JP3434032B2 - 石炭貯蔵建屋の換気方法 - Google Patents

石炭貯蔵建屋の換気方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、石炭炭塵の貯炭室全域
への拡散を防止し、炭塵爆発の発生を防ぐための石炭貯
蔵建屋の換気法に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は従来の石炭貯蔵建屋を示す概念図
で、図において、例えば石炭焚ボイラ用の石炭を貯蔵す
る貯炭建屋01は、通常10〜30mm程度の大きさに
砕いた石炭の塊りを一時保管し、ここからボイラの稼動
に合わせて必要量を微粒粉砕機(ミル)で25μ程度ま
で微細化してバーナに長時間連続供給するためのもので
ある。 【0003】従来この貯炭室においては、石炭を搬入す
る際に、これが、10〜30mm程度の石炭塊に粉砕さ
れると同時に生成した微細粒子06が室中に撒き散らさ
れ、これが貯炭室上部の搬送機器02やその駆動源等の
着火源可能領域にまで達し、炭塵爆発を発生させる危険
性があった。 【0004】また、貯炭室に堆積・保管された石炭
(塊)は、その堆積による圧力によって内部で昇温し、
揮発性の高いメタンが遊離して石炭層から流れ出て室内
空気との密度差に基づく浮力のために建屋上部へ上昇し
着火源領域に到達して発火・爆発の危険性を有してい
る。 【0005】石炭の貯炭室への搬入時の粉塵(微細粒
炭)の発生は、室上部に設置された石炭搬入機器(コン
ベアやバケット)02から投入・落下する石炭団塊05
の流れの外周部から微細粒径の石炭粉06が空気によっ
てはぎ取られることによるものと、前記団塊流の底面で
の跳ね上げや、すべり転がり、更には落下途中で石炭団
塊中に巻きこまれた空気の底面への衝突に伴なう圧縮・
膨張による落下石炭団塊中の微細粒子06を外部へ吹飛
ばせかつ流れを誘起して舞上らせるなど色々の要因によ
って生じている。 【0006】この石炭投下時に発生する炭塵の量及び粒
子径は、落下高さに比例し、かつ周辺への拡散域も広
く、上部への舞上り高さも高くなる。 【0007】これらの炭塵は、重力の作用でそれぞれの
大きさに応じた終末速度で自然降下する性質を有してい
るが、室内でこの終末速度以上の上昇流が誘起される
と、その流れでそれぞれの大きさに応じた領域に搬送さ
れ、微粒径のものほど広域にかつ高い領域まで搬送され
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで前述のように
従来の石炭貯蔵建屋での貯炭方法では、建屋内に石炭を
搬入する際に、石炭塊05(10〜30mm程度)に粉
砕される時に同時に生成した微細粒子06が室中にまき
ちらされ、これが貯炭室上部の搬送機器02やその駆動
源等の着火源可能領域にまで達し、炭塵爆発を発生する
危険性があった。 【0009】また、貯炭室に堆積・保管された石炭
(塊)は、充填層内部の空気と反応して昇温し、揮発性
の高いメタンが遊離して石炭層から流れ出て室内空気と
の密度差に基づく浮力のために建屋上部へ上昇し、着火
源領域に到達して発火・爆発する危険性を有していた。 【0010】本発明はこれら従来技術のもつ不具合点を
解消した新たな石炭貯蔵建屋の換気方法を提供すること
を目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の石炭貯蔵建屋の換気方法は、建屋上部にパージ
ガス(例えば空気)を供給するためのダクトを設けると
共に、該建屋側壁に吸入排出用開口部を適宜数設けた石
炭貯蔵建屋において、該建屋への石炭投入時には前記上
部ダクトよりパージガスを落下石炭団塊を後押しするよ
う下向きに下降流を形成しながら送り、発生した微細粒
子を該下降流に随伴させて前記吸入排出用開口より排出
せしめ、また建屋内部において石炭投入に伴なって常時
発生するメタンガスを排出する際は、前記建屋側壁に設
けた開口部よりパージガスを貯炭室に送風し、発生する
メタンガスの浮力上昇性を高め希釈させながら前記建屋
上部ダクトから室外に排出させることを特徴としてい
る。 【0012】 【作用】本発明によれば、石炭貯蔵建屋上部から該建屋
内へ投入された落下石炭団塊流を後押しするように建屋
上部に設けた上部ダクトより供給したパージガスの下降
空気流を形成させることにより、発生する微粒粉炭(数
μ〜数百μm)を建屋上部の着火源域に到達しないよう
に速やかに、かつ効率的に該下向き下降流に随伴させて
建屋側壁の開口部より排出できる。 【0013】また石炭貯蔵に伴なって建屋に常時発生す
るメタンガスなどの可燃爆発性ガスの迅速な希釈と排出
を行なう際には、前記操作とは逆に、建屋側壁の開口部
からパージガスを建屋内に送り、発生するメタンガスの
浮力上昇性を高めることによりその上向き空気流に随伴
させて建屋上部ダクトから室外に排出する。 【0014】 【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明すると、図1は本発明の実施例に係る石炭貯蔵建屋の
換気法の作用を示す概念図である。 【0015】図1において建屋1はその上部位置に設け
た石炭投入機2、建屋上部に設けた上部ダクト3、およ
び建屋側壁に複数個所設けた吸入排出用開口部4とから
構成されている。 【0016】建屋1の室中には、石炭投入機2から投入
される石炭塊5が粉砕されて貯蔵保管され、また石炭を
投入する際には、粉砕と同時に生成された微細粒子6が
室中にまきちらされた状態になっている。 【0017】このような状態下にある石炭貯蔵建屋内の
換気を図るため本発明においては、建屋上部に設けた上
部ダクト3より空気などのパージガスを下向きに図示実
線矢印方向の下降流7を形成しながら送り、それを建屋
側壁面に設けた開口部4から吸入排出するものである。 【0018】その結果建屋内において発生した微細粒子
6は、この下降流7に随伴されながら下向きに送られ排
出される。即ち、上部ダクトから排出開口部までの下降
流に微細粒子は乗り、上昇することはない。 【0019】一方建屋内への石炭の貯蔵により常時発生
するメタンガスを室外に排出させるときは、前記換気方
法とは逆に建屋側壁に設けた吸・排気開口部からパージ
ガスを貯炭室に送風し、図1点線矢印方向の上昇流を形
成させ、発生するメタンガスの浮力上昇性を助け希釈さ
せながら上部ダクトに搬送し室外に排出する。 【0020】以上本発明の一実施例について縷々説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものでなく本発
明技術思想の範囲内において種々変更が可能でありそれ
らは何れも本発明の技術的範囲に属する。 【0021】 【発明の効果】以上述べたように本発明の石炭貯蔵建屋
の換気方法によれば次のような効果を奏する。 【0022】(1)貯炭室建屋上部から下向き下降空気
流を建屋内に送り込むことにより石炭投入時発生する微
細粒子(炭塵)の建屋全域への拡散を防止し、建屋外に
効率的に排出することにより、炭塵爆発を発生する可能
性が少なくなる。 【0023】(2)一方、石炭の貯蔵により建屋内で常
時発生するメタンガスについても、建屋側壁の開口部よ
りのパージガスの導入により浮力上昇を助け希釈させな
がら上部ダクトより室外に効率的に排出させるため、発
火の可能性が少なくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る石炭貯蔵建屋換気方法
の作用を説明する概念図である。 【図2】従来の石炭貯蔵建屋の概念図である。 【符号の説明】 1 建屋 2 石炭投入機 3 上部ダクト 4 吸入・排出用開口部 5 石炭塊 6 微細粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−21380(JP,A) 特開 昭62−88708(JP,A) 特開 昭58−89505(JP,A) 特開 昭54−17569(JP,A) 実開 平2−80629(JP,U) 実開 昭58−120500(JP,U) 実開 平1−123043(JP,U) 実公 平2−25782(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 3/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 建屋上部にパージガス(例えば空気)を
    供給するためのダクトを設けると共に、該建屋側壁に吸
    入排出用開口部を適宜数設けた石炭貯蔵建屋において、
    該建屋への石炭投入時には前記上部ダクトよりパージガ
    スを落下石炭団塊を後押しするよう下向きに下降流を形
    成しながら送り、発生した微細粒子を該下降流に随伴さ
    せて前記吸入排出用開口より排出せしめ、また建屋内部
    において石炭投入に伴なって常時発生するメタンガスを
    排出する際は、前記建屋側壁に設けた開口部よりパージ
    ガスを貯炭室に送風し、発生するメタンガスの浮力上昇
    性を高め希釈させながら前記建屋上部ダクトから室外に
    排出させることを特徴とする石炭貯蔵建屋の換気方法。
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