JP3435842B2 - ポリカーボネート共重合体およびその製造法 - Google Patents
ポリカーボネート共重合体およびその製造法Info
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- JP3435842B2 JP3435842B2 JP24306494A JP24306494A JP3435842B2 JP 3435842 B2 JP3435842 B2 JP 3435842B2 JP 24306494 A JP24306494 A JP 24306494A JP 24306494 A JP24306494 A JP 24306494A JP 3435842 B2 JP3435842 B2 JP 3435842B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光性の優れたポリカ
ーボネート重合体、詳しくは特定のジベンゾイルメタン
構造単位およびベンゾトリアゾール構造単位を主鎖中に
含有するポリカーボネート重合体であり、短波長紫外線
および長波長紫外線の両者に対して優れた耐光性を示す
ポリカーボネート三元共重合体に関する。
ーボネート重合体、詳しくは特定のジベンゾイルメタン
構造単位およびベンゾトリアゾール構造単位を主鎖中に
含有するポリカーボネート重合体であり、短波長紫外線
および長波長紫外線の両者に対して優れた耐光性を示す
ポリカーボネート三元共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは機械的強度、耐熱
性、透明性に優れたエンジニアリングプラスチックとし
て、例えば自動車用部品、各種精密機械部品等に広く用
いられている。しかしながら、ポリカーボネートは耐光
性が十分でなく、屋外や蛍光灯下での使用において、紫
外線による製品の変色や機械的強度の低下などの問題が
あった。このため、従来から種々の紫外線吸収剤を単独
で、あるいは数種類組み合わせて用いられて来ている
(例えば特開昭58-217548 、特開昭63-10653)。しか
し、これらのポリカーボネート樹脂組成物は、耐紫外線
性を付与することができるが、射出成形や押出成形など
の高温成形時の揮散や成形金型へ堆積する等の問題があ
り、比較的短いサイクルで定期的にメンテナンス作業を
行う必要があった。
性、透明性に優れたエンジニアリングプラスチックとし
て、例えば自動車用部品、各種精密機械部品等に広く用
いられている。しかしながら、ポリカーボネートは耐光
性が十分でなく、屋外や蛍光灯下での使用において、紫
外線による製品の変色や機械的強度の低下などの問題が
あった。このため、従来から種々の紫外線吸収剤を単独
で、あるいは数種類組み合わせて用いられて来ている
(例えば特開昭58-217548 、特開昭63-10653)。しか
し、これらのポリカーボネート樹脂組成物は、耐紫外線
性を付与することができるが、射出成形や押出成形など
の高温成形時の揮散や成形金型へ堆積する等の問題があ
り、比較的短いサイクルで定期的にメンテナンス作業を
行う必要があった。
【0003】この揮散の点を解決するために、ポリカー
ボネートの骨格に紫外線吸収剤を組み込んだポリマータ
イプの紫外線吸収性ポリカーボネートが開発されている
(特開平3-39326 )。この紫外線吸収性ポリカーボネー
トは、従来の低分子型紫外線吸収剤に比べ揮散性が少な
く、ポリカーボネートとの相溶性が優れている。現在開
発されている紫外線吸収性ポリカーボネートは、ポリカ
ーボネートの最大吸収波長が295nm 付近にあることから
290 〜320nm の紫外線(B領域紫外線)に対応するもの
が主として用いられている。しかしながら、最近、B領
域以外の紫外線による影響も注目されてきており、市場
からはより特殊な耐光性が求められ、幅広い領域の耐紫
外線効果を有するポリカーボネートが要望されている。
ボネートの骨格に紫外線吸収剤を組み込んだポリマータ
イプの紫外線吸収性ポリカーボネートが開発されている
(特開平3-39326 )。この紫外線吸収性ポリカーボネー
トは、従来の低分子型紫外線吸収剤に比べ揮散性が少な
く、ポリカーボネートとの相溶性が優れている。現在開
発されている紫外線吸収性ポリカーボネートは、ポリカ
ーボネートの最大吸収波長が295nm 付近にあることから
290 〜320nm の紫外線(B領域紫外線)に対応するもの
が主として用いられている。しかしながら、最近、B領
域以外の紫外線による影響も注目されてきており、市場
からはより特殊な耐光性が求められ、幅広い領域の耐紫
外線効果を有するポリカーボネートが要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、より幅広い領域の紫外線に対する耐光性を有す
るポリカーボネート重合体を提供するにある。
に鑑み、より幅広い領域の紫外線に対する耐光性を有す
るポリカーボネート重合体を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のジベンゾ
イルメタン構造単位と特定のベンゾトリアゾール構造単
位とを主鎖に有するポリカーボネート重合体が、従来の
B領域紫外線のみならず320 〜400nm の長波長紫外線
(A領域紫外線)にも安定であることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のジベンゾ
イルメタン構造単位と特定のベンゾトリアゾール構造単
位とを主鎖に有するポリカーボネート重合体が、従来の
B領域紫外線のみならず320 〜400nm の長波長紫外線
(A領域紫外線)にも安定であることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明はジベンゾイルメタン構造
を有する下記一般式(A)で表される構造単位と、
を有する下記一般式(A)で表される構造単位と、
【0007】
【化9】
【0008】(式中のR1 〜R4 は水素、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、それぞれ置換
基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6
〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキ
ル基であり、これらの基の炭素にいずれも有してもよい
置換基が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリシロキ
シ基である。)
素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、それぞれ置換
基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6
〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキ
ル基であり、これらの基の炭素にいずれも有してもよい
置換基が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリシロキ
シ基である。)
【0009】トリアゾール構造を有する下記一般式
(B)で表される構成単位と、
(B)で表される構成単位と、
【0010】
【化10】
【0011】(式中のR5 〜R8 は水素、塩素、臭素か
ら選ばれるハロゲン、それぞれ置換基を有してもよい炭
素数1〜9のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これ
らの基の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素数
1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、塩素、臭素から選ばれるハロゲン、ジ
メチルポリシロキシ基である。Xは、下記で表される基
で、aおよびbは0または1〜20の整数である。)
ら選ばれるハロゲン、それぞれ置換基を有してもよい炭
素数1〜9のアルキル基、炭素数6〜12のアリール
基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、これ
らの基の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素数
1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5
のアルコキシ基、塩素、臭素から選ばれるハロゲン、ジ
メチルポリシロキシ基である。Xは、下記で表される基
で、aおよびbは0または1〜20の整数である。)
【0012】
【化11】
【0013】および下記一般式(C)で表されるビスフ
ェノール系二価フェノールから誘導される構成単位を含
み、
ェノール系二価フェノールから誘導される構成単位を含
み、
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R9 〜R12はそれぞれ、水素、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、それ
ぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、
炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニ
ル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17の
アラルキル基であり、これらの基の炭素にいずれも有し
てもよい置換基が、炭素数1〜5のアルキル基またはア
ルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリ
シロキシ基を示す。Yは、下記で示される一種の基であ
る。
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、それ
ぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、
炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜5のアルケニ
ル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17の
アラルキル基であり、これらの基の炭素にいずれも有し
てもよい置換基が、炭素数1〜5のアルキル基またはア
ルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリ
シロキシ基を示す。Yは、下記で示される一種の基であ
る。
【0016】
【化13】
【0017】ここにR13、R14はそれぞれ、水素、各々
置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基又は炭素数6〜12アリール基を表すか、R13
及びR14が一緒に結合して、炭素環または複素環を形成
する基を表し、これらの基の炭素に有してもよい置換基
が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素から選ばれるハロゲンである。cは0または1〜20
の整数、dおよびeは1〜100の整数を表す。)
置換基を有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、アル
コキシ基又は炭素数6〜12アリール基を表すか、R13
及びR14が一緒に結合して、炭素環または複素環を形成
する基を表し、これらの基の炭素に有してもよい置換基
が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭
素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素から選ばれるハロゲンである。cは0または1〜20
の整数、dおよびeは1〜100の整数を表す。)
【0018】一般式(A)と一般式(B)の構成単位が
全構成単位中0.2 〜60.0mol%であり、かつ極限粘度
〔η〕が0.15〜2.00dl/gであるポリカーボネート共重合
体およびその製造法に関する。
全構成単位中0.2 〜60.0mol%であり、かつ極限粘度
〔η〕が0.15〜2.00dl/gであるポリカーボネート共重合
体およびその製造法に関する。
【0019】以下、本発明の構成について説明する。本
発明の前記一般式(A)、一般式(B)および一般式
(C)で表される構成単位を有するポリカーボネート
は、下記一般式(D)で表されるジヒドロキシ化合物
と、
発明の前記一般式(A)、一般式(B)および一般式
(C)で表される構成単位を有するポリカーボネート
は、下記一般式(D)で表されるジヒドロキシ化合物
と、
【0020】
【化14】
【0021】(式中、R15〜R18はそれぞれ前記式
(A)中のものと同様の意味を表す。)
(A)中のものと同様の意味を表す。)
【0022】下記一般式(E)で示されるベンゾトリア
ゾール基を有する二価フェノールと
ゾール基を有する二価フェノールと
【0023】
【化15】
【0024】(式中、R19〜R22およびXはそれぞれ前
記式(B)中のものと同様の意味を表す。)
記式(B)中のものと同様の意味を表す。)
【0025】下記一般式(F)で表される二価フェノー
ルとを炭酸エステル形成性化合物と反応させて製造する
ことができる。
ルとを炭酸エステル形成性化合物と反応させて製造する
ことができる。
【0026】
【化16】
【0027】(式中、R23〜R26およびYはそれぞれ前
記式(C)中のものと同様の意味を表す。)
記式(C)中のものと同様の意味を表す。)
【0028】本発明で用いられる、前記一般式(D)で
表されるジヒドロキシ化合物は、従来化粧品の紫外線防
止剤として利用されており、例えば、Charles R. Hause
r,et al., J. Org.Chem., 22, 909(1957), S. Ayabe,
et al., Phytochemistry,19, 2179(1980)、あるいは、
J. Org. Chem., 36, 1447(1971) に記載されているそれ
自体公知の方法、例えば水酸基を保護基で保護した置換
アセトフェノン類を置換芳香族エステルとクライゼン縮
合反応等の方法により製造される。
表されるジヒドロキシ化合物は、従来化粧品の紫外線防
止剤として利用されており、例えば、Charles R. Hause
r,et al., J. Org.Chem., 22, 909(1957), S. Ayabe,
et al., Phytochemistry,19, 2179(1980)、あるいは、
J. Org. Chem., 36, 1447(1971) に記載されているそれ
自体公知の方法、例えば水酸基を保護基で保護した置換
アセトフェノン類を置換芳香族エステルとクライゼン縮
合反応等の方法により製造される。
【0029】本発明の一般式(D)で表されるジヒドロ
キシ化合物の代表的な化合物の具体例を下記に示す。こ
れらのジヒドロキシ化合物は2種類以上組み合わせて用
いてもよい。
キシ化合物の代表的な化合物の具体例を下記に示す。こ
れらのジヒドロキシ化合物は2種類以上組み合わせて用
いてもよい。
【0030】
【化17】
【0031】前記一般式(E)で表されるベンゾトリア
ゾール基を有する二価フェノールは、公知の方法、例え
ばニトロアニリン誘導体を亜硝酸でジアゾ化し、アルカ
リの存在下にフェノール誘導体と反応させてアゾ化合物
とし、亜鉛や硫黄化合物より還元環化することより製造
される。
ゾール基を有する二価フェノールは、公知の方法、例え
ばニトロアニリン誘導体を亜硝酸でジアゾ化し、アルカ
リの存在下にフェノール誘導体と反応させてアゾ化合物
とし、亜鉛や硫黄化合物より還元環化することより製造
される。
【0032】前記一般式(E)で表されるベンゾトリア
ゾール基を有する二価フェノールの代表的な化合物の具
体例を下記に示す。これらの二価フェノールは2種類以
上組み合わせて用いてもよい。
ゾール基を有する二価フェノールの代表的な化合物の具
体例を下記に示す。これらの二価フェノールは2種類以
上組み合わせて用いてもよい。
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】前記一般式(F)で表される二価フェノー
ルとしては、具体的にはビフェノール、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビ
ス(4 −ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロ
キシフェニル)エタン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ
;BPZ )、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-
ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒド
ロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパン、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシ−3,5-ジメチルフェニル)プロパン、
1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)-1- フェニルエタ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタ
ン、α, ω- ビス[3-(O-ヒドロキシフェニル)プロピ
ル]ポリジメチルシロキサン、α, ω- ビス[2-(p-ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ポリジメチルシロキサン、
9,9-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)フルオレン、2,2-
ビス(4-ヒドロキシ-3- アリルフェニル)プロパンなど
が例示される。これらは、2種類以上併用することも可
能である。また、これらの中でも特に2,2-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、α, ω- ビス[3-(O-ヒ
ドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサ
ン、α, ω- ビス[2-(p-ヒドロキシフェニル)エチ
ル]ポリジメチルシロキサン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)-1- フェニルエタンから選ばれること
が好ましい。
ルとしては、具体的にはビフェノール、ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)メタン、ビス(4 −ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビ
ス(4 −ヒドロキシフェニル)スルファイド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ケトン、1,1-ビス(4 −ヒドロ
キシフェニル)エタン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(ビスフェノ−ルA;BPA )、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノ−ルZ
;BPZ )、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3,5-
ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-ブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −ヒド
ロキシ−3-クロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4 −
ヒドロキシ−3-メチルフェニル)プロパン、2,2-ビス
(4 −ヒドロキシ−3,5-ジメチルフェニル)プロパン、
1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)-1- フェニルエタ
ン、ビス(4 −ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタ
ン、α, ω- ビス[3-(O-ヒドロキシフェニル)プロピ
ル]ポリジメチルシロキサン、α, ω- ビス[2-(p-ヒ
ドロキシフェニル)エチル]ポリジメチルシロキサン、
9,9-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)フルオレン、2,2-
ビス(4-ヒドロキシ-3- アリルフェニル)プロパンなど
が例示される。これらは、2種類以上併用することも可
能である。また、これらの中でも特に2,2-ビス(4 −ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、α, ω- ビス[3-(O-ヒ
ドロキシフェニル)プロピル]ポリジメチルシロキサ
ン、α, ω- ビス[2-(p-ヒドロキシフェニル)エチ
ル]ポリジメチルシロキサン、2,2-ビス(4 −ヒドロキ
シ−3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4 −ヒド
ロキシフェニル)-1- フェニルエタンから選ばれること
が好ましい。
【0036】一方、炭酸エステル形成性化合物として
は、例えばホスゲンやオキザリルクロライドまたはジフ
ェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フ
ェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェ
ニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビス
アリルカーボネートが挙げられる。
は、例えばホスゲンやオキザリルクロライドまたはジフ
ェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フ
ェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェ
ニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビス
アリルカーボネートが挙げられる。
【0037】本発明のポリカーボネート重合体の製法と
しては、ビスフェノール類からポリカーボネートを製造
する際に用いられている公知の方法、例えば二価フェノ
ールとホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいは
二価フェノールとビスアリールカーボネートとのエステ
ル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用するこ
とができる。
しては、ビスフェノール類からポリカーボネートを製造
する際に用いられている公知の方法、例えば二価フェノ
ールとホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいは
二価フェノールとビスアリールカーボネートとのエステ
ル交換反応(エステル交換法)などの方法を採用するこ
とができる。
【0038】前者のホスゲン法においては、通常酸結合
剤および溶媒の存在下において、二価フェノールとホス
ゲンを反応させる。酸結合剤としては、例えばピリジン
や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例
えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、キ
シレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進す
るために、トリエチルアミンのような第三級アミンまた
は第四級アンモニウム塩などの触媒を、また重合度を調
節するために、フェノールやp−t−ブチルフェノール
などの分子量調節剤を添加して反応を行うことが望まし
く、4 −ヒドロキシジベンゾイルメタンや2-[2-ヒドロ
キシ-3- (3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミドメチル)
-5- メチルフェニル]ベンゾトリアゾールなどの紫外線
吸収性を有する分子量調節剤を用いることも可能であ
る。また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサル
ファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチ
ンビスフェノールなど分岐化剤を小量添加してもよい。
反応は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲
とするのが適当である。反応時間は反応温度によって左
右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分
〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以
上に保持することが望ましい。
剤および溶媒の存在下において、二価フェノールとホス
ゲンを反応させる。酸結合剤としては、例えばピリジン
や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例
えば塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、キ
シレンなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進す
るために、トリエチルアミンのような第三級アミンまた
は第四級アンモニウム塩などの触媒を、また重合度を調
節するために、フェノールやp−t−ブチルフェノール
などの分子量調節剤を添加して反応を行うことが望まし
く、4 −ヒドロキシジベンゾイルメタンや2-[2-ヒドロ
キシ-3- (3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミドメチル)
-5- メチルフェニル]ベンゾトリアゾールなどの紫外線
吸収性を有する分子量調節剤を用いることも可能であ
る。また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサル
ファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチ
ンビスフェノールなど分岐化剤を小量添加してもよい。
反応は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲
とするのが適当である。反応時間は反応温度によって左
右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分
〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以
上に保持することが望ましい。
【0039】一方後者のエステル交換法においては、二
価フェノールとビスアリールカーボネートとを混合し、
減圧下で高温において反応させる。反応は通常150〜
350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度に
おいて行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mmHg以
下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリ
ールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ留
去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左
右されるが、通常1〜4時間程度である。反応は窒素や
アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
く。また、所望に応じ、前記の分子量調節剤、酸化防止
剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
価フェノールとビスアリールカーボネートとを混合し、
減圧下で高温において反応させる。反応は通常150〜
350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度に
おいて行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mmHg以
下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリ
ールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ留
去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左
右されるが、通常1〜4時間程度である。反応は窒素や
アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好まし
く。また、所望に応じ、前記の分子量調節剤、酸化防止
剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
【0040】本発明に係るポリカーボネート重合体は、
押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、湿式成形
など公知の成形法で成形が可能で、成形に好適な重合体
の粘度は極限粘度 [η] で0.15〜2.00(dl /g)である。
押出成形、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、湿式成形
など公知の成形法で成形が可能で、成形に好適な重合体
の粘度は極限粘度 [η] で0.15〜2.00(dl /g)である。
【0041】また、本発明に係るポリカーボネート共重
合体において一般式(A)と一般式(B)の構造の構成
単位は、モノマーの反応性の観点から、全構成単位中0.
1 〜60.0mol%であるとが好ましく、60.0mol%を越えると
未反応モノマーが増加し除去に労力がかかり、0.1mol%
未満では十分な紫外線吸収性が発揮できない。また、一
般式(A)に対する一般式(B)の比率は任意に選べる
が、通常1:9 〜9:1 の間で選ばれることが好ましい。
合体において一般式(A)と一般式(B)の構造の構成
単位は、モノマーの反応性の観点から、全構成単位中0.
1 〜60.0mol%であるとが好ましく、60.0mol%を越えると
未反応モノマーが増加し除去に労力がかかり、0.1mol%
未満では十分な紫外線吸収性が発揮できない。また、一
般式(A)に対する一般式(B)の比率は任意に選べる
が、通常1:9 〜9:1 の間で選ばれることが好ましい。
【0042】本発明のポリカーボネート共重合体は、ジ
ベンゾイルメタン構造を有する構成単位、およびベンゾ
トリアゾール構造を有する構成単位ならびにビスフェノ
ール系二価フェノールから誘導される構成単位がポリカ
ーボネート鎖中に組み込また構造であり、従来の添加剤
として使用した場合に認められるような揮散性は少な
く、A領域の紫外線からB領域の紫外線までの広範囲に
亘たって紫外線吸収能を有する。また本発明のポリカー
ボネート共重合体は、一種のポリマータイプの紫外線吸
収剤であるため各種ポリマーとの相溶性があり高分子紫
外線吸収剤として、各種ポリマ−用添加剤として利用も
可能である。
ベンゾイルメタン構造を有する構成単位、およびベンゾ
トリアゾール構造を有する構成単位ならびにビスフェノ
ール系二価フェノールから誘導される構成単位がポリカ
ーボネート鎖中に組み込また構造であり、従来の添加剤
として使用した場合に認められるような揮散性は少な
く、A領域の紫外線からB領域の紫外線までの広範囲に
亘たって紫外線吸収能を有する。また本発明のポリカー
ボネート共重合体は、一種のポリマータイプの紫外線吸
収剤であるため各種ポリマーとの相溶性があり高分子紫
外線吸収剤として、各種ポリマ−用添加剤として利用も
可能である。
【0043】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0044】実施例1
8.8%(w/v) の水酸化ナトリウム水溶液580mlに、下記構
造(1)
造(1)
【0045】
【化20】
【0046】で表される4,4'- ジヒドロキシジベンゾイ
ルメタン15.4g (DBM と記す)と下記構造式(2)で表
される2,2'−メチレンビス[4 −(1,1,3,3 −テトラメ
チルブチル)−6 −(2H−ベンゾトリアゾール−2 −イ
ル)フェノール](LA-31 と記す)39.5g と、
ルメタン15.4g (DBM と記す)と下記構造式(2)で表
される2,2'−メチレンビス[4 −(1,1,3,3 −テトラメ
チルブチル)−6 −(2H−ベンゾトリアゾール−2 −イ
ル)フェノール](LA-31 と記す)39.5g と、
【0047】
【化21】
【0048】2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(BPA と記す)63.8g 及びハイドロサルファイト0.1g
を加え溶解した。これにメチレンクロライド360ml を加
え、15℃に保ちながら攪拌しつつ、p-ターシャルブチル
フェノール2.0gを加え、ついでホスゲン51g を50分を要
して吹き込んだ。吹き込み終了後、激しく攪拌して、反
応液を乳化させ、乳化後0.2ml のトリエチルアミンを加
え、約1時間攪拌し重合させた。
ン(BPA と記す)63.8g 及びハイドロサルファイト0.1g
を加え溶解した。これにメチレンクロライド360ml を加
え、15℃に保ちながら攪拌しつつ、p-ターシャルブチル
フェノール2.0gを加え、ついでホスゲン51g を50分を要
して吹き込んだ。吹き込み終了後、激しく攪拌して、反
応液を乳化させ、乳化後0.2ml のトリエチルアミンを加
え、約1時間攪拌し重合させた。
【0049】重合液を水相と有機相に分離し、有機相を
リン酸で中和し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰り
返した後、イソプロパノール470ml を加え、重合物を沈
澱させた。沈澱物を濾過後、乾燥して粉末状重合体を得
た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g
/dlの溶液の温度20℃における極限粘度[η]は0.54dl
/g であった。
リン酸で中和し、洗液のpHを中性になるまで水洗を繰り
返した後、イソプロパノール470ml を加え、重合物を沈
澱させた。沈澱物を濾過後、乾燥して粉末状重合体を得
た。この重合体は、塩化メチレンを溶媒とする濃度0.5g
/dlの溶液の温度20℃における極限粘度[η]は0.54dl
/g であった。
【0050】得られた上記重合体を赤外線吸収スペクト
ルより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル
基による吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合によ
る吸収が認められ、カーボネート結合を有することが確
認された。さらに1600cm-1付近にβ- ジケトンに起因す
る吸収が認められた。また、3650〜3200cm-1の位置に水
酸基由来の吸収は認められなかった。このポリカーボネ
ート中のモノマーをGPC分析で測定した場合、DBM 、
LA31、BPA はいずれも20ppm 以下であった。また共重合
体中の窒素含有量が3.84 wt%であった。これらを総合し
た結果、この重合体は下記の構造を有するポリカーボネ
ート共重合体と認められる。
ルより分析した結果、1770cm-1付近の位置にカルボニル
基による吸収、1240cm-1付近の位置にエーテル結合によ
る吸収が認められ、カーボネート結合を有することが確
認された。さらに1600cm-1付近にβ- ジケトンに起因す
る吸収が認められた。また、3650〜3200cm-1の位置に水
酸基由来の吸収は認められなかった。このポリカーボネ
ート中のモノマーをGPC分析で測定した場合、DBM 、
LA31、BPA はいずれも20ppm 以下であった。また共重合
体中の窒素含有量が3.84 wt%であった。これらを総合し
た結果、この重合体は下記の構造を有するポリカーボネ
ート共重合体と認められる。
【0051】
【化22】
【0052】実施例2
DBM を30.7g 、LA31を52.7g 、BPA を45.6g に変更した
以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.51dl/g であり、実施例1と同様に赤
外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下記の構造を
有するポリカーボネート共重合体と認められる。
以外は、実施例1と同様に行った。得られた重合体の極
限粘度[η]は0.51dl/g であり、実施例1と同様に赤
外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下記の構造を
有するポリカーボネート共重合体と認められる。
【0053】
【化23】
【0054】実施例3
DBM の代わりに、下記構造式(3)の2価フェノール(B
DBM)を18.7g 用いた以外は実施例1と同様に行った。
DBM)を18.7g 用いた以外は実施例1と同様に行った。
【0055】
【化24】
【0056】得られた重合体の極限粘度[η]は0.54dl
/g であり、実施例1と同様に赤外吸収スペクトル分析
等よりこの重合体は下記の構造を有するポリカーボネー
ト共重合体と認められる。
/g であり、実施例1と同様に赤外吸収スペクトル分析
等よりこの重合体は下記の構造を有するポリカーボネー
ト共重合体と認められる。
【0057】
【化25】
【0058】実施例4
DBM の代わりに、下記構造式(4)の二価フェノール(S
iDBM) を18.5g 、LA31を6.6g、BPA を86.6g 用いた以外
は実施例1と同様に行った。
iDBM) を18.5g 、LA31を6.6g、BPA を86.6g 用いた以外
は実施例1と同様に行った。
【0059】
【化26】
【0060】得られた重合体の極限粘度[η]は0.53dl
/g で、赤外吸収スペクトル分析等、および蛍光X線に
よるSiの確認により、この重合体は下記の構造を有す
るポリカーボネート共重合体と認められる。
/g で、赤外吸収スペクトル分析等、および蛍光X線に
よるSiの確認により、この重合体は下記の構造を有す
るポリカーボネート共重合体と認められる。
【0061】
【化27】
【0062】実施例5
DBM の代わりに、下記構造式(5)の二価フェノール(M
DBM)を17.2g 用いた以外は実施例1と同様に行った。
DBM)を17.2g 用いた以外は実施例1と同様に行った。
【0063】
【化28】
【0064】得られた重合体の極限粘度[η]は0.53dl
/g であり、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート共重合体と認め
られる。
/g であり、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート共重合体と認め
られる。
【0065】
【化29】
【0066】実施例6
BPA の代わりに、1,1-ビス(4 −ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン75.0gを用いた以外は実施例1と同様に
行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.48dl/g
で、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下記の
構造を有するポリカーボネート共重合体と認められる。
シクロヘキサン75.0gを用いた以外は実施例1と同様に
行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.48dl/g
で、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下記の
構造を有するポリカーボネート共重合体と認められる。
【0067】
【化30】
【0068】実施例7
BPA の代わりに、2,2-ビス(4 −ヒドロキシ−3-メチル
フェニル)プロパン71.7g を用いた以外は実施例1と同
様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.50dl
/g で、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下
記の構造を有するポリカーボネート共重合体と認められ
る。
フェニル)プロパン71.7g を用いた以外は実施例1と同
様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]は0.50dl
/g で、赤外吸収スペクトル分析等よりこの重合体は下
記の構造を有するポリカーボネート共重合体と認められ
る。
【0069】
【化31】
【0070】実施例8
LA31の代わりに下記構造式(6)
【0071】
【化32】
【0072】で示される4,4 ’−ヘキサメチレンジエト
キシカルボニルビス[2 −t −ブチル−6 −(2H−ベン
ゾトリアゾール−2 −イル)フェノール](T840)を4
5.7g を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られ
た重合体の極限粘度[η]は0.43dl/g で、赤外吸収ス
ペクトル等よりこの重合体は下記繰り返し単位を有する
ポリカーボネート重合体と認められる。
キシカルボニルビス[2 −t −ブチル−6 −(2H−ベン
ゾトリアゾール−2 −イル)フェノール](T840)を4
5.7g を用いた以外は実施例1と同様に行った。得られ
た重合体の極限粘度[η]は0.43dl/g で、赤外吸収ス
ペクトル等よりこの重合体は下記繰り返し単位を有する
ポリカーボネート重合体と認められる。
【0073】
【化33】
【0074】実施例9
DBM を25.6g とLA31を26.4g とBPA を57.0g と下記構造
式(7)の二価フェノール18.1g を用い、水酸化ナトリ
ウム水溶液610ml 、ホスゲンを52g に変更して重合した
以外は実施例1と同様に行った。
式(7)の二価フェノール18.1g を用い、水酸化ナトリ
ウム水溶液610ml 、ホスゲンを52g に変更して重合した
以外は実施例1と同様に行った。
【0075】
【化34】
【0076】得られた重合体の極限粘度[η]は0.54dl
/g で、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体は下記の
構造を有するポリカーボネート共重合体と認められる。
/g で、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体は下記の
構造を有するポリカーボネート共重合体と認められる。
【0077】
【化35】
【0078】実施例10
p-ターシャルブチルフェノールを0.27gに変更した以外
は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度
[η]は1.81dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの
重合体は実施例1と同等の構造を有するポリカーボネー
ト重合体と認められる。
は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度
[η]は1.81dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの
重合体は実施例1と同等の構造を有するポリカーボネー
ト重合体と認められる。
【0079】実施例11
p-ターシャルブチルフェノールを4.0gに変更した以外は
実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度
[η]は0.30dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの
重合体は実施例1と同等の構造を有するポリカーボネー
ト重合体と認められる。
実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度
[η]は0.30dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの
重合体は実施例1と同等の構造を有するポリカーボネー
ト重合体と認められる。
【0080】実施例12
実施例1で得られたポリカーボネートを圧縮成形機(25
0 ℃、100Kgf/cm2)で160mm ×160mm ×3.2mm の圧縮成
形品を作成し、サンシャインウエザーメータを使用し耐
光性試験を1000時間行い、色差計にて黄変度変化(△Y
I値)を求めた。
0 ℃、100Kgf/cm2)で160mm ×160mm ×3.2mm の圧縮成
形品を作成し、サンシャインウエザーメータを使用し耐
光性試験を1000時間行い、色差計にて黄変度変化(△Y
I値)を求めた。
【0081】比較例1
DBM 、LA31を使わずBPA のみ91.2g 使用した以外は実施
例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]
は0.50dl/g で、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート重合体と認めら
れる。また、この重合体を実施例12の条件と同様にし
て成形、耐光性試験を行った。
例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]
は0.50dl/g で、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート重合体と認めら
れる。また、この重合体を実施例12の条件と同様にし
て成形、耐光性試験を行った。
【0082】
【化36】
【0083】比較例2
LA31を39.5g 、BPA を77.5g のみを使用した以外は実施
例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]
は0.51dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート重合体と認めら
れる。また、この重合体を実施例12の条件と同様にし
て成形、耐光性試験を行った。
例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘度[η]
は0.51dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこの重合体
は下記の構造を有するポリカーボネート重合体と認めら
れる。また、この重合体を実施例12の条件と同様にし
て成形、耐光性試験を行った。
【0084】
【化37】
【0085】比較例3
DBM を使わずLA31を79.1g 、BPA のみ63.8g 使用した以
外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘
度[η]は0.53dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこ
の重合体は下記の構造を有するポリカーボネート重合体
と認められる。また、この重合体を実施例12の条件と
同様にして成形、耐光性試験を行った。
外は実施例1と同様に行った。得られた重合体の極限粘
度[η]は0.53dl/gで、赤外吸収スペクトル等よりこ
の重合体は下記の構造を有するポリカーボネート重合体
と認められる。また、この重合体を実施例12の条件と
同様にして成形、耐光性試験を行った。
【0086】
【化38】
【0087】比較例4
比較例1ので得られたポリカーボネート重合体に、DBM
を14.0wt%ブレンドし、実施例11と同様に成形を行っ
た。その結果、成形時に溶融したDBMが相分離し、成形
品はクラックが多くすぐ割れてしまい、耐光性試験にか
けることはできなかった。
を14.0wt%ブレンドし、実施例11と同様に成形を行っ
た。その結果、成形時に溶融したDBMが相分離し、成形
品はクラックが多くすぐ割れてしまい、耐光性試験にか
けることはできなかった。
【0088】実施例1〜11および比較例1〜4の各種
測定結果を表1に、実施例12と比較例1の耐光性試験
結果を表2に示す。また、実施例1のIRチャートを図
1に添付する。
測定結果を表1に、実施例12と比較例1の耐光性試験
結果を表2に示す。また、実施例1のIRチャートを図
1に添付する。
【0089】
【表1】
表 1実施例及び比較例 1 2 3 4 5 6 7 8
二価フェノール (D) DBM DBM BDBM SiDBM MDBM DBM DBM DBM
(mol%) 15 30 15 2.5 15 15 15 15
二価フェノール (E) LA31 LA31 LA31 LA31 LA31 LA31 LA31 T840
(mol%) 15 20 15 2.5 15 15 15 15
二価フェノール (F) BPA BPA BPA BPA BPA BPZ DMBPA BPA
(mol%) 70 50 70 95 70 70 70 70
極限粘度(dl/g) 0.54 0.51 0.54 0.53 0.53 0.48 0.50 0.43
IR(カーホ゛ネート 結合) 有 有 有 有 有 有 有 有
IR (βシ゛ケトン結合) 有 有 有 有 有 有 有 有
含有窒素量(wt%) 3.84 4.76 3.75 0.68 3.79 3.54 3.61 3.68残存モノマー(ppm) ND ND ND ND ND ND ND ND
【0090】
【表2】
表 1(つづき)実施例及び比較例 9 10 11 比1 比2 比3 比4
二価フェノール (D) DBM DBM DBM --- --- --- DBM(モノマー)
(mol%) 25 15 15 --- --- --- 15
二価フェノール (E) LA31 LA31 LA31 --- LA31 LA31 LA31
(mol%) 10 15 15 --- 15 30 15
二価フェノール (F) BPA BPA BPA BPA BPA BPA BPA
(mol%) 62.5 70 70 100 85 70 70
二価フェノール (F) SiDP --- --- --- --- --- ---
(mol%) 2.5 --- --- --- --- --- ---
極限粘度(dl/g) 0.54 1.81 0.30 0.50 0.53 0.55 ---
IR(カーホ゛ネート 結合) 有 有 有 有 有 有 ---
IR (βシ゛ケトン結合) 有 有 有 なし なし なし ---
含有窒素量(wt%) 2.24 3.90 3.78 ND 3.89 6.49 ---残存モノマー(ppm) ND ND ND ND ND ND ---
【0091】なお、表中の記載事項を下記に明記する。
BPA ;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン BPZ ;1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン DMBPA ;2,2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン DBM ;4,4’−ジヒドロキシベンゾイルメタン BDBM;2,4’−ジヒドロキシ−4−tert−ブチルジベ
ンゾイルメタン SiDBM ; 3−(3−ジメチルポリシロキシ)プロピル−
4,4’−ジヒドロキシ−4,4’−ジヒドロキシベン
ゾイルメタン MDBM ;2,4’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
イルメタン LA31 ;2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,3,
3,−テトラブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール〕 T840 ;4,4’−ヘキサメチレンジエトキシカルボニ
ルビス〔2−tert−ブチル−6−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェノール〕 極限粘度;20℃,ジクロロメタン溶媒中0.5g/100ml の
溶液とし、極限粘度を求めた。 IR ;赤外吸収スペクトルより、1770cm-1付近のカル
ボニルによる吸収、1240cm-1付近のエーテル結合による
吸収、1600cm-1付近のβ- ジケトンによる吸収の有無を
確認した。 残存モノマー;Waters製GPC により、モノマー成分を分
離定量を行った。NDは検出限界以下で20ppm 以下を示
す。 蛍光X線;(株)島津製作所製蛍光X線にて、Cr管球
使用し測定。 全窒素量;三菱化成(株)製、窒素分析計により含有窒
素分を測定した。NDは0.01% 以下を示す。
ン BPZ ;1,1ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン DMBPA ;2,2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)プロパン DBM ;4,4’−ジヒドロキシベンゾイルメタン BDBM;2,4’−ジヒドロキシ−4−tert−ブチルジベ
ンゾイルメタン SiDBM ; 3−(3−ジメチルポリシロキシ)プロピル−
4,4’−ジヒドロキシ−4,4’−ジヒドロキシベン
ゾイルメタン MDBM ;2,4’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
イルメタン LA31 ;2,2’−メチレンビス〔4−(1,1,3,
3,−テトラブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール〕 T840 ;4,4’−ヘキサメチレンジエトキシカルボニ
ルビス〔2−tert−ブチル−6−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェノール〕 極限粘度;20℃,ジクロロメタン溶媒中0.5g/100ml の
溶液とし、極限粘度を求めた。 IR ;赤外吸収スペクトルより、1770cm-1付近のカル
ボニルによる吸収、1240cm-1付近のエーテル結合による
吸収、1600cm-1付近のβ- ジケトンによる吸収の有無を
確認した。 残存モノマー;Waters製GPC により、モノマー成分を分
離定量を行った。NDは検出限界以下で20ppm 以下を示
す。 蛍光X線;(株)島津製作所製蛍光X線にて、Cr管球
使用し測定。 全窒素量;三菱化成(株)製、窒素分析計により含有窒
素分を測定した。NDは0.01% 以下を示す。
【0092】
【表3】
表 2
実施例及び 初期(0 時間) 1000時間後 (1000-0 時間) 比較例 YI値 YI値 △YI値
実施例11 3.0 7.5 4.5
比較例1 2.8 14.9 12.1
比較例2 3.0 9.5 6.5 比較例3 3.4 8.2 4.8
【0093】耐候性試験;スガ試験機(株)製サンシャ
インウエザーメータWEL−SH−2C(B領域紫外線
のカットタイプ)使用
インウエザーメータWEL−SH−2C(B領域紫外線
のカットタイプ)使用
【0094】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート共重合体は、
ジベンゾイルメタン構造を有する構成単位およびベンゾ
トリアゾール構造を有する構成単位ならびにビスフェノ
ール系二価フェノールから誘導される構成単位とで構成
される新規なポリカーボネートであって、それ自体で短
波長、長波長紫外線吸収性を有することから耐光性を要
求される分野、例えば、街灯カバー、信号灯レンズ、車
両用ライトカバー、高速道路用防音壁などに好適に利用
される。また、他の各種ポリマーと相溶性があり新規な
紫外線吸収添加剤として利用し得るし、本発明のポリカ
ーボネート共重合体は、各種成形材料やポリマーアロイ
原料に使用することができる。
ジベンゾイルメタン構造を有する構成単位およびベンゾ
トリアゾール構造を有する構成単位ならびにビスフェノ
ール系二価フェノールから誘導される構成単位とで構成
される新規なポリカーボネートであって、それ自体で短
波長、長波長紫外線吸収性を有することから耐光性を要
求される分野、例えば、街灯カバー、信号灯レンズ、車
両用ライトカバー、高速道路用防音壁などに好適に利用
される。また、他の各種ポリマーと相溶性があり新規な
紫外線吸収添加剤として利用し得るし、本発明のポリカ
ーボネート共重合体は、各種成形材料やポリマーアロイ
原料に使用することができる。
【図1】 実施例1のポリカーボネート重合体のIRス
ペクトルを示す。
ペクトルを示す。
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08G 64/00 - 64/42
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】ジベンゾイルメタン構造を有する下記一般
式(A)で表される構成単位、トリアゾール構造を有す
る下記一般式(B)で表される構成単位およびビスフェ
ノール系二価フェノールから誘導される下記一般式
(C)で表される構成単位を含み、一般式(A)と一般
式(B)の構成単位が全構成単位中0.2 〜60.0mol%であ
り、かつ極限粘度〔η〕が0.15〜2.00dl/gであるポリカ
ーボネート共重合体。 【化1】 (式中のR1 〜R4 は水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素から選ばれるハロゲン、それぞれ置換基を有してもよ
い炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜12のアリー
ル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜5のア
ルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基であり、こ
れらの基の炭素にいずれも有してもよい置換基が、炭素
数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜
5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選
ばれるハロゲン、ジメチルポリシロキシ基である。) 【化2】 (式中のR5 〜R8 は水素、塩素、臭素から選ばれるハ
ロゲン、それぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜9の
アルキル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数2〜
5のアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素
数7〜17のアラルキル基であり、これらの基の炭素に
いずれも有してもよい置換基が、炭素数1〜5のアルキ
ル基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基、塩素、臭素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリシ
ロキシ基である。Xは、下記で表される基で、aおよび
bは0または1〜20の整数である。) 【化3】 【化4】 (式中、R9 〜R12はそれぞれ、水素、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素から選ばれるハロゲン、それぞれ置換基を
有してもよい炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜1
2のアリール基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、炭素数7〜17のアラルキル基
であり、これらの基の炭素にいずれも有してもよい置換
基が、炭素数1〜5のアルキル基またはアルケニル基、
炭素数1〜5のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素から選ばれるハロゲン、ジメチルポリシロキシ基を
示す。Yは、下記式で示される一種の基である。下記で
表される基で、aおよびbは0または1〜20の整数で
ある。) 【化5】 ここにR13、R14はそれぞれ、水素、各々置換基を有し
てもよい炭素数1〜5のアルキル基、アルコキシ基又は
炭素数6〜12アリール基を表すか、R13及びR14が直
接結合した炭素環または複素環を形成する基を表し、こ
れらの基の炭素に有してもよい置換基が、炭素数1〜5
のアルキル基またはアルケニル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素から選ばれるハ
ロゲンである。cは0または1〜20の整数、dおよび
eは1〜100の整数を表す。) - 【請求項2】下記一般式(D)で表されるジヒドロキシ
化合物、下記一般式(E)で表されるベンゾトリアゾー
ル基を有する二価フェノールおよび下記一般式(F)で
表される二価フェノールを炭酸エステル形成性化合物と
反応させることを特徴とするポリカーボネート共重合体
の製造法。 【化6】 (式中、R15〜R18はそれぞれ前記式(A)中のものと
同様の意味を表す。) 【化7】 (式中、R19〜R22およびXはそれぞれ前記式(B)中
のものと同様の意味を表す。) 【化8】 (式中、R23〜R26およびYはそれぞれ前記式(C)中
のものと同様の意味を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24306494A JP3435842B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ポリカーボネート共重合体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24306494A JP3435842B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ポリカーボネート共重合体およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104745A JPH08104745A (ja) | 1996-04-23 |
JP3435842B2 true JP3435842B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=17098265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24306494A Expired - Fee Related JP3435842B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | ポリカーボネート共重合体およびその製造法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435842B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997020878A1 (fr) * | 1995-12-04 | 1997-06-12 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Resine de polycarbonate, resine de polycarbonate reticulee et photorecepteur electrophotographique |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP24306494A patent/JP3435842B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08104745A (ja) | 1996-04-23 |
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