JP3437415B2 - 連続圧延機の制御装置 - Google Patents

連続圧延機の制御装置

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JP3437415B2
JP3437415B2 JP20049297A JP20049297A JP3437415B2 JP 3437415 B2 JP3437415 B2 JP 3437415B2 JP 20049297 A JP20049297 A JP 20049297A JP 20049297 A JP20049297 A JP 20049297A JP 3437415 B2 JP3437415 B2 JP 3437415B2
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健太郎 矢野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続圧延ライン
における連続圧延機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の連続圧延機の制御装置を
示す構成図である。図15において、1は被圧延材、2
は圧延ロールで、連続圧延機の第n番目のスタンドであ
る。3は第(n+1)番目のスタンドの圧延ロール、4
はルーパ、5はロールモータで、圧延ロール2を回転さ
せる。6はロールモータ5の速度制御手段、7はルーパ
モータ、8はルーパモータ7の速度制御手段、9は被圧
延材1の張力を検出する張力検出手段、10はルーパ4
の角度を検出するルーパ角度検出手段、11は演算手
段、12は張力制御手段、13はルーパ角度制御手段、
14、15は加算器である。
【0003】次に動作について説明する。図15におい
て、被圧延材1の張力制御は、圧延速度を決定している
圧延ロール2を駆動しているロールモータ5の速度制御
と、ルーパ4の高さを制御しているルーパモータ7の速
度制御により行われる。また、圧延ロール2、3間に伸
張された被圧延材1はルーパ4によって支持されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の連続圧延機の制
御装置は以上のように構成されているので、張力制御系
と角度制御系との間に相互干渉が存在し、同時に被圧延
材の張力とルーパ角度とを制御するのが困難であるた
め、過大なループや過大な張力が発生して被圧延材の板
圧や板幅が不均一になったり、表面に傷が付いたりする
という問題点があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、被圧延材の速度に変動が生じて
も被圧延材の張力及びルーパ角度を適正に維持すること
で安全に通板でき、かつ製品の品質低下を防ぐことので
きる連続圧延機の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる連続圧
延機の制御装置は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧
延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御し
てルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置にお
いて、被圧延材の目標張力と実張力との偏差張力から張
力制御手段によりロール速度基準を生成し、モデル演算
手段によりロール速度基準を意図的に変えて張力検出手
段により被圧延材の実張力を検出して、ロール速度基準
による被圧延材の張力に対する影響をモデル化し、ロー
ルモータの速度を制御するようにしたものである。
【0007】請求項2に係わる連続圧延機の制御装置
は、モデルを基に張力制御手段の制御定数を補償するよ
うにしたものである。
【0008】請求項3に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、張力検出
手段により被圧延材の実張力を検出し、被圧延材の実張
力がルーパ角度に及ぼす影響をルーパトルク補償手段に
より補償するようにしたものである。
【0009】請求項4に係わる連続圧延機の制御装置
は、ルーパ角度検出手段により検出されたルーパ角度に
応じてルーパトルク補償手段の制御定数を補償するよう
にしたものである。
【0010】請求項5に係わる連続圧延機の制御装置
は、モデル演算手段によりロール速度基準を意図的に変
えて張力検出手段により検出された実張力から、ロール
速度基準による被圧延材の張力に対する影響をモデル化
し、モデルを基にロール速度基準を補償してロールモー
タの速度を制御するようにしたものである。
【0011】請求項6に係わる連続圧延機の制御装置
は、モデルを基に張力制御手段の制御定数を補償するよ
うにしたものである。
【0012】請求項7に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、被圧延材
の実速度を被圧延材速度検出手段により検出し、被圧延
材の目標張力と実張力との偏差張力から張力制御手段に
よりロール速度基準を生成し、ロール速度基準と実速度
との差に応じて速度制御手段によりロールモータを制御
するようにしたものである。
【0013】請求項8に係わる連続圧延機の制御装置
は、モデル演算手段によりロール速度基準を意図的に変
えてロール速度基準による被圧延材の実速度に対する影
響をモデル化し、速度制御手段の制御定数を補償するよ
うにしたものである。
【0014】請求項9に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、ルーパの
目標角度とルーパ角度検出手段により検出したルーパの
実角度との偏差角度からルーパ角度制御手段により角度
基準を生成し、モデル演算手段により角度基準を意図的
に変えてルーパ角度検出手段により検出されたルーパ角
度から、角度基準によるルーパ角度に対する影響をモデ
ル化し、モデルを基にルーパ角度制御手段の制御定数を
を補償してルーパモータを制御するようにしたものであ
る。
【0015】請求項10に係わる連続圧延機の制御装置
は、張力検出手段により被圧延材の実張力を検出し、被
圧延材の実張力がルーパのルーパ角度に及ぼす影響をル
ーパトルク補償手段により補償し、ルーパ角度検出手段
によりルーパモータの回転速度を検出し、モデルを基に
角度基準と回転速度と実張力とからルーパトルク補償手
段の補償値を補償するようにしたものである。
【0016】請求項11に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、被圧延材
の目標張力と張力検出手段により検出した実張力との偏
差張力から張力制御手段によりロール速度基準を生成
し、ルーパ角度検出手段によりルーパモータの回転速度
を検出し、速度補償手段により補償値を演算して回転速
度に応じてロール速度基準を補償するようにしたもので
ある。
【0017】請求項12に係わる連続圧延機の制御装置
は、ルーパモータの回転数が被圧延材の実張力に及ぼす
影響を制御定数演算手段により演算し、速度補償手段の
補償値を補償するようにしたものである。
【0018】請求項13に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、被圧延材
の目標張力と張力検出手段により検出した実張力との偏
差張力から張力制御手段によりロール速度基準を生成
し、ルーパ角度検出手段によりルーパモータの回転速度
を検出し、速度補償手段により回転速度に応じてロール
速度基準を補償し、モデル演算手段によりロール速度基
準を意図的に変えてロール速度基準による被圧延材の張
力に対する影響をモデル化し、モデル演算手段によるモ
デルと実張力と回転速度とから制御定数演算手段により
速度補償手段の補償値を補償するようにしたものであ
る。
【0019】請求項14に係わる連続圧延機の制御装置
は、被圧延材の圧延速度を制御して被圧延材の張力を制
御し、ルーパモータの回転速度を制御してルーパ角度を
位置制御する連続圧延機の制御装置において、ルーパの
目標角度とルーパ角度検出手段により検出したルーパの
実角度との偏差角度からルーパ角度制御手段により角度
基準を生成し、モデル演算手段により角度基準を意図的
に変えてルーパ角度検出手段により検出されたルーパ角
度から、角度基準によるルーパ角度に対する影響をモデ
ル化し、モデルを基にルーパ角度制御手段の制御定数を
補償してルーパモータを制御し、張力検出手段により被
圧延材の実張力を検出し、実張力がルーパのルーパ角度
に及ぼす影響をルーパトルク補償手段により補償し、ル
ーパ角度検出手段によりルーパモータの回転速度を検出
し、速度補償手段により補償値を演算して回転速度に応
じてロール速度基準を補償し、実張力と回転速度と角度
基準とルーパ角度とからルーパトルク補償手段の補償値
を補償し、ルーパの回転速度からルーパ速度補償手段の
補償値を補償するようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の構成図である。図
1において、16は被圧延材、17は前段の圧延スタン
ドの圧延ロール、18は後段の圧延スタンドの圧延ロー
ル、19はロールモータで圧延ロール17を回転させ
る。20は速度制御手段で、ロールモータ19の速度を
制御する。21はルーパロールで、被圧延材16と当接
する。22はルーパ軸で、後述のルーパモータ24によ
りルーパ角度θが制御される。なお、ルーパロール21
とルーパ軸22とでルーパ23を構成している。24は
ルーパモータ、25はルーパ角度検出器で、ルーパ23
のルーパ角度を検出する。26は速度制御手段で、ルー
パモータ24の速度を制御する。
【0021】27は主演算手段で、ロール速度基準27
a及びルーパトルク基準27bを出力する。28は張力
検出手段で、被圧延材16の張力を検出する。29は被
圧延材16の張力を目標張力に制御するためのロール速
度基準29aを出力する張力制御手段、30はルーパ2
3のルーパ角度を目標角度に制御するためのルーパトル
ク基準30aを出力するルーパ角度制御手段、31は
算器で、圧延製品に応じた目標張力32から実張力33
を減算して偏差張力31aを張力制御手段29へ出力す
る。
【0022】34は算器で、目標角度35からルーパ
角度検出手段25が検出した実角度36を減算して偏差
角度をルーパ角度制御手段30へ出力する。37はモデ
ル演算手段で、例えばステップ状に意図的に変化するロ
ール速度基準を37aを出力して張力検出手段28によ
り被圧延材16の張力を検出し、制御対象のモデルを作
成する。38は加算器で、主演算手段27及びモデル演
算手段37からの各ロール速度基準27a、37aを加
算して速度制御手段20へ出力する。
【0023】次に動作について説明する。図1におい
て、圧延ロール17、18間に伸張された被圧延材16
はルーパ23で支えられている。そして、ルーパ角度検
出手段25で検出されたルーパモータ24の実角度36
算器34へフィードバックする。算器34では目
標角度35から実角度36を減算して出力する。そし
て、ルーパ角度制御手段30により設定されたルーパト
ルク基準30a及び張力制御手段29により設定された
ロール速度基準29aにより、主演算手段27から適正
なルーパトルク基準27bを速度制御手段26へ出力す
る。これにより、速度制御手段26はルーパトルク基準
27bに従ってルーパモータ24の速度制御をして、ル
ーパ23のルーパ角度の制御を行う。算器31では目
標張力32から実張力33を減算して偏差張力31aを
出力する。そして、張力制御手段29により設定された
ロール速度基準29a及びルーパ角度制御手段30によ
り設定されたルーパトルク基準30aにより、主演算手
段27から適正なロール速度基準27aを速度制御手段
20へ出力する。これにより速度制御手段20はロール
速度基準27aによりロールモータ19の速度制御を行
う。
【0024】ここで、モデル演算手段37から例えばス
テップ状のロール速度基準37aを出力する。そして、
加算器38で主演算手段27からのロール速度基準27
aと、モデル演算手段37からのロール速度基準37a
とを加算してロールモータ19のロール速度基準を変化
させる。この結果を張力検出手段28で実張力33を検
出してモデル演算手段37へ入力し、ロールモータ19
のロール速度基準と被圧延材16の実張力33との関係
をモデル化する。なお、ロールモータ19のロール速度
基準が与えられてから被圧延材16の張力が発生するま
での伝達関数は一次遅れとして近似することができる。
従って、採取したデータよりその時定数とゲイン値を得
ることで、対象としている部分のモデルを得ることがで
きる。
【0025】以上のように、モデル演算手段37により
ロールモータ19のロール速度基準と被圧延材16の実
張力33との関をモデル化したことにより、制御対象
の圧延ロール17と被圧延材16との関係を把握するこ
とができるので、安定した制御を行うことができる。
【0026】なお、加算器34から出力された偏差角度
によりルーパ角度制御手段30からルーパトルク基準3
0aを出力してルーパ角度の制御を行うものについて説
明したが、ルーパ角度制御手段30からルーパ23の回
転数基準を出力してルーパ角度の制御を行うようにして
も同様の効果を期待することができる。
【0027】実施の形態2.図2は実施の形態2の構成
図である。図2において、1〜36は実施の形態1のも
のと同様のものである。39はモデル演算器で、例えば
ステップ状に変化するロール速度基準39aを出力し、
張力検出手段28により検出された被圧延材16の実張
力33を取り込んで、ロールモータ19のロール速度基
準と被圧延材16の実張力33との関係を演算してモデ
ル化し、後述の張力設定値演算手段40へ出力する。4
0は張力設定値演算手段で、式(1)(2)により張力
制御手段29の制御定数の設定値を演算する。 P=ωt・Tm/km・a ・・・・・(1) Ti=ωt/4 ・・・・・(2) ここで、張力制御手段29のゲインをP、積分定数をT
iとして、モデルで得られた時定数をTm、ゲインをk
mとして張力制御の目標応答をωtとする。aは単位を
合わせるための換算計数である。
【0028】次に動作について説明する。図2におい
て、ルーパモータ23及びロールモータ19の制御につ
いては実施の形態1のものと同様である。ここで、モデ
ル演算手段39でモデル化した結果に基づいて張力設定
値演算手段40で演算したゲインPと積分定数Tmとを
張力制御手段29に設定する。
【0029】以上のように、モデル演算手段39により
ロールモータ19のロール速度基準と被圧延材16の実
張力33との関係をモデル化し、モデルを使用して張力
設定値演算手段40により張力制御手段29の制御定数
の設定値を演算し、演算によるゲインPと積分定数Ti
とを設定することにより、実際のプラントに適した制御
性能が得られる。
【0030】実施の形態3.図3は実施の形態3の構成
図である。図3において、1〜36は実施の形態1のも
のと同様のものである。41はルーパトルク補償手段
で、張力検出手段28が検出した実張力33によりトル
ク補償信号41aを出力する。
【0031】次に動作について説明する。図1におい
て、圧延ロール17、18間に伸張された被圧延材16
はルーパ23で支えられている。そして、ルーパ角度検
出手段25で検出された実角度36を加算器34へフィ
ードバックする。算器34では目標角度35から実角
度36を減算して出力する。また、張力検出手段28で
検出された被圧延材16の実張力33を算器31へフ
ィードバックする。算器31では目標張力32から
張力33を減算して出力する。
【0032】そして、張力制御手段29及びルーパ角度
制御手段30によりそれぞれ設定されたロール速度基準
及びルーパトルク基準により、主演算手段27で適正な
ロール速度基準27a及びルーパトルク基準27bを各
速度制御手段20、26へ出力する。各速度制御手段
、26は各基準27a、27bにより、各モータ1
9、24の速度制御を行う。一方、ルーパトルク補償手
段41のトルク補償値41aを受けた速度制御手段26
では、主演算手段27から指令されたルーパトルク基準
27bを実張力33に応じたトルク補償値41aにより
補償を行う。この場合、トルク補償値41aは、トルク
補償値をt、実張力をT、定数をKとしたとき
式(3)による。 t=K・T ・・・・・(3) なお、Kを定数としたのは、通常の定常状態ではル
ーパ軸22が大きく動かないので、線形として扱える範
囲と考えられるからである。
【0033】以上のように、圧延ロール17、18の回
転速度や圧延状態から影響を受けて、時々刻々と変化す
る被圧延材16の実張力33をフィードバックして実張
力33に応じた補償を行うので、ルーパモータ24の応
答速度だけが影響するため、被圧延材16の張力の変動
量及びルーパ角度の変動量を低減することができる。
【0034】実施の形態4.図4は実施の形態4の構成
図である。図4において、16〜36は図1に示す実施
の形態1のものと同様のものである。42は角度補償手
段で、ルーパ23の角度によって被圧延材16の張力か
ら受ける力が変化する分を、式(4)によりトルク補償
値42aを演算してルーパトルク補償手段41に出力す
る。 tq=K2 (θ)・T ・・・・・(4) ここで、tqは角度補償手段42によるトルク補償値、
Tは被圧延材16の実張力、K2 はルーパ角度θの関数
とする。
【0035】次に動作について説明する。図4におい
て、被圧延材16の実張力33に応じた補償を行うまで
は実施の形態1と同様である。さらに、ルーパ角度θに
より被圧延材16の張力からルーパ23の受ける力が変
化するのを、式(4)により補償する。即ち、角度補償
手段42のトルク補償値42aによりルーパトルク補償
手段41のトルク補償値41aを補償する。
【0036】以上のように、ルーパトルク補償手段41
のトルク補償値41aを角度補償手段42のトルク補償
値42aで補償することにより、ルーパ角度θに応じて
被圧延材16の張力からルーパ23が受ける力が変化す
るのを補償するので、被圧延材16の張力の変動とルー
パ角度の変動とをより抑制することができる。
【0037】実施の形態5.図5は実施の形態5の構成
図である。16〜37は実施の形態1のものと同様のも
のであり、41は実施の形態3のものと同様のものであ
り、42は実施の形態4のものと同様のものである。
【0038】次に動作について説明する。図5におい
て、角度補償手段42のトルク補償値42aによりルー
パトルク補償手段41のトルク補償値41aを補償する
までは、実施の形態4と同様の動作を行う。さらに、モ
デル演算手段37から例えばステップ状のロール速度基
準37aを出力する。そして、加算器38で主演算手段
27からのロール速度基準27aと、モデル演算手段3
7からのロール速度基準37aとを加算してロールモー
タ19のロール速度基準と変化させる。この結果を張力
検出手段28で実張力33を検出してモデル演算手段3
7へ入力し、ロールモータ19のロール速度基準と被圧
延材16の実張力33との関係をモデル化する。
【0039】以上のように、ロールモータ19のロール
速度基準と被圧延材16の実張力33との関係をモデル
化することにより、制御対象の圧延ロール17と被圧延
材16との関係を把握することができるので、安定した
制御を行うことができる。さらに、被圧延材16の実張
力33をフィードバックして実張力に応じたルーパ23
のトルク補償をすると共に、ルーパ角度θに応じてトル
ク補償を行うことにより、張力の変動量とルーパ23の
角度変動をより抑制することができる。
【0040】実施の形態6.図6は実施の形態6の構成
図である。図6において、1〜36、38は実施の形態
1のものと同様のものであり、39、40は実施の形態
2のものと同様のものであり、41は実施の形態3のも
のと同様のものであり、42は実施の形態4のものと同
様のものである。
【0041】次に動作について説明する。図6におい
て、角度補償手段42のトルク補償値42aによりルー
パトルク補償手段41のトルク補償値41aを補償する
までは、実施の形態4と同様の動作を行う。さらに、例
えばステップ状のロール速度基準39aをモデル演算器
39から出力して張力検出手段28により被圧延材16
の実張力を検出し、制御対象のロールモータ19のロー
ル速度基準と被圧延材16の実張力33との関係をモデ
ル演算手段39で演算してモデル化する。このモデルを
使用して張力設定値演算手段40において、張力制御手
段29の制御定数の設定値を式(1)(2)により演算
する。そして、演算された制御定数を張力制御手段29
に設定する。
【0042】以上のように、ロールモータ19のロール
速度基準と被圧延材16の実張力33との関係をモデル
化することにより、制御対象の圧延ロール17と被圧延
材16との関係を把握することができるので、安定した
制御を行うことができる。また、被圧延材16の実張力
33をフィードバックして実張力に応じたルーパ23の
トルク補償をすると共に、ルーパ角度θに応じてトルク
補償を行うことにより、張力の変化とルーパ23の角度
変動をより抑制することができる。さらに、モデルを使
用して演算した張力制御手段29のゲインP及び積分定
数Tiを設定することにより、実際のプラントに適した
制御性能が得られる。
【0043】実施の形態7.図7は実施の形態7の構成
図である。図7において、16〜36は実施の形態1の
ものと同様のものである。43は被圧延材16の速度を
検出する被圧延材速度検出手段で、実速度43aを出力
する。44はロール速度基準29aと速度信号43aと
を加算する加算器で、速度差信号44aを出力する。4
5は速度制御手段で、速度差信号44aによりロール速
度基準45aを作成して被圧延材16の速度制御を行
う。
【0044】次に動作について説明する。図7におい
て、圧延ロール17、18間に伸張された被圧延材16
はルーパ23で支えられている。そして、ルーパ角度検
出手段25で検出されたルーパ角度36を加算器34へ
フィードバックする。算器34では目標角度35から
ルーパ角度36を減算して出力する。そして、ルーパ角
度制御手段30により設定された速度基準30aによ
り、主演算手段27から適正なルーパトルク基準27b
を速度制御手段26へ出力する。速度制御手段26は
ーパトルク基準27bにより、ルーパモータ24の速度
制御を行う。
【0045】加算器31では目標張力32と実張力33
とを加算して偏差張力31aを出力する。そして、張力
制御手段29において、偏差張力31aに応じてロール
速度基準29aを設定する。さらに、加算器44ではロ
ール速度基準29aと実速度43aとを加算して速度差
信号44aを出力する。そして、速度制御手段45によ
り速度差信号44aに応じたロール速度基準45aを作
成して、主演算手段27を介してロールモータ19の回
転速度を制御することにより、被圧延材16の速度制御
を行う。
【0046】以上のように、圧延状態により変化する被
圧延材16の実際の速度を被圧延材速度検出手段43で
検出してロール速度基準29aにフィードバックするこ
とにより、精度の高い速度制御を行うことができるの
で、安定した制御を行うことができる。
【0047】実施の形態8.図8は実施の形態8の構成
図である。図8において、16〜36は実施の形態1の
ものと同様のものであり、43〜45は実施の形態7の
ものと同様のものである。46はモデル演算手段で、例
えばステップ状に変化するロール速度基準46aを出力
し、被圧延材速度検出手段43により検出された被圧延
材16の実速度43aをとり込んでモデル化する。47
は制御定数補正手段で、モデル演算手段46が作成した
モデルの定数を基に速度制御手段45に設定されている
制御定数に対して補償すべき量を演算する。
【0048】次に動作について説明する。図8におい
て、ルーパモータ24の制御及びロールモータ19の回
転速度の制御については、実施の形態7と同様である。
そして、モデル演算手段46から意図的に変化する例え
ばステップ状のロール速度基準46aを出力して、被圧
延材速度検出手段43により検出された被圧延材16の
実速度43aをとり込んでプラントの定数を演算してモ
デル化する。さらに、作成されたモデルの定数を基に制
御定数補正手段47により、速度制御手段45の制御定
数に対して補償すべき量を演算する。そして、制御定数
補正手段47の演算結果により速度制御手段45に設定
されている制御定数が補償される。以上のように、現在
のプラント状態に適応したモデルを作成することによ
り、圧延状態に適合した速度制御系の制御定数を補償す
ることができるので、安定した被圧延材の張力制御を行
うことができる。
【0049】実施の形態9.図9は実施の形態9の構成
図である。図9において、16〜36は実施の形態1の
ものと同様のものである。48はモデル演算手段で、例
えばステップ状に変化するルーパトルク基準48aを出
力して、加算器49で各ルーパトルク基準27b、48
aを加算する。そして、ルーパ角度検出手段25により
検出されたルーパ23のルーパ角度36をとり込んでル
ーパモータ24のルーパトルク基準からルーパ角度への
影響をモデル化する。
【0050】次に動作について説明する。図9におい
て、ルーパモータ24の制御及びロールモータ19の回
転速度の制御については、実施の形態1と同様である。
次に、モデル演算手段48から意図的に変化する例えば
ステップ状の角度基準48aを出力して、ルーパ角度検
出手段25により検出されたルーパ23のルーパ角度3
6をとり込んで、制御対象のモデルを作成する。この場
合、ルーパモータ24の出力トルク基準からルーパ角度
36までの伝達関数は一次遅れとして近似することがで
きるので、採取したデータからその時定数とゲイン値を
得ることで、対象としている部分のモデルを得ることが
できる。そして、モデルを基にルーパ角度制御手段30
の制御定数の設定値を補償する。
【0051】以上により、ルーパモータ24の角度基準
とルーパ角度との関係を実際のシステム上で把握するこ
とができるので、安定した制御系を得ることができる。
【0052】実施の形態10.図10は実施の形態10
の構成図である。図10において、16〜36は実施の
形態1のものと同様のものであり、48、49は実施の
形態9のものと同様のものである。50はルーパ回転速
度検出手段で、ルーパ角度検出手段25が検出したルー
パ角度を微分してルーパ23の回転速度を演算する。5
1は制御定数演算手段で、モデル演算手段48が作成し
たモデルを基に実張力33と速度制御手段26からのル
ーパトルク基準とルーパ23の回転速度とにより、ルー
パトルク基準からルーパ角度への影響を補償する制御定
数を演算する。
【0053】次に動作について説明する。図10におい
て、ルーパ24の制御及びロールモータ19の回転速度
の制御については実施の形態1ものと同様である。次
に、モデル演算手段48から意図的に変化する例えばス
テップ状のルーパトルク基準48aを出力して、ルーパ
角度検出手段25によりルーパ23のルーパ角度を検出
する。そして、ルーパ回転速度検出手段50でルーパ角
度を微分してルーパ23の回転速度を求める。さらに、
制御定数演算手段51では、モデル演算手段48でモデ
ル化したモデルを基にルーパの出力トルクとルーパ23
の回転速度と被圧延材16の実張力33とにより、ルー
パトルク補償手段41を補償する補償値を演算する。
【0054】以上により、ルーパモータ24のルーパト
ルク基準とルーパ角度との関係を実際のシステム上で把
握するとともに、時々刻々変わるルーパ角度の補償を行
うので、制御系の精度向上を図ることができる。
【0055】実施の形態11.図11は実施の形態11
の構成図である。図11において、1〜36は実施の形
態1のものと同様のものであり、50は実施の形態10
のものと同様のものである。52は速度補償手段で、ル
ーパ23の回転速度に応じて補償値を演算する。53は
加算器で、ロール速度基準27aと速度補償手段52が
演算した補償値とを加算する。
【0056】次に動作について説明する。図11におい
て、ルーパモータ24の制御及びロールモータ19をロ
ール速度基準に従って制御し、被圧延材16の張力制御
を行うことについては実施の形態1と同様である。しか
し、被圧延材16の張力はルーパ23の挙動のみによっ
て決定されるものではなく、圧延ロール17、18の回
転速度や圧延状態からも影響を受け、時々刻々と変化し
ている。そこで、速度補償手段52において、ルーパ2
3の実角度から算出したルーパ23の回転速度に応じて
ロール速度基準27aを式(5)により補償する。 V=NL・K11 ・・・・・(5) ただし、Vは補償値、NLはルーパ23の回転速度、K
11は定数である。K11を定数としたのは、通常の定常圧
延状態ではルーパはあまり大きく動かないので、線形と
して扱える範囲であって効果が期待できるためである。
【0057】以上のように、ルーパ23の回転速度に応
じてロールモータ19のロール速度基準27aを補償す
るので、応答が速くなり張力の変動及びルーパの角度変
動を低減することができる。
【0058】実施の形態12.図12は実施の形態12
の構成図である。図12において、1〜36は実施の形
態1のものと同様のものであり、50は実施の形態10
のものと同様のものであり、52、53は実施の形態1
1のものと同様のものである。54は制御定数演算手段
で、実張力33とルーパ回転速度検出手段50によりル
ーパ角度から演算したルーパ23の回転速度とから、ル
ーパ23の回転速度が被圧延材16の実張力に及ぼす影
響を補償する。
【0059】次に動作について説明する。図12におい
て、速度補償手段52により式(5)を使用してロール
速度基準27aを補償するまでの動作については、実施
の形態11と同様である。そして、制御定数演算手段5
4で演算した補償値により速度補償手段52の制御定数
を補償する。
【0060】以上により、時事刻々と変化するルーパ角
度から演算したルーパ23の回転速度と被圧延材16の
実張力とから制御定数演算手段54により速度補償手段
52の補償値を補償することにより、制御系の精度を向
上させることができる。
【0061】実施の形態13. 図13は実施の形態13の構成図である。図13におい
て、16〜36は実施の形態1のものと同様のものであ
、50は実施の形態10のものと同様のものであり、
52は実施の形態11のものと同様のものである。
【0062】55はモデル演算手段で、例えばステップ
状に意図的に変化するロール速度基準55aを出力して
加算器56でロール速度基準27aと加算し、張力検出
手段28により被圧延材16の張力を検出して制御対象
のモデルを作成する。57は加算器で、加算器56の出
力と速度補償手段52の出力とを加算してロール速度基
準57aを出力する。58は制御定数演算手段で、モデ
ル演算手段55でモデル化したモデルを基に実張力33
とルーパ回転速度検出手段50で検出したルーパ23の
回転速度とから速度補償手段52の制御定数の補償値を
演算する。
【0063】次に動作について説明する。図13におい
て、速度補償手段52により式(5)を使用してロール
速度基準の補償値を演算するまでの動作については実施
の形態11と同様である。ここで、モデル演算手段55
から例えばステップ状のロール速度基準55aを出力す
る。そして、加算器56でロール速度基準27a、55
aを加算する。このときの被圧延材16の実張力33を
張力検出手段28で検出してモデル演算手段55に入力
し、ロールモータ19のロール速度基準が被圧延材16
に及ぼす影響をモデル化する。この場合、ロールモータ
19のロール速度基準が与えられてから被圧延材16の
張力が発生するまでの伝達関数は、一次遅れとして近似
することができる。従って、採取したデータからその時
定数とゲインを得ることで、対象としている部分のモデ
ルを得ることができる。
【0064】さらに、モデル演算手段55によりモデル
化したモデルと張力検出手段28により検出した被圧延
材16の実張力33とルーパ回転速度検出手段50によ
り検出したルーパ23の回転速度とから、速度基準がル
ーパ23の回転速度に及ぼす影響を補償する補償値を制
御定数演算手段58により演算する。そして、制御定数
演算手段58で演算した補償値により、速度補償手段5
2で式(5)を使用して演算した補償値Vを補償する。
【0065】以上のように、制御対象のモデルを基にル
ーパ23の回転速度と被圧延材16の実張力33とによ
り、速度補償手段52の補償値Vを補償することによ
り、制御系の精度の向上を図ることができる。
【0066】実施の形態14.図14は実施の形態14
の構成図である。図14において、1〜36は実施の形
態1のものと同様のものであり、41は実施の形態3と
同様のものであり、42は実施の形態4のものと同様の
ものであり、49は実施の形態9のものと同様のもので
あり、50は実施の形態10のものと同様のものであ
り、52、53は実施の形態11のものと同様のもので
ある。59はモデル演算手段で、ルーパトルク補償手段
41の補償値を演算して補償するとともに、記憶して学
習する。さらに、速度補償手段52の補償値を演算して
補償するとともに、記憶して学習する。
【0067】次に動作について説明する。モデル演算手
段59から例えばステップ状に意図的に変化するルーパ
トルク基準59aを出力して、加算器49でルーパトル
ク基準27b、59aを加算する。そして、ルーパ角度
検出手段25により検出されたルーパ23のルーパ角度
36をとり込んでルーパモータ24のルーパトルク基準
からルーパ角度への影響を伝達関数として採取してモデ
ルとする。また、モデル演算手段59において、張力検
出手段28により検出した被圧延材16の実張力33と
ルーパ23の出力トルク基準とルーパ角度検出手段25
により検出されたルーパ角度とから、ルーパトルク補償
手段41の補償値を補償するとともに、記憶して学習す
る。さらに、ルーパ回転速度検出手段50により検出さ
れたルーパ23の回転速度を使用して速度補償手段52
の補償値を補償するとともに、記憶して学習する。
【0068】以上により、ルーパモータ24のルーパト
ルク基準とルーパ角度との関係を実際のシステム上で把
握するとともに、時々刻々変わるルーパ角度の補償を行
うので、制御系の精度向上を図ることができる。さら
に、時事刻々と変化するルーパ角度から演算したルーパ
23の回転速度と被圧延材16の実張力とからモデル演
算手段59により速度補償手段52の補償値を補償する
ことにより、制御系の精度を向上させることができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、モデル演算手
段によりロールモータのロール速度基準と被圧延材の実
張力との関数をモデル化したことにより、制御対象であ
る圧延ロール速度と被圧延材の張力との関係を把握する
ことができるので、安定した制御を行うことができる。
【0070】請求項2の発明によれば、モデル演算手段
によりロールモータのロール速度基準と被圧延材の実張
力との関係をモデル化し、モデルを使用して張力設定値
演算手段により張力制御手段の制御定数の設定値を演算
し、演算によるゲインPと積分定数Tmとを設定するこ
とにより、実際のプラントに適した制御性能が得られ
る。
【0071】請求項3の発明によれば、圧延ロールの回
転速度や圧延状態から影響を受けて、時々刻々と変化す
る被圧延材の実張力に応じた補償を行うので、ルーパモ
ータの応答速度だけが影響するため、被圧延材の張力の
変動量及びルーパ角度の変動量を低減することができ
る。
【0072】請求項4の発明によれば、ルーパトルク補
償手段のトルク補償値を角度補償手段のトルク補償値で
補償することにより、ルーパ角度θに応じて被圧延材の
張力からルーパが受ける力が変化するのを補償するの
で、被圧延材の張力の変動とルーパ角度の変動とをより
抑制することができる。
【0073】請求項5の発明によれば、ロールモータの
ロール速度基準と被圧延材の実張力との関係をモデル化
することにより、制御対象である圧延ロール速度と被圧
延材の張力との関係を把握することができるので、安定
した制御を行うことができる。さらに、被圧延材の実張
力に応じたルーパのトルク補償をすると共に、ルーパ角
度θに応じてトルク補償を行うことにより、張力の変動
量とルーパの角度変動をより抑制することができる。
【0074】請求項6の発明によれば、ロールモータの
ロール速度基準と被圧延材の実張力との関係をモデル化
することにより、制御対象である圧延ロール速度と被圧
延材の張力との関係を把握することができるので、安定
した制御を行うことができる。また、被圧延材の実張力
に応じたルーパのトルク補償をすると共に、ルーパ角度
θに応じてトルク補償を行うことにより、張力の変化と
ルーパの角度変動をより抑制することができる。さら
に、モデルを使用して演算した張力制御手段の制御定数
を設定することにより、実際のプラントに適した制御性
能が得られる。
【0075】請求項7の発明によれば、圧延状態により
変化する被圧延材の実際の速度を速度検出器で検出して
ロール速度基準にフィードバックすることにより、精度
の高い速度制御を行うことができるので、安定した制御
を行うことができる。
【0076】請求項8の発明によれば、現在のプラント
状態に適応したモデルを作成することにより、圧延状態
に適合した速度制御系の制御定数を補償することができ
るので、安定した被圧延材の張力制御を行うことができ
る。
【0077】請求項9の発明によれば、ルーパモータの
出力トルク基準とルーパ角度との関係を実際のシステム
上で把握することができるので、安定した制御系を得る
ことができる。
【0078】請求項10の発明によれば、ルーパモータ
のルーパトルク基準とルーパ角度との関係を実際のシス
テム上で把握するとともに、時々刻々変わるルーパ角度
の補償を行うので、制御系の精度向上を図ることができ
る。
【0079】請求項11の発明によれば、ルーパの回転
速度に応じてロールモータのロール速度基準を補償する
ので、応答が速くなり張力の変動及びルーパの角度変動
を低減することができる。
【0080】請求項12の発明によれば、時事刻々と変
化するルーパ角度から演算したルーパの回転速度と被圧
延材の実張力とから制御定数演算手段により速度補償手
段の補償値を補償することにより、制御系の精度を向上
させることができる。
【0081】請求項13の発明によれば、制御対象のモ
デルを基にルーパの回転速度と被圧延材の実張力とによ
り、速度補償手段の補償値Vを補償することにより、制
御系の精度の向上を図ることができる。
【0082】請求項14の発明によれば、ルーパモータ
のルーパトルク基準とルーパ角度との関係を実際のシス
テム上で把握するとともに、時々刻々変わるルーパ角度
の補償を行うので、制御系の精度向上を図ることができ
る。さらに、時事刻々と変化するルーパ角度から演算し
たルーパの回転速度と被圧延材の実張力とからモデル演
算手段により速度補償手段の補償値を補償することによ
り、制御系の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態9の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態10の構成図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態11の構成図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態12の構成図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態13の構成図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態14の構成図であ
る。
【図15】 従来の連続圧延機の制御装置を示す構成図
である。
【符号の説明】 16 被圧延材、19 ロールモータ、23 ルーパ、
24 ルーパモータ、25 ルーパ角度検出手段、26
速度制御手段、28 張力検出手段、29 張力制御
手段、30 ルーパ角度制御手段、37,39,46,
48,55,59 モデル演算手段、41 ルーパトル
ク補償手段、43 被圧延材速度検出手段、52 速度
補償手段、54,58 制御定数演算手段。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被圧
    延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御し
    てルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置にお
    いて、上記被圧延材の目標張力と実張力との偏差張力か
    ら張力制御手段によりロール速度基準を生成し、モデル
    演算手段により上記ロール速度基準を意図的に変えて張
    力検出手段により上記被圧延材の実張力を検出して、上
    記ロール速度基準による被圧延材の張力に対する影響を
    モデル化し、上記ロールモータの速度を制御することを
    特徴とする連続圧延機の制御装置。
  2. 【請求項2】 モデルを基に張力制御手段の制御定数を
    補償することを特徴とする請求項1に記載の連続圧延機
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被圧
    延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御し
    てルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置にお
    いて、張力検出手段により上記被圧延材の実張力を検出
    し、上記被圧延材の実張力が上記ルーパ角度に及ぼす影
    響をルーパトルク補償手段により補償するようにしたこ
    とを特徴とする連続圧延機の制御装置。
  4. 【請求項4】 ルーパ角度検出手段により検出されたル
    ーパ角度に応じてルーパトルク補償手段の制御定数を補
    償するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の連
    続圧延機の制御装置。
  5. 【請求項5】 モデル演算手段によりロール速度基準を
    意図的に変えて張力検出手段により検出された実張力か
    ら、上記ロール速度基準による被圧延材の張力に対する
    影響をモデル化し、モデルを基に上記ロール速度基準を
    補償して上記ロールモータの速度を制御することを特徴
    とする請求項3又は請求項4のいずれか一項に記載の連
    続圧延機の制御装置。
  6. 【請求項6】 モデルを基に張力制御手段の制御定数を
    補償することを特徴とする請求項5に記載の連続圧延機
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被圧
    延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御し
    てルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置にお
    いて、上記被圧延材の実速度を被圧延材速度検出手段に
    より検出し、上記被圧延材の目標張力と実張力との偏差
    張力から張力制御手段によりロール速度基準を生成し、
    上記ロール速度基準と上記実速度との差に応じて速度制
    御手段により上記ロールモータを制御するようにしたこ
    とを特徴とする連続圧延機の制御装置。
  8. 【請求項8】モデル演算手段によりロール速度基準を意
    図的に変えて上記ロール速度基準による被圧延材の実速
    度に対する影響をモデル化し、速度制御手段の制御定数
    を補償するようにしたことを特徴とする請求項7に記載
    の連続圧延機の制御装置。
  9. 【請求項9】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被圧
    延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御し
    てルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置にお
    いて、ルーパの目標角度とルーパ角度検出手段により検
    出した上記ルーパの実角度との偏差角度からルーパ角度
    制御手段により角度基準を生成し、モデル演算手段によ
    り上記角度基準を意図的に変えて上記ルーパ角度検出手
    段により検出されたルーパ角度から、上記角度基準によ
    る上記ルーパ角度に対する影響をモデル化し、モデルを
    基に上記ルーパ角度制御手段の制御定数をを補償して上
    記ルーパモータを制御することを特徴とする連続圧延機
    の制御装置。
  10. 【請求項10】 張力検出手段により被圧延材の実張力
    を検出し、上記被圧延材の実張力がルーパのルーパ角度
    に及ぼす影響をルーパトルク補償手段により補償し、ル
    ーパ角度検出手段によりルーパモータの回転速度を検出
    し、モデルを基に角度基準と回転速度と上記実張力とか
    ら上記ルーパトルク補償手段の補償値を補償するように
    したことを特徴とする請求項9に記載の連続圧延機の制
    御装置。
  11. 【請求項11】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被
    圧延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御
    してルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置に
    おいて、上記被圧延材の目標張力と張力検出手段により
    検出した実張力との偏差張力から張力制御手段によりロ
    ール速度基準を生成し、ルーパ角度検出手段によりルー
    パモータの回転速度を検出し、速度補償手段により補償
    値を演算して上記回転速度に応じて上記ロール速度基準
    を補償するようにしたことを特徴とする連続圧延機の制
    御装置。
  12. 【請求項12】 ルーパモータの回転数が被圧延材の実
    張力に及ぼす影響を制御定数演算手段により演算し、速
    度補償手段の補償値を補償するようにしたことを特徴と
    する請求項11に記載の連続圧延機の制御装置。
  13. 【請求項13】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被
    圧延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御
    してルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置に
    おいて、上記被圧延材の目標張力と張力検出手段により
    検出した実張力との偏差張力から張力制御手段によりロ
    ール速度基準を生成し、ルーパ角度検出手段により上記
    ルーパモータの回転速度を検出し、速度補償手段により
    上記回転速度に応じて上記ロール速度基準を補償し、モ
    デル演算手段により上記ロール速度基準を意図的に変え
    て上記ロール速度基準による上記被圧延材の張力に対す
    る影響をモデル化し、上記モデル演算手段によるモデル
    と上記実張力と上記回転速度とから制御定数演算手段に
    より上記速度補償手段の補償値を補償するようにしたこ
    とを特徴とする連続圧延機の制御装置。
  14. 【請求項14】 被圧延材の圧延速度を制御して上記被
    圧延材の張力を制御し、ルーパモータの回転速度を制御
    してルーパ角度を位置制御する連続圧延機の制御装置に
    おいて、ルーパの目標角度とルーパ角度検出手段により
    検出した上記ルーパの実角度との偏差角度からルーパ角
    度制御手段により角度基準を生成し、モデル演算手段に
    より上記角度基準を意図的に変えて上記ルーパ角度検出
    手段により検出されたルーパ角度から、上記角度基準に
    よる上記ルーパ角度に対する影響をモデル化し、モデル
    を基に上記ルーパ角度制御手段の制御定数を補償して上
    記ルーパモータを制御し、張力検出手段により上記被圧
    延材の実張力を検出し、上記実張力が上記ルーパのルー
    パ角度に及ぼす影響をルーパトルク補償手段により補償
    し、ルーパ角度検出手段により上記ルーパモータの上記
    回転速度を検出し、速度補償手段により補償値を演算し
    て上記回転速度に応じて上記ロール速度基準を補償し、
    上記実張力と上記回転速度と上記角度基準と上記ルーパ
    角度とから上記トルク補償手段の補償値を補償し、上記
    ルーパの回転速度から上記速度補償手段の補償値を補償
    するようにしたことを特徴とする連続圧延装置の制御装
    置。
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