JP3437246B2 - におい源方向判定プローブ及びそれを用いたにおい源探知方法 - Google Patents

におい源方向判定プローブ及びそれを用いたにおい源探知方法

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JP3437246B2 JP05538394A JP5538394A JP3437246B2 JP 3437246 B2 JP3437246 B2 JP 3437246B2 JP 05538394 A JP05538394 A JP 05538394A JP 5538394 A JP5538394 A JP 5538394A JP 3437246 B2 JP3437246 B2 JP 3437246B2
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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自律移動型におい源探
知システムに用いるにおい源方向判定プローブ及びそれ
を用いたにおい源探知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、におい源探知に関する技術研究と
しては、既に、本願発明者によって、特願平5−149
375号として提案されたものがある。
【0003】すなわち、においの発生源を探知する自律
移動型におい探知システムにおいて、移動可能な本体
と、この本体上に配置されるしきり板の表裏のガス濃度
を半導体ガスセンサを用いて比較し方向を判定するプロ
ーブと、このプローブをにおいの流れの方向に対して平
行又は直交する方向に回転させる第1の駆動手段と、前
記プローブに接続されるガス濃度検知手段と、このガス
濃度検知手段に接続されるにおいの流れる方向を判別す
る方向判別手段と、この方向判別手段による判別方向に
前記本体を移動する第2の駆動手段とを設けるようにし
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のにおい源探知システムにおいては、プローブに
おいて、プルーム(噴出したエタノールの広がり)端部
では、風下に誤判定されてしまうことになり、しきり板
の向きを変えて2回の判定が必要で時間がかかるという
問題点があった。
【0005】また、フロー系プローブの問題点は、にお
い源に到達するまでに時間がかかることである。この原
因の1つは、測定系の時定数が大きく、ガスセンサの応
答が安定するまでに長い時間を要することである。
【0006】このように回復に要する時間が長いのは、
吸入管やセンサセル、及びこれらを接続するテフロンチ
ューブの中にガスが残留するためと考えられる。半導体
ガスセンサを直接気流の中に置きセンサ応答を測定する
と、残留するガスに律速されないため時定数が改善され
る。このような測定系を開放系と呼ぶことにする。
【0007】本発明は、上記問題点を除去し、判定時間
が短縮され、しかも信頼性の高い、におい源方向判定プ
ローブ及びそれを用いたにおい源探知方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、〔1〕 におい源方向判定プローブにおいて、移動可能な
台車上に設けられる柱状体と、この柱状体に設けられる
複数の風速センサからなる風向センサと、この風向セン
サに対応してこの風向センサの上部に配置される複数の
ガスセンサとを具備する。
【0009】〔〕上記〔〕記載のにおい源方向判定
プローブにおいて、前記柱状体は角柱であり、この角柱
の各側面にそれぞれ風速センサを具備する。
【0010】〔〕上記〔〕記載のにおい源方向判定
プローブにおいて、前記柱状体は4角柱であり、この4
角柱の各側面に4個の風速センサを具備する。
【0011】〔〕上記〔〕記載のにおい源方向判定
プローブにおいて、前記風速センサに対応して前記4角
柱の上部に4個の半導体ガスセンサを具備する。
【0012】〔〕におい源方向判定プローブを用いた
におい源探知方法において、移動可能な台車上の柱状体
に搭載される複数の風速センサからなる風向センサによ
り風向を判定し、この風向に基づいて、前記風向センサ
に対応してこの風向センサの上部に配置される複数のガ
スセンサにより、におい源の向きを判定し、この判定結
果に従って、におい源探知台車を移動することを特徴と
する。
【0013】〔〕上記〔〕記載のにおい源探知方法
において、前記におい源の向きは、前記風向に垂直に並
ぶガスセンサの出力を比較することにより判定する。
【0014】〔〕におい源方向判定プローブを用いた
におい源探知方法において、風上から予め定められた角
度α0 を設定し、この風上から角度α0 だけ変位した方
向へ台車を向けて前進し、全てのガスセンサ応答が閾値
を超えると、プルームに入ったと判定し、そこから前進
し、全てのガスセンサ応答が閾値より下がるとプルーム
から出たと判定し、そこから台車は風上から角度−α0
の方向へターンし、プルームに戻り、上記ステップを繰
り返すことを特徴とする。
【0015】〔8〕上記〔〕又は〔〕記載のにおい
源探知方法において、前記風向センサは、複数の風速セ
ンサからなり、これらの風速センサの出力を比較して風
向を判定する。
【0016】
【作用】本発明は、従来のプローブのように、吸入管や
センサセル、及びこれらを接続するテフロンチューブの
中にガスが残留することのない、いわゆる、測定系を開
放系となし、ガスセンサを直接気流の中に置き、残留す
るガスに律速されないようにして、時定数を改善するこ
とができる。
【0017】また、上記したように、風向センサと、に
おい・ガス濃度を測定するガスセンサとを組み合わせ
て、におい源の向きを判定し、その判定結果に従って、
自律移動型におい源探知台車が移動していくことによ
り、迅速、かつ的確な、におい源の探知を行うことがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。
【0019】本発明は、におい源方向判定プローブにお
いて、移動可能な台車上に、風向の測定可能なセンサと
複数のガスセンサとを搭載する。
【0020】なお、風向センサとしては、風速センサを
複数配置することが、まず、考えられるが、その他に
も、タンデム型及びスプリットフィルム型プローブを用
いることもできる。
【0021】より具体的には、移動可能な台車上に柱状
体を設け、この柱状体に風向センサと複数のガスセンサ
とを配置する。
【0022】例えば、柱状体としては角柱を設け、この
角柱の各側面にそれぞれ風速センサを配置する。
【0023】また、柱状体を4角柱となし、この4角柱
の各側面に4個の風速センサを配置し、この4角柱の上
部に4個の半導体ガスセンサを配置する。
【0024】以下、より具体的な、本発明の実施例を示
すにおい源方向判定プローブについて説明する。
【0025】図1は本発明の実施例を示すにおい源方向
判定プローブの側面図、図2はそのにおい源方向判定プ
ローブの平面図、図3はにおい源方向判定のための風胴
の概略図である。
【0026】1は台車、2はその台車1の車輪、3は台
車1上に設けられる角柱、4はその角柱3の側面に対向
して配置される4個の風速センサ(例えば、芝浦電子製
エアフローセンサ,F6201−1)、5は4個の風速
センサ4に対応するように、角柱3の上部に設けられる
4個の半導体ガスセンサである。
【0027】また、台車1内には風速センサ4及び半導
体ガスセンサ5に接続されるA/Dコンバータ6、この
A/Dコンバータ6に接続されるマイクロコンピュータ
7が搭載されている。
【0028】更に、マイクロコンピュータ7にはモータ
制御回路8が接続され、このモータ制御回路8により、
台車1を移動させる車輪2を駆動する。
【0029】ここで、図3に示すように、例えば、高さ
z(35cm)、幅x(80cm)、奥行きy(70c
m)を有する長方体をなす風胴(ウインド・トンネル)
11内にノズル12を設け、それに対向する側に角錐状
の煙突を有し、その先端に吸引ACファン13を有する
排出口14を設けている。その風胴11内に本発明のに
おい源方向判定プローブを有する自律移動型におい・ガ
ス源探知台車(図示なし)をセットする。そして、飽和
されたエタノールを空気とともにバルブ15を介してノ
ズル12から送る。すると、におい・ガスの拡散速度は
非常に遅く、におい・ガスは主に風により運ばれる。
【0030】この実施例では、その場所における風向を
4個の風速センサ4により検出し、半導体ガス濃度セン
サで対象となるにおい・ガスの濃度を検知して、風上に
向かうことで、におい源に近づいていき、におい・ガス
源を探知することができる。
【0031】本発明のにおい源方向判定プローブについ
てより詳細に示すと、角柱3は、3cm(W)×3cm
(D)×5cm(H)の寸法を有しており、その角柱3
の側面にそれぞれ対応するように、4つの風速センサ4
を配置し、これらの風速センサ4に対応するように、角
柱3の上に4つの半導体ガスセンサ5を取り付けた。角
柱3の陰にある風速センサ4の出力は小さく、風の方向
により特徴的なパターンが得られるために、風向を判定
することができ、最も応答の小さい風速センサ4を風下
と判定することで、90°単位の判定ができる。
【0032】また、45°単位の応答パターンをマイク
ロコンピュータ7のメモリ(図示なし)に記憶してお
き、測定したセンサ応答パターンとの二乗誤差を計算し
て最も近いパターンを判定することにより、45°単位
の判定ができる。
【0033】風速センサ4が接続されるハイブリットI
C(図1のA/Dコンバータ6及びマイクロコンピュー
タ7に対応)の出力電圧は非線形であるが、この実施例
で用いた風速範囲では、略線形とみなすことができ、下
記の(1)式によりセンサiの応答Vi を得ることがで
きる。
【0034】 Vi =Vout −2.51〔V〕 … (1) Vi :センサiの応答 Vout :ハイブリットICの電圧出力 ここで、2.51Vは、風速0の時の出力電圧である。
このセンサ応答からなる4つの風速センサの応答ベクト
ルを大きさが1となるよう下式を用いて規格化した。
【0035】
【数1】 このセンサ応答パターンを用いたところ、図4に示すよ
うな結果を得ることができた。
【0036】すなわち、図4(a)は風がプローブ正面
からくる場合であり、この風を正面から受けるセンサA
のセンサ応答VN1が一番大きく約0.8、次いで、両側
に配置されたセンサBとセンサDのセンサ応答VN2は約
0.4、裏側に配置されるセンサCのセンサ応答VN3
一番小さいことが分かる。
【0037】図4(b)は風がプローブの斜め方向から
くる場合であり、風向き側のセンサDのセンサ応答VN2
が約0.7、風向き側のセンサAのセンサ応答VN1が約
0.6、裏側のセンサB及びセンサCのセンサ応答VN3
は低く約0.2であることが分かる。
【0038】ここで、◇はACファンの電圧100V
(約20cm/秒)、○はACファンの電圧50V(約
12cm/秒)である。
【0039】この図に示すように、10cm/秒から2
0cm/秒の風速に対して、略同じ出力パターンが得ら
れ、風速に依らず風向を判定することができた。
【0040】このプローブは、マイクロコンピュータ7
からの指令でモータ制御回路8で制御される車輪2を有
する台車1に搭載され、判定された方向にしたがって、
自律的に移動する。
【0041】以下、具体的なにおい源探知実験例につい
て説明する。
【0042】このプローブを用いた際の、最も簡単なに
おい源探知アルゴリズムは以下のようになる。
【0043】まず、風速センサ4の出力パターンから風
向を90°単位で判定し、次いで、風向に垂直に並ぶ2
つの半導体ガスセンサ5の出力を比較する。
【0044】そこで、風速センサ4より得られた風向
と、半導体ガスセンサ5より得られた濃度が高くなる方
向を組み合わせて、におい源の向きを判定し、この判定
を繰り返しながら移動することで、におい源に到達する
ことができる。
【0045】例えば、風向が台車正面に対して左、濃度
が高い方が前方であれば、左前45°方向ににおい源が
あると考えて移動する。
【0046】これを概略まとめると、図5のフローチャ
ートとして示すことができる。
【0047】(1)まず、複数の風速センサ4からの出
力に基づいて、マイクロコンピュータ7により風向を判
定する(ステップS1)。
【0048】(2)次に、その風向に基づいて、複数の
半導体ガスセンサ5からの出力をマイクロコンピュータ
7により比較して、におい源の向きを判定する(ステッ
プS2)。
【0049】(3)次に、そのにおい源の向きへ、マイ
クロコンピュータ7の指令により、モータ制御回路8に
より車輪2を駆動して、台車1を移動する(ステップS
3)。
【0050】(4)におい源へ到達するまで、上記ステ
ップを繰り返し、におい源へ到達したら終了する(ステ
ップS4)。
【0051】実際に、におい源の探知を行った結果を図
6に示す。
【0052】エタノール源の高さをガスセンサの高さに
合わせて、(x,y,z)=(70,35,20.5)
に置き、流量150ml/分で噴出した。ACファンの
電圧は100Vとした。
【0053】1回の方向判定で2cm進むものとし、移
動速度は1.1cm/秒とした。到達時間は図6(a)
の場合で、240秒(33ステップ)、図6(b)の場
合で、234秒(25ステップ)に短縮された。
【0054】次に、連続移動におい源探知について説明
する。
【0055】におい源探知をさらに高速化するために
は、センサの安定待ちや平均値の測定のために、台車1
を静止することなく、センサ応答を測定しながら連続的
に移動するアルゴリズムが望まれる。そこで、図7に示
すジグザグ接近法を試みた。
【0056】このジグザグ接近法では、風上から予め定
められた角度α0 を設定し(ステップS11)、その風
上から角度α0 だけ変位した方向へ台車1を回転し(ス
テップS12)、プルームに入るまで、例えば、1.8
mm/秒で前進する(ステップS13)。プルームに入
ったことを判定するために、閾値Sth1 を用いる。つま
り、全てのガスセンサ応答がS≦Sth1 であるか否かを
判断する(ステップS14)。
【0057】ステップS14において、プルームに入っ
たら、次は、プルームから出るまで前進する。すなわ
ち、全てのガスセンサ応答がS>Sth1 であるか否かを
判断する(ステップS15)。
【0058】ステップS15において、プルームから出
たところで、台車1は風上から角度−α0 の方向へター
ンし、プルームに戻るため前進する(ステップS1
6)。
【0059】これを繰り返すことにより、台車1はプル
ームからあまりはみ出さないように風上に向かう。にお
い源に近づくと、プルームの幅が狭まり、ジグザグの振
幅も小さくなるので、におい源の場所が特定できる。
【0060】このジグザグ接近法では、移動することに
よって、濃度勾配を検出しており、近接したガスセンサ
の応答を比較して濃度勾配を検出する必要がない。
【0061】実際には、プルームの蛇行のため、プルー
ム端部でターンを繰り返すことがあり、また、プルーム
を見失うこともあった。
【0062】そこで、全てのガスセンサの応答が、プル
ームを見失ったことを判定する閾値Sth2 より大きな値
になったら、来た経路を引き返すものとした。全てのガ
スセンサの応答がSth1 より小さな値になったところで
新たな探知が開始される。
【0063】この処理を加えたことにより、におい源探
知の信頼性が大きく向上した。
【0064】ここで、風向は45°単位で判定し、α0
=60°、Sth1 =0.5、Sth2=0.7とした。判
定される風向に最大22.5°の誤差があり、この時に
も風下に向かうことがないように角度α0 を設けた。閾
値はなるべく壁に当たることがないように設定した。
【0065】実際に探知を行った結果を、図8に示す。
【0066】ACファンの電圧を50V(平均風速12
cm/秒)とし、エタノール噴出量は75ml/分、移
動速度は、1.8mm/秒とした。
【0067】図8(a)に示すように、プルームの中心
から開始した場合には、容易ににおい源へ向かっている
が、図8(b)に示すように、スタート地点の平均セン
サ応答がSth1 より大きい地点から開始したような場合
には、開始点付近でさまよう時間が長い。
【0068】におい源に到達するまでに、図8(a)の
場合で678秒、図8(b)の場合で1013秒を要し
た。
【0069】様々な条件の下で、図8(b)と同じ地点
から探知を行った時の所要時間を図9に示す。すなわ
ち、ガス噴出量150ml/分の場合、ACファンの電
圧100Vで242秒、ACファンの電圧50Vで24
9秒、ガス噴出量112.5ml/分の場合、ACファ
ンの電圧50Vで1229秒、ガス噴出量75ml/分
の場合、ACファンの電圧100Vで1460秒、AC
ファンの電圧50Vで1013秒である。
【0070】このように、噴出量が少ない程、所要時間
が増す傾向があるが、ほぼエタノール源に到達すること
ができた。
【0071】上記したように、風速センサを用いて風向
を判定し、この風向に基づいて、これとガスセンサから
得た濃度勾配を組み合わせて、におい源の方向を判定す
るプローブを得ることができた。
【0072】したがって、風速センサを用いたことで判
定の確実性が増し、数時間から数分程度に探知時間を短
縮することができた。
【0073】また、連続的に移動しながらにおい源を探
知する方法としてジクザグ接近法を提案した。プルーム
を見失った場合の対処を、アルゴリズムに組み込んだと
ころ、探知の確実性が大きく向上した。
【0074】なお、上記実施例ではガスセンサとして、
半導体ガスセンサを用いたが、これに限定するものでは
なく、水晶振動子ガスセンサ、SAW(Surface
Acoustic Wave)ガスセンサ、電気化学
ガスセンサ等も同様に使用することができ、検知対象と
なるガスの種類によって変更することができる。
【0075】また、風速センサ及びガスセンサは、上記
実施例では、4個の例を示したが、最小では2個でもよ
く、また、4個以上、例えば、8個配置して、におい源
の方向をより正確に探知するようにしてもよい。
【0076】更に、本発明のプローブを用いた自律移動
型におい源探知システムにより、ガス漏れの検知、薬物
(麻薬等)、危険物の検知、半導体工場やトンネル工場
現場等における危険ガスの検知等の無人探査を確実に行
うことができる。
【0077】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0078】
【発明の効果】以下、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。
【0079】(1)従来のプローブのように、吸入管や
センサセル、及びこれらを接続するテフロンチューブの
中にガスが残留することのない、いわゆる、測定系を開
放系となし、ガスセンサを直接気流の中に置き、残留す
るガスに律速されないようにして、時定数を改善するこ
とができる。
【0080】したがって、判定時間が短縮され、しかも
信頼性の高い、におい源方向判定プローブを提供するこ
とができる。
【0081】(2)風向センサにより風向を確認し、複
数のガスセンサで迅速、かつ的確にガス源探知を行うこ
とができる。
【0082】(3)また、本発明のにおい源の方向を判
定するプローブ付の自律移動型におい源探知システムに
より、ガス漏れの検知、薬物(麻薬等)、危険物の検
知、半導体工場やトンネル工場現場等における危険ガス
の検知等の無人探査を迅速にして、確実に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すにおい源方向判定プロー
ブの側面図である。
【図2】本発明の実施例を示すにおい源方向判定プロー
ブの平面図である。
【図3】本発明のにおい源判定のための風胴の概略図で
ある。
【図4】本発明のにおい源方向判定プローブによる風速
センサの出力パターンを示す図である。
【図5】本発明のにおい源探知方法の一例を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明のにおい源方向判定プローブによるにお
い源探知結果を示す図である。
【図7】本発明のにおい源方向判定プローブによるジグ
ザグ接近法によるフローチャートである。
【図8】本発明のにおい源方向判定プローブによるジグ
ザグ接近法によるにおい源探知結果を示す図である。
【図9】本発明のにおい源方向判定プローブによるにお
い源探知の所要時間を示す図である。
【符号の説明】
1 台車 2 車輪 3 角柱 4 風速センサ 5 半導体ガスセンサ 6 A/Dコンバータ 7 マイクロコンピュータ 8 モータ制御回路 11 風胴(ウインド・トンネル) 12 ノズル 13 ACファン 14 排出口 15 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/04 G01M 3/02 G01N 27/00 G01N 27/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)移動可能な台車上に設けられる柱状
    体と、 (b)該柱状体に設けられる複数の風速センサからなる
    風向センサと、該風向センサに対応して該風向センサの
    上部に配置される複数のガスセンサとを具備するにおい
    源方向判定プローブ。
  2. 【請求項2】 前記柱状体は角柱であり、該角柱の各側
    面にそれぞれ風速センサを具備する請求項記載のにお
    い源方向判定プローブ。
  3. 【請求項3】 前記柱状体は4角柱であり、該4角柱の
    各側面に4個の風速センサを具備する請求項記載のに
    おい源方向判定プローブ。
  4. 【請求項4】 前記風速センサに対応して前記4角柱の
    上部に4個の半導体ガスセンサを具備する請求項記載
    のにおい源方向判定プローブ。
  5. 【請求項5】 におい源方向判定プローブを用いたにお
    い源探知方法において、 (a)移動可能な台車上の柱状体に搭載される複数の風
    速センサからなる風向センサにより風向を判定し、 (b)該風向に基づいて、前記風向センサに対応して該
    風向センサの上部に配置される複数のガスセンサによ
    り、におい源の向きを判定し、 (c)該判定結果に従って、におい源探知台車を移動す
    ることを特徴とするにおい源探知方法。
  6. 【請求項6】 前記におい源の向きは、前記風向に垂直
    に並ぶガスセンサの出力を比較することにより判定する
    請求項記載のにおい源探知方法。
  7. 【請求項7】 におい源方向判定プローブを用いたにお
    い源探知方法において、 (a)風上から予め定められた角度α0 を設定し、 (b)該風上から角度α0 だけ変位した方向へ台車を向
    けて前進し、全てのガスセンサ応答が閾値を超えると、
    プルームに入ったと判定し、 (c)そこから前進し、全てのガスセンサ応答が閾値よ
    り下がるとプルームから出たと判定し、 (d)そこから台車は風上から角度−α0 の方向へター
    ンし、プルームに戻り、上記ステップを繰り返すことを
    特徴とするにおい源探知方法。
  8. 【請求項8】 前記風向センサは、複数の風速センサか
    らなり、これらの風速センサの出力を比較して風向を判
    定する請求項又は記載のにおい源探知方法。
JP05538394A 1994-03-25 1994-03-25 におい源方向判定プローブ及びそれを用いたにおい源探知方法 Expired - Fee Related JP3437246B2 (ja)

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