JP3317088B2 - 車両用ロードホイールディスクの製造方法 - Google Patents
車両用ロードホイールディスクの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造によって成形した
ディスク素材を鍛造することによって最終的な製品形状
に仕上げる車両用ロードホイールディスクの製造方法に
関するものである。
ディスク素材を鍛造することによって最終的な製品形状
に仕上げる車両用ロードホイールディスクの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鍛造工法によって、車両用ロードホイー
ルディスクを製造する場合、通常、厚さ変化の少ない前
成形品から厚さ方向に変化の大きい製品に成形するよう
にしている。
ルディスクを製造する場合、通常、厚さ変化の少ない前
成形品から厚さ方向に変化の大きい製品に成形するよう
にしている。
【0003】このとき、ビレットから、半径方向に材料
ボリュームを配分して最終成形を行うため、最終成形に
おいて材料は、半径方向にはほとんど流れないことにな
る。また、このとき前成形品は、部位によって圧縮成形
される部分と押出し成形される部分とに大別され、とく
にスポーク部など、後工程において切削除去されること
なく製品として残る部分は、主に押出しによって成形さ
れる部分に相当し、このような押出し成形される部分
は、圧縮成形される部分に較べて材料表面に加えられる
加圧力が小さくなり、光沢などの表面品質が悪くなる傾
向がある。
ボリュームを配分して最終成形を行うため、最終成形に
おいて材料は、半径方向にはほとんど流れないことにな
る。また、このとき前成形品は、部位によって圧縮成形
される部分と押出し成形される部分とに大別され、とく
にスポーク部など、後工程において切削除去されること
なく製品として残る部分は、主に押出しによって成形さ
れる部分に相当し、このような押出し成形される部分
は、圧縮成形される部分に較べて材料表面に加えられる
加圧力が小さくなり、光沢などの表面品質が悪くなる傾
向がある。
【0004】そこで、前成形品を鍛造によって成形する
場合には、仕上鍛造時の加工度を考慮して前成形品のボ
リューム配分を行うようにしていた。
場合には、仕上鍛造時の加工度を考慮して前成形品のボ
リューム配分を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前成形
品を鍛造によって成形する場合には、上記のように仕上
鍛造時の加工度を考慮して前成形品のボリューム配分を
自由に行い得るのに対し、前成形品(ディスク素材)を
鋳造によって得る場合には、ディスク素材形状に鋳造時
の湯流れ性を確保する観点からの制約が加わることか
ら、ボリューム配分を自由に行うことができず、スポー
ク部では最終形状に較べてボリューム過多となり、仕上
鍛造によるスポーク底部の肉厚が大きくならざるを得
ず、機械加工による切削しろが大きくなって後工程の負
担が大きくなるという問題点がある。
品を鍛造によって成形する場合には、上記のように仕上
鍛造時の加工度を考慮して前成形品のボリューム配分を
自由に行い得るのに対し、前成形品(ディスク素材)を
鋳造によって得る場合には、ディスク素材形状に鋳造時
の湯流れ性を確保する観点からの制約が加わることか
ら、ボリューム配分を自由に行うことができず、スポー
ク部では最終形状に較べてボリューム過多となり、仕上
鍛造によるスポーク底部の肉厚が大きくならざるを得
ず、機械加工による切削しろが大きくなって後工程の負
担が大きくなるという問題点がある。
【0006】また、切削加工により風穴となって、製品
としては残らないスポーク底部の成形に鍛造加工力の大
半が費やされる一方、製品として残るスポーク頂部には
加工力がほとんど加えられないため、ディスク素材の鋳
肌を鍛造時に潰しきれず、他の部分に較べて極端に表面
品質が悪くなると共に、当該スポーク部はその加工度が
低いために、機械的強度にも劣るという問題点があり、
これら問題点を解決することが鋳造と鍛造とを併用した
従来の車両用ロードホイールディスクの製造方法におけ
る品質およびコスト上の課題となっていた。
としては残らないスポーク底部の成形に鍛造加工力の大
半が費やされる一方、製品として残るスポーク頂部には
加工力がほとんど加えられないため、ディスク素材の鋳
肌を鍛造時に潰しきれず、他の部分に較べて極端に表面
品質が悪くなると共に、当該スポーク部はその加工度が
低いために、機械的強度にも劣るという問題点があり、
これら問題点を解決することが鋳造と鍛造とを併用した
従来の車両用ロードホイールディスクの製造方法におけ
る品質およびコスト上の課題となっていた。
【0007】すなわち、図14(a)ないし図14
(c)は、鋳造と鍛造とを併用した車両用ロードホイー
ルディスクの従来の成形過程を示す概略図であって、鍛
造型Pは、図14(a)に示すように、まず、スポーク
底部100aにおいて鋳造により得られたディスク素材
100に接触し始め、図14(b)および(c)に示す
ように鍛造成形が進行する。
(c)は、鋳造と鍛造とを併用した車両用ロードホイー
ルディスクの従来の成形過程を示す概略図であって、鍛
造型Pは、図14(a)に示すように、まず、スポーク
底部100aにおいて鋳造により得られたディスク素材
100に接触し始め、図14(b)および(c)に示す
ように鍛造成形が進行する。
【0008】このとき、スポーク縦面100bには、成
形途中において鍛造型Pとの間に摩擦力が加わるが、ス
ポーク頂部100cには、図14(c)に示す成形の最
終段階まで成形力が加わらない。
形途中において鍛造型Pとの間に摩擦力が加わるが、ス
ポーク頂部100cには、図14(c)に示す成形の最
終段階まで成形力が加わらない。
【0009】そして、鍛造成形の最終段階において、ス
ポーク頂部100cが鍛造型Pに当接するが、この時点
ではディスク素材100が冷え始めていると共に、他の
部分、すなわちスポーク底部100aの成形に成形力が
使われてしまっているために、当該スポーク頂部100
cには十分な成形力が加えられないので、ディスク素材
100の鋳肌を潰しきることができず、スポーク頂部1
00cの表面は粗いまま製品となる。
ポーク頂部100cが鍛造型Pに当接するが、この時点
ではディスク素材100が冷え始めていると共に、他の
部分、すなわちスポーク底部100aの成形に成形力が
使われてしまっているために、当該スポーク頂部100
cには十分な成形力が加えられないので、ディスク素材
100の鋳肌を潰しきることができず、スポーク頂部1
00cの表面は粗いまま製品となる。
【0010】
【発明の目的】本発明は、従来の車両用ロードホイール
ディスクにおける上記課題に着目してなされたものであ
って、鋳造によって得られたディスク素材を鍛造仕上げ
するに際して、スポーク部にも十分な成形力を加えるこ
とができ、スポーク頂部の表面品質を向上させると共
に、機械的強度を改善することができ、さらにはスポー
ク底部の厚さを減じることによってトリム後の機械加工
による切削しろを小さくすることができ、機械加工の負
担軽減が可能な車両用ロードホイールディスクの製造方
法を提供することを目的としている。
ディスクにおける上記課題に着目してなされたものであ
って、鋳造によって得られたディスク素材を鍛造仕上げ
するに際して、スポーク部にも十分な成形力を加えるこ
とができ、スポーク頂部の表面品質を向上させると共
に、機械的強度を改善することができ、さらにはスポー
ク底部の厚さを減じることによってトリム後の機械加工
による切削しろを小さくすることができ、機械加工の負
担軽減が可能な車両用ロードホイールディスクの製造方
法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る車両用ロードホイールディスクの製造方法は、ディス
ク素材を鋳造によって得たのち、このディスク素材を鍛
造して車両用ロードホイールディスクに成形するに際
し、ディスク素材を仕上形状のスポーク高さよりも高い
スポーク高さを有する荒地形状に鍛造したのち、仕上形
状に鍛造する構成としたことを特徴としており、当該車
両用ロードホイールディスクの製造方法の実施態様とし
て請求項2に係わる製造方法は、仕上鍛造に際して、製
品のスポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造型
部分に肉逃げガッターを形成する構成としたことを特徴
としており、このような車両用ロードホイールディスク
の製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。
る車両用ロードホイールディスクの製造方法は、ディス
ク素材を鋳造によって得たのち、このディスク素材を鍛
造して車両用ロードホイールディスクに成形するに際
し、ディスク素材を仕上形状のスポーク高さよりも高い
スポーク高さを有する荒地形状に鍛造したのち、仕上形
状に鍛造する構成としたことを特徴としており、当該車
両用ロードホイールディスクの製造方法の実施態様とし
て請求項2に係わる製造方法は、仕上鍛造に際して、製
品のスポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造型
部分に肉逃げガッターを形成する構成としたことを特徴
としており、このような車両用ロードホイールディスク
の製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0012】また、本発明の請求項3に係わる車両用ロ
ードホイールディスクの製造方法は、ディスク素材を鋳
造によって得たのち、このディスク素材を鍛造して車両
用ロードホイールディスクに成形するに際し、製品のス
ポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造型部分に
肉逃げガッターを形成すると共に、前記肉逃げガッター
の周縁部に平坦部を設ける構成としたことを特徴として
おり、当該車両用ロードホイールディスクの製造方法の
実施態様として請求項4に係わる製造方法は、スポーク
の横断面上において、鍛造成形によってスポーク側に移
動する材料面積が、鍛造成形によって移動する材料面積
のうち前記平坦部によって押出される面積の50%以下
であるとともに、該移動する材料の面積が、前記スポー
クの横断面の15%以上である構成としたことを特徴と
しており、このような車両用ロードホイールディスクの
製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
ードホイールディスクの製造方法は、ディスク素材を鋳
造によって得たのち、このディスク素材を鍛造して車両
用ロードホイールディスクに成形するに際し、製品のス
ポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造型部分に
肉逃げガッターを形成すると共に、前記肉逃げガッター
の周縁部に平坦部を設ける構成としたことを特徴として
おり、当該車両用ロードホイールディスクの製造方法の
実施態様として請求項4に係わる製造方法は、スポーク
の横断面上において、鍛造成形によってスポーク側に移
動する材料面積が、鍛造成形によって移動する材料面積
のうち前記平坦部によって押出される面積の50%以下
であるとともに、該移動する材料の面積が、前記スポー
クの横断面の15%以上である構成としたことを特徴と
しており、このような車両用ロードホイールディスクの
製造方法の構成を前述した従来の課題を解決するための
手段としている。
【0013】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる車両用ロード
ホイールディスクの製造方法においては、鋳造によって
得たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディ
スクに成形するに際し、ディスク素材をいったん仕上形
状よりも高いスポーク高さを有する形状に荒鍛造したの
ち仕上形状に鍛造するようにしているので、仕上鍛造工
程においてスポーク頂部にも十分な圧縮力が加わり、当
該部分が圧縮成形されるようになることから、滑らかで
光沢のある表面が得られ、スポーク頂部の表面品質が向
上すると共に、機械的強度が改善されることになる。
また、当該製造方法の実施態様として請求項2に係わる
車両用ロードホイールディスクの製造方法においては、
製品のスポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造
型部分に肉逃げガッターを形成するようにしているの
で、仕上鍛造における素材ディスク材料の移動場所が確
保され、加工度が増すことから、スポーク部の機械的強
度および表面品質がより一層向上することになる。
ホイールディスクの製造方法においては、鋳造によって
得たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディ
スクに成形するに際し、ディスク素材をいったん仕上形
状よりも高いスポーク高さを有する形状に荒鍛造したの
ち仕上形状に鍛造するようにしているので、仕上鍛造工
程においてスポーク頂部にも十分な圧縮力が加わり、当
該部分が圧縮成形されるようになることから、滑らかで
光沢のある表面が得られ、スポーク頂部の表面品質が向
上すると共に、機械的強度が改善されることになる。
また、当該製造方法の実施態様として請求項2に係わる
車両用ロードホイールディスクの製造方法においては、
製品のスポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造
型部分に肉逃げガッターを形成するようにしているの
で、仕上鍛造における素材ディスク材料の移動場所が確
保され、加工度が増すことから、スポーク部の機械的強
度および表面品質がより一層向上することになる。
【0014】本発明の請求項3に係わる車両用ロードホ
イールディスクの製造方法においては、鋳造によって得
たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディス
クに成形するに際し、製品のスポーク間に形成される風
穴底部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成す
ると共に、当該肉逃げガッターの周縁部に平坦部を設け
るようにしているので、平坦部により加圧された材料が
スポーク部に移動してスポーク部が形成されると共に、
余分な材料が肉逃げガッターに押し出される結果、スポ
ーク部の加工度が増し、機械的強度および表面品質が向
上すると共に、スポーク底部の肉厚が薄くなり、トリム
後の機械加工による切削しろが減少し、機械加工の負担
が軽減され、加工コストが低減する。 また、当該製造
方法の実施態様として請求項4に係わる車両用ロードホ
イールディスクの製造方法においては、鍛造成形によっ
てスポーク側に移動する材料面積が、鍛造成形によって
移動する材料面積のうち前記平坦部によって押出される
面積の50%以下であり、しかもスポークの全断面積の
15%以上となるように平坦部および肉逃げガッターの
寸法を選定するようにしているので、スポーク部および
肉逃げガッターへの材料流れのバランスが良好なものと
なり、機械的強度および表面品質の向上がより確実なも
のとなる。
イールディスクの製造方法においては、鋳造によって得
たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディス
クに成形するに際し、製品のスポーク間に形成される風
穴底部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成す
ると共に、当該肉逃げガッターの周縁部に平坦部を設け
るようにしているので、平坦部により加圧された材料が
スポーク部に移動してスポーク部が形成されると共に、
余分な材料が肉逃げガッターに押し出される結果、スポ
ーク部の加工度が増し、機械的強度および表面品質が向
上すると共に、スポーク底部の肉厚が薄くなり、トリム
後の機械加工による切削しろが減少し、機械加工の負担
が軽減され、加工コストが低減する。 また、当該製造
方法の実施態様として請求項4に係わる車両用ロードホ
イールディスクの製造方法においては、鍛造成形によっ
てスポーク側に移動する材料面積が、鍛造成形によって
移動する材料面積のうち前記平坦部によって押出される
面積の50%以下であり、しかもスポークの全断面積の
15%以上となるように平坦部および肉逃げガッターの
寸法を選定するようにしているので、スポーク部および
肉逃げガッターへの材料流れのバランスが良好なものと
なり、機械的強度および表面品質の向上がより確実なも
のとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0016】実施例1 図1(a)は、本発明に係わる車両用ロードホイールデ
ィスクの製造方法の一実施例において使用するディスク
素材の形状を示す断面図であり、図1(b)は、図1
(a)に示したディスク素材1のスポーク部1aの形状
を示す断面図、すなわち図1(a)の切断線Ib−Ib
についての横断面図である。
ィスクの製造方法の一実施例において使用するディスク
素材の形状を示す断面図であり、図1(b)は、図1
(a)に示したディスク素材1のスポーク部1aの形状
を示す断面図、すなわち図1(a)の切断線Ib−Ib
についての横断面図である。
【0017】図に示したディスク素材1は、Al−Mg
−Si系合金からなる鋳造品であって、当該ディスク素
材1は、図2に示す荒地鍛造型Prを用いて、いったん
図3(a)に示す断面形状の荒地2に鍛造される。 な
お、図3(b)は、図3(a)に示した荒地2のスポー
ク部2aの形状を示す切断線 IIIb− IIIbについての
横断面図であって、図3(b)におけるスポーク高さh
1 は、後述する仕上形状におけるスポーク高さh2 (図
5(b)参照)よりも高いものとなっている。
−Si系合金からなる鋳造品であって、当該ディスク素
材1は、図2に示す荒地鍛造型Prを用いて、いったん
図3(a)に示す断面形状の荒地2に鍛造される。 な
お、図3(b)は、図3(a)に示した荒地2のスポー
ク部2aの形状を示す切断線 IIIb− IIIbについての
横断面図であって、図3(b)におけるスポーク高さh
1 は、後述する仕上形状におけるスポーク高さh2 (図
5(b)参照)よりも高いものとなっている。
【0018】そして、図3(a)および(b)に示す断
面形状に鍛造された荒地2は、仕上鍛造工程において、
図4に示す仕上鍛造型Pfによって、図5(a)に示す
断面形状の鍛造成品3に仕上鍛造される。 なお、図5
(b)は、図5(a)に示した鍛造成品3のスポーク部
3aの形状を示す切断線Vb−Vbについての横断面図
である。
面形状に鍛造された荒地2は、仕上鍛造工程において、
図4に示す仕上鍛造型Pfによって、図5(a)に示す
断面形状の鍛造成品3に仕上鍛造される。 なお、図5
(b)は、図5(a)に示した鍛造成品3のスポーク部
3aの形状を示す切断線Vb−Vbについての横断面図
である。
【0019】図6(a)ないし(c)は、この仕上鍛造
時におけるスポーク部の成形過程を示す横断面図であっ
て、図6(a)に示すように、仕上鍛造型Pfの下型P
f1上に載置された荒地2は、まずスポーク頂部2bお
よびスポーク底部2cにおいて仕上鍛造型Pfの上型P
f2 に当接し(図6(b)参照)、当該スポーク頂部2
bおよびスポーク底部2cから鍛造成形が開始され、図
6(c)に示すように、荒地2のスポーク高さh1 をh
2 に圧縮成形すると共に、下型Pf1 の肉逃げガッター
G内に材料を移動させることにより鍛造成品3が得られ
る。
時におけるスポーク部の成形過程を示す横断面図であっ
て、図6(a)に示すように、仕上鍛造型Pfの下型P
f1上に載置された荒地2は、まずスポーク頂部2bお
よびスポーク底部2cにおいて仕上鍛造型Pfの上型P
f2 に当接し(図6(b)参照)、当該スポーク頂部2
bおよびスポーク底部2cから鍛造成形が開始され、図
6(c)に示すように、荒地2のスポーク高さh1 をh
2 に圧縮成形すると共に、下型Pf1 の肉逃げガッター
G内に材料を移動させることにより鍛造成品3が得られ
る。
【0020】このように、荒地2のスポーク頂部2bに
は、他の部位に鍛造の成形力が加わっていない段階から
成形力が加わり、十分な圧縮力が加えられることによっ
て、滑らかで光沢のある優れた表面品質が得られると共
に、スポーク部2aの加工度が増すことによって成品と
してのスポーク部3aの強度が向上する。 また、下型
Pf1 に肉逃げガッターGを設けることによって、仕上
鍛造時における材料の逃げ場が確保され、加工度をさら
に増すことができるので、上記効果をより確実なものと
することができる。
は、他の部位に鍛造の成形力が加わっていない段階から
成形力が加わり、十分な圧縮力が加えられることによっ
て、滑らかで光沢のある優れた表面品質が得られると共
に、スポーク部2aの加工度が増すことによって成品と
してのスポーク部3aの強度が向上する。 また、下型
Pf1 に肉逃げガッターGを設けることによって、仕上
鍛造時における材料の逃げ場が確保され、加工度をさら
に増すことができるので、上記効果をより確実なものと
することができる。
【0021】このようにして仕上鍛造された鍛造成品3
は、肉逃げガッターGによってスポーク間の風穴底部に
形成された肉逃げ部3bをトリミングしたのち、スポー
ク底部3cを機械切削することによって、図7に示すよ
うな車両用ロードホイールディスクDが得られる。
は、肉逃げガッターGによってスポーク間の風穴底部に
形成された肉逃げ部3bをトリミングしたのち、スポー
ク底部3cを機械切削することによって、図7に示すよ
うな車両用ロードホイールディスクDが得られる。
【0022】実施例2 図8は、本発明に係わる車両用ロードホイールディスク
の製造方法の他の実施例において使用するディスク素材
の形状を示す断面図であり、図に示すディスク素材11
は、実施例1と同様に、Al−Mg−Si系アルミニウ
ム合金からなる鋳造品であって、鋳造時の湯流れ性を確
保するため、スポーク底部11aの肉厚をある程度以上
に厚くする必要がある。
の製造方法の他の実施例において使用するディスク素材
の形状を示す断面図であり、図に示すディスク素材11
は、実施例1と同様に、Al−Mg−Si系アルミニウ
ム合金からなる鋳造品であって、鋳造時の湯流れ性を確
保するため、スポーク底部11aの肉厚をある程度以上
に厚くする必要がある。
【0023】上記形状に鋳造されたディスク素材11
は、鍛造工程において、図9に示すような鍛造型Pを用
いて型鍛造が行われる。
は、鍛造工程において、図9に示すような鍛造型Pを用
いて型鍛造が行われる。
【0024】図9に示す鍛造型Pは、上型P1 と下型P
2 からなり、下型P2 には、製品のスポーク間に形成さ
れる風穴底部に相当する部分に肉逃げガッターGが形成
されると共に、肉逃げガッターGの周縁部に平坦部F
(図12参照)を備えており、図8に示した形状に鋳造
されたディスク素材11は、上記形状の下型P2 上に載
置されたのち、上型P1 によってプレスされ、これによ
って、図10に示すように、略放射状に形成されたスポ
ーク12aの間の風穴底部に肉逃げ部12bを備えた鍛
造成品12に鍛造される。
2 からなり、下型P2 には、製品のスポーク間に形成さ
れる風穴底部に相当する部分に肉逃げガッターGが形成
されると共に、肉逃げガッターGの周縁部に平坦部F
(図12参照)を備えており、図8に示した形状に鋳造
されたディスク素材11は、上記形状の下型P2 上に載
置されたのち、上型P1 によってプレスされ、これによ
って、図10に示すように、略放射状に形成されたスポ
ーク12aの間の風穴底部に肉逃げ部12bを備えた鍛
造成品12に鍛造される。
【0025】図11(a)および(b)は、スポーク部
12aの鍛造成形過程におけるディスク素材11と、鍛
造型Pの上型P1 および下型P2 との位置関係を示す断
面図であって、図11(a)に示すように、鍛造型Pの
下型P2 上に載置されたディスク素材11は、まずディ
スク素材11のスポーク底部11aにおいて鍛造型Pの
上型P1 に当接し、上型P1 の下降によって当該ディス
ク素材11のスポーク底部11aが上型P1 のスポーク
用空洞部Csおよび下型P2 の肉逃げガッターG内に移
動し、図11(b)に示すように、スポーク部12a
と、当該スポーク間の風穴底部に肉逃げ部12bを備え
た鍛造成品12が得られる。
12aの鍛造成形過程におけるディスク素材11と、鍛
造型Pの上型P1 および下型P2 との位置関係を示す断
面図であって、図11(a)に示すように、鍛造型Pの
下型P2 上に載置されたディスク素材11は、まずディ
スク素材11のスポーク底部11aにおいて鍛造型Pの
上型P1 に当接し、上型P1 の下降によって当該ディス
ク素材11のスポーク底部11aが上型P1 のスポーク
用空洞部Csおよび下型P2 の肉逃げガッターG内に移
動し、図11(b)に示すように、スポーク部12a
と、当該スポーク間の風穴底部に肉逃げ部12bを備え
た鍛造成品12が得られる。
【0026】このとき、下型P2 の肉逃げガッターGの
周縁部に設ける平坦部Fの幅は、図12に示すように、
鍛造成形によってスポーク側に移動する材料面積Sp
が、鍛造成形によって移動する材料面積のうち、平坦部
Fによって押出される材料面積Sfの50%以下となる
ように設定されており、また、スポーク側に移動する材
料面積Spが、スポークの断面積Sp+Sqの15%以
上に設定されており、したがって、肉逃げガッターGの
深さDgは、ガッター面積Sgが平坦部Fによって押出
される前記材料面積Sfの50%と、鍛造成形によって
移動する材料面積のうちの平坦部Fによって押出されな
い部分の面積Saの和より大きくなるようにしてある。
周縁部に設ける平坦部Fの幅は、図12に示すように、
鍛造成形によってスポーク側に移動する材料面積Sp
が、鍛造成形によって移動する材料面積のうち、平坦部
Fによって押出される材料面積Sfの50%以下となる
ように設定されており、また、スポーク側に移動する材
料面積Spが、スポークの断面積Sp+Sqの15%以
上に設定されており、したがって、肉逃げガッターGの
深さDgは、ガッター面積Sgが平坦部Fによって押出
される前記材料面積Sfの50%と、鍛造成形によって
移動する材料面積のうちの平坦部Fによって押出されな
い部分の面積Saの和より大きくなるようにしてある。
【0027】また、一般に鍛造成形による場合に、効果
的に強度向上を達成することができる材料の流入量とし
て、全面積に占める材料の流入量15%以上が確保され
ることにより、製品の機械的強度向上を図ることができ
る。
的に強度向上を達成することができる材料の流入量とし
て、全面積に占める材料の流入量15%以上が確保され
ることにより、製品の機械的強度向上を図ることができ
る。
【0028】このように成形された鍛造成品12は、図
13に示すように、スポーク12aの間に形成された肉
逃げ部12b(風穴底部)をトリミングして除去したの
ち、スポーク底部12cを厚さTmだけ機械切削するこ
とによって、図7に示したものと同様の車両用ロードホ
イールディスクDが得られる。
13に示すように、スポーク12aの間に形成された肉
逃げ部12b(風穴底部)をトリミングして除去したの
ち、スポーク底部12cを厚さTmだけ機械切削するこ
とによって、図7に示したものと同様の車両用ロードホ
イールディスクDが得られる。
【0029】このようにして得られたロードホイールデ
ィスクDは、鍛造型Pの下型P2 の平坦部Fおよび肉逃
げガッターGが上記寸法に形成されているので、鍛造時
のプレス荷重が比較的小さい場合でもスポーク底部の肉
厚Tsを小さくすることができ、機械切削加工の負担が
軽減され、加工コストの削減が可能になると共に、製品
として残るスポーク部の加工度を増すことができ、スポ
ーク頂部の表面品質を向上させることができる。
ィスクDは、鍛造型Pの下型P2 の平坦部Fおよび肉逃
げガッターGが上記寸法に形成されているので、鍛造時
のプレス荷重が比較的小さい場合でもスポーク底部の肉
厚Tsを小さくすることができ、機械切削加工の負担が
軽減され、加工コストの削減が可能になると共に、製品
として残るスポーク部の加工度を増すことができ、スポ
ーク頂部の表面品質を向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる車両用ロードホイールディスクの製造方法にお
いては、鋳造によって得たディスク素材を鍛造して車両
用ロードホイールディスクに成形するに際して、ディス
ク素材を仕上形状よりも高いスポーク高さを有する形状
に荒鍛造したのち仕上形状に鍛造するようにしているの
で、仕上鍛造時にスポーク頂部に十分な圧縮力が加えて
圧縮成形することができるようになり、スポーク頂部の
表面品質を滑らかで光沢のあるものとすることができ、
しかも機械的強度を向上させることができるという極め
て優れた効果がもたらされる。 また、実施態様として
請求項2に係わる車両用ロードホイールディスクの製造
方法においては、製品のスポーク間に形成される風穴底
部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成するよ
うにしているので、仕上鍛造における素材ディスク材料
の移動場所を確保することによって加工度が増し、スポ
ーク部の機械的強度および表面品質をより確実に改善す
ることができる。
に係わる車両用ロードホイールディスクの製造方法にお
いては、鋳造によって得たディスク素材を鍛造して車両
用ロードホイールディスクに成形するに際して、ディス
ク素材を仕上形状よりも高いスポーク高さを有する形状
に荒鍛造したのち仕上形状に鍛造するようにしているの
で、仕上鍛造時にスポーク頂部に十分な圧縮力が加えて
圧縮成形することができるようになり、スポーク頂部の
表面品質を滑らかで光沢のあるものとすることができ、
しかも機械的強度を向上させることができるという極め
て優れた効果がもたらされる。 また、実施態様として
請求項2に係わる車両用ロードホイールディスクの製造
方法においては、製品のスポーク間に形成される風穴底
部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成するよ
うにしているので、仕上鍛造における素材ディスク材料
の移動場所を確保することによって加工度が増し、スポ
ーク部の機械的強度および表面品質をより確実に改善す
ることができる。
【0031】本発明の請求項3に係わる車両用ロードホ
イールディスクの製造方法においては、鋳造によって得
たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディス
クに成形するに際して、製品のスポーク間に形成される
風穴底部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成
すると共に、当該肉逃げガッターの周縁部に平坦部を設
けるようにしているので、平坦部により加圧された材料
がスポーク部に移動しすると共に、余分な材料が肉逃げ
ガッターに押出されることから、スポーク部の加工度を
増すことができ、機械的強度および表面品質が向上する
と共に、スポーク底部の肉厚が薄くなってトリム後の機
械加工による切削しろが減少することから、機械加工の
負担を軽減し、加工コストを低減することができるとい
う優れた効果がもたらされる。 また、実施態様として
請求項4に係わる車両用ロードホイールディスクの製造
方法においては、鍛造成形によってスポーク側に移動す
る材料面積が、鍛造成形によって移動する材料面積のう
ち前記平坦部によって押出される面積の50%以下であ
り、かつスポークの断面積の15%以上となるように平
坦部および肉逃げガッターの寸法を選定するようにして
いるので、スポーク部および肉逃げガッターへの材料流
れのバランスが良好なものとなり、効果的に強度向上を
図ることのできる十分な材料の流入量が確保され、機械
的強度および表面品質を確実なものとすることができる
という優れた効果が発揮される。
イールディスクの製造方法においては、鋳造によって得
たディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディス
クに成形するに際して、製品のスポーク間に形成される
風穴底部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッターを形成
すると共に、当該肉逃げガッターの周縁部に平坦部を設
けるようにしているので、平坦部により加圧された材料
がスポーク部に移動しすると共に、余分な材料が肉逃げ
ガッターに押出されることから、スポーク部の加工度を
増すことができ、機械的強度および表面品質が向上する
と共に、スポーク底部の肉厚が薄くなってトリム後の機
械加工による切削しろが減少することから、機械加工の
負担を軽減し、加工コストを低減することができるとい
う優れた効果がもたらされる。 また、実施態様として
請求項4に係わる車両用ロードホイールディスクの製造
方法においては、鍛造成形によってスポーク側に移動す
る材料面積が、鍛造成形によって移動する材料面積のう
ち前記平坦部によって押出される面積の50%以下であ
り、かつスポークの断面積の15%以上となるように平
坦部および肉逃げガッターの寸法を選定するようにして
いるので、スポーク部および肉逃げガッターへの材料流
れのバランスが良好なものとなり、効果的に強度向上を
図ることのできる十分な材料の流入量が確保され、機械
的強度および表面品質を確実なものとすることができる
という優れた効果が発揮される。
【図1】(a) 本発明に係わる車両用ロードホイール
ディスクの製造方法の第1の実施例に用いるディスク素
材の形状を示す断面図である。 (b) 図1(a)に示したディスク素材のスポーク部
形状を示す切断線Ib−Ibについての横断面図であ
る。
ディスクの製造方法の第1の実施例に用いるディスク素
材の形状を示す断面図である。 (b) 図1(a)に示したディスク素材のスポーク部
形状を示す切断線Ib−Ibについての横断面図であ
る。
【図2】本発明に係わる車両用ロードホイール用ディス
クの製造方法の第1の実施例に用いる荒地鍛造型の形状
を示す断面図である。
クの製造方法の第1の実施例に用いる荒地鍛造型の形状
を示す断面図である。
【図3】(a) 本発明に係わる車両用ロードホイール
ディスクの製造方法の第1の実施例における荒地形状を
示す断面図である。 (b) 図3(a)に示した荒地におけるスポーク部形
状を示す切断線 IIIb− IIIbについての横断面図であ
る。
ディスクの製造方法の第1の実施例における荒地形状を
示す断面図である。 (b) 図3(a)に示した荒地におけるスポーク部形
状を示す切断線 IIIb− IIIbについての横断面図であ
る。
【図4】本発明に係わる車両用ロードホイール用ディス
クの製造方法の第1の実施例に用いる仕上鍛造型の形状
を示す断面図である。
クの製造方法の第1の実施例に用いる仕上鍛造型の形状
を示す断面図である。
【図5】(a) 本発明に係わる車両用ロードホイール
ディスクの製造方法の第1の実施例において仕上鍛造さ
れた鍛造成品の形状を示す断面図である。 (b) 図5(a)に示した鍛造成品におけるスポーク
部形状を示す切断線Vb−Vbについての横断面図であ
る。
ディスクの製造方法の第1の実施例において仕上鍛造さ
れた鍛造成品の形状を示す断面図である。 (b) 図5(a)に示した鍛造成品におけるスポーク
部形状を示す切断線Vb−Vbについての横断面図であ
る。
【図6】(a)ないし(c)は本発明に係わる車両用ロ
ードホイールディスクの製造方法の第1の実施例におい
て仕上鍛造時におけるスポーク部の成形過程を示す横断
面図である。
ードホイールディスクの製造方法の第1の実施例におい
て仕上鍛造時におけるスポーク部の成形過程を示す横断
面図である。
【図7】本発明に係わる車両用ロードホイールディスク
の製造方法に基づいて製造されたロードホイールディス
クの外観を示す正面図である。
の製造方法に基づいて製造されたロードホイールディス
クの外観を示す正面図である。
【図8】本発明に係わる車両用ロードホイールディスク
の製造方法の第2の実施例に用いるディスク素材の形状
を示す断面図である。
の製造方法の第2の実施例に用いるディスク素材の形状
を示す断面図である。
【図9】本発明に係わる車両用ロードホイール用ディス
クの製造方法の第2の実施例に用いる鍛造型形状を示す
断面図である。
クの製造方法の第2の実施例に用いる鍛造型形状を示す
断面図である。
【図10】本発明に係わる車両用ロードホイール用ディ
スクの製造方法の第2の実施例において鍛造された鍛造
成品の形状を示す断面図である。
スクの製造方法の第2の実施例において鍛造された鍛造
成品の形状を示す断面図である。
【図11】(a)および(b)は本発明に係わる車両用
ロードホイール用ディスクの製造方法の第2の実施例に
おける鍛造過程を示す断面図である。
ロードホイール用ディスクの製造方法の第2の実施例に
おける鍛造過程を示す断面図である。
【図12】図9に示した鍛造型において平坦部と肉逃げ
ガッターの寸法関係を説明する横断面図である。
ガッターの寸法関係を説明する横断面図である。
【図13】図10に示した鍛造成品におけるスポーク部
の横断面図である。
の横断面図である。
【図14】(a)ないし(c)は従来の車両用ロードホ
イールディスクの製造過程を示す断面図である。
イールディスクの製造過程を示す断面図である。
D ロードホイール用ディスク 1,11 ディスク素材 2 荒地 3 鍛造成品(仕上形状) h1 荒地スポーク高さ h2 仕上スポーク高さ G 肉逃げガッター F 平坦部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00 B22D 18/04 B22D 17/00
Claims (4)
- 【請求項1】 ディスク素材を鋳造によって得たのち、
このディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディ
スクに成形するに際し、 ディスク素材を仕上形状のスポーク高さよりも高いスポ
ーク高さを有する荒地形状に鍛造したのち、仕上形状に
鍛造することを特徴とする車両用ロードホイールディス
クの製造方法。 - 【請求項2】 仕上鍛造に際して、製品のスポーク間に
形成される風穴底部に相当する鍛造型部分に肉逃げガッ
ターを形成することを特徴とする請求項1記載の車両用
ロードホイールディスクの製造方法。 - 【請求項3】 ディスク素材を鋳造によって得たのち、
このディスク素材を鍛造して車両用ロードホイールディ
スクに成形するに際し、 製品のスポーク間に形成される風穴底部に相当する鍛造
型部分に肉逃げガッターを形成すると共に、前記肉逃げ
ガッターの周縁部に平坦部を設けることを特徴とする車
両用ロードホイールディスクの製造方法。 - 【請求項4】 スポークの横断面上において、鍛造成形
によってスポーク側に移動する材料面積が、鍛造成形に
よって移動する材料面積のうち前記平坦部によって押出
される面積の50%以下であるとともに、該移動する材
料の面積が、前記スポークの横断面の15%以上である
ことを特徴とする請求項3記載の車両用ロードホイール
ディスクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13432395A JP3317088B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用ロードホイールディスクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13432395A JP3317088B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用ロードホイールディスクの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08323445A JPH08323445A (ja) | 1996-12-10 |
JP3317088B2 true JP3317088B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=15125637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13432395A Expired - Fee Related JP3317088B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 車両用ロードホイールディスクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3317088B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009274135A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-26 | Washi Kosan Co Ltd | 軽合金製鍛造ホイールとその製造方法 |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13432395A patent/JP3317088B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08323445A (ja) | 1996-12-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |