JP3439978B2 - 滴下容器 - Google Patents

滴下容器

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JP3439978B2
JP3439978B2 JP05781798A JP5781798A JP3439978B2 JP 3439978 B2 JP3439978 B2 JP 3439978B2 JP 05781798 A JP05781798 A JP 05781798A JP 5781798 A JP5781798 A JP 5781798A JP 3439978 B2 JP3439978 B2 JP 3439978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は滴下容器に関する。
さらに詳しくは、空気と接触して反応、分解、発煙する
などの不安定な物質を収容し、使用に際し該物質を滴下
するために利用される滴下容器に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭42−12318号公報には硬化
剤としてアルキルホウ素を使用したアクリル系樹脂接着
剤が骨、歯に対し強い接着性を示し、歯科、外科用に有
用であることが開示されている。しかしながら、硬化剤
として用いられるアルキルホウ素は空気中の酸素と容易
に反応して失活する不安定な物質である。この点を改善
した硬化剤が特公昭51−37092号公報に開示され
ている。
【0003】すなわち、特公昭51−37092号公報
には、トリアルキルホウ素に対して酸素を0.3〜0.9
モル反応させた生成物を硬化剤として使用した歯科用ま
たは外科用接着充填剤が開示されている。この硬化剤と
しての生成物は、トリアルキルホウ素の硬化剤性能の低
下を出来るだけ抑えてトリアルキルホウ素の発火性をな
くそうとしたものである。しかしながら、かかる生成物
も、トリアルキルホウ素ほどではないが不安定な物質で
あることに変わりはない。
【0004】従来、このような不安定物質はアンプルに
封入して保存し、使用に際してアンプルを破壊し、使用
後再びアンプルを封止することが行われていた。しかし
ながら、この方法ではアンプルの破壊と封止に手間がか
かり、また破壊から封止までの間に、アンプル内の不安
定物質が短時間ではあっても空気と接触するため、反応
して失活することさえもあった。
【0005】実開昭50−139498号公報には、上
記の如き欠点を改良するため、金属またはガラスよりな
る円筒本体の一端に、滴下用細孔管を有する閉塞部を設
け、開放されている他端の近くにフッ素ゴムまたはフッ
素樹脂からなる可動栓を設け、この可動栓を円筒本体ま
たは円筒本体を装填するための容器に取り付けられてい
るスクリューネジを回転させることによって押して、円
筒本体内に充填されている硬化剤を所定量だけ取り出せ
るようにした滴下用容器が開示されている。
【0006】この容器によれば、アルキルホウ素を必要
量だけ滴下により取り出すことができるが、滴下用細孔
管内に存在する硬化剤が細孔管の先端開口を通じて外気
と接しているため、該先端をキャップで封じていても長
期保存時に徐々に硬化剤が劣化するのを防止することは
殆ど不可能であった。
【0007】さらに、実開平5−65900号公報に
は、上記の如き、長期保存時における硬化剤の劣化を防
止するために、外部からの空気の侵入を完璧なまでに防
止し得る構造を持つ滴下用容器が開示されている。この
滴下用容器は、しかしながら、薬物のシールを弾性体そ
れ自体で実施するような構造となっているため、長期使
用により弾性体が薬物により劣化する恐れのある構造と
なっていた。
【0008】
【発明が解決すべき課題】それ故、本発明の目的は新規
な構造の滴下容器を提供することにある。本発明の他の
目的は、薬物のシールを弾性体または剛体により行う構
造を持つ滴下容器を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、長期使用によっても円滑な継続使用が確
保される滴下容器を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、外部からの空
気の侵入を完璧なまでに防止し得る構造を備えた滴下容
器を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
デッドスペースが少なく、それ故使用後において無駄と
なる薬物、例えば硬化剤量を極力少なく抑えた滴下容器
を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、上
記の如き利点を達成しつつ、例えば硬化剤の必要量を容
易に滴下により取り出せる滴下容器を提供することにあ
る。
【0010】本発明のさらに他の目的は、長期保存によ
っても薬物、例えば硬化剤を劣化させることのない、そ
れ故長期に亘って安定して、活性を持続した内容物、例
えば硬化剤を供給しつづけることが可能な滴下容器を提
供することにある。本発明のさらに他の目的および利点
は以下の説明から明らかとなろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 第一に、滴下容器本体の開
口を加圧開放可能に封止するための加圧弁、ここで該加
圧弁は弾性体または剛体からなる封止栓部、および該開
口を封止するために該封止栓部を該開口に押し付けるた
めの弾性体押圧部材からなる、を備えた滴下容器によっ
て達成される。
【0012】本発明の滴下容器は、上記のとおり、加圧
弁と外部に開口する細孔管を有する滴下部を備えてい
る。加圧弁は弾性体または剛体からなる封止栓部を有し
ている。この封止栓部を介して加圧弁は滴下容器本体の
開口を加圧開放可能に封止している。滴下容器本体内に
充填された被滴下物例えば上記の如きアルキルホウ素
は、上記開口が加圧されて開放されたとき、開放された
該開口を介してやがて外部に開口する細孔管を経て滴下
容器から滴下されるに至る。加圧弁の封止栓部は、上記
の如く、弾性体あるいは剛体からなる。弾性体としては
例えば天然ゴムあるいは合成ゴムを挙げることができ、
また剛体としてはフッ素樹脂、ステンレス鋼、ポリオレ
フィン樹脂および金属酸化物を挙げることができる。
【0013】滴下容器本体の開口と加圧弁の封止栓部と
は、該開口の封止のため、例えば面接触または円形の線
接触をしていることが好ましい。また、本発明の滴下容
器は、上記封止栓部および押圧部材、すなわち加圧弁を
収容する空間のデッドスペースを小さくするため、該空
間内にスペーサーをさらに備えていることが好ましい。
スペーサーは加圧弁の封止栓部と一体となっていること
ができる。また加圧弁の封止栓部は押圧部材と一体とな
っていることもできる。
【0014】さらに、上記押圧部材は弾性体からなる。
押圧部材は例えばコイルバネ、板バネまたは天然ないし
合成ゴムからなる弾性体であることができる。押圧部材
は、滴下容器本体の開口を封止するために、加圧栓部を
該開口に押し付けるように作用する。
【0015】円筒本体の内容物は可動栓により押圧され
て、加圧弁を開いて滴下部に入り、外部に開口する細孔
管を通って滴下される。この細孔管の内径は、必要とさ
れる一滴の重量(または体積)や内容物の粘度等により
適宜決められるが、通常0.1〜3mm程度である。細
孔管の長さも必要に応じて適宜選択されるが、通常1〜
20mm程度である。材質としては、ニッケルメッキし
た鉄が例示される。本発明によれば、本発明の好適な実
施態様として、(a)円筒本体(1)、(b)円筒本体
(1)の一端を閉塞する第一の閉塞部(2)、ここで第
一の閉塞部(2)は円筒本体(1)の軸延長外方向に突
出する突出部(4)を有し、また第一の閉塞部(2)お
よび突出部(4)はその内部を貫通する第一の細孔管
(3)を有し、さらに第一の細孔管(3)はその一端の
開口(5)を突出部(4)の長手方向先端に有し、他端
の開口(5')を第一の閉塞部(2)の円筒本体(1)
内に有する、(c)開口(5)を加圧開放可能に封止す
るための加圧弁、ここで該加圧弁は弾性体または剛体か
らなる封止栓部(6)、および開口(5)を封止するた
めに開口(5)に封止栓部(6)を押し付けるための弾
性体押圧部材(7)からなる、(d)第二の細孔管
(8)を備えた滴下部(9)、ここで滴下部(9)は突
出部(4)および加圧弁を内包しそして突出部(4)に
嵌合または接着しており、また第二の細孔管(8)は、
その一端の開口(10)が滴下部(9)の内部に開口
し、他端の開口(10')が外部に開口している、
(e)円筒本体(1)内に位置する軸方向可動栓(1
1)、および(f)円筒本体(1)の他端に固定され、
可動栓(11)の第一の閉塞部(2)方向への押圧手段
(12)を備えた第二の閉塞部(13)、を備えた滴下
容器によって達成される。
【0016】以下、本発明の滴下容器を添付図面を参照
しつつ説明する。図1は本発明の滴下容器の構造を説明
するための概略側断面図である。(1)は円筒本体、
(2)は第一の閉塞部、(3)は第一の細孔管、(4)
は突出部、(5)、(5')は開口、(6)は加圧弁の
封止栓部、(7)は加圧弁の押圧部材、(8)は第二の
細孔管、(9)は滴下部、(10)、(10')は開
口、(11)は可動栓、(12)は押圧手段、そして
(13)は第二の閉塞部である。
【0017】円筒本体(1)は、例えばガラス、適当な
合成樹脂あるいは金属などの材料からなる。これらの材
料は、内容物を変質させない、製造時に損傷しにく
い、内容物が見えるなどの性質が要求されて、従っ
て、透明な材料、なかでも透明なガラスなどからなるの
が好ましい。第一の閉塞部(2)は円筒本体(1)の一
端を閉塞する。円筒本体(1)と第一の閉塞部(2)
は、例えば熱硬化性樹脂系の接着剤で固定することがで
きる。第一の閉塞部(2)は金属、例えばニッケルメッ
キした真鍮を素材とすることが好ましい。第一の閉塞部
(2)にはそれを貫通する第一の細孔管(3)が存在す
る。第一の細孔管は第一の閉塞部(2)と一体として設
けることができあるいは第一の閉塞部(2)と別個の部
品として第一の閉塞部(2)に固定することもできる。
【0018】第一の閉塞部(2)は円筒本体(1)の軸
延長外方向に突出する突出部(4)を有する。また第一
の閉塞部(2)および突出部(4)はその内部を貫通す
る第一の細孔管(3)を有し、さらに第一の細孔管
(3)はその一端の開口(5)を突出部(4)の長手方
向先端に有し、他端の開口(5')を第一の閉塞部
(2)の円筒本体(1)内に有する。換言すれば、突出
部(4)は長手方向の先端に第一の細孔管(3)の開口
(5)を有する。開口(5')および(5)はそれぞれ
円筒本体(1)中に充填された充填物を第一の細孔管
(3)を通じて取り出すための入口および出口となる。
開口(5)としては、テーパーの付いた開口を好ましい
例として挙げることができる。
【0019】第一の細孔管(3)の突出部(4)は、第
二の細孔管を備えた滴下部(9)と篏合または接着して
いる。滴下部(9)の内部には、突出部(4)と第二の
細孔管との間に空間が存在する。この空間内には、弾性
体または剛体からなる封止栓部(6)および弾性体から
なる押圧部材(7)からなる加圧弁が存在する。加圧弁
の封止栓部(6)は、滴下容器本体の開口、すなわち第
一の細孔管(3)の開口(5)に、開口(5)を封止す
るために、液密に押圧されている。また、空間には空間
のデッドスペースを小さくするためスペーサーを備える
ことができる。例えば第2図に示した加圧弁は、封止栓
部(14)、封止栓部(14)を開口(5)に押圧して
いる弾性体(15)およびスペーサー(16)からな
る。すなわち、開口(5)に封止栓部(14)を液密に
押圧するのは弾性体(15)であり、そして封止栓部
(14)は、開口(5)がテーパー付の場合、液密に接
触し得るような形状、例えば球体、半球体、頂部のつぶ
れた球体あるいは半球体の如き形状を有している。開口
(5)のテーパー部位と封止栓部とは、円形の線接触に
より液密に押圧されている。開口(5)が図4に示され
ているように平面であれば、図5や図6に示される上面
が円形や四辺形の封止栓部が例示される。これらは、開
口部と面接触により液密に押圧されている。さらに、開
口(5)は凹または凸面で液密性が保たれる構造であれ
ばよい。これらの中では、円形の線接触が好ましい。封
止栓部(14)の材料としては、例えば18−8ステン
レス等の金属、ルビー、酸化アルミナ、酸化ジルコニウ
ム、窒化ケイ素、酸化ケイ素、ガラス等の金属酸化物、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、フッ素樹脂
などの合成樹脂が例示される。これらの中から内容物と
反応しないものや膨潤しないものが適宜選択され使用さ
れる。
【0020】弾性体は、空間内で封止栓部を開口(5)
に押圧する機能を有するもので、例えばコイルバネ、板
バネあるいはゴム成型品であることができる。これらの
うち、コイルバネあるいは板バネが好ましい。コイルバ
ネや板バネの素材としては、例えばステンレス鋼、真鍮
などの金属やフッ素ゴム、シリコンなどの合成ゴムが好
ましい。バネの線材の直径を変えることにより密封性を
調節することができる。
【0021】スペーサーは、滴下部の空間内で封止栓部
と弾性体が占める容積以外の容積ができるだけ小さくな
るように調整するための手段である。スペーサーは、封
止栓部や弾性体と独立した一員として空間内に存在する
ことができ、あるいは封止栓部や弾性体と結合して一体
となっていてもよい。いずれの場合にも、スペーサーは
封止栓部が開口を液密に押圧したり、弾性体が封止栓部
に作用するのを妨げない状態で存在する。
【0022】例えば封止栓部とスペーサーが一体になっ
ている場合、第3図に示されているとおり、スペーサー
(19)は、封止栓部(17)が開口と接触をするのを
妨げない箇所で結合されている。この場合、弾性体は
(18)で表されている。スペーサーの材質としては、
例えばステンレススチール、真鍮の如き金属あるいはフ
ッ素ゴム、シリコンゴムなどの合成ゴム、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、フッ素樹
脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂を挙げることができ
る。
【0023】金属またはゴム成型品からなるスペーサー
は、例えば円筒形をなしている。円筒は、円筒側面に切
欠きや孔を有し、側面の外と内とが該切欠きや孔によっ
て連通する構造を持っている。スペーサーは、滴下部の
空間内で弾性体の内側に存在するのが好ましい。
【0024】滴下部(9)は第二の細孔管(8)を備え
ている。滴下部(9)は突出部(4)、加圧弁、すなわ
ち封止栓部(6)および押圧部材(7)を内包しそして
突出部(4)に篏合または接着している。また第二の細
孔管(8)は、その一端の開口(10)が滴下部(9)
の内部に開口し、他端の開口(10’)が外部に開口し
ている。滴下部(9)は金属、例えばニッケルメッキし
た真鍮からなることができ、また第二の細孔管(8)は
金属製、例えばステンレス製のパイプであることができ
る。滴下部(9)の第二の細孔管(8)は、滴下部
(9)を貫通し、滴下部(9)の空間内部を外気に通じ
ている。第二の細孔管(8)と滴下部(9)は、一体と
して製作することができあるいは別個の部品として作成
しその後に滴下部(9)の中心部に設けた細孔内に第二
の細孔管(8)を通し、例えばカシメることによって両
者を固定することもできる。
【0025】本発明の滴下容器はさらに円筒本体(1)
内に軸方向に移動可能な軸方向可動栓(11)を有す
る。可動栓(11)の材質は内容物である薬品により変
質しない化学安定性および寸法安定性がよく、円筒と液
密状態で移動可能なプラスチックやゴムから適宜選択さ
れる。特に耐薬品性、耐溶剤性を必要とするときには、
例えばフッ素ゴムあるいはフッ素樹脂製とするのが望ま
しい。フッ素樹脂は比較的潤滑性に富む樹脂ではあるが
弾力性に乏しいため図1に示したように環状溝(20)
を1本あるいは複数本設けるのが有利である。環状溝に
は必要に応じ、カルレッツ、バイトンなどのフッ素ゴム
系Oリングなどを装着することは問題ない。
【0026】可動栓(11)は円筒本体(1)の他端に
固定された第二の閉塞部(13)に備えられた押圧手段
(12)によって閉塞部(2)方向へ押圧されて移動す
る。この移動によって、円筒本体内に充填されていた充
填物が前方へ押され、開口(5)を押圧している加圧弁
(6)を僅かに開放する。その結果、充填物は、突出部
(4)と第二の細孔管(8)との間に存在する空間内に
移動し、次いで第二の細孔管(8)の先端の開口(1
0')から滴下されるに至る。
【0027】第二の閉塞部(13)は、例えば金属製、
好ましくはニッケルメッキした真鍮製であることができ
る。第二の閉塞部(13)は、例えば熱硬化性樹脂系接
着剤によって円筒本体(1)の他端に固定される。第二
の閉塞部(13)に存在する押圧手段(12)は、例え
ばスクリューネジやピストンであることができる(図1
ではスクリューネジ)。図1ではスクリューネジ(1
2)は、第二の閉塞部(13)の中心部に設けられたメ
ネジ内を回転して前方へ進行し、やがて可動栓(11)
に当接し(図では当接していない)、可動栓(11)を
押圧するに至る。スクリューネジ(12)はノブ(2
1)を手で廻すことにより回転させることができる。
【0028】本発明の滴下容器は、容器の先端部分を被
覆するためのキャップ(22)を有することができる。
キャップ(22)は、例えばナイロン12の如き合成樹
脂製であることができる。キャップ(22)は、被覆し
た際に、第二の細孔管(8)の先端が当接する位置にゴ
ム製押え、例えばフッ素ゴム製の押え(23)を有する
のが好ましい。また、キャップ(22)は内腔に向かっ
て環状突起(24)を有することができ、環状突起(2
4)は、例えば滴下部(9)の外周上にキャップ(2
2)を着脱自在に固定させる。
【0029】本発明の滴下容器は、上記の如く、円筒本
体(1)からの第一の細孔管(3)の突出部(4)の開
口(5)を加圧弁(6)で押圧して、未使用時には円筒
本体内の充填物を外気と完全に遮断したので、保存時に
充填物が外気と接触することによる劣化を防止すること
を可能とした。
【0030】また、突出部(4)と第二の細孔管(8)
との間の滴下部の空間内には、封止栓部、弾性体および
場合によりスペーサーからなる加圧弁が存在するため、
それによってデッドスペースを非常に小さくすることが
できる。それ故、未使用の保存時において、キャップの
使用にもかかわらずデッドスペース内の充填物が仮に劣
化したとしても、その量は僅かであり、それ以上の充填
物の劣化を完全に防止し得るという優れた利点を有す
る。
【0031】本発明の滴下容器の一具体例として、例え
ば円筒本体は内径5mmφ×外径8mmφ×長さ70m
mの硬質ガラス管製であり、第一の細孔管は真鍮製で内
径1mmφであり、滴下部の第二の細孔管はニッケルメ
ッキした鉄製で内径0.3mmφであり、その先端から
円筒本体に接する部分までが約20mm(滴下部から前
方に突出した細孔管の部分約6mm)であり、スクリュ
ーネジのネジ部の直径3mmφ、ノブの直径10mmφ
であり、スペーサー7'''のバネは、直径0.4mmの弾
性体線材からなり、キャップは外径8mmφ×長さ約2
2mmでありそして可動栓はフッ素樹脂(テフロン)で
あるシリンジを例示することができる。滴下用容器の大
きさはこの具体例に止まらないが、一例として上記大き
さの具体例は実際に使用して非常に使用し易いものであ
る。
【0032】実施例1 上記の滴下容器に封止部材(14)としてテフロンR球
(フッ素樹脂、直径1/8インチ)を使用して約30重
量%アセトンを含有したトリブチルホウ素の部分酸化物
を滴下した。滴下は支障なく行なうことができ、使用後
の液漏れはなかった。
【0033】実施例2 テフロン球に代えて18−8ステンレス球(直径1/8
インチ)を使用した以外は実施例1と同様に実施した。
滴下は支障なく行なうことができた。使用後微量の液漏
れが生じたがすぐに停止した。
【0034】
【発明の効果】本発明の滴下容器は外部からの空気の侵
入を完璧なまでに防止し、デッドスペースが少なく、そ
して必要量の薬物を容易に滴下させることができる。そ
れ故、本発明の滴下容器は、その中に充填して、外気に
接触して劣化する性質の液状化学物質を、長期に保存し
ても、劣化させることがない。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滴下容器の構造を説明するための概略
説明図である。
【図2】本発明に用いられる加圧弁の一実施態様の概略
説明図である。
【図3】本発明に用いられる加圧弁の他の実施態様の概
略説明図である。
【図4】本発明に用いられる開口と剛体との関係を示す
実施態様の概略説明図である。
【図5】本発明に用いられる加圧弁の他の実施態様の概
略説明図である。
【図6】本発明に用いられる加圧弁の他の実施態様の概
略説明図である。
【符号の説明】
1 円筒本体 2 第一の閉塞部 3 第一の細孔管 4 突出部 5、5' 第一の細孔管の開口 6 加圧弁の封止栓部 7 押圧部材 8 第二の細孔管 9 滴下部 10、10' 第二の細孔管の開口 11 可動栓 12 スクリューネジ 13 第二の閉塞部 14 封止栓部 15 弾性体 16 スペーサー 17 加圧弁の封止栓部 18 弾性体 19 スペーサー 20 環状溝 21 ノブ 22 キャップ 23 押え 24 環状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−246976(JP,A) 特開 平4−102565(JP,A) 実開 平5−65900(JP,U) 実開 平4−13558(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/05 A61C 5/00 B67D 5/37

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)円筒本体、(b)滴下容器本体の
    開口を加圧開放可能に封止するための加圧弁および外部
    に開口する細孔管を有する滴下部、ここで該加圧弁は弾
    性体または剛体からなる封止栓部、および該開口を封止
    するために該封止栓部を該開口に押し付けるための弾性
    体押圧部材からなる、並びに(c)円筒本体内にある内
    容物を滴下部へ移送するための可動栓、を備えた滴下容
    器。
  2. 【請求項2】 (a)円筒本体(1)、(b)円筒本体
    (1)の一端を閉塞する第一の閉塞部(2)、ここで第
    一の閉塞部(2)は円筒本体(1)の軸延長外方向に突
    出する突出部(4)を有し、また第一の閉塞部(2)お
    よび突出部(4)はその内部を貫通する第一の細孔管
    (3)を有し、さらに第一の細孔管(3)はその一端の
    開口(5)を突出部(4)の長手方向先端に有し、他端
    の開口(5')を第一の閉塞部(2)の円筒本体(1)
    内に有する、(c)開口(5)を加圧開放可能に封止す
    るための加圧弁、ここで該加圧弁は弾性体または剛体か
    らなる封止栓部(6)、および開口(5)を封止するた
    めに開口(5)に封止栓部(6)を押し付けるための弾
    性体押圧部材(7)からなる、(d)第二の細孔管
    (8)を備えた滴下部(9)、ここで滴下部(9)は突
    出部(4)および加圧弁を内包しそして突出部(4)に
    嵌合または接着しており、また第二の細孔管(8)は、
    その一端の開口(10)が滴下部(9)の内部に開口
    し、他端の開口(10')が外部に開口している、
    (e)円筒本体(1)内に位置する軸方向可動栓(1
    1)、および(f)円筒本体(1)の他端に固定され、
    可動栓(11)の第一の閉塞部(2)方向への押圧手段
    (12)を備えた第二の閉塞部(13)、を備えた滴下
    容器。
  3. 【請求項3】 滴下容器本体の開口と加圧弁の封止栓部
    とが、該開口の封止のため、面接触または円形の線接触
    をしている、請求項1の滴下容器。
  4. 【請求項4】 加圧弁を内包する滴下部(9)のデッド
    スペースを小さくするスペーサーをさらに備えている、
    請求項1の滴下容器。
  5. 【請求項5】 加圧弁の封止栓部が押圧部材、スペーサ
    ーまたはこれらの両者と一体となっている、請求項1の
    滴下容器。
  6. 【請求項6】 押圧部材がコイルバネ、板バネおよび天
    然ないし合成ゴムからなる弾性体よりなる群から選ばれ
    る、請求項1の滴下容器。
  7. 【請求項7】 加圧弁の封止栓部が天然ないし合成ゴム
    からなる弾性体であるか、あるいはフッ素樹脂、ステン
    レス鋼、ポリオレフィン樹脂または金属酸化物からなる
    剛体である、請求項1の滴下容器。
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