JP3437768B2 - 眼鏡枠部品であるブラケットの取付構造及びその構造を備えた眼鏡 - Google Patents

眼鏡枠部品であるブラケットの取付構造及びその構造を備えた眼鏡

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JP3437768B2
JP3437768B2 JP20131298A JP20131298A JP3437768B2 JP 3437768 B2 JP3437768 B2 JP 3437768B2 JP 20131298 A JP20131298 A JP 20131298A JP 20131298 A JP20131298 A JP 20131298A JP 3437768 B2 JP3437768 B2 JP 3437768B2
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周一郎 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリムレス眼鏡にお
けるフレーム要素の取付構造に関する。さらに詳細に
は、リムレス眼鏡においてテンプルブラケットやブリッ
ジブラケットをレンズに取付けるための取付け構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡はフィット性、装着性等の掛
け心地の良いもの、及び美的視点からも優れたものが求
められてきた。そして、その製造技術や素材についての
開発がなされ、更にデザイン性が向上すること等によ
り、今日では、装着性や意匠的な点からも極めて優れた
ものが、上市されている。そのような眼鏡の1つに、レ
ンズ周縁のリムを省略したリムレス眼鏡があり、近年多
く使用されている。
【0003】このリムレス眼鏡においては、眼鏡枠部
品、すなわち、テンプルをレンズに回動可能に取付ける
ためのテンプルブラケット(通常これを「智」又は「よ
ろい」という。)や2つのレンズ間を連結するためのブ
リッジブラケットがレンズに直接取り付けられるもので
ある。リムレス眼鏡は、いわゆるレンズを囲むリムが無
いため、視野が広くなり極めて明るい。
【0004】しかし、上記のテンプルブラケットやブリ
ッジブラケット等のブラケットを、リムの代わりに直
接、レンズに取付けて固定しなければならない。すなわ
ち、レンズに穴を開け、ネジ等を使って上記のブラケッ
トを固定することになる。このような取付け技術とし
て、例えば、特開平7ー301770号公報には、第1
の穴と第2の穴を開けて、ヨロイ(本願でいうブラケッ
ト)に設けたネジ部や固定ピンを各穴に装着して取り付
ける方法が開示されている。しかし、本来、極力傷を付
けたくないレンズに対して、眼鏡枠部品の取付けのため
とはいえ、2か所も穴を開けることは、眼鏡の機能上、
決して好ましいことではない。
【0005】また2つのレンズ穴の開ける位置がズレた
りすると、ヨロイに無理な応力が加わりレンズ割れを生
じたり、ヨロイが設定どおりに、正確に位置決めされな
くなる。製造加工上は、そのようなことが生じないよう
に、厳しい加工精度を要求される。
【0006】一方、レンズ穴を一つにした取付け方法も
開発されているが、この一つのレンズ穴による取付け方
法は、ブラケットがレンズ穴を中心として回動するのを
防止する必要があることから、レンズ周側面に揺動防止
部(俗に「ツバ」という)を設けなければならない。こ
の揺動防止部もレンズ穴からの距離が正確に固定されて
いないと、揺動防止効果が無くなる。本発明は、以上の
ような技術的背景をもとに、開発されたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題点の解決を意図したものである。即ち、この発明の目
的は、レンズに開ける穴を極力少なくして、しかも確実
な固定が可能なレンズに対するブラケットの取付け構
造、及びそれを備えた眼鏡を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
リムレス眼鏡において、ブラケットを固定するのに使用
するピンとブラケットとの相互の嵌め込みに工夫をする
ことにより、一つ穴で且つ確実に固定できることを見出
し、この知見に基づいてこの発明を完成させたものであ
る。
【0009】すなわち、本発明は、(1)、眼鏡のレン
ズ穴に取付ける連結ピンと、レンズに当接するブラケッ
トを備え、連結ピンは貫通穴を備え、ブラケットは前記
貫通穴に嵌合する凹部を備え、ブラケットが連結ピンの
貫通穴に挿入された状態でレンズ面に対して圧接されて
取付られているブラケットの取付構造に存する。
【0010】そして、(2)、眼鏡のレンズ穴に嵌合す
る連結ピンと、レンズに当接するブラケットを備え、連
結ピンは貫通穴を備え、ブラケットは連結ピンの貫通穴
に嵌合する凹部を備え、ブラケットが連結ピンの貫通穴
に挿入されて凹部が貫通穴に嵌合された状態でレンズ面
に対して圧接され取付けられているブラケットの取付構
造に存する。
【0011】そしてまた、(3)、連結ピンは、ブッシ
ュを介してレンズ穴に取り付けられている上記(2)の
ブラケットの取付構造に存する。
【0012】そしてまた、(4)、連結ピンは、ネジ部
を有しレンズの反対側からナットにより螺合固定されて
いる上記(2)のブラケットの取付構造に存する。
【0013】そしてまた、(5)、連結ピンは、接着剤
によりレンズ穴に固定されている上記(2)のブラケッ
トの取付構造に存する。
【0014】そしてまた、(6)、ブラケットが2股に
形成され各々が別の連結ピンにより取り付けられている
上記(2)のブラケットの取付構造に存する。
【0015】そしてまた、(7)、連結ピンの貫通穴が
角形である上記(2)のブラケットの取付構造に存す
る。
【0016】そしてまた、(8)、連結ピンの貫通穴が
円形である上記(2)のブラケットの取付構造に存す
る。
【0017】そしてまた、(9)、眼鏡のレンズ穴に嵌
合する連結ピンと、レンズに当接するブラケットを備
え、連結ピンは貫通穴とネジ部を備え、ブラケットは連
結ピンの貫通穴に嵌合する凹部を備え、ブラケットが連
結ピンの貫通穴に挿入されて凹部が貫通穴に嵌合された
状態でレンズ面に対して圧接され、連結ピンは、ブッシ
ュを介してレンズ穴にナットで螺合固定されているブラ
ケットの取付構造に存する。
【0018】そしてまた、(10)、鼻パットも同時に
取付ける上記(1)乃至(9)の何れか1のブラケット
の取付構造に存する。
【0019】そしてまた、(11)、上記(1)乃至
(10)の何れか1のブラケットの取付構造を備えた眼
鏡に存する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明していく。以下に述べる実施の形
態(第6の実施の形態は除く)においては、いずれもブ
ラケットは、テンプルブラケットとブリッジブラケット
とを含む概念で使用しているものである。
【0021】〔第1実施の形態〕図2は本発明の取付け
構造における第1実施の形態を示し、(A)はその取付
け展開図、(B)は取付け斜視図、及び(C)は取付け
断面図である。一般に、ブラケット1は、RRP等のプ
ラスチック、金属等の棒材よりなり、好ましくは、レン
ズ表面に当接する部分は平面状になっており、レンズに
対する当接部以外は、適宜の形状を持っている。ここで
のブラケット1は3角型の棒材で、レンズ表面に当接す
る部分は平面状になったものを使用している。
【0022】また、ブラケット1のレンズ当接面と反対
側の一部には凹部11が形成されている。一方、レンズ
3とブラケット1を連結するための連結ピン2は、胴部
2Bとそれより拡大したヘッド2Aとを備える。胴部2
Bは断面矩形に形成され、また、その側面には角形の貫
通穴S(ここでは三角形)が貫通されている。この連結
ピンは、硬質プラスチック、セラミック、金属で形成さ
れるが、好ましくは金属製が用いられる。
【0023】この貫通穴Sに側方からブラケット1が挿
入され、この挿入状態で更にブラケットの凹部11に貫
通穴の上部S1が嵌合することができる。ブラケットの
取付けの際、ヘッド2Aの下面がブラケット1に当接し
た時又は当接する前に、ブラケットの凹部11に貫通穴
の上部S1が当接する配置関係にあることが好ましい。
また、胴部2Bの下方は該胴部よりやや縮径の雄ネジ部
2B1が形成されており、この雄ネジ部2B1には、後
述するようにレンズ3の裏面にて、例えばワッシャ51
を介してナット5が螺合される。レンズ3には、連結ピ
ン2が嵌まり込むことができるための、レンズ穴31が
開けられている。
【0024】今、レンズ3にブラケット1を取り付ける
には、連結ピン2の貫通穴Sにブラケット1を挿入し
て、貫通穴の上部S1にブラケットの凹部11を嵌め込
む〔図2(A)参照〕。この状態では、貫通穴Sの上部
S1がブラケット1の凹部底面11Aに当接する。これ
でブラケットと連結ピンは一体に組み合わされたことと
なる。
【0025】なお、先述したように、この時、ヘッド2
Aの下面とブラケット1とは軽く接触する程度か又は多
少の間隙を有していてもよい。このようにして、連結ピ
ン2とブラケット1が一体に組み合わされた状態で、連
結ピン2をレンズ穴31に嵌め込む〔図2(B)参
照〕。そして連結ピン2を押し付けた状態で、レンズ3
の反対側からワッシャ51を介してナット5により螺合
固定される〔図2(C)参照〕。これで、ブラケット1
はレンズ表面に圧接された状態で確実に固定されること
になる。
【0026】すなわち、連結ピンの貫通穴がブラケット
の凹部に嵌まり込んだ状態で、貫通穴の上部S1がブラ
ケットの凹部底面11Aを押圧する結果、ブラケット1
はレンズ3に圧接されて固定するのである。ところで、
眼鏡を装着している時、取り外す操作時、又は掛ける操
作時等に、ブラケットに種々な方向の力が加わる。例え
ば、少なくとも3方向の力が加ることにより、レンズに
対する位置ズレが生じる。その位置ズレの要因の第1
は、ブラケットが長さ方向にスライドすることである
(横ズレ)。
【0027】また第2は、ブラケット自体が回転するこ
とである(回転ズレ)。更にまた第3は、ブラケットが
連結ピンを支点として回動することである(揺動ズ
レ)。本発明の場合、これらの横ズレ、回転ズレ、及び
揺動ズレきすべてが防止される。すなわち、ブラケット
1に引抜き方向の力が加わっても、連結ピンの貫通穴S
にブラケットの凹部11が嵌合しているので、横ズレは
生じない。また、ブラケット1に回転方向の力が加わっ
ても、連結ピンの貫通穴Sにブラケットの凹部11が嵌
め込まれて圧接しているので、回転ズレは生じない。も
っとも、本実施の形態では、ブラケット1のレンズ表面
に対する当接部分は平面となっており、この点も回転ズ
レの確実な防止に役立っている。
【0028】更にまた、ブラケット1に連結ピン2を中
心とする回動方向の力が加わっても、連結ピン2の貫通
穴Sにブラケット1の凹部が嵌挿されているので揺動ズ
レは生じない。このように本発明においては、レンズに
対してブラケットが、3種類のズレを生じることはな
い。尚、この第1の実施の形態において、レンズに対し
てブラケットを取付ける方法として、前もって連結ピン
をレンズに嵌挿しておき、そのブラケットを連結ピンの
貫通穴に挿入する手順を採用することも当然可能であ
る。
【0029】〔第2実施の形態〕図3は本発明の取付け
構造における第2実施の形態を示し、(A)はその取付
け展開図、(B)は取付け斜視図、及び(C)は取付け
断面図である。尚、図1は、本実施の形態の取付け構造
を備えた眼鏡を示したものである。この例は第1の実施
の形態の場合において、連結ピン2とブラケット1をレ
ンズ3に対してブッシュ4を使用することにより固定し
たものである。ブッシュ4は、連結ピンの胴部2Bが嵌
合するような形状(ここでは矩形)の内穴41が形成さ
れている。
【0030】また、このブッシュ4の外形は、鍔部42
及び案内部43を有し、レンズのレンズ穴31に嵌合し
て停止する形状(ここでは矩形)となっている。尚、ブ
ッシュ4は、プラスチック、例えば、ポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリアセタール等で形成されることが
好ましい。ブラケット1は断面矩形であって、連結ピン
の貫通穴Sはそれに対応した矩形の穴に形成されてい
る。今、レンズ3にブラケット1を取り付けるには、連
結ピンの貫通穴Sにブラケット1を挿入し、この状態で
貫通穴の上部S1にブラケットの凹部11を嵌め込む
〔図3(A)参照〕。これでブラケットと連結ピンは一
体に組み合わされる。
【0031】一方、レンズのレンズ穴31にはブッシュ
4を挿入しておく。次に連結ピン2とブラケット1が一
体に組み合された状態で、連結ピン2をレンズ穴31に
(詳しくはレンズ穴31に装着されているブッシュの内
穴41に)嵌挿する〔図3(B)参照〕。連結ピン2を
強く押し付けた状態で、レンズ3の反対側からワッシャ
51を介してナット5を螺合し締め付ける〔図3(C)
参照〕。これで、ブラケット1はブッシュ4を介してレ
ンズ表面に対して圧接された状態で確実に固定される。
【0032】この時、連結ピン2とレンズ穴31との間
隙を、ブッシュ4が埋めた状態となる。すなわち、連結
ピンの貫通穴上部S1がブラケットの凹部底面11Aを
押圧する結果、ブラケット1はレンズ3に圧接されて固
定するのである。この実施の形態では、第1の実施の形
態と異なって、レンズ面に直接ブラケット1は圧接しな
いが、ブッシュの鍔部42を介してレンズ3に圧接する
状態となる。
【0033】ここでブラケット1に対して、引抜き方向
の力、回転方向の力、及び連結ピン2を中心とする回動
方向の力が加わったとしても、ブラケット1のズレ(ズ
レ)は一切生じない。尚、この第2の実施の形態におい
て、レンズに対してブラケットを取付ける方法として、
前もってブッシュをレンズに装着しておき、その後、連
結ピンとブラケットとを一体化したものをブッシュの穴
に嵌挿する手順を採用することも当然可能である。
【0034】〔第3実施の形態〕図4はこの発明の第3
実施の形態を示し、(A)はその取付け展開図、(B)
は取付斜視図、及び(C)は取付け断面図である。この
例の連結ピン2はヘッド2Aと断面矩形に形成された胴
部2Bとを有し、該胴部2Bの側面には角形の貫通穴S
(矩形)が貫通して形成されている。 この貫通穴Sに
ブラケット1が挿入されて、ブラケットの凹部11に貫
通穴の上部S1が嵌合することができる。この例は、接
着剤Rを使って連結ピン2をレンズ3に固定するもの
で、第1,2の実施の形態と異なって、胴部2Bの下方
に雄ネジ部は形成されていない。
【0035】一方、レンズ3には、連結ピン2が嵌まり
込むことができるための、レンズ穴(矩形)31が開け
られている。今、レンズ3にブラケット1を取り付ける
には、前もってレンズ穴31に接着剤Rを注入しておく
〔図4(A)参照〕。一方、連結ピン2は、その貫通穴
Sにブラケット1を挿入して、貫通穴の上部S1にブラ
ケット1の凹部11を嵌め込む。このようにして、連結
ピン2とブラケット1が組み合された状態で、連結ピン
2をレンズ穴31に押し込んで嵌め込むが、その際、外
部に溢れた余分な接着剤Rは、完全に拭き取る。連結ピ
ン2をレンズに対して押し付けた状態で、連結ピン2と
レンズ3との間に介在する接着剤Rが硬化する結果、ブ
ラケット1はレンズ面に圧接されたまま固定される〔図
4(B)、(C)参照〕。
【0036】ここで、接着剤Rは、好ましくはUV樹脂
が採用され、この場合、紫外線を照射することで即座に
硬化されることから極めて効率的である。この実施の形
態のおいても、ブラケット1に対して、引抜き方向の
力、回転方向の力、及び連結ピン2を中心とする回動方
向の力が加わっても、ブラケット1の各ズレは一切生じ
ない。
【0037】〔第4実施の形態〕図5はこの発明の第4
実施の形態を示し、(A)はその取付け展開図、(B)
は取付斜視図である。この実施の形態は、連結ピンの貫
通穴Sが円形である例である。ここで使用されているブ
ラケット1は、そのレンズ表面に当接する部分は正確に
平面状になっている。連結ピン2はヘッド2Aと胴部2
Bとを有し断面矩形に形成され、胴部2Bにはその側面
に円形の貫通穴Sが開けられている。
【0038】また、胴部2Bの下方は、やや縮径の雄ネ
ジ部が形成されており、該雄ネジ部にレンズ3の裏面に
てワッシャ51等を介してナット5が螺合される。今、
レンズ3にブラケット1を取り付けるには、連結ピンの
貫通穴Sにブラケット1を挿入して、貫通穴Sにブラケ
ットの凹部11を嵌め込む。このようにして、連結ピン
2とブラケット1が一体に組み合された状態で、連結ピ
ン2をレンズ穴31に深く挿入し、レンズ3の反対側か
らナット5で締め付けるのである。これで、ブラケット
1はレンズ表面に圧接された状態で確実に固定される。
従って、ブラケット1に引抜き方向の力が加わっても、
連結ピンの貫通穴上部S1にブラケットの凹部11が嵌
合しているので、横ズレは生じない。
【0039】また、ブラケット1に回転方向の力が加わ
っても、連結ピンの貫通穴Sにブラケットの凹部11が
嵌まり込んでいるので回転ズレは生じにくい。ただ、貫
通穴の上部S1とブラケットの凹部底面11Aが確実な
平面同志の圧接状態とならないために、この部分では、
やや回転ズレを防止する効果が甘くなる。しかし、ブラ
ケット1のレンズ当接部を平坦にすることで、回転ズレ
を抑制する力が補完され、回転ズレは確実に防止され
る。更にまた、ブラケット1に連結ピン2を中心とする
回動方向の力が加わっても、貫通穴Sとブラケットの凹
部11が嵌合しているので、揺動ズレは生じない。この
ように3種類のズレが生じることはない。
【0040】〔第5実施の形態〕図6はこの発明の第5
実施の形態を示す。この例では、ブラケット1が複数股
(ここでは二股)に分岐されており、その各々二股の先
端が、第4の実施の形態のような取付け構造を有するも
のである。このような二股状の構造を備えているため、
ブラケット1に回転方向の力が加わっても、ブラケット
1の回転ズレは全く生じない。
【0041】また、ブラケット1に連結ピン2を中心と
する揺動方向の力が加わっても、同様にブラケット1が
二股状なので揺動ズレはより確実に防止される。更にま
た、ブラケット1に引抜き方向の力が加わっても、連結
ピンの貫通穴Sにブラケットの凹部11が嵌合している
ので、横ズレは生じない。その意味で、上述する第1乃
至第4の実施の形態に、この複数股のブラケットを適用
することも当然可能である。以上は、ブラケット1で
も、テンプルブラケット、所謂よろいの取付け構造につ
いて言及してきたものである。最初に述べたように、本
発明の本質は、テンプルブラケットにもブリッシブラケ
ットにも適用できるものであり、以下、一例としブリッ
ジの部分の取付け構造を説明する。
【0042】〔第6実施の形態〕図7はこの発明の第6
実施の形態を示し、(A)はその取付け展開図、(B)
は取付け斜視図、及び(C)は取付け断面図である。連
結ピン2、ブッシュ4、ブラケット1、及びレンズ穴3
1は、前述した第2実施の形態と同じであるが、鼻パッ
ト部材6を一緒に取付けるものである。鼻パット部材の
平坦な基部6Aには、矩形の取付け穴61が形成されて
おり、この部分に連結ピン2を嵌挿することができる。
【0043】今、レンズ3にブラケット1を取り付ける
には、連結ピンの貫通穴Sにブラケット1を挿入して、
貫通穴の上部S1にブラケットの凹部11を嵌め込む。
更に、連結ピン2を鼻パット部材の取付け穴61に嵌挿
し、連結ピン2、ブラケット1及び鼻パット部材6が一
体に組み合された状態とする。次に、連結ピン2をレン
ズ穴31に(詳しくはレンズ穴31に装着されているブ
ッシュの内穴41に)嵌め込む。レンズの裏側からワッ
シャ51を介してナット5を螺合すると、ブラケット1
は、ブッシュ4及び鼻パット部材6を介して、レンズ面
を圧接するように取り付け固定される。ここでブラケッ
トに対して、引抜き方向の力、回転方向の力、及び連結
ピン2を中心とする揺動方向の力が加わっても、ブラケ
ットの各ズレは一切生じない。
【0044】以上この発明を説明してきたが、この発明
は実施の形態にのみ限定されるものではなく、その本質
から逸脱しない範囲で、以下に例示するような種々の変
形例が可能なことはいうまでもない。
【0045】(1)上記実施の形態の1乃至5において
は、テンプルブラケットである場合について説明した
が、ブリッジブラケットの場合もこの発明を適用でき
る。 (2)上記実施の形態の1乃至6においては、ブラケッ
トをレンズの表面に取付ける構造で説明したが、内側に
取付ける構造にも当然適用される。 (3)ブッシュを使った例では、ブッシュを除去するこ
とも可能である。 (4)ブラケットの断面形状は、少なくとも凹部位置ま
で連結ピンの貫通穴に挿入することができる形状であれ
ばよい。 (5)レンズ穴は連結ピンが嵌合できる穴であればよい
が、仮にも円形穴とした場合は、揺動防止部が必要であ
る。 (6)連結ピンのヘッドの形状は、ブラケットの凹部の
幅と同じ幅を備えたものにすることで、貫通穴のヘッド
からの距離合わせを不要とすることができる。 (7)連結ピンのヘッドを省略することも可能である。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、レンズに開ける穴が
一つで良く、しかも、テンプルブラケットやテンプルブ
リッジがレンズに対して確実に固定できる。またプラケ
ットに3種類のズレのどのズレも確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明におけるブラケットの取付け構
造を有する眼鏡全体を示す。
【図2】図2は、この発明の第1実施の形態を示し、
(A)はその取付け展開図、(B)は取付け斜視図、及
び(C)は取付け断面図である。
【図3】図3は、この発明の第2実施の形態を示し、
(A)はその取付け展開図、(B)は取付斜視図、及び
(C)は取付け断面図である。
【図4】図4は、この発明の第3実施の形態を示し、
(A)はその取付け展開図、(B)は取付斜視図、及び
(C)は取付け断面図である。
【図5】図5は、この発明の第4実施の形態を示し、
(A)はその取付け展開図、(B)は取付斜視図であ
る。
【図6】図6は、この発明の第5実施の形態を示す。
【図7】図7は、この発明の第6実施の形態を示し、
(A)はその取付け展開図、(B)は取付け斜視図、及
び(C)は、取付け断面図である。
【符号の説明】
1…ブラケット 11…凹部 11A…凹部底面 2…連結ピン 2A…ヘッド 2B…胴部 S…貫通穴 S1…貫通穴の上部 2B1…雄ネジ部 3…レンズ 31…レンズ穴 4…ブッシュ 41…内穴 42…鍔部 43…案内部 5…ナット 51…ワッシャ 6…鼻パット部材 61…取付け穴 6A…基部 R…接着剤

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡のレンズ穴に取付ける連結ピンと、
    レンズに当接するブラケットを備え、連結ピンは貫通穴
    を備え、ブラケットは前記貫通穴に嵌合する凹部を備
    え、ブラケットが連結ピンの貫通穴に挿入された状態で
    レンズ面に対して圧接されて取付られていることを特徴
    とするブラケットの取付構造。
  2. 【請求項2】 眼鏡のレンズ穴に嵌合する連結ピンと、
    レンズに当接するブラケットを備え、連結ピンは貫通穴
    を備え、ブラケットは連結ピンの貫通穴に嵌合する凹部
    を備え、ブラケットが連結ピンの貫通穴に挿入されて凹
    部が貫通穴に嵌合された状態でレンズ面に対して圧接さ
    れ取付けられていることを特徴とするブラケットの取付
    構造。
  3. 【請求項3】 連結ピンは、ブッシュを介してレンズ穴
    に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の
    ブラケットの取付構造。
  4. 【請求項4】 連結ピンは、ネジ部を有しレンズの反対
    側からナットにより螺合固定されていることを特徴とす
    る請求項2記載のブラケットの取付構造。
  5. 【請求項5】 連結ピンは、接着剤によりレンズ穴に固
    定されていることを特徴とする請求項2記載のブラケッ
    トの取付構造。
  6. 【請求項6】 ブラケットが2股に形成され各々が別の
    連結ピンにより取り付けられていることを特徴とする請
    求項2記載のブラケットの取付構造。
  7. 【請求項7】 連結ピンの貫通穴が角形であることを特
    徴とする請求項2記載のブラケットの取付構造。
  8. 【請求項8】 連結ピンの貫通穴が円形であることを特
    徴とする請求項2記載のブラケットの取付構造。
  9. 【請求項9】 眼鏡のレンズ穴に嵌合する連結ピンと、
    レンズに当接するブラケットを備え、連結ピンは貫通穴
    とネジ部を備え、ブラケットは連結ピンの貫通穴に嵌合
    する凹部を備え、ブラケットが連結ピンの貫通穴に挿入
    されて凹部が貫通穴に嵌合された状態でレンズ面に対し
    て圧接され、連結ピンは、ブッシュを介してレンズ穴に
    ナットで螺合固定されていることを特徴とするブラケッ
    トの取付構造。
  10. 【請求項10】 鼻パットも同時に取付けることを特徴
    とする請求項1乃至9の何れか1項記載のブラケットの
    取付構造。
  11. 【請求項11】 上記請求項1乃至10の何れか1項記
    載のブラケットの取付構造を備えた眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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