JP3435900B2 - ロードホイール用ディスクの製造方法 - Google Patents

ロードホイール用ディスクの製造方法

Info

Publication number
JP3435900B2
JP3435900B2 JP13429495A JP13429495A JP3435900B2 JP 3435900 B2 JP3435900 B2 JP 3435900B2 JP 13429495 A JP13429495 A JP 13429495A JP 13429495 A JP13429495 A JP 13429495A JP 3435900 B2 JP3435900 B2 JP 3435900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
road wheel
manufacturing
forging
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13429495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08323444A (ja
Inventor
原 裕二郎 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP13429495A priority Critical patent/JP3435900B2/ja
Publication of JPH08323444A publication Critical patent/JPH08323444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3435900B2 publication Critical patent/JP3435900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ロードホイール
のディスクを製造するのに利用されるロードホイール用
ディスクの製造方法に係わり、とくに鋳造と鍛造とを併
用した製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなロードホイール用ディスク
の製造方法としては、例えば特開平3−142031号
公報において提案されたものがある。
【0003】上記公報に開示された製造方法において
は、まず、最終製品に近似した形状のディスク素材を鋳
造し、鋳造によって得られたディスク素材を最終製品の
形状に鍛造することによって目的の形状に成形するよう
にしている。
【0004】すなわち、当該製造方法においては、ディ
スク素材を最終製品に近似した形状に鋳造したのち最終
製品の形状に鍛造することにより、鍛造工程を簡略化
し、これによって複雑な形状の製品の製造に対応しよう
とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のロードホイール用ディスクの製造方法において
は、ディスク素材を最終製品に近似した形状に鋳造して
いるため、素材の部位によって鍛造時に加わる素材の流
れの程度が異なり、最終製品として良好な外観が要求さ
れる部分に鍛造製品特有の滑らかで光沢のある表面外観
が必ずしも得られないという問題点がある。
【0006】すなわち、図5は、図1(a)に示す形状
のロードホイール用ディスクDを製造するに際して使用
される従来のディスク素材の断面形状を示すものであっ
て、図に示すように最終製品に近似した形状に鋳造され
たディスク素材100は、図3に示す鍛造型Pを用い
て、図1(b)に示す断面形状に仕上げられる。
【0007】図6は、鍛造途中における上記ディスク素
材100と鍛造型Pとの位置関係を示す断面図であっ
て、鍛造に際して、製品のスポーク部S(図1参照)と
なるディスク素材100のスポーク相当部101につい
ては、肉厚の変化が大きく、肉上りが良好でディスク素
材100に十分な材料流れが生じるのに対して、製品の
中央部C(図1参照)となるディスク素材100の中央
部分102においては、前記スポーク相当部101に較
べて肉厚の変化が少なく、十分な材料流れが得られな
い。
【0008】この中央部Cは、広い平面を形成してお
り、特に滑らかで光沢の優れた表面外観が要求される部
位であるが、上記のように材料流れが得られず、成形力
が弱いために所期の表面外観が得られず、そのためにデ
ィスク素材100の鋳造や、洗浄,塗装など前後の工程
に品質向上のための負担がかかり、コストアップ要因と
なるという問題点があり、このような問題点を解決する
ことが従来のロードホイール用ディスクにおける品質あ
るいはコスト上の課題となっていた。
【0009】
【発明の目的】本発明は、従来のロードホイール用ディ
スクにおける上記課題に着目してなされたものであっ
て、最終製品において表面品質が要求されるにもかかわ
らず、スポーク部に較べて肉厚の変動が小さいディスク
素材部分にも鍛造による十分な材料流れを加えることが
でき、これによって滑らかで光沢がある優れた表面品質
を得ることができるロードホイール用ディスクの製造方
法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるロードホ
イール用ディスクの製造方法は、鋳造で得たディスク素
材を鍛造してロードホイール用ディスクに成形するに際
し、ディスク素材が鍛造型に載置され、型鍛造が行われ
る際に、当該ディスク素材の中央部のスポーク相当部寄
りの高く形成されている部分が鍛造型に優先的に型当た
りする形状のディスク素材を得たのち前記ディスク素材
を最終製品の形状に鍛造する構成としたことを特徴とし
ており、本発明に係わるロードホイール用ディスクの製
造方法の実施態様として請求項2に係わる製造方法おい
ては、ディスク素材がアルミニウム合金からなる構成と
したことを特徴としており、このようなロードホイール
用ディスクの製造方法の構成を前述した従来の課題を解
決するための手段としている。
【0011】
【発明の作用】本発明に係わるロードホイール用ディス
クの製造方法においては、例えばアルミニウム合金から
なるディスク素材のうち最終製品の表面品質に優れてい
ることが要求される部位、すなわちディスク素材中央部
のスポーク相当部寄りの部分を最終製品の表面形状に対
して大きく相違する非近似形状に鋳造し、型鍛造に際し
て当該部分を鍛造型に優先的に型当たりさせるようにし
ているので、ディスク素材と鍛造型との間に加圧力が生
じ、ディスク素材のうち上記部分における表面の材料流
れが大きくなることから、このような従来はスポーク部
に較べて肉厚変動の少ないディスク素材部位にも鍛造に
よる十分な材料流れが加えられるようになり、前後工程
に配慮することなくロードホイール用ディスク製品の表
面品質が向上することとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0013】すなわち、図1(a)はロードホイール用
ディスクの最終製品形状を示す正面図であり、図1
(b)は、その前段階として鍛造による仕上がり形状を
示す断面図である。
【0014】図に示すロードホイール用ディスクDにお
いては、前述のように、スポーク部Sは、薄肉で加工度
が大きく、十分な材料流れが生じ、優れた機械的強度お
よび滑らかで光沢のある表面品質など、鍛造品としての
優れた特徴が得られるのに対し、中央部Cは、スポーク
部に較べて肉厚変動が少なく、材料流れの得難い部位と
なっている。
【0015】図2は、本発明に係わるロードホイール用
ディスクの製造方法において使用するディスク素材の形
状を示す断面図である。 図に示すディスク素材1は、
Al−Mg−Si系アルミニウム合金からなる鋳造品で
あって、外周側に製品ディスクDのスポーク部Sとなる
スポーク相当部1aを有すると共に、当該スポーク相当
部1aの中心側に製品ディスクDの中央部Cに相当する
中央部1bを備えており、非近似形状、すなわち図5に
示した従来のディスク素材100に較べて、中央部1b
のスポーク相当部寄りの部分が特に高くなるように成形
され、鍛造に際して、当該中央部1bが図3に示した鍛
造型Pの上型P1 に対して優先的に型当たりするように
なっている。
【0016】上記形状に鋳造されたディスク素材1は、
鍛造工程において、図3に示した鍛造型Pの下型P2 上
に載置されたのち、上型P1 によってプレスされ、型鍛
造が行われる。
【0017】図4は、このときのディスク素材1と鍛造
型Pの上型P1 との位置関係を示すものであって、図に
示すように、ディスク素材1中央部1bのスポーク相当
部寄りの部分が鍛造の初期段階において鍛造型Pの上型
P1 に当接し、当該部分に鍛造による加圧力が十分に加
えられる。 そして、さらに鍛造が進むと、ディスク素
材1の表面において、図中に矢印で示す方向の材料流れ
が生じる。
【0018】したがって、ディスク素材1には、スポー
ク部に較べて肉厚変動の少ない中央部1bにおいても、
十分な加圧力と材料流れによる鍛造型Pとの摩擦が生
じ、中央部1bの表面を十分に圧潰することができ、鍛
造工程の前後工程、すなわち鋳造工程および洗浄,塗装
工程に表面品質向上のための配慮をすることなく、低コ
ストのもとに当該表面の品質を滑らかで光沢に優れたも
のとすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるロ
ードホイール用ディスクの製造方法においては、例えば
アルミニウム合金からなる鋳造ディスク素材に型鍛造を
施すに際して、ディスク素材の中央部のスポーク相当部
寄りの部分が鍛造型に優先的に型当たりする形状のディ
スク素材を得たのち、このディスク素材を最終製品の形
状に鍛造するようにしているので、最終製品の表面品質
が要求されるにもかかわらず鍛造加工における肉厚変動
がスポーク部に較べて少ないディスク素材の中央部分が
鍛造時に優先的に型当たりすることから、ディスク素材
と鍛造型との間の摩擦力によって当該部位表面の材料流
れを十分に大きくすることができ、製品ディスクの表面
品質を大幅に向上させることができるという極めて優れ
た効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明に係わるロードホイール用ディ
スクの製造方法に基づいて製造されたロードホイール用
ディスクの外観を示す正面図である。 (b) 本発明に係わるロードホイール用ディスクの製
造方法において鍛造後の仕上がり状態を示すロードホイ
ール用ディスクの断面図である。
【図2】本発明に係わるロードホイール用ディスクの製
造方法の一実施例に用いるディスク素材の形状を示す断
面図である。
【図3】ロードホイール用ディスクの製造に用いる鍛造
型の形状を示す断面図である。
【図4】本発明に係わるロードホイール用ディスクの製
造方法における鍛造途中のディスク素材と鍛造型の位置
関係を示す断面図である。
【図5】従来のロードホイール用ディスクの製造方法に
用いるディスク素材の形状を示す断面図である。
【図6】従来のロードホイール用ディスクの製造方法に
おける鍛造途中のディスク素材と鍛造型の位置関係を示
す断面図である。
【符号の説明】
D ロードホイール用ディスク 1 ディスク素材 1b 中央部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク素材を鋳造により得たのち、こ
    のディスク素材を鍛造してロードホイール用ディスクに
    成形するに際し、 ディスク素材が鍛造型に載置され、型鍛造が行われる際
    に、当該ディスク素材の中央部のスポーク相当部寄りの
    高く形成されている部分が鍛造型に優先的に型当たりす
    る形状のディスク素材を得たのち前記ディスク素材を最
    終製品の形状に鍛造することを特徴とするロードホイー
    ル用ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 ディスク素材がアルミニウム合金からな
    ることを特徴とする請求項1記載のロードホイール用デ
    ィスクの製造方法。
JP13429495A 1995-05-31 1995-05-31 ロードホイール用ディスクの製造方法 Expired - Fee Related JP3435900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13429495A JP3435900B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ロードホイール用ディスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13429495A JP3435900B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ロードホイール用ディスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08323444A JPH08323444A (ja) 1996-12-10
JP3435900B2 true JP3435900B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=15124927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13429495A Expired - Fee Related JP3435900B2 (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ロードホイール用ディスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3435900B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08323444A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000079801A (ja) 軽金属合金製自動車用ホイールの製造方法
US6052901A (en) Process for production of lightweight sheet-steel wheel for vehicles
JP3435900B2 (ja) ロードホイール用ディスクの製造方法
US5729883A (en) Method of producing a forging
JP3497792B2 (ja) ディスクホイール及びその製造方法
JP3478309B2 (ja) 鍛造品の製造方法
JP3036341B2 (ja) ロードホイール用ディスクの製造方法
JP3807859B2 (ja) 自動車ホイール用ディスクの製造方法
JPS5844934A (ja) ロ−ドホイ−ル用デイスクのプレス成形方法
JP2901563B2 (ja) アルミホイール用ディスクの製造方法
JP3435906B2 (ja) 鍛造品の製造方法
JP2596687B2 (ja) 軽合金ホイールの製造方法
JP2914143B2 (ja) ロードホイール用ディスクの成形装置
JPH0557386A (ja) 自動車用アルミホイールのデイスクの製造方法
JPH0558105A (ja) デイスクホイール
JPS6255459B2 (ja)
KR20040085579A (ko) 자동차용 알루미늄합금제 휠의 제조방법
JP3317088B2 (ja) 車両用ロードホイールディスクの製造方法
JP2561510B2 (ja) 車両用ホイールの製造方法
KR200248900Y1 (ko) 용접이음매 없는 알루미늄 휠
JP3770865B2 (ja) ホイールディスクの製造方法
JP2007014984A (ja) 円板状段付き材とそれからなるプレス製品およびその製造方法
JP2769775B2 (ja) 回転体ボス部の成形方法
JPH02187226A (ja) 結合素材のプレス成形法
JPS5915732B2 (ja) ロ−ドホイ−ル用デイスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees