JP3439171B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3439171B2
JP3439171B2 JP2000050221A JP2000050221A JP3439171B2 JP 3439171 B2 JP3439171 B2 JP 3439171B2 JP 2000050221 A JP2000050221 A JP 2000050221A JP 2000050221 A JP2000050221 A JP 2000050221A JP 3439171 B2 JP3439171 B2 JP 3439171B2
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像機器やコンピ
ュータなどの情報機器のディスプレイとして非常に有用
である液晶表示装置に関するものであり、特に、前段あ
るいは後段の走査線とTFTのドレインが容量結合した
液晶パネルを用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の液晶表示装置の構成図で
あり、10、11は走査線、12は信号線、13は画
素、14は共通電極端子、15は液晶パネルを示す。液
晶パネル15には、信号線12がM本、表示に寄与しな
い走査線10が1本、表示に寄与する走査線11がN本
備えられており、走査線10、11と信号線12とが互
いに交差するように配置されている。走査線11と信号
線12との交点にはTFTが配置されており、走査線1
0にはTFTが配置されていない。
【0003】Y1〜YMは信号線のアドレス、X0〜X
Nは走査線のアドレスを示す。信号線12と走査線1
0,11は、液晶パネル15の外辺部に形成された駆動
端子によって駆動回路と接続される。
【0004】共通電極端子14は、アドレスYm-1の信
号線12とYmの信号線12との駆動端子間の概略中央
部に設けられ、Ym-1≦YM/2≦Ymの関係にある。
共通電極端子14には基準電圧Vrefが印加される。
【0005】17は信号線12に信号線駆動電圧を与え
る信号線駆動回路、18は走査線11に走査線駆動電圧
を与える走査線駆動回路を示す。信号線駆動回路17と
走査線駆動回路18は複数個からなる駆動LSIから構
成される場合が多い。
【0006】Vinは液晶表示装置の入力電圧を示し、こ
のVinは、電圧図中において点線枠に示した駆動電源回
路19、信号線駆動回路17および走査線駆動回路18
の電源電圧として用いられる。制御回路21は入力信号
(Signal in)に基づいて駆動電源回路19、信号線駆
動回路17および走査線駆動回路18を制御する制御信
号と画像データ信号を出力する。
【0007】駆動電源回路19には、信号線駆動電源電
圧Vadd、ゲートオン電圧Vgon、ゲートオフ電圧Vgof
f、第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2、等の液晶駆
動に必要な電圧の出力回路22と、基準電圧Vrefを出
力するVref出力回路23とが備えられている。
【0008】基準電圧Vrefは液晶パネル15の動作点
を定める電圧である。信号線駆動電源電圧Vaddは信号
線駆動回路17が信号線12に駆動電圧を出力するため
の電源電圧であり、信号線駆動回路17に入力される画
像データ(図中ではDataと表記)とγ補正回路20から
発生されるγ電圧とにより、画像表示に適した駆動電圧
として出力される。ここで、γ補正回路20は、液晶パ
ネル15の特性を補正して適正な駆動電圧を得るための
補正電圧としてのγ電圧を出力するものである。なお、
信号線駆動回路17にD/Aコンバータが内蔵されてい
る場合には、D/Aコンバータの基準電圧として用いら
れる。
【0009】これ以降においては、説明の便宜上、各電
圧あるいは各信号の符号によって回路の入力端子または
出力端子を表すものとする。
【0010】走査線駆動回路18は第1補助電圧Vg1あ
るいは第2補助電圧Vg2とゲートオン電圧Vgonの電圧
レベルの走査線駆動電圧により走査線11を順次駆動
し、走査線駆動電圧に同期して信号線駆動回路17は画
像データに対応した信号線駆動電圧により信号線12を
駆動する。ゲートオン電圧Vgonとゲートオフ電圧Vgof
fは、夫々液晶パネル15の画素13に配置される薄膜
トランジスタ(TFT)がオンするゲート電圧、オフす
るゲート電圧である。
【0011】1水平走査時間を1Hとすれば、1H以内
にVgonレベルの走査線駆動電圧を走査線11に出力
し、この動作に同期し液晶パネル15の信号線12に信
号線駆動電圧を出力する。補助電圧Vg1とVg2とは、1
V毎に同一の走査線11に交互に印加され、補助電圧V
g1とVg2は結合容量を介して液晶セルの信号線駆動電圧
に重畳される。以上の駆動は容量結合駆動と呼ばれ、液
晶パネル15は容量結合した液晶パネルと呼ばれる。
【0012】容量結合駆動の特徴は、信号線駆動電圧を
低くできることにある。図16に示すように、前段と容
量結合した場合には、Vgonレベルの駆動電圧を出力
後、次段の走査線11に印加されるVgonレベルの駆動
電圧に同期して、1H以上の期間(図16では2Hとし
た)補助電圧Vg1とVg2のいずれかのレベルの駆動電圧
が印加される。後段と容量結合した場合は、Vgonレベ
ルの駆動電圧を出力前に前段の走査線11に印加される
Vgonレベルの駆動電圧に同期して、1H以上の期間に
補助電圧Vg1とVg2のいずれかのレベルの駆動電圧が印
加される。この動作を各走査線毎に順次繰り返して、画
像表示を行う。
【0013】図17は画素の概略構成を示す説明図であ
り、走査線X0、X1、X2と信号線Y1との交点にあ
る画素を一例としている。DはTFTのドレイン、Gは
TFTゲート、SはTFTのソース、Cstはドレインと
前段の走査線間に形成される結合容量を示す。図17は
前段の走査線と容量結合した液晶パネル15を示すが、
後段の走査線と容量結合した液晶パネルも同様である。
1cは液晶セル、C1cは液晶セル1cの容量を示し、こ
れらはTFTのドレイン電極と対向電極16間に液晶が
封入されて形成される。対向電極16は液晶パネル15
内に形成される導電性の薄膜であって図15に示す共通
電極端子14に接続される。そのために対向電極16を
共通電極と称する場合もある。CgdはTFTのゲートG
とドレインD間の容量である。ゲートGは走査線11に
接続され、ソースSは信号線12に接続される。
【0014】図16は液晶パネルの駆動電圧波形の一例
を示し、図16(a)には信号線駆動電圧Va、Vbと基準
電圧Vrefとの関係を示す図である。この信号線駆動電
圧Va、Vbは同じ画像データから作られ、Vrefを基準
にして対称な電圧レベルにされる。つまり、Va−Vref
=Vref−Vbの関係が成り立つ。従って基準電圧Vref
は信号線駆動電圧Vaと信号線駆動電圧Vbとの中点の電
圧レベルに設定される。
【0015】図16(b)、(c)、(d)は走査線駆動
電圧の波形を示す図であり、図16(b)はn-1番の走査
線、図16(c)はn番目の走査線、図16(d)はn+1番
目の走査線に加えられる駆動電圧波形を示す。このよう
に、第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2とは垂直走査
時間(1V)毎に交互に同一の走査線に与えられて、容量
Cstを介することにより電圧Vg1cとVg2cが液晶セル1
cに印加される。
【0016】図18は液晶セル1cに印加される駆動電
圧波形を示す説明図であり、第1補助電圧Vg1による電
圧をVg1cとし、第2補助電圧Vg2による電圧をVg2cと
している。Vsは信号線駆動電圧を示し、この信号線駆
動電圧Vsは信号線駆動回路17から液晶セル1cに加
えられる。
【0017】理論的には液晶セルにはVglc+VsとVg2
c+Vsが時間1V毎に交互に印加されるが、実際にはV
gonが走査線11に印加される場合に結合容量Cstや液
晶パネル15内の配線抵抗と配線容量等によって不平衡
電圧ΔVが液晶セル1cに加わる。この不平衡電圧ΔV
が画面にフリッカーを生じさせ、画質を低下させる原因
となる。
【0018】従来、ΔVの影響を小さくしてフリッカー
を無視できるレベルにして液晶パネル15を駆動するた
めに、第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2を同時に同
量変化させ、ΔVを最小にしてフリッカー防止する方法
が採られる。この第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2
を同時に同量変化させてフリッカーを最小にする調整法
は、容量結合駆動の原理に基づくものであるから、当
然、基準電圧Vrefと信号線駆動電圧Va、Vbとの関係
が図16に示す関係を維持していなければ成り立たな
い。基準電圧Vrefは対向電極16に印加されるが、液
晶パネル15内の対向電極16には固有の配線抵抗が存
在し、液晶駆動による電流によって、液晶パネル15の
各画素13の基準電圧が少なからず変動を受ける。勿
論、配線容量による影響も変動の要因になる。
【0019】また、共通電極端子14の配置によって各
画素13に加わる電圧が異なるため、前述したようなフ
リッカー調整だけでは不平衡電圧ΔVを打ち消すことが
できなくなる。そのために液晶パネル15に配置された
信号線駆動端子の中央部近辺に共通電極端子14を配置
し、各画素13に加わる配線抵抗による不平衡電圧を、
画面の左右で対称となるようにして、前述したフリッカ
ー調整によってフリッカーレベルを最小としている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す従来の液
晶表示装置は、共通電極端子14を画面の左右で対称な
位置に配置し、各画素に加わる不平衡電圧が画面の左右
で対称となるようにし、画面中央部の不平衡電圧を最小
とすることによってフリッカー等による画質ムラを実用
レベル内に抑えるものである。しかしながら、画面周辺
部は中央部より不平衡電圧が大きくなりフリッカーやち
らつき等の画質ムラが画面全体で均等になるとは限らな
い。
【0021】特に、容量結合型の液晶パネルにおいて
は、結合容量Cstが形成されるために走査線の配線容量
が増し、走査線駆動時の電流が大きくなるため、共通電
極端子の配置によって画質劣化が目立つことになる。画
面サイズが大きくなれば一層この影響が大になり、画面
中央部で不平衡電圧を最小に設定しても画面周辺部の不
平衡電圧が実用レベル以下にならず、フリッカーやちら
つき等の画質ムラが目立つようになる。その対策とし
て、走査線を両端から駆動する両端駆動が採用されてい
る。
【0022】このように、容量結合しない液晶パネルで
は片側駆動で十分な性能が発揮される画面サイズでも、
容量結合型液晶パネルでは両端駆動を必要とする。これ
は、容量結合した液晶パネルの走査線の配線容量が、容
量結合をしていない液晶パネルより大きいことに起因す
る。
【0023】したがって、容量結合型液晶パネルにおけ
る両端駆動では走査線駆動ドライバが倍になり、コスト
アップとなる。また、容量結合しない液晶パネルについ
ても、画面サイズが大きくなれば走査線の配線容量が増
し、容量結合した液晶パネルと同様の不平衡電圧よる画
質ムラが発生する。
【0024】さらに、単一極性の信号線駆動電源電圧V
add(正極性の場合が大半である)により、液晶セル1c
に適正な駆動電圧を与えるには5V以上の信号線駆動電
源電圧Vaddが必要であるから、容量結合していない一
般的なTFT型液晶パネルでは、信号線駆動電源電圧V
addを5V以下とすることは困難である。
【0025】ところで、容量結合型液晶パネルの特徴は
信号線駆動電圧を小さくできることにあり、比較的低電
圧(5V程度)の信号線駆動電圧により駆動できる。低電
圧駆動が可能な液晶を容量結合型液晶パネルに使用すれ
ば、この特徴をさらに活かすことができる。低電圧駆動
が可能であれば、駆動ドライバのチップサイズを縮小で
き、低消費電力の液晶表示装置が実現される。特に容量
結合型液晶パネルは反射型の液晶表示装置に適する。ま
た、駆動ドライバのチップサイズの縮小によってコスト
ダウンが可能となる。
【0026】しかし、容量結合型液晶パネルは走査線の
駆動電圧レベルが4値必要であり、フリッカー調整に
は、複雑な電圧発生回路が必要でコストアップとなる。
さらに低電圧駆動の液晶は温度によって特性が変化し、
温度補償をする必要がある。容量結合型液晶パネルの温
度補償はさらに複雑な電圧発生回路を必要とする。
【0027】以上説明したように、走査線駆動時の電流
の影響を最小限とする共通電極の配置と基準電圧発生回
路を実現し、液晶表示装置の画面サイズが大きい場合で
も画質ムラを実用レベル以下とすること、容量結合した
液晶パネルの特徴を十二分に発揮させるために、走査線
駆動電源電圧を適切に制御してフリッカー調整を容易に
しかつ液晶パネルの温度補償を正確にでき、しかも簡易
な構成の低コストな液晶表示装置を実現することが課題
となる。
【0028】本発明はこのような従来の問題点を解消す
るものであって、走査線駆動時に流れる電流の影響を最
小限とする共通電極端子の配置と共通電極の配置に応じ
た基準電圧を用いることにより、液晶表示装置の画面サ
イズが大きい場合でも、フリッカー、ちらつき等の画質
ムラを実用レベル以下とし、かつ、容量結合型液晶パネ
ルを用いた液晶表示装置において、フリッカー調整と温
度補償が正確にでき、低電圧駆動の液晶を使用した場合
にも、周囲の温度変化に影響されない低コストで高画質
の液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、請求項1に係る本発明は、複数の信号線および複数
の走査線を互いに交差するように設け、前記信号線と走
査線との各交点にTFT設けられた液晶パネルと、前
記信号線に駆動電圧を与える信号線駆動回路と、前記走
査線に駆動電圧を与える走査線駆動回路と、前記信号線
駆動回路および走査線駆動回路に駆動電圧を供給する電
源回路とを備えた液晶表示装置であって、前記液晶パ
ネルは、少なくと第1共通電極端子第2共通電極端
し、前記電源回路は、前記第1共通電極端子に
第1基準電圧を出力、前記第2共通電極端子に前記第
1基準電圧とは異なる第2基準電圧を出力ることを特
徴とする。このように構成したことにより、電源回路に
設けられる基準電圧出力回路の能力不足や走査線駆動電
流による液晶表示装置のフリッカーやちらつき等の画質
ムラを実用レベル以下にでき、低価格で高画質の液晶表
示装置を実現できる。
【0030】また請求項2に係る本発明は、前記電源
路は、前記第1基準電圧と前記第2基準電圧のいずれか
一方を基準として他方を変化させることを特徴とする。
このように構成したことにより、液晶表示装置の画質ム
ラを最小レベルに設定することができる。
【0031】また請求項3に係る本発明は、前記電源
路は、前記第1基準電圧と前記第2基準電圧のいずれか
一方を基準電圧として出力し、前記第1共通電極端子と
前記第2共通電極端子とを結合する結合点に前記基準電
圧を加えることを特徴とする。このように構成したこと
により、1つの基準電圧により画質ムラを実用レベル以
下にできるため、基準電圧出力回路が簡易な構成にな
り、低価格で高画質の液晶表示装置を実現できる。
【0032】また請求項4に係る本発明は、前記第1共
通電極端子と前記結合点との間に第1抵抗を接続し、前
記第2共通電極端子との間に第2抵抗を接続したことを
特徴とする。このように構成したことにより、1つの基
準電圧により画質ムラを最小レベルに設定できる。
【0033】また請求項5に係る本発明は、前記電源回
路が前記信号線駆動回路に出力する駆動電圧の値をVad
dとし、前記第1基準電圧または前記第2基準電圧のい
ずれか一方の電圧値をVrとした場合に、|Vadd−2・
Vr|≦0.1を満たすことを特徴とする。このように
構成したことにより、第1基準電圧または前記第2基準
電圧のいずれか一方を容易に設定できる。
【0034】また請求項6に係る本発明は、前記液晶パ
ネル、前記複数の信号線と画像表示に寄与しない最初
段または最終段の1本を除く走査線との各交点に画素電
極とドレインとが接されたTFTを配置し、前段の走
査線と前記TFTの前記ドレインとが所定容量(Cst)
で結合し、前記画素電極に対峙して対向電極を設け、前
記画素電極と対向電極間に液晶を封入して画素とした容
量結合型液晶パネルであることを特徴とする。このよう
に構成したことにより、容量結合した液晶パネルを用い
た液晶表示装置の画質ムラを実用レベル以下にできる。
【0035】また請求項7に係る本発明は、前記電源回
路は、前記液晶パネルの温度を検知する温度センサーか
らの出力信号を基に温度補償電圧(δV)を出力する温
度補償電圧発生回路と、前記液晶パネルの標準温度に対
応し、前記容量を介して画素に印加される電圧の基準と
なる第1標準補助電圧(V1)および第2標準補助電圧
(V2)を出力する標準補助電圧出力回路と、前記液晶
パネルが標準温度で動作するとき、第1標準補助電圧
(V1)にフリッカー制御電圧(Vf)を加算した電圧
を、前記容量を介して画素に印加される第1補助電圧
(Vg1)として出力し、前記液晶パネルが標準温度と異
なる温度で動作するとき、第1標準補助電圧(V1)に
フリッカー制御電圧(Vf)を加算した電圧に温度補償
電圧(δV)を加算した電圧を、前記容量を介して画素
に印加される第1補助電圧(Vg1)として出力する第1
補助電圧出力回路と、前記液晶パネルが標準温度で動作
するとき、第2標準補助電圧(V2)にフリッカー制御
電圧(Vf)を加算した電圧を、前記容量を介して画素
に印加される第2補助電圧(Vg2)として出力し、前記
液晶パネルが標準温度と異なる温度で動作するとき、第
2標準補助電圧(V2)にフリッカー制御電圧(Vf)を
加算した電圧に温度補償電圧(δV)を減算した電圧
を、前記容量を介して画素に印加される第2補助電圧
(Vg2)として出力する第2補助電圧出力回路とを備え
たことを特徴とする。このように構成したことにより、
簡易な構成で液晶パネルの温度補償を正確にでき、フリ
ッカー調整を容易とする高精度で低価格の駆動電源回路
を備えた液晶表示装置を実現できる。
【0036】また請求項8に係る本発明は、前記電源回
路は、前記容量を介して画素に印加される電圧の基準と
なる第1標準補助電圧(V1)および第2標準補助電圧
(V2)を出力する標準補助電圧出力回路と、前記第1
標準補助電圧(V1)にフリッカー制御電圧(Vf)を加
算した電圧を、前記容量を介して画素に印加される第1
補助電圧(Vg1)として出力する第1補助電圧出力回路
と、前記第2標準補助電圧(V2)にフリッカー制御電
圧(Vf)を加算した電圧を、前記容量を介して画素に
印加される第2補助電圧(Vg2)として出力する第2補
助電圧出力回路とを備えたことを特徴とする。このよう
に構成したことにより、簡易な構成でフリッカー調整を
容易とする、高精度で低価格な駆動電源回路を備えた液
晶表示装置を実現できる。
【0037】また請求項9に係る本発明は、前記第1補
助電圧出力回路の誤差電圧(δ1)と前記第2補助電圧
出力回路の第2誤差電圧(δ2)との差を、前記第1補
助電圧(Vg1)と第2補助電圧(Vg2)のトラッキング
エラー(δ)とした場合、トラッキングエラー(δ)を
±0.3Vの範囲内とすることを特徴とする。このよう
に構成したことにより、第1補助電圧(Vg1)と第2補
助電圧(Vg2)のトラッキングエラーの許容範囲が定め
られ、駆動電源回路の設計を容易とし、低価格の駆動電
源回路を備えた液晶表示装置を実現できる。
【0038】また請求項10に係る本発明は、前記TF
Tのソースとドレイン間に形成される容量(Cgd)と前
段あるいは後段のゲートとドレイン間に形成される容量
(Cst)と、前記TFTのオン電圧(Vgon)、前記T
FTのオフ電圧(Vgoff)、第1標準補助電圧(V1)
および第2標準補助電圧(V2)は、(V1+V2)/2
=Vgoff・{1+(Cgd/Cst)}−Vgon・(Cgd/
Cst)かつVgon>V1>Vgoff>V2を満たすことを特
徴とする。このように構成したことにより、第1標準補
助電圧(V1)、第2標準補助電圧(V2)、TFTのオ
ン電圧(Vgon)およびTFTのオフ電圧(Vgoff)の
関係が定められ、容量結合した液晶パネルの駆動電源回
路の設計を容易とすることができる。
【0039】また請求項11に係る本発明は、前記電源
回路は、信号線駆動電源電圧(Vadd)と、前記TFT
をオンにするオン電圧(Vgon)と、前記TFTをオフ
にするオフ電圧(Vgoff)とを単一の入力電圧から発生
させるスイッチング電源モジュールから構成されること
を特徴とする。このように構成したことにより、信号線
駆動電源電圧(Vadd)、TFTのオン電圧(Vgon)、
TFTのオフ電圧(Vgoff)の出力回路をモジュールに
組み込む駆動電源モジュールとしたため、低コストで信
頼性の高い駆動電源回路を備えた液晶表示装置を実現で
きる。
【0040】また請求項12に係る本発明は、前記電源
回路は、信号線駆動電源電圧(Vadd)と、前記TFT
をオンにするオン電圧(Vgon)と、前記TFTをオフ
にするオフ電圧(Vgoff)と、第1補助電圧(Vg1)お
よび第2補助電圧(Vg2)とを単一の入力電圧から発生
させるスイッチング電源モジュールから構成されること
を特徴とする。このように構成したことにより、信号線
駆動電源電圧(Vadd)、TFTのオン電圧(Vgon)、
TFTのオフ電圧(Vgoff)、第1補助電圧(Vg1)お
よび第2補助電圧(Vg2)の出力回路をモジュールに組
み込むことにより、駆動電源回路のコスト低減と信頼性
の向上とを図ることができる。
【0041】また請求項13に係る本発明は、前記スイ
ッチング電源モジュールに、第1基準電圧または第2基
準電圧の少なくとも一方の電圧を発生させる機能を付加
したことを特徴とする。このように構成したことによ
り、基準電圧出力回路をモジュールに組み込むことによ
り、電源回路のコスト低減と信頼性の向上とを図ること
ができる。
【0042】また請求項14に係る本発明は、前記電源
回路は、制御信号により出力をオン・オフする制御端子
を備えたことを特徴とする。このように構成したことに
より、オン・オフ制御信号により、液晶表示装置をリモ
ートコントロールできる。
【0043】また請求項15に係る本発明は、前記電源
回路がオンするときには、TFTをオフにするオフ電圧
(Vgoff)、TFTをオンにするオン電圧(Vgon)の
順に出力し、オフしてからのオン電圧(Vgon)、オフ
電圧(Vgoff)と走査線駆動回路の負電源電圧(Vgs
s)の電圧値をそれぞれ、Vgon(off)、Vgoff(off)、V
gss(off)とした場合に、Vgon(off)≧Vgoff(off)≧Vg
ss(off)を満たすことを特徴とする。このように構成し
たことにより、駆動電源回路がオン−オフするときの出
力電圧の条件が定められ、液晶表示装置の信頼性を向上
させる。また、請求項16に係る本発明は、前記電源回
路は、前記液晶パネルの動作点を定める基準電圧回路を
有し、この基準電圧回路が前記第1共通電極端子に前記
第1基準電圧を出力し、前記第2共通電極端子に前記第
2基準電圧を出力することを特徴とする。 また、請求項
17に係る本発明は、前記第1共通電極端子は、最初の
前記信号線の駆動端子の外側に配置され、前記第2共通
電極端子は、最後の前記信号線の駆動端子の外側に配置
されたことを特徴とする。 また、請求項18に係る本発
明は、前記第1共通電極端子及び第2共通電極端子は、
1つの対向電極に接続されていることを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態におけ
る液晶表示装置の駆動電源装置について図面に基づいて
説明する。なお、図15に示した従来の液晶表示装置に
おける部材と同一の部材については同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0045】(実施の形態1)図1は発明の第1実施の
形態における液晶表示装置の構成図である。図1に示す
第1実施形態の液晶表示装置は図15に示す装置と同じ
く容量結合駆動によるものであり、図15に示す装置に
おける共通電極端子14の代わりに2つの共通電極端子
24L,24Rを設けたものである。第1共通電極端子
24Lは、信号線12の最初の駆動端子Y1の外側に、
第2共通電極端子24Rは、信号線12の最後の駆動端
子YMの外側に配置される。
【0046】駆動電源回路19(図中の破線枠内の回路)
は信号線駆動回路17と走査線駆動回路18に駆動電源
電圧を供給する出力回路22と基準電圧出力回路から主
に構成される。基準電圧出力回路は、第1共通電極端子
24Lに第1基準電圧Vref1を与える第1基準電圧出力
回路と第2共通電極端子24Rに第2基準電圧Vref2を
与える第2基準電圧出力回路とによって構成されてい
る。
【0047】第1基準電圧出力回路は、演算増幅器Op1
a、抵抗Ra,Rb,R1a、半固定抵抗VRa、及びコンデ
ンサC1aによって構成される。演算増幅器Op1aは反転
入力端子と出力端子とを直結したボルテージフロアー
で、増幅度1のバッファとして動作する。信号線駆動電
源電圧Vaddと接地間に抵抗Ra、半固定抵抗VRa、抵
抗Rbが順に直列に挿入され、半固定抵抗VRaの可動接
点部に発生する電圧が演算増幅器Op1aの非反転入力端
子に入力され、その出力電圧が第1基準電圧Vref1とな
る。この第1電圧Vref1は半固定抵抗VRaにより所定
の値に設定できる。
【0048】第2基準電圧出力回路は、演算増幅器Op1
b,抵抗Rc,Rd,R1b及びコンデンサC1bによって構
成される。演算増幅器Op1bは演算増幅器Op1aと同じく
増幅度1のバッファとして動作するボルテージフロアー
である。演算増幅器Op1bの非反転入力端子には、信号
線駆動電源電圧Vaddを抵抗Rc,Rdにより分圧したVa
dd・Rd/(Rc+Rd)の電圧が入力され、演算増幅器Op
1bの出力が第2基準電圧Vref2となる。なお、R1aとR
1bは夫々演算増幅器Op1a,Op1bの過電流保護用抵抗を
示し、数10Ω近辺の抵抗値であるが、必要がなければ除
去してよい。
【0049】容量結合駆動は、対向電極の電位を基準と
して第1補助電圧Vg1及び第2補助電圧Vg2を設定し、
結合容量Cstを介して信号線駆動電圧Vs(図18参
照)に重畳し、Vg1−Vg2を常に一定の条件で補助電圧
Vg1,Vg2の電圧値を変化させて液晶セルに印加される
突き抜け電圧等の不平衡電圧を相殺させることにより、
不平衡電圧によるフリッカー等の画質ムラを最小とする
駆動法である。従って、対向電極の電位は一定値の直流
電位に固定される必要がある。対向電極の電位は信号線
駆動電源電圧Vaddの概略2分の1に定められる。
【0050】ところで、第1実施形態の液晶表示装置
は、容量結合駆動を用いるとともに電圧値が異なる第1
基準電圧Vref1及び第2基準電圧Vref2を用いている。
第1、第2共通電極端子24L,24Rは対向電極との
接続点が異なるだけで、異なる対向電極と接続されるも
のではなく、第1、第2共通電極端子24L,24Rは
電気的には導通状態にあるから、1つの対向電極に第
1、第2基準電圧とによる2値の電圧が印加されること
になる。このような構成の第1実施形態の装置において
は、容量結合駆動方法に反するため、画素13に適正な
駆動電圧が印加されず、画質の劣化を招くのみならす、
フリッカー調整のために第1,第2補正電圧Vg1とVg2
を所定条件で変化させることに加えて、基準電圧を2値
としその一方を可変する基準電圧発生回路を加えること
は調整を複雑にしコストアップを招くのではないかと、
一見思われる。しかしながら、第1実施形態のように構
成することにより後述のように低コスト化,高画質化が
実現できる。
【0051】以下、第1基準電圧Vref1を第1共通電極
端子24Lに、第2基準電圧Vref2を第2共通電極端子
24Rに印加して液晶パネル15を駆動する原理とその
動作について説明する。
【0052】図2(a)は共通電極端子に流れる走査線
駆動電流を模式的に表した図である。走査線11は対向
電極16に接地された配線容量cと配線抵抗rとからな
る分布定数回路で表される。分布定数回路の1〜YMの
数字は走査線上に配置される画素13を示し、例えばX
1端子の1はX1番目の走査線11とY1番目の信号線
との交点に位置する画素13を表すことになる。
【0053】なお図2においてX1とXN番目の走査線
以外は図面が複雑になるので省略した。スイッチSWと
電圧Voは走査線駆動回路18を簡略した等価回路であ
る。また信号線12は走査線10,11と直交して配設
されているが、図2においては駆動端子だけを記載し
た。
【0054】Y1端子,Ym端子,YM端子は、図1の
信号線12に対応した駆動端子である。第1,第2共通
電極端子24L,24Rを夫々第1端子,第2端子とし
て示している。コンデンサC1a,C1bは図1に示すもの
と同じである。破線で描いた従来端子とは図15の共通
電極端子14をあらわす。コンデンサC0は図15のVr
ef出力回路23に内蔵される。
【0055】まず、図2及び図15を参照しながら従来
端子すなわち共通電極端子14に基準電圧Vrefが印加
される場合について説明する。X1端子に電圧Vo(駆動
電源電圧に相当する)が印加された場合には、走査線1
1に流れる電流(走査線駆動電流)は対向電極の面内を経
由して従来端子からVref出力回路23に流れる。その
電流をIで表しI波形として図2(b)に示した。走査線
駆動電源電圧は4値の電圧からなるが、ゲートオン電圧
Vgonは12V〜16V、ゲートオフ電圧Vgoffは−4
V〜−12V、第1補助電圧Vg1は−7V〜−15V、
第2補助電圧Vg2は−14V〜−22Vの範囲であるこ
とに対して、基準電圧Vrefは2.5V近辺をとり、各
駆動電源電圧が走査線11に印加された場合には相当に
大きなピーク値を持つ電流が対向電極16面内を流れ、
従来端子を経由してVref出力回路23に流れ込む。
【0056】そのために、ピーク電流に対して十分な容
量を持つVref出力回路23であること、対向電極16
の固有抵抗を小さくすることが要求される。Vref出力
回路23の容量が小さければ駆動電流によって基準電圧
が変動し、その結果、フリッカー,ちらつき等の画質ム
ラが生じる。また、対向電極16の固有抵抗が大きけれ
ば、対向電極内に駆動電流によって電位勾配が生じ、従
来端子から離れた位置にある画素13の基準電圧が従来
端子に近い画素13より低くなる。これは、画面内の各
画素13の基準電圧が僅かずつ異なるためであり、従来
端子に近い画面中央部の画素13には適正な駆動電圧が
加わるが、離れた位置の画素13、図中に示すA点とB
点において極大値をとることになる。その結果、画面の
周辺部に行くに従って基準電圧Vrefが適正値でなくな
ることから、不平衡電圧が大きくなり、画面上に不均一
なフリッカーやちらつき等の画質ムラが現れる。
【0057】この画質ムラは第1補助電圧Vg1と第2補
助電圧Vg2とを同時に変化させて不平衡電圧を相殺する
従来のフリッカー調整では抑制できないものである。何
故ならば、従来のフリッカー調整は配線間の容量結合に
よって生じる不平衡電圧を相殺するものだからである。
さらに、容量結合駆動は結合容量Cstを介して画素13
に所定の電圧を加える方式であるから、配線容量cが大
きくなり駆動電流のピーク値が他の画素より大きく、対
向電極16内の電圧勾配が大きくなる。したがって画面
中央部で画質ムラを最小としても、画面周辺部に行くに
従い画質ムラが大きくなり、しかも画質ムラが不均一で
あるために僅かでも目立つようになる。
【0058】このような現象は画面サイズが小さい場合
には画質ムラが実用レベル以下に収まり問題とはならな
いが、画面対角長15インチ近辺の液晶パネルでは顕著
に表れる。その対策として、従来技術の欄でも述べたよ
うに走査線11の両端から駆動する方法が採られるが、
コストアップにつながる。
【0059】次に、図1に示す第1実施形態のように信
号線Y1の外側に第1共通電極端子24L(図2では第
1端子)、信号線YMの外側に第2共通電極端子24R
(図2では第2端子)を設けた場合について説明する。
【0060】この場合においては、第1、第2共通電極
端子24L、24Rに分流して走査線駆動電流が流れる
ため、走査線駆動電流のピーク値が小さくなる。図2に
おいて、第1端子に流れる電流をI1、第2端子に流れ
る電流をI2として表した場合、当然ながらI=I1+I
2である(但し、図15のVref出力回路23の容量が十
分な場合に限る)。また、電流I1とI2の波形をI1
波形,I2波形として図2(b)に表した。
【0061】図2(b)からも明らかなように共通電極端
子を2つにすることで基準電圧出力回路の容量を従来の
ものより小さくすることができる。但し、走査線を分布
定数回路で表せば明快なことであるが、走査線11の駆
動端子に近い画素13ほどピーク値I2の大きい電流が
流れる。したがって、第1端子と第2端子にVref1,V
ref2を加えた場合には、第1端子により大きなピーク値
の電流が流れ込み、第1端子に比べて第2端子に流れる
電流はかなり小さい値になる。これは第2端子が走査線
の駆動端から離れた位置に配置されるからである。その
結果、画面中央部上端に1つの共通電極端子を設けた場
合と大差がないか、場合によっては、第1端子に流れ込
む電流が大きいために、画質ムラが生ずる可能性が残
る。
【0062】そこで本発明の第1実施形態の装置によれ
ば、第1,第2共通電極端子24L,24Rに加える電
圧値を変えて、第1共通電極端子24Lに流れ込む駆動
電流と第2共通電極端子24Rに流れ込む電流が均等と
なるようにする。このように第1基準電圧Vref1と第2
基準電圧Vref2とを調整して、駆動電流が第1,第2共
通電極端子24L,24Rに均等に流れ込むようにする
ことにより、対向電極内の電位勾配を小さくし画質ムラ
を実用レベル以下とすることができる。
【0063】図1の第1、第2基準電圧Vref1,Vref2
は次のようにして定められる。第2基準電圧Vref2を容
量結合駆動方式の理論値、つまり信号線駆動電源電圧V
addの概略1/2、すなわちRc=Rd、Vref2=(1/2)
Vaddとする。第1基準電圧Vref1は第2基準電圧Vref
2を中心として最大、信号線駆動電源電圧Vaddの約1割
の電圧値、すなわち、Vref1=Vref2±Vadd*10%
によって定められる。なお、コンデンサC1a,C1bは、
液晶パネル15の容量(共通電極端子に対する信号線,
走査線,液晶セル等の容量の合計)より十分に大きい値
(100倍以上)であることが必要である。また、図1
では第1基準電圧Vref1を可変にしているが、第1基準
電圧Vref1を固定して第2基準電圧Vref2を可変にする
構成であっても良い。
【0064】ところで、共通電極(コモン電極とも呼ば
れる)とは一般に液晶パネル内の各画素(液晶セルとも
いう)が共有する電極を指す。当然、液晶パネル内に共
通電極が形成され、その電極を引き出して外部の回路と
接続する端子を共通電極端子と呼称される。共通電極は
各画素が共有する電極であるということは、共通電極の
電位を基準に各画素が動作することになるわけで、共通
電極に加えられる電圧が、動作基準電圧、或いは単に基
準電圧と呼ばれる。
【0065】液晶パネルはTFTのドレインに接続され
た画素電極とそれに対峙した電極間に液晶を封入して画
素とする構成とするものが大半であるが、対峙した電極
を対向電極と呼ぶ。この対向電極は共通電極の役割を果
たすために、共通電極と混同されて使われる場合が多
い。図15に示すような容量結合型液晶パネルもこのよ
うな構成である。
【0066】なお、必ずしも対向電極が共通電極と一致
するものではない。例えば、横電界方式(IPS:In P
lane Switching)を採用する液晶パネル等、TFTが形
成される基板上に形成された電極を共通電極とし、対向
電極がない構成の液晶パネルも存在するからである。本
実施形態の液晶表示装置に用いる共通電極端子はTFT
型液晶パネルの各画素の共通電極の引き出し端子を指す
ものとし、その中に対向電極が含まれるものとする。
【0067】以上、容量結合型液晶パネルを一例として
説明したが、上記したように共通電極端子を有する液晶
パネルであれば本発明を適用でき同様の効果をあげるこ
とができる。 (実施の形態2)図3は本発明の第2実施形態における
液晶表示装置の構成図であり、25は液晶パネル、27
は液晶パネル25の駆動に適した信号線駆動回路、28
は液晶パネル25の駆動に適した走査線駆動回路、29
L、29Rは共通電極端子を示す。図3の液晶表示装置
は容量結合していない液晶パネル25を用いたものであ
る。なお、図3に示す制御回路22b、γ補正回路20
b、駆動電源回路19bの機能は基本的に図1の液晶表
示装置で説明した制御回路21、γ補正回路20、駆動
電源回路19の機能ものと同じであるので説明は省略す
る。容量結合していない液晶パネル25の画素の等価回
路を図4に示す。図4に示す回路は図17に示した容量
結合した液晶パネルの画素の等価回路から結合容量Cst
を除いたものである。このタイプの液晶パネルは非常に
一般的であり、AV機器からパーソナルコンピュータ等
の表示装置として幅広く使用されている。
【0068】図5(a)に図3の液晶表示装置の走査線
の駆動電圧波形の一例を示す。走査線駆動電源電圧はゲ
ートオン電圧Vgonとゲートオフ電圧Vgoffで順次走査
線を駆動する。この点は第1実施形態の液晶表示装置と
同様である。液晶パネル25の駆動方式としては、液晶
パネル25において基準電圧を第1実施形態の液晶表示
装置と同様に直流電位とするコモン一定駆動と、1水平
走査期間(1H)或いは1垂直走査期間(1V)毎に基
準電圧値を変えるコモン反転駆動とに大別できる。
【0069】本実施形態は、コモン一定駆動、コモン反
転駆動の両方に適用できるが、図3に示す波形はコモン
一定駆動の一例である。図1に示す第1実施形態の装置
と同様に液晶パネル25の最初の信号線駆動端子の外側
に第1共通電極端子29Lを、最後の信号線駆動端子の
外側に第2共通電極端子29Rを配置し、駆動電源回路
19bには第1基準電圧発生回路と第2基準電圧発生回
路を備え、第1基準電圧Vref1を第1共通電極端子29
Lに、第2基準電圧Vref2を第2共通電極端子29Rに
印加する。
【0070】なお、信号線駆動電源電圧Vaddについて
は第1実施形態の装置における信号線駆動電源電圧Vad
dは電圧値が異なるものとする。従って、第1、第2基
準電圧Vref1、Vref2も異なるものになる。
【0071】図5(b)はコモン一定とする駆動の第1
基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2の電圧レベル一例
を示すものであり、Vref1≧Vref2に設定されている。
なお、図5(b)に示す他にもVref1≦Vref2も場合も
あり得る。
【0072】コモン反転駆動の場合は、基準電圧がパル
スであるために図1または図3に示す演算増幅器を用い
た簡易な構成の基準電圧発生回路にはならない。コモン
反転駆動方式の基準電圧出力回路にはパルス発生回路が
必要となるためである。図5(c)はコモン反転駆動お
ける第1基準電圧Vref1と第2基準電圧Vref2の波形の
一例を示すものである。図5(c)において(Vc1+)
−(Vc1-)=(Vc2+)−(Vc2-)の関係を満たした
上で、第1と第2基準電圧のいずれか一方のセンター値
(図中のVc1、Vc2)を変化させれば、図1、図3の液
晶表示装置と同様の効果を得ることができる。 (実施の形態3)図6は本発明の第3実施形態における
液晶表示装置の構成図である。この第3実施形態におけ
る液晶表示装置は、図3に示す第2実施形態における装
置の液晶パネル25の第1共通電極端子29Lに抵抗R
eを第2共通電極端子29Rに抵抗Rfを介して結合し
その結合点と接地間に抵抗Rhを挿入し、基準電圧Vre
fを結合点に印加する構成としたものである。そして、
Re/RhとRf/Rhとを変えて適正な基準電圧Vre
fを第1、第2共通電極端子29L、29Rに加わるよ
うにするものである。コンデンサC1aとC1bは液晶パネ
ル25の容量より十分大きい値のものが必要である。C
1cは基準電圧Vrefに重畳するノイズを除去するために
挿入されるが、必要がなければ挿入する必要はない。
【0073】このように構成された第3実施形態の液晶
表示装置によれば、基準電圧Vrefを一つにできるため
に基準電圧出力回路が簡易な構成にでき低コスト化を図
ることができると共に、図1,図3の液晶表示装置と同
様の効果を期待できる。 (実施の形態4)図7は本発明の第4実施形態における
液晶表示装置に備えられた出力回路の構成を示すブロッ
ク図である。なお、第4実施形態における液晶表示装置
の構成は、図1に示す第1実施形態の装置における出力
回路22を図7に示す出力回路としたものである。
【0074】V1発生回路は、標準温度T0での第1補助
電圧Vg1を発生し、V2発生回路は標準温度T0での第2
補助電圧Vg2を発生するものである。フリッカー制御電
圧(Vf)発生回路は前記したように不平衡電圧を相殺
してフリッカーレベルを最小とするために電圧V1と電
圧V2に重畳する電圧Vfを発生するものである。Vfは
フリッカー調整VRによりフリッカーが最小となるよう
に設定される。フリッカー制御電圧Vfの範囲は概ね±
3Vの範囲内である。
【0075】液晶パネル温度補償電圧δV(T)発生回
路は、標準温度T0においてδV(T)=0とし、液晶
表示装置の輝度対駆動電圧の温度補償をする補償電圧δ
V(T)を発生するものである。液晶表示装置の輝度対
温度特性の一例を図8に示す。液晶パネルの透過率対駆
動電圧の特性にはノーマリホワイト(NWと略する)と
ノーマリブラック(NBと略する)との2つのタイプが
あるから、図8(a)にノーマリホワイト、図8(b)に
ノーマリブラック液晶パネルの温度特性の一例を示す。
図8に示すように、温度の変化によって特性曲線の形状
が一定のままで駆動電圧範囲が変化する。T1とT2は周
囲温度を示すものでT2≧T1である。一般的な液晶パネ
ルでは図8のように温度の上昇に対して駆動電圧範囲が
低くなる負の温度特性を示す。図8(a)でT0の場合、
Vwbは液晶表示装置の輝度が実用レベルで最大となる電
圧(以降、液晶パネルのオン電圧とする)であり、Vwa
は液晶表示装置の輝度が実用レベルで最小となる電圧
(以降、液晶パネルのオフ電圧とする)である。図8か
ら明らかなように、T0からT1の温度変化に対して駆動
電圧がVb1シフトして液晶パネルのオン電圧はVwb+V
b1、オフ電圧はVwa+Vb1になる。またT0からT2の温
度変化に対しては駆動電圧がVb2シフトして液晶パネル
のオン電圧はVwb−Vb2、オフ電圧はVwa−Vb2にな
る。
【0076】NBはNWと対称的な特性であって、温度
変化に対する駆動電圧のシフト量の絶対値はほぼ同じで
ある。図8ではシフト量の絶対値はNWとNBについて
同じとし、NBの温度T0での液晶パネルのオン電圧を
Vnb、オフ電圧をVnaとしている。なお、NBとNWで
は特性が対称であるために電圧Vb1とVb2の符号はNW
とNBとで逆になるがそれ以外はNWと同様であるため
にNBの説明は省略する。
【0077】輝度対駆動電圧の温度特性は輝度対駆動電
圧の特性曲線の勾配が、急峻でない場合には実用的に無
視できるレベルに収まることにより温度補償の必要性は
乏しいが、特性曲線の勾配が急峻となればなるほど、温
度特性により画質を劣化させるために温度補償の必要性
が増す。しかしその一方で特性曲線の勾配が急峻になれ
ばなるほど低駆動電圧で液晶パネルを駆動できるため
に、低消費電力が重要である携帯型表示装置などに適す
る。さらに低駆動電圧になれば信号線駆動回路の電源電
圧の絶対最大定格が小さくなり駆動LSIのチップサイ
ズが縮小されコストダウンを図ることができる。
【0078】なお、標準温度T0は一般的には25℃
で、温度T2は60℃近辺の値が用いられ、温度T1は−
10℃近辺の値が用いられる。もちろん液晶表示装置の
使用環境によって温度T1とT2が異なることはいうまで
もない。
【0079】図9は液晶パネルの温度補償の一例を示す
図であって、実線は液晶パネルの温度特性である。図9
の温度特性は図8に示す輝度対駆動電圧特性曲線の任意
の点の駆動電圧(一般的には最大輝度と最小輝度の中点
の輝度に対応する駆動電圧)の温度を変えて輝度一定の
条件でプロットしたものである。温度特性は、標準温度
T0が25℃である場合を基準としている。液晶パネル
温度補償電圧δV(T)(以下、単に補償電圧δV
(T)と称する)の温度特性を破線で示す。
【0080】図9では液晶パネルの温度特性に対して対
称となるように補償電圧δV(T)の温度特性を定めて
いる。実際には図9のように完全に対称となる補償電圧
δV(T)の温度特性を実現することは困難であるが、
実用的には対称と見なせる温度特性は適正な温度センサ
ーを用いれば実現できる。このような補償電圧δV
(T)を液晶パネルの駆動電圧に重畳すれば図9に一点
鎖線で示す温度に対して変化しない輝度特性を得ること
ができる。
【0081】図7において、V1発生回路とV2発生回路
は標準温度T0での第1と第2補助電圧を定めるもので
電圧V1とV2をそれぞれ出力する。第1補助電圧Vg1出
力回路は補助電圧V1にフリッカー制御電圧Vfと補償電
圧δV(T)を加算するものであり、第2補助電圧Vg2
出力回路は補助電圧V2にフリッカー制御電圧Vfを加算
し補償電圧δV(T)を減算するものである。第1補助
電圧Vg1出力回路の誤差電圧をδ1とし、第2補助電圧
Vg2出力回路の誤差電圧をδ2とすれば(数1)により
第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2を表すことができ
る。
【0082】
【数1】Vg1=V1+Vf+δ1+δV(T) Vg2=V2+Vf+δ2−δV(T) 誤差電圧δ1とδ2は回路部品のばらつき等により生じ
る。ここで標準温度T0における補助電圧V1と補助電圧
V2との差は同じ設計値と同じ製造プロセスで製造され
る液晶パネル15については一定である。すなわち、V
1−V2=Cとすれば、Vg1−Vg2−2・δV(T)=δ
1−δ2=δを第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2のト
ラッキングエラーと定める。容量結合した液晶パネル1
5のδは±0.3Vの範囲内であれば画質に影響を与え
ることはなく、液晶パネル15の信頼性が低下すること
もないことは実験により確認されている。したがって、
本発明ではδを(数2)の値を満たすものとする。
【0083】
【数2】Vg1−Vg2−2・δV(T)=δ1−δ2=δ −0.3V≦δ≦+0.3V (数2)の値を満たすことにより、図7の出力回路は簡
易な構成で高精度な温度補償された駆動電源電圧を出力
することができ、図1に示す第1実施形態の液晶表示装
置の低コスト化と高画質化に寄与できる。なお、温度セ
ンサーTSはサーミスタを用いる場合が多い。
【0084】次に、第4実施形態の駆動電源装置の回路
構成の例を図10と図11に分けて説明する。図10は
Vgon、Vgoff、Vgss、Vref、Vadd出力回路とV1、
V2発生回路の回路図であり、図11はVfとδV(T)
発生回路とVg1とVg2出力回路の回路図である。
【0085】図10において、40はVgon出力回路、
41はVgss出力回路、42はVadd出力回路を示す。4
0〜42に示す回路はスイッチング電源を示し、スイッ
チング電源40〜42は単一の入力電圧Vinにより動作
する。T1〜T3はスイッチング用のトランス、D1〜D3
はダイオード、C1〜C3は平滑コンデンサー、R1〜R6
は抵抗を示し、各出力回路の誤差電圧を検出する分圧回
路に用いられる。制御回路1〜3は各スイッチング電源
の出力を定電圧に保つ制御回路である。これには専用の
LSIを用いる場合が多い。
【0086】44はV1発生回路、45はV2発生回路、
50はVgoff出力回路を示す。Op2,Op3とOp10は演
算増幅器を示し、ボルテージフォロワーとして用いられ
る。これら各電圧は設計値と製造プロセスが同じ容量結
合した液晶パネル15を用いる場合は一義的に定まる。
【0087】また、電圧V1と電圧V2も各抵抗R9、R1
0、R11、R12によって定められ、簡易な回路で高精度
な電圧V1、V2を得ることができる。ゲートオフ電圧V
goffも同様に抵抗R40とR41により定められる。なお、
図10の演算増幅器Op2,Op3とOp10の電源には信号
線駆動電源電圧Vaddと走査線駆動電源電圧Vgssを用い
る。
【0088】図11において、46はVf発生回路を示
し、Vf発生回路46は、走査線駆動電源電圧Vgssと信
号線駆動電源電圧Vaddとの間に抵抗R13と抵抗R14と
フリッカー調整用の半固定抵抗VR1を挿入して、半固定
抵抗VR1を調整して、演算増幅器Op4からフリッカーを
最小とするフリッカー制御電圧Vfを出力するものであ
る。47はδV(T)発生回路、THはサーミスタを示
す。
【0089】演算増幅器Op5は反転増幅器として用いら
れる。抵抗R20、R21と半固定抵抗VR2とによる分圧回
路は標準温度T0で不平衡電圧δ(T)=0Vに設定す
るためのものである。もちろん、半固定抵抗VR2を省略
して高精度の抵抗を用いて標準温度T0でδ(T)=0
Vに設定しても良い。
【0090】また、不平衡電圧δV(T)の温度特性の
一例として図8に示したが、液晶パネル15の温度特性
を求めてその温度特性を補償する特性となるように液晶
パネル15に合わせ込む。そのような温度特性は抵抗R
15〜R19とサーミスタTHを用いることによって比較的
容易に実現できる。現状としては抵抗とサーミスタの抵
抗値をパラメータとしてシミュレーションをして最適な
値を求めている。
【0091】48はVg1出力回路を示し、Vg1出力回路
48は、演算増幅器Op6による反転回路を用いた加算回
路と演算増幅器Op7による差動増幅回路とからなる。ま
ず、加算回路にフリッカー制御電圧Vfと不平衡電圧δ
V(T)が入力されて−(Vf+δV(T))が出力さ
れる。差動増幅回路の反転入力端子に−(Vf+δV
(T))が入力され、非反転入力端子に補助電圧V1が
入力され、Vg1=V1+Vf+δV(T)+δ1の出力が
得られる。ここで、δ1はVg1出力回路48の誤差電圧
である。49はVg2出力回路を示し、演算増幅器Op8と
Op9による2つの差動増幅回路からなる。演算増幅器O
p8による差動増幅回路の非反転入力端子に不平衡電圧δ
V(T)が入力され、反転端子にフリッカー制御電圧V
fが入力され、δV(T)−Vfが出力される。演算増幅
器Op8による差動増幅回路の反転入力端子にδV(T)
−Vfが入力され、非反転入力端子に補助電圧V2が入力
され、Vg2=V2+Vf−δV(T)+δ2の出力が得ら
れる。ここで、δ2はVg2出力回路の誤差電圧である。
【0092】このようにして(数1)の第1補助電圧V
g1と第2補助電圧Vg2を得ることができる。トラッキン
グエラーδ=δ1−δ2を±0.3V以内にすることは、
抵抗値の誤差が1%以下の抵抗を用いれば汎用の演算増
幅器を用いて容易に実現できる。なお、加算回路と差動
増幅回路の抵抗値は要求されるフリッカー制御電圧V
f、第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2の値による
が、加算回路をR22=R23=R24として増幅度1に設定
し、差動増幅回路をR26=R27=R28=R29、R30=R
31=R32=R33、R34=R35=R36=R37として増幅度
1に設定すれば回路が単純となる。なお、C4〜C13は
パルス性ノイズの除去や電圧の安定化を図るために挿入
されるものである。
【0093】このように第4実施形態の液晶表示装置に
よれば、駆動電源回路を高精度で簡易な構成の回路を用
いて低価格で実現できるため、大きい動作温度範囲で高
画質の画像を表示することができる。
【0094】(実施の形態5)図12は、本発明の第5
実施形態における液晶表示装置の駆動電源回路のブロッ
ク図である。なお、図7に示す第4実施形態の液晶表示
装置における駆動電源回路の部材と同一の部材について
は同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0095】この第5実施形態における液晶表示装置
は、図7に示す駆動電源回路の構成から、液晶パネル温
度補償電圧δV(T)発生回路を無くしたものである。
したがって、第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2は
(数3)に示す式で表される。
【0096】
【数3】Vg1=V1+Vf+δ1 Vg2=V2+Vf+δ2 図12に示す駆動電源回路は、輝度対駆動電圧の特性曲
線が急峻でなく温度による輝度の変化が実用的に無視で
きる液晶表示装置に適する。当然ながら、液晶パネルは
容量結合した液晶パネルである。
【0097】図13は、図12の駆動電源回路における
Vf発生回路とVg1出力回路とVg2出力回路の一例を示
す回路図であり、48aはVg1出力回路、49aはVg2
出力回路を示す。すなわち、図11に示す回路における
δV(T)発生回路47がない点、およびVg1出力回路
48、Vg2出力回路49の回路構成が異なる以外の点に
ついては、図11の回路と同様である。
【0098】Vg1出力回路48aは図11のVg1出力回
路48から加算回路を除いた回路、Vg2出力回路49a
はVg1出力回路49から差動増幅器を除いた回路からな
る。したがって、(数3)の式より、温度補償電圧が加
減算されていない第1補助電圧Vg1と第2補助電圧Vg2
が得られる。
【0099】このように温度補償機能をなくすことによ
り、駆動電源回路がさらに単純化され低コスト化が図れ
る。その結果、容量結合した液晶パネルを用いた液晶表
示装置は多出力の駆動電源装置が必要となり複雑でコス
トアップになるという弱点を補うことができる。
【0100】(実施の形態6)次に、本発明の第6実施
形態について説明する。この第6実施形態は、電圧V1
と電圧V2との関係を事前に求めることによって、駆動
電源回路の設計を非常に容易にしようとするものであ
る。
【0101】ゲートオン電圧Vgon、ゲートオフ電圧Vg
offは、液晶パネルの設計値と製造プロセスによって一
義的に定まる。ここで、電圧V1と電圧V2は結合容量C
stを介して液晶セルに加えられるため、電気物理より求
められる電荷量Cgdおよび電荷量Cstと、図5に示す液
晶セルの駆動電圧の条件、すなわち|Vg1c|=|Vg2c
|とから、(数4)に示す理論的に必要な電圧V1と電
圧V2が求められる。
【0102】
【数4】(V1+V2)/2=Vgoff・{1+(Cgd/C
st)}−Vgon・(Cgd/Cst) Vgon>V1>Vgoff>V2 この(数4)を満たすように、電圧V1と電圧V2を予め
設定することが可能になったため、駆動電源回路の設計
を非常に容易にすることができる。
【0103】(実施の形態7)次に、本発明の第7実施
形態について説明する。第7実施形態は、図1、図3ま
たは図6の駆動電源回路19、19bに出力電圧をオン
・オフさせる制御信号を出力する制御端子を備えたもの
である。図示は省略するが、図10の制御回路1〜3に
制御信号により出力をオン・オフできる制御回路を設け
れば容易に実現できる。
【0104】このような制御端子を駆動電源回路に備え
ることにより、液晶表示装置をリモートコントロールす
ることができる。
【0105】(実施の形態8)図14は本発明の第8実
施形態における液晶表示装置に用いる駆動電源回路の構
成を示す説明図であって、この第8実施形態は、図1に
示す第1実施形態における駆動電源回路19のVgon、V
goff、Vadd、Vg1、Vg2とVrefの出力回路22とV
f、δV(T)の発生回路をモジュール化したものであ
る。
【0106】駆動電源回路19の一部をモジュール化す
るとコストの低減や品質の向上あるいは異なる液晶表示
装置間の部品の共用化を図ることができる。図14の電
源モジュールは、ガラスエポキシ等のプリント基板、あ
るいはセラミック等の絶縁体を基板とし銅箔等の金属に
よる配線パターンと出力端子を形成して、前記した各出
力回路の主要な回路部品を実装したものである。フリッ
カー調整端子はフリッカー制御電圧Vfを調整する制御
回路を接続する端子であり、温度制御端子は温度センサ
ーに接続する端子である。
【0107】なお、第7実施形態の回路のようなオン/
オフ制御端子を備えない駆動電源回路についても図14
と同様なモジュールとしても良い。
【0108】(実施の形態9)次に、本発明の第9実施
形態について説明する。この第9実施形態は、図1、図
3、図6の出力回路22、22bにおけるオンとオフで
の出力電圧の条件を定めるものである。
【0109】出力回路22(22b)の負荷となる走査
線駆動回路18にはゲートオン電圧Vgon、ゲートオフ
電圧Vgoff、第1補助電圧Vg1、第2補助電圧Vg2、負
電源電圧Vgssが加えられる。走査線駆動回路18の各
出力における平均の電圧レベルはVgoffと見なされる。
走査線駆動回路18の各出力回路の出力端子はVgoffの
電圧レベルに対して前記各電圧の出力回路の入力にVgo
nが最初に加えられたとすれば、出力回路の入出力端子
間にVgon−Vgoffの過大な電圧(Max25V程度)
が加わり、走査線駆動回路18がラッチアップして劣化
あるいは破壊するに至る場合となれば、液晶表示装置の
信頼性が著しく低下する。
【0110】これを未然に防ぐには駆動電源回路19
(19b)がオンしたときにVgoff、Vgonの順で出力
すれば良い。そのようなシーケンスは図10の制御回路
1に遅延回路を設け、C1とC13の値とを組み合わせて
VgoffとVgonの遅延時間を定めれば容易に実現され
る。
【0111】同様の問題が、駆動電源回路19がオフす
る場合にも生じる。駆動電源回路19のオフ後のVgon
とVgoffとVgssの電圧レベルをVgon(off)とVgoff(of
f)とVgss(off)と表記する。この場合は、当然ながらV
gonとVgoffの関係が逆になることと、電圧レベルが問
題となること、そして走査線駆動回路18のロジック回
路の動作によって出力回路を制御するためにはVgssを
ロジック回路の接地電位とする場合があることから、V
gon(off)≧Vgoff(off)≧Vgss(off)を満たせばよいこ
とになる。この条件は図10の制御回路1と2に遅延回
路を設け、コンデンサーC1とC2とC13の値とを組み合
わせれば比較的容易に実現できる。
【0112】勿論、走査線駆動回路18において対策が
なされておれば、上記した出力電圧の条件は不要とな
る。
【0113】このように、第9実施形態の液晶表示装置
における駆動電源回路は、オンするときにはVgoffとV
gonの順に出力し、オフ後はVgon(off)≧Vgoff(off)≧
Vgss(off)を満たすものであり、液晶表示装置の信頼性
を向上させることができる。なお、走査線駆動電源電圧
Vgssを必要としない走査線駆動回路もあるが、この場
合は、Vgon(off)≧Vgoff(off)を満たせば良い。
【0114】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、上述した実施形態によれば、半固定抵抗VR1に
よってフリッカー調整をしているが、事前にフリッカー
最小レベルとなる値、例えば、フリッカー最小レベルと
なる半固定抵抗VR1の抵抗値が求められていれば、その
値の抵抗に置き換えることでも良く、フリッカー調整の
ために半固定抵抗VR1を用いなければならないというこ
とではない。
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液晶パネ
ルに第1、第2共通電極端子を配置し、電源回路から出
力される第1基準電圧を第1共通電極端子に、第2基準
電圧を第2共通電極端子に印加することにより、液晶表
示装置のフリッカーやちらつき等の画質ムラを実用レベ
ル以下にすることが可能になり、低コストで高画質な液
晶表示装置を実現できる。
【0116】また、容量結合した液晶パネルを用いた液
晶表示装置の性能を十二分に発揮し、走査線駆動電源電
圧を適切に制御してフリッカー調整を容易にし、液晶パ
ネルの温度補償を正確にでき、精度の高く簡易な構成で
モジュール化に適した低コストな駆動電源回路を実現で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における液晶表示装置の
構成図
【図2】共通電極に流れる走査線駆動電流を分布定数回
路により模式的に表した説明図
【図3】本発明の第2実施形態における液晶表示装置の
構成図
【図4】容量結合しない液晶パネルの画素の構成を示す
説明図
【図5】図3の駆動電源回路の各出力電圧の波形図
【図6】本発明の第3実施形態における液晶表示装置の
構成図
【図7】図1の液晶表示装置の駆動電源回路の構成図
【図8】液晶表示装置の輝度対温度特性の一例を示す説
明図
【図9】液晶パネルの温度補償の一例を示す説明図
【図10】図7の駆動電源回路の一例を示す回路図
【図11】図7の駆動電源回路の一例を示す回路図
【図12】本発明の第4実施形態における液晶表示装置
の駆動電源回路の構成図
【図13】図11の駆動電源回路の一例を示す回路図
【図14】図7の駆動電源装置のモジュール構成を示す
説明図
【図15】従来の液晶表示装置の構成図
【図16】容量結合した駆動電圧波形図
【図17】容量結合した液晶パネルの画素の構成を示す
説明図
【図18】液晶セルに印加される駆動電圧波形波形図
【符号の説明】
10 表示に寄与しない走査線 11 走査線 12 信号線 13 画素 14,24L,24R,29L,29R 共通電極端子 15,25 液晶パネル 16 対向電極 17,27 信号線駆動回路 18,28 走査線駆動回路 19,19b 駆動電源回路 20,20b γ補正回路 21,21b 制御回路 22,22b 出力回路 23 Vref出力回路 40 Vgon出力回路 41 Vgss出力回路 42 Vadd出力回路 43 Vref出力回路 44 V1発生回路 45 V2発生回路 46 Vf発生回路 47 δV(T)発生回路 48,48a Vg1出力回路 49,49a Vg2出力回路 50 Vgoff出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 3/36 G09G 3/36 (56)参考文献 特開 平3−168617(JP,A) 特開 平6−138843(JP,A) 特開 平5−210092(JP,A) 特開 平8−278481(JP,A) 特開 平5−265388(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/133 G09G 3/36

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号線および複数の走査線を互い
    に交差するように設け、前記信号線と走査線との各交点
    にTFT設けられた液晶パネルと、 前記信号線に駆動電圧を与える信号線駆動回路と、前記
    走査線に駆動電圧を与える走査線駆動回路と、 前記信号線駆動回路および走査線駆動回路に駆動電圧を
    供給する電源回路と、を備えた液晶表示装置であって、 前記液晶パネルは、少なくと第1共通電極端子第2
    共通電極端子し、 前記電源回路は、前記第1共通電極端子に第1基準電圧
    を出力、前記第2共通電極端子に前記第1基準電圧と
    は異なる第2基準電圧を出力ることを特徴とする液晶
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電源回路は、前記第1基準電圧と前
    記第2基準電圧のいずれか一方を基準として他方を変化
    させることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電源回路は、前記第1基準電圧と前
    記第2基準電圧のいずれか一方を基準電圧として出力
    し、前記第1共通電極端子と前記第2共通電極端子とを
    結合する結合点に前記基準電圧を加えることを特徴とす
    る請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1共通電極端子と前記結合点との
    間に第1抵抗を接続し、前記第2共通電極端子との間に
    第2抵抗を接続したことを特徴とする請求項3記載の液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記電源回路が前記信号線駆動回路に出
    力する駆動電圧の値をVaddとし、前記第1基準電圧ま
    たは前記第2基準電圧のいずれか一方の電圧値をVrと
    した場合に、 |Vadd−2・Vr|≦0.1 を満たすことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記液晶パネル、前記複数の信号線と
    画像表示に寄与しない最初段または最終段の1本を除く
    走査線との各交点に画素電極とドレインと され
    TFTを配置し、前段の走査線と前記TFTの前記ドレ
    インとが所定容量(Cst)で結合し、前記画素電極に対
    峙して対向電極を設け、前記画素電極と対向電極間に液
    晶を封入して画素とした容量結合型液晶パネルである
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記電源回路は、 前記液晶パネルの温度を検知する温度センサーからの出
    力信号を基に温度補償電圧(δV)を出力する温度補償
    電圧発生回路と、 前記液晶パネルの標準温度に対応し、前記容量を介して
    画素に印加される電圧の基準となる第1標準補助電圧
    (V1)および第2標準補助電圧(V2)を出力する標準
    補助電圧出力回路と、 前記液晶パネルが標準温度で動作するとき、第1標準補
    助電圧(V1)にフリッカー制御電圧(Vf)を加算した
    電圧を、前記容量を介して画素に印加される第1補助電
    圧(Vg1)として出力し、前記液晶パネルが標準温度と
    異なる温度で動作するとき、第1標準補助電圧(V1)
    にフリッカー制御電圧(Vf)を加算した電圧に温度補
    償電圧(δV)を加算した電圧を、前記容量を介して画
    素に印加される第1補助電圧(Vg1)として出力する第
    1補助電圧出力回路と、 前記液晶パネルが標準温度で動作するとき、第2標準補
    助電圧(V2)にフリッカー制御電圧(Vf)を加算した
    電圧を、前記容量を介して画素に印加される第2補助電
    圧(Vg2)として出力し、前記液晶パネルが標準温度と
    異なる温度で動作するとき、第2標準補助電圧(V2)
    にフリッカー制御電圧(Vf)を加算した電圧に温度補
    償電圧(δV)を減算した電圧を、前記容量を介して画
    素に印加される第2補助電圧(Vg2)として出力する第
    2補助電圧出力回路とを備えたことを特徴とする請求項
    6記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記電源回路は、 前記容量を介して画素に印加される電圧の基準となる第
    1標準補助電圧(V1)および第2標準補助電圧(V2)
    を出力する標準補助電圧出力回路と、 前記第1標準補助電圧(V1)にフリッカー制御電圧
    (Vf)を加算した電圧を、前記容量を介して画素に印
    加される第1補助電圧(Vg1)として出力する第1補助
    電圧出力回路と、 前記第2標準補助電圧(V2)にフリッカー制御電圧
    (Vf)を加算した電圧を、前記容量を介して画素に印
    加される第2補助電圧(Vg2)として出力する第2補助
    電圧出力回路とを備えたことを特徴とする請求項6記載
    の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記第1補助電圧出力回路の誤差電圧
    (δ1)と前記第2補助電圧出力回路の第2誤差電圧
    (δ2)との差を、前記第1補助電圧(Vg1)と第2補
    助電圧(Vg2)のトラッキングエラー(δ)とした場
    合、 トラッキングエラー(δ)を±0.3Vの範囲内とする
    ことを特徴とする請求項7または8記載の液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】 前記TFTのソースとドレイン間に形
    成される容量(Cgd)と前段あるいは後段のゲートとド
    レイン間に形成される容量(Cst)と、前記TFTのオ
    ン電圧(Vgon)、前記TFTのオフ電圧(Vgoff)、
    第1標準補助電圧(V1)および第2標準補助電圧(V
    2)は、 (V1+V2)/2 =Vgoff・{1+(Cgd/Cst)}−Vgon・(Cgd/
    Cst) かつ Vgon>V1>Vgoff>V2 を満たすことを特徴とする請求項1または6記載の液晶
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記電源回路は、信号線駆動電源電圧
    (Vadd)と、前記TFTをオンにするオン電圧(Vgo
    n)と、前記TFTをオフにするオフ電圧(Vgoff)と
    を単一の入力電圧から発生させるスイッチング電源モジ
    ュールから構成されることを特徴とする請求項1または
    6記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記電源回路は、信号線駆動電源電圧
    (Vadd)と、前記TFTをオンにするオン電圧(Vgo
    n)と、前記TFTをオフにするオフ電圧(Vgoff)
    と、第1補助電圧(Vg1)および第2補助電圧(Vg2)
    とを単一の入力電圧から発生させるスイッチング電源モ
    ジュールから構成されることを特徴とする請求項1また
    は6記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記スイッチング電源モジュールに、
    第1基準電圧または第2基準電圧の少なくとも一方の電
    圧を発生させる機能を付加したことを特徴とする請求項
    11または12記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記電源回路は、制御信号により出力
    をオン・オフする制御端子を備えたことを特徴とする請
    求項1または6記載の液晶表示装置の駆動電源装置。
  15. 【請求項15】 前記電源回路がオンするときには、T
    FTをオフにするオフ電圧(Vgoff)、TFTをオンに
    するオン電圧(Vgon)の順に出力し、オフしてからの
    オン電圧(Vgon)、オフ電圧(Vgoff)と走査線駆動
    回路の負電源電圧(Vgss)の電圧値をそれぞれ、 Vgon(off)、Vgoff(off)、Vgss(off)とした場合に、 Vgon(off)≧Vgoff(off)≧Vgss(off) を満たすことを特徴とする請求項1または6記載の液晶
    表示装置。
  16. 【請求項16】 前記電源回路は、前記液晶パネルの動
    作点を定める基準電圧回路を有し、この基準電圧回路が
    前記第1共通電極端子に前記第1基準電圧を出力し、前
    記第2共通電極端子に前記第2基準電圧を出力すること
    を特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の液晶
    表示装置。
  17. 【請求項17】 前記第1共通電極端子は、最初の前記
    信号線の駆動端子の外側に配置され、前記第2共通電極
    端子は、最後の前記信号線の駆動端子の外側に配置され
    たことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項記載
    の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 前記第1共通電極端子及び第2共通電
    極端子は、1つの対向電極に接続されていることを特徴
    とする請求項1〜17のいずれか1項記載の液晶表示装
    置。
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