】請求項5のテンションレベラーなら、とく
に、ハウジングに対してロールユニットを出し入れする
作業が行いやすく、したがって、残留そりを変更するた
めのロールの順序変更を短時間の準備作業で容易に行う
ことが可能になる。ロールユニットにおける取付け表面
間には厚さの異なるライナーを交換可能に使用するた
め、取付け表面間の寸法配置が異なる複数のロールユニ
ットを用意しておく必要がなく、設備費用を削減でき
る。
【0051】請求項6に記載のテンションレベラーによ
れば、ハウジングから取り出すことなくロールユニット
を前後にスライドさせるという簡単な作業にてロールの
順序変更を行うことができ、残留そりの向きや強さを容
易に変更できる。
【0052】請求項7および請求項8のテンションレベ
ラーなら、とくに、スライドさせて移動するロールユニ
ットを、対をなす他方のロールに対してつねに好ましい
位置および姿勢に保つことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施に関する一形態であるテンションレ
ベラー1について全体を示す側面図である。
【図2】図2(a)・(b)・(c)は、テンションレ
ベラー1のうち伸長ロール部2の前段部分10および後
段部分20、ならびに形状修正ロール部3の各部につい
て、ロール付近のみを拡大して示す詳細図である。
【図3】伸長ロール部2のうち後段部分20のロール端
付近を拡大して示す詳細図であり、図3(a)は軸の端
面側から見たもの、同(b)は軸の側面側から見たもの
である。
【図4】テンションレベラー1の正面図であって、図1
におけるIV−IV矢視図である。
【図5】テンションレベラー1のハウジング4から、伸
長ロール部2の後段部分20におけるロールユニット2
3および24を側方へ取り出すための要領を示す正面図
である。
【図6】図1におけるVI−VI断面によってロールユニッ
ト23とハウジング4との関係を示す図である。
【図7】発明の実施に関する他の形態として、別のテン
ションレベラーの一部を示す図である。図7(a)・
(b)間ではロールユニット83の位置を変更し、ロー
ル81と82とについて配置順を逆にしている。
【図8】発明の実施に関するさらに他の形態として、別
のテンションレベラーの一部を示す図である。図8
(a)・(b)間ではロールユニット93の位置を変更
し、ロール91と92とについて配置順を逆にしてい
る。
【符号の説明】
1 テンションレベラー 2 伸長ロール部 3 形状修正ロール部 4・84・94 ハウジング 5 支持台 10 前段部分 20 後段部分 21・22・81・82・91・92 ロール 23・24・83・93 ロールユニット 23x・23y ライナー p 板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−54521(JP,A) 特開 昭60−221127(JP,A) 特開 昭62−199220(JP,A) 特開 平9−271844(JP,A) 特開2001−9523(JP,A) 実開 昭59−135821(JP,U) 実開 平1−10319(JP,U) 実開 平1−68114(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 1/05 B21D 1/02 B21D 3/05 B21D 3/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸長ロール部および形状修正ロール部と
    して、通される板の上下に複数のロールを備えたテンシ
    ョンレベラーであって、 上下に対をなす少なくとも一対のロールについて前後の
    順序が変更可能であることを特徴とするテンションレベ
    ラー。
  2. 【請求項2】 伸長ロール部のうち最終対のロールにつ
    いて前後の順序が変更可能であることを特徴とする請求
    項1に記載のテンションレベラー。
  3. 【請求項3】 前後の順序が変更可能な一対のロールの
    うち上下いずれかのロールについて、 ロールと軸受および軸受箱とを一体に組み付けたロール
    ユニットが、ハウジングに対して取り出し可能に取り付
    けられ、 ロールユニットにおけるロールの位置が、板幅方向に延
    びたそのロールユニットの中心線から前後いずれかへオ
    フセットしていて、 そのロールユニットが、板幅方向の向きを逆にしてハウ
    ジング内の元の位置に取り付けられ得ることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のテンションレベラー。
  4. 【請求項4】 前後の順序が変更可能な一対のロールの
    うち下のロールのロールユニットが、ハウジング内に設
    けられた昇降手段によって昇降可能であり、下降したと
    き載置されるレールに沿ってハウジングから側方の支持
    台上にまで板幅方向に往復移動可能であり、 当該一対のロールのうち上のロールのロールユニット
    が、ハウジング内に設けられた昇降手段によって昇降可
    能であり、下降したとき載置されるレールに沿ってハウ
    ジング内で板幅方向に往復移動可能であるとともに、支
    持部材を介して下のロールのロールユニットの上に載置
    され得ることを特徴とする請求項3に記載のテンション
    レベラー。
  5. 【請求項5】 前後の順序が変更可能な一対のロールの
    うち上下いずれかのロールのロールユニットであって板
    幅方向の向きを逆にしてハウジング内の元の位置に取り
    付けられ得るものが、板幅方向の一定向きにハウジング
    から取り出し可能であるほか、 ハウジングには、ロールユニットの上記取り出し側に近
    いほど板長さ方向の間隔が拡大するようにロールユニッ
    ト用の取付け部材が配置され、 ロールユニットにおけるハウジングへの取付け部分に
    は、取付け表面間の板長さ方向の寸法がハウジングにお
    ける上記取付け部材の間隔に適合するように、厚さの異
    なるライナーが交換可能に取り付けられていることを特
    徴とする請求項3または4に記載のテンションレベラ
    ー。
  6. 【請求項6】 前後の順序が変更可能な一対のロールの
    うち上下いずれかのロールについて、 ロールと軸受および軸受箱とを一体に組み付けたロール
    ユニットが、ハウジングに対して前後方向にスライドす
    ることによりその位置が変更され得るものであることを
    特徴とする請求項1または2に記載のテンションレベラ
    ー。
  7. 【請求項7】 ロールユニットを上記のようにスライド
    させるためのスライド面が、対をなす他方のロールの中
    心線を通って板厚方向に立てられた面に関して対称な円
    筒面であることを特徴とする請求項6に記載のテンショ
    ンレベラー。
  8. 【請求項8】 ロールユニットを上記のようにスライド
    させるためのスライド面が、前後方向に直線状の平坦面
    であることを特徴とする請求項6に記載のテンションレ
    ベラー。
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KR101493850B1 (ko) * 2013-02-27 2015-02-16 주식회사 포스코 텐션레벨러

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