JP3433978B2 - 入出力制御装置 - Google Patents

入出力制御装置

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JP3433978B2
JP3433978B2 JP18949593A JP18949593A JP3433978B2 JP 3433978 B2 JP3433978 B2 JP 3433978B2 JP 18949593 A JP18949593 A JP 18949593A JP 18949593 A JP18949593 A JP 18949593A JP 3433978 B2 JP3433978 B2 JP 3433978B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/10Program control for peripheral devices
    • G06F13/105Program control for peripheral devices where the programme performs an input/output emulation function

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部記憶装置へのデー
タの記録方式に係り、特に、情報処理装置側で扱う形式
とは異なるレコード形式の外部記憶装置へアクセスする
ことを可能とする入出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、外部記憶装置への記録形式とし
て、例えば、直接アクセス記憶装置である磁気ディスク
装置においては、磁気ヘッドが位置付けられるトラック
への記録方式として、各トラックを一定バイト長のセク
タに分割しておいて、セクタ単位にデ−タを読み書きす
るセクタ方式(固定長レコ−ド方式)と、トラックの任
意の位置から任意の長さの(物理)レコ−ドを、そのレ
コ−ドを識別する情報(カウント部、キ−部)とともに
記録するバリアブル方式がある(可変長レコ−ド方
式)。図19(a)(b)に固定長レコードと可変長レ
コードの例を示す。直接アクセス記憶装置のレコード形
式としては、この他に図19(c)に示したような不定
長レコードがある。固定長レコード形式は、ファイル中
の全ての論理レコードが同じ長さを有する形式である。
可変長レコード形式は、各レコードの長さが異なってお
り、レコード毎に長さを示すフィールドが必要である。
不定長レコード形式は、可変長レコードの一種である
が、レコードの長さを示すフィールドを有しない。ま
た、記録に当たって複数のレコードを1つのブロックと
してブロック化し、ブロック単位で記録媒体に書き込
み、読み出しをすることで記録媒体におけるレコード間
ギャップを減らすことが行われる。ブロック化されたレ
コードをブロック化レコードという。1ブロックのこと
を物理的に読み書きの行われるレコードという意味で物
理レコードといい、1ブロックを構成する各レコードを
論理レコードという。1物理レコード中の論理レコード
数をブロック化係数といい、ブロック化係数が1である
物理レコードを非ブロック化レコードという。
【0003】固定長レコードでは、ブロック化レコー
ド、非ブロック化レコードのいずれも扱える。可変長レ
コードでは、ブロック化レコード、非ブロック化レコー
ドのいずれも扱えるが、ブロック化レコードでは、論理
レコードの数やブロックの長さはブロック毎に様々であ
る。不定形式レコードでは、非ブロック化レコードとし
てデータを扱う。データブロックの形式を図20に示
す。
【0004】また、磁気テープ装置においても、固定長
レコード(F形式:Fixed length rec
ord)、可変長レコード(V形式:Variable
length record)、不定長レコード(U
形式:undefinedrecord)等各種のもの
が使用されている。
【0005】このように種々のレコード形式が存在し、
外部記憶装置毎に異なっているため、外部記憶装置をア
クセスする装置は、使用する外部記憶装置の記録形式毎
に、データを記録する手段を持たねばならなかった。
【0006】特に、MVS(Multiple Vir
tual Storage)やMSP(Multi d
imentional System)などの大型汎用
計算機用オペレーティングシステムや、その上で動作す
るアプリケーションプログラムは、データを格納する磁
気ディスク装置として可変長形式のものを前提として作
成されているので、大幅な改造なしに高性能、小型、安
価な固定長形式の磁気ディスク装置を用いることができ
なかった。このためシステム全体としても、大型、高価
なものにならざるを得なかった。
【0007】本件に関連して、特開昭60−41124
号の磁気ディスク装置が知られているが、これは、磁気
ディスク制御装置内に記録形式変換機構を設け、固定長
形式の磁気ディスク装置を、可変長形式のアクセス手段
でアクセス可能とするものである。
【0008】これは、可変長形式のアクセス手段でアク
セス要求のあったトラックに対応する固定長形式のトラ
ックを磁気ディスク装置より読みだし、このデータに対
して指示された処理を行なう。トラックに書き込みがあ
った場合は、処理後、該トラックの内容を磁気ディスク
装置上に書き戻すというものである。
【0009】特開昭60−41124号の磁気ディスク
装置は、固定長形式のデータのみを扱い得るものであ
り、本体装置上のソフトウェアは可変長形式のデータの
みを扱い得る。
【0010】そして、磁気ディスク制御装置に可変長形
式と固定長形式の変換機構を内蔵し、ソフトウェアに対
し、固定長形式の磁気ディスク装置を可変長形式の磁気
ディスク装置と見せることで、ソフトウェア5による磁
気ディスク装置1へのアクセスを可能としている。
【0011】ソフトウェアは、外部記憶装置にアクセス
を行なう場合、1つあるいは複数のコマンドより構成さ
れるコマンド列によって外部記憶装置に対する指示を本
体装置上の主記憶装置に記述する。そして、このコマン
ド列の先頭アドレス、外部記憶装置の装置番号などを、
チャネル装置に与えると、チャネル装置はコマンド列で
示されたコマンドを順次磁気ディスク制御装置に送り、
磁気ディスク装置に対する処理を行なう。
【0012】コマンドを受け取った磁気ディスク制御装
置は、受け取ったコマンドを形式変換機構中のコマンド
実行部に与え、順次コマンドを実行させる。ここでコマ
ンド実行部は、アクセスしようとするトラックがメモリ
上にあれば、このメモリ上のデータに対して処理を行な
う。だがメモリ上にない場合は、データ転送部によって
対応するトラックをメモリ上に読込んだ後、処理を行な
う。ここでメモリ上のデータは、コマンド列の処理が終
了した時点、あるいは新たなトラックを読み込む前に磁
気ディスク装置上の相当するトラックへ書き戻す。
【0013】しかし、この形式では、磁気ディスク制御
装置上で記録形式変換を行うため、記録形式変換が必要
なすべての磁気ディスク制御装置上に、記録形式変換機
構を設けなければならない。さらに、磁気ディスク制御
装置をアクセスする装置からは1個ずつコマンドが送ら
れてくるため、複数のコマンドを同時に処理できない等
の問題があった。
【0014】また、特開平4−7759号:データファ
イル形式変換装置や、特開平1−51523号:ファイ
ル編成方式も、記録形式を変換するものであるが、外部
記憶上に記録されるデータセット内のデータ形式の変換
に関するものであり。本発明で解決しようとする、外部
記憶装置の属性によって決定される記録形式の変換には
使用することができない。
【0015】本発明は、以上の課題に鑑みなされたもの
で、外部記憶装置の種類に関わらず記録方式の変換を容
易に行えるようにすることを課題とする。また、外部記
憶装置とのデータの書き込み・読み出しはできるだけ迅
速かつ効率よく行う必要がある。本発明は、前記記録方
式の変換を含め、外部記憶装置の制御を効率よく行うこ
とを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、以下の手段を採った。すなわち、本発明
では、外部記憶装置をアクセスする情報処理装置側に記
録方式の変換機構を設け、任意の記録形式でアクセス可
能な単一あるいは複数の種類の外部装置を、アクセス装
置側の持つ単一の方式でアクセス可能とした。
【0017】このため、外部記憶装置ごとに前記のよう
なデータ記録形式変換機構を設ける必要がなくなった。
ここで、データ記録形式変換機構では、磁気ディスク装
置における例えば、固定長レコード形式を、情報処理装
置側のソフトウェアが扱う可変長レコード形式に変換す
る。換言すれば、固定長レコード形式を可変長レコード
形式にみなして(エミュレート)して扱う。このため
に、可変長レコードの記録フォーマットと、固定長レコ
ードの記録フォーマットとの対応関係を、変換テーブル
として備えておく。この変換テーブルは、記録形式の異
なる外部記憶装置毎に備える。外部記憶装置への書き込
みにあたって、情報処理装置からの可変長レコードは、
この変換機構に取り込まれ、前記変換テーブルを参照し
て固定長レコード形式に変換され、対応する外部記憶装
置に書き込まれる。これとは逆に、外部記憶装置からの
読み出しにあたっては、外部記憶装置からの固定長レコ
ードは、変換機構に取り込まれ、前記変換テーブルを参
照して可変長レコード形式に変換され、情報処理装置側
のアプリケーションで利用される。
【0018】本発明では、さらに、コマンド列上の複数
個のコマンドを先読みする手段を設けた。これにより、
複数個のコマンドの一括処理、外部記憶装置よりの読み
込みなしの処理、すなわち、個々の処理の都度、いちい
ち外部記憶装置からデータを読み込む必要がないように
すること、などの高速化手段が使用可能となった。
【0019】すなわち、外部記憶装置への1ないし複数
個のコマンドが特定形式のものであることを検出する特
定形式コマンド列検出部と、この特定形式コマンド列検
出部が特定形式コマンド列を検出した場合に複数個のコ
マンドを一括して実行する一括処理手段とを備えること
で、外部記憶装置への入出力が高速となる。
【0020】ここで、特定形式コマンド列は、頻繁に実
行されるコマンド列等を選択して、予め特定形式コマン
ド列登録手段に登録し、特定形式コマンド列検出手段
は、この特定形式コマンド列登録手段を参照して、与え
られたコマンドが特定形式であるか否かを検出するよう
にすることが可能である。
【0021】また、コマンド列のパターンを検出し、そ
のパターンが例えば3回出現したら、そのパターンのコ
マンド列を特定形式コマンド列であるとして前記特定形
式コマンド列登録手段に登録する特定形式コマンド列認
定手段を設けるようにしてもよい。
【0022】さらに、形式変換機構上に複数個のデータ
を格納する手段、たとえばバッファ・メモリ、キャッシ
ュ・メモリを設けて、処理対象のデータを外部記憶装置
からここに一旦格納し、ここでレコード形式の変換処理
を行い、処理が終了したら外部記憶装置へ書き込むこと
で、外部記憶装置へのアクセス回数を削減した。
【0023】また、ビジー管理、エラー管理を行う手段
を本変換機構内に設け、ビジー、エラーのソフトへの報
告、ソフトの対応処理量を削減した。これらにより高速
化を図った。
【0024】なお本発明において変換対象とする記録形
式とは、可変長/固定長間、異なる格納データなどデー
タ配置に関するものであり、コード体系などは含まれな
い。しかし、本発明とコード対系の変換などをも組み合
わせて用いた場合であっても、本発明の趣旨を何等損な
うものではない。
【0025】ところで、前記情報処理装置本体と外部記
憶装置との間では、チャネル装置を介して、外部記憶装
置へのデータ書き込み、読み出しを行っている。チャネ
ルが実行する入出力指令語をチャネルコマンドといい、
外部記憶装置へのデータ転送用として、たとえば、RE
AD、WRITE等がある。
【0026】コンピュータ資源の有効利用を図る意味で
複数のオペレーティングシステムを一台の計算機で動作
させることが要求されている。このため、仮想計算機が
提供されているが、仮想計算機を実現するために、CP
U命令及び、I/O命令の中でも入出力要求であるチャ
ネルコマンド列のシミュレーション処理は高速に処理す
る必要がある。
【0027】そこで、本発明では、前記情報処理装置に
おいて、シミュレーションしようとするチャネルコマン
ド列が、特定形式チャネルコマンド列かどうかを判断す
るための特定形式チャネルコマンド列検出用データマッ
プと、この特定形式チャネルコマンド列検出用データマ
ップを使用して特定形式のチャネルコマンド列を検出す
る手段と、特定形式チャネルコマンド列検出手段によ
り、特定形式のチャネルコマンド列が検出された場合
に、特定形式チャネルコマンド列全体を一括してシミュ
レーションする手段とを設け、特定形式のチャネルコマ
ンド列を高速に処理することとしている。
【0028】次に、直接アクセスすべき外部記憶装置の
トラックデータを展開するメモリを備え、このメモリ上
に前記トラックデータを展開してチャネルコマンド列の
エミュレーションを行う処理方式において、処理すべき
レコードの検索ポインタ、当該ポインタの内容を補正す
べきかどうかの補正表示、さらに最後に処理するレコー
ドの処理部分(制御部,データ部)を識別する手段を設
けた。これにより、目的レコードを高速に検索できる。
【0029】そして、アクセスするトラックがメモリ上
に既に展開済か否かの識別手段と、チャネルコマンド列
をもとにトラック内の先頭レコードから書き直す処理か
否かの識別手段、さらに疑似トラックデータを生成する
手段を設け、トラック内のデータ創成処理/データ復元
処理/データ初期化処理などの全面書き直し要求の場合
は、疑似トラックデータについて全面書き直しを行うよ
うにして高速に処理するようにした。
【0030】ところで、コンピュータ処理において、膨
大なデータベースを格納する外部記憶装置へのアクセス
処理において、アクセスの高速化、並びに高信頼性は非
常に重要な要件である。アクセスの高速化については、
外部記憶装置に格納されるトラックデータをメモリ上に
展開して、メモリ上でアプリケーションからのアクセス
処理方式において、アクセスの高速化という特長を損な
うことなく、データの信頼性をより高める技術が必要で
ある。
【0031】従来のトラックエミュレーション処理にお
けるデータの高信頼性施策は、オペレーティングシステ
ムが制御する多重化ボリューム処理に対応して、多重化
された各々のボリュームにエミュレーション処理を重複
して行うことで実現されている。また別の施策として
は、オペレーティングシステムと無依存に、外部記憶装
置自身に多重化ボリューム制御の機構を設け、トラック
エミュレーション処理で必要となる。トラックデータの
外部記憶装置からの読み込み、さらに更新されたデータ
の外部記憶装置への反映において、外部記憶装置自身
が、多重化している各々のボリュームをアクセスするこ
とで実現されている。
【0032】ここで、個々の磁気ディスクパックや磁気
テープのように、一つの単位として取付け、取り外しが
可能な記録媒体をボリュームという。本発明では、オペ
レーティングシステムが持つ多重化ボリューム制御とト
ラックエミュレーション処理が連携し、前述した問題点
を全て解決し、メモリ容量の削減、オーバヘッドの削
減、システムコストの削減、外部記憶装置並びに外部記
憶制御装置のいずれにも対応する耐故障性を実現するた
めに、オペレーティングシステムが有する多重化ボリュ
ーム制御において、多重化ボリュームを構成する装置番
号とそれらを代表する名称を付加した構成情報を設け、
該構成情報を作成してトラックエミュレーション処理に
通知する手段と、該構成情報をトラックエミュレーショ
ン処理の内部に保持する手段と、さらに、該構成情報を
もとにして、アクセスする外部記憶装置を選択(データ
の読み込み処理では多重化ボリュームを構成するいずれ
かの装置、データの書き込み処理では多重化ボリューム
を構成する全ての装置)する手段と、多重化ボリューム
を代表する名称でトラックデータを展開するメモリを管
理する手段を設け、エミュレーション処理の高速化と、
記録するデータの高信頼性を、低コスト、省資源にて実
現することとした。
【0033】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を図面を参照して
説明する。 <実施例1> 図1は本発明に係る入出力制御装置の構成を示す図であ
る。 {構成の概要} 本実施例の装置は、このシステム図において、外部記憶
装置1に対し、チャネル装置8を介してデータを入出力
する際の処理の効率化を図るもので、中央処理装置(C
PU)を備えた情報処理装置本体10側に、記録形式変
換機構4を設けたことを特徴とする。
【0034】より具体的な構成を図2に示す。ここで
は、コンピュータの中央処理装置上に、ソフトウェア
5、主記憶装置7、記録形式変換機構4、チャネル装置
8を設けてある。そして、チャネル装置8は外部記憶装
置1に接続され、データの書き込み、読み出しを行う。
なお本実施例では、外部記憶装置1として、直接アクセ
ス記憶装置である磁気ディスクを例に取って説明する
が、光ディスクなど他の外部記憶装置においても、本発
明は適用可能である。 <レコード形式の変換機構>ここで外部記憶装置1は、
固定長レコード形式のデータを扱うものとする。これに
対し、前記ソフトウェア5は可変長レコード形式のデー
タのみを扱うものとする。従って、ソフトウェアが外部
記憶装置に記憶されたデータをアクセスする場合、レコ
ード形式の整合性を確保する必要がある。
【0035】このソフトウェア5は、外部記憶装置1に
アクセスを行なうとき、外部記憶装置1に対する指示を
本体装置10上の領域、ここでは主記憶装置7に記述す
る。この外部記憶装置1に対する指示は、1つあるいは
複数のコマンドより構成されるコマンド列6からなる。
なお、前記指示の書き込み領域は主記憶装置7でなく、
I/Oバッファ装置等の専用の機構でもよい。
【0036】前記形式変換機構4は、コマンド列が記録
されている主記憶装置7を直接アクセス可能である。こ
の形式変換機構4は、コマンド読み込み部40、このコ
マンド読み込み部40で読み込んだコマンドを実行する
コマンド実行部41、コマンド実行部に接続されたバッ
ファ42、バッファ42に接続されたデータ転送部43
を備えている。
【0037】コマンド列の実行により、ソフトウェア上
で扱っている可変長レコード形式のデータを、外部記憶
装置に書き込み、あるいは読み出しするとき、形式変換
機構4では、可変長レコード形式のデータを固定長レコ
ード形式であるとみなして、外部記憶装置における固定
長レコード形式のトラックへの書き込み、あるいは、読
み出しを行う。
【0038】その場合、可変長レコード形式のレコード
部分のみならず、そのレコードを識別するための情報、
例えば、カウント部、キー部もそのまま、固定長データ
として扱う。これが形式変換機構4におけるエミュレー
ションである。
【0039】より具体的には、データ記録形式変換機構
4では、情報処理装置側のソフトウェアが生成したたと
えば可変長レコードを、磁気ディスク装置における固定
長レコード形式に変換するために、たとえば、図3のよ
うに、可変長レコードの記録フォーマットと、固定長レ
コードの記録フォーマットとの対応関係を、変換テーブ
ルとして備えておく。
【0040】図3において、(a)は固定長レコード形
式、(b)は可変長レコード形式である。21は固定長
データを記録する固定長データエリア、22はカウント
部、23はキー部、24はデータ部である。
【0041】この変換テーブルは、記録形式の異なる外
部記憶装置毎に備える。外部記憶装置への書き込みにあ
たって、情報処理装置からの可変長レコードは、この変
換機構に取り込まれ、前記変換テーブルを参照して固定
長レコード形式に変換され、対応する外部記憶装置に書
き込まれる。これとは逆に、外部記憶装置からの読み出
しにあたっては、外部記憶装置からの固定長レコード
は、変換機構に取り込まれ、前記変換テーブルを参照し
て可変長レコード形式に変換され、情報処理装置側のア
プリケーションで利用される。
【0042】また、前記コマンド読み込み部40は、カ
レントポインタ400、先読みポインタ401、アクセ
スパターン402、およびパラメータ記録部403を内
部に有する。ここでアクセスパターン402は、複数備
えることが可能である。 <実施例の動作例>ソフトウェア5は、外部記憶装置1
にアクセスを行う場合、前記コマンド列6よりなる指示
を主記憶装置7に記述する。次いで、ソフトウェア5
は、外部記憶装置1にアクセスを行なう際、このコマン
ド列6の先頭アドレス61,外部記憶装置1の装置番号
62などを、形式変換機構4に与える。
【0043】処理要求が入ると、形式変換機構4中のコ
マンド読み込み部40は前記コマンド列先頭アドレス6
1をカレントポインタ400にセットする。コマンド読
み込み部40は、このカレントポインタ400をインク
リメントしながら、カレントポインタ400で示された
主記憶装置7上のコマンドを順次読み込み、これをコマ
ンド実行部41に与えて実行させる。
【0044】ここでコマンド実行部41は、アクセスし
ようとするデータがバッファ42上にあれば、このバッ
ファ42上のデータに対してレコード形式の変換処理を
行なう。しかし、アクセスしようとするデータがバッフ
ァ42上にない場合は、データ転送部43によって装置
番号62で指示された外部記憶装置1へアクセスし、対
応するデータをバッファ42上に読込んだ後、レコード
形式の変換処理を行なう。
【0045】コマンド読み込み部40は、アクセスパタ
ーン402の先頭のコマンドと一致するコマンドをカレ
ントポインタ400で示されるアドレスより読み込んだ
場合、このコマンドを直ちにコマンド実行部41に送ら
ず、以降のコマンドをアクセスパターンと比較する。
【0046】すなわち、先読みポインタ401にカレン
トポインタ400の値をセットする。そして、先読みポ
インタ401をインクリメントしながら、該ポインタ4
01で示されるコマンドを順次読み込み、アクセスパタ
ーン402と比較する。
【0047】同時に、以後の処理のために、読み込んだ
コマンドのパラメータをパラメータ記録部403に記録
する。なお、コマンドのパラメータとは、外部記憶装置
の動作条件、外部記憶装置内のアドレス、主記憶上のア
ドレスを示し、データ転送の転送元と転送先の位置を表
す。
【0048】前記手段によって、先読みしたコマンド列
がアクセスパターン402と一致しないことが判明した
ならば、コマンド読み込み部40は先読みを中止し、カ
レントポインタ400で示されたコマンドをコマンド実
行部41に送り、以後、1個ずつコマンドを実行してい
く。
【0049】ここで、アクセスパターン402の一部と
一致した場合でも、一括処理によって処理の高速化が可
能な場合は、後述する一致した場合の処理を行なう。前
記手段によって、先読みしたコマンド列がアクセスパタ
ーン402のうち一括処理を行なうアクセスパターンと
一致した場合、一括処理の内容をコマンドとしてコマン
ド実行部41に送り、これら複数のコマンドを一括して
実行する。この際、パラメータとしてはパラメータ記録
部403上の情報を用いる。
【0050】前記手段によって、先読みしたコマンド列
がアクセスパターン402の内、外部記憶装置1よりの
読み込みが不要なものと一致した場合、バッファ42上
にデフォルトデータを作成した後、カレントポインタ4
00で示されたコマンドをコマンド実行部41に送り、
以降の処理を行う。
【0051】なお、このアクセスパターンは、例えば磁
気ディスク装置における、トラック全体のフォーマット
処理などである。例えば、可変長レコード形式の磁気デ
ィスク装置におけるフォーマット処理では、HA(ホー
ムアドレス),R0(レコードゼロの意味)等、一部の
フィールドを除いて処理を行なう場合が多い。
【0052】しかし、これらの情報を破壊することは許
されないため、前記の方法では読み込みなしの処理が不
可能である。すなわち処理にあたって、前記HA、R0
等の情報をいったん外部記憶装置から情報処理装置の本
体側に読み込んでおいてから処理することで、該情報が
破壊された場合でも、外部記憶装置には元の情報が残っ
ているようにしている。
【0053】このような処理では、処理の都度、データ
の読み込みが必要となり、処理の高速化を図れない。そ
こで、外部記憶装置上にこれらの情報を記録する領域を
設け、読み込みなしの処理によって、該情報がデフォル
トデータによって破壊された場合でも、該情報が保存さ
れているようにする。 <外部記憶装置として磁気ディスクを使用した場合>図
4に前記手段を磁気ディスク上を例として説明する。
【0054】図4(a)は、磁気ディスク装置への記録
形式を示したもので、90はバッファ上の記録形式、9
1は磁気ディスク上の記録形式を示す。このように、磁
気ディスク上のトラック92を格納するデータ領域91
0の直前に、HA,R0を格納する保存領域911が設
けられている。
【0055】図4(b)に示すように、HA,R0等が
更新された場合は、HA,R0はデータ領域910に書
き戻されると同時に、保存領域911へ書き込まれる。
次に、HA,R0を除くフォーマット処理が行なわれる
と、HA,R0はデオフォルトデータに置き換えられる
が、これらの情報はデータ領域910に書き戻されるの
みで、保存領域911に書き換えられない。
【0056】該トラックを読み込む場合は、図4(c)
に示すようにデータ領域910の情報をバッファ90上
に読み込むが、さらにHA,R0など保存領域911に
保存されている情報については、保存領域911の情報
を用いるようにする。これにより、HA,R0などを参
照時に、以前更新されたデータを問題なく使用可能とな
る。
【0057】このように、本発明の形式変換機構を情報
処理装置本体側に設けたことで、異なるレコード形式の
外部記憶装置を単一のアクセス手段で高速に扱えるよう
になった。
【0058】特にこれを固定長レコード形式の磁気ディ
スク装置や光ディスク装置などへの可変長レコード形式
によるアクセスに使用した場合、高速,小型,安価な固
定長レコード形式の磁気ディスクや光ディスク装置が、
従来の固定長レコード形式の磁気ディスクや光ディスク
装置を扱えないソフトよりも使用可能となり、システム
全体の高性能化,小型化,低価格化が図れる。 <チャネルコマンドの一括処理>ところで、この実施例
において、図5に示したように、コマンド読込部40は
チャネルコマンドトレース制御部101、特定形式チャ
ネルコマンド列検出部103、特定形式チャネルコマン
ド検出用データマップ104を備えている。
【0059】コマンド実行部41は、一般チャネルコマ
ンド処理部102、特定形式チャネルコマンド列処理部
105を有し、アクセスパタンとして、あらかじめ特定
形式チャネルコマンド列を登録してある、特定形式チャ
ネルコマンド検出用データマップを参照する。
【0060】チャネルコマンドトレース制御部101
は、チャネルコマンド列のトレース制御を行う。一般チ
ャネルコマンド処理部102は、チャネルコマンド毎に
チャネルコマンドトレース制御部101から呼び出さ
れ、チャネルコマンドのシミュレーション処理を行う。
【0061】特定形式チャネルコマンド検出用データマ
ップ104には、チャネルコマンドトレース制御部10
1が特定形式チャネルコマンド列検出部103を呼び出
すか否かを判断するために使用するデータおよび、特定
形式チャネルコマンド列検出部103が特定形式のチャ
ネルコマンド列であるか否かを判断するために使用する
データが格納されている。
【0062】特定形式チャネルコマンド検出用データマ
ップ104は予め特定形式のコマンド列を登録する特定
形式コマンド列登録部である。特定形式チャネルコマン
ド列処理部105では、特定形式のチャネルコマンド列
であることが判明した場合、特定形式のチャネルコマン
ド列を一括してシミュレーションするもので、本発明で
いう一括処理手段である。 <チャネルコマンド処理実行例>チャネルコマンドトレ
ース制御部101は、特定形式チャネルコマンド検出用
データマップ104を参照することにより、チャネルコ
マンドが特定形式チャネルコマンド列の先頭チャネルコ
マンドかを判断する。
【0063】特定形式チャネルコマンド列の先頭チャネ
ルコマンドであることが判明した場合、特定形式チャネ
ルコマンド列検出部103を呼び出す。特定形式チャネ
ルコマンド列検出部103は、特定形式チャネルコマン
ド検出用データマップ104を参照することにより、チ
ャネルコマンド列が特定形式チャネルコマンド列か判断
する。
【0064】特定形式のチャネルコマンド列であること
が判明した場合、特定形式チャネルコマンド列処理部1
05を呼び出す。特定形式チャネルコマンド列処理部1
05は特定形式のチャネルコマンド列を一括して処理す
る。
【0065】上記処理中に、いずれかの条件で特定形式
のチャネルコマンドではないと判明した場合、チャネル
コマンドのシミュレーション処理は、チャネルコマンド
トレース制御部101が一般チャネルコマンド処理部1
02を複数回呼び出すことにより行われる。
【0066】従って、特定形式のチャネルコマンド列の
処理は、一般チャネルコマンド処理部102を使用して
行うよりも、ダイナミックステップ数が減少することに
より高速となる。
【0067】本実施例では、図5の特定形式チャネルコ
マンド列検出部103及び、特定形式チャネルコマンド
検出用データマップ104を使用することにより、特定
形式チャネルコマンド列を検出するようにし、オペレー
ティングシステムの発行した多くのチャネルコマンド列
を、特定形式チャネルコマンド列処理部105がシミュ
レーションするようにしている。
【0068】従って、チャネルコマンド列が特定形式チ
ャネルコマンド列の場合は、一般チャネルコマンド処理
部102を複数回使用してシミュレーション処理を行わ
ずにすむ為、制御移行回数を減少することができると共
に、複数のコマンド列を決まった形式で処理できる。
【0069】そのため、一般チャネルコマンド処理部1
02でシミュレーション処理を行うよりも、ダイナミッ
クステップ数が少なくなり、チャネルコマンド列のシミ
ュレーション処理を高速化することが出来る。
【0070】図6はチャネルコマンド列のシミュレーシ
ョン処理のプログラム構成を示している。図中、図5で
示したものと同一のものは同一の記号で示してある。ま
た、121〜12xはチャネルコマンド処理であり、一
般チャネルコマンド処理部の種類別の処理単位を表す。
151〜15xは特定形式チャネルコマンド列処理であ
り、特定形式チャネルコマンド処理部の種類別の処理単
位を表す。
【0071】なお、図6において、106はコマンド列
のパターンを検出し、そのパターンが複数回出現した
ら、そのパターンのコマンド列を特定形式コマンド列で
あると認定して前記特定形式コマンド列登録部である特
定形式チャネルコマンド検出用データマップ104に登
録する、特定形式コマンド列認定手段である。
【0072】図7はオペレーティングシステムの作成し
たチャネルコマンド列を示す。ここで、チャネルコマン
ド列6内のC1〜C3は、チャネルコマンドのコマンド
コードを示す。
【0073】図8は特定形式チャネルコマンド検出用デ
ータマップの詳細図である。ここで、140はアドレス
テーブルであり、チャネルコマンドコードの数に応じた
要素をもち、それぞれのコマンドコードに対応したチャ
ネルコマンド処理121〜12xの呼び出しアドレスが
格納されている。
【0074】そして、特定形式チャネルコマンド列の先
頭コマンドコードに対しては、特定形式チャネルコマン
ド列検出部103の呼び出しアドレスが格納されてい
る。141はバッファであり、特定形式チャネルコマン
ド列を検出するための作業域として使用する。
【0075】142はマスクデータであり、チャネルコ
マンド列と論理積をとりコマンドコードのみを取り出
す。マスクデータとは、特定形式チャネルコマンド列と
同じ大きさを持つビット例であり、特定形式チャネルコ
マンド列を検出するために比較しない位置のビットを0
にする。
【0076】143は特定形式判定用データであり、特
定形式チャネルコマンド列の判定用データが複数個格納
されている。144〜14xは判定用データであり、コ
マンドコード以外の部分は値が設定されておらず、実際
にチャネルコマンド列6と比較される単位である。判定
用データ144〜14xは、特定形式チャネルコマンド
列処理151〜15xとそれぞれ対応しており、例え
ば、チャネルコマンド列6が判定用データ144の特定
形式チャネルコマンドと一致した場合、特定形式チャネ
ルコマンド列処理151が呼び出されるよう設定されて
いる。
【0077】判定用データとしては、特定形式チャネル
コマンド列が登録されているが、この特定形式のチャネ
ルコマンド列とは、頻繁に順次処理されるコマンド列
で、たとえば、前記したように、例えば磁気ディスク装
置における、トラック全体のフォーマット処理 SEEK(トラック指定) SEARCH ID EQUAL(レコード検索指
示、レコード0をパラメータで指示) TRANSFER IN CHANNEL(経の制
御の移動) WRITE CKD(1レコード作成) などである。 <チャネルコマンド列のシュミレーション処理>次にチ
ャネルコマンド列6をシミュレーションする場合につい
て図6〜図9を用いて説明する。まず、チャネルコマン
ドトレース制御部101は、チャネルコマンド列6の先
頭コマンドコードC1を検出し、アドレステーブル14
0内のコマンドコードC1に対応するフィールドに格納
されている呼び出し先アドレスを検出する。
【0078】呼び出し先アドレスには、特定形式チャネ
ルコマンド列検出部103のアドレスが設定されている
ため、特定形式チャネルコマンド列検出部103が呼び
出される。
【0079】コマンドコードC1は特定形式チャネルコ
マンド列の先頭コマンドコードでなかった場合、チャネ
ルコマンド処理121〜12xのいずれかを呼び出す。
特定形式チャネルコマンド列検出部103は、チャネル
コマンド列6からC1〜C3で示されるコマンドコード
のみをマスクデータ142との論理積を行うことにより
取り出し、バッファ141に格納する。
【0080】次に、バッファ141と特定形式判定用デ
ータ142内の判定用データ144とを比較する。コマ
ンドコードC1〜C3とコマンドコードCa−1〜Ca
−3までが同一であった場合、判定用データ144に対
応した特定形式チャネルコマンド列処理151が呼び出
され、チャネルコマンド列6の処理が一括して行われ
る。
【0081】コマンドコードC1〜C3とコマンドコー
ドCa−1〜Ca−3までが違うコマンドコードであっ
た場合、判定用データ144と同様の処理で、判定用デ
ータ145以降の検査を行う。
【0082】この検査は判定用データ14xまで検査が
続けられる。コマンドコードC1〜C3が判定用データ
144〜14xのいずれとも一致しなかった場合、コマ
ンドコードC1に対応するチャネルコマンド処理123
〜124のいずれかが呼び出される。 <実施例2>上記実施例では、3個のチャネルコマンド
について、コマンドコードのみの検査を行っていたが、
マスクデータ142をコマンドコード以外の部分に設け
ることにより、フラグ,データアドレス及び、データ長
も検査の対象とすることができる。また、比較するチャ
ネルコマンド列の長さは、幾つにしようとも、その効果
は同じである。 <実施例3>前記実施例1において、特定形式チャネル
コマンド検出用データマップには、予め比較の基準とな
る特定形式チャネルコマンド列が登録されている。そし
て、比較すべきチャネルコマンドが特定形式チャネルコ
マンド列である場合は、それらを一括処理して処理の高
速化を図っている。これは頻繁に実行される定型的なチ
ャネルコマンドについて毎回コマンドを一つづつ逐次処
理するのでは処理効率が悪いことを考慮したものであ
る。
【0083】このような観点からすると、予め登録して
いないチャネルコマンド列であっても、それが、特定回
数繰り返された場合、頻繁に使用するコマンドであるも
のとして、これを新たな特定形式チャネルコマンド列と
して、特定形式チャネルコマンド検出用データマップに
登録し、一括処理の対象とするようにすると、処理効率
が向上する。このためにコマンド列を認識して、実行回
数を計測するカウンタと、このカウンタが所定回数に達
したとき、そのチャネルコマンド列を特定形式チャネル
コマンド検出用データマップに登録するコマンド登録部
を設けておく。
【0084】ここでは、頻繁に処理されるコマンド列を
従来のように順次実行するのではなく、一括して処理す
ることに意義がある。このような趣旨からすると、ディ
レクトリサーチで第1トラックのaを探せ、第2トラッ
クのaを探せ、第3トラックのaを探せというコマンド
を受けた場合、これを、一つの命令にまとめ、トラック
にまたがる命令を1つの命令に一括して扱う。リード1
レコード、リード1レコード、リード1レコードが続い
た場合、この3つのレコードを1つのリード命令に変え
て1回の命令で行うことも可能である。これは、複数の
ボリュームにまたがる命令の一括処理にも応用できる。
【0085】さらに、ソフトウェアが2つのトラックか
らデータをバッファに読みだした場合、内部的には2回
読んでいるのであるが、バッファで読み出したデータを
ひとまとめにし、あたかも一回の読み出しで行ったよう
処理することも可能である。
【0086】以上説明した様に、本発明によれば特定形
式のチャネルコマンド列に関してシミュレーション時間
の短縮に効果を奏し、チャネルコマンドのシミュレーシ
ョンの性能向上に寄与する所が大きい。
【0087】ところで、コンピュータ資源の有効利用を
図る意味で複数のオペレーティングシステムを一台の計
算機で動作させることが要求されている。このため、仮
想計算機が提供されているが、仮想計算機を実現するた
めに、CPU命令及び、I/O命令の中でも入出力要求
であるチャネルコマンド列のシミュレーション処理を高
速に処理するという要請は大きい。
【0088】この点、従来のチャネルコマンド列のシミ
ュレーション処理においては、オペレーティングシステ
ムの作成する様々な形式のチャネルコマンド列に対応し
て処理を行うこと、及び、シミュレーション処理全体の
制御理論を単純に作成することを目的として、読み込み
コマンド処理、書き込みコマンド処理または、位置づけ
コマンド処理というように、チャネルコマンドの種類毎
にシミュレーションを行うプログラムが存在していた。
それらチャネルコマンドのシミュレーションは、チャネ
ルコマンド列をトレースするためのチャネルコマンドト
レース制御部が、シミュレーションするチャネルコマン
ドを検出し、該当する種類のチャネルコマンドを処理を
呼び出し、シミュレーションが終了するとまた次のチャ
ネルコマンドを検出し、該当する種類のチャネルコマン
ド処理を呼び出すといった処理を、チャネルコマンドの
チェインが続く限り行っていた。
【0089】ところが、オペレーティングシステムの作
成するチャネルコマンド列は、チャネルコマンドの形式
及び、チャネルコマンドの順番が同一に構成されてい
る、すなわち、特定形式のチャネルコマンドであること
が多いため、シミュレーション処理の構造上、チャネル
コマンドトレース制御部が同じチャネルコマンド処理を
同じ順番で呼び出すことが多くなる。
【0090】従って、特定形式のチャネルコマンド列を
処理する場合にも、一般形式のチャネルコマンドを処理
するのと同様、各チャネルコマンド処理部を呼び出すた
めの処理及び、チャネルコマンドのエラーチェック等を
各チャネルコマンド毎に行っており、特定形式チャネル
コマンド列を処理する上で不要な処理も含まれていた。
そのため、チャネルコマンド列のシミュレーション処理
としては時間がかかりすぎるといった問題点を生じてい
た。
【0091】これに対し、上記した本発明の方式によれ
ば、これらの特定形式チャネルコマンド列のシミュレー
ション処理を効率よく行い、ダイナミックステップ数を
削減することにより、チャネルコマンドのシミュレーシ
ョン処理速度を高速化することが可能である。 <実施例4>ここでは、図10に示したように、図2の
バッファ42に代わり、キャッシュ機構18が設置され
ており、このキャッシュ機構18は、キャッシュ制御部
180と複数個のバッファ182、183…より構成さ
れている。そしてキャッシュ制御部180は、各バッフ
ァの情報をバッファ管理テーブル191によってバッフ
ァ182、183を管理する。このバッファ管理テーブ
ル191は、バッファ番号810、装置番号811、ト
ラック番号812、有効フラグ813、および、複数個
の更新フィールドフラグ814などの情報より構成され
る。
【0092】次に、本実施例の動作を記述する。コマン
ド実行部41は、コマンド実行中に新たなトラックに対
する処理が必要となった場合、キャッシュ機構18上の
キャッシュ制御部180に、該トラックを要求する。キ
ャッシュ制御部180は、バッファ管理テーブル191
より要求されたトラックの格納されているバッファのバ
ッファ情報ブロックを検索する。そして、要求されたト
ラックが検出されれば、そのバッファ番号をコマンド実
行部41に報告する。
【0093】さもなければ、要求されたトラックを任意
のバッファ42上に読み出し後、バッファ管理テーブル
191上に必要な情報を設定する。コマンド実行部41
は、ライト処理などによって、任意のフィールドに対し
て更新を行なった場合、更新されたフィールドに対応す
る更新フラグ814を立てる。コマンド列6に関する一
連の処理が終了すると、更新を行なったバッファの更新
フラグ814に対応するフィールドのデータを、外部記
憶措置上に書き戻し、該更新フラグ814をリセットす
る。
【0094】ここで、データ書き戻し中に外部記憶装置
に何らかの障害が発生して、書き戻しが正常に行なわれ
なかった場合、バッファ上の更新のあったデータは、外
部記憶装置上の内容と不一致になる。そこで該障害発生
時、キャッシュ制御部180は、バッファ管理テーブル
上191上の、書き戻しを実行しようとしたバッファの
有効フラグ813をリセットし、該バッファの内容が無
効であることを示す。 <実施例5>図11は、他の実施例の構成を示すもので
あり、実施例1において、アクセス管理手段であるデー
タ転送部43の内部に、ビジーキューを持つビジー管理
機構431が設けられている。外部記憶装置へアクセス
を行なった際、チャネル、外部記憶装置などがビジーで
あったため、処理不能であった場合、ビジー管理機構4
31は、該アクセスに関する情報をビジーキュー432
に接続する。
【0095】その後、ビジー解除報告が外部記憶装置よ
りなされると、ビジーキュー432のアクセス情報で示
される外部記憶装置へのアクセスを再度行なう。ここ
で、チャネルビジーの場合などで、1装置のビジーに対
して複数個のアクセスがビジーキュー432に存在する
場合は、ビジーキュー432の先頭のものより、順次、
再発行を行なう。 <実施例6>図12は、実施例1の変形例の構成を示す
ものであり、データ転送部43内部に、エラー管理機構
433が設けられている。エラー管理機構433は、外
部記憶装置に対するアクセス時にエラーが発生すると、
そのエラー情報をが解析し、もし再試行によって復活可
能なエラーならば、該アクセス要求を再発行し、さもな
ければ、報告されたエラーに対応する処理を実行後、こ
のエラーをソフトへ報告する。これにより、ソフトウェ
アへのエラー報告回数を少なくすることができる。 <実施例7>図13から図15に実施例7を示す。実施
例7は、実施例1から6における手段を個々のトラック
についてのみ実現するだけでなく、複数のトラック間に
おいても実現することを提案するものである。
【0096】従来のトラックエミュレーション処理にお
いては、アプリケーションが組み立てた直接アクセス記
憶装置用チャネルコマンド内の目的レコードを検索する
チャネルコマンドを受け、メモリ上に展開されているト
ラックの先頭レコード位置から順次後続するレコードを
調べ、目的レコードを検索する手法がとられていた。ま
た、アクセス要求のあったトラックメモリ上に展開され
ていなかった場合は、該当するトラックデータを直接ア
クセス記憶装置からメモリ上に一端読み込んだ後で、前
述の目的レコードを検索する処理を展開していた。
【0097】しかしながら、アプリケーションが要求す
る処理は、多くの場合が順次レコード処理(あるレコー
ドを処理したら、次の要求はその次のレコードを処理す
る、と言ったふうに、トラック上に存在するレコードを
順次に処理するケース)であり、この場合、目的レコー
ドを検索するにあたって、要求する受ける毎に、トラッ
クの先頭レコード位置から検索する手法では、毎回検索
処理のオーバヘッドが大きくなると言った問題がある。
【0098】さらに要求する処理が、あるトラックを先
頭レコードから順次新しいデータで書き直すような場
合、当該トラックがメモリに展開されていないからと言
って直接アクセス記憶装置から一端該当トラックを読み
込んでから処理を再開しても、結局読み込んだデータは
無駄になり、要求のあった新しいデータで全て書き換え
られることになる。
【0099】したがって、多くのアプリケーションが要
求する順次レコード処理や、トラック内のデータを全て
新しいデータで書き換えるデータ創成処理/データ復元
処理/データ初期化処理などで、無駄な検索処理や無駄
なトラックデータ読み込み処理が行われ、処理時間高速
化への要求に答えられないと言った問題点が生じてい
た。
【0100】そこで、これらのトラックエミュレーショ
ン処理を効率良く行い、処理オーバヘッドの削減、また
無駄な直接アクセス記憶装置へのアクセスを抑止するこ
とで、処理時間の高速化を図る必要がある。
【0101】本実施例は、このような要請に応えるもの
である。図13は、本実施例の構成図である。この図1
3に示したように、本実施例は、アプリケーションから
の要求(チャネルコマンド列)を受け付ける処理要求受
付部201と、要求のあったトラックデータが既にメモ
リ上に展開されているか否かを識別するトラック識別部
202と、トラックデータがメモリ上に展開されている
場合、並びに展開した後に呼び出され、検索用ポインタ
を使用して当該トラック内の目的レコードを検索する目
的レコード検索部203と、目的のレコードに対する処
理をする目的処理部204と、検索ポインタ補正部20
5と、終了処理部206と、疑似トラックデータ生成判
定部207と、直接アクセス記憶装置読み込み部208
と、制御情報仮登録手段209と、制御情報復帰手段2
10と、記録形式識別情報付加手段211と、疑似トラ
ックデータ生成部212と、処理対象選択手段213
と、直接アクセス記憶装置書き込み部214を有する。
【0102】前記処理要求受付部201は、アプリケー
ションからの要求(チャネルコマンド列)を受付ける
と、複数のチャネルコマンドを1つずつエミュレーショ
ン指示する。
【0103】前記トラック識別部202は、要求のあっ
たトラックデータが既にメモリ上に展開されているか否
かを識別し、展開されていれば目的レコード検索部20
3へ、展開されていなければ疑似トラックデータ生成判
定部207へ制御を渡す。
【0104】目的レコード検索部203はトラックデー
タがメモリ上に展開されている場合、並びに、展開した
後に呼び出され、当該トラック内の目的レコードを検索
する。その際、検索用ポインタを使用する。
【0105】目的処理部204は、目的のレコードに対
する処理を実行してデータの読み込み/書き込みを行
う。ただし、目的のレコードの制御部(当該レコードの
位置情報等が記録されている部分、第14図参照)のみ
を処理(読み込み)した場合で、かつ最後の処理(後続
するチャネルコマンドが存在しない)である場合は、後
述する目的のためにポインタ補正表示を行う。
【0106】なお、さらに要求する処理が継続する場合
(後続するチャネルコマンドが存在する場合)は再度処
理要求受付部201に戻り、改めて必要な処理を繰り返
す。検索ポインタ補正部205は、目的のレコードを処
理した後、検索ポインタを1つ進める(最後に処理した
レコードの次のレコードに位置付ける)。
【0107】ただし、アプリケーションから最後の処理
が、レコードの制御部をアクセスしていた場合は(ポイ
ンタ補正表示がある場合)、検索ポインタを元に戻す
(最後の処理したレコードに位置付け直す)。これは、
最後にレコードの制御部を読み込んだ場合、次のアプリ
ケーションからの要求は、この情報を使用して目的レコ
ードを検索することが多く、つまりあるレコードを処理
(読み込み/書き込む)したついでに、次のレコード制
御部を読み込んで処理を終了し、さらに次の要求を依頼
する時に、最後に読み込んだ制御部の情報(レコード位
置付け情報)を使って当該レコード(最後に読み込んだ
制御部が存在するレコード)のデータ部を処理する場合
である。
【0108】したがって、最後に処理したレコードを、
次の要求依頼で再び検索することとなるので、検索ポイ
ンタをこの場合に元に戻すことで、目的レコード検索の
処理が高速化できることになる。
【0109】制御情報仮登録手段209は、制御情報が
更新されたとき、この情報を外部記憶装置の保存領域9
11に保存する。制御情報復帰手段210は、トラック
を読み出す際に制御情報を、バッファ上の制御情報が本
来あるべき位置に複写する。
【0110】記録形式識別情報付加手段211は、外部
記憶装置上にデータを記録する際、いずれの記録形式で
変換したかを示す識別情報を制御情報に付加する。処理
対象選択手段213は、記録形式識別情報付加手段で付
加された識別情報を参照して、データの記録形式を判別
し、判別した記録形式が処理対象の記録形式であるか否
かを選択する。
【0111】疑似トラックデータ生成部212は、処理
対象選択手段で処理対象でないと判定された場合に、当
該データの領域を、未記録領域として疑似トラックデー
タを生成する。
【0112】直接アクセス記憶装置書き込み部214
は、外部記憶装置から読み出したデータを一時的に格納
するためのメモリを設置し、外部記憶装置から一度メモ
リにデータを読み出した後、ソフトウェアからの外部記
憶装置への当該データの読み出し命令を受けたとき、当
該データの読み出しは外部記憶装置に対して行わず、当
該メモリに対して行い、メモリ上での処理が終了した後
に外部記憶装置へ書き戻す。
【0113】終了処理部206は、要求されたチャネル
コマンド列を全てエミュレーションし終わった場合に、
要求元のアプリケーションに制御を渡す。疑似トラック
データ生成判定部207は、トラック識別部202から
呼び出され、要求のあったトラックデータを直接アクセ
ス記憶装置から読み込む必要があるかどうかを判断す
る。これは、当該トラックへの要求(チャネルコマンド
列)が先頭レコードから書き直す要求であるか否かを判
断するもので、処理要求受付部201に依頼されている
チャネルコマンド列をトレースすることで識別する。全
て書き直す要求であると判断した場合は、直接アクセス
記憶装置からの無駄な読み込みはせずに、疑似トラック
データ生成部212に制御を渡し、メモリ上にトラック
データを疑似的に生成し、目的レコード検索部203に
制御を戻す。疑似トラックデータ生成判定部207は与
えられたチャネルコマンド列がトラック内の先頭レコー
ドから最後のレコードまですべて書き直す処理か否かを
識別するコマンド識別手段を含むのである。
【0114】直接アクセス記憶装置読み込み部208
は、要求のあったトラックデータを直接アクセス記憶装
置からメモリ上に読み込み、処理対象選択手段213に
制御を渡す。この処理対象選択手段213で処理対象で
ないと判定された場合は、疑似トラックデータ生成部2
12に制御を渡し、処理対象であると判定された場合は
制御情報復帰手段210に制御を渡し、目的レコード検
索部203に制御を戻す。
【0115】本実施例では、図13の検索ポインタ補正
部205および、疑似トラックデータ生成判定部207
を使用することで、多くのアプリケーション処理で要求
される順次レコード処理に対する目的レコードの検索処
理が、検索ポインタの作用で即時に検索でき、またデー
タ創成処理/データ復元処理/データ初期化処理におい
て、疑似トラックデータ生成判定部の作用で、無駄な直
接アクセス記憶装置からの読み込み処理が抑止され、ト
ラックエミュレーション処理が大幅に高速化できる。
【0116】また、検索ポインタ補正部205の副次作
用として、直接アクセス記憶装置の場合に、あるレコー
ドを初期化した場合に、後続するレコード群を全て消去
する動作が伴うが、トラックエミュレーション処理にお
いて、この検索ポインタを最終処理レコードポインタと
とらえれば、あるレコードを初期化した場合に、このポ
インタを最終ポインタとして保持することで、後続する
レコード群を消去する必要がない。つまりトラック内の
最終有効レコード位置がポインタで保持されていれば、
わざわざ後続していたレコード群を消去する必要がな
く、処理の高速化につながる。
【0117】以上を、図15を参照して、より具体的に
説明する。図12の説明図とともに処理概要を以下に記
述する。アプリケーションからの第1の要求は、トラッ
ク番号1のレコード番号1を検索し、当該レコードのデ
ータ部を読み込む処理要求である。
【0118】第1の要求で示すチャネルコマンド列にお
いて、まず1−1のコマンドにより、アクセスするトラ
ックが番号1のトラックであることをトラック識別部2
02で認識し、該当トラックデータがメモリ上に展開さ
れているかどうか判断する。ここでは既に展開されてい
ると仮定する。
【0119】次に1−2のコマンドにより、当該トラッ
クのレコード番号1のレコードを検索することを目的レ
コード検索部203で認識し、検索ポインタを用いて、
トラック番号1内をメモリ上で検索する。
【0120】検索ポインタの初期値1であるとし〔図1
5に示す(a)〕、まずレコード番号1の制御部を見
て、目的レコードであることを示す。その後1−3のコ
マンドにより、当該レコードのデータ部を読み込む処理
要求であることを、目的処理部204で認識し、指示さ
れたアドレスにデータ部の内容を転送する。
【0121】これで第1の要求は完了するので、検索ポ
インタ補正部205にて検索ポインタの内容を、最後に
処理したレコード番号(1)に+1(=2)〔図15に
示す(b)〕と更新する。
【0122】次にアプリケーションからの第2の要求
は、トラック番号1のレコード番号2を検索し、当該レ
コードのデータ部を読み込む処理要求なので、上述と同
じ手順で処理し、この時使用される検索ポインタは第1
の要求終了後に2に更新されているので、トラック番号
1内をメモリ上で改めて検索する場合に、即時にレコー
ド番号2のレコードが検索できることとなる。
【0123】さらに、第2の要求の場合は、最後のコマ
ンドにて次のレコードの制御部を読み込む処理要求が付
加されているため、レコード番号3の制御部の情報を指
定されたアドレスに内容を転送し、ポインタ補正表示を
行う。これで第2の要求は完了する。
【0124】この場合検索ポインタ補正処理では、最後
に処理したレコード番号(3)に+1するのではなく、
補正表示があるので、検索ポインタを最後に処理したレ
コード番号(3)のままとする〔図15に示す
(c)〕。
【0125】アプリケーションからの第3の要求は、ト
ラック場号1で、かつ第2の要求の最後に読み込んだ制
御部の内容が示すレコード(=レコード番号3)を検索
し、当該レコードのデータ部を読み込む処理要求であ
る。前述した手順と全く同じように処理し、この時に使
用される検索ポインタは第2の要求終了後に3に補正さ
れているので、トラック番号1内をメモリ上で検索する
場合に、前回同様に即時に目的レコードを検索すること
ができる。
【0126】この実施例では、情報処理装置本体にメモ
リを有し、コマンドが、ブロック化されたデータ全体を
処理する要求の場合、該ブロックデータを外部装置より
読み出さず、前記メモリ上にデフォルトデータ(疑似ト
ラックデータ)を作成し、該デフォルトデータに対し
て、処理を行なっている。このため、処理の高速化を図
ることができる。
【0127】ところで、コマンドが、トラック全体を書
き替える処理要求の場合、ディスクより該トラックのデ
ータを読みだしても、そのデータは全て書き換えられて
しまうことになる。
【0128】そこで本実施例では、上記トラック全体を
書き換える処理と判断された場合、疑似トラック生成判
定部207でデフォルトデータ(疑似トラックデータ)
を作成し、該デフォルトデータに対して、処理を行う。
【0129】この様に、トラック全体を書き替える処理
では、効率的に処理が行われる。ところが、現実にはト
ラックの先頭にあるHA(ホームアドレス)、RO(レ
コード0)よりなる制御情報はそのままにし、R1(レ
コード0)以降のレコードを書き換える処理が多い。
【0130】この場合、単に疑似トラックを作成した場
合、該制御情報が破壊されてしまう。そこで、本実施例
では、図4に示すように、外部記憶装置上に該制御情報
を保存する保存領域911を設け、さらに該制御情報が
更新された場合に該領域に保存する制御情報仮登録手段
209と、該トラックを読み出す際に該制御情報を、バ
ッファ上の該制御情報が本来あるべき位置に複写する制
御情報復帰手段210を設ける。
【0131】図4(b)に示すように、該制御情報が更
新された場合、トラックデータ書き出し時、制御情報仮
登録手段209に寄って制御情報を保存領域911にも
書き出す。
【0132】図4(c)に示すように、該トラックに対
して制御情報を覗く全面書き換えが行われた場合、該ト
ラックの制御情報は疑似トラックデータの内容、すなわ
ち謝った情報のまま外部記憶装置上のデータ領域910
に保存される。
【0133】だが、正しい制御情報は外部記憶装置上の
保存領域911に格納されているため、図4(d)のご
とく該トラック読み出す際に、制御情報復帰手段によっ
て制御情報は保存領域上911の制御情報領域を使用す
ることで、正しい制御情報によって処理が実行可能とな
る。
【0134】本実施例で述べる疑似トラックデータ作成
手段を用いる別の例として、トラックの初期化処理があ
る。通常、各ディスクは単一のOSしかアクセスされ
ず、そのアクセス手段も単一である。だが情報処理装置
本体が仮想計算機機構を用いている場合や、ディスクが
複数の情報処理装置より共有される場合は、異なる方式
でディスク上のデータをアクセスしなければならないこ
とがある。
【0135】例えば、新しいディスクを購入した場合
や、他の情報処理装置で使用していたディスクを本発明
を用いた機構によってアクセスする場合、制御情報部に
不正な値が書かれている可能性が蟻、これを正しい値と
して処理を行うと重大な障害を引き起こす可能性があ
る。
【0136】これを防止するために、本発明で述べた変
換機構によって新たなディスクを使用する場合、ディス
クを本変換機構用に初期化しなければなならない。だが
この処理は、ディスク全体をアクセスせねばならず、導
入時のみであったとしても、馬鹿にならない時間が必要
である。
【0137】そこで、実施例では、制御情報部に、識別
情報部を設け、該トラックがいずれの形式で使用されて
いるかの情報を格納する。これにより、該トラックが初
期化されていない場合は、識別情報部には、有効な値が
書かれていないため、未フォーマットのトラックとし
て、疑似トラックデータを記録後、処理を行えば良い。
【0138】また、有効な値が記録されている場合は、
該トラックには正しい値が書かれていると判断されるか
ら、その情報を元に処理を進めればよい。 <実施例8>図16は、実施例7の変形例である。図1
3の説明図とともに処理概要を以下に記述する。
【0139】アプリケーションからの要求は、トラック
番号2の先頭位置に位置付け、レコード番号1からレコ
ード番号nまでを初期化(全て書き直す)する処理要求
である。
【0140】まず図16の1−1のコマンドにより、処
理するトラックがトラック番号2であることを認識し、
かつ当該トラックが既にメモリ上に展開されているかど
うかを、図13のトラック識別部202で判断する。こ
こでは未だ展開されていないと仮定する。この場合、図
13の疑似トラックデータ生成判定部207を呼び出
し、当該トラックに対する処理要求が先頭のレコードか
ら書き直す処理であるかどうか、図16のチャネルコマ
ンド列(1−2と1−3のコマンド)をトレースする。
この例ではトラックの先頭に位置付け、レコード番号1
を初期化することが認識できるので、図13の直接アク
セス記憶装置読み込み部208は呼び出さずにメモリ上
にトラック番号2の疑似トラックデータを生成する〔図
16に示すトラックA〕。
【0141】この後、実施例7で述べたように、順次レ
コード1からレコードnまでをデータ初期化する〔図1
6に示すトラックB〜トラックC〕。この疑似トラック
データ生成処理により、無駄な直接アクセス記憶装置か
らの読み込み処理が抑止でき、したがって処理時間の高
速化が実現できる。
【0142】以上説明したように、実施例7、8によれ
ば多くのアプリケーションで要求される順次レコード処
理やデータ創成処理/データ復元処理/データ初期化処
理などにおいて、エミュレーション処理時間の短縮に効
果を奏し、トラックエミュレーション処理の性能向上に
寄与するところが大きい。 <実施例9>図17、図18に実施例9を示す。
【0143】本実施例は、外部記憶装置のボリュームが
多重化されている場合におけるトラックエミュレーショ
ン処理の制御方式に関する。ボリュームとは、個々の磁
気テープやディスクパックのように、一つの単位として
着脱できる記録媒体をいう。
【0144】実施例9は、実施例1から6における手段
を個々のトラックについてのみ実現するだけでなく、複
数のボリューム間においても実現することを提案するも
のである。
【0145】コンピュータ処理において、膨大なデータ
ベースを格納する外部記憶装置へのアクセス処理におい
て、アクセスの高速化、並びに高信頼性は非常に重要な
要件である。アクセスの高速化については、外部記憶装
置に格納されるトラックデータをメモリ上に展開して、
メモリ上でアプリケーションからのアクセス処理方式に
おいて、アクセスの高速化と言う特長を損なうことな
く、データの信頼性をより高める技術が必要である。
【0146】従来のトラックエミュレーション処理にお
けるデータの高信頼性施策は、オペレーティングシステ
ムが制御する多重化ボリューム処理に対応して、多重化
された各々のボリュームにエミュレーション処理を重複
して行うことで実現されている。
【0147】また別の施策としては、オペレーティング
システムと無依存に、外部記憶装置自身に多重化ボリュ
ーム制御の機構を設け、トラックエミュレーション処理
で必要となる、トラックデータの外部記憶装置からの読
み込み、さらに更新されたデータの外部記憶装置への反
映において、外部記憶装置自身が、多重化している各々
のボリュームをアクセスすることで実現されている。
【0148】しかしながら、前者の場合は、同一のデー
タにもかかわらず、メモリ上に展開されるデータは多重
化されたボリューム数分だけ必要となりエミュレーショ
ンに必要なメモリ容量を不必要に増大させ、さらに、や
はり同一の処理にもかかわらず、トラックエミュレーシ
ョン処理そのものも多重化されたボリューム数分だけ実
行する必要があり、エミュレーション処理によるオーバ
ヘッドが増大する(処理の高速化が阻害される)などと
言った問題点を含んでいる。
【0149】また、後者の場合は、外部記憶装置、もし
くは外部記憶制御装置(ある定められた数の外部記憶装
置群を制御する装置)毎に多重化ボリューム制御を持つ
必要があり、複数の外部記憶制御装置群の接続が不可欠
な大規模コンピュータシステムでのシステムコストを増
大させ、また例えば、外部記憶制御装置自身で多重化の
制御をする関係で、制御装置自身の障害対策にはならな
いなどと言った問題点を含んでいる。
【0150】したがって、トラックエミュレーション処
理方式におけるデータの高信頼化施策では、前述した各
々の問題点(メモリ容量の増大、オーバヘッドの増大、
システムコストの増大、外部記憶制御装置の障害対策、
他)を解決する必要がある。
【0151】本実施例は、オペレーティングシステムが
持つ多重化ボリューム制御とトラックエミュレーション
処理が連携し、前述した問題点を全て解決し、メモリ容
量の削減、オーバヘッドの削減、システムコストの削
減、外部記憶装置並びに外部記憶制御装置のいずれにも
対応する耐故障性を実現する。
【0152】図17は、本発明の原理説明図である。図
17中、301は多重化ボリューム制御を行うオペレー
ティングシステムである。301−1は多重化ボリュー
ムを構成する装置群の構成情報をトラックエミュレーシ
ョン処理部側に通知する処理部であり、多重化を構成し
た時点、障害により一部の装置を切離した時点、さらに
復旧により組み込んだ時点等、多重化ボリュームを構成
する装置群の構成要素に変化が生じた時に、トラックエ
ミュレーション処理部側に構成情報を通知する。
【0153】構成情報は多重化ボリュームとしての代表
名称、並びに多重化を構成する各装置の番号から成る。
301−2はデータの読み込み要求通知処理部であり、
アプリケーションから該当多重化ボリュームの装置に対
してデータの読み込み要求があった時点で、トラックエ
ミュレーション処理部に要求を通知する。
【0154】301−3はデータの書き込み要求通知処
理部であり、アプリケーションからデータの書き込み要
求があった時点で、トラックエミュレーション処理部に
要求を通知する。
【0155】301−2,301−3ともに、トラック
エミュレーション側には、多重化ボリュームの代表名
称、並びにアクセス用のチャネルコマンド列を通知す
る。図17中、302はトラックエミュレーション処理
部である。
【0156】302−1は多重化ボリューム構成認識処
理部であり、オペレーティングシステムから通知された
構成情報を保持する。302−2は装置・トラック番号
認識処理部であり、オペレーティングシステムから要求
されたデータの読み込み、あるいは書き込み処理を受け
付け、アクセスする多重化ボリューム代表名称とトラッ
ク番号を認識し、該当するトラックデータがメモリ上に
既に展開されているかどうか識別し、展開済であれば3
02−4へ、まだ展開されていなければ302−3の処
理を行う。
【0157】302−3はトラックデータ読み込み処理
部であり、オペレーティングシステムからアクセス要求
のあったトラックデータが格納されている外部記憶装置
からトラックデータを読み込む。読み込む装置は、指定
された多重化ボリューム代表名称を構成する装置群の任
意の1つの装置を選択して読み込み(多重化ボリューム
なので、構成する各装置には同一の内容が格納されてい
る)、さらにメモリ上には代表名称毎にトラックデータ
を管理する。
【0158】302−4はトラックデータがメモリ上に
展開されている場合、あるいは展開された後に呼び出さ
れ、オペレーティングシステムから要求された処理(チ
ャネルコマンド列)をメモリ上でエミュレーションする
処理である。
【0159】302−5はエミュレーション処理が完了
した後で、該トラックデータが更新されている場合(オ
ペレーティングシステムからのデータ書き込み要求)に
呼び出されて、更新された箇所を外部記憶装置側にも反
映する処理である。書き込む装置は、指定された多重化
ボリューム代表名称を構成する全ての装置群に対して行
う。
【0160】図17中、303はメモリであり、303
−1はオペレーティングシステム内のアプリケーション
が必要とするデータバッファ域、303−2はトラック
エミュレーション処理で必要とする代表名称毎に管理す
るトラックデータ展開域である。
【0161】本発明では、図17の多重化ボリューム構
成情報通知処理部301−1、構成情報a、並びに多重
化ボリューム構成認識処理部302−1、代表名称毎の
トラックデータ303−2、さらに302−3,302
−5で示すトラックデータ読み込み/書き込み処理にお
ける、「代表名称からのアクセス対象装置の選択処理」
を使用することで、トラックデータ展開用のメモリ量
は、多重化ボリュームを構成する装置群を代表して1つ
の装置分あればよく、またチャネルコマンド列のエミュ
レーション処理も、1つの装置分に対して実施すればよ
い。さらに多重化ボリューム構成する装置群は、いずれ
の外部記憶制御装置配下の装置でもよく、多重化ボリュ
ーム制御の機構を持たない低コストの制御装置を利用で
き、また構成する装置群の制御装置を分けることで危険
分散も期待できる。
【0162】このように、既存のオペレーティングシス
テムが持つ多重化ボリューム制御、トラックエミュレー
ション処理、また既存の外部記憶装置/外部記憶制御装
置を利用し、本発明で述べた改良を加えるだけで、必要
メモリ量の削減、エミュレーション処理のオーバヘッド
削減、低コスト化、外部記憶装置、外部記憶制御装置と
もの耐故障性を実現した高性能,高信頼なトラックエミ
ュレーション処理方式が実現できる。
【0163】図18は、以上の処理説明図である。図1
7で示した原理説明図とともに以下に説明する。オペレ
ーティングシステムによりデータ書き込み要求が二重化
ボリュームに構成された装置(代表名称X)に依頼があ
った場合を仮定して説明する。
【0164】図18中、401はオペレーティングシス
テムからトラックエミュレーション処理に予め通知され
ている構成情報である。402はオペレーティングシス
テムのデータ書き込み要求通知処理部(図17,301
−3)より、トラックエミュレーション処理部に依頼さ
れた処理(アクセス装置,チャネルコマンド列)であ
り、代表名称Xに対して、トラック番号1のレコード2
を検索して、該レコードのデータを指示したデータで書
き換えることを意味する。
【0165】この場合、まず図17の302−2装置・
トラック番号認識処理部にて、依頼のあった代表名称X
のトラック番号1がメモリ上に展開済かどうかを識別す
る。ここではまだ展開されていないと仮定すると、図1
7の302−3トラックデータ読み込み処理部に制御が
渡り、代表名称Xを構成する装置群のうち、例えば装置
1を選択し、トラック番号1に該当するデータを図18
の403で示すメモリ上に展開する(図18の40
4)。その後、図17の302−4チャネルコマンドエ
ミュレーション処理部に制御が渡り、依頼のあったチャ
ネルコマンド列をエミュレーションし、目的のレコード
2を検索し、そのデータ部にオペレーティングシステム
が指示したデータを書き込む(図18の405)、チャ
ネルコマンド列を全てエミュレーションしおわると、図
17の302−5トラックデータ書き込み処理部に制御
が渡り、トラック上の更新された部分(レコード2の部
分)を、代表名称Xを構成する全ての装置群(装置1,
装置2)に書き込んで(図18の406,407)処理
を完成する。
【0166】以上説明したように、メモリ量の削減、オ
ーバヘッド削減、コスト削減、耐故障性の充実が達成で
き、トラックエミュレーション処理における高速化,高
信頼化に寄与するところが大きい。
【0167】
【発明の効果】本発明では、形式変換機構を情報処理装
置本体側に設けたことで、異なるレコード形式の外部記
憶装置を単一のアクセス手段で高速に扱えるようになっ
た。
【0168】特にこれを固定長レコード形式の磁気ディ
スク装置や光ディスク装置などへの可変長レコード形式
によるアクセスに使用した場合、高速,小型,安価な固
定長レコード形式の磁気ディスクや光ディスク装置が、
従来の固定長レコード形式の磁気ディスクや光ディスク
装置を扱えないソフトよりも使用可能となり、システム
全体の高性能化,小型化,低価格化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 実施例1のブロック図
【図3】 固定長形式データ、不定長形式データとの対
比を示す図
【図4】 磁気ディスクへの記録手順を示す図
【図5】 コマンド読込部の詳細図
【図6】 図5をさらに詳細に示した図
【図7】 オペレーティングシステムの作成したチャネ
ルコマンド列
【図8】 特定形式チャネルコマンド検出用データマッ
プの詳細図
【図9】 チャネルコマンド列のシミュレーションを示
すフローチャート図
【図10】 実施例4を示す図
【図11】 実施例5を示す図
【図12】 実施例6を示す図
【図13】 実施例7を示す機能ブロック図
【図14】 トラックのレコード状態を示す図
【図15】 実施例7の処理を示す図
【図16】 実施例8の処理を示す図
【図17】 実施例9を示すブロック図
【図18】 実施例9の処理説明図
【図19】 直接アクセス記憶装置のレコード形式を示
す図
【図20】 データブロックの形式を示す図
【図21】 磁気テープ装置のレコード形式
【符号の説明】
1・・・外部記憶装置、 4・・・データ記録形式変換機構、 5・・・ソフトウェア、 6・・・コマンド列、 7・・・主記憶装置、 8・・・チャネル装置、 14x・・・判定用データ、 18・・・キャッシュ機構、 40・・・コマンド読み込み部、 41・・・コマンド実行部、 42・・・バッファ、 43・・・データ転送部、 61・・・先頭アドレス、 62・・・装置番号、 80・・・キャッシュ制御部 92・・・トラック、 101・・・チャネルコマンドトレース制御部、 102・・・一般チャネルコマンド処理部、 103・・・特定形式チャネルコマンド列検出部、 104・・・特定形式チャネルコマンド検出用データマ
ップ、 105・・・特定形式チャネルコマンド列処理部、 141・・・バッファ、 142・・・マスクデータ、 144・・・判定用データ、 151・・・特定形式チャネルコマンド列処理、 180・・・キャッシュ制御部、 182・・・バッファ、 191・・・バッファ管理テーブル、 201・・・処理要求受付部、 202・・・トラック識別部、 203・・・目的レコード検索部、 204・・・目的処理部、 205・・・検索ポインタ補正部、 206・・・終了処理部、 207・・・疑似トラックデータ生成判定部、 208・・・直接アクセス記憶装置読み込み部、 209・・・制御情報仮登録手段、 210・・・制御情報復帰手段、 211・・・記録形式識別情報付加手段、 212・・・疑似トラックデータ生成部、 213・・・処理対象選択手段、 214・・・直接アクセス記憶装置書き込み部、 301−1・・・多重化ボリューム構成情報通知処理
部、 302−1・・・多重化ボリューム構成認識処理部、 303−2・・・トラックデータ、 400・・・カレントポインタ、 401・・・先読みポインタ、 402・・・アクセスパターン、 403・・・パラメータ記録部、 431・・・ビジー管理機構、 432・・・ビジーキュー、 433・・・エラー管理機構、 810・・・バッファ番号、 811・・・装置番号、 812・・・トラック番号、 813・・・有効フラグ、 814・・・更新フィールドフラグ、 814・・・更新フラグ、 910・・・データ領域、 911・・・保存領域、 A・・・トラック、 B・・・トラック、 C・・・トラック、 C1・・・コマンドコード、 C1・・・先頭コマンドコード、 Ca−1・・・コマンドコード、 X・・・代表名称、 a・・・構成情報、 n・・・レコード番号、
フロントページの続き (72)発明者 門脇 正宜 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 山崎 清則 東京都港区芝5−13−14 アネックス三 田ビル 株式会社日本アドバンストシス テム内 (72)発明者 斉藤 英男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 伏見 佳樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−173720(JP,A) 特開 平1−306917(JP,A) 特開 昭59−47660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報処理装置本体に設けられた任意の記録
    形式でデータを保持するソフトウェアが、該ソフトウェ
    アのデータ記録形式とは異なる記録形式でデータ記録を
    行なう外部記憶装置へアクセスすることを可能とする入
    出力制御装置であって、 前記外部記憶装置をアクセスするために前記ソフトウェ
    アが作成した、単一あるいは複数のコマンドよりなるコ
    マンド列をエミュレーションして、前記外部記憶装置の
    データ記録形式をソフトウェアで扱うデータ記録形式と
    みなすことで、ソフトウェアが作成したものと異なるデ
    ータ記録形式で記録を行う外部記憶装置に書き込み・読
    み出しをする記録形式変換手段と前記外部記憶装置への1ないし複数個のコマンドが特定
    形式のものであることを検出する特定形式コマンド列検
    出手段と、 前記特定形式コマンド列検出手段が特定形式コマンド列
    を検出した場合に複数個のコマンドを一括して実行する
    一括処理手段と、 を備えたことを特徴とする入出力制御
    装置
  2. 【請求項2】請求項1において、前記入出力制御装置
    は、前記情報処理装置本体に設けられることを特徴とす
    る入出力制御装置
  3. 【請求項3】請求項において、前記外部記憶装置は、
    複数のトラックを有し、与えられる複数個のコマンド
    が、複数のトラックに跨る場合、前記一括処理手段は、
    各トラックに対する処理を一括して実行することを特徴
    とする入出力制御装置
  4. 【請求項4】請求項3において、前記入出力制御装置は
    メモリを有し、前記一括処理手段は、与えられる複数個
    のコマンドを複数のトラックに対する処理を、メモリ
    上で行い、前記ソフトウェアに対し、一括して処理した
    ものとして通知することを特徴とする入出力制御装置
  5. 【請求項5】請求項において、前記外部記憶装置は、
    複数のボリュームを有し、与えられる複数個のコマンド
    が、複数のボリュームに跨る場合、前記一括処理手段
    は、各ボリュームに対する処理を一括して実行すること
    を特徴とする入出力制御装置
  6. 【請求項6】請求項5において、前記入出力制御装置は
    メモリを有し、前記一括処理手段は、与えられる複数個
    のコマンドを複数のボリュームに対する処理を、メモ
    リ上で行い、前記ソフトウェアに対し、一括して処理し
    たものとして通知することを特徴とする入出力制御
  7. 【請求項7】請求項において、予め特定形式のコマン
    ド列を登録する特定形式コマンド列登録手段を有し、特
    定形式コマンド列検出手段は、この特定形式コマンド列
    登録手段を参照して、与えられたコマンドが特定形式で
    あるか否かを検出することを特徴とする入出力制御
  8. 【請求項8】請求項7において、コマンド列のパターン
    を検出し、そのパターンが複数回出現したら、そのパタ
    ーンのコマンド列を特定形式コマンド列であると認定し
    て前記特定形式コマンド列登録手段に登録する、特定形
    式コマンド列認定手段を備えた入出力制御装置
  9. 【請求項9】請求項1において、前記入出力制御装置は
    メモリを有し、コマンドがブロック化されたデータ全体
    を処理する要求の場合、該ブロックデータを前記外部
    装置より読み出さず、メモリ上にデフォルトデータ
    を作成し、該デフォルトデータに対して、処理を行なう
    ことを特徴とする入出力制御装置
  10. 【請求項10】請求項9において、コマンドが制御情報
    を除くブロックデータ全体を処理する要求である場合、
    該制御情報を外部記憶装置上の保存領域に保存する制御
    情報仮登録手段と、該データ読み出し時に該保存領域上
    の制御情報を該データ上の制御情報領域に複写する制御
    情報復帰手段とを有する入出力制御装置
  11. 【請求項11】請求項1について、前記外部記憶装置に
    記憶されたデータが、形式変換が行われていないもの
    か、あるいはいかなる形式変換を行ったものかを判別す
    るために、外部記憶装置上に記録する際、いずれの形
    式で変換したかを示す識別情報を制御情報に付加する記
    録形式識別情報付加手段を備えたことを特徴とする入
    力制御装置
  12. 【請求項12】請求項11において、前記記録形式識別
    情報付加手段で付加された識別情報を参照して、データ
    の記録形式を判別し、判別した記録形式が処理対象の記
    録形式であるか否かを選択する処理対象選択手段と
    処理対象選択手段で処理対象でないと判定された場合
    に、当該データの領域を、未記録領域として疑似トラッ
    クデータを生成する疑似トラックデータ生成手段とを備
    えたことを特徴とする入出力制御装置
  13. 【請求項13】請求項1において、前記入出力制御装置
    は、前記外部記憶装置から読み出したデータを一時的に
    格納するためのメモリをし、外部記憶装置から一度
    メモリにデータを読み出した後、前記ソフトウェアから
    外部記憶装置への当該データの読み出し命令を受け
    たとき、当該データの読み出しは外部記憶装置に対し
    て行わず、当該メモリに対して行い、メモリ上での処理
    が終了した後に外部記憶装置へ書き戻す、直接アクセ
    ス記憶装置書き込み手段を有することを特徴とする入
    力制御装置
  14. 【請求項14】請求項13において、前記直接アクセス
    記憶装置書き込み手段は、前記メモリ上でのデータ処理
    が定められた条件に合致するまで、前記外部記憶装置へ
    の書き戻しを延期することを特徴とする入出力制御
  15. 【請求項15】請求項13または14において、前記直
    接アクセス記憶装置書き込み手段は、前記外部記憶装置
    への書き戻し失敗時に、外部記憶装置上のデータと
    メモリ上のデータが相違していることを表示するフラ
    グを立て、書き戻しに失敗したメモリ上のデータのみを
    無効にすることを特徴とする入出力制御装置
  16. 【請求項16】請求項1において、前記外部記憶装置あ
    るいは外部記憶装置への通信経路がビジー(使用中)
    であった場合に、前記ソフトウェアは、ビジー報告およ
    び、該ビジー解除の報告を受けるものであり、該ビジー
    管理を行うとともに、該外部記憶装置への再アクセスを
    行なうアクセス管理手段を有することを特徴とする入
    力制御装置
  17. 【請求項17】請求項1において、前記外部記憶装置へ
    のアクセス中のエラー発生時に、エラー解析を行ない、
    必要ならば再アクセスを行なうエラー制御手段を有する
    ことを特徴とする入出力制御装置
  18. 【請求項18】請求項7において、前記特定形式コマン
    ド列登録手段は、特定形式のチャネルコマンド列を登録
    した特定形式チャネルコマンド列検出用データマップを
    構成し、前記特定形式コマンド列検出手段は、この特定
    形式チャネルコマンド列検出用データマップを使用して
    特定形式のチャネルコマンド列を検出し、記一括処理
    手段は、特定形式のチャネルコマンド列が検出された場
    合に、特定形式チャネルコマンド列全体を一括して
    ュレーションすることを特徴とする入出力制御装置
  19. 【請求項19】請求項1において、前記外部記憶装置
    は、複数のトラックからなる直接アクセス記憶装置であ
    り、 前記直接アクセス記憶装置に記憶された少なくとも1つ
    のトラック内のレコードをすべてメモリ上に展開する直
    接アクセス記憶装置読み込み手段と、 検索ポインタを使用してメモリ上に展開されたトラック
    レコードから目的のレコードを検索する目的レコード検
    手段と、 与えられたチャネルコマンド列に従って検索されたレコ
    ードに目的の処理を施す目的処理手段と、 前記検索ポインタで指定されたレコードに対する目的処
    理部での処理が終了した後、検索ポインタを更新して次
    の処理対象を指定する検索ポインタ補正手段と、を備え
    たことを特徴とする入出力制御装置
  20. 【請求項20】請求項19において、与えられたチャネ
    ルコマンド列がトラック内の先頭レコードから最後のレ
    コードまですべて書き直す処理か否かを識別するコマン
    ド識別手段と前記 コマンド識別手段で全てのレコードを書き直すコマ
    ンドであると判定した場合、前記直接アクセス記憶装置
    読み込み手段によるトラックデータのメモリ上への展開
    を行わず、疑似トラックデータ生成する疑似トラックデ
    ータ生成手段と、 を備え、前記疑似トラックデータに対して前記チャネル
    コマンド列を実行してデータの全面書き直しを行うこと
    を特徴する入出力制御装置
  21. 【請求項21】請求項19または20において、アクセ
    スするトラックがメモリ上に既に展開済か否かを識別す
    る識別手段を備えることを特徴とする入出力制御装置
  22. 【請求項22】請求項1、19または20において、前
    記外部記憶装置は、複数のボリュームからなる多重化ボ
    リュームを有し、各ボリュームはレコードを記憶したト
    ラックを複数有し、前記入出力装置は、さらに、ボリューム構成情報通知手
    段、選択手段、トラックデータ読み込み手段、トラック
    エミュレーション処理手段を備え、 前記ボリューム構成情報通知手段は、 多重化ボリューム
    を構成する装置番号とそれらを代表する名称を付加した
    構成情報を作成して前記トラックエミュレーション処理
    手段に通知し、前記選択手段は、 該構成情報をもとにして、アクセスす
    る外部記憶装置を選択し、 前記トラックデータ読み込み手段は、 多重化ボリューム
    を代表する名称でトラックデータをメモリ上に展開し、 前記トラックデータエミュレーション処理手段は、 メモ
    リ上に展開されたトラックデータに対してトラックエミ
    ュレーション処理を実行することを特徴とする入出力制
    装置
  23. 【請求項23】請求項22において、前選択手段
    ータの読み込み処理では多重化ボリュームを構成する
    いずれかの装置を選択し、データの書き込み処理では多
    重化ボリュームを構成する全ての装置を選択することを
    特徴とする入出力制御装置
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