JP3438847B2 - 手摺装置 - Google Patents

手摺装置

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JP3438847B2
JP3438847B2 JP35021395A JP35021395A JP3438847B2 JP 3438847 B2 JP3438847 B2 JP 3438847B2 JP 35021395 A JP35021395 A JP 35021395A JP 35021395 A JP35021395 A JP 35021395A JP 3438847 B2 JP3438847 B2 JP 3438847B2
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健二 富澤
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K17/00Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
    • A47K17/02Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
    • A47K17/022Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor
    • A47K17/024Wall mounted grab bars or handles, with or without support on the floor pivotally mounted on the wall

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便所・浴室・玄関
口・その他、建造物内外の必要なところに装備して用い
る手摺装置に関し、より詳しくは、取付面に取り付けら
れた手摺を収納したり取り出したりすることのできる手
摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】身体障害者・高齢者などの身体不自由者
を対象にして便所や浴室の壁面に取り付けられる手摺の
場合は、壁面からの手摺の突出量が通常の手摺と比べて
圧倒的に大きくなる。これは壁面と直交する方向(水平
方向)に手摺が長く伸び出すからである。具体的一例と
して、倒U字形のパイプや横長円形のパイプで構成され
た手摺の場合は、横(水平方向の寸法)=700mm、
縦(垂直方向の寸法)=180mm、パイプ直径=32
mmφであり、壁面からの手摺突出量が約700mmに
もなる。このような手摺は、これを使用しないときに単
なる障害物になるので、不使用時に嵩張ることなく収納
できるものが望まれる。また、収納タイプの手摺におい
ては、簡易な操作で手摺を収納したり取り出したりする
ための技術的配慮が必要である。
【0003】上記の要望に答える手摺収納手段として、
横振り式(水平回転式)や跳ね上げ式(垂直回転式)な
どの各タイプが実開平5−31697号公報に開示され
ている。横振り式の手摺収納手段によるときは、手摺を
水平状態のまま壁面方向へ回転させてこれを壁面沿いに
収納することができる。跳ね上げ式の手摺収納手段によ
るときは、壁面と直交する方向へ突出した水平状態の手
摺を垂直状態に跳ね起こしてこれを壁面側へ収納するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】手摺の収納手段が横振
り式であって手摺が既述の仕様である場合には、手摺が
壁面に張りつくように収納されて前記突出量が700m
mから32mm程度にまで激減する。すなわち、手摺の
望ましい収納状態が得られる。また、手摺の収納に際し
てこれを支える必要もない。しかし、手摺をこのように
収納したり取り出したりする場合には、回転半径700
mmもの手摺を水平に振り回すことになるため、手摺の
移動する領域に大きな空間を確保しておくことが不可欠
になる。これは手摺を装備するためのスペースにかなり
の余裕がなければならないことを意味する。したがっ
て、内部スペースがもともと狭く、便器・浴槽などの用
器が壁際に配置されている便所や浴室にあっては、収納
手段が横振り式である場合に手摺そのものの装備が困難
になる。
【0005】手摺の収納手段が跳ね上げ式であって手摺
が既述の仕様である場合には、手摺を使用状態(水平状
態)から収納状態(垂直状態)にしたときに、前記突出
量が700mmから180mm程度にまで減少する。こ
の収納状態は横振り式のものよりも劣るが、手摺の収納
に際して上下方向の余剰空間を有効に活用することがで
きるので、内部スペースの狭い便所や浴室などであって
も、これらに適用することができ、また、手摺の突出量
も、新たな工夫いかんで前記よりも減じることが可能で
ある。したがって、跳ね上げ式のものは、これの汎用性
に関して横振り式のものよりも期待がもてる。
【0006】しかしながら、上述した跳ね上げ式収納手
段の場合は、手摺の収納や取り出しに際して重たい手摺
を常に支えなければならないから、身体障害者、高齢者
などが直接使用するものとして適切でない。また、健常
者が取り扱う場合でも、手摺を取り出し方向へ急落させ
るような危険な事態を惹き起こしかねない。
【0007】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、手摺を簡易かつ軽快に操作することがで
き、しかも、取り扱い時に手摺を急落させることのない
安全な手摺装置を簡潔な構成で提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手摺装置
所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を
特徴とする。すなわち、回転体が互いに交差して一体化
された横筒と縦筒とを有するものからなること、およ
び、固定軸が回転体の横筒内を貫通して回転体を回転自
在に支持していること、および、手摺の基端部が回転体
の縦筒を介して保持されていること、および、回転体の
回転方向の力に抗するための抵抗力発生器固定軸と回
転体とにわたって装備されていること、および、固定軸
がその両端部を固定用部分にして固定されるものである
ことを特徴とする。
【0009】上記における抵抗力発生器は、コイル巻き
形状のスプリングであったりダンパであったりする。そ
して、これら抵抗力発生器のいずれか一方または両方
が、固定軸と回転体とにわたって装備される。
【0010】[作用]本発明に係る手摺装置は、手摺を
要する場所の取付面(たとえば壁面)に装備されるもの
であり、そのために固定軸が壁面に対して水平に取り付
けられる。回転体を介して固定軸と組み合わされた手摺
は、このような取付状態において固定軸を支点に垂直位
置(収納位置)から水平位置(取出位置)にわたる約9
0度の範囲内を回転することができる。この際、抵抗力
発生器が手摺の自重に抗してこれを減速回転ないし低速
回転させるから、取り扱い中に手摺を急落させることが
ない。なお、コイル巻き形状のスプリングからなる抵抗
力発生器によるときは、手摺を上方へ回転させるときの
負荷が軽減されるので、手摺を簡易かつ軽快に操作する
ことができるようになる。また、ダンパからなる抵抗力
発生器によるときは、手摺の回転が穏やかになる。さら
に、これら二種の抵抗力発生器を備えているときには、
手摺回転時の速度制御機能がより高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る手摺装置の実施形態
は添付の図面に示されている。以下その構成部品、組立
構成について、添付の図面を参照して説明する。
【0012】図1〜図18において、1は取付座、11
は固定軸、21は回転体、51はクラッチ本体、61は
クラッチ素子、71は抵抗力発生器の一種である抵抗ス
プリング、81も抵抗力発生器のの一種であるダンパ、
101は手摺、201は手摺用の受具、301は手摺用
のホルダをそれぞれ示す。
【0013】取付座1は、図1〜図4、図8を参照して
明らかなように、固定軸11を両端支持してこれを所定
の壁面に取り付けるためのものである。取付座1は、板
面に複数のビス孔を有する座板2と、座板2の表面に一
体形成された左右対称形の支持体3a、3bとからな
る。両支持体3a、3bは、下面と内面とが開放された
凹部4a、4bを有するとともに、両凹部4a、4bの
上面から上方に向けて形成された雌ネジ(ネジ孔)5
a、5bを有する。図2〜図4および図8を参照して明
らかなように、両雄ネジ(ボルト)6a、6bは両雌ネ
ジ5a、5bと対をなすものである。
【0014】固定軸11は、図2〜図9に明示されてい
るように、回転体21を支持してこれを回転させるため
のものである。固定軸11は、軸方向沿いに長い離脱溝
12を上部外周面の中央部に有する。固定軸11の両端
部13a、13bは、これらの上部周面、下部周面を扁
平に切り欠かれており、両雄ネジ6a、6bを通すため
の孔14a、14bが両端部13a、13bを上下方向
に貫通している。また固定軸11の一端部(左端部)1
3aと離脱溝12の左端部との間には、図2、図3、図
9を参照して明らかなように、固定軸11の軸心線と直
交する方向に該軸を貫通する止孔15が形成されている
とともに、固定軸11の右端部側の外周面には、その長
さ方向に沿う複数の細溝16が形成されている。その
他、Oリングやワッシャなどを嵌め込むための溝(符号
なし)も、固定軸11の外周面に形成されている。
【0015】回転体21は、図1〜図8、図10に明示
されているように、手摺81を保持してこれを収納した
り取り出したりする方向に回転させるためのものであ
る。回転体21は、互いに交差かつ連通した横筒22と
縦筒33とを主体にして構成されている。横筒22や縦
筒33とこれらに関連する部材は、以下のようなもので
ある。
【0016】図2、図3、図5、図6、図10を参照し
て、横筒22は、その両端部にケーシング23、24を
有するとともに、両ケーシング23、24間にシリンダ
25を有する。この場合において、シリンダ25の左端
は左側のケーシング23内に介入してこれと通じ合い、
シリンダ25の右端も右側のケーシング24に達してこ
れと通じ合っている。左側のケーシング23とシリンダ
25の左端部とは、横筒22の左端部側で二重壁をなし
ている。右側のケーシング24の内周面には、これの長
さ方向に沿う複数の細溝26が形成されている。左側の
ケーシング23内に介入したシリンダ25の周面には、
後述の抵抗スプリング71を掛けるための突起27があ
り、また、そのシリンダ25の左端が一部切り欠かれて
いる。
【0017】左右対称形をなす一対のキャップ28a、
28bは、図2、図3、図8に明示されているように、
各ケーシング23、24の外側端面を塞いだり、また、
取付座1の各凹部4a、4b内を部分的に埋めたりする
ためのものでもある。これらの各キャップ28a、28
bは、各ケーシング23、24の外側端面に合致する円
板状の蓋体29a、29bと、各蓋体29a、29bの
外側面に一体形成されて前記各凹部4a、4bの内部形
状に合致する異形の隆起部30a、30bとを備えてい
る。各蓋体29a、29bには、固定軸11の各端部1
3a、13bを通すための横孔31a、31bがあると
ともに、各隆起部30a、30bには、雄ネジ6a、6
bを嵌め込むための縦孔32a、32bがある。そし
て、一方のキャップ28aにおいては横孔31aと縦孔
32aとが互いに通じており、他方のキャップ28bに
おいては横孔31bと縦孔32bとが互いに通じてい
る。
【0018】図2、図3、図5〜図7、図10を参照し
て、縦筒33はその先端部の内周面に雌ネジ34を有す
る。縦筒33の先端部内にねじ込まれる固定リング35
は、図7に明示されているように、雌ネジ34と対応す
る雄ネジ36をこれの外周面に有するとともに、縦筒3
3の先端面に衝突するフランジ37をこれの一端部外周
面に有する。縦筒33内に嵌め込まれる筒状のスペーサ
38は、とくに図7から理解できるように、相対的な厚
肉部39と薄肉部40とがこれらの長さ方向に連続した
ものである。薄肉部40の内径は厚肉部39のそれと同
一であるが、薄肉部40の外径は厚肉部39のそれより
も小さい。したがって、厚肉部39と薄肉部40との境
界部における外周面には段部41が生じている。
【0019】図7、図10から理解できるように、回転
体21の横筒22と縦筒33とが交差した部分の内部
(境界部内)は、これら両筒22、33が互いに通じ合
う部分である。この境界部内には、横筒22の長さ方向
に沿うクラッチ素子61用の保持空間42がある。ま
た、この境界部内における保持空間42上には、縦筒3
3の内周面に沿う約190度の範囲内に、後述するスト
ッパピン58用の自由空間43があり、これと相対的に
平面円弧状の衝突段部44がある。これら自由空間4
3、衝突段部44の界面は、ストッパピン58用の衝突
面45、46になる。その他、相互に一体化された横筒
22と縦筒33とは、これらの交差部表面にわたるリブ
47で補強されている。
【0020】クラッチ本体51は、図2、図3、図7を
参照して明らかなように、後述のクラッチ素子61と共
同して固定軸11、回転体21相互のクラッチ機構を構
成するものである。クラッチ本体51は、軸心に貫通孔
52を有する横断面円形のブロック材からなる。クラッ
チ本体51の一端面にはクラッチ素子61用の保持溝5
3があり、クラッチ本体51の一端部側における外周面
にはフランジ54があり、そのフランジ54の下位に
は、クラッチ本体51の外周面から中心部に向けて横向
きに形成されたピン装着穴55がある。さらに、クラッ
チ本体51の他端部側には、貫通孔52と交差する方向
にクラッチ本体51を貫通した横孔56がある。その
他、クラッチ本体51には、引張バネ57、ストッパピ
ン58、支持ピン59などが付帯する。
【0021】クラッチ素子61は、図2〜図4、図7に
示されているように、支軸62と一対の筒状のローラ6
3a、63bとで構成されており、両ローラ63a、6
3bが支軸62の両端に回転自在に嵌め込まれている。
【0022】図2、図3、図5を参照して、回転体21
の自重による回転力に抗するための抵抗スプリング71
はコイル巻きスプリングからなり、これは横筒22のケ
ーシング23内において固定軸11と回転体21とにわ
たり装着されるものである。抵抗スプリング71には、
リング状のスプリング受具72、ストッパピン76、リ
ング状の端板77、E型のワッシャ(符号なし)、Oリ
ング(符号なし)などが付帯する。なお、スプリング受
具72の内側面より突出して先端の一部が切り欠かれて
いる円筒部73には、ストッパピン76を装着するため
の孔74や、抵抗スプリング71を引っ掛けるための溝
75が形成されている。
【0023】図2、図3、図6を参照して、回転体21
の自重による回転力に抗するためのダンパ81も、横筒
22のケーシング24内において固定軸11と回転体2
1とにわたり装着されるものである。このダンパ81
は、複数の固定ディスク82、複数の回転ディスク8
5、スペーサ88、剪断抵抗の大きい粘性体90などを
主体にして構成される。固定ディスク82は図6から明
らかなように、多数の細孔83を板面に有し、複数の突
片84を内周面に有する薄いリング板からなる。回転デ
ィスク85も図6から明らかなように、多数の細孔86
を板面に有し、複数の突片87を外周面に有する薄いリ
ング板からなる。スペーサ88は、図6のごとく軸心に
中空部を有する短い軸からなり、これの外周面からは、
その軸方向に沿う細長い複数の突起89が突出してい
る。粘性体90は、たとえば水ガラス、ピッチ、ポリイ
ソブチレン(高分子物質)のようなものからなる。
【0024】枠形の形状をなす手摺101として図1、
図11に例示されたものは、U字形に曲げ加工されたパ
イプからなる。この手摺101においては、直状をなす
二つのロッド部102、103が互いに平行しており、
両ロッド部102、103の連続部104が半円形をな
している。一方のロッド部102の端部は、クラッチ本
体51との連結端部105である。他方のロッド部10
3の端部は、後述する取付面401との衝突端部106
になる。一方のロッド部102の中間部には、弾力性材
料からなる筒状のグリップ107が装着されている。グ
リップ107は縦裂きスリット(図示せず)を下面側に
有するものであるから、そのスリットを広げることによ
りロッド部102に対して脱着することができる。一方
のロッド部102は、また、その端部周面に複数の取付
孔108を有する。他方のロッド部103の衝突端部1
06には、図12のごとき断面形状をもつキャップ10
9が装着されている。キャップ109の先端面には凹部
110がある。
【0025】本発明に係る手摺装置は、既述の取付座
1、固定軸11、回転体21、クラッチ本体51、クラ
ッチ素子61、抵抗スプリング71、ダンパ81、手摺
101などを主要部品とし、これらが図1のように組み
立てられるものである。以下、かかる組み立てを図2〜
図8に基づいて説明する。
【0026】固定軸11の左側部外周に組み付けられる
部品は、図5に示された抵抗スプリング71、スプリン
グ受具72、ストッパピン76、端板77、Oリング、
E型ワッシャなどである。
【0027】図2、図3を参照して、はじめは、抵抗ス
プリング71とスプリング受具72とが固定軸11の左
側部外周に嵌め込まれる。この場合に、円筒部(スプリ
ング受具72の一部)73の孔74と固定軸11の止孔
15とが合致するので、これら孔74、止孔15にスト
ッパピン76が差し込まれたときスプリング受具72が
固定軸11の外周に固定される。また、抵抗スプリング
71の一端(左端)は固定軸11上に固定されたスプリ
ング受具72の溝75に掛かる。つぎに、スプリング受
具72の左側面と接するように端板77が固定軸11の
左側部外周に嵌め込まれる。これに際しては、固定軸1
1の所定箇所(端板77やシリンダ25の各内周面と接
する箇所)にOリングが嵌め込まれ、端板77の外周に
もOリングが嵌め込まれる。その後、端板77の左側面
と接するようにE型ワッシャが固定軸11の左側部外周
に嵌め込まれるので、端板77が固定軸11から外れる
ことはない。これらの部品を左側部外周に組み付けられ
た固定軸11は、図2、図3のように回転体21の横筒
22内に挿入されてこれを貫通する。すなわち固定軸1
1は、その右端を先方にして左側ケーシング23→中央
のシリンダ25→右側ケーシング24のように横筒22
内を貫通する。この後の横筒22内では、固定軸11の
中間部がシリンダ25と密に嵌まり合い、固定軸11の
上面にある離脱溝12が回転体21の保持空間42と合
致する。また、抵抗スプリング71はケーシング23内
に納まり、その他端(右端)がケーシング23内の突起
27に掛かる。
【0028】横筒22の右側部において、固定軸11の
右側部とケーシング24との間に組み付けられる部品
は、図6に示された固定ディスク82、回転ディスク8
5、スペーサ88、Oリング、E型ワッシャ、図2、図
3に示された粘性体90などである。ちなみに、両ディ
スクとしては、固定ディスク82が五枚用いられ、回転
ディスク85が四枚用いられる。
【0029】図2、図3を参照して、はじめは、固定デ
ィスク82、回転ディスク85、固定ディスク82‥‥
のような交互順で両ディスク82、85が固定軸11の
右側部とケーシング24との間に介在され、これらがケ
ーシング24内の左端部側へ押し込まれる。しかもこの
際、各固定ディスク82の内周面にある突片84が固定
軸外周面の細溝16内に嵌め込まれ、各回転ディスク8
5の外周面にある突片87がケーシング内周面の細溝2
6内に嵌め込まれるので、各固定ディスク82は周方向
の動きに関して固定軸11の拘束を受け、各回転ディス
ク85も周方向の動きに関してケーシング24の拘束を
受ける。つぎに、粘性体90がケーシング内に充填さ
れ、かつ、スペーサ88が固定軸11の右側部とケーシ
ング24との間に介在される。これに際しては、固定軸
11の所定箇所(スペーサ88の内周面と接する箇所)
にOリングが嵌め込まれ、スペーサ88の外周にもOリ
ングが嵌め込まれる。また、スペーサ88の外周面にあ
る突起89がケーシング内周面の細溝26内に嵌め込ま
れるので、スペーサ88は周方向の動きをケーシング2
4により拘束される。その後、スペーサ88の右側面と
接するようにE型ワッシャが固定軸11の右側部外周に
嵌め込まれるので、スペーサ88が固定軸11から外れ
なくなる。
【0030】回転体21の縦筒33内および保持空間4
2内に組み付けられる部品は、図7に示された固定リン
グ35、スペーサ38、クラッチ本体51、引張バネ5
7、クラッチ素子61、手摺101、その他である。
【0031】固定リング35やスペーサ38などは、ク
ラッチ本体51と手摺101とを固定する前に、ロッド
部102の連結端部105外周にあらかじめ嵌め込まれ
る。また、引張バネ57がクラッチ本体51の貫通孔5
2内に嵌め込まれ、支持ピン59がクラッチ本体51の
横孔56内に挿入されて、引張バネ57の一端が貫通孔
52内の支持ピン59に掛けられる。ストッパピン58
もピン装着穴55内に嵌め込み固定されてその先端がピ
ン装着穴55外へ突出する。しかる後、クラッチ本体5
1の一端部がロッド部102内に嵌め込まれると、クラ
ッチ本体51のフランジ54が図3のようにロッド部1
02の基端面に衝突する。この段階において、クラッチ
本体51とロッド部102(すなわち手摺101)とが
ロッド部102側の取付孔108を通じて相互に溶接さ
れる。また、クラッチ本体51の貫通孔52内からその
外部へ引き出された引張バネ57の他端が、クラッチ本
体51の保持溝53内にあてがわれたクラッチ素子61
に掛けられる。しかる後、これらの部品を保持した手摺
101の連結端部105が図3のごとく回転体22の縦
筒33内に挿入され、縦筒33側の雌ネジ34と固定リ
ング35側の雄ネジ36とを介して固定リング35が縦
筒33に締め付けられる。この締め付けにともなって縦
筒33内へ進入する固定リング35は、これの先端部で
スペーサ38の段部41を縦筒33内へ押し込み、スペ
ーサ38もこれの先端部でクラッチ本体51のフランジ
54を縦筒33内の所定位置まで押し込む。かくて固定
リング35、スペーサ38、クラッチ本体51、引張バ
ネ57、手摺101などが縦筒33側から回転体21の
所定部に組み付けられたとき、クラッチ本体51の保持
溝53内に保持されているクラッチ素子61は、横筒2
2と縦筒33との境界部(保持空間42)内に方向変換
を阻止されて介在するようになる。このように組み立て
られた後の手摺101は、クラッチ素子61が固定軸1
1の離脱溝12に合致しているときのみ、縦筒33の軸
心線を中心に回転することができる。
【0032】取付座1に組み付けられるのは、図8に示
された固定軸11、回転体21、手摺101などの組立
構造物である。この組立構造物を取付座1に組み付ける
ときには、一対のキャップ28a、28bが用いられ
る。
【0033】図8の組立構造物において、はじめは、両
キャップ28a、28bが図2〜図4のごとく回転体2
1の横筒22の両側面にあてがわれる。両キャップ28
a、28bは、既述のとおり、蓋体29a、29bや、
隆起部30a、30b、横孔31a、31b、縦孔32
a、32bなどを有するものである。したがって、こう
した場合の両キャップ28a、28bは、これらの蓋体
29a、29bで横筒22の両側面を塞ぎ、固定軸11
の両端部13a、13bを横孔31a、31bより各隆
起部30a、30b内に受け入れる。また、各隆起部3
0a、30b内においては、縦孔32a、32bと両端
部13a、13bの孔14a、14bとが互いに通じ
る。つぎに、両側面にキャップ28a、28bをあてが
われた後の横筒22が取付座1の両支持体3a、3b間
に介在される。こうしたときには、両キャップ28a、
28bの隆起部30a、30bが取付座1の両支持体3
a、3b内に嵌まり込んで両凹部4a、4b内を埋め、
固定軸11の両端部13a、13bにある孔14a、1
4bが両支持体3a、3bの雌ネジ5a、5bに合致す
る。その後、両キャップ28a、28bの縦孔32a、
32b内に挿入されて固定軸両端部13a、13bの孔
14a、14bを貫通した両雄ネジ6a、6bが、両支
持体3a、3bの雌ネジ5a、5b内にねじ込まれて締
め付けられる。かくて、固定軸11が両キャップ28
a、28bと共に取付座1に取り付けられて両端支持さ
れた場合には、図1〜図6から理解できるように、回転
体21の横筒22は固定軸11軸心線を中心に回転する
ことができる。
【0034】図13、図14に明示された受具201
は、手摺101側のキャップ109に対応するものであ
って、壁面の所定箇所に取り付けられるものである。こ
の受具201は、複数のビス穴を有する座板202と、
座板202の表面から隆起した凸部203とを備えてお
り、凸部203がキャップ109の凹部110内に嵌ま
り込むようになっている。
【0035】図15〜図17に明示されているホルダ3
01は、収納状態の手摺101を保持するためのもので
ある。このホルダ301は基体302、回転リング31
5、押えリング321などを主体にして構成されてい
る。
【0036】図15〜図17を参照して明らかなよう
に、基体302は、複数のビス穴を有する座板303
と、座板303の表面から突出する保持筒304とが一
体に形成されたものである。上下方向に沿う出入口30
5により保持筒304の前面が開放されている。保持筒
304内には、これの上部側から下部側にわたり、受入
部306、上位段差部307、回転リング保持部30
8、下位段差部309、押えリング嵌込部310などが
並んでいる。保持筒304内の上位段差部307は、回
転リング保持部308が受入部306よりも大きいため
に、これら両部の境界に生じたものである。保持筒30
4内の下位段差部309も、押えリング嵌込部310が
回転リング保持部308よりも大きいために、これら両
部の境界に生じたものである。保持筒304において
は、また、コイル巻き形状を有する圧縮バネ311や小
さなラッチ用のボール312を装填するための装填孔3
13が、上位段差部307から上向きに形成されてお
り、かつ、雌ネジ(ネジ穴)314が下位段差部309
から上向きに形成されている。
【0037】図15〜図17を参照して、回転リング3
15は上下方向に沿う出入口316を前面に備えてい
る。出入口316の幅は前記出入口305の幅と同じで
ある。回転リング315は回転リング保持部308内に
密に嵌まる外形を有していて、その外部両側面の一部が
削られている。回転リング315の内面は平らで平行な
内部両側面317a、317bと円弧状の内部正面31
8とで形成されている。内部両側面317a、317b
の平行間隔は出入口316の幅と同じであり、内部正面
318の曲率は前記受入部306の曲率と同じである。
回転リング315の上面には、前記ボール312の一部
が嵌まり込む小さな凹所319が形成されているととも
に、回転リング315の下部側には、保持筒304の内
形よりも大きい円形の差込凹部320が形成されてい
る。
【0038】図15〜図17を参照して、押えリング3
21も上下方向に沿う出入口322を前面に備えてい
る。出入口322の幅は前記両出入口305、316の
幅と同じである。押えリング321の内面は横断面円形
であり、押えリング321の外形は押えリング嵌込部3
10の内形に合致するものであるが、押えリング321
の上面より突出する差込片323の外形は、回転リング
315の差込凹部319に合致する横断面円形をなして
いる。押えリング321の後部両角には、ボルトすなわ
ち雄ネジ325を通すための貫通孔324が上下方向に
わたり形成されている。なお、雄ネジ325は前記雌ネ
ジ314に対応するものである。
【0039】基体302、回転リング315、押えリン
グ321などを主要部品とするホルダ301は、図15
〜図17から理解できるように、以下のようにして組み
立てられる。すなわち、はじめに、圧縮バネ311とボ
ール312とが基体302の装填孔313内に装填さ
れ、つぎに、回転リング315が基体302の回転リン
グ保持部308内に回転自在に嵌め込まれ、その後に、
押えリング321が基体302の押えリング嵌込部31
0内に嵌め込まれ、さらにその後に、押えリング321
の貫通孔324を貫通した雄ネジ325が雌ネジ314
にねじ込まれる。かくて、ホルダ301の組み立てが完
了する。
【0040】上記ホルダ301において、ボール312
は圧縮バネ311の力を受けて装填孔313内から脱出
しようとするが、この脱出は上位段差部307に接触し
た回転リング315の上面により阻止される。回転リン
グ315は回転リング保持部308内を左回転または右
回転して自身の出入口316を閉じたり開いたりするも
のである。雄ネジ325を介してホルダ301に固定さ
れた押えリング321は、その差込片323を回転リン
グ315の差込凹部320内に挿入して回転リング31
5をこれの下部側から回転自在に支持している。回転リ
ング315の出入口316が他の両出入口305、32
2と一致しているとき、すなわち、回転リング315が
自身の出入口316を開放しているときには、回転リン
グ315の上面にある凹所319内にボール312の下
部が嵌まり込むので、その際の感触で回転リング315
の開放状態がわかるようになる。
【0041】本発明に係る手摺装置や、これに関連する
受具201、ホルダ301として図1〜図17に例示さ
れたものは、主に身体不自由者のために、建造物内外の
必要なところに装備される。より具体的には、便所の内
壁面・浴室の内壁面・玄関口の内壁面や、昇降口の内外
壁面など、これらを取付面として装備される。以下、本
発明手摺装置、受具201、ホルダ301などを所要の
取付面に装備して使用するときの態様を説明する。
【0042】取付座1は、図1を参照して明らかなよう
に、建造物の取付面(壁面)401にあてがわれた後、
取付座1の座板2を貫通して壁にねじ込まれた複数本の
ビスを介してその壁に取り付けられる。取付座1がこの
ようにして建造物の壁に取り付けられると、固定軸11
は水平状態になり、回転体21やこれに保持された手摺
101は、固定軸11を中心に図1の矢印R01−R02
向へ回転できるようになる。手摺101は、また、縦筒
33の軸心線を中心に図1の矢印R03−R04方向へも回
転できるようになる。
【0043】手摺101が図1・実線の状態に取り出さ
れているときは、その手摺ロッド部103の衝突端部1
06すなわちキャップ109が、建造物の取付面401
側を向いてこれに近接する。キャップ109に対応する
受具201は、取付面401のこの箇所にあてがわれた
後、受具201の座板202を貫通して壁にねじ込まれ
た複数本のビスにより所定箇所に取り付けられる。した
がって、手摺101が図1・実線の状態に取り出された
ときには、キャップ109が受具201に被さり、これ
らの凹部107、凸部203が嵌まり合うようになる。
【0044】手摺101が図1・一点鎖線の状態に起立
しているときは、その手摺ロッド部102が建造物の取
付面401に近接する。この状態にあるロッド部102
の一部を受け入れてこれを保持するために、ホルダ30
1は取付面401の所定箇所に取り付けられる。すなわ
ちホルダ301は、図1のように取付面401にあてが
われた後、その基体302の座板303を貫通して壁に
ねじ込まれた複数本のビスを介して所定の壁面箇所に取
り付けられる。手摺ロッド部102が図1・一点鎖線の
ようにホルダ301の内部に嵌まり込んだり、図1・実
線のようにホルダ301内から脱出したりしたときに
は、回転リング315の出入口316が、基体302の
出入口305、押えリング321の出入口322と一致
してホルダ301の前面を開くようになる。また、手摺
ロッド部102がホルダ301の内部に嵌まり込んで手
摺101が図1二点鎖線のように取付面401に沿って
いるときには、回転リング315の出入口316が基体
302の内部側へ回り込んでホルダ301の前面を閉じ
るようになる。
【0045】不使用時の手摺101は、図1・二点鎖線
のように収納されて取付面401に張りついた状態を呈
している。したがって、不使用時に収納された手摺10
1が取付面401から嵩高く突出することはない。図2
は手摺収納状態における装置要部を示している。図2を
参照して明らかなように、クラッチ本体51は、保持溝
53の一端部やストッパピン58の先端面を図2の正面
に向けていて、保持溝53を固定軸11の離脱溝12に
対して平面十字形に交差させている。そしてクラッチ本
体51の下面が、回転体21の保持空間42内にあるク
ラッチ素子61を引張バネ57に抗して押し下げ、クラ
ッチ素子61を固定軸11の離脱溝12内に押し込んで
いる。この場合において、固定軸11の離脱溝12内に
嵌まり込んだクラッチ素子61は、クラッチ本体51に
押え込まれているために、ここから脱出することができ
ず、クラッチ本体51も、その下面と離脱溝12との間
にクラッチ素子61が楔のように食い込んでいるので、
図1の矢印R01方向へ回転することができない。したが
って、収納状態にある手摺101が自重で倒れ出したり
すことはない。手摺収納状態においては、また、ホルダ
301が手摺ロッド部102(グリップ107を付され
た部分)を内部に受け入れており、回転リング315の
出入口316が基体302の内部側へ回り込んでホルダ
301の前面を閉じている。したがって、手摺101が
自重で倒れ出すようなことは、ホルダ301によっても
防止される。
【0046】収納状態にある手摺101を取り出すとき
は、はじめ、手摺101を図1の矢印R03方向へ回転さ
せてこれを図1・一点鎖線の状態にする。図3はこの状
態における装置要部を示している。収納状態の手摺10
1をこのように操作したときには、図3のように、クラ
ッチ本体51の下面にある保持溝53が、固定軸11の
離脱溝12やこれの内部に嵌まり込んでいるクラッチ素
子61に対して平行する。そしてこの状態に至ると同
時、引張バネ57の力を受けているクラッチ素子61が
クラッチ本体51の保持溝53内に嵌まり込む。すなわ
ち、収納状態において手摺101の回転(図1の矢印R
01方向)を阻止していたクラッチ素子61が、回転体2
1の保持空間42内やクラッチ本体51の保持溝53内
にちょうど納まるために、前記矢印R01方向への手摺回
転が可能になる。また、手摺101のロッド部102を
内部に受け入れていたホルダ301も、手摺101が図
1の矢印R03方向へ回転したときに回転リング315を
同方向へ追随回転させて、回転リング315の出入口3
16を他の両出入口305、322に一致させる。すな
わちホルダ301の前面が開く。したがって、ホルダ3
01も前記矢印R01方向への手摺回転を可能にする。な
お、回転リング315が手摺101と共に図1の矢印R
03方向へ回転するのは、グリップ107が回転リング3
15内で弾性変形して回転リング内面に強く接触してい
るからである。
【0047】手摺101を図1・一点鎖線の状態にした
後は、これを同図の矢印R01方向へ回転させて図1・実
線の状態にする。すなわち、起立(ほぼ垂直)状態にあ
る手摺101を水平状態に倒してこれを取り出す。図4
はこの状態における装置要部を示している。図4を参照
して明らかなように、手摺101をこのように操作した
場合には、自明のとおり、回転体21が固定軸11の軸
心線を中心にして前記矢印R01方向へ回転するので、回
転体21の縦筒33も垂直状態から水平状態に倒れる。
また、回転体21の保持空間42内にあってクラッチ本
体51の保持溝53内に嵌まり込んでいるクラッチ素子
61も、クラッチ本体51に保持されたまま固定軸11
の外周面上を転がり、図4における固定軸11の正面に
まで変位する。この手摺取出状態において、クラッチ本
体下面(保持溝53)と固定軸外周面との間にあって楔
のように作用するクラッチ素子61は、手摺101が図
4の矢印R05−R06方向へ揺動(横振れ)するのを防止
する。したがって、手摺取出状態が安定する。図1・実
線の手摺取出状態では、また、手摺ロッド部103の先
端にあるキャップ109が取付面401側の受具201
に被さり、キャップ109の凹部110内に受具201
の凸部203が嵌まるので、これらキャップ109、受
具201の嵌まり合いも、前記矢印R05−R06方向への
手摺揺動を防止する。それに手摺ロッド部103の衝突
端部106が、キャップ109、受具201などを介し
て間接的に取付面401に突き当たっているので、手摺
101をつかんだ者(身体不自由者)が図4の矢印R07
方向へ荷重を加えたとしても、手摺101はその方向へ
動かない。
【0048】手摺101を図1・一点鎖線の状態から実
線の状態にする場合において、ホルダ301内から脱出
した後の手摺101は、自重で図1の矢印R01方向へ回
転するものである。この場合に、固定軸11側のスプリ
ング受具72と回転体21側の突起27とにわたって装
着されている抵抗スプリング71は、その巻き戻し方向
(前記矢印R01方向)の力を受けて巻き戻されるか、あ
るいは、その巻き取り方向の力を受けて巻き取られなが
らも、これに対する反力を発揮する。また、複数枚の固
定ディスク82、複数枚の回転ディスク85、粘性体9
0などを主体にして構成されたダンパ81においては、
各固定ディスク82が固定軸11上を回転せず、各回転
ディスク85が回転体と共に前記矢印R01方向へ回転す
る。この場合に、各固定ディスク82と各回転ディスク
85との間に介在する粘性体90は、自身の粘性に依存
した高度の剪断抵抗を発揮する。したがって、図1・一
点鎖線の状態から実線の状態に取り出すときの手摺10
1は、抵抗スプリング71の反力が発生し、かつ、ダン
パ81内において粘性体90の剪断抵抗が生じるため
に、前記矢印R01方向へ低速で回転する。すなわち、手
摺101が急落するような事態は生じない。
【0049】取出状態(図1・実線の状態)にある手摺
101を収納するときには、前記と逆の順序で手摺10
1を操作する。すなわち、はじめは手摺101を図1の
矢印R02方向へ回転させてこれを同図一点鎖線の状態に
し、その後は手摺101を図1の矢印R04方向へ回転さ
せてこれを同図二点鎖線の状態にする。
【0050】上記において手摺101を図1・実線の状
態から一点鎖線の状態にするまでの間は、手摺101が
図4の矢印R05−R06方向へ揺動するのをクラッチ素子
61が防止する。これは図4を参照して述べたとおり、
クラッチ素子61がクラッチ本体下面(保持溝53)と
固定軸外周面との間に介在して楔のように作用するから
である。手摺101が図1・一点鎖線の状態に至ったと
きは、前面を開放しているホルダ301内に手摺ロッド
部102(グリップ107を付された部分)が嵌まり込
んで図3の状態になる。以下、手摺101を図1の矢印
04方向へ回転させることにより装置要部が図2の状態
に変位し、図1・二点鎖線に示す手摺収納状態が得られ
る。また、手摺ロッド部102を内部に受け入れたホル
ダ301においては、回転リング315が手摺101と
共に図1の矢印R04方向へ回転するために該リング31
5の出入口316が基体302の内部側へ回り込む。し
たがって、図1・二点鎖線に示す手摺収納状態のとき、
ホルダ301の前面も閉じられる。ここで回転リング3
15が手摺101と共に図1の矢印R04方向へ回転する
のは、前述のとおり、グリップ107が弾性変形して回
転リング315の内面に強く接触するからである。
【0051】なお、図3の状態においてクラッチ本体5
1の右側部にあるストッパ58は、手摺101を図1の
矢印R04方向(収納方向)へ回したときに回転体21の
自由空間43内を同方向へ回り込む。そして図2の状態
に至ったときには、ストッパ58が衝突段部44の衝突
面45(図7に明示)に突き当たる。このストッパ衝突
は、収納時の手摺101が取付面401に接する直前で
生じる。したがって、収納時に際して手摺101を図1
の矢印R04方向へ勢いよく回したとしても、手摺101
が取付面401に衝突することはない。また、図1・一
点鎖線の状態にある手摺101の収納時にこれを図1の
矢印R03方向へ回した場合でも、衝突段部44の衝突面
46とストッパ58とが協働して、取付面401に対す
る手摺衝突を上記と同様に防止する。
【0052】本発明に係る手摺装置として図示したもの
は、受具201やホルダ301などの関連部品をも併用
している。これら手摺装置、受具201、ホルダ301
などの材料としては、周知の金属、周知の合成樹脂、周
知のゴムなどのほか、これらの複合材も用いられる。と
くに、要求される機械的特性や加工性、気密性などを考
慮にいれてこれらの材料・材質が選択される。たとえ
ば、Oリングとしては気密性を優先させるためにゴム製
のものが用いられ、スプリングの類としては弾発性を優
先させるためにそのような物性を有する金属製のものが
用いられ、ピンの類やワッシャの類としては金属製のも
のが用いられる。すでに材料・材質を説明したものや上
記を除く各部品については、要求される特性に基づき、
主として金属加工品が用いられるが、場合により合成樹
脂製品が用いられることもある。手摺101の代表例と
しては、金属パイプの表面を合成樹脂で覆ったものが用
いられ、これにゴム製または合成樹脂製のグリップ10
7が取り付けられる。
【0053】本発明に係る手摺装置は、上述の使用態様
において受具201、ホルダ301などと共に使用され
る。ここで一基の本発明装置、一つの受具201、一つ
のホルダ301などをまとめて一式とすると、これらは
一式だけが用いられたり、二式以上のものが同所に用い
られたりする。ちなみに、これらを便所内に設備する場
合には、一つの便器の両側において一対(二つ)の手摺
を取り出したり収納したりするために、上記一式のもの
が便所内壁面に装備される。
【0054】上述した使用態様では、取出状態(水平状
態)にある手摺101を上方へ回転させて収納するよう
にしたが、取出状態(水平状態)にある手摺101を下
方へ回転させて収納するような使用態様もある。このよ
うな場合は、前例における手摺装置を上下反転させて取
付面401に取り付け、受具201、ホルダ301など
も、これと対応させて取付面401に取り付ければよ
い。ただし、抵抗スプリング71については、手摺10
1が自重で降下する力と抵抗するように、これを固定軸
11と回転体21の一部とにわたって装着する。また、
このような使用例のときには、手摺101側のキャップ
109や取付面401側の受具201を雌雄一対のキャ
ッチ具に変更すればよい。雌雄一対のキャッチ具は、た
とえば雌雄両具が突き当たったときに自動的に掛かり合
い、解除ボタンを押すと、雌雄両具の掛かり合いが外れ
るものである。
【0055】本発明における手摺101は、前述した連
結端部105をその基端部とするものであり、当該基端
部が回転体21の縦筒33を介して保持されている。か
かる手摺101としては、図11に示されたU字形のほ
かに、直線状のものや、閉鎖枠形、開放枠形などを含む
各種枠形状のものも採用することができる。また、その
枠の内部にボードや格子などを備えていてもよい。本発
明における手摺101の材料としては、内部が充実した
棒状のもの(金属製または合成樹脂製)も採用すること
ができる。このような枠形手摺101においては、その
一部をそのまま連結端部(手摺基端部)105や衝突端
部106に利用したり、その一部を連結端部(手摺基端
部)用、衝突端部用に加工したり、さらには、別体形成
された連結端部(手摺基端部)105、衝突端部106
などを枠形の所定部に付設したりする。
【0056】手摺101がパイプからなる前例において
衝突端部106のキャップ109が省略される場合に
は、その衝突端部(パイプ端部)106が受具201と
直接対応するようになる。また、前例では、図1の一点
鎖線・二点鎖線の各状態において手摺101とホルダ3
01の回転リング315とを一体回転させるために手摺
ロッド部102のグリップ107が利用されたが、この
グリップ107が省略される場合には、手摺ロッド部1
02の一部(ホルダ301内に嵌まり込む部分)が、回
転リング315の内部両側面317a、317bに接す
るようなフラット面に形成される。その他の例として
は、ホルダ301内に嵌まり込む手摺ロッド部102の
一部外周面および/または回転リング315の内部両側
面317a、317bに、相手側に対して強く接触する
小さな突起が設けられたり、これら両者の面に、互いに
嵌まり合う小さな突起と凹所とが相対形成されたりす
る。かかる形状を手摺ロッド部102や回転リング31
5が有するときも、手摺101と回転リング315は前
例と同様に一体回転する。
【0057】本発明に係る手摺装置は、受具201やホ
ルダ301などを不可欠とするものでない。したがっ
て、本発明手摺装置の使用にあたり、受具201および
/またはホルダ301が併用されないこともある。な
お、受具201を用いないときには、図1・実線の手摺
取出状態において、手摺ロッド部103の先端が直接取
付面401に突き当たるようになる。
【0058】本発明に係る手摺装置において、取付座1
やキャップ28a、28bなどが省略されることもあ
る。このような場合は、固定軸11の両端部13a、1
3bが直接取付面401に取り付けられる。
【0059】本発明に係る手摺装置において、抵抗スプ
リング71とこれに関連する部品、および/または、ダ
ンパ81とこれに関連する部品が省略されることもあ
る。
【0060】本発明に係る手摺装置において、引張バネ
57を圧縮バネに代える場合は、その圧縮バネ(板バ
ネ)が固定軸11の離脱溝12内に装着される。また、
引張バネ57とこれに付帯する支持ピン59とが省略さ
れることもある。
【0061】回転体21は、たとえば図3を基準にした
場合に、横筒22の上部周面と縦筒33の下端とがT字
形に連結されたものであるが、このT字形連結について
は、横筒22の後部周面中央と縦筒33の下端側前部周
面、または、横筒22の前部周面中央と縦筒33の下端
側後部周面とが結合されて、横筒22と縦筒33とが互
いに連通するものであってもよい。もちろんこれらの場
合にでも、横筒22、縦筒33の境界部内にクラッチ素
子61用の保持空間42やその他が形成されたり、固定
軸11に離脱溝12が形成されたり、クラッチ本体51
に保持溝53が形成されたりする。ただし、離脱溝12
は固定軸11の後部周面中央または前部周面中央に形成
され、保持溝53はクラッチ本体51の下端側前部周面
または下端側後部周面に形成される。また、引張バネ5
7の場合はクラッチ本体51とクラッチ素子61とにわ
たって装着され、引張バネ57に代わる圧縮バネの場合
は固定軸11の離脱溝12内に装着される。
【0062】本発明に係る手摺装置において、回転体2
1の縦筒33に回転自在に嵌め込まれたクラッチ本体5
1は、固定リング35、スペーサ38、クラッチ本体5
1に形成されたフランジ54などを介して軸方向の動き
を拘束されている。これに代わる手段として、環状の溝
がクラッチ本体51の外周面に形成され、円弧形の溝が
パイプ製手摺101の連結端部105に形成され、か
つ、これに単数または複数のストッパピンが組み合わさ
れることがある。このような手段によるときは、縦筒3
3の外側からこれを貫通してその縦筒33に固定された
ストッパピンの先端が、連結端部105の円弧形溝を通
じてクラッチ本体51の外周面にある環状溝内に差し込
まれる。したがって、このような手段が採用された場合
には、固定リング35、スペーサ38、フランジ54な
どが不要になる。また、回転体21の縦筒33内に嵌め
込まれたクラッチ本体51の一端部(図2・図3の上
端)が縦筒33外へ突出するような例では、クラッチ本
体51の一端部と手摺101の連結端部105とが縦筒
33の外部で連結される。この際の連結手段としては、
接続スリーブを利用するものとか、溶接を利用するもの
とか、ネジ締結を利用するものとかが用いられる。
【0063】抵抗力発生器としては、抵抗スプリング7
1、ダンパ81などのほかに、摩擦抵抗を利用する制動
器、減速器なども採用することができる。
【0064】上記段落番号[0054]〜[0063]
の欄で述べた各事項は、実施可能な範囲内で二つ以上の
事項が組み合わされてよい。また、回転体21が縦筒3
3のみの筒状からなる場合であって、抵抗スプリング7
1および/またはダンパ81を備えるときには、これら
に必要なケーシングが、縦筒33とは別体でつくられて
所定の箇所に組み付けられる。
【0065】
【発明の効果】本発明に係る手摺装置は、回転体が互い
に交差かつ連通した横筒と縦筒とを有するものからな
り、固定軸が回転体の横筒内を貫通して回転体を回転自
在に支持しているとともに、手摺の基端部が回転体の縦
筒を介して保持されているものにおいて、回転体の回転
方向の力に抗するための抵抗力発生器が、固定軸と回転
体とにわたって装備されているから、その抵抗器に依存
して手摺を簡易かつ軽快に操作することができ、取り扱
い時に手摺を急落させることのない安全性をも確保する
ことができる。本発明に係る手摺装置は、また、手摺の
ほか、固定軸、回転体、抵抗器などを主体にして簡潔に
構成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明手摺装置の一実施形態をこれの使用例と
共に示した斜視図である。
【図2】本発明手摺装置の一実施形態において手摺の収
納状態を示した要部切断正面図である。
【図3】本発明手摺装置の一実施形態において手摺の収
納途中の状態を示した要部切断正面図である。
【図4】本発明手摺装置の一実施形態において手摺の取
出状態を示した要部切断正面図である。
【図5】本発明手摺装置の一実施形態における第一次部
品組立前の状態を示した斜視図である。
【図6】本発明手摺装置の一実施形態における第二次部
品組立前の状態を示した斜視図である。
【図7】本発明手摺装置の一実施形態における第三次部
品組立前の状態を示した斜視図である。
【図8】本発明手摺装置の一実施形態における第四次部
品組立前の状態を示した斜視図である。
【図9】本発明手摺装置の一実施形態において用いられ
る固定軸の平面図である。
【図10】本発明手摺装置の一実施形態において用いら
れる回転体の縦断面図である。
【図11】本発明手摺装置の一実施形態において用いら
れる手摺の側面図である。
【図12】本発明手摺装置の一実施形態において手摺の
自由端部に装着されるキャップの断面図である。
【図13】本発明手摺装置における手摺自由端部の受具
を例示した斜視図である。
【図14】図13に例示された受具の断面図である。
【図15】本発明手摺装置において収納状態にある手摺
を保持するためのホルダを例示した平面図である。
【図16】図15のX−X線に沿う断面図である。
【図17】図15に例示されたホルダの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 固定軸 12 離脱溝 13a 固定軸の端部 13b 固定軸の端部 14a 孔 14b 孔 15 止孔 16 細溝 21 回転体 22 横筒 23 ケーシング 24 ケーシング 25 シリンダ 26 細溝 27 突起 28a キャップ 28b キャップ 29a 蓋体 29b 蓋体 30a 隆起部 30b 隆起部 31a 横孔 31b 横孔 32a 縦孔 32b 縦孔 33 縦筒 34 雌ネジ 35 固定リング 36 雄ネジ 37 フランジ 38 スペーサ 39 厚肉部 40 薄肉部 41 段部 42 保持空間 43 自由空間 44 衝突段部 45 衝突面 46 衝突面 71 抵抗スプリング(抵抗力発生器) 72 スプリング受具 73 円筒部 74 孔 76 ストッパピン 75 溝 77 端板 81 ダンパ(抵抗力発生器) 82 固定ディスク 83 細孔 84 突片 85 回転ディスク 86 細孔 87 突片 88 スペーサ 89 突起 90 粘性体 101 手摺 102 ロッド部 103 ロッド部 104 連続部 105 連結端部(手摺の基端部) 106 衝突端部 107 グリップ 108 取付孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体が互いに交差して一体化された横筒
    と縦筒とを有するものからなること、および、固定軸が
    回転体の横筒内を貫通して回転体を回転自在に支持して
    いること、および、手摺の基端部が回転体の縦筒を介し
    て保持されていること、および、回転体の回転方向の力
    に抗するための抵抗力発生器固定軸と回転体とにわた
    って装備されていること、および、固定軸がその両端部
    を固定用部分にして固定されるものであることを特徴と
    する手摺装置。
  2. 【請求項2】 コイル巻き形状のスプリングからなる抵
    抗力発生器が、固定軸と回転体とにわたって装備されて
    いる請求項1記載の手摺装置。
  3. 【請求項3】 ダンパからなる抵抗力発生器が、固定軸
    と回転体とにわたって装着されている請求項1記載の手
    摺装置。
  4. 【請求項4】 コイル巻き形状のスプリングからなる抵
    抗力発生器とダンパからなる抵抗力発生器とが、固定軸
    と回転体とにわたって装着されている請求項1記載の手
    摺装置。
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