JP3438344B2 - リニアモータ・ドライブ・システム - Google Patents

リニアモータ・ドライブ・システム

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JP3438344B2
JP3438344B2 JP22457994A JP22457994A JP3438344B2 JP 3438344 B2 JP3438344 B2 JP 3438344B2 JP 22457994 A JP22457994 A JP 22457994A JP 22457994 A JP22457994 A JP 22457994A JP 3438344 B2 JP3438344 B2 JP 3438344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアパルスモータを
フィードバック制御するリニアモータ・ドライブ・シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】FA(ファクトリーオートメーション)
の分野では、産業用ロボツトや加工機械等の駆動源とし
てパルスモータが多く使われている。例えば、半導体部
品を搬送する装置では、搬送動作が直進運動であるた
め、リニアパルスモータを用いると動力伝達機構が簡単
になって好都合である。このような用途に使われるリニ
アパルスモータにおいて、リニアパルスモータをフィー
ドバック制御すると高い位置決め精度が得られる。フィ
ードバック制御方式のリニアモータ・ドライブ・システ
ムには、リニアパルスモータの移動子の移動を検出する
ためのセンサが設けられている。このセンサとしては、
例えば、リニア型の光学式エンコーダが用いられる。リ
ニア型の光学式エンコーダの符号板に設けるスリット
は、エッチング等により形成される。しかし、エッチン
グむら等によりスリットの形状に誤差があると、検出精
度が低下する。また、スリットに光を照射する光源の光
量分布が不均一であるときも検出精度の低下をもたら
す。さらに、検出信号に含まれる高次高調波も誤差要因
になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたものであり、スリット形
状の誤差、光源の光量分布の不均一性及び検出信号の高
次高調波成分の影響を受けにくく、検出精度が高いリニ
ア型の光学式エンコーダをもったリニアモータ・ドライ
ブ・システムを実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は次のとおりの構
成になったリニアモータ・ドライブ・システムである。 (1)リニアパルスモータの移動子の移動をリニア型の
光学式エンコーダで検出し、検出信号をもとに前記リニ
アパルスモータをフィードバック制御するリニアモータ
・ドライブ・システムにおいて、前記リニア型の光学式
エンコーダは、位置が固定されていて、固定子の歯の配
列方向と同方向にモータの固定子の歯のピッチと同一ピ
ッチで配列されたスリットが設けられたスケール板と、
リニアパルスモータの移動子と連結されていて、この移
動子とともに移動する移動部材と、この移動部材に搭載
されていて、前記スリットに光を照射する光源と、前記
移動部材に搭載されていて、スケール板を挟んで前記光
源に対向配置され、スケール板のスリットの1ピッチ内
に配列された複数のフォトダイオードからなり、スリッ
トを通過した光を検出するフォトダイオードアレイと、
このフォトダイオードアレイの光検出信号を走査し、走
査により得た光検出信号をもとに、リニアパルスモータ
の移動子が固定子の歯の1ピッチ分移動すると位相が3
60°変調される位相変調信号を生成する信号処理回路
と、 前記位相変調信号と位相が変調されない基準信号の
位相差を計測し、リニアパルスモータの移動子と固定子
の歯の位相ずれを検出する位相差カウンタと、 前記検出
した位相ずれをもとに転流制御を行う転流制御手段と、
を具備し、前記フォトダイオードは、スリットの1ピッ
チ内にn個(ただし、nは整数)設けられていて、1個
のフォトダイオードの配列方向の幅はp 0 /(n+1)
(ただし、p 0 はスリットのピッチ)で、フォトダイオ
ードとフォトダイオードとの間隙の幅はp 0 /n(n+
1)であり、フォトダイオードアレイの光検出信号に含
まれる(n+1)次高調波を除去することを特徴とする
リニアモータ・ドライブ・システム。 (2)前記光源と前記スケール板の間に配置されてい
て、光源の出射光の光量分布を均一化する拡散板を具備
したことを特徴とする(1)記載のリニアモータ・ドラ
イブ・システム。 (3)前記スケール板には同位相のスリットが複数列設
けられていて、前記光源は複数列のスリットに光を照射
し、各フォトダイオードは複数列のスリットにまたがる
長さになっていて、前記フォトダイオードアレイは複数
列のスリットを通過した光を検出することを特徴とする
(1)または(2)に記載のリニアモータ・ドライブ・
システム。
【0005】
【作用】このような本発明では、フォトダイオードがス
ケール板の複数列のスリットにまたがる長さになってい
て、1個のフォトダイオードで複数列分のスリットの通
過光を検出する。これによって、スリット形状の誤差を
平均化した検出信号が得られる。また、光源とスケール
板の間に配置された拡散板は、光源の出射光の光量分布
を均一化する。さらに、スリットの1ピッチp0内にフ
ォトダイオードをn個設け、1個のフォトダイオードの
配列方向の幅をp0/(n+1)、フォトダイオードと
フォトダイオードとの間隙の幅はp0/n(n+1)に
することにより検出信号に含まれる(n+1)次高調波
を除去する。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を説明する。図1
は本発明の一実施例の概略構成図である。図で、100
はモータ部、200はモータ部100を駆動する駆動回
路である。300はエンコーダ部で、モータ部100の
回転を検出するエンコーダ300 1と、エンコーダ30
1の検出信号を経由して出力するエンコーダインタフ
ェイス3002(以下、エンコーダI/Fとする)とか
らなる。400はモータ部100の回転速度をフィード
バック制御する速度制御部、500はモータ部100の
回転位置をフィードバック制御する位置制御部、600
は速度制御部400と位置制御部500のサーボ系を調
整するチューニング部である。
【0007】図1のシステムの各構成要素の具体的構成
を項目に分けて説明する。
【0008】(1)モータ部 図2は図1のシステムのモータ部100の具体的構成例
を示した図である。モータ部100は、リニアパルスモ
ータである。図2では3相モ―タの例を示している。図
2の(a)はモータ部の正面図、(b)は側面図であ
る。モータ部100において、11は固定子、12は移
動子である。モータ部100は、移動子12に駆動対象
が直接取付けられるダイレクト・ドライブ型のリニアパ
ルスモ―タである。固定子11は、磁性体材料で構成さ
れていて、長さ方向に一定ピッチで歯111が形成され
ている。移動子12で、121は磁性体材料で構成され
た移動子板である。移動子板121には突極122,1
23,124が設けられ、これらの突極の先端には歯1
11と同一ピッチの歯125が形成されている。突極1
22の先端に形成された歯の位相に対して、突極123
および124の先端に形成された歯はそれぞれ位相がp
/3および2p/3だけずれている。ここで、pは歯1
25のピッチである。126,127,128はそれぞ
れ突極123,124,125に巻かれた3相コイルで
ある。これら3つのコイルはY型に結線されていて、位
相が120°ずつ異なる交流信号で励磁される。129
は移動子板121と同一構成の移動子板である。この移
動子板129は移動子121に対して歯の位相をp/2
ずらして配置されている。なお、コイル126,12
7,128は移動子板121と129の突極にまたがっ
て巻かれている。130は移動子板121と129を連
結していて、これらの移動子板にバイアス磁束を与える
永久磁石である。永久磁石130は移動子板121から
129へ至る方向に着磁されている。このようなモ―タ
では、永久磁石130によって固定子と移動子の突極部
にバイアス磁束が与えられる。このバイアス磁束は、コ
イル126〜128の磁束により、移動子板121,1
29の一方で強められ、他方で弱められ、強められる側
と弱められる側が交互に代わることによってモ―タの移
動子が移動する。
【0009】(2)エンコーダ部 図3は図1のシステムのエンコーダ部300の具体的構
成例を示した斜視図である。エンコーダ部300はリニ
ア型の光学式エンコーダである。図3で、301は位置
が固定されたレール部材、302はレール部材301に
固定されたスケール板である。図3ではスケール板30
2の形状を破線で示している。後述するが、スケール板
302には長さ方向に沿ってモータ部100の固定子1
1の歯111のピッチと同一ピッチで配列されたスリッ
トが複数列設けられている。303はリニアパルスモー
タの移動子12と連結されていて、移動子12とともに
移動するベース部材、304はベース部材303と連結
されたアーム部材である。レール部材301はベース部
材303とアーム部材304の移動をガイドする。30
5はアーム部材304に搭載された光源で、例えばLE
D等が用いられる。306はスケール板302を挟んで
光源305と対向配置されたフォトダイオードアレイ
(以下、PDAとする)である。PDA306は取付板
307を介してベース部材303に固定されている。3
08は光源305とスケール板302の間に配置された
拡散板である。拡散板308は光源305の照射光の光
量分布を均一化する。
【0010】図4はエンコーダ部300の回路構成例を
示した図である。図4で前出した図と同一のものは同一
符号を付ける。図4で、309はスリットで、正弦波形
状をなしていて、スケール板302の長さ方向に沿って
一定ピッチで2列形成されている。2列に形成されたス
リットの位相は同位相である。スリット309のピッチ
は、リニアパルスモータの固定子11の歯111のピッ
チと等しい。図4の点を付けた部分がスリット部分であ
る。スリット309の配列方向は、リニアパルスモータ
の固定子11の歯111の配列方向と同方向である。P
DA306は、8個のフォトダイオード3061〜30
8からなり、これらの8個のフォトダイオード3061
〜3068は、スリット309の1ピッチ内に配列され
ている。各フォトダイオード3061〜3068は2列の
スリットにまたがって対向配置されている。すなわち、
1個のフォトダイオードで2列分のスリットの通過光を
検出する。これによって、スリット形状の誤差が平均化
され、検出誤差のばらつきを低減できる。
【0011】図5はスリット309とフォトダイオード
3061〜3068の位相関係を示した図である。図5で
は検出信号に含まれる9次高調波を除去するための位相
関係の例を挙げている。図5に示すようにスリット30
9の1ピッチp0内に8個のフォトダイオード3061
3068が配列されている。1個のフォトダイオードの
幅はp0/9で、フォトダイオードとフォトダイオード
の間隙の幅はp0/72である。この間隙部分は不感帯
になっている。
【0012】図4へ戻り、310は信号処理回路であ
る。信号処理回路310において、SW1〜SW8はス
イッチであり、クロック発生器311から与えられる8
相クロックによって一定のタイミングで順序に閉じられ
てフォトダイオ―ド3061〜3068の光検出信号を走
査する。312はOPアンプであり、各スイッチSW1
〜SW8を介して与えられる信号を増幅する。OPアン
プ312の出力は階段状波形であり、波形の高さはフォ
トダイオ―ドが受ける光量に比例する。スイッチの開閉
は、例えば、1回目のタイミングではスイッチSW1,
SW2,SW3,SW4が閉じ、2回目のタイミングで
はスイッチSW2,SW3,SW4,SW5が閉じ、以
下同様にして4個ずつ閉じるスイッチをずらしていく。
【0013】エンコーダI/F3002において、32
1はOPアンプ312の出力の低周波成分を抽出するロ
―パスフィルタ(以下、LPFとする)、322はLP
F321の出力を波形整形するコンパレ―タである。3
23はクロック発生器311の8相クロックのいずれか
1相のクロックを取り出すクロック取出回路、324は
クロック発生器の8相クロックを1/8に分周する分周
回路である。325はコンパレ―タ322から与えられ
る位相変調信号とクロック取出回路323で取り出した
位相が変調されない基準信号の位相差を分周回路324
の分周クロックのタイミングで計測する位相差カウンタ
である。分周クロックの周期は8個のスイッチSW1〜
SW8の走査周期に相当している。504は積算回路を
もった位置検出手段で、位相差カウンタ325で計測し
た位相差を走査周期ごとに積算してモ―タの移動子の位
置を検出する。402は位相差カウンタ325で計測し
た位相差の変動周波数をもとにモ―タの移動子の移動速
度を検出するF/V変換器である。
【0014】このように構成したエンコ―ダの動作を説
明する。クロック発生器311は、8相クロックのタイ
ミングでスイッチSW1〜SW8を開閉してフォトダイ
オ―ド3061〜3068の光検出信号を走査する。フォ
トダイオ―ド3061〜3068はスリット像を映すイメ
―ジセンサであるため、PDA306と光源305がス
リットの1ピッチ分移動すると走査により得られた階段
状波形信号の位相は360°変化する。従って、階段状
波形信号にLPF321とコンパレ―タ322を通過さ
せて得た信号は、次式で与えられる位相変調信号にな
る。 f(t)=Asin{ωt+2π(x/p0)} … A:定数,t:時間 x:スリットの相対的移動量 ω=2πfSS:クロック発生器311の8相クロックの周波数 また、クロック取出し回路323で取出した基準信号の
位相はωtになる。スイッチSW1〜SW8が8回切替
わると1回の走査周期が終了するため、分周回路324
による分周クロックの周期が走査周期になる。位相差カ
ウンタ325は、分周クロックのタイミングで1走査周
期ごとに、コンパレ―タ322から与えられる位相変調
信号とクロック取出し回路323から与えられる基準信
号の位相差を計測する。この位相差は式より2π(x
/p0)である。ここで、 (エンコ―ダのスリットのピッチ)=(リニアパルスモ
―タの固定子の歯のピッチ) であるため、位相差カウンタ325で計測した位相差が
モ―タの固定子の歯と移動子の歯の位相ずれそのものに
なる。この位相ずれをもとにモ―タの転流制御が行なわ
れる。すなわち、位相差カウンタ325により転流制御
に用いる信号が直接検出される。位相差カウンタ325
で計測された位相差はそのまま転流角検出信号として後
述する転流制御手段507へ送られる。位置検出手段5
04は、位相差カウンタ325で計測した位相差の変化
分を分周回路324の分周クロックのタイミングで積算
していく。この積算値がモ―タの移動子の位置になる。
従って、位置検出手段504の積算値は帰還信号とな
り、この帰還信号を用いてモータの位置フィードバック
制御が行われる。F/V変換器402は、コンパレ―タ
322の出力の変動周波数に比例した電圧信号を出力す
る。この信号は帰還信号となり、この帰還信号を用いて
モータの速度フィードバック制御が行われる。このよう
にして、モ―タの転流制御,位置制御,速度制御に用い
る信号が同時に検出される。
【0015】次に、検出信号に含まれる9次高調波の除
去のしかたについて図5を用いて説明する。前述したよ
うに、検出信号の基本波(信号成分)は次式で与えられ
る。 f(t)=Asin{ωt+2π(x/p0)} 検出信号の9次高調波は次のとおりになる。 f9(t)=A9sin{ωt+2π(9x/p0)} A9:定数 図5より、1個のフォトダイオードの幅がp0/9で、
各フォトダイオードの位相がp0/8ずつずれているこ
とから、n番目(ただし、n=1,2,…)のフォトダ
イオードの検出信号の信号成分は次のとおりになる。 一方、n番目のフォトダイオードの検出信号の9次高調
波は次のとおりになる。 これによって、9次高調波がキャンセルされる。
【0016】図6は本発明の一実施例の具体的構成図で
ある。図6で、既に説明した構成要素については説明を
省く。駆動回路200において、201,202はモー
タ部100にある3相コイルのうちの2相のコイルに流
れる励磁電流を検出する電流検出回路、203,204
は速度制御部400からの電流指令値と電流検出回路2
01,202の検出電流の差をとる減算器である。20
5は電力増幅回路で、減算器203,204からの信号
をもとにPWM回路206で生成したPWM信号を励磁
回路207のトランジスタをオン・オフし、減算器20
3,204の差電流が零になるようにモータに3相正弦
波電流を流す。
【0017】速度制御部400の構成を説明する。速度
制御部400で、401は速度制御と位置制御の切換え
スイッチである。このスイッチは速度制御をするときは
接点h1側に接続され、位置制御をするときは接点h2
に接続される。402はF/V変換器であり、エンコー
ダI/F3002の出力信号を速度信号に変換する。4
03はスイッチ401からの信号(速度の指令値とな
る)とF/V変換器402からの信号の差をとる減算器
である。404はマルチプライング・デジタル・アナロ
グ変換器(以下、MDAとする)で、デジタル信号でゲ
インが変えられ、アナログ入力信号を増幅する。ゲイン
の設定信号は位置制御部500またはチューニング部6
00から与えられる。405は電圧制御リミッタ(以
下、VCLとする)であり、MDA404の出力を一定
の上限値または下限値に押える。406,407はMD
Aであり、VCL405からの信号を受け、位置制御部
500からの転流制御信号に従って電流信号Isinθ
eまたはIsin(θe+120°)を電流指令値として
減算器203,204に与える(Iは電流)。
【0018】次に、位置制御部500の構成について説
明する。位置制御部500で、501は位置の指令パル
ス信号と回転方向信号をもとに位置の指令信号を生成し
て発生するカウンタ、502はノーマルモードでは接点
1側に接続され、テストモードではテスト信号発生手
段502′によりテスト信号が与えられる接点k2側に
接続されるスイッチである。503は減算器であり、ス
イッチ502からの信号(位置の指令信号となる)と位
置検出手段504からの信号の差をとる。位置検出手段
504については前述した。505は位置制御手段であ
り、エンコーダI/F3002またはチューニング部6
00からの信号によりゲインテーブル506から読み出
したパラメータをもとに、MDA404のゲインを調整
する。位置制御手段505はソフトウェアによりIーP
D(積分、比例、微分)動作を行う3次のサーボ系を構
成している。ゲインテーブル506は、例えば図7に示
すようにモータの負荷重量M及び位置制御系の固有振動
数fnとこれらの値に応じた最適な制御パラメータ値x
11,x12,x13等を対応させたテーブルである。ゲイン
テーブル506には速度制御用と位置制御用のテーブル
があり、更に速度制御用テーブルと位置制御用テーブル
にはP動作(比例動作)用テーブルとI動作(積分動
作)用テーブルがある。507はエンコーダI/F30
2からの信号をもとに掛算器406,407に信号を
送ってモータの転流を制御する転流制御手段、508は
位置制御手段505の出力をデジタル・アナログ変換す
るD/A変換器、509はD/A変換器508の出力を
サンプル・ホールドしてチューニング部600に送るサ
ンプル・ホールド回路(以下、S/H回路とする)であ
る。速度制御をするときは、スイッチ401を接点h1
側に接続し、速度の指令値としてのアナログ速度入力と
F/V変換器402の速度信号の差を減算器403でと
る。MDA404のゲインは、後述するスイッチ60
1,602によりゲインテーブル506から読み出され
る制御パラメータ値により設定される。位置制御をする
ときは、スイッチ401を接点h2側に接続するととも
にスイッチ502を接点k1側に接続する。そして、カ
ウンタ501からの位置指令信号と位置検出手段504
の出力信号の差を減算器503でとる。位置制御手段5
05では、スイッチ601,602によりゲインテーブ
ル506から制御パラメータを読出し、この制御パラメ
ータを用いて位置制御アルゴリズムによりMDA404
のゲインを調整する。
【0019】次に、チューニング部600の構成につい
て説明する。チューニング部600において、601,
602はサーボチューニングスイッチである。601は
所定の範囲内で固有振動数fnを複数段階に設定する固
有振動数設定スイッチである。例えば、このスイッチに
より固有振動数は5〜20Hzの範囲で16段階に設定
される。602は負荷重量Mを所定の範囲内で複数段階
に設定するイナーシャ設定スイッチである。これらのス
イッチ601,602によりfnとMが設定されると、
ゲインテーブル506から設定値に対応した最適な制御
パラメータ値が読み出される。スイッチ601,602
を用いて位置制御を行うときは、位置制御用のテーブル
から読み出された制御パラメータ値をもとに、位置制御
手段505がMDA404のゲインを調整する。速度制
御を行うときは、速度制御用のテーブルから読み出され
た制御パラメータがMDA404に送られてゲインが調
整される。603はスイッチ502の切換用スイッチ、
604はスイッチ401の切換用スイッチ、605は速
度制御と位置制御を積分動作または比例動作に切換える
スイッチである。このスイッチの切換によってゲインテ
ーブル506の積分動作用テーブルと比例動作用テーブ
ルが使い分けられる。DDモータでロボットアームを動
かす場合において、ロボットアームを位置決めするとき
は積分動作による制御を行い、ロボットアームで物をつ
かむときは比例動作による制御(コンプライアンス制
御)を行う。606はS/H回路402を介して位置制
御部500の出力を取出すモニタ出力端子である。この
出力は表示装置例えばオッシロスコープに送られてモニ
タリングされる。607はアップダウンパルス発生器6
08を介してインクリメンタルパルス信号を取出すパル
ス取出端子である。609はフォトダイオードG1,G2
の出力を取出す原点信号端子である。パルス取出端子6
07と原点信号端子609から取出した出力はコントロ
ーラ(図示せず)に送られる。コントローラでは、パル
ス取出端子607の出力からモータの回転位置をカウン
トし、原点信号端子609からの出力から原点位置を検
出する。BSはデータバスであり、エンコーダ部30
0、速度制御部400、位置制御部500及びチューニ
ング部600の間の信号を伝送する。ここで、モータの
負荷重量Mが不明のときは、スイッチ502を接点k2
側に接続し、既知のテスト信号を位置制御手段505に
与え、このとき位置制御部500が出力する信号をモー
タ出力端子を用いてモニタする。そして、モニタ波形の
歪をなくすようにイナーシャ設定スイッチでイナーシャ
の設定値を調整する。なお、fnとMの設定はスイッチ
によらず外部のコントローラで行うようにしてもよい。
また、実施例ではサーボチューニングスイッチで固有振
動数fnと負荷重量Mの両方が設定されるとゲインテー
ブル506から制御パラメータが読み出される場合につ
いて説明したが、これに限らずfnとMの一方が設定さ
れたときに制御パラメータが読み出される構成であって
もよい。
【0020】なお、実施例ではスリットが2列形成され
た場合について説明したが、これに限らずスリットを3
列以上形成し、フォトダイオードを各列のスリットにま
たがって対向配置する構成にしてもよい。また、実施例
ではスリット形状が正弦波形状である場合について説明
したが、これに限らずスリット形状は矩形等であっても
よい。また、実施例ではスリットの1ピッチ内に設ける
フォトダイオードの個数を8、1個のフォトダイオード
の配列方向のを幅をp0/9、フォトダイオードとフォ
トダイオードとの間隙の幅をp0/72にして9次高調
波を除去する場合について説明したが、これに限らずさ
らに一般化してもよい。すなわち、スリットの1ピッチ
内に設けるフォトダイオードの個数をn(ただし、nは
整数)、1個のフォトダイオードの配列方向のを幅をp
0/(n+1)、フォトダイオードとフォトダイオード
との間隙の幅をp0/n(n+1)にして(n+1)次
高調波を除去する構成にしてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。 スリットを複数列形成し、各フォトダイオードを複数
列のスリットにまたがらせて対向配置しているため、1
個のフォトダイオードで複数列分のスリットの通過光を
検出する。これによって、エッチングむら等によるスリ
ット形状の誤差が平均化され、検出誤差のばらつきを低
減できる。 光源とスケール板の間に拡散板が配置されているた
め、光源の出射光の光量分布が均一化される。これによ
って、光源の光量分布の不均一性による検出誤差が低減
される。 スリットの1ピッチp0内にn個のフォトダイオード
を配列し、1個のフォトダイオードの幅をp0/(n+
1)、フォトダイオードとフォトダイオードとの間隙の
幅をp0/n(n+1)にしているため、検出信号に含
まれる(n+1)次高調波を有効に除去できる。これに
よって、検出精度を向上することができる。
【0022】以上説明したように本発明によれば、検出
精度が高いリニア型の光学式エンコーダをもったリニア
モータ・ドライブ・システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】図1のシステムのモータ部の具体的構成例を示
した図である。
【図3】図1のシステムのエンコーダ部の具体的構成例
を示した斜視図である。
【図4】図1のシステムのエンコーダ部の回路構成例を
示した図である。
【図5】スリットとフォトダイオードの位相関係を示し
た図である
【図6】本発明の一実施例の具体的構成図である。
【図7】位置制御部に格納されたゲインテーブルの一例
を示した図である。
【符号の説明】
100 モータ部 11 固定子 111 歯 12 移動子 200 駆動回路部 300 エンコーダ部 3001 エンコーダ 3002 エンコーダI/F 301 レール部材 302 スケール板 303 ベース部材 304 アーム部材 305 光源 306 PDA 3061〜3068 フォトダイオ―ド 307 取付板 308 拡散板 309 スリット 310 信号処理回路 400 速度制御部 500 位置制御部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−248357(JP,A) 特開 平4−166718(JP,A) 特開 平3−49581(JP,A) 実開 平4−134015(JP,U) 特許3017927(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 101 H02K 41/00 G01B 11/00 G01D 5/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニアパルスモータの移動子の移動をリニ
    ア型の光学式エンコーダで検出し、検出信号をもとに前
    記リニアパルスモータをフィードバック制御するリニア
    モータ・ドライブ・システムにおいて、 前記リニア型の光学式エンコーダは、 位置が固定されていて、固定子の歯の配列方向と同方向
    にモータの固定子の歯のピッチと同一ピッチで配列され
    たスリットが設けられたスケール板と、 リニアパルスモータの移動子と連結されていて、この移
    動子とともに移動する移動部材と、 この移動部材に搭載されていて、前記スリットに光を照
    射する光源と、 前記移動部材に搭載されていて、スケール板を挟んで前
    記光源に対向配置され、スケール板のスリットの1ピッ
    チ内に配列された複数のフォトダイオードからなり、ス
    リットを通過した光を検出するフォトダイオードアレイ
    と、 このフォトダイオードアレイの光検出信号を走査し、走
    査により得た光検出信号をもとに、リニアパルスモータ
    の移動子が固定子の歯の1ピッチ分移動すると位相が3
    60°変調される位相変調信号を生成する信号処理回路
    と、 前記位相変調信号と位相が変調されない基準信号の位相
    差を計測し、リニアパルスモータの移動子と固定子の歯
    の位相ずれを検出する位相差カウンタと、 前記検出した位相ずれをもとに転流制御を行う転流制御
    手段と、 を具備し、前記フォトダイオードは、スリットの1ピッ
    チ内にn個(ただし、nは整数)設けられていて、1個
    のフォトダイオードの配列方向の幅はp 0 /(n+1)
    (ただし、p 0 はスリットのピッチ)で、フォトダイオ
    ードとフォトダイオードとの間隙の幅はp 0 /n(n+
    1)であり、フォトダイオードアレイの光検出信号に含
    まれる(n+1)次高調波を除去する ことを特徴とする
    リニアモータ・ドライブ・システム。
  2. 【請求項2】前記光源と前記スケール板の間に配置され
    ていて、光源の出射光の光量分布を均一化する拡散板を
    具備したことを特徴とする請求項1記載のリニアモータ
    ・ドライブ・システム。
  3. 【請求項3】前記スケール板には同位相のスリットが複
    数列設けられていて、前記光源は複数列のスリットに光
    を照射し、各フォトダイオードは複数列のスリットにま
    たがる長さになっていて、前記フォトダイオードアレイ
    は複数列のスリットを通過した光を検出することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のリニアモータ・
    ドライブ・システム。
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