JP3434026B2 - 複写機等の制御装置 - Google Patents

複写機等の制御装置

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JP3434026B2
JP3434026B2 JP16549094A JP16549094A JP3434026B2 JP 3434026 B2 JP3434026 B2 JP 3434026B2 JP 16549094 A JP16549094 A JP 16549094A JP 16549094 A JP16549094 A JP 16549094A JP 3434026 B2 JP3434026 B2 JP 3434026B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機や原稿読み取り
装置に装備される複写機等の制御装置に関し、原稿載置
面上の原稿のサイズを複数の反射式または透過式センサ
の原稿有無の各検知信号に基づき判定する複写機等の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機や原稿読み取り装置には原
稿画像を感光体や画像読み取り素子に導く露光装置が装
備される。この露光装置は原稿載置面を成すコンタクト
ガラス上の原稿画像に光源光を照射し、その原稿画像か
らの反射光を露光光学系を介して結像位置の感光体や画
像読み取り素子に導く。このような露光装置のコンタク
トガラス下の基部には原稿サイズ検出装置が装備される
場合が有る。この原稿サイズ検出装置はコンタクトガラ
ス上の原稿サイズを予め検出出来、この原稿サイズ情報
を用いて、実際に原稿サイズに応じたエリアのみを複写
処理し、必要の無い無駄なエリアの複写処理を排除でき
る。
【0003】例えば、従来の電子写真複写機等の画像形
成装置には自動給紙装置(APS)や、自動変倍装置
(AMS)が装着される。このAPSは電子写真複写機
がコンタクトガラス上に載置された原稿の画像形成指令
を発すると、まず、原稿サイズ検出装置が働き、コンタ
クトガラス上の原稿のサイズを光学的に検出し、その検
出された原稿サイズに適した用紙サイズを判定し、判定
されたサイズの用紙を画像形成装置側に供給するという
機能を備える。一方、AMSは原稿サイズ検出装置によ
り、コンタクトガラス上の原稿のサイズを光学的に検出
し、その検出された原稿サイズと予め設定された用紙サ
イズとに適する変倍処理を伴う露光を行い、原稿画像を
用紙に複写するという機能を備える。
【0004】ここで用いる原稿サイズ検出装置は、例え
ば図19に示すように、コンタクトガラスG上にサイズ
を検出すべき原稿Dが載置されると、まず、複数の反射
式または透過式センサs1,s2,s3によって対向部
分の原稿Dの有無に応じた各検知信号を制御手段に取り
込む。制御手段は各検知信号の内の原稿有の信号の組合
せと、各設定原稿サイズ毎にあらかじめ設定されている
原稿有の信号の組合せとが一致するか否かを判定し、一
致する場合、該当する設定原稿サイズが今回検知された
原稿サイズと見做すようにしている。更に、特開平1−
277850号公報に開示される画像形成装置は、原稿
載置面に載置される第1、第2の原稿画像をそれぞれ第
1、第2の転写紙に連続して画像形成する頁連写機能を
備える。この装置は原稿サイズ検出装置を備え、画像形
成時に原稿のサイズを検知し、原稿台上に第2の原稿が
存在するか否かを判断し、第2の原稿が存在しないこと
が判別されると、頁連写機能における第2原稿に対する
画像形成動作を中止することにより、不要な画像形成に
よる無駄を防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
利用されている原稿サイズ検出装置は、原稿サイズの判
断において、基準位置に各サイズの原稿がセットされて
いることを前提に、複数の原稿検出位置はあらかじめ設
定され、図19に示すように、各センサs1,s2,s
3が配置される。このため、コンタクトガラスG上の複
数の原稿検出位置を原稿が覆ってさえいれば、その時の
原稿Dの載置状態が如何なる状態であっても、各検知信
号の組合せに相当する設定原稿サイズの原稿があると判
断してしまう。例えば、原稿Dは基準位置に的確にセッ
トされているものの、コンタクトガラスG上にコピー前
や後の他の原稿D’が置かれている場合がある。
【0006】このような場合、コピーする原稿Dだけで
あれば所定のセンサがオンして的確な用紙サイズを判断
するのであるが、現在コピー原稿とされていない他の原
稿D’がコンタクトガラス上に有ったとすると、ユーザ
ーにしてみれば的確に原稿を置いているにもかかわらず
適正の用紙でコピーが取れないといった判断をしてしま
い、この機械は誤動作したとか、故障しているという誤
った判断をしてしまい、問題と成っている。このよう
に、原稿載置台に原稿がセットされる際に、的確な位置
にセットが無されないか、的確にセットされても不用意
に他の原稿D’が配備されると、原稿サイズ検出装置は
比較的大きい原稿サイズを判定してしまい、このサイズ
情報に基づき、無駄な画像形成処理を実行するという不
具合が生じ易かった。
【0007】更に、このような原稿サイズ検出装置を装
備する特開平1−277850号の画像形成装置の場
合、これが頁連写機能を働かせる際に、第2原稿の有無
を判別する判別手段が装備されていても、不用意に他の
原稿が配備されると、原稿サイズ検出装置はそれによっ
て的確な第2原稿の載置状態を判断出来ず、不要なある
いは適正にセットされない第2原稿をコピーすることと
成り、使用出来ない、無駄な第2原稿の画像形成動作を
実行してしまうという不具合があった。そこで、本発明
の第1の目的は、最も小サイズ側より大サイズに向けて
原稿有りの判定信号が連続している範囲より原稿サイズ
を判定するようにし、判定原稿サイズの信頼性を向上さ
せることができる複写機等の制御装置を提供することに
ある。第2の目的は、原稿有りと見做し判定された内で
最大の設定原稿サイズを仮原稿サイズとし、同仮原稿サ
イズより小サイズでの判定信号が全て原稿有であると仮
原稿サイズを判定原稿サイズに決定するようにし、判定
原稿サイズの信頼性を向上させることができる複写機等
の制御装置を提供することにある。
【0008】第3の目的は、原稿有りと見做し判定され
た内で最大の設定原稿サイズを仮原稿サイズとし、同仮
原稿サイズより小サイズでの判定信号が原稿無しである
と、同原稿無しのサイズでの原稿有無の判定を再実行さ
せ、全て原稿有では仮原稿サイズを判定原稿サイズに決
定するようにし、判定原稿サイズの信頼性を向上させる
ことができる複写機等の制御装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コンタクトガラス上に置かれた原稿に光照射する複数の
反射式または透過式センサより原稿有無の各検知信号
全て取り込み、各検知信号の組合せにて大小異なる複数
の設定原稿サイズの内の何れかを判定する複写機等の制
御装置において、上記各検知信号に基づき最も大サイズ
側の第1原稿サイズと見做せるか否かの判定をする第1
原稿サイズ判定手段と、この第1原稿サイズ判定手段に
対して順次小さい第2〜第n原稿サイズと見做せるか否
かの判定をする第2〜第n原稿サイズ判定手段と、最も
小サイズ側の第n原稿サイズより第1原稿サイズに向け
て順次原稿有りの判定信号が連続する範囲より、判定原
稿サイズを決定する判定制御手段とを有することを特徴
とする。
【0010】請求項2記載の発明は、コンタクトガラス
上に置かれた原稿に光照射する複数の反射式または透過
式センサより原稿有無の各検知信号を全て取り込み、各
検知信号の組合せにて大小異なる複数の設定原稿サイズ
の内の何れかを判定する複写機等の制御装置において、
上記各検知信号に基づき最も大サイズ側の第1原稿サイ
ズと見做せるか否かの判定をする第1原稿サイズ判定手
段と、この第1原稿サイズ判定手段に対して順次小さい
第2〜第n原稿サイズと見做せるか否かの判定をする第
2〜第n原稿サイズ判定手段と、上記各原稿サイズ判定
手段からの各判定信号の内で最大サイズとなる判定信号
により仮原稿サイズを設定する仮原稿サイズ設定手段
と、上記仮原稿サイズより小サイズ原稿の有無を確認判
定する確認判定手段と、上記確認判定手段より全て原稿
有の確認判定信号を受けると上記仮原稿サイズを判定原
稿サイズに決定する判定制御手段とを有することを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の発明は、コンタクトガラス
上に置かれた原稿に光照射する複数の反射式または透過
式センサより原稿有無の各検知信号を全て取り込み、各
検知信号の組合せにて大小異なる複数の設定原稿サイズ
の内の何れかを判定する複写機等の制御装置において、
上記各検知信号に基づき最も大サイズ側の第1原稿サイ
ズと見做せるか否かの判定をする第1原稿サイズ判定手
段と、この第1原稿サイズ判定手段に対して順次小さい
第2〜第n原稿サイズと見做せるか否かの判定をする第
2〜第n原稿サイズ判定手段と、上記各原稿サイズ判定
手段からの各判定信号の内で最大サイズとなる判定信号
により仮原稿サイズを設定する仮原稿サイズ設定手段
と、上記仮原稿サイズより小サイズ原稿の有無を確認判
定する確認判定手段と、上記確認判定手段より原稿無し
の確認判定信号を受け取ると、同原稿無しの判断をした
原稿サイズ判定手段での原稿有無の見做し判定を再実行
させ、一方、全て原稿有の確認判定信号を受けると上記
仮原稿サイズを判定原稿サイズに決定する判定制御手段
とから成ることを特徴とする。
【0012】
【作用】第1の発明は、判定原稿サイズの検出に当た
り、第1サイズ原稿検出手段と第2サイズ乃至第nサイ
ズの各原稿検出手段によって原稿の有無の見做し判定を
行い、判定制御手段によって最も小サイズ側の第n原稿
サイズより第1原稿サイズに向けて順次原稿有りの判定
信号が連続する範囲を求め、ここで原稿有りの判定され
た内で最大の設定原稿サイズを判定原稿サイズとして決
定する。第2の発明は、判定原稿サイズの検出に当た
り、第1サイズ原稿検出手段と第2サイズ乃至第nサイ
ズの各原稿検出手段によって原稿の有無の見做し判定を
行い、仮原稿サイズ設定手段が見做判定された内で最大
の設定原稿サイズを仮原稿サイズとし、確認判定手段が
同仮原稿サイズより小サイズ原稿の有無を再度確認判定
し、判定制御手段が確認判定手段より全て原稿有の確認
を受けた時に仮原稿サイズを実原稿サイズに決定する。
【0013】第3の発明は、判定原稿サイズの検出に当
たり、第1サイズ原稿検出手段と第2サイズ乃至第nサ
イズの各原稿検出手段によって原稿の有無の見做し判定
を行い、仮原稿サイズ設定手段が見做判定された内で最
大の設定原稿サイズを仮原稿サイズとし、確認判定手段
が仮原稿サイズより小サイズ原稿の有無を確認判定し、
判定制御手段が確認判定手段より原稿無しの確認判定信
号を受け取ると、同原稿無しの判断をした原稿サイズ判
定手段での原稿有無の見做し判定を再実行させ、一方、
全て原稿有の確認判定信号を受けると仮原稿サイズを判
定原稿サイズに決定する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図14に
示した。図1の複写機等の制御装置は画像形成装置の一
つである電子複写機に装備される。この電子複写機は基
枠1の上部に原稿載置面を成すコンタクトガラス2が固
定され、その上には開閉自在に圧板3が装備される。基
枠1の略中央部には潜像担持体としての感光体ドラム4
が配備され、この感光体ドラム4は紙面垂直の図示しな
い回転軸線回りに回転可能に装備される。感光体ドラム
4の外周面近傍にはその回転方向に向けて感光体面を順
次画像処理する電子写真処理手段が装備される。この電
子写真処理手段としては、感光体ドラム4の感光体面を
均一帯電する帯電装置10と、感光体面の不要域を除去
するイレーサー11と、コンタクトガラス2上の原稿画
像で感光体面を露光して潜像を形成する露光装置12
と、感光体ドラム4の潜像を現像剤で現像してトナー像
を得る現像装置13と、感光体ドラム4のトナー像を用
紙5に転写する転写装置である転写チャージャー14
と、感光体面の除電を行う除電チャージャー15と、転
写した後の感光体ドラム4を清掃するクリーニング装置
16とがある。
【0015】電子複写機の露光装置12は露光ランプ
6、ミラーm1〜m6からなる光学系が、コンタクトガ
ラス2の下面に沿って矢印a1,a2方向に往復動され
ることによって露光操作されるように成っている。この
場合、ミラーm2,m3は光路長を保持するように、ミ
ラーm1の1/2の速度にて移動される。光学系の操作
による原稿からの反射光、つまり露光ランプ6の光照射
による原稿からの反射光はミラーm1,m2,m3によ
って反射された後、変倍用レンズブロック7を通り、更
に、固定のミラーm4、m5、m6によって順次反射さ
れて感光体ドラム4に導かれ、原稿像が感光体ドラム4
の表面に結像されるようになっている。
【0016】感光体ドラム4は各複写サイクルに入ると
図示のr方向に回転される。この際、感光体ドラム4上
の感光体面は帯電装置10に達すると均一に帯電処理さ
れる。ここで均一に帯電された感光体面は、露光装置1
2と対向すると感光体面は、画像情報を含む原稿からの
反射光で露光処理され、静電潜像が形成される。この静
電潜像の内、所定エリア以外の不要な潜像はイレーサー
11によって除去され、現像装置13に向かう。現像装
置13は現像液で静電潜像を可視像であるトナー像化
し、この現像装置13の隣の転写チャージャー14がト
ナー像を給紙カセット17,18から送られてきた用紙
5に対しコロナ放電により転写する。この後、分離チャ
ージャー8は用紙5を感光体ドラムより離脱させ、無端
ベルト9側に送る。
【0017】転写処理後に感光体ドラム4は除電チャー
ジャー15で除電され、残留するトナーはクリーニング
装置16により除去され、クリーニング済の感光体面は
次の複写サイクルに向かう。一方、トナー像を保持する
用紙5は定着ローラ対19に定着処理され、排紙ローラ
191により機外に排紙される。ここで、用紙5は選択
された上段給紙カセット17、下段給紙カセット18、
によって一枚づつ取り出され、この取り出された用紙5
は給紙路20,21を通過してレジストローラ対23へ
案内され、このレジストローラ対によって転写装置に送
られるように成っている。
【0018】基枠1の側方下部には給紙カセット17,
18を着脱自在にセットできるカセット受部281,2
82が設けられており、後述する操作パネル29を用い
ての選択処理により上下いずれか一方を給紙待機状態に
選択的に保持できるようになっている。なお、カセット
サイズ検知器24,25が各カセット受部281,28
2に対設され、同検知器24,25の信号は主制御装置
28(図6参照)に出力される。このカセットサイズ検
知器24,25は用紙サイズB4、A4用の各給紙カセ
ット17,18及び図示しないA3,B5の各給紙カセ
ットを個々に判別してそのカセット判別信号を出力でき
る。なお、第1図中、符号81は冷却ファンを示す。図
7は基枠1の上部前面側に装着される操作パネル29を
示す。
【0019】操作パネル29は複写駆動を指令する複写
キー30、複写枚数を指令するテンキー31、各部の動
作状態や用紙のジャム等を表示する表示部32、上、下
段給紙カセット17,18を選択するカセット選択キー
33、選択されたカセットの種別を表示するカセット表
示部34、複写の拡大、縮小倍率を表示する倍率設定キ
ー35、複写の拡大、縮小倍率を無段階に設定するズー
ムキー36、倍率表示部37、複写濃度の設定部38等
によって構成される。図1のコンタクトガラス2の下部
には光学系を往復移動させるための駆動機構が示され
る。
【0020】ミラーm1及び露光ランプ6は第1キャリ
ッジ41に、ミラーm2,m3は第2キャリッジ42に
それぞれ支持されている。これら第1第2キャリッジ4
1,42及びミラーm2,m3を支持する第2キャリッ
ジ42は、それぞれ図示しない案内レールに案内されて
矢印a1、a2方向に並行移動自在とされ、図示しない
パルスモータを駆動源とする送り駆動装置に操作され
る。ここでは、図示しないパルスモータが回転されるこ
とによって、第1キャリッジ41に対して第2キャリッ
ジ42が1/2の速度にて同一方向に移動するように構
成されている。なお、第1第2キャリッジ41、45の
移動方向は図示しないパルスモータの回転方向を切換え
ることにより制御される。また、コンタクトガラス2に
は、図5に示すように指定された用紙5に対向する複写
可能範囲が表示されている。即ち、カセット選択キー3
3によって選択されたカセット受部281,282のカ
セットサイズ検知器24,25より、用紙サイズが検知
される。
【0021】基枠1内で、第1第2キャリッジ41、4
2及び変倍用レンズブロック7等の直下には基枠1と一
体の支持板80が配備される。支持板80には、フォト
センサなどの受光素子63と発光ダイオードなどの発光
素子64との組合せからなる原稿検知器65,66,6
7(図5参照)が設けられている。これら原稿検知器6
5,66,67は、それぞれ発光素子と受光素子からな
る3つの検知部としてのセンサを備える。これら各セン
サが互いに異なるコンタクトガラス2上の検知位置〜
、〜、〜における原稿の有無を検知し、その
検知信号を主制御装置68に出力するように構成され
る。発光素子64の光照射による原稿D及び圧板3から
の反射光はコンタクトガラスを透過して受光素子63に
受光され、ここで、原稿D及び圧板3それぞれの反射率
に応じた電気信号に変換される。この電気信号は後述す
る主制御回路に供給されて、同部における原稿Gのサイ
ズ検知に供給される。ここで、圧板3はその裏面もしく
はその一部が感光体ドラム4に対して感度の高い色、た
とえば、感光体ドラム4がセレン系の光電導体からなる
場合、薄青色に着色される。この青色の画像は、セレン
系の光電導体からなる感光体ドラム4に対して写り難い
ものである。従って、露光ランプとして蛍光灯を用いる
場合には薄青色は複写画像に影響を与えるようなことが
ない。
【0022】これに対して、発光素子64は、薄青色に
着色される圧板3に対し反射率が低くなる波長帯の光を
発生するようにする。すなわち、薄青色は波長にして約
6〜700、0μmの帯域、つまり赤色乃至だいだい色
において白色の約1/2の反射率とされる。しかるに、
感光体ドラムがセレン系の光導電体からなる場合には、
圧板3の裏面部を薄青色に着色し、発光素子64からの
光の波長を赤色乃至だいだい色に設定して、複写画像に
影響すること無く、原稿Dと厚板3とをその反射率の違
いから容易に識別することが可能となる。このような第
1乃至第3原稿検知器65,66,67は複写キー30
が操作されるとその原稿走査の前に、ホームポジション
における原稿の有無を検知するようになっている。ここ
で、各原稿サイズの検知に供される原稿検知器65は3
つのセンサ651〜653により、原稿検知器66は3
つのセンサ664〜666により、原稿検知器67は3
つのセンサ677〜679によりコンタクトガラス2上
の各検知位置〜、〜、〜における原稿の有
無を検知する。
【0023】ここでは図5,図8に示すように、あらか
じめ各原稿サイズ毎に原稿ありのオン信号(図8に○で
示す)の組合せを設定し、マップ化し、主制御装置68
のROMに記憶処理する。その上で、主制御装置68は
各原稿検知器66〜67の各3つのセンサから検知信号
を取り込み、その際の原稿ありのオン信号の組合せが、
オン信号(図7に○で示す)の組合せ中の何れに相当す
るか否かを順次判定し、原稿サイズを決定するように成
っている。なお、主制御装置68による原稿サイズ判定
制御の具体例を図9乃至図14の制御プログラムに沿っ
て後述する。図5に示すように、主制御装置68は操作
パネル29及び各種スイッチやセンサ、たとえば、カセ
ットサイズ検知器24,25などの、入力機器69から
の入力を検知し、各種帯電器を駆動する高圧トランス7
0、除電チャージャー15、クリーニング装置16のブ
レードソレノイド71、定着ローラ対19のヒータ19
aのヒータ制御部85、露光ランプ6のランプレギュレ
ータ83及び各モータのモータドライバ84などを制御
して、複写作動を行う。
【0024】図5に示すように、原稿検知器65,6
6,67のそれぞれの受光素子63の出力はアンプ72
により電圧信号に変換され、同電圧信号は比較回路73
により基準電圧と比較され、受光素子45との感度のバ
ラツキや温度変化に起因する出力レベルの変動を補正さ
れて、主制御装置68に入力されるように成っている。
モータ91は変倍時にレンズブロックの位置を移動させ
るためのレンズ用モータ、モータ92は変倍時にミラー
m1とミラーm2,m3との間の距離を変更させるため
のミラー用モータ、モータ93は第1キャリッジ41を
移動させるための変速用モータ、モータ88は現像器の
現像ローラなどを駆動するための現像用モータ、モータ
94は感光体ドラムを駆動するためのドラム用モータ、
モータ89は用紙搬送路20,21、定着ローラ対19
及び排紙ローラ対191を駆動するための定着用モー
タ、モータ95は送出ローラ171,181を駆動する
ための給紙用モータ、モータ96はレジストローラ対2
3を駆動するを駆動するための紙送り用モータ、モータ
87は冷却ファン81のファンモータである。
【0025】これらモータの内、モータ87,88,8
9及び現像機13のトナー供給用モータ86はモータド
ライバ84を介して主制御装置68により制御され、モ
ータ91〜93はパルスモータドライバ97を介して第
1補助制御装置98で制御される。モータ94,95,
96はパルスドライバ99を介して第2補助制御装置1
00で制御される。主制御装置68と第1第2補助制御
装置98,100はデジタル信号回線で結ばれ、互いに
信号の授受を行える。第1補助制御装置98には、モー
タ91〜93の各初期位置を検出する位置センサ101
からの位置情報が入力されている。なお、主制御装置6
8には、第1補助制御装置98を介しモータ93のパル
ス数をカウントしたカウントデータが取り込まれ、同値
に基づいて第1キャリッジ41の位置を検出する位置デ
ータが記憶されているRAM(ランダム・アクセス・メ
モリ)が設けられている。このような主制御装置68と
第1第2補助制御装置98,100からなる複写機の制
御装置は、図4に示すような制御機能を備える。
【0026】即ち、図4に示す制御装置は複数の反射式
または透過式センサS1,S2・・・・より原稿有無の
各検知信号を取り込み、その上で、以下の制御機能を達
成する。 即ち、第1原稿サイズ判定手段A1として、
各検知信号に基づき最も大サイズ側の第1原稿サイズと
見做せるか否かの判定をし、第2〜第n原稿サイズ判定
手段A2〜Anとして、第1原稿サイズに対して順次小
さい第2〜第n原稿サイズと見做せるか否かの判定を順
次行い、仮原稿サイズ設定手段B1として、各原稿サイ
ズ判定手段からの各判定信号の内で最大サイズとなる判
定信号により仮原稿サイズを設定し、確認判定手段B2
として、仮原稿サイズより小サイズ原稿の有無を確認判
定し、判定制御手段B3として、確認判定手段B2より
原稿無しの確認判定信号を受け取ると、同原稿無しの判
断をした原稿サイズ判定手段A1〜Anでの原稿有無の
見做し判定を再実行させ、一方、全て原稿有の確認判定
信号を受けると仮原稿サイズを判定原稿サイズに決定す
る。次に、原稿サイズを自動的に検知する制御処理を図
9〜図14に沿って説明する。
【0027】主制御装置68はステップs1で複写キー
30のオン処理を待つ。たとえば、原稿Dがコンタクト
ガラス2上に載置され、圧板3が閉じられる。そして、
操作パネル29の複写キー30が操作されたとする。す
ると、主制御装置68は原稿検知器65,66,67を
動作して、各センサの出力を取り込み、所定のエリアに
ストアし、図5に示すようなホームポジション位置にお
ける原稿Dのサイズを検知する処理に進む。このステッ
プs2では、各発光素子64の点灯による原稿面からの
反射光が各受光素子63にて受光される。この受光素子
63の出力、つまり原稿検知器65,66,67の各セ
ンサの出力は、アンプ72及び比較回路73を介して主
制御装置68に供給される。各比較回路73を介して得
られる各受光素子63の出力レベルで有るオンオフ信号
が主制御装置内のRAMの所定のエリアに取り込まれ、
オンかオフかで原稿Dの有無が検知される。この時、薄
青色に着色された圧板2からの反射光に比べ、原稿Dか
らの反射光の反射率は低く、受光素子63の出力レベル
は容易に原稿Dと圧板2の識別情報を含むこととなり、
原稿の有無(オン、オフ)を検出できる。
【0028】ステップs3に達すると、ここでは原稿検
知器65の第1センサ651(図5参照)の出力がオン
か否か判断され、オンでステップs4にオフではA3で
ないとしてステップs5に進む。ここで、ステップs3
では仮原稿サイズ設定手段B1として機能し、Yes側
に進むとA3を仮原稿サイズとして設定し、ステップs
4,s6,s7,s8,s9では確認判定手段B2とし
て機能し、確認判定処理を行う。ステップs4では、第
2センサ652(図5参照)がオンか否か判断され、オ
ンでステップs6にオフでステップs5に進む。ステッ
プs3,s4が共にオンで、ステップs6に達し、第3
センサ653がオンか否か判断され、オンでステップs
7にオフでA3の判定は誤判定としてステップs11に
進む。ステップs3,s4,s6が共にオンで、ステッ
プs7に達し、第4センサ664がオンか否か判断さ
れ、オンでステップs8にオフでA3の判定は誤判定と
してステップs12に進む。
【0029】ステップs3,s4,s6,s7が共にオ
ンで、ステップs8に達し、第5センサ665がオンか
否か判断され、オンでステップs9にオフでA3の判定
は誤判定として、検知不可の判定をし、判定不可表示灯
102を点灯させ、制御を終了させる。ステップs3,
s4,s6,s7,s8が共にオンで、ステップs9に
達し、第6センサ666がオンか否か判断され、オンで
ステップs10に達し、原稿サイズをA3と判定して判
定処理を終了し、オフでA3の判定は誤判定として、検
知不可の判定をし、判定不可表示灯102を点灯させ、
制御を終了させる。即ち、ここでは、ステップs3で原
稿サイズがA3と仮原稿サイズとして設定し、ステップ
s4,s6,s7,s8,s9が共にオンで、しかもA
3より小サイズ側での原稿有無の判定が全てオンであれ
ば、原稿サイズがA3の判定が誤判定したものでは無い
との確認が出来、判定制御手段B3として、今回の原稿
サイズはA3に確定される。一方、ステップs4,s
6,s7で何れかのセンサがオフであれば、A3の判定
は誤判定として、A3より小サイズのチェックに進み
(判定制御手段B3としての機能)、ステップs8,s
9では、原稿以外のものにより誤判定が生じたと見做し
て、判定不可表示灯102を点灯させる。
【0030】ステップs5では第2センサ652がオン
か否か判定し、オンでステップs13に、オフで原稿サ
イズはB4でないとしてステップs11に進む。ここ
で、ステップs5のYes側に進むとB4を仮原稿サイ
ズとして設定し、ステップs13,s14,s15,s
16によって確認判定処理を行う。ステップs13で
は、第3センサ653がオンか否か判断され、オンでス
テップs14にオフでステップs11に進む。ステップ
s5,s13が共にオンで、ステップs14に達し、第
4センサ664がオンか否か判断され、オンでステップ
s15にオフでステップs12に進む。ステップs5,
s13,s14が共にオンで、ステップs15に達し、
第5センサ665がオンか否か判断され、オンでステッ
プs16にオフでB4の判定は誤判定として、検知不可
の判定をし、判定不可表示灯102を点灯させ、制御を
終了させる。ステップs5,s13,s14,s15が
共にオンで、ステップs16に達し、第6センサ666
がオンか否か判断され、オンでステップs17に進み、
原稿サイズをB4として確認判定処理を終了し、オフで
B4の判定は誤判定として、検知不可の判定をし、判定
不可表示灯102を点灯させ、制御を終了させる。ステ
ップs11では、第4センサ664がオンか否か判定
し、オンでA4縦、横以下の小サイズと見做し、ステッ
プs18に、オフでステップs12に進む。
【0031】図11に示すように、ステップs18で
は、第5センサ665がオンか否か判断され、オンでス
テップs19にオフで縦、A4横以下の小サイズの判定
は誤判定としてステップs12に進む。ステップs1
1,s18が共にオンで、ステップs19に達し、第6
センサ666がオンか否か判断され、オンでステップs
20にオフでステップs12に進む。図8に示すよう
に、ステップs20では、第9センサ679がオンか否
か判断し、オンでステップs21に進み、A4横である
と確定し、制御を終了し、オフで原稿サイズは横A4で
ないとしてステップs22に進む。このように、ステッ
プs11,s18、s19,s20とYes側に進み第
4,5,6,9の各センサが連続してオンであれば、そ
の内の最大の原稿サイズはA4横で有ると確認判定でき
る。ステップs22では、第8センサ678がオンか否
か判断し、オンでステップs23に進み、A4縦である
と確定し、制御を終了し、オフで原稿サイズはA4縦で
ないとしてステップs24に進む。ここでは第4センサ
と第8センサ678のみがオンでその内の最大の原稿サ
イズはA4縦で有ると確認判定できる。ステップs24
では、第7センサ677がオンか否か判断し、オンでス
テップs25に進み、B5縦であると確定し、制御を終
了し、オフで原稿サイズは縦B5でないとしてステップ
s26に進み、A5縦であると確定し、制御を終了す
る。
【0032】ステップs12では第5センサ665がオ
ンか否か判断し、オンでステップs27(図13参照)
に進み、オフでステップs31(図14参照)に進む。
【0033】この場合、ステップs27では第6センサ
666がオンか否か判断し、オンでステップs28に進
み、オフでステップs31(図14参照)に進む。ステ
ップs28では第9センサ679がオンか否か判断し、
オンでステップs29に進み、ここでは第5センサ66
5及び第9センサ679が共にオンより原稿サイズをB
5横と確定し、オフでステップs30に進み、ここでは
第5センサ665がオンで第9センサ679がオフで原
稿サイズをB6縦と確定し、それぞれ、制御を終了させ
る。このように、ステップs12,s27、s28とY
es側に進み、第5,6,9の各センサが連続してオン
であれば、その内の最大の原稿サイズはB5横で有ると
確認判定できる。ステップs12よりステップs31に
達すると、ここでは第5センサ665がオフで、第6セ
ンサ666がオンか否か判断し、オンでステップs32
にオフでステップs33に進み、検知不可の判定をし、
判定不可表示灯102を点灯させ、制御を終了させる。
【0034】他方、ステップs31よりステップs32
に達すると、ここでは第5センサ665がオフ、第6セ
ンサ666がオンで、第8センサ678がオンか否か判
断し、オンでステップs34に進み原稿サイズをA5横
であると確定し、制御を終了し、オフでステップs35
に進む。このように、ステップs31,s32とYes
側に進み、第6,8の各センサが連続してオンであれ
ば、その内の最大の原稿サイズはA5横で有ると確認判
定できる。ステップs35では第7センサ677がオン
か否か判断し、オンでステップs36に進み、第6、第
7センサ677のみがオンより原稿サイズをB6横と確
定し、ステップs37では原稿サイズをB5横と確定
し、オフでステップs30に進み、ここでは第6センサ
666以外全てオフより原稿サイズをA6縦と確定し、
それぞれ、制御を終了させる。このように、この第1実
施例では、一度センサの原稿有無の情報を取り込み、サ
イズ判定を行った後(例えばステップs3、s5等)、
再度判定サイズ以下の小サイズでの原稿有無の判定用の
センサの出力を取り込み、これらの情報が全て、原稿有
りのオン信号であれば、サイズ判定が適正と見做し、オ
フ信号が有るとサイズ判定が不適正と見做し、更に小サ
イズの判定あるいはサイズ判定不可表示を行うので、原
稿サイズの判定精度を上げることが出来、信頼性が向上
する。このため、コンタクトガラス2上に原稿以外の物
が有ったような場合においても、APS,AMSモード
時の誤作動と見られやすい現象を無くし、的確なAP
S,AMSが行われることとなる。
【0035】次に、図1の複写機の制御装置の変形例を
説明する。この複写機の制御装置の変形例は図1の複写
機の制御装置に対して原稿サイズ判定プログラムのみが
相違し、その他の構成は同一のため、重複部材には同一
符号を付し、重複説明は省略する。図16の制御装置の
変形例における主制御装置68(図6参照)はステップ
a1で複写キー30のオン処理を待ち、複写キー30が
オン操作されると、原稿検知器65,66,67(図5
参照)を動作して、各センサの出力を全て取り込み、所
定のエリアにストアし、ホームポジション位置における
原稿Dのサイズを検知する処理に進む。
【0036】ステップa3に達すると、ここでは原稿検
知器65の第1センサ651の出力がオンか否か判断
し、オンでは、ステップa4にそうでないとステップa
5に進む。ステップa4では第2センサ652の出力が
オンか否か判断し、オンでは、ステップa6にそうでな
いとステップa7に進む。ステップa6に達すると、こ
こでは第3センサ653の出力がオンか否か判断し、オ
ンでは、ステップa8にそうでないとステップa9に進
む。ステップa8では第4センサ664の出力がオンか
否か判断し、オンでは、ステップa10にそうでないと
ステップa11に進む。ステップa10では第5センサ
665の出力がオンか否か判断し、オンでは、ステップ
a12にそうでないとステップa13に進む。ステップ
a12では第6センサ666の出力がオンか否か判断
し、オンでは、第1実施例で説明した図8のステップs
2にそうでないと図15に示すステップa14に進む。
即ち、第1乃至第6センサ651〜666が全てオンで
ステップs2に進む場合、原稿載置状態は正常と見做
し、ステップs2以下の第1実施例で行ったと同様の判
定に進むので、不用意に他の原稿が配置されることによ
る誤検知を確実に防げ、即ち、誤検出のチェックを二重
に行え、第6センサ666のみがオフでは明らかに原稿
載置状態が不適切と見做し、ステップa14でサイズ判
定不可表示を行い、制御を終了させる。
【0037】一方、第1乃至第4センサ651〜664
が全てオンでステップa10に達した場合、ここで第5
センサ665がオフであるとステップa13に進む。ス
テップa13では第6センサ666がオンか否か判断
し、オンでは第1実施例で説明した図8のステップs1
2での第5センサ665による再度の判断に進み、そう
でないとステップa14に進み、サイズ判定不可表示を
行い、制御を終了させる。第1乃至第3センサ651〜
653が全てオンでステップa8に達した場合、ここで
第4センサ664がオフであるとステップa11に進
む。ステップa11では第5センサ665がオンか否か
判断し、オンではステップa14に、オフではステップ
a13にそれぞれ進み、共に第6センサ666のオンか
否かの判断に進む。ここでオンでは共に第1実施例で説
明した図9のステップs12での第5センサ665によ
る再度の判断に進み、そうでないとステップa14に進
み、サイズ判定不可表示を行い、制御を終了させる。
【0038】第1乃至第2センサ651、652が全て
オンでステップa6に達した場合、ここで第3センサ6
53がオフであるとステップa9に進む。ステップa9
では第4センサ664がオンか否か判断し、オフでは上
述のステップa11以下の処理に進み、オンではステッ
プa15に達して、第5センサ665のオンか否かの判
断に進む。ステップa15でオフでは上述のステップa
13以下の処理に進み、オンであるとしてステップs1
6に達すると、第6センサ666がオンか否か判断し、
オンでは第1実施例で説明した図9のステップs11で
の第4センサ664による再度の判断に進み、そうでな
いとステップa14に進み、サイズ判定不可表示を行
い、制御を終了させる。第1センサ651がオンでステ
ップa4に達した場合、ここで第2センサ652がオフ
であるとステップa7に進む。ステップa7では第3セ
ンサ653がオンか否か判断し、オフでは上述のステッ
プa9以下の処理に進み、オンではステップa17に達
して、第4センサ664のオンか否かの判断に進む。ス
テップa17でオフでは上述のステップa11以下の処
理に進み、オンであるとステップs18に進む。ここで
は、第5センサ665がオンか否か判断し、オフでは上
述のステップa13以下の判断に進み、オンではステッ
プa19に進む。ここでは、第6検知器666がオンか
否か判断し、オンでは第1実施例で説明した図9のステ
ップs11での第4センサ664による再度の判断に進
み、そうでないとステップa14に進み、サイズ判定不
可表示を行い、制御を終了させる。
【0039】第1センサ651がオフでステップa5に
達した場合、ここで、第2センサ652がオフでは上述
のステップa7以下の制御に進み、オンでステップa2
0に達したとする。このステップa20では第3検知器
653がオンか否か判断し、ここで第3センサ653が
オフであると上述のステップa9以下の処理に進み、オ
ンではステップa21に進む。ステップa21では第4
センサ664がオンか否か判断し、オフでは上述のステ
ップa11以下の処理に進み、オンではステップa22
に進む。ここでは第5センサ665のオンか否かを判定
し、オフでは上述のステップa13以下の処理に進み、
オンであるとステップs23に進む。ここでは、第6セ
ンサ666がオンか否か判断し、オンでは第1実施例で
説明した図9のステップs5での第2センサ652によ
る再度の判断に進み、そうでないとステップa14(図
15参照)に進み、サイズ判定不可表示を行い、制御を
終了させる。このように図16の制御装置の変形例で
は、最初に一度センサの情報を全て読み込み、原稿無し
(オフ信号)の信号を出力するセンサが無いと、第1実
施例で説明した図9の内のステップs2に進んで、第1
実施例と同様の原稿サイズ判定を最初から行う。
【0040】一方、原稿無し(オフ信号)の信号を出力
するセンサが有ると、そのセンサの検出する原稿サイズ
より小サイズの原稿サイズを検出するセンサによるオン
オフ判定を再度行うべく、図9の内のステップs5,s
11,s122に選択的に進み、第1実施例と同様に原
稿サイズ判定を行う。このように、オフ信号を出力する
センサが検出する原稿サイズより小サイズ側で各センサ
が連続してオンとなると、再度オフ信号を出力するセン
サの検出を繰り返すので、ここでの制御装置の変形例で
はより検出精度の高い、信頼性の有る原稿サイズの検出
が可能と成る。上述のところにおいて、複写機の制御装
置は図4に示したように、第1原稿サイズ判定手段A1
と、第2〜第n原稿サイズ判定手段A2〜Anと、仮原
稿サイズ設定手段B1と、確認判定手段B2と、判定制
御手段B3としての各機能を達成できるものとして説明
した。これに対し、図17や図18のような簡略化した
制御機能のみを設定しても良い。図17の複写機の制御
装置は、図4に示した複写機の制御装置の制御機能を簡
略化したもので、まず、複数の反射式または透過式セン
サS1,S2・・・・より原稿有無の各検知信号を取り
込み、その上で、以下の制御機能を達成する。
【0041】即ち、この場合の、複写機の制御装置は、
第1原稿サイズ判定手段A1として、各検知信号に基づ
き最も大サイズ側の第1原稿サイズと見做せるか否かの
判定をし、第2〜第n原稿サイズ判定手段A2〜Anと
して、第1原稿サイズに対して順次小さい第2〜第n原
稿サイズと見做せるか否かの判定を順次行い、仮原稿サ
イズ設定手段B1として、各原稿サイズ判定手段からの
各判定信号の内で最大サイズとなる判定信号により仮原
稿サイズを設定し、確認判定手段B2として、仮原稿サ
イズより小サイズ原稿の有無を確認判定し、判定制御手
段B3’として、確認判定手段B2より全て原稿有りの
確認判定信号を受け取ると、仮原稿サイズを判定原稿サ
イズに決定する。ここでの判定制御手段B3’の機能
は、例えば、上述のステップs3〜s10や、ステップ
s5,s13〜s17の各制御処理により達成される。
【0042】この場合も、原稿サイズを自動的に検知す
る制御処理を上述の図9〜図14で説明したと同様に行
うことと成り、判定原稿サイズの検出精度を高くでき、
信頼性の有る原稿サイズの検出が可能と成る。図18の
複写機の制御装置は、図4に示した複写機の制御装置の
制御機能をより簡略化したもので、まず、複数の反射式
または透過式センサS1,S2・・・・より原稿有無の
各検知信号を取り込み、その上で、以下の制御機能を達
成する。
【0043】即ち、この場合の、複写機の制御装置は、
第1原稿サイズ判定手段A1として、各検知信号に基づ
き最も大サイズ側の第1原稿サイズと見做せるか否かの
判定をし、第2〜第n原稿サイズ判定手段A2〜Anと
して、第1原稿サイズに対して順次小さい第2〜第n原
稿サイズと見做せるか否かの判定を順次行い、判定制御
手段B3”として、最も小サイズ側の第n原稿サイズよ
り第1原稿サイズに向けて順次原稿有りの判定信号が連
続する範囲より、判定原稿サイズを決定する。
【0044】ここでの判定制御手段B3”の機能は、例
えば、上述のステップs11,s18〜s21や、ステ
ップs12,s27〜s29の各制御処理により達成さ
れる。この場合も、原稿サイズを自動的に検知する制御
処理を上述の図9〜図14で説明したと同様に行うこと
と成り、判定原稿サイズの検出精度を高くでき、信頼性
の有る原稿サイズの検出が可能と成る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明は、判
定原稿サイズの検出に当たり、各センサでの原稿の有無
の見做し判定を行い、最も小サイズ側の第n原稿サイズ
より第1原稿サイズに向けて順次原稿有りの判定信号が
連続する範囲を求め、その内で最大の設定原稿サイズを
判定原稿サイズとして決定するので、原稿サイズの判定
精度や信頼性を向上させることができる。第2の発明
は、判定原稿サイズの検出に当たり、各センサでの原稿
の有無の見做し判定を行い、見做判定された内で最大の
設定原稿サイズを仮原稿サイズとし、更に、仮原稿サイ
ズより小サイズ原稿の有無を再度確認判定し全て原稿有
の確認を受けた時に仮原稿サイズを判定原稿サイズに決
定するので、判定原稿サイズの判定精度や信頼性を向上
させることができる。
【0046】第3の発明は、判定原稿サイズの検出に当
たり、各センサでの原稿の有無の見做し判定を行い、見
做判定された内で最大の設定原稿サイズを仮原稿サイズ
とし、更に、仮原稿サイズより小サイズでの判定信号が
原稿無しであると、同原稿無しのサイズでの原稿有無の
判定を再実行させ、一方、全て原稿有では仮原稿サイズ
を判定原稿サイズに決定するので、判定原稿サイズの判
定精度や信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての複写機等の制御装置
の要部断面図である。
【図2】図1の複写機等の制御装置が装備された複写機
の概略斜視図である。
【図3】図1の複写機等の制御装置が装備された複写機
の概略断面図である。
【図4】図1の複写機等の制御装置の機能ブロック図で
ある。
【図5】図1の複写機等の制御装置が装備された複写機
のコンタクトガラス上に表示された各原稿サイズの基準
位置を示す説明図である。
【図6】図1の複写機等の制御装置が装備された複写機
の制御装置のブロック図である。
【図7】図1の複写機等の制御装置が装備された複写機
の操作パネルの拡大平面図である。
【図8】図1の複写機等の制御装置で用いるの原稿サイ
ズ判別用のデータをオンオフ表示する図である。
【図9】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判定
プログラムのフローチャートである。
【図10】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判
定プログラムのフローチャートである。
【図11】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判
定プログラムのフローチャートである。
【図12】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判
定プログラムのフローチャートである。
【図13】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判
定プログラムのフローチャートである。
【図14】図1の複写機等の制御装置で用いるサイズ判
定プログラムのフローチャートである。
【図15】図1の変形例としての複写機等の制御装置で
用いるサイズ判定プログラムのフローチャートである。
【図16】図1の変形例としての複写機等の制御装置で
用いるサイズ判定プログラムのフローチャートである。
【図17】本発明の他の実施例としての複写機等の制御
装置の機能ブロック図である。
【図18】本発明の他の実施例としての複写機等の制御
装置の機能ブロック図である。
【図19】従来の原稿サイズ検知装置の要部概略斜視図
である。
【符号の説明】
1 基枠 2 コンタクトガラス 3 圧板 4 感光体ドラム 10 帯電装置 12 露光装置 13 現像装置 29 操作パネル 30 複写キー 41 第1キャリッジ 68 主制御装置 65〜67 原稿検知器 651〜653 第1〜第3センサ 664〜666 第4〜第6センサ 677〜679 第7〜第9センサ 98,99 第1第2補助制御装置 91〜93 モータ D 原稿
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/00 303 G03G 15/00 107 G03B 27/58 - 27/64 H04N 1/04 106

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンタクトガラス上に置かれた原稿に光照
    射する複数の反射式または透過式センサより原稿有無の
    各検知信号を全て取り込み、各検知信号の組合せにて大
    小異なる複数の設定原稿サイズの内の何れかを判定する
    複写機等の制御装置において、上記各検知信号に基づき
    最も大サイズ側の第1原稿サイズと見做せるか否かの判
    定をする第1原稿サイズ判定手段と、この第1原稿サイ
    ズ判定手段に対して順次小さい第2〜第n原稿サイズと
    見做せるか否かの判定をする第2〜第n原稿サイズ判定
    手段と、最も小サイズ側の第n原稿サイズより第1原稿
    サイズに向けて順次原稿有りの判定信号が連続する範囲
    より、判定原稿サイズを決定する判定制御手段とを有す
    ることを特徴とする複写機等の制御装置。
  2. 【請求項2】コンタクトガラス上に置かれた原稿に光照
    射する複数の反射式または透過式センサより原稿有無の
    各検知信号を全て取り込み、各検知信号の組合せにて大
    小異なる複数の設定原稿サイズの内の何れかを判定する
    複写機等の制御装置において、上記各検知信号に基づき
    最も大サイズ側の第1原稿サイズと見做せるか否かの判
    定をする第1原稿サイズ判定手段と、この第1原稿サイ
    ズ判定手段に対して順次小さい第2〜第n原稿サイズと
    見做せるか否かの判定をする第2〜第n原稿サイズ判定
    手段と、上記各原稿サイズ判定手段からの各判定信号の
    内で最大サイズとなる判定信号により仮原稿サイズを設
    定する仮原稿サイズ設定手段と、上記仮原稿サイズより
    小サイズ原稿の有無を確認判定する確認判定手段と、上
    記確認判定手段より全て原稿有の確認判定信号を受ける
    と上記仮原稿サイズを判定原稿サイズに決定する判定制
    御手段とを有することを特徴とする複写機等の制御装
    置。
  3. 【請求項3】コンタクトガラス上に置かれた原稿に光照
    射する複数の反射式または透過式センサより原稿有無の
    各検知信号を全て取り込み、各検知信号の組合せにて大
    小異なる複数の設定原稿サイズの内の何れかを判定する
    複写機等の制御装置において、上記各検知信号に基づき
    最も大サイズ側の第1原稿サイズと見做せるか否かの判
    定をする第1原稿サイズ判定手段と、この第1原稿サイ
    ズ判定手段に対して順次小さい第2〜第n原稿サイズと
    見做せるか否かの判定をする第2〜第n原稿サイズ判定
    手段と、上記各原稿サイズ判定手段からの各判定信号の
    内で最大サイズとなる判定信号により仮原稿サイズを設
    定する仮原稿サイズ設定手段と、上記仮原稿サイズより
    小サイズ原稿の有無を確認判定する確認判定手段と、上
    記確認判定手段より原稿無しの確認判定信号を受け取る
    と、同原稿無しの判断をした原稿サイズ判定手段での原
    稿有無の見做し判定を再実行させ、一方、全て原稿有の
    確認判定信号を受けると上記仮原稿サイズを判定原稿サ
    イズに決定する判定制御手段とから成ることを特徴とす
    る複写機等の制御装置。
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