JP3570405B2 - 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器 - Google Patents

電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP3570405B2
JP3570405B2 JP2001280210A JP2001280210A JP3570405B2 JP 3570405 B2 JP3570405 B2 JP 3570405B2 JP 2001280210 A JP2001280210 A JP 2001280210A JP 2001280210 A JP2001280210 A JP 2001280210A JP 3570405 B2 JP3570405 B2 JP 3570405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
power supply
circuit
supplied
supply line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001280210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003022063A (ja
Inventor
久展 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001280210A priority Critical patent/JP3570405B2/ja
Priority to US10/237,684 priority patent/US7106319B2/en
Publication of JP2003022063A publication Critical patent/JP2003022063A/ja
Priority to US10/950,570 priority patent/US7205990B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3570405B2 publication Critical patent/JP3570405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
近年の携帯電話、携帯情報端末又はゲーム装置などの電子機器には、表示装置及び表示駆動のために用いられる電源回路が組み込まれている。このような表示装置及び電源回路に対して、電池を電源とした長時間の動作を実現するため、低消費電力化が強く要求されている。
【0003】
表示装置は、例えば互いに交差する複数のソース電極及び複数のゲート電極により特定される画素を有する表示パネル本体(表示体)を含む。ソースドライバ(ソース電極駆動回路)及びゲートドライバ(ゲート電極駆動回路)は、それぞれソース電極及びゲート電極に所与の電圧を供給し、協調してソース電極及びゲート電極とにより特定される画素の表示制御を行う。
【0004】
表示装置を構成する部品点数を減らして低コスト化を図るための1つの方策として、例えばゲートドライバ及びソースドライバに対して必要な電圧を供給する電源回路を、ソースドライバに内蔵することが考えられる。
【0005】
しかしながら、ゲートドライバがゲート電極に供給する電圧は、ソースドライバがソース電極に供給する電圧より高いものとなっている。
【0006】
したがって、ゲートドライバに電圧を供給する電源回路については、高耐圧プロセスで製造する必要がある。そのため、複雑な回路構成であって高耐圧プロセスが必要のないソースドライバが製造される高精細プロセスを用いて、このような電源回路を内蔵させることができない。さらに、高い電圧を生成すると電源回路自体の消費電力も大きくなってしまうという問題もある。
【0007】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低消費電力で、低耐圧の高精細プロセスで製造された電源回路を用いて高い電圧を供給するための電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1の電位に対して負極性の出力電位を生成するための電圧変換回路であって、所与の電位間を変化する所与のタイミング信号が供給されるノードと、前記出力電位が供給される出力電源線とを容量結合するキャパシタと、前記第1の電位と、該第1の電位に対して正極性の入力電位との差に基づいて、前記第1の電位に対して負極性の負電源電位を生成する負電源生成回路と、前記負電源電位が供給されるノードと前記出力電源線との間に挿入され、所与のスイッチング制御信号に基づいて制御されるスイッチング素子とを含み、前記所与のタイミング信号と前記スイッチング制御信号とは、互いに同期して変化することを特徴とする。
【0009】
ここで、2つの信号が互いに同期して変化するとは、両信号が時間的にほぼ同時に(同一タイミングで)又は一定関係をもって変化することをいう。
【0010】
本発明によれば、所与のタイミング信号が供給されるノードと出力電源線とを容量結合するキャパシタと、負電源電位が供給されるノードと出力電源線との間に挿入されたスイッチング素子とを設け、所与のタイミング信号とスイッチング素子を制御するスイッチング制御信号とを同期させるようにしたので、スイッチング素子を介して出力電源線に供給された負電源電位を、所与のタイミング信号に同期して変化させた出力電位として得ることができるようになる。しかも、第1の電位に対して正極性の入力電位を生成する電源回路の耐圧が低い場合であっても、本発明に係る電圧変換回路による第1の電位に対して負極性の出力電位との間で、高い電圧を供給することができるようになり、電源回路の製造コストの低減に貢献することができるようになる。
【0011】
ここで、所与のタイミング信号としては、表示装置における画素電極に対向する対向共通電極に付与するコモン電位(VCOM)の極性反転タイミング信号を適用することができる。この場合、液晶の保持特性を補うために補助容量を付加容量方式で形成された表示装置に対して、適切な極性反転を行う電位を生成することができる。
【0012】
また本発明は、前記スイッチング素子は、n型スイッチングトランジスタであり、前記負電源生成回路は、ソース端子が前記第1の電位に接続されたp型トランジスタと、第1の昇圧クロックが供給される第1のノードと前記p型トランジスタのゲート端子とを容量結合する第1のキャパシタと、前記p型トランジスタのソース端子及びゲート端子の間に接続された第1のレベルシフタと、ドレイン端子が前記p型トランジスタのドレイン端子に接続され、ソース端子が第2のノードに接続されたn型トランジスタと、前記第1の電位と前記第2のノードとを容量結合する第2のキャパシタと、第2の昇圧クロックが供給される第3のノードと前記n型トランジスタのゲート端子とを容量結合する第3のキャパシタと、前記n型トランジスタのソース端子及びゲート端子の間に接続された第2のレベルシフタと、所与の電位が供給される第4のノードと前記n型トランジスタのドレイン端子とを容量結合する第4のキャパシタとを含み、前記第2の昇圧クロックが立ち下がってから前記第1の昇圧クロックが立ち下がり、前記第1の昇圧クロックが立ち上がってから前記第2の昇圧クロックが立ち上がり、前記所与の電位は、前記第1の昇圧クロックの立ち下がりに同期して前記入力電位に変化し、前記第2の昇圧クロックの立ち上がりに同期して前記第1の電位に変化し、前記n型トランジスタのソース端子が、前記出力電源線に接続されていることを特徴とする。
【0013】
ここで、第1及び第2の昇圧クロックについて、第2の昇圧クロックが立ち下がってから第1の昇圧クロックが立ち下がり、第1の昇圧クロックが立ち上がってから第2の昇圧クロックが立ち上がるということは、例えばn型トランジスタをオンにする期間とp型トランジスタをオンにする期間(アクティブになる期間)が互いにノンオーバラップであることをいう。
【0014】
本発明によれば、負電源生成回路を2つのトランジスタと、4つのキャパシタと、2つのレベルシフタとで構成することができるので、上記した効果に加えて、回路構成の簡素化を図ることができる。
【0015】
また本発明に係る表示装置は、第1及び第2の電位を供給する第1及び第2の電源線に接続され、前記第1及び第2の電位の差に基づいて昇圧した第3の電位を第3の電源線に供給する第1の昇圧回路と、前記第1及び第3の電源線に接続され、前記第1および第3の電位の差に基づいて生成した定電位である第4の電位を第4の電源線に供給する電位調整回路と、前記第1及び第4の電源線に接続され、前記第1及び第4の電位の差に基づいて昇圧した第5の電位を第5の電源線に供給する第2の昇圧回路と、を有する電源回路と、複数のソース電極及び複数のゲート電極を有する表示体と、前記第1の電位が供給される前記第1の電源線と、入力電位として前記第5の電位が供給される第5の電源線とが接続された上記記載の電圧変換回路と、少なくとも前記第4の電源線が接続され、前記複数のソース電極を駆動するソース電極駆動回路と、少なくとも前記第5の電源線と、前記電圧変換回路によって生成された出力電位が供給される出力電源線と、が接続されたゲート電極駆動回路と、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、上記した電圧変換回路は、表示装置を表示駆動するために高い電圧を生成するべく、これまで高耐圧の製造プロセスを用いらざるを得なかった電源回路と接続することで、電源回路が生成すべき電圧を低くして、電源回路の製造コストを低減し、結果的に表示装置の低コスト化を図ることができる。
【0017】
この電源回路としては、例えば表示体が有するソース電極及びゲート電極を駆動する回路のための電源を生成する電源回路であって、第1(VSS)及び第2(VDD)の電位を供給する第1及び第2の電源線に接続され、前記第1及び第2の電位の差に基づいて生成した第3の電位(VOUT)を第3の電源線に供給する第1の昇圧回路と、前記第1及び第3の電源線に接続され、前記第1及び第3の電位の差に基づいて生成した定電位である第4の電位(VDDHS、VDGPなど)を第4の電源線に供給する電位調整回路と、前記第1及び第4の電源線に接続され、前記第1及び第4の電位の差に基づいて昇圧した第5の電位を第5の電源線に供給する第2の昇圧回路と、を備え、少なくとも前記第4の電位はソース電極駆動回路へ供給し、少なくとも前記第5の電位はゲート電極駆動回路へ供給するものが考えられる。
【0018】
アクティブ駆動素子を画素に有する表示パネル(表示体)、例えばTFT液晶パネル(表示パネル)などでは、ソース電極に印加する電位に応じて液晶の配向が定まり階調表示やカラー表示の品位に大きく影響を与える。したがって、ソース電極印加電位を作成するソース電極駆動回路へは、精度の高い電位を有する電源を供給する必要がある。一方、ゲート電極に印加する電位については、基本的にアクティブ駆動素子のゲート制御を行えば足りるので、ソース電極へ印加する電位程は精度を必要としない。
【0019】
これらの特性に着目して構成した電源回路は、昇圧した第3の電位(VOUT)を定電位である第4の電位(VDDHS、VDGPなど)に調整する電位調整回路を有するので、ソース電極駆動回路用の電位を精度よく提供することができる。あわせて、比較的電位の高い第5の電位(VDDHG)付近で電位調整(レギュレート)をしていないので、いたずらにレギュレータ回路で電力を消費することもなく低消費電力な電源回路を提供できる。
【0020】
ここで、上記の電源回路と、第1及び第4の電源線が接続されたソース電極駆動回路とを備えた半導体装置を構成するようにしてもよい。電源回路を内蔵するソース電極駆動回路を1チップの半導体装置として構成することにより、コンパクトな実装が可能な半導体を要求される、携帯電話、携帯情報端末又はゲーム装置などの電子機器への適用ニーズに応えることができる。
【0021】
ところで、ゲート電極駆動回路で必要とされる電位は、例えば−15Vから+15V程度である。ここで、電源回路を内蔵するソース電極駆動回路はメモリやロジック回路を有している。これを構成するために高精細な低耐圧プロセスによって半導体回路が形成される。これによりチップ全体の耐圧が制限される。一方、電源回路は高耐圧プロセスを必要とする。したがって当該チップにおいては−15Vから+15Vのすべての域を出力することができる電源回路をメモリ等と混載して提供することが困難となっている。よって、通常においてはソース電極駆動回路と電源回路とが混在する半導体装置は提供されていなかった。
【0022】
これによって、0Vから+15Vの域は電源回路からゲートドライバに供給し、−15Vから0Vの域は電圧変換回路からゲートドライバに供給することができ、ソース電極駆動回路と電源回路とが混在する半導体装置が提供することができる。
【0023】
したがって、上記の電源回路と前記第1及び第4の電源線が接続された前記ソース電極駆動回路とを混載した半導体装置と、前記第1及び第5の電源線と、上記の電圧変換回路により生成された第6の電位が供給される第6の電源線と、が接続された前記ゲート電極駆動回路とを備えた表示装置を構成することができる。
【0024】
また本発明に係る電子機器は、上記記載の電圧変換回路を含むことを特徴とする。
【0025】
また本発明に係る電子機器は、第1及び第2の電位を供給する第1及び第2の電源線に接続され、前記第1及び第2の電位の差に基づいて昇圧した第3の電位を第3の電源線に供給する第1の昇圧回路と、前記第1及び第3の電源線に接続され、前記第1および第3の電位の差に基づいて生成した定電位である第4の電位を第4の電源線に供給する電位調整回路と、前記第1及び第4の電源線に接続され、前記第1及び第4の電位の差に基づいて昇圧した第5の電位を第5の電源線に供給する第2の昇圧回路と、を有する電源回路と、前記第1及び第5の電位が接続される上記記載の電圧変換回路とを含み、前記第5の電源線に供給される第5の電位を、前記電圧変換回路の入力電位とすることを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、上記した電圧変換回路を適用することで電子機器の低コスト化を実現できる。さらに、この電圧変換回路と、第1の電位に対して正極性の電位のみを生成する電源回路と協調して電源供給を行うことで、電源回路を高精細プロセスで製造することができるようになり、電源回路及び電子機器の低コスト化を測ることができる。
【0027】
また本発明に係る電子機器は、上記記載の表示装置を含むことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、上記した表示装置を採用することで、電子機器の低コスト化に貢献することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を何ら限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0030】
本実施形態における電圧変換回路は、電源回路に接続される。この電源回路は、ソースドライバIC(広義には、半導体装置)に内蔵され、IC内のソース電極駆動回路(ソースドライバ)のみならず、表示装置の各部(表示パネル本体、ゲート電極駆動回路(ゲートドライバ)、或いはソース電極駆動回路内に実装されたγ補正回路などに必要な電圧を供給するものとして説明するが、これに限定されるものではない。
【0031】
1. 表示装置
図1に、本実施形態における電圧変換回路を適用する表示装置の構成の一例を示す。
【0032】
表示装置2は、ソースドライバICとしての半導体装置(IC)3、表示パネル本体4、ゲートドライバ6を含む。
【0033】
表示パネル本体4は、X方向に配列されY方向に延びる複数のソース電極20と、Y方向に配列されX方向に延びる複数のゲート電極22とを有する。各画素は、これらソース電極20及びゲート電極22により特定される。
【0034】
各画素は、アクティブ駆動素子を有する。表示パネル本体4が、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)液晶パネルを用いている場合、画素ごとにアクティブ駆動素子としてTFT30を有している。TFT30のゲート端子にはゲート電極が接続され、ソース(ドレイン)端子にはソース電極が接続される。TFT30のドレイン(ソース)端子には、液晶32と保持容量34が並列に接続される。液晶32及び保持容量34の他端は、例えば対向共通電極に接続される。
【0035】
半導体装置(ソースドライバIC)3は、ソースドライバ8、駆動制御回路12、メモリ(RAM)14、電源回路100を含む。
【0036】
ソースドライバ8は、表示データに基づいて、複数のソース電極20のいずれかを信号駆動する。このソースドライバ8は、γ補正回路を含み、γ補正を行うための電位を生成してソース電極20を駆動する。
【0037】
駆動制御回路12は、ゲートドライバ6及びソースドライバ8による電極駆動のタイミング制御を行う。
【0038】
メモリ(表示データRAM)14は、表示パネル本体4に表示させる画像の表示データを記憶する。ソースドライバ8は、メモリ14に記憶された表示データに基づいて、1又は複数のソース電極単位で信号駆動を行う。
【0039】
電源回路100は、外部から供給されるシステム電源電位VDDと接地電源電位VSSを用いて種々の電位を生成し、表示装置2の各部に電位を供給する。より具体的には、電源回路100は、表示パネル本体4に対して、極性反転駆動に必要な電位を対向共通電極24に供給する。また電源回路100は、半導体装置3内のソースドライバ8に対してソース電極20の駆動に必要な電位を供給する。さらに電源回路100は、駆動制御回路12及びメモリ14に対して必要とされる電位を供給する。
【0040】
電源回路100は、ゲートドライバ6に対してゲート電極22の駆動に必要な電位のうち、接地電源電位VSSの電位に対して正極性の電位を供給する。このため、表示装置2は、さらに電圧変換回路40を含む。
【0041】
本実施形態における電圧変換回路40は、半導体装置3の電源回路100で生成された電位を用いて、接地電源電位VSSの電位に対して負極性の電位を生成し、ゲートドライバ6に供給する。
【0042】
このように表示装置2では、ソースドライバ8よりも高い電位を必要とするゲートドライバ6に対して、半導体装置3にソースドライバ8と共に内蔵された電源回路100と、これとは別個の電圧変換回路40とから、それぞれ接地電源電位VSSに対して正極性及び負極性の電位を供給するようにしている。
【0043】
したがって、電源回路100がゲートドライバ6に対して供給すべき電位を低くすることができる。しかも、ゲートドライバ6に対して供給する電位の調整を行う電源回路100のレギュレータ回路について、絶対電圧を低くすることができる。その結果、ソースドライバICとしての半導体装置3の耐圧を低くすることができ、低耐圧のより高精細プロセスを用いてソースドライバICの集積度を向上させることにもなる。
【0044】
また、アクティブ駆動素子を画素に有する表示パネル(表示体)、例えばTFT液晶パネル(表示パネル)などでは、ソース電極に供給する電位に応じて液晶の配向が定まり階調表示やカラー表示の品位に大きく影響を与える。したがって、ソース電極に供給する電位を生成するソースドライバへは、精度の高い電位を供給する必要がある。
【0045】
ここで、表示パネル本体4のX方向のピクセル数が176、Y方向のピクセル数が228、各ピクセルが(R,G,B)の3ドットで構成され、この電流消費をIPINは、次の(1)式のように表される。
【0046】
PIN=2μA×528=1056μA ・・(1)
ソース電極を駆動するソースドライバでは、消費電流IPINに、パネル負荷による消費電流IPANELを加えた分だけの電流消費ILOADを伴うことになる。
【0047】
ここで、5V電源で、1ライン当たり10pFの寄生容量を1/30秒ごとに信号駆動する場合、パネル負荷による消費電流IPANELは、次の(2)式で表される。
【0048】
Figure 0003570405
したがって、電流消費ILOADは、次の(3)式のようになる。
【0049】
LOAD=IPIN+IPANEL≒1146μA ・・・(3)
また、対向共通電極に対して供給される電位VCOMH/VCOMLは、対向共通電極の寄生容量が15000pFであるものとすると、次のようなパネル負荷による消費電流IVCOMを有する。
【0050】
Figure 0003570405
したがって、ソースドライバや対向共通電極に対して供給する電位については、供給先の負荷によって大きな電流消費が伴うため、本来供給すべき電位が大きく変化してしまう。そのため、ソースドライバに対しては、レギュレータ回路(電位調整回路)を介して電位を供給する必要がある。
【0051】
一方、ゲート電極に供給する電位については、基本的にアクティブ駆動素子のゲート制御(より具体的には、ゲート端子のオン・オフ制御)を行えば足りるので、ゲート電極へ供給する電位については、ソース電極へ供給する電位に対し、その精度が高いものである必要はない。
【0052】
例えば、ゲート電極については、ゲートドライバ6によって選択されるゲート電極は高々1本であり、その容量は最大でも50pFである。したがって、30V電源のゲートドライバ6については、次の(5)式で表される電流消費のみである。
【0053】
Figure 0003570405
このように、ゲートドライバ6に対して供給される電位VDDHGについては、負荷に伴う電流変化がほとんどなく、ゲートのオン・オフ制御のために必要な電位の精度は低くてもよいため、レギュレータ回路(電位調整回路)を介さず、そのまま昇圧した電位を供給することができる。
【0054】
これらの特性に着目した電源回路100は、以下のように構成することができる。
【0055】
2. 電源回路
図2に、電源回路100の構成の概要を示す。
【0056】
電源回路100は、第1の昇圧回路110、レギュレータ回路(広義には、電位調整回路)120、第2の昇圧回路130を含む。
【0057】
第1の昇圧回路110は、接地電源電位VSS(第1の電位)を供給する第1の電源線と、システム電源電位VDD(第2の電位)を供給する第2の電源線に接続され、システム電源電位VDD(第2の電位)と接地電源電位VSS(第1の電位)の差を例えば3倍昇圧した電位VOUT(第3の電位)を生成し、第3の電源線に供給する。
【0058】
レギュレータ回路(電位調整回路)120は、接地電源電位VSS(第1の電位)を供給する第1の電源線と、電位VOUT(第3の電位)を供給する第3の電源線に接続され、電位VOUT(第3の電位)と接地電源電位VSS(第1の電位)の差に基づいて定電位である電位VDDHS、VDGP、VCOMH、VDDR、VDDG(第4の電位)を生成し、第4の電源線に供給する。
【0059】
第4の電位は、電位の精度が必要とされ、当該電源回路100を内蔵する半導体装置3内の各部及びソースドライバ8に対して供給される。
【0060】
第2の昇圧回路130は、接地電源電位VSS(第1の電位)を供給する第1の電源線と、定電位である第4の電位(電位VDDHS、VDGP、VCOMH、VDDR、VDDGのいずれか)を供給する第4の電源線に接続され、第4の電位と接地電源電位VSS(第1の電位)の差を例えば3倍昇圧した電位VDDHG(第5の電位)を生成し、第5の電源線に供給する。
【0061】
第5の電位は、電位の精度が比較的必要とされないゲートドライバ6に対して供給される。
【0062】
以下、電源回路100の各部について説明する。
【0063】
図3に、第1の昇圧回路110の構成要部の一例を示す。
【0064】
第1の昇圧回路110は、第1の電源線と第2の電源線との間に、互いのドレイン端子が共通接続されたp型(第1導電型)MOSトランジスタTrp1及びn型(第2導電型)MOSトランジスタTrn1と、p型MOSトランジスタTrp2及びn型MOSトランジスタTrn2とが接続されている。
【0065】
また、第1の昇圧回路110は、第3の電源線と第2の電源線との間に、互いにドレイン端子及びソース端子が共通接続されたp型MOSトランジスタTrpA〜TrpCが縦列接続されている。
【0066】
p型MOSトランジスタTrpA、TrpCの各ゲート端子には、レベルシフタ(L/S)112、114を介して昇圧クロック(広義には、制御信号)CK1が供給されている。p型MOSトランジスタTrpBのゲート端子には、L/S116を介して昇圧クロックCK2が供給されている。L/S112、114、116は、接地電源電位VSSと電位VOUTが供給され、電位差VDDと電位差VSSとの間の電位差で変化する信号を、電位差VOUTと電位差VSSとの間の電位差で変化する信号にレベル変換する。
【0067】
p型MOSトランジスタTrp1、n型MOSトランジスタTrn1、p型MOSトランジスタTrp2及びn型MOSトランジスタTrn2の各ゲート端子には、昇圧クロックCKP1、CKN1、CKP2、CKN2が供給されている。
【0068】
第1の昇圧回路110は、図3に示すように、外付け部品接続用端子群118を介し、当該電源回路100を内蔵する半導体装置3の外部に外付けされる外付け部品が接続される。
【0069】
このような第1の昇圧回路110では、図4に示すように、3倍昇圧制御を行う昇圧クロックCK1、CK2、CKP1、CKN1、CKP2、CKN2が各MOSトランジスタに供給されている。なお、これら昇圧クロックは、例えば第1の昇圧回路110内で所与の基準昇圧クロック信号に基づいて生成するようにしてもよい。
【0070】
例えば、図4のピリオド1において、第1の昇圧回路110では、昇圧クロックCK1が論理レベル「L」であるため、p型トランジスタTrpA、TrpCがオンとなり、かつ昇圧クロックCK2が論理レベル「H」であるため、p型トランジスタTrpBがオフとなる。また、昇圧クロックCKP2、CKN2が論理レベル「H」のため、p型トランジスタTrp2はオフとなり、n型トランジスタTrn2はオンとなる。
【0071】
ここで、キャパシタC3の一端は、導通状態となったn型トランジスタTrn2を介して、第1の電源線の電位(VSS)とほぼ同電位となる。また、キャパシタC3の他端は、導通状態となったp型トランジスタTrpCを介して、第2の電源線の電位(VDD)とほぼ同電位となる。したがって、キャパシタC3の電位差は、電位VSSを基準として、1×VDDとなる。
【0072】
次に、図4のピリオド2において、第1の昇圧回路110では、昇圧クロックCK1が論理レベル「H」となるため、p型トランジスタTrpA、TrpCはオフとなり、かつ昇圧クロックCK2が論理レベル「L」となるため、p型トランジスタTrpBがオンとなる。また、昇圧クロックCKP2、CKN2が論理レベル「L」となるため、p型トランジスタTrp2がオンとなり、n型トランジスタTrn2がオフとなる。
【0073】
ここで、ピリオド1において電位VSSとなったキャパシタC3の一端は、p型トランジスタTrp2がオンとなることで、電位VDDにもちあがる。これに対応して、1×VDDの電位差をもつキャパシタC3の他端は、VDD分だけ電位が上昇し、その結果2×VDDの電位となる。これにより、キャパシタC2の他端は、導通状態となったp型トランジスタTrpBを介して、2×VDDの電位となる。一方、昇圧クロックCKN1が論理レベル「H」となることで、n型トランジスタTrn1がオンとなるため、キャパシタC2の一端は第1の電源線の電位(VSS)とほぼ同電位となる。よって、キャパシタC2の電位差は、電位VSSを基準として2×VDDとなる。
【0074】
続いて、図4のピリオド3において、第1の昇圧回路110では、昇圧クロックCK1が論理レベル「L」となるため、p型トランジスタTrpAがオンとなり、かつ昇圧クロックCK2が論理レベル「H」となるため、p型トランジスタTrpBがオフとなる。また、昇圧クロックCKP1、CKN1が論理レベル「L」となるため、p型トランジスタTrp1がオンとなって、n型トランジスタTrn1がオフとなる。
【0075】
ここで、ピリオド2において電位VSSとなったキャパシタC2の一端は、p型トランジスタTrp1がオンとなることによって、電位VDDにもちあがる。これに対応して2×VDDの電位差をもつキャパシタC2の他端は、VDD分だけ電位が上昇し、その結果3×VDDの電位となる。これにより、キャパシタC1の他端は、導通状態となったp型トランジスタTrpAを介して、3×VDDの電位となる。一方、キャパシタC1の一端は第1の電源線の電位(VSS)と同電位に固定されている。
【0076】
よって、キャパシタC1の電位差は、電位VSSを基準として3×VDDとなり、第3の電源線の電位VOUTは、接地電源電位VSSを基準として3×VDDの電位となる。
【0077】
図5に、レギュレータ回路(電位調整回路)120の構成の一例を示す。
【0078】
レギュレータ回路120は、演算増幅器122、電圧調整用抵抗Ra、Rbを含む。
【0079】
演算増幅器122は、第1の昇圧回路110で生成された第3の電位と接地電源電位VSSとの間の電位差に基づいて、動作する。この演算増幅器122の非反転入力端子(+端子)には、図示しない所与の基準電圧生成回路で生成された基準電位VREGが供給される。また、演算増幅器122の反転入力端子(−端子)は、電圧調整用抵抗Raを介して第1の電源線と接続される。さらに、演算増幅器122の反転入力端子と出力端子は、電圧調整用抵抗Rbを介して接続される。
【0080】
この演算増幅器122の出力端子は、第4の電源線に接続される。
【0081】
このような構成のレギュレータ回路120は、次の(6)式で表されるように、基準電位(VREG)を正転増幅し、レギュレートされた(定)電位Vregulateを発生する。
【0082】
Vregulate=VREG・(1+Rb/Ra) ・・・(6)
レギュレータ回路120は、定電位である第4の電位VDDHS、VDGP、VCOMH、VDDR、VDDGの各電位ごとに設けられ、それぞれ電圧調整用抵抗Ra、Rbの値若しくは比が電子ボリュームコマンドのパラメータにより調整できるようになっている。
【0083】
このようなレギュレータ回路120によって電位が調整された第4の電位と、基準電源電位VSSとの差に基づいて3倍昇圧する第2の昇圧回路130の構成及び動作は、原理的には図2に示した第1の昇圧回路110と同様であるので、第2の昇圧回路130の説明を省略する。
【0084】
なお、第2の昇圧回路130では、図3において、第2の電位VDDに替えて、レギュレータ回路120で生成された第4の電位のうちVDGPが適用され、第5の電位VDDHGが生成される。この結果、第5の電源線には、第5の電位として3×VDGPの電位が得られる。
【0085】
図6に、電源回路が生成するそれぞれの電位の関係を示す。
【0086】
ここで、電位VDD(第2の電位)はロジック電源回路用電源でありシステム電源Vccと共通として用いられる。
【0087】
接地電源電位VSS(第1の電位)は接地レベルでありシステムグランドに接続され、半導体装置(IC)3の基板電位ともなる。
【0088】
第4の電位のうち電位VDDHSはソースドライバ(ソース電極駆動回路)が使用する電源である。
【0089】
第4の電位のうち電位VCOMHはCMO信号(共通電極を駆動する信号)の「H」レベル電源を供給する。本実施形態では、CMO信号のCMO信号(共通電極を駆動する信号)の「L」レベル電源を供給するための電位VCOMLは、所与の基準電圧回路で生成されたVREG0を正転増幅し、レギュレータされた電位として生成される。
【0090】
第4の電位のうち電位VDDGはゲートドライバ(ゲート電極駆動回路)のロジック部で使用するロジック電源である。
【0091】
第4の電位のうち電位VDGPは第2の昇圧回路の基準となる電位である。
【0092】
電位VDDHG(第5の電位)はゲートドライバ用正電源である。
【0093】
第4の電位のうち電位VDDRはγ補正回路のγ補正抵抗に供給する電源である。また、V0〜V9はγ補正電源である。
【0094】
図7に、このようなγ補正回路の構成の概要を示す。
【0095】
γ補正回路は、ソースドライバ8内に備えられ、第1の電位(VSS)及び第4の電位(VDDR)の差により複数の電位を生成する多値電位生成回路である。
【0096】
γ補正回路は、抵抗ストリングにより、交流化のための極性反転に対応した64レベル×2組のγ補正電位を発生する。抵抗ストリングはVSS−VDDR間に接続されている。
【0097】
このように電源回路100では、第1の昇圧回路110で昇圧した第3の電位(VOUT)を、定電位である第4の電位(VDDHS、VDGPなど)を供給するレギュレータ回路120を有するので、ソースドライバに対して精度が高い電位を提供することができる。また、比較的電位の高い第5の電位(VDDHG)付近でレギュレートをしていないので、いたずらにレギュレータ回路で電力を消費することもなく低消費電力な電源回路を提供できる。
【0098】
3. 電源回路内蔵ソースドライバIC
図8に、上述した電源回路を内蔵するソースドライバICの機能ブロックの一例を示す。
【0099】
ただし、図1に示すソースドライバIC(半導体装置3)と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0100】
このソースドライバICでは、インタフェース200を介して、図示しないMPUにより表示データ又は各種コマンドが入力される。MPUにより入力された表示データ若しくはコマンドは、ロジック202において判別され、対応する各部へ供給される。
【0101】
MPUから表示データが入力された場合、表示タイミング発生回路204により、発振回路206で生成された基準クロックに基づいて規定されるタイミングで、表示データRAM14に書き込まれる。
【0102】
この表示データRAM14は、表示用のピクセルデータを記憶し、1ピクセルは(R,G,B)の3ドットで構成される。各ドットには6ビットの階調データを含む。表示可能な最大画面サイズが176×228ピクセルであるものとすると、表示データRAM14の容量は176×228×3×6ビットである。
【0103】
表示データRAM14における表示データの記憶領域は、表示パネル本体4の表示可能領域と対応付けられている。例えばN本の第1〜第Nのソース電極20のうち、第j(1≦j≦N、jは自然数)のソース電極を信号駆動するための表示データの記憶場所は、表示データRAM14において一意に決められる。
【0104】
表示データRAM14のアクセス領域は、スタートアドレスとエンドアドレスを対頂点とする矩形領域で定義される。スタートアドレス及びエンドアドレスのカラムアドレスにより規定されるアクセス領域のカラムアドレスは、カラムアドレス回路210により制御される。また、スタートアドレス及びエンドアドレスのロウアドレスにより規定されるアクセス領域のロウアドレスは、ロウアドレス回路212により制御される。
【0105】
MPUから表示タイミングセットコマンドが入力された場合、表示タイミング発生回路204により、発振回路206で生成された基準クロックに基づいてソースドライバ8、表示データRAM14、ゲートドライバ制御回路208及び電源回路100のタイミング設定が行われる。
【0106】
その結果、ゲートドライバ6は、ゲートドライバ制御回路208により走査タイミングが制御される。また、表示データRAM14からは、ラインアドレス制御回路214により制御されるラインアドレスの表示データが読み出され、表示データ・ラッチ回路216にラッチされる。そして、ソースドライバ8では、表示データ・ラッチ回路216でラッチされた1又は複数のライン単位で、信号駆動が行なわれる。
【0107】
MPUからパワーコントロールセットコマンドが入力された場合、電源回路100の第1及び第2の昇圧回路110、130のオン・オフ設定や、各種電位を生成する各レギュレータ回路のオン・オフ設定が行われる。
【0108】
MPUから電子ボリュームセットコマンドが入力された場合、上述したレギュレータ回路120の電圧調整用抵抗比の設定が行われる。
【0109】
図9に、このような構成のソースドライバICのレイアウトの一例を示す。
【0110】
ソースドライバIC(半導体装置3)は、オペアンプ回路部250、DAC回路部252、254、γ補正回路部256、制御回路部258、第1及び第2のRAM260、262及び電源回路部264を有する。
【0111】
オペアンプ回路部250は、表示パネル本体4の第1〜第Nのソース電極の配列方向に沿って、各ソース電極を信号駆動する第1〜第Nのオペアンプ回路が配置される。このオペアンプ回路部250には、例えば図8に示すソースドライバ8を構成する駆動回路が配置される。
【0112】
DAC回路部252は、第1〜第k(1≦k<N、kは自然数)のオペアンプ回路に対して、ソース電極を信号駆動するためのディジタル信号を変換したアナログ信号を供給する第1〜第kのDAC回路が配置される。
【0113】
DAC回路部254は、第(k+1)〜第Nのオペアンプ回路に対して、ソース電極を信号駆動するためのディジタル信号を変換したアナログ信号を供給する第(k+1)〜第NのDAC回路が配置される。
【0114】
DAC回路部252、254には、例えば図8に示すソースドライバ8を構成するDAC回路が配置される。
【0115】
γ補正回路部256は、γ補正電位を生成するγ補正回路が配置される。
【0116】
制御回路部258は、図8に示すロジック202、ソースドライバ8の制御回路、表示タイミング発生回路204、ゲートドライバ制御回路208などが配置される。
【0117】
電源回路部264は、図8に示す電源回路100が配置される。
【0118】
第1のRAM260は、第1〜第kのソース電極を信号駆動するための表示データを記憶するRAMが配置される。第1のRAM260は、図8に示す表示データRAM14のうち、第1〜第kのソース電極を信号駆動するための表示データを記憶するRAMが配置される。
【0119】
第2のRAM262は、第(k+1)〜第Nのソース電極を信号駆動するための表示データを記憶するRAMが配置される。第2のRAM262は、図8に示す表示データRAM14のうち、第(k+1)〜第Nのソース電極を信号駆動するための表示データを記憶するRAMが配置される。
【0120】
ソースドライバIC(半導体装置3)は、ソース電極20を駆動するための電極が配置される第1の辺SD1と対向する第2の辺SD2側に、電源回路部264に配置される電源回路100の外付け部品接続用電極(広義には、端子)が設けられている。この外付け部品接続用電極には、図3に示す第1及び第2の昇圧回路用のキャパシタや、本実施形態における電圧変換回路40が接続される。
【0121】
さらに、ソースドライバIC(半導体装置3)は、第1及び第2の辺SD1、SD2と交差する第3及び第4の辺SD3、SD4に、ゲートドライバ6用の電極が設けられている。ゲートドライバ6用の電極としては、ゲートドライバ6に電源を供給するための電源線(第5の電源線)が接続される電極や、ゲートドライバ6を走査駆動制御するための制御信号を供給するための電極がある。
【0122】
こうすることで、表示パネル本体4のソース電極に対して図1に示す位置でソースドライバIC(半導体装置3)が電気的に接続された場合に、表示装置2の実装状態に応じてゲートドライバ6が表示パネル本体4の左側若しくは右側に配置するときでも、ソースドライバIC(半導体装置3)とゲートドライバ6との間を最短距離で電源線等を配線することができるので、実装面積を効果的に縮小することができる。
【0123】
したがって、ゲートドライバ6に対して電源を供給する電源線(第5の電源線)を接続するための電極や、走査制御を行う制御信号を供給するための電極については、第3及び第4の辺SD3、SD4の両辺に設けられていることが望ましい。この場合、両辺の対応する電極同士は、配線によって同電位に保たれるようにすることで、実現できる。
【0124】
これにより、第5の電源線に供給する第5の電位を生成する電源回路部264の電源回路100は、第3及び第4の辺SD3、SD4に対して同等の負荷となるようにソースドライバIC(半導体装置3)の中心部に設けられていることが望ましい。また、電源回路100に対して設けられる外付け部品接続用電極は、電源回路部264の第2の辺SD2の直近となる部分に設けられていることが望ましい。
【0125】
表示データRAM14のメモリ容量が大きくなるのに伴い、読み出し線の負荷を軽減するため、RAMの分割が行われる場合、電源回路部264は、第1及び第2のRAM260、262が配置される領域の間の領域に配置されることが望ましい。
【0126】
このように電源回路100を内蔵したソースドライバIC(半導体装置3)は、上述したように第1の電位(VSS)に対して正極性の電位のみを生成し、外部の本実施形態における電圧変換回路40に、ゲートドライバ6に対して負極性の電位を供給させるようにした。これにより、ICの耐圧が低いより高精細なプロセスを用いて、ソースドライバIC(半導体装置3)に電源回路100を内蔵することができる。したがって、表示装置2の部品点数を削減することができる。
【0127】
4. 電圧変換回路
電源回路100では、接地電源電位VSSに対し正極性の電位のみを生成することで、電源回路100を内蔵するソースドライバIC(半導体装置3)の耐圧を低く抑えることができるようにしている。そこで、例えば30Vといった高い電圧を必要とするゲートドライバ6に対しても電源を供給するため、本実施形態では、電源回路100とは別個の外部の電圧変換回路(負方向昇圧回路)40において、接地電源電位VSSに対して負極性の電位を生成する。
【0128】
以下では、本実施形態における電圧変換回路40について詳細に説明する。
【0129】
表示パネル本体4では、非選択期間における画素電極の電圧レベルを保持して高画質化を図ることが行われている。そのため、液晶(液晶容量)を補助するための保持容量が画素電極に接続される。このような保持容量を形成する方式として、蓄積容量方式と、付加容量方式とがある。
【0130】
図10(A)に、蓄積容量方式を説明するための図を示す。図10(B)に、付加容量方式を説明するための図を示す。
【0131】
蓄積容量方式では、図10(A)に示すように、画素電極と共通対向電極VCOMとの間に、保持容量CSが形成される。これは、例えばアクティブマトリクス基板に対向共通電極VCOMの配線を別に設けることで実現できる。
【0132】
したがって、蓄積容量方式では、図11に示すように、ソース電極と対向共通電極VCOMとの間の電圧は、走査期間ごとに所与の電圧を基準に極性反転される。ソース電極の電位が対向共通電極VCOMの電位より高い場合、液晶素子の印加電圧が正極性となる。対向共通電極VCOMの電位がソース電極の電位より高い場合、液晶素子の印加電圧が負極性となる。こうして液晶素子の印加電圧の極性を走査期間ごとに反転させることで液晶素子に長時間直流電圧が印加されることを防止し、液晶素子の長寿命化を図ることができる。
【0133】
一方、付加容量方式では、図10(B)に示すように、画素電極と前段のゲート電極との間に保持容量CSが形成される。これは、画素電極のパタンと、前段のゲート電極のパタンとをオーバラップさせてレイアウトすることで実現できる。
【0134】
したがって、付加容量方式では、走査期間ごとに液晶素子の印加電圧の極性を反転させる場合、液晶(液晶)容量に保持された電荷を逃がさないようにするため、図12に示すように、ソース電極と対向共通電極VCOMとの間の電圧と同等の電圧だけ、ゲート電極のオフレベル電位VOFFを対向共通電極VCOMに合わせて振る必要がある。
【0135】
このように、蓄積容量方式では、選択期間においてオンレベル電位がゲート電極に印加され、非選択期間においては一定のオフレベル電位VOFFがゲート電極に印加される。また、付加容量方式では、選択期間においてはオンレベル電位がゲート電極に印加され、非選択期間では対向共通電極VCOMの極性反転タイミングに合わせてオフレベル電位VOFFがゲート電極に印加される。
【0136】
このように、保持容量CSの形成方式に応じて、ゲート電極に供給する電位(特にゲート電極のオフレベル電位VOFF)を変更する必要が生ずる。そのため、電圧変換回路40は、対向共通電極VCOMの電位VC1より低い電位(オフレベル電位VOFF)を生成するため、次のように構成することができる。
【0137】
4.1 蓄積容量方式
図13に、蓄積容量方式における電圧変換回路40の構成例を示す。
【0138】
この電圧変換回路40は、ソースドライバIC(半導体装置3)の電源回路等によって生成された電位と昇圧クロックとを用いて、接地電源電位VSSに対して負極性の一定電位(例えば−15V)を生成する。
【0139】
この電圧変換回路40は、ソース端子が接地電源電位VSS(第1の電位)に接続されたp型MOSトランジスタTrvp1と、ノードND1(第1のノード)とp型MOSトランジスタTrvp1のゲート端子とを容量結合するフラングコンデンサFC1(第1のキャパシタ)と、p型MOSトランジスタTrvp1のソース端子及びゲート端子の間に接続されたレベルシフタLS1(第1のレベルシフタ)とを含む。さらに電圧変換回路40は、ドレイン端子がp型MOSトランジスタTrvp1のドレイン端子に接続され、ソース端子がノードND2(第2のノード)に接続されたn型MOSトランジスタTrvn1と、接地電源電位VSSとノードND2とを容量結合するフライングコンデンサFC2(第2のキャパシタ)と、ノードND3(第3のノード)とn型MOSトランジスタTrvn1のゲート端子とを容量結合するフライングコンデンサFC3(第3のキャパシタ)と、n型MOSトランジスタのソース端子及びゲート端子の間に接続されたレベルシフタLS2(第2のレベルシフタ)と、昇圧電位がノードND4(第4のノード)とn型MOSトランジスタTrvn1のドレイン端子とを容量結合するフライングコンデンサFC4(第4のキャパシタ)とを含む。
【0140】
ノードND1には、ソースドライバIC(半導体装置3)の電源回路で生成された第1の昇圧クロックが供給される。
【0141】
ノードND2は、接地電源電位VSSに対して負極性の一定電位となる。このノードND2は、第6の電源線を介してゲートドライバ6と接続される。
【0142】
ノードND3には、ソースドライバIC(半導体装置3)の電源回路で生成された第2の昇圧クロックが供給される。
【0143】
ノードND4には、ソースドライバIC(半導体装置3)の電源回路で生成された接地電源電位VSSに対して正極性の昇圧電位が供給される。
【0144】
ソースドライバICから供給される第1及び第2の昇圧クロックGP、GNは、図14に示すように、第2の昇圧クロックGNが立ち下がってから第1の昇圧クロックGPが立ち下がり、第1の昇圧クロックGPが立ち上がってから第2の昇圧クロックGNが立ち下がる。すなわち、第1の昇圧クロックGPの論理レベル「L」の期間は、第2の昇圧クロックGNの論理レベルも「L」となっており、第2の昇圧クロックGNの論理レベル「H」の期間は、第1の昇圧クロックGPの論理レベルも「H」となっている。すなわち、第1及び第2の昇圧クロックGP、Gの論理レベル「H」の期間はノンオーバラップの関係を有し、第1及び第2の昇圧クロックGP、Gの論理レベル「L」の期間もノンオーバラップの関係を有する。
【0145】
また、ソースドライバICから供給される昇圧電位CAPGPは、第1の昇圧クロックGPの立ち下がりに対して時間的ほぼ同一タイミングで(広義には、同期して)接地電源電位VSSに対して正極性の電位VDDHG(第5の電位)に変化し、第2の昇圧クロックGNの立ち上がりに対して時間的にほぼ同一タイミングで(広義には、同期して)接地電源電位VSSに変化する。
【0146】
この電圧変換回路40に供給される第1及び第2の昇圧クロックGP、GNと昇圧電位CAPGPは、接地電源電位VSSに対して正極性の電位である。そのため、フライングコンデンサFC1とレベルシフタ回路LS1とによりp型MOSトランジスタTrvp1のソース端子及びゲート端子の間に電位差を設ける。同様に、フライングコンデンサFC2とレベルシフタ回路LS2とにより、n型MOSトランジスタTrvn1のソース端子及びゲート端子の間に電位差を設ける。
【0147】
このような電圧変換回路40は、昇圧電位CAPGPに昇圧したい電位、例えば15Vが供給されているときに、第1の昇圧クロックGPによりp型MOSトランジスタTrvp1がオンになると、ノードND10は接地電源電位VSSとなる。このとき、第2の昇圧クロックGNによりn型MOSトランジスタTrvn1はオフである。
【0148】
次に、第1の昇圧クロックGPによりp型MOSトランジスタTrvp1がオフとなって、第2の昇圧クロックGNによりn型MOSトランジスタTrvn1がオンとなる同時に、昇圧電位CAPGPが接地電源電位VSSとなると、フライングコンデンサFC4に蓄積された電荷によって、ノードND10の電位が負方向に昇圧電位分だけ電位が下がることになる。この結果、ノードND2の電位は、負方向に昇圧された昇圧電位CAPGP(例えばCAPGPが15Vのとき、−15V)となる。
【0149】
4.2 付加容量方式
図15に、付加容量方式における電圧変換回路の原理的な構成の概要を示す。
【0150】
この電圧変換回路40は、接地電源電位VSS(広義には、第1の電位)に対して負極性の一定電位(例えば−15V)が供給される第6の電源線(広義には、出力電源線)と、対向共通電極VCOMの極性反転タイミング信号であるCMO信号(広義には、所与の電位間を変化する所与のタイミング信号)が供給されるノードND5(第5のノード、若しくはノード)とを容量結合するフライングコンデンサFC0(第5のキャパシタ、若しくはキャパシタ)と、電位VDDHG(第5の電位、広義には入力電位))と接地電源電位VSSとの電位差である昇圧電位CAPGPに基づいて、負極性の第6の電位(広義には、負電源電位)を生成する負電源生成回路MVCと、負電源生成回路MVCと第6の電源線との間に接続されたスイッチング素子SWとを含む。
【0151】
このような電圧変換回路40において、負電源生成回路MVCは、電位VDDHG(第5の電位)と接地電源電位VSSとの電位差である昇圧電位CAPGPに基づいて、定電位である負極性の第6の電位(広義には、出力電位)を生成する。
【0152】
CMO信号とスイッチング素子SWを制御するスイッチング制御信号CNTとは、互いに時間的に一定関係をもって(広義には、同期して)変化するが、CMO信号の変化タイミングとスイッチング制御信号CNTの変化タイミングとは一致しないことが望ましい。スイッチング制御信号CNTによりスイッチング素子SWがオンのときに第6の電源線の電位が第6の電位となる。このとき、CMO信号が接地電源電位VSSとなっている。
【0153】
そして、スイッチング素子SWがオフになって、CMO信号が所与の電位となると、第6の電源線の電位は当該所与の電位だけ上昇した電位となる。例えば、CMO信号が5V振幅で変化するとき、第6の電位として−15Vと−10Vの間を、CMO信号と時間的にほぼ同一タイミングで(広義には、同期して)変化することになる。
【0154】
なお、図15では、スイッチング制御信号CNTを半導体装置3から供給するようにしているが、半導体装置3から負電源生成回路MVCに供給する昇圧クロックと共用するようにしてもよい。
【0155】
図16に、上述した付加容量方式における電圧変換回路40の詳細な構成例を示す。
【0156】
ただし、図13に示す蓄積容量方式における電圧変換回路と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。また、図15に示す電圧変換回路と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0157】
図16における付加容量方式における電圧変換回路が、図13に示す蓄積容量方式における電圧変換回路と異なる点は、CMO信号が供給されるノードND5と第6の電源線とを容量結合するフライングコンデンサFC0と、第6の電源線とノードND2との間にスイッチング素子SW(n型スイッチングトランジスタ)とが設けられている点である。なお、スイッチング素子SWのゲート端子は、n型MOSトランジスタTrvn1のゲート端子と同電位となるように、互いに電気的に接続され、スイッチング素子SW3のゲート制御を行うため、第2の昇圧クロックGNが共用されている。
【0158】
この電圧変換回路40では、図17に示すように、CMO信号、第1及び第2の昇圧クロックGP、GN及び昇圧電位CAPGPが変化する。図14に示す蓄積容量方式の制御タイミングと異なる点は、CMO信号のみである。すなわち、CMO信号は、第2の昇圧クロックGNと時間的に一定関係をもって(広義には、同期して)変化するが、CMO信号が変化するタイミングと第2の昇圧クロックGNが変化するタイミングとは一致しないことが望ましい。また、CMO信号の変化タイミングは、図17に示すように、第2の昇圧クロックGNの変化タイミングと、第1の昇圧クロックGPの変化タイミングとの間であることが望ましい。
【0159】
電圧変換回路40は、図13と同様に、ノードND2は、定電位である負極性の第6の電位となっている。したがって、第2の昇圧クロックGNの論理レベルが「H」となると、n型MOSトランジスタTnvn1と同時にスイッチング素子SWもオンとなって、第6の電源線の電位が第6の電位となる。
【0160】
このとき、CMO信号は接地電源電位VSSとなっているため、フライングコンデンサFC0の両端は、0Vと−15Vとなる。ここで、スイッチング素子SWをオフにして、CMO信号を変化させることで、第6の電源線の電位を、CMO信号の振幅だけ上昇させた電位と接地電源電位VSSとの間で変化させることができる。すなわち、CMO信号の信号を5Vとすると、CMO信号が0Vと5Vの間の振幅動作と時間的にほぼ同一タイミングで(広義には、同期して)、第6の電源線の電位も−15Vと−10Vの間を変化することになる。
【0161】
このように、蓄積容量方式と付加容量方式において、非常に簡素な構成で負電源を生成する電圧変換回路を提供することができる。特に、電源回路を半導体装置3に内蔵するようにしたので、電源回路で生成される昇圧クロックを外部に出力させることで、この昇圧クロックを用いて非常に簡素な構成で負電源を生成することができる。したがって、低耐圧の電源回路を用いた場合であっても、簡単化回路で負側の電源を生成することができ、高耐圧のゲートドライバに必要な電位を供給することができるようになる。
【0162】
5. 電子機器
次に、上述した電圧変換回路及び電源回路を内蔵するソースドライバIC(半導体装置3)を有する表示装置を電子機器に適用する場合について説明する。
【0163】
図18に、本実施形態における電子機器のブロック図の一例を示す。
【0164】
本実施形態における表示装置1000は、バスを介してMPU1010と接続される。このバスには、VRAM1020、通信部1030も接続される。
【0165】
MPU1010は、バスを介して各部を制御する。
【0166】
VRAM1020は、例えば表示装置1000の表示パネル1002の画素に1対1に対応する記憶領域を有し、MPU1010によってランダムに書き込まれた画像データが、走査方向にしたがってシーケンシャルに読み出されるようになっている。
【0167】
通信部1030は、外部(例えばホスト装置や他の電子機器)との間で通信を行うための各種の制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ、あるいは通信用ASIC等のハードウェアや、プログラム等により実現できる。
【0168】
このような電子機器において、例えば、MPU1010は、ソースドライバIC1006に内蔵される電源回路1007に対して、表示パネル1002、ソースドライバ1006の駆動部及びゲートドライバ1008に必要な電位を生成するためのコマンドを設定すると共に、表示装置1000の表示パネル1002の駆動に必要な各種タイミング信号を生成する。
【0169】
電圧変換回路1009は、電源回路1007から供給された電位に基づいて、接地電源電位VSSを基準に負方向の電位を生成し、ゲートドライバ1008に供給する。
【0170】
これにより、ソースドライバIC1006の低コスト化及び低消費電力化を図ることができ、かつ電圧変換回路1009の構成も簡素化することができる。その結果、表示装置1000及びこれを適用した電子機器の低コスト化、低消費電力化に貢献することができる。
【0171】
図19に、本実施形態における表示装置を適用した携帯電話の斜視図を示す。
【0172】
携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204、送話口1206、パネル1208を備える。パネル1208は、本実施形態における電気光学装置を構成するパネルが適用される。このパネル1208は、待ち受け時には電界強度や、番号、文字などを表示する一方、着信時又は発信時には、全領域を表示領域とする。この場合、表示領域を制御することで、電力消費を低減することができる。
【0173】
なお本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。
【0174】
なお、本実施形態における表示装置を適用する電子機器としては、低消費電力化の要求の強い機器、例えば上述した携帯電話の他、ページャ、時計、PDA(個人向け情報端末)などが好適である。ただし、この他に、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等にも適用可能である。
【0175】
例えば本実施形態では、TFTを用いた表示パネル本体に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、エレクトロルミネッセンス(EL)装置、有機EL装置、プラズマディスプレイ装置にも適用可能である。
【0176】
さらに、本実施形態における電圧変換回路は、表示装置に適用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0177】
さらにまた、本実施形態における表示装置2は、表示パネル本体4にFPC(Flexible Printed Circuit)基板を接合し、このFPC基板上に半導体装置3、ゲートドライバ6及び電圧変換回路40のうち少なくとも1つを実装して構成することができるが、表示パネル本体4のパネル上に直接、半導体装置3、ゲートドライバ6及び電圧変換回路40のうち少なくとも1つを実装するように構成することも可能である。
【0178】
さらに、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電圧変換回路を適用する表示装置の構成要部を示す概略説明図である。
【図2】本実施形態における電圧変換回路と接続される電源回路のブロック図である。
【図3】第1の昇圧回路の構成要部の一例を示す構成図である。
【図4】第1の昇圧回路の昇圧制御を行うための昇圧クロックのタイミング図である。
【図5】レギュレータ回路(電位調整回路)の構成の一例を示す構成図である。
【図6】電源回路が生成するそれぞれの電位の関係を示す説明図である。
【図7】γ補正回路の構成の概要を示す図である。
【図8】本実施形態の電源回路を内蔵するソースドライバICの機能ブロック図である。
【図9】本実施形態の電源回路を内蔵するソースドライバICのレイアウトの一例を示す図である。
【図10】図10(A)は、蓄積容量方式について説明するための図である。図10(B)は、付加容量方式について説明するための図である。
【図11】蓄積容量方式における対向共通電極、ソース電極、ゲート電極の電位変化を示すタイミング波形図である。
【図12】付加容量方式における対向共通電極、ソース電極、ゲート電極の電位変化を示すタイミング波形図である。
【図13】蓄積容量方式における電圧変換回路の構成の一例を示す構成図である。
【図14】蓄積容量方式における電圧変換回路の各種制御信号のタイミング波形図である。
【図15】付加容量方式における電圧変換回路の原理的な構成の概要を示す構成図である。
【図16】付加容量方式における電圧変換回路の構成の一例を示す構成図である。
【図17】付加容量方式における電圧変換回路の各種制御信号のタイミング波形図である。
【図18】本実施形態における表示装置を適用した電子機器の一例を示すブロック図である。
【図19】本実施形態における表示装置を適用した携帯電話の斜視図である。
【符号の説明】
4 表示パネル本体(表示体)
6 ゲートドライバ
8 ソースドライバ
12 駆動制御回路
20 ソース電極
22 ゲート電極
24 対向共通電極
32 液晶(液晶容量)
34 保持容量
40 電圧変換回路
100 電源回路
110 第1の昇圧回路
118 外付け部品接続用端子群
120 レギュレータ回路
122 演算増幅器
130 第2の昇圧回路
200 インタフェース
202 ロジック
204 表示タイミング発生回路
206 発振回路
208 ゲートドライバ制御回路
210 カラムアドレス回路
212 ロウアドレス回路
214 ラインアドレス制御回路
216 表示データ・ラッチ回路
250 オペアンプ回路部
252 第1のDAC回路部
254 第2のDAC回路部
256 γ補正回路部
258 制御回路部
260 第1のRAM
262 第2のRAM
264 電源回路部

Claims (5)

  1. 第1の電位に対して負極性の出力電位を生成するための電圧変換回路であって、
    所与の電位間を変化する所与のタイミング信号が供給されるノードと、前記出力電位が供給される出力電源線とを容量結合するキャパシタと、
    前記第1の電位と、該第1の電位に対して正極性の入力電位との差に基づいて、前記第1の電位に対して負極性の負電源電位を生成する負電源生成回路と、
    前記負電源電位が供給されるノードと前記出力電源線との間に挿入され、所与のスイッチング制御信号に基づいて制御されるスイッチング素子と、
    を含み、
    前記所与のタイミング信号と前記スイッチング制御信号とは、互いに同期して変化し、
    前記スイッチング素子は、n型スイッチングトランジスタであり、
    前記負電源生成回路は、
    ソース端子が前記第1の電位に接続されたp型トランジスタと、
    第1の昇圧クロックが供給される第1のノードと前記p型トランジスタのゲート端子とを容量結合する第1のキャパシタと、
    前記p型トランジスタのソース端子及びゲート端子の間に接続された第1のレベルシフタと、
    ドレイン端子が前記p型トランジスタのドレイン端子に接続され、ソース端子が第2のノードに接続されたn型トランジスタと、
    前記第1の電位と前記第2のノードとを容量結合する第2のキャパシタと、
    第2の昇圧クロックが供給される第3のノードと前記n型トランジスタのゲート端子とを容量結合する第3のキャパシタと、
    前記n型トランジスタのソース端子及びゲート端子の間に接続された第2のレベルシフタと、
    所与の電位が供給される第4のノードと前記n型トランジスタのドレイン端子とを容量結合する第4のキャパシタと、
    を含み、
    前記第2の昇圧クロックが立ち下がってから前記第1の昇圧クロックが立ち下がり、前記第1の昇圧クロックが立ち上がってから前記第2の昇圧クロックが立ち上がり、
    前記所与の電位は、前記第1の昇圧クロックの立ち下がりに同期して前記入力電位に変化し、前記第2の昇圧クロックの立ち上がりに同期して前記第1の電位に変化し、
    前記n型スイッチングトランジスタのソース端子が、前記出力電源線に接続されていることを特徴とする電圧変換回路。
  2. 第1及び第2の電位を供給する第1及び第2の電源線に接続され、前記第1及び第2の電位の差に基づいて昇圧した第3の電位を第3の電源線に供給する第1の昇圧回路と、
    前記第1及び第3の電源線に接続され、前記第1および第3の電位の差に基づいて生成した定電位である第4の電位を第4の電源線に供給する電位調整回路と、
    前記第1及び第4の電源線に接続され、前記第1及び第4の電位の差に基づいて昇圧した第5の電位を第5の電源線に供給する第2の昇圧回路と、
    を有する電源回路と、
    複数のソース電極及び複数のゲート電極を有する表示体と、
    前記第1の電位が供給される前記第1の電源線と、入力電位として前記第5の電位が供給される第5の電源線とが接続された請求項1記載の電圧変換回路と、
    少なくとも前記第4の電源線が接続され、前記複数のソース電極を駆動するソース電極駆動回路と、
    少なくとも前記第5の電源線と、前記電圧変換回路によって生成された出力電位が供給される出力電源線と、が接続されたゲート電極駆動回路と、
    を含むことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1記載の電圧変換回路を含むことを特徴とする電子機器。
  4. 第1及び第2の電位を供給する第1及び第2の電源線に接続され、前記第1及び第2の電位の差に基づいて昇圧した第3の電位を第3の電源線に供給する第1の昇圧回路と、
    前記第1及び第3の電源線に接続され、前記第1および第3の電位の差に基づいて生成した定電位である第4の電位を第4の電源線に供給する電位調整回路と、
    前記第1及び第4の電源線に接続され、前記第1及び第4の電位の差に基づいて昇圧した第5の電位を第5の電源線に供給する第2の昇圧回路と、
    を有する電源回路と、
    前記第1及び第5の電位が接続される請求項1記載の電圧変換回路と、
    を含み、
    前記第5の電源線に供給される第5の電位を、前記電圧変換回路の入力電位とすることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項2記載の表示装置を含むことを特徴とする電子機器。
JP2001280210A 2001-05-02 2001-09-14 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器 Expired - Fee Related JP3570405B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001280210A JP3570405B2 (ja) 2001-05-02 2001-09-14 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器
US10/237,684 US7106319B2 (en) 2001-09-14 2002-09-10 Power supply circuit, voltage conversion circuit, semiconductor device, display device, display panel, and electronic equipment
US10/950,570 US7205990B2 (en) 2001-09-14 2004-09-28 Power supply circuit, voltage conversion circuit, semiconductor device, display device, display panel, and electronic equipment

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-135369 2001-05-02
JP2001135369 2001-05-02
JP2001280210A JP3570405B2 (ja) 2001-05-02 2001-09-14 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003022063A JP2003022063A (ja) 2003-01-24
JP3570405B2 true JP3570405B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=26614661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001280210A Expired - Fee Related JP3570405B2 (ja) 2001-05-02 2001-09-14 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3570405B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301265A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Hitachi Displays Ltd 表示装置
JP2006318381A (ja) 2005-05-16 2006-11-24 Seiko Epson Corp 電圧発生回路
JP4797802B2 (ja) * 2005-06-30 2011-10-19 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
US7411804B2 (en) 2005-06-30 2008-08-12 Seiko Epson Corporation Integrated circuit device and electronic instrument
JP4552776B2 (ja) * 2005-06-30 2010-09-29 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
US7411861B2 (en) 2005-06-30 2008-08-12 Seiko Epson Corporation Integrated circuit device and electronic instrument
JP4830371B2 (ja) * 2005-06-30 2011-12-07 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
JP4797801B2 (ja) * 2005-06-30 2011-10-19 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
JP4797804B2 (ja) * 2005-06-30 2011-10-19 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
JP4650291B2 (ja) * 2006-02-10 2011-03-16 セイコーエプソン株式会社 集積回路装置及び電子機器
JP2008309834A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Seiko Epson Corp 半導体集積回路、電源システムインタフェース及び電子機器
CN113632160B (zh) * 2019-07-01 2023-06-20 斯纳普公司 用于显示器的低功率共同电极电压生成的系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003022063A (ja) 2003-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7205990B2 (en) Power supply circuit, voltage conversion circuit, semiconductor device, display device, display panel, and electronic equipment
US7106321B2 (en) Reference voltage generation circuit, display drive circuit, display device and reference voltage generation method
US6909413B2 (en) Display device
US8314764B2 (en) Voltage amplifier and driving device of display device using the voltage amplifier
US7864170B2 (en) Liquid crystal display device, method of controlling the same, and mobile terminal
JP5011478B2 (ja) 表示装置
EP1341313A1 (en) Reference voltage circuit
US20080042957A1 (en) Liquid crystal display device capable of reducing power consumption by charge sharing
JP4932365B2 (ja) 表示装置の駆動装置及びこれを含む表示装置
JP3570405B2 (ja) 電圧変換回路、これを用いた表示装置及び電子機器
JP2007058157A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、および電子機器
CN101826314B (zh) 一种tft液晶显示屏驱动方法及驱动电路
KR20070007591A (ko) 평판 디스플레이 장치의 전압 발생 회로
JP3943896B2 (ja) 表示装置
JP3744827B2 (ja) 半導体装置、表示装置、表示パネル及び電子機器
KR20020079509A (ko) 표시 장치
JP4588300B2 (ja) 半導体装置、電子機器
US7898516B2 (en) Liquid crystal display device and mobile terminal
JP4039414B2 (ja) 電圧供給回路、電源回路、表示ドライバ、電気光学装置及び電子機器
CN107256698B (zh) 显示面板的驱动电路及其驱动模块与显示设备和制造方法
JP2000310768A (ja) 液晶表示装置
JP2007188093A (ja) 表示装置
JP2010266602A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2007212605A (ja) 電気光学装置および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees