JP3436772B2 - 樹脂発泡成形用金型の型開閉装置 - Google Patents

樹脂発泡成形用金型の型開閉装置

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JP3436772B2
JP3436772B2 JP03616893A JP3616893A JP3436772B2 JP 3436772 B2 JP3436772 B2 JP 3436772B2 JP 03616893 A JP03616893 A JP 03616893A JP 3616893 A JP3616893 A JP 3616893A JP 3436772 B2 JP3436772 B2 JP 3436772B2
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、樹脂発泡成形用金型の
型開閉装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の樹脂発泡成形用金型とし
ては、例えば図4に示すように、互いに側面にて型合わ
せされた固定下型1aと可動下型1bを有し、固定下型
1aが台2上に立設された支柱3により台2上方にて略
水平に支持されると共に可動下型1bが固定下型1aと
の型合わせ面の下端部を中心として下方に向けて回動す
ることにより型割りされる下型1と、固定下型1aの上
面にて型合わせされ、同固定下型1aの上面の外側側端
部を中心として上方に向けて回動することにより型割り
される第1上型4aと、第1上型4aの内側側面及び可
動下型1bの上面にて型合わせされ、可動下型1bの上
面の外側側端部を中心として上方に向けて回動すること
により型割りされる第2上型4bと、第1上型4aおよ
び第2上型4bに取り付けられて同第1上型4aと第2
上型4b間を解除可能に締め付け固定するクランプ部材
5とを備えてなる形式のものがある。そして、クランプ
部材5による金型の締め付け及びその解除は、金型の平
行位置に設けられたガイドバー等により自動的に行うこ
とが可能である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の樹
脂発泡成形用金型においては、製品脱型時における第1
上型,第2上型及び可動下型の開放及び表皮材等の補助
部材を取り付けた後の型締め等は、手作業により行われ
ており、樹脂発泡成形品の製造工程における省力化を図
るうえで問題になっていた。本発明は、上記した問題を
解決しようとするもので、金型の自動的な開閉を可能と
して、樹脂発泡成形品の製造工程における省力化を図る
ことのできる樹脂発泡成形用金型の型開閉装置を提供す
ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の構成上の特徴は、上記形式の樹脂発泡成形用
金型(以下、「成形用金型」という。)において、台上
に設けられて成形用金型の前面又は背面に対し軸線が略
垂直方向である回転軸と同回転軸を支持する支持体とを
有するアーム支持部材と、長尺状の板状体であってその
略中心部にて回転軸に垂直に支持されるアームと、一端
にて回転軸又はアームに取り付けられたアーム回動ロッ
と、アーム回動ロッドを回転軸を中心として回動させ
るアーム回動ロッド回動手段と、一端にてアームの一端
側に回動可能に支持され他端にて第1上型に設けた上型
回動支持部に回動可能に支持された第1開閉ロッドと、
一端にてアームの他端側に回動可能に支持され他端にて
可動下型に設けた下型回動支持部に回動可能に支持され
た第2開閉ロッドとを備えてなり、アーム回動ロッド
動手段によるアーム回動ロッド及びアームの回動に応じ
た第1開閉用ロッドと第2開閉用ロッドの移動により成
形用金型を開閉させるようにしたことにある。 【0005】 【作用】上記のように構成した本発明においては、クラ
ンプ部材を解除した後、アーム回動ロッド回動手段が、
アーム回動ロッドを回転軸を中心として上方に向けて回
動させると共に、アームを回動させる。これにより、ア
ームの一端に支持された第1開閉用ロッドが押されて第
1上型の底面を上方側へ押し上げ、第1上型を固定下型
の上面外側側端部を中心として上方側へ回動させる。同
時に、アームの他端に支持された第2開閉用ロッドはア
ームによって引っ張られて可動下型の側面を引っ張る。
これにより、可動下型が固定下型との型合わせ面の下端
部を中心として下方に向けて回動する。更に、この可動
下型の回動に伴い、第2上型も可動下型の上面側端部を
中心として外側に回動し、成形用金型が開放状態とな
る。成形用金型の開放状態にて成形品の型からの取り外
し及び次の成形用の補助部材の取り付けを行った後、ア
ーム回動ロッド回動手段が、アーム回動ロッド及びアー
ムを上記型離しと逆方向に回動させることにより成形用
金型を閉鎖状態にさせる。 【0006】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る成形用金型
の型開閉装置によれば、金型の開放及び閉鎖を自動的に
行うことができるので、樹脂発泡成形品の製造工程の省
力化を図ることができる。 【0007】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は、本実施例に係る樹脂発泡成形用金型M(以
下、成形用金型と記す)の型開閉装置を正面図により概
略的に示したものである。成形用金型Mは、直方体形状
の型本体10を備えており、型本体は台21上に立設し
た支柱22により台21の上方位置にて略水平に支持さ
れている。そして、成形用金型Mは、例えば自動車用ヘ
ッドレスト等の樹脂発泡成形品の製造ラインを構成する
略楕円状のベルトコンベア上に設けた支持台P上に載置
される。 【0008】この型本体10は、100Kg以下の重量
の中程度の規模の型であって、固定下型11aと可動下
型11bとからなる下型11と、第1上型12と、第2
上型13とを備える。固定下型11aは、左側面にて支
柱22に略水平になるように固定して取り付けられる。
また、可動下型11bは、固定下型11aとの合わせ面
K1の下端部にて蝶番11a1により下端部を中心とし
て回動可能に固定下型11aに取り付けられている。そ
して、下型11内には、樹脂が充填され樹脂成形品の外
側形状の一部を規定する凹部V1が形成されている。 【0009】固定下型11aの上面には、第1上型12
が載置されている。第1上型12は、固定下型11との
合わせ面K2の左端部にて、蝶番11a2により左端部
を中心として上方に向けて回動可能に固定下型11aに
取り付けられている。また、可動下型11bの上面に
は、第2上型13が載置されており、その内側面は第1
上型12の内側面K4と型合わせされている。第2上型
13は、可動下型11bとの合わせ面K3の右端部に
て、蝶番11b1により右端部を中心として回動可能に
可動下型11bに取り付けられている。そして、第1上
型12及び第2上型13の型合わせ面K4の中間部に
は、ヘッドレスト用のシートバック部材Sを挿入するた
めの貫通孔14が設けられている。また、第1上型12
及び第2上型13の下型11の凹部V1との対応位置に
は、それぞれ樹脂成形品の内側形状を規定する凹部V2
が設けられている。 【0010】第1上型12の上面の貫通孔14周囲に
は、L字型ブラケット12aが取り付けられている。ま
た、L字型ブラケット12aには、下方圧え型のクラン
プ部材23がバー23aの左端にて取り付けられてい
る。クランプ部材23は、バー23aの右端に回動可能
に取り付けられたハンドル23bと押圧バー23cを設
けている。そして、クランプ部材23の押圧バー23c
の先端を第2上型13の右側面に係合させて、ハンドル
23bを時計方向に回動させて締めつけることにより、
第1上型12と第2上型13は型締め固定される。ま
た、ハンドル23bを上方に回動させることにより、押
圧バー23cも上方に回動し、第1上型12及び第2上
型13の型締め状態が解除される。本実施例において
は、ハンドル23bの回動は、製造ラインのベルトコン
ベアに平行に設けられたガイドレール(図示しない)に
導かれて自動的に行われる。ただし、ハンドル23bの
回動を手動にて行うようにしてもよい。 【0011】次に、本発明の要部である型開閉装置30
は、支柱22の左側の台21上に取り付けられたアーム
支持部材31を設けており、アーム支持部材31は前後
一対の支持体31aとこの支持体31aに貫通して取り
付けられた回転軸31bとを設けている。回転軸31b
の金型本体10前面の前方位置には、長尺形状の型反転
アーム32が略中心位置にて回転軸31bに垂直に固定
されており、型反転アーム32は、金型本体10の閉鎖
状態にて左上方に約45°に傾斜した状態になってい
る。型反転アーム32の上端部には、上型開閉用ロッド
33が一端にて回動可能に取り付けられている。上型開
閉用ロッド33の他端は、第1上型12の前面下端部に
取り付けられた第1上型ブラケット12bに回動可能に
取り付けられている。また、型反転アーム32の下端部
には、下型開閉用ロッド34が一端にて回動可能に取り
付けられている。下型開閉用ロッド34の他端は、可動
下型11bの右側面下端部に取り付けられた可動下型ブ
ラケット11b2に回動可能に取り付けられている。 【0012】また、回転軸31bには、アーム回動ロッ
ド35が一端にて一体的に取り付けられている。アーム
回動ロッド35の他端は、断面コ字状のアーム回動ロッ
ドガイドレール40の凹部40aに挿入されている。ア
ーム回動ロッド35の他端にはベアリング35aが取り
付けられており、アーム回動ロッド35のガイドレール
40内の移動が容易になるようにされている。アーム回
動ロッドガイドレール40は、上記略楕円状のベルトコ
ンベアに平行に設けられており、図3に示すように、金
型開放部分40bが上方に曲げられており、また、金型
閉鎖部分40cが下方に曲げられている。 【0013】以上のように構成した型開閉装置の動作を
説明する。樹脂発泡成形品の製造ラインを構成するベル
トコンベア上に設けた支持台P上に載置された成形用金
型Mが、型開放位置に達すると、まずクランプ部材23
による第1上型12と第2上型13の型締めが解除され
る。同時にアーム回動ロッド35がアーム回動ロッドガ
イドレール40の金型開放部分40bに導かれてアーム
回動ロッド35が、図2に示すように、左上約45°の
角度まで上方に導かれる。 【0014】アーム回動ロッド35の上方への回動に伴
って回転軸31bが時計方向に回動し、回転軸31bに
固定された型反転アーム32も一体的に回動する。型反
転アーム32の回動により、上型開閉用ロッド33が上
方に向けて押されて第1上型12を上方に向けて押し、
第1上型12は蝶板11a2を中心として反時計方向に
回動する。また、下型開閉用ロッド34が左方向に引っ
張られて可動下型11bを下方に向けて引っ張り、可動
下型11bは蝶板11a1を中心として時計方向に回動
し、同時に第2上型13も蝶板11b1を中心として外
側に向けて回動する。その結果、金型は、図2に示すよ
うに、開放される。この開放された金型から成形品が取
り外され、次の成形用として離型剤が塗布され、軟質塩
化ビニール等の合成樹脂製の表皮材と補強用の芯材及び
ヘッドレスト用バーがセットされる。 【0015】そして、成形用金型Mが、型閉鎖位置に達
すると、アーム回動ロッドガイドレール40の金型閉鎖
部分40cに導かれてアーム回動ロッド35が、図3に
示すように、下方に導かれる。アーム回動ロッド35の
下方への回動に伴って回転軸31bが反時計方向に回動
し、回転軸31bに固定された型反転アーム32も一体
的に回動する。型反転アーム32の反時計方向への回動
により、上型開閉用ロッド33が下方に向けて引っ張ら
れ、第1上型12が下方に向けて回動し、また、下型開
閉用ロッド34が右方向に押され、可動下型11bは蝶
板11a1を中心として反時計方向に回動する。その結
果、金型は、図1に示すように、閉鎖される。 【0016】以上に説明したように、本実施例に係る成
形用金型Mの型開閉装置は、アーム回動ロッド35を上
下方向に回動させ、型反転アーム32及び上型開閉用ロ
ッド33,下型開閉用ロッド34を作動させることによ
り自動的に成形用金型Mを開閉させることができる。ま
た、この成形用金型Mの型開閉装置は、自動樹脂発泡成
形製造ラインのベルトコンベア上に設けた支持台P上に
載置された成形用金型Mを、ベルトコンベアに平行に設
けたアーム回動ロッドガイドレール40を利用すること
により連続的に開閉させるようにしており、自動製造ラ
イン用として適したものとなっている。 【0017】なお、上記実施例においてはアーム支持部
材を一対の支持体と回転軸とにより構成しているが、こ
れに限らず、アーム及びアーム回動ロッドを回動可能に
支持し得るものであればどのような構成であってもよ
い。また、上記実施例においては、アーム支持部材を金
型の左側に設けているが、金型の下側または右側に設け
るようにしてもよい。そして、アーム支持部材の位置に
より、開閉ロッドの金型への取り付け方法を変更すれば
よい。さらに、上記実施例に係る型開閉装置は、自動樹
脂発泡成形製造ラインに好適に適用されるものである
が、これに限らず、台に静止状態で載置された成形用金
型Mをアーム回動ロッドを自動又は手動により上下方向
に回動させて金型を開閉させるものでもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る型開閉装置を適用した
成形用金型を概略的に示す正面図である。 【図2】同型開閉装置により開放された成形用金型を概
略的に示す正面図である。 【図3】同型開閉装置に用いるアーム回動ロッドガイド
レールの一部正面図である。 【図4】従来例に係る成形用金型を概略的に示す正面図
である。 【符号の説明】 10;樹脂発泡体成形用金型本体、11;下型、11
a;固定下型、11b;可動下型、11a1,11a
2,11b1;蝶番、11b2;可動下型ブラケット、
12;第1上型、12a;L字型ブラケット、12b;
第1上型ブラケット、13;第2上型、21;台、2
2;支柱、23;クランプ部材、31;アーム支持部
材、31a;支持体、31b;回転軸、32;型反転ア
ーム、33;上型開閉用ロッド、34;下型開閉用ロッ
ド、35;アーム回動ロッド、40;アーム回動ロッド
ガイドレール、M;成形用金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−201207(JP,A) 特公 平3−20325(JP,B2) 実公 平5−46892(JP,Y2) 実公 昭46−33263(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/26 B29C 33/20 B29C 39/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに側面にて型合わせされた固定下型
    と可動下型を有し、前記固定下型が台上に立設された支
    柱により同台上方にて略水平に支持されると共に同可動
    下型が同固定下型との型合わせ面の下端部を中心として
    下方に向けて回動することにより型割りされる下型と、
    前記固定下型の上面にて型合わせされ、同固定下型の上
    面の外側側端部を中心として上方に向けて回動すること
    により型割りされる第1上型と、同第1上型の内側面及
    び前記可動下型の上面にて型合わせされ、同可動下型の
    上面の外側側端部を中心として上方に向けて回動するこ
    とにより型割りされる第2上型と、同第1上型および第
    2上型に取り付けられて同第1上型と第2上型間を解除
    可能に締め付け固定するクランプ部材とを備えてなる樹
    脂発泡成形用金型において、 前記台上に設けられて前記樹脂発泡成形用金型の前面又
    は背面に対し軸線が略垂直方向である回転軸と同回転軸
    を支持する支持体とを有するアーム支持部材と、 長尺状の板状体であってその略中心部にて前記回転軸に
    垂直に支持されるアームと、 一端にて前記回転軸又はアームに取り付けられたアーム
    回動ロッドと、 同アーム回動ロッドを前記回転軸を中心として回動させ
    るアーム回動ロッド回動手段と、 一端にて前記アームの一端側に回動可能に支持され、他
    端にて前記第1上型に設けた上型回動支持部に回動可能
    に支持された第1開閉ロッドと、 一端にて前記アームの他端側に回動可能に支持され、他
    端にて前記可動下型に設けた下型回動支持部に回動可能
    に支持された第2開閉ロッドとを備えてなり、前記アー
    回動ロッド回動手段による前記アーム回動ロッド及び
    前記アームの回動に応じた前記第1開閉用ロッドと前記
    第2開閉用ロッドの移動により前記樹脂発泡成形用金型
    を開閉させるようにしたことを特徴とする樹脂発泡成形
    用金型の型開閉装置。
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