JP3435088B2 - 閉塞材支持具 - Google Patents

閉塞材支持具

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JP3435088B2
JP3435088B2 JP04307199A JP4307199A JP3435088B2 JP 3435088 B2 JP3435088 B2 JP 3435088B2 JP 04307199 A JP04307199 A JP 04307199A JP 4307199 A JP4307199 A JP 4307199A JP 3435088 B2 JP3435088 B2 JP 3435088B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L5/00Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions
    • F16L5/02Sealing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造体(例えば、
床や壁や天井等)の長尺体挿通用貫通孔内で、長尺体
(例えば、空調配管や給排水配管や電線等)の挿通部分
の周囲空間に装填される閉塞材(熱膨張性を有する耐火
パテや、モルタルやコンクリート等)を支持自在な貫通
孔の閉塞材支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の閉塞材支持具としては、
図10に示すように、前記貫通孔H内に装填される前記
閉塞材1をその装填方向前方側で受止め自在な支持部7
と、前記貫通孔Hの開口部8の周囲に全周にわたって係
止自在な環状の係止部9とを、支持具本体Gに設けてあ
るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の閉塞材
支持具によれば、前記貫通孔に設置した状態において
は、前記係止部が、開口部の周囲の全周にわたって位置
することになるから、少なくとも、その部分に障害とな
るものがあると設置することが困難となる。その一例を
説明すると、例えば、前記長尺体が、図11に示すよう
に、前記長尺体Pがスラブ(前記構造体の一例)Sとそ
の上に設けられた床板4との間の床下空間5に配置され
る排水管Pで、その排水管Pには貫通孔挿通部分に分岐
継手P3を備えてあるような場合、分岐継手P3が邪魔
になって前記係止部9をスラブSに沿う状態に設置する
ことができなくなる問題点がある。従って、そのような
場合には、分岐継手P3とスラブとの間に前記係止部9
が入るように、排水管全体を上方に移動しなければなら
なくなる。しかし、排水管は、水が流れるための最低限
の勾配は維持する必要があり、結果的には、上方に移動
した分だけ床下空間の高さが大きくなり、床板上の室内
空間の高さを抑えるか、階高さを高くしなけらばならな
くなって、構造物のコストアップにつながる問題点があ
る。勿論、当該閉塞材支持具の設置にあたって障害とな
るのは、前記分岐継手に限ったものではなく、他の如何
なるもの(他の配管や近接する壁等)であっても、前記
係止部9が位置する開口部8の周囲に位置する場合には
障害となる。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、長尺体を貫通させる貫通孔の開口部周囲に障害物
があっても設置することが可能な閉塞材支持具を提供す
るところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の特徴構
成は、図4〜9に例示するごとく、構造体Sの長尺体挿
通用貫通孔H内で、長尺体Pの挿通部分の周囲空間Vに
装填される閉塞材1を支持自在な貫通孔の閉塞材支持具
において、前記貫通孔H内に装填される前記閉塞材1を
その装填方向前方側で受止め自在な支持部7と、前記貫
通孔Hの開口部8の周囲に係止自在な係止部9とを、支
持具本体Gに設け、前記係止部9を、前記周囲空間Vの
全周にわたって前記閉塞材1を装填した状態で、前記開
口部8の周囲に沿う環状の一部を切り欠いたC環状に形
成してあるところにある。請求項1の発明の特徴構成に
よれば、前記閉塞材を前記貫通孔内の前記支持部によっ
て受け止めることができると共に、その支持部を備えた
支持具本体は、前記係止部によって貫通孔の周囲に広い
範囲で係止する状態に設置することが可能となる。従っ
て、前記閉塞材の重量や、閉塞材を介して伝わる長尺体
の重量や長尺体への外力を、前記係止部による広い範囲
で構造体に伝え、安定した取付状態を維持して確実に閉
塞材を貫通孔内で支持することが可能となる。そして、
前記係止部が、前記周囲空間の全周にわたって前記閉塞
材を装填した状態で、開口部の周囲に沿う環状の一部を
切り欠いたC環状に形成してあることによって、例え
ば、貫通孔の開口部周囲に障害物が存在している場合で
あっても、その障害物の部分に前記係止部の切欠きを位
置させることによって、前記障害物を避けた状態に支持
具本体を配置でき、前記係止部が前記開口部周囲に沿う
状態に設置することが可能となる。従って、前記貫通孔
の開口部周囲の障害物の有無に拘わらず、前記閉塞材を
貫通孔内に支持できる状態に設置することが可能とな
る。例えば、前記長尺体が、前述のとおり、排水管の分
岐継手を含むものであって、前記分岐継手を構造体に接
当する状態で排水管が設置してあったにしても、前記切
欠きを分岐継手の箇所に位置させることで何ら問題なく
設置することが可能となる。その結果、床下高さを最小
限にして、床上高さをより大きく確保することが可能と
なる。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図4〜8に
例示するごとく、前記C環状の係止部9は、端部どうし
の離間距離を調整自在な間隔調整機構Kを設けてあると
ころにある。請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、間隔調整機構によって係止部の切欠き寸法(端部
どうしの離間距離)を変更することが可能となり、前記
切欠き寸法を、貫通孔の開口部周囲に位置する障害物の
寸法に合わせて調整することが可能となる。即ち、前記
障害物が広範囲に位置する場合には、前記間隔調整機構
によって係止部の前記切欠き寸法が大きくなるように調
整し、前記障害物が狭い範囲にしか位置しない場合に
は、前記間隔調整機構によって係止部の前記切欠き寸法
が小さくなるように調整するといった具合に、種々の設
置環境状況に対応することができ、汎用性の高い閉塞材
支持具とすることが可能となる。また、上述の汎用性の
向上を叶えながらも、前記間隔調整機構によって係止部
の切欠き寸法が最小となるように調整することによっ
て、より広い範囲で係止することが可能となるから、係
止部にかかる力を広範囲に分散して構造体に伝達し、よ
り安定した閉塞材の支持を叶えることも可能となる。更
には、前記開口部の周囲が露出するような設置環境にあ
っては、前記間隔調整機構によって前記切欠き寸法を調
整することで、前記係止部の端部を前記障害物にフィッ
トさせることが可能となり、部材端部が見苦しく露出す
るのを防止して、当該閉塞材支持具の設置個所の美観性
を向上させることができる。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図4〜7に
例示するごとく、前記間隔調整機構Kは、前記係止部9
を複数の部材で形成すると共に、それら各部材どうしを
スライド自在に連結するスライド機構によって構成して
あるところにある。請求項3の発明の特徴構成によれ
ば、請求項1又は2の発明による作用効果を叶えること
ができるのに加えて、前記スライド機構によって係止部
の各部材をずらすだけで、簡単に前記切欠き寸法を調整
することが可能となり、前記貫通孔への設置作業効率を
向上させることが可能となる。また、スライド機構によ
ってC環状の係止部端部どうしが近接するように係止部
の各部材をずらすことで、前記係止部端部が前記障害物
の裏側へ進入する状態に設置することも実施し易くな
り、請求項1又は2の発明による作用効果をより好まし
い状態で叶えることが可能となる。
【0008】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0010】本実施形態は、本発明の閉塞材支持具の一
実施形態で、図2に示すように、スラブ(構造体の一
例)Sの排水管挿通用貫通孔(長尺体挿通用貫通孔の一
例)H内で、排水管(長尺体の一例)Pの挿通部分の周
囲空間Vに装填される熱膨張性を有する耐火パテ(閉塞
材の一例)1を支持自在な閉塞材支持具2を、前記貫通
孔Hに設置して、耐火貫通部3を形成してある例を説明
する。
【0011】前記スラブSは、鉄筋コンクリートで形成
してあり、図1に示すように、スラブSの上方には、間
隔をあけて床板4を設置してある。そして、前記床板4
とスラブSとの間の床下空間5には、床板4上に設置し
た排水器具(例えば、洗面台や流し台等)6からの第一
排水管P1が排水管として必要な勾配となるように配置
してある。そして、前記第一排水管P1は、前記スラブ
Sの貫通孔H内を上下に貫通する第二排水管P2と、分
岐継手P3を介して連通接続してある。従って、前記貫
通孔H内には、分岐継手P3の一部と、第二排水管P2
の一部が位置している。また、分岐継手P3の第一排水
管P1側の外周面の内、下面は、前記スラブS上面に接
当する状態に配置されている。従って、前記床下空間5
の高さ設定は、前記第一排水管P1としての機能上必要
な最小の勾配を確保できる範囲での最小値となるように
設定されている。因みに、前記第一排水管P1・第二排
水管P2・分岐継手P3を含めて前記排水管Pという。
また、各排水管Pは、塩化ビニル製のパイプを使用して
あることから、スラブを挟んだ上下何れかの階で火災が
発生した場合に、パイプの焼け穴からの類焼が懸念され
るが、それを防止するために、前記周囲空間Vには熱膨
脹性を有する耐火パテ1が充填される。即ち、火災の熱
によって耐火パテ1が膨脹することによって前記パイプ
の焼け穴を閉塞し、類焼防止を図るものである。
【0012】前記閉塞材支持具2について説明する。閉
塞材支持具2は、図2・3に示すように、前記貫通孔H
内に装填される前記耐火パテ1をその装填方向前方側で
受止め自在な支持部7と、前記貫通孔Hの開口部8の周
囲に係止自在な係止部9と、前記支持部7と係止部9と
を一体につなぐ連結部10とを備えた支持具本体Gによ
って構成してある。前記支持部7は、前記貫通孔H内に
配置した状態で、貫通孔H内周壁と排水管P外周との間
に位置するように板状部材で形成してあり、平面視形状
は、前記貫通孔周壁に沿う円弧板形状に形成してある。
前記連結部10は、貫通孔Hの周壁に沿う曲面形状に形
成してあり、複数の窓部10aを設けてある。この窓部
10aは、前記周囲空間Vに配置させた耐火パテ1が熱
膨張する際に窓部10aを通して貫通孔H周壁に直に接
当することによって貫通孔Hの密閉性を向上できるよう
に設けてある。そして、連結部10の下端部に一体的に
前記支持部7が設けてあると共に、連結部10の上端部
に前記係止部9が一体的に設けてある。前記係止部9
を、前記開口部8の周縁部に沿う鍔形状で、且つ、前記
周囲空間Vの全周にわたって耐火パテ1を装填した状態
で、前記開口部8周囲に沿う環状の一部を切り欠いたC
環状に形成して構成してある。
【0013】また、支持具本体Gは、図3〜6に示すよ
うに、支持具本体Gの縦軸心周りに相対的にスライド自
在に嵌合した二つの第一本体G1と第二本体G2とから
構成してあり、それら第一本G1・第二本体G2それぞ
れに、前記支持部7・係止部9・連結部10が備えてあ
る。そして、前記第一本体G1上に前記第二本体G2が
重なる状態に組み付けてある。
【0014】前記第一本体G1は、前記支持部7の内、
支持具本体Gの縦軸心周りの約180度の範囲に設定さ
れた第一支持部7Aと、前記係止部9の内、前記縦軸心
周りの約140度の範囲に設定された第一係止部9A
と、それらをつなぐ第一連結部10Aとを備えて構成し
てある。また、前記第一支持部7Aは、第一連結部10
Aから前記縦軸心側へ突出した仕切面部11によって、
前記縦軸心周りの約50度の範囲に設定された短支持部
7Aaと、前記縦軸心周りの約130度の範囲に設定さ
れた長支持部7Abとに仕切られている。前記第一連結
部10Aは、上述の通り、前記短支持部7Aaの左右両
端部にそれぞれ仕切面部11を形成してある。前記第一
係止部9Aは、外周縁部を下方へ屈曲させてあり、当該
閉塞材支持具2を貫通孔Hに設置した状態においてこの
屈曲部9aの下端部が前記スラブSの上面に接当して係
止するものである。また、第一係止部9Aの長手方向の
中間部には、拡径頭部を備えたビス12を取り付けてあ
る。このビス12は、前記第一本体G1と第二本体G2
とが外れないように繋ぎ止めると共に、第一本体G1と
第二本体G2との相対的なスライド位置の始点と終点と
を規定する作用を備えている。また、第一係止部9Aの
長手方向の中間部には、前記ビス12に間隔をあけて、
当該閉塞材支持具2をスラブにビス固定するためのビス
挿通孔13を形成してあり、前記第一本体G1と第二本
体G2とを伸長方向に相対的にスライドさせた状態で、
このビス挿通孔13を使用してスラブにビス固定するこ
とができるものである。
【0015】前記第二本体G2は、前記支持部7の内、
支持具本体Gの縦軸心周りの約130度の範囲に設定さ
れた第二支持部7Bと、前記係止部9の内、前記縦軸心
周りの約190度の範囲に設定された第二係止部9B
と、それらをつなぐ第二連結部10Bとを備えて構成し
てある。また、前記第二支持部7Bは、第二連結部10
Bの左右両端から前記縦軸心側へそれぞれ突出した仕切
面部14によって、一つの支持部に形成してある。前記
第二連結部10Bは、上述の通り、前記第二支持部7B
の左右両端部を仕切るように仕切面部14を形成してあ
る。前記第二係止部9Bは、前記第一係止部9Bと同様
に、外周縁部を下方へ屈曲させて屈曲部9bを設けてあ
り、第一係止部9B上に重なった状態で、第一係止部9
Bの屈曲部9aの下端部と同じ高さとなり、前記スラブ
Sの上面に接当して係止できるように構成してある。ま
た、第一係止部9Aには、長手方向に沿ってスリット1
5を形成してあり、前記第一係止部9Aのビス12のネ
ジ部分が、このスリット15を貫通する状態に設けられ
ている。従って、前記両係止部9A・9Bの各屈曲部9
a・9bどうしが接当することで互いのスライドガイド
となると共に、前記スリット15内に前記ビス12が貫
通していることによって互いがスライドガイトとなり、
第一本体G1と第二本体G2とを、長手方向に沿って所
定の範囲内で相対的にスライドすることが可能となる。
前記各屈曲部9a・9b、及び、前記スリット15とビ
ス12とでスライド機構Lが構成されている。尚、当該
閉塞材支持具は、耐火貫通部に設置されることから、焼
失しないように金属によって形成してある。
【0016】ところで、前記周囲空間Vに配置される耐
火パテ1について説明する。前記耐火パテ1は、前述の
とおり、耐火物質(主成分は無機質充填剤及び膨張剤)
で構成してあると共に、熱を受けると約3〜4倍の容積
に膨脹する性質を有し、火災時に前記排水管Pが消失し
ても前記貫通孔H内に充満することで閉塞する効果があ
る。また、本実施形態においては、厚み寸法が概ね前記
支持部7の幅寸法と同寸法に形成したシート形状のもの
を使用する。そして、耐火パテ1は、各支持部に対応し
た形状のものが使用され、前記第一支持部7Aの短支持
部7Aaに嵌め込まれた状態で提供される第一耐火パテ
1Aと、前記第二支持部7Bに嵌め込まれた状態で提供
される第二耐火パテ1Bと、当該閉塞材支持具2を貫通
孔Hに設置してから長支持部7Ab上のパテ収容空間に
挿入される挿入耐火パテ1Cとから構成される(図4参
照)。前記第一耐火パテ1A・第二耐火パテ1Bは、シ
ート形状のものを前記一対の仕切面部11、前記一対の
仕切面部14それぞれの間に湾曲変形させながら挿入す
ると、パテの復元力によって左右端面部が前記仕切面部
11・14に押し当たって拘束され、湾曲形状を保持し
た状態に取り付けることができる(図3参照)。前記挿
入耐火パテ1Cは、図3・4に示すような金属フレーム
Fに予め嵌め込んであり、湾曲形状に保形されている。
そして、金属フレームFは、前記挿入耐火パテ1Cの下
端面部・両側縁部のほぼ全域と、外周部の一部とに面接
当する状態に形成してあり、前記金属フレームFの上縁
部分には前記連結部10に引っ掛けるための掛止部16
を複数設けてある。
【0017】次に、当該閉塞材支持具2を使用した耐火
貫通部3の形成手順を説明する。 [1] 貫通孔Hには、図1に示すように、排水管Pを
設置しておく。 [2] 閉塞材支持具2を用意する。その際、支持具本
体Gは、前記スライド機構Lによって前記第一本体G1
と第二本体G2との重なりが最大となるように位置させ
ておく。即ち、係止部9の端部間の切欠き寸法が最も大
きくなったコンパクトな状態にしておく。因みに、前記
第一支持部7Aの短支持部7Aaと、第二支持部7Bに
は、それぞれ第一耐火パテ1Aと第二耐火パテ1Bとが
取り付けてある(図4参照)。 [3] 最もコンパクトな状態にした閉塞材支持具2を
貫通孔H内に挿入する。即ち、前記支持部7と連結部1
0とが、貫通孔H周壁と排水管Pとの間に位置する状態
セットする。 [4] 第一本体G1と第二本体G2とを広がる方向に
相対的にスライドさせて(図5参照)、係止部9の端部
間の切欠き17に前記分岐継手P3が位置する状態に配
置する。このスライド移動によって、第二支持部7B上
の第二耐火パテ1Bが、排水管Pの分岐継手P3の下方
空間へ送り込まれる。即ち、前記分岐継手P3があるこ
とによってパテを詰め難い位置にもかかわらず、スムー
スに位置させることができる。 [5] 次に、前記長支持部7Abに、上方から前記挿
入耐火パテ1Cを挿入する。この状態では、長支持部7
Ab上に挿入耐火パテ1Cの金属フレームFが当接して
いると共に、第二連結部10Bには、金属フレームの掛
止部16が掛止している。そして、前記周囲空間Vに
は、全周にわたって耐火パテ1が装填された状態となる
(図6参照)。 [6] 前記ビス12を締め付けて第一本体G1と第二
本体G2とを固定すると共に、前記ビス挿通孔13を使
用して、スラブSにビス固定する(図6参照)。 [7] 必要に応じて、開口部8のへこんだ部分に目隠
し充填材を詰める(図2参照)。
【0018】以上の手順によって、分岐配管が存在する
ような場所であっても、簡単に効率よく耐火貫通部3を
構成することが可能となる。
【0019】〔別実施形態〕以下に他の実施の形態を説
明する。
【0020】〈1〉 閉塞材支持具は、先の実施形態で
説明したように、スラブの貫通孔に対して上方から設置
する使用形態に限るものではなく、例えば、下方側から
上方に向けて設置する使用形態をとったり、壁体に対し
て横向きに設置する使用形態をとることも可能である。
従って、前記構造体は、スラブに限るものではなく、壁
や天井であってもよい。また、長尺体は、先に説明した
排水管に限るものではなく、例えば、空調配管や給水管
や電線管等の配管や、電線等であってもよい。また、前
記閉塞材は、先の実施形態で説明した耐火パテに限るも
のではなく、例えば、長尺体そのものが耐火性能を有す
るものである場合、モルタルやコンクリートで構成する
ことも可能である。 〈2〉 支持具本体は、先の実施形態で説明した二つの
部品(第一本体G1と第二本体G2)から構成されるも
のに限るものではなく、例えば三つ以上の部材から構成
してあってもよい。更には、単独の部材によって構成し
てあってもよく、その場合は、構造が簡単で、製作手間
がかかり難いから、安価に形成することが可能となる。
また、必ずしもスライド機構Lを設ける必要はなく、要
するに、係止部9を、開口部8の周囲に沿う環状の一部
を切り欠いたC環状に形成してあればよい。そして、支
持部・連結部・係止部の各部分は、その形状や位置関係
等を変更することも可能で、例えば、円形断面の貫通孔
のほかに、断面形状が多角形(例えば、四角形)の場合
は、その貫通孔に沿う状態の多角形形状でのC環状に支
持具本体を形成したものを使用することもある。 〈3〉 前記スライド機構は、先の実施形態で説明した
ように、貫通孔の周方向に沿って複数部材がスライドす
るものに限るものではなく、例えば、図7に示すよう
に、貫通孔Hの径方向に沿ってスライドする構成を採用
することも可能である。また、これらのスライド機構に
よれば、複数部材どうしのスライド量を調整することに
よって、前記C環状の係止部9の端部どうしの離間距
離、言い換えれば、両端部間の切欠き17幅寸法を調整
することが可能となる。従って、前記スライド機構によ
って係止部9の端部どうしの間隔を調整する間隔調整機
構Kを構成している。この間隔調整機構Kを設けてある
ことによって、先の分岐継手のような障害物が貫通孔H
周りにある場合に、その障害物の寸法に合わせて、前記
係止部の形状を変更することが可能となる。勿論、間隔
調整機構Kは、先の実施形態で説明したスライド機構に
よって構成するものの他、図8に示すように、係止部9
の端部に突出片部18を軸支しておき、突出片部18を
回動することによって係止部9端部から出退できるよう
に構成するものであってもよい。 〈4〉 一方、前記スライド機構は、係止部のC環状の
長さ設定の機能を備えている他、支持部9上の閉塞材1
を、円周上の他の箇所へ送り込む機能をも備えているこ
と説明したが、この送り込み機構Rは、先の実施形態で
説明した係止部のスライド機構と切り離して実現するこ
とも可能で、例えば、図9に示すように、先の実施形態
で説明した仕切面部11(又は14)のみを貫通孔H内
で円周方向に沿って移動できるように構成するものであ
ってもよい。前記開口部9の一部が障害物で覆われて影
になっていて、閉塞材1を前記周囲空間Vに満遍なく入
れることが困難であるような場合であっても、入れられ
る箇所に閉塞材1を入れた後、前記送り込み機構Rによ
って前記影の部分に送り込むことで、前記周囲空間全域
に閉塞材を確実に装填することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】排水管の設置状況を示す説明図
【図2】閉塞材支持具の設置状況を示す側面視説明図
【図3】閉塞材支持具を示す分解斜視図
【図4】閉塞材支持具を示す斜視図
【図5】閉塞材支持具を示す上面視説明図
【図6】閉塞材支持具の設置状況を示す上面視説明図
【図7】別実施形態の閉塞材支持具の要部を示す上面図
【図8】別実施形態の閉塞材支持具の要部を示す上面図
【図9】別実施形態の閉塞材支持具を示す斜視図
【図10】従来の閉塞材支持具の設置状況を示す一部切
欠き斜視図
【図11】従来の閉塞材支持具の設置状況を示す説明図
【符号の説明】
1 閉塞材 7 支持部 8 開口部 9 係止部 G 支持具本体 H 長尺体挿通用貫通孔 K 間隔調整機構 L スライド機構 P 長尺体 S 構造体 V 周囲空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体の長尺体挿通用貫通孔内で、長尺
    体の挿通部分の周囲空間に装填される閉塞材を支持自在
    な貫通孔の閉塞材支持具であって、 前記貫通孔内に装填される前記閉塞材をその装填方向前
    方側で受止め自在な支持部と、前記貫通孔の開口部の周
    囲に係止自在な係止部とを、支持具本体に設け、前記係
    止部を、前記周囲空間の全周にわたって前記閉塞材を装
    填した状態で、前記開口部の周囲に沿う環状の一部を切
    り欠いたC環状に形成してある閉塞材支持具。
  2. 【請求項2】 前記C環状の係止部は、端部どうしの離
    間距離を調整自在な間隔調整機構を設けてある請求項1
    に記載の閉塞材支持具。
  3. 【請求項3】 前記間隔調整機構は、前記係止部を複数
    の部材で形成すると共に、それら各部材どうしをスライ
    ド自在に連結するスライド機構によって構成してある請
    求項2に記載の閉塞材支持具。
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