JP3435524B2 - 人工地盤の施工方法 - Google Patents

人工地盤の施工方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、鉄道軌道、道路、河川
などの上方空間に施工する人工地盤の施工方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】今後、都心部での土地有効利用のため
に、鉄道軌道、道路、河川などの上方空間に人工地盤を
利用したスパン構造物を建設することが予想されるが、
現在のところ、このような上方空間の利用は進んでいな
いのが現状である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】例えば、鉄道軌道で
は、線路わきに施工用支柱を立て、更にこの施工用支柱
を、中間部の支えとして人工地盤のトラスを設ける工法
が採用されるが、一方、線路わきには電柱、列車制御シ
ステム等の付帯設備が多く設けられおり、このような限
られた箇所に施工用支柱を立てることは、列車運行に支
障を来す恐れもあって回避することが望ましい。一方
で、このように鉄道軌道においては、トラスが鉄道軌道
の上方空間を横断するように配置されることから、スパ
ンが長くなる場合にはトラスが撓む恐れがあり、これに
対応した十分な対策を講じることが必要となる。 【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、鉄道軌道、道路、河川などの上方空間に施
工用支柱を設けること無く、かつその撓みも同時に防止
することができて長大化が可能な人工地盤の施工方法
提供を目的としている。 【0005】 【0006】 【0007】 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の人工地盤の施工方法では、鉄道軌道などの
地上占有物の外側に設けられる基礎に、該地上占有物の
上方空間を横断するようにPC鋼線を設ける第1の工程
と、PC鋼線に重量を支持させつつ、該PC鋼線に沿っ
てトラスを地上占有物の上方空間に移送する第2の工程
と、PC鋼線に支持されかつ地上占有物の上方空間に配
置されたトラスを、PC鋼線とともに基礎に支持させる
第3の工程とを有することを特徴とする。 【0009】 【0010】 【0011】 【作用】本発明では、第1の工程により、地上占有物の
外側に設けられる基礎に、該地上占有物の上方空間を横
断するようにPC鋼線を設けた後、第2の工程により、
PC鋼線に重量を支持させつつ、該PC鋼線に沿ってト
ラスを地上占有物上に移送し、その後、第3の工程によ
り、PC鋼線に支持されかつ地上占有物上に配置された
トラスを、PC鋼線とともに基礎に支持させることによ
り、人工地盤を施工するようにした。すなわち、本発明
に示す人工地盤の施工方法では、PC鋼線を利用して、
トラスを地上占有物の上方空間に移送し、かつ該PC鋼
線によりトラスの重量を支持させるようにしているの
で、人工地盤の施工に際して、該トラスを中間部で支持
する施工用支柱を設ける必要が無く、かつ該トラスの撓
みも同時に防止することができる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して説明する。まず、図1及び図2の(a)〜(e)を
参照して人工地盤の施工方法について工程順に説明す
る。 《PC鋼線設置工程》(第1の工程) 図1(a)で示されるように、鉄道軌道1の両外側に位
置する地盤2に、地下基礎部3Aと地上基礎部3Bとか
らなる基礎部3を設け、これら各基礎部3上に、昇降自
在なジャッキ(図示略)を介して、基礎部3間を連結す
るようにPC鋼線4を設ける。また、基礎部3を挟んだ
鉄道軌道1の反対側には、トラス組立作業等の各種作業
を行うための作業床5を設ける。なお、PC鋼線4は、
鉄道軌道1に沿って(すなわち、図面の紙面と直交する
方向に)一定の間隔をおいて複数本設置するが、このと
き一本目のPC鋼線4を設置後、この一本目のPC鋼線
4を利用して、二本目以降のPC鋼線4を基礎部3間に
受け渡すようにする。また、前記基礎部3としてはコン
クリート連続壁を採用すると良い。 【0013】《トラス送り工程》(第2の工程) 図1(b)(c)及び図2(d)に示すように、複数本
のPC鋼線4にて重量を支えながら、該PC鋼線4に沿
ってトラス6を順次送り出す。なお、このときトラス6
を構成する複数の構造部(6A・6A・・で示す)は、
作業台5上にて一構造部ずつ組み立てるようにし、組立
後、PC鋼線4に沿って矢印(イ)方向に順次スライド
させるようにする。 【0014】《トラス支持工程》(第3の工程) 図2(d)、(e)に示すように、基礎部3間を連結で
きる長さのトラス6の送り出しが完了した場合には、ト
ラス6の下弦材6BにPC鋼線4を組み付け、更に、P
C鋼線4を両端部にて支持する基礎部3上のジャッキを
ダウンさせた後、PC鋼線4及びトラス6の各端部を基
礎部3にそれぞれ固定する。また、PC鋼線4を基礎部
3に固定する際には、基礎部3の近傍に位置するPC鋼
線4の途中に張力調整機構7を介在させるようにし、こ
の張力調整機構7によって、PC鋼線4の張力を調整
し、トラス6がその重量により撓むことを防止させる。 【0015】そして、上述したPC鋼線設置工程、トラ
ス送り工程、トラス支持工程を順次経ることにより、基
礎部3間に一列のトラス6が設けられるが、更に、これ
ら工程を複数サイクル行うことにより、基礎部3間に、
複数列(列、列、列、列・・・で示す)のトラ
ス6が隣接配置されてなる人工地盤100(平面図は図
3(b)参照)が形成される。また、上記工程におい
て、PC鋼線設置工程のみを先に全て行ってPC鋼線4
を先行して設置し、その後、トラス送り工程、トラス支
持工程を複数サイクル行うことにより、基礎部3間に、
複数列のトラス6からなる人工地盤100を形成しても
良い。 【0016】また、上記のように人工地盤100が形成
されたならば、図3(a)(b)で示すように人工地盤
100上に建物10・11・12が建設されるが、この
とき建物が建設されないトラス6と、建物が建設される
トラス6とでは、トラス6にかかる重量が異なり、かつ
建物の大きさによってもトラス6にかかる重量が異な
り、このような種々の場合において各列のトラス6の撓
み量が異なる。そこで、各列のトラス6に設けられる張
力調整機構7により、トラス6毎にPC鋼線4の張力調
整を行うようにし、これによりトラス6が部分的に撓ま
ないようにする。具体的には、図3(b)で示されるよ
うに、重量が大きい建物12を支えるトラス6は、張力
調整機構7によって符号mで示すように矢印方向への張
力を大きくし、また、重量が小さい建物10・11を支
えるトラス6は、張力調整機構7によって符号nで示す
ように矢印方向への張力を小さくし、これにより人工地
盤100が部分的に撓むことを防止することができる。 【0017】次に、図4及び図5を参照して免振・防振
機構を組み込んだ人工地盤100について説明する。ま
ず、図4を参照して説明すると、この図に示される地下
基礎3Aには、気体緩衝パネルを有する二重管柱20が
設けられ、この二重管柱20によって鉄道軌道1上を走
行する列車の振動が基礎部3に直接至らないようにして
いる。すなわち、列車の振動をこの二重管柱20により
減衰させるようにしている。また、人工地盤100と建
物12との間には免振積層ゴム21が介在され、この免
振積層ゴム21によって人工地盤100の振動を建物1
2に伝達させず、免振させるようにしている。また、人
工地盤100の各列のトラス6には撓み量を測定するセ
ンサ(図示略)が設けられ、これによりトラス6の上下
方向の振動を常時監視するとともに、振動によりトラス
6が撓んだ場合には、各センサからの検出データに基づ
き張力調整機構7を制御して該トラス6の振動を減衰さ
せる。また、図5(a)の人工地盤100では、図5
(b)に詳細に示すようにトラス6の各斜材6Cに長さ
方向に沿うように油圧緩衝器22を取り付けるようにし
ており、この油圧緩衝器22によって、斜材6Cに生じ
る振動を減衰させ、これによって人工地盤100の全体
振動を減衰させるようにしている。 【0018】以上説明したような免振及び防振機構を組
み込んだ人工地盤100では、トラス6及び建物12に
生じる振動を免振、防振することができるので、地震、
列車振動、風等に対して構造物を保護することが可能と
なる。なお、図4の例では、免振機構を建物12に設け
たが、建物10・11に設けても良いことは言うまでも
無い。また、上記実施例では、地上占有物として鉄道軌
道を例に挙げたが、道路、河川等であっても良い。 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【発明の効果】本発明では、第1の工程により、地上占
有物の外側に設けられる基礎に、該地上占有物の上方空
間を横断するようにPC鋼線を設けた後、第2の工程に
より、PC鋼線に重量を支持させつつ、該PC鋼線に沿
ってトラスを地上占有物上に移送し、その後、第3の工
程により、PC鋼線に支持されかつ地上占有物上に配置
されたトラスを、PC鋼線とともに基礎に支持させるこ
とにより、人工地盤を施工するようにした。すなわち、
本発明に示す人工地盤の施工方法では、PC鋼線を利用
して、トラスを地上占有物の上方空間に移送し、かつ該
PC鋼線によりトラスの重量を支持させるようにしてい
るので、人工地盤の施工に際して、該トラスを中間部で
支持する施工用支柱を設ける必要が無く、かつその撓み
も同時に防止することができ、更にトラスの長大化も図
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)〜(c)は人工地盤の施工方法の工程を
示す図。 【図2】(d)〜(e)は人工地盤の施工方法の工程を
示す図。 【図3】(a)は人工地盤上に建物を建設した図、
(b)は(a)の平面図。 【図4】人工地盤、建物に免振・防振機構を組み込んだ
図。 【図5】(a)は人工地盤に防振機構を組み込んだ図、
(b)はダンパ部分の詳細図。 【符号の説明】 1 鉄道軌道(地上占有物) 2 地盤 3 基礎部 4 PC鋼線 5 作業台 6 トラス 6B 下弦材 7 張力調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04G 21/14 E04G 21/14 (72)発明者 黒澤 到 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 新美 禎久 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−125844(JP,A) 特開 平1−190845(JP,A) 特開 平5−214821(JP,A) 特公 平5−39372(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 1/00 E04B 1/342 E04B 1/35 E04G 21/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 鉄道軌道などの地上占有物の上方空間に
    人工地盤を建設するための施工方法であって、 地上占有物の外側に設けられる基礎に、該地上占有物の
    上方空間を横断するようにPC鋼線を設ける第1の工程
    と、 PC鋼線に重量を支持させつつ、該PC鋼線に沿ってト
    ラスを地上占有物の上方空間に移送する第2の工程と、 PC鋼線に支持されかつ地上占有物の上方空間に配置さ
    れたトラスを、PC鋼線とともに基礎に支持させる第3
    の工程とを有することを特徴とする人工地盤の施工方
    法。
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