JP3436341B2 - 複円形シールド工法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御装置 - Google Patents
複円形シールド工法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御装置Info
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- JP3436341B2 JP3436341B2 JP835597A JP835597A JP3436341B2 JP 3436341 B2 JP3436341 B2 JP 3436341B2 JP 835597 A JP835597 A JP 835597A JP 835597 A JP835597 A JP 835597A JP 3436341 B2 JP3436341 B2 JP 3436341B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複円形シールド工
法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置
制御装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】周知の通り、土圧式シールド工法ではバ
ルクヘッド内の土砂をスクリューコンベヤで排出してい
る。他方、複円形のシールド機を鉛直から水平に又は水
平から鉛直に姿勢を変化させるひねり施工も知られてい
る。バルクヘッド内の土砂は重力で落下するので、スク
リューコンベヤの土砂の取入口は当然のことながら、下
方に位置させなければならない。しかしながら、ひねり
施工に際して複円形のシールド機の一方を他方に対して
回動させるので、その回動によってスクリューコンベヤ
の土砂の取入口が下方から上方に移動してしまう。 【０００３】さらにスクリューコンベヤからの土砂をベ
ルトコンベヤで受ける場合、スクリューコンベヤの出口
とベルトコンベヤとの相対位置の変化が生ずると土砂の
授受に不都合が生じ、またベルトコンベヤの姿勢が変る
と運搬に不都合を来たす。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
複円形シールド機をひねり施工したときに、スクリュー
コンベヤが常に正しい姿勢を維持することができる複円
形シールド工法のひねり施工における排土用スクリュー
コンベヤ位置制御装置を提供することを目的としてい
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の複円形シールド
工法のひねり施工におけるハイド用スクリューコンベヤ
位置制御装置によれば、第１および第２の本体（２ａ、
２ｂ）よりなり円形をオーバラップして接合したまゆ型
の本体（２）を備え、それらの第１および第２の本体
（２ａ、２ｂ）はそれぞれのバルクヘッド（３ａ、３
ｂ）にそれぞれ第１および第２の回動用モータ（６ａ、
６ｂ）で回動される第１および第２のディスク（４ａ、
４ｂ）が設けられ、それらの第１および第２のディスク
（４ａ、４ｂ）にはそれぞれカッタ用モータ（７ａ、７
ｂ）で駆動される第１および第２のカッタディスク（４
ａ、４ｂ）が回動自在に設けられ、前記第１および第２
のカッタディスク（４ａ、４ｂ）にはそれぞれ第１およ
び第２のスクリューコンベヤ（１０ａ、１０ｂ）が第１
および第２のカッタディスク（４ａ、４ｂ）の駆動軸
（８ａ、８ｂ）とは偏心して固設され、そして掘進施工
を制御すると共にひねり施工に際し前記の回動用モータ
（６ａ、６ｂ）を制御して前記のディスク（４ａ、４
ｂ）をひねり方向とは逆方向にひねり角度（α）だけ回
動する制御装置を備えている。 【０００６】上記のように構成された複円形シールド工
法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置
制御装置において、例えば鉛直から水平に、ひねり施工
を行うに際し制御装置は、第１、第２のディスクを、ひ
ねり方向と逆方向へ、ひねり角度だけ回動する。したが
って、スクリューコンベヤは鉛直に対するひねり角度分
が相殺され、その土砂の取入口の位置や姿勢に変化がな
い。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。 【０００８】図１及び図２において、全体を符号１で示
す複円形シールド機には、円形を上下にオーバラップし
て接合したようなまゆ型の本体２が設けられている。そ
の第１の本体２ａのバルクヘッド３ａには、第１のディ
スク４ａが回動自在に収められ、第１の内歯５ａと第１
の回動用モータ６ａとにより回動されるようになってい
る。 【０００９】その第１のディスク４ａの軸線上には、第
１のカッタ駆動用モータ７ａで駆動される第１のカッタ
が回動自在に設けられ、この駆動軸８ａの先端には、第
１のカッタディスク９ａが固設されている。また、駆動
軸８ａの下方にはスクリューコンベヤ１０ａが固設され
ている。 【００１０】第２の本体２ｂの構造は第１の本体と同様
で、添字ｂを付して図示してある。なお図中の符号１１
は止水シール、１２は回動ロック用ボルト、１４はテー
ルシールである。 【００１１】また、シールド機には、掘進（直進および
ひねり工法を含む）を制御する図示しない制御装置が設
けられ、その制御装置には第１、第２の回動用モータ６
ａ、６ｂが接続されている。 【００１２】次にひねり施工におけるスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂの位置制御の態様を説明する。 【００１３】制御装置はシールド機１を、例えば後方か
ら見て鉛直方向から時計方向Ｃへ角度αだけひねりを施
工する。それと同時に、第１、第２の回動用モータ６
ａ、６ｂに制御信号を出力し、第１、第２のディスク４
ａ、４ｂを、反時計方向Ａへ角度αだけ回動する。した
がって、本来ならば、直線Ｌ上にあるスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂは直線Ｌ１上に移動する筈である
が、上記のディスク４ａ、４ｂの回動によりスクリュー
コンベヤ１０ａ及び１０ｂはつねに駆動軸８ａおよび８
ｂの直下に位置決めされ、スクリューコンベヤの横方向
変位に対応し得る簡単な案内導管等をスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂの排出口に付設するだけで、排出さ
れる土砂をベルトコンベヤに輸送することができる。 【００１４】図３、４、５及び６に示すように、シール
ド機１０後方から見て時計方向Ｃへ角度３０度、４５
度、６０度及び９０度だけひねり施工すると、前記第
１、第２のディスク４ａ、４ｂの反時計方向回動によ
り、スクリューコンベヤ１０は、常に駆動軸の下方に保
持される。 【００１５】 【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、スクリューコンベヤをシールド機のひねり施
工時の姿勢に対応する最適位置に自動的に位置させ、従
来適用が困難であった土圧式シールド工法におけるひね
り施工が可能になった。
法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置
制御装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】周知の通り、土圧式シールド工法ではバ
ルクヘッド内の土砂をスクリューコンベヤで排出してい
る。他方、複円形のシールド機を鉛直から水平に又は水
平から鉛直に姿勢を変化させるひねり施工も知られてい
る。バルクヘッド内の土砂は重力で落下するので、スク
リューコンベヤの土砂の取入口は当然のことながら、下
方に位置させなければならない。しかしながら、ひねり
施工に際して複円形のシールド機の一方を他方に対して
回動させるので、その回動によってスクリューコンベヤ
の土砂の取入口が下方から上方に移動してしまう。 【０００３】さらにスクリューコンベヤからの土砂をベ
ルトコンベヤで受ける場合、スクリューコンベヤの出口
とベルトコンベヤとの相対位置の変化が生ずると土砂の
授受に不都合が生じ、またベルトコンベヤの姿勢が変る
と運搬に不都合を来たす。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
複円形シールド機をひねり施工したときに、スクリュー
コンベヤが常に正しい姿勢を維持することができる複円
形シールド工法のひねり施工における排土用スクリュー
コンベヤ位置制御装置を提供することを目的としてい
る。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の複円形シールド
工法のひねり施工におけるハイド用スクリューコンベヤ
位置制御装置によれば、第１および第２の本体（２ａ、
２ｂ）よりなり円形をオーバラップして接合したまゆ型
の本体（２）を備え、それらの第１および第２の本体
（２ａ、２ｂ）はそれぞれのバルクヘッド（３ａ、３
ｂ）にそれぞれ第１および第２の回動用モータ（６ａ、
６ｂ）で回動される第１および第２のディスク（４ａ、
４ｂ）が設けられ、それらの第１および第２のディスク
（４ａ、４ｂ）にはそれぞれカッタ用モータ（７ａ、７
ｂ）で駆動される第１および第２のカッタディスク（４
ａ、４ｂ）が回動自在に設けられ、前記第１および第２
のカッタディスク（４ａ、４ｂ）にはそれぞれ第１およ
び第２のスクリューコンベヤ（１０ａ、１０ｂ）が第１
および第２のカッタディスク（４ａ、４ｂ）の駆動軸
（８ａ、８ｂ）とは偏心して固設され、そして掘進施工
を制御すると共にひねり施工に際し前記の回動用モータ
（６ａ、６ｂ）を制御して前記のディスク（４ａ、４
ｂ）をひねり方向とは逆方向にひねり角度（α）だけ回
動する制御装置を備えている。 【０００６】上記のように構成された複円形シールド工
法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置
制御装置において、例えば鉛直から水平に、ひねり施工
を行うに際し制御装置は、第１、第２のディスクを、ひ
ねり方向と逆方向へ、ひねり角度だけ回動する。したが
って、スクリューコンベヤは鉛直に対するひねり角度分
が相殺され、その土砂の取入口の位置や姿勢に変化がな
い。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。 【０００８】図１及び図２において、全体を符号１で示
す複円形シールド機には、円形を上下にオーバラップし
て接合したようなまゆ型の本体２が設けられている。そ
の第１の本体２ａのバルクヘッド３ａには、第１のディ
スク４ａが回動自在に収められ、第１の内歯５ａと第１
の回動用モータ６ａとにより回動されるようになってい
る。 【０００９】その第１のディスク４ａの軸線上には、第
１のカッタ駆動用モータ７ａで駆動される第１のカッタ
が回動自在に設けられ、この駆動軸８ａの先端には、第
１のカッタディスク９ａが固設されている。また、駆動
軸８ａの下方にはスクリューコンベヤ１０ａが固設され
ている。 【００１０】第２の本体２ｂの構造は第１の本体と同様
で、添字ｂを付して図示してある。なお図中の符号１１
は止水シール、１２は回動ロック用ボルト、１４はテー
ルシールである。 【００１１】また、シールド機には、掘進（直進および
ひねり工法を含む）を制御する図示しない制御装置が設
けられ、その制御装置には第１、第２の回動用モータ６
ａ、６ｂが接続されている。 【００１２】次にひねり施工におけるスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂの位置制御の態様を説明する。 【００１３】制御装置はシールド機１を、例えば後方か
ら見て鉛直方向から時計方向Ｃへ角度αだけひねりを施
工する。それと同時に、第１、第２の回動用モータ６
ａ、６ｂに制御信号を出力し、第１、第２のディスク４
ａ、４ｂを、反時計方向Ａへ角度αだけ回動する。した
がって、本来ならば、直線Ｌ上にあるスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂは直線Ｌ１上に移動する筈である
が、上記のディスク４ａ、４ｂの回動によりスクリュー
コンベヤ１０ａ及び１０ｂはつねに駆動軸８ａおよび８
ｂの直下に位置決めされ、スクリューコンベヤの横方向
変位に対応し得る簡単な案内導管等をスクリューコンベ
ヤ１０ａ及び１０ｂの排出口に付設するだけで、排出さ
れる土砂をベルトコンベヤに輸送することができる。 【００１４】図３、４、５及び６に示すように、シール
ド機１０後方から見て時計方向Ｃへ角度３０度、４５
度、６０度及び９０度だけひねり施工すると、前記第
１、第２のディスク４ａ、４ｂの反時計方向回動によ
り、スクリューコンベヤ１０は、常に駆動軸の下方に保
持される。 【００１５】 【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、スクリューコンベヤをシールド機のひねり施
工時の姿勢に対応する最適位置に自動的に位置させ、従
来適用が困難であった土圧式シールド工法におけるひね
り施工が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の一形態を示す側断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視断面図。
【図３】図２のひねり角度３０度の施工状態を示す図。
【図４】図２のひねり角度４５度の施工状態を示す図。
【図５】図２のひねり角度６０度の施工状態を示す図。
【図６】図２のひねり角度６０度の施工状態を示す図。
【符号の説明】
１・・・・複円形シールド機
２・・・・本体
２ａ・・・第１の本体
２ｂ・・・第２の本体
３ａ・・・第１のバルクヘッド
３ｂ・・・第２のバルクヘッド
４ａ・・・第１のディスク
４ｂ・・・第２のディスク
５ａ・・・第１の内歯
５ｂ・・・第２の内歯
６ａ・・・第１の回動用モータ
６ｂ・・・第２の回動用モータ
７ａ・・・第１のカッタディスク駆動用モータ
７ｂ・・・第２のカッタディスク駆動用モータ
８ａ・・・第１のカッタ駆動軸
８ｂ・・・第２のカッタ駆動軸
９ａ・・・第１のカッタディスク
９ｂ・・・第２のカッタディスク
１０ａ・・第１のスクリューコンベヤ
１０ｂ・・第２のスクリューコンベヤ
１１・・・止水シール
１２・・・回動ロック用ボルト
１３・・・テールシール
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 第１および第２の本体（２ａ、２ｂ）よ
りなり円形をオーバラップして接合したまゆ型の本体
（２）を備え、それらの第１および第２の本体（２ａ、
２ｂ）はそれぞれのバルクヘッド（３ａ、３ｂ）にそれ
ぞれ第１および第２の回動用モータ（６ａ、６ｂ）で回
動される第１および第２のディスク（４ａ、４ｂ）が設
けられ、それらの第１および第２のディスク（４ａ、４
ｂ）にはそれぞれカッタ用モータ（７ａ、７ｂ）で駆動
される第１および第２のカッタディスク（４ａ、４ｂ）
が回動自在に設けられ、前記第１および第２のカッタデ
ィスク（４ａ、４ｂ）にはそれぞれ第１および第２のス
クリューコンベヤ（１０ａ、１０ｂ）が第１および第２
のカッタディスク（４ａ、４ｂ）の駆動軸（８ａ、８
ｂ）とは偏心して固設され、そして掘進施工を制御する
と共にひねり施工に際し前記の回動用モータ（６ａ、６
ｂ）を制御して前記のディスク（４ａ、４ｂ）をひねり
方向とは逆方向にひねり角度（α）だけ回動する制御装
置を備えていることを特徴とする複円形シールド工法の
ひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP835597A JP3436341B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 複円形シールド工法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP835597A JP3436341B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 複円形シールド工法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10205285A JPH10205285A (ja) | 1998-08-04 |
| JP3436341B2 true JP3436341B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=11690933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP835597A Expired - Lifetime JP3436341B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 複円形シールド工法のひねり施工における排土用スクリューコンベヤ位置制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3436341B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101975068B (zh) * | 2010-11-05 | 2012-07-25 | 上海隧道工程股份有限公司 | 盾构法掘进隧道小半径曲线段施工方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP835597A patent/JP3436341B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10205285A (ja) | 1998-08-04 |
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