JP3433857B2 - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線機

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JP3433857B2
JP3433857B2 JP04477295A JP4477295A JP3433857B2 JP 3433857 B2 JP3433857 B2 JP 3433857B2 JP 04477295 A JP04477295 A JP 04477295A JP 4477295 A JP4477295 A JP 4477295A JP 3433857 B2 JP3433857 B2 JP 3433857B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図17) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図16) 作用 実施例 (1)逆F型の平面アンテナ (1−1)第1実施例(図1) (1−2)第2実施例(図2) (1−3)第3実施例(図3) (1−4)第4実施例(図4) (1−5)第5実施例(図5) (1−6)第6実施例(図6及び図7) (2)片側短絡型の平面アンテナ (2−1)第7実施例(図8) (2−2)第8実施例(図9) (2−3)第9実施例(図10) (2−4)第10実施例(図11) (2−5)第11実施例(図12) (2−6)第12実施例(図13及び図14) (2−7)第13実施例(図15及び図16) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はアンテナ装置及び携帯無
線機に関し、特に小型携帯無線機に適用して好適なもの
である。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯性を向上させるため携帯無線
機の小型、軽量化が進んでいる。これに伴い携帯無線機
に内蔵される平面アンテナも小型であることが求められ
ている。そこで平面アンテナを小型化する手法として、
種々の手法が提案されている。例えば放射導体と地導体
とを短絡導体を用いて短絡し、平面アンテナを片側短絡
型や逆F型のものにすることにより、小型化する手法が
ある。またこの他にも放射導体と地導体との間に介挿さ
れる誘電体の誘電率を高くすることにより、平面アンテ
ナを小型化する手法がある。
【0004】ここでこのような手法によつて小型化した
平面アンテナの従来例を図17を用いて説明する。因み
に、図17は平面アンテナ1が地板2上に配設された状
態を示している。平面アンテナ1の誘電体3は高誘電率
材料でなり、その上面には放射導体4が形成されてい
る。また誘電体3の下面(すなわち放射導体4に対向す
る面)には地導体5が形成されている。さらに誘電体3
の側面には、放射導体4と地導体5とを短絡する短絡導
体6が形成されている。この場合、放射導体4、地導体
5及び短絡導体6はそれぞれメツキや印刷等の手法によ
つて誘電体3に電極付けされている。
【0005】このような構成を有する平面アンテナ1に
給電する場合、給電線の特性インピーダンスと平面アン
テナ1の入力インピーダンスとの整合がとれる導体上の
所定位置を給電部として給電する。例えば図17におい
ては、短絡導体6のほぼ中間位置を給電部7とし、この
給電部7に給電線の真線を直接半田付けすることにより
給電する。因みに、平面アンテナ1のように小型化のた
めに短絡導体6の幅を放射導体4に対して十分に狭くし
たアンテナはいわゆる逆F型と呼ばれるアンテナであ
り、小型で比較的構造が簡易なことから小型携帯無線機
に広く適用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで平面アンテナ
1においては、給電線を半田付けする際、誘電体3の熱
容量が小さいため半田が溶融し難く、給電部7を長時間
加熱しなければならない。このため給電部7の導体密着
強度が低下してその部分の導体が剥離する問題が発生す
ることがある。また半田が溶融するのに長時間を必要と
するため、作業性の点においても非常に効率が悪いとい
つた問題もある。
【0007】因みに、この問題は、図17に示すように
給電部7が短絡導体6上にある場合に限らず、給電部7
が放射導体4上にある場合にも発生する。但し、短絡導
体6の面積は一般的に放射導体4の面積よりも小さいた
め、短絡導体6上に給電部7がある場合の方が導体剥離
が発生し易い。また平面アンテナの小型化を追求するほ
ど入力インピーダンスの変化が大きくなるため、給電部
7は短絡導体6上に位置する傾向にある。従つて上述の
ような導体剥離の問題は平面アンテナの小型化を追求す
るほど発生し易いと言える。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、給電線を接続する際の導体損傷を未然に防止し得る
簡易な構成のアンテナ装置及びこれを用いた携帯無線機
を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、高誘電率材料でなる誘電体の上面
に放射導体が形成されると共に、誘電体の下面に地導体
が形成され、さらに誘電体の側面に放射導体と地導体と
を短絡する短絡導体が形成されてなるアンテナ装置にお
いて、短絡導体を板金によつて形成すると共に、短絡導
体上に給電点を設け、当該給電点に相当する部分の板金
をアンテナ側面に沿つて引き伸ばした。
【0010】
【作用】短絡導体を板金によつて形成すると共に、短絡
導体上に給電点を設け、当該給電点に相当する部分の板
金をアンテナ側面に沿つて引き伸ばしたことにより、短
絡導体上に位置する給電点の導体部分の機械的強度を向
上させ得ると共に、短絡導体上の給電位置を明確にして
簡易な構成で給電し得る。
【0011】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0012】(1)逆F型の平面アンテナ この項では短絡導体の幅を放射導体に対して十分狭くし
た、いわゆる逆F型の平面アンテナに本発明を適用した
場合の実施例について説明する。
【0013】(1−1)第1実施例 図17との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、10は全体として携帯無線機に内蔵される平面アン
テナを示し、高誘電率材料でなる誘電体3の上面には長
方形の放射導体4が形成されると共に、誘電体3の下面
(すなわち放射導体4と対向する面)には長方形の地導
体5が形成されている。この場合、放射導体4及び地導
体5はそれぞれメツキや印刷等の手法によつて誘電体3
に電極付けされている。
【0014】ここで平面アンテナ10の側面には、短絡
導体として断面コ字状に形成されたコ字型板金11が平
面アンテナ10の上面及び下面を挟み込むように設けら
れている。これにより平面アンテナ10では、このコ字
型板金11を介して上面に形成された放射導体4と下面
に形成された地導体5とが短絡されるようになされてい
る。そして平面アンテナ10では、当該平面アンテナ1
0の入力インピーダンスと給電線の特性インピーダンス
との整合がとれるコ字型板金11上のほぼ中間位置を給
電部12としている。因みに、コ字型板金11の材質は
金属性のものであれば特に問題はないが、アンテナ特性
を考慮すると導電率が高い方が望ましい。
【0015】このように構成される平面アンテナ10
は、放射導体4の寸法を一定とした場合、誘電体3の誘
電率が高いほど、また短絡導体の幅が狭いほど共振周波
数が低くなる。そして図1に示すように小型化のため短
絡導体の幅を放射導体4に対して十分に狭くした平面ア
ンテナ10は、一般的に逆F型と呼ばれるアンテナであ
り、この実施例の場合には、この短絡導体の幅について
は問わない。
【0016】以上の構成において、給電線を接続する場
合、短絡導体上の給電部12に給電線の真線を直接半田
付けする。この場合、給電部12を有する短絡導体を板
金(コ字型板金11)によつて形成したことにより、従
来のようにメツキや印刷等によつて形成した場合に比し
て給電部12の機械的強度が向上している。これにより
平面アンテナ10においては、従来のようにメツキや印
刷等で形成した導体に給電線を半田付けした際に起きて
いた給電部の導体剥離は発生しない。
【0017】かくするにつき以上の構成によれば、給電
部12を有する短絡導体を板金によつて形成したことに
より、給電部12の機械的強度が向上し、これにより従
来のような給電部の導体剥離を未然に防止できる。
【0018】(1−2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図2におい
て、20は全体として平面アンテナを示し、放射導体2
1及び地導体22が板金によつて形成されることを除い
て第1実施例とほぼ同様に構成される。この実施例の場
合、放射導体21及び地導体22は短絡導体23と共に
1つの金属板でなり、その金属板を断面コ字状に折り曲
げることにより形成されている。すなわちこの第2実施
例においては、断面コ字状に形成されるコ字型板金24
の上面を放射導体21とし、下面を地導体22とし、さ
らに側面を短絡導体23としている。そしてこのコ字型
板金24を誘電体3に対して側面方向から組み合わせる
ことにより、全体として図2に示すように形成されてい
る。
【0019】因みに、この実施例の場合も、平面アンテ
ナ20の入力インピーダンスと給電線の特性インピーダ
ンスとの整合がとれる短絡導体23上のほぼ中間位置を
給電部25としている。またこの実施例の場合も、コ字
型板金24の材質は金属性のものであれば特に問題はな
いが、アンテナ特性を考慮すると導電率が高い方が望ま
しい。
【0020】以上の構成において、給電線を接続する場
合、短絡導体23上の給電部25に給電線の真線を直接
半田付けする。この場合、給電部25を有する短絡導体
23を放射導体21及び地導体22と共に板金によつて
形成したことにより、従来のようにメツキや印刷等によ
つて形成した場合に比して給電部25の機械的強度が向
上している。これにより平面アンテナ20においては、
従来のようにメツキや印刷等で形成した導体に給電線を
半田付けした際に起きていた給電部の導体剥離は発生し
ない。
【0021】かくするにつき以上の構成によれば、給電
部25を有する短絡導体23を放射導体21及び地導体
22と共に板金によつて形成したことにより、給電部2
5の機械的強度が向上し、これにより従来のような給電
部の導体剥離を未然に防止できる。
【0022】(1−3)第3実施例 図2に対応する部分に同一符号を付して示す図3におい
て、30は全体として平面アンテナを示し、短絡導体2
3に給電部31を形成したことを除いてほぼ同様に構成
される。この実施例の場合、給電部31は、短絡導体2
3上の給電点に相当する部分から板金をアンテナ側面に
引き延ばすことによつて形成される。
【0023】以上の構成において、給電線を接続する場
合、短絡導体23に形成された給電部31に給電線の真
線を直接半田付けする。この場合、給電部31を短絡導
体23から引き延ばして板金によつて形成したことによ
り、従来のようにメツキや印刷等によつて形成した場合
に比して給電部31の機械的強度が向上している。これ
により平面アンテナ30においては、従来のようにメツ
キや印刷等で形成した導体に給電線を半田付けした際に
起きていた給電部の導体剥離は発生しない。
【0024】またこの実施例の場合、給電部31が短絡
導体23から引き延ばされて形成されているため、給電
線を半田付けする場合、半田コテ等で供給した熱の拡散
を抑制し得、これにより容易に、かつ短時間で半田付け
することができる。また一般的に短絡導体上では入力イ
ンピーダンスの変動が大きいため給電点の微小なずれに
よつて不整合が発生し易いが、この実施例の場合には、
給電部31を短絡導体23から引き延ばして給電位置を
明確にしたことにより、位置ずれを回避して一段と安定
した整合状態で給電することができる。
【0025】かくするにつき以上の構成によれば、給電
部31を板金によつて形成すると共に、給電部31を短
絡導体23から引き延ばして給電位置を明確にしたこと
により、従来のような給電部の導体剥離を未然に防止で
きると共に、安定した整合状態で給電することができ
る。
【0026】(1−4)第4実施例 図3との対応部分に同一符号を付して示す図4におい
て、40は全体として平面アンテナを示し、給電部41
の構造を除いてほぼ同様に構成される。この実施例の場
合、給電部41は、短絡導体23上の給電点に相当する
部分から板金をアンテナ側面に引き延ばし、さらにその
板金部分の一部をアンテナ側面から突出させるように折
り曲げることによつて形成されている。すなわちこの第
4実施例においては、給電部41を短絡導体23等と共
に板金で構成し、かつ給電部41をアンテナ側面から突
出させたことに特徴がある。
【0027】以上の構成において、給電する場合、給電
部41がアンテナ側面から突出しているため図4に示す
ように給電ばね42を用いて給電することができる。こ
の場合、給電ばね42の先端が給電部41に対して下方
から接触するように、当該給電ばね42を送受信回路に
接続された同軸ケーブル43の先端に予め設けておくこ
とにより、平面アンテナ40を地板2上に配設するだけ
で給電ばね42と給電部41とが機械的及び電気的に接
続して給電することができる。これにより給電線の半田
付け作業を削減でき、給電線を接続する際の作業性を向
上させることができる。また給電ばね42を用いて給電
することにより、従来のように半田付けの際に起きてい
た給電部の導体剥離を未然に防止できる。
【0028】因みに、このように給電ばね42を用いて
給電する場合、給電ばね42のばね応力によつて給電部
41の形状が変化しないように適度な強度を持たせるこ
とが必要である。またこの実施例の場合、突出した給電
部41は加工性に優れた板金によつて形成されるため、
容易に、かつ比較的廉価に制作することができ、これに
より平面アンテナ40を低コスト化することができる。
【0029】かくするにつき以上の構成によれば、給電
部41を短絡導体23から引き延ばしてアンテナ側面か
ら突出させるようにしたことにより、給電ばね42を用
いて給電することができ、これにより給電部の導体剥離
を未然に防止できると共に、給電線を接続する際の作業
性を向上させることができる。
【0030】(1−5)第5実施例 図3との対応部分に同一符号を付して示す図5におい
て、50は全体として平面アンテナを示し、給電部51
の構造を除いてほぼ同様に構成される。この実施例の場
合、給電部51は、短絡導体23上の給電点に相当する
部分からアンテナ側面に板金を引き延ばし、その板金部
分をアンテナ側面から突出させるように折り曲げること
によつて形成されている。すなわちこの第5実施例にお
いては、給電部51を短絡導体23等と共に板金で構成
し、かつ給電部51をアンテナ側面から突出させたこと
に特徴がある。またもう1つの特徴として、この第5実
施例の場合には、給電部51となる板金部分に貫通孔5
2を設け、給電線を半田付けする際、この貫通孔52に
給電線を引つかけて半田付けするようになされている。
【0031】以上の構成において、給電線を半田付けす
る場合、給電線を貫通孔52に引つかけて半田付けす
る。これにより給電部51と給電線との接続が一段と強
力になる。またこの実施例の場合にも、給電部51が板
金で形成されているため、従来、給電線を半田付けする
際に起きていた給電部の導体剥離は発生しない。
【0032】かくするにつき以上の構成によれば、給電
部51をアンテナ側面から突出するように板金によつて
形成すると共に、給電部51に貫通孔52を設けるよう
にしたことにより、給電線を半田付けする際、給電部の
導体剥離を未然に防止できると共に、給電部51と給電
線との接続を強化することができる。
【0033】(1−6)第6実施例 図2との対応部分に同一符号を付して示す図6におい
て、60は全体として平面アンテナを示し、コ字型板金
61の下面が地導体62と地板63とを兼ねていること
を除いて図2に示す平面アンテナ20とほぼ同様に構成
される。すなわちこの実施例の場合には、図7に示すよ
うに、コ字型板金61の上面を放射導体21とし、また
側面を短絡導体23とし、さらに下面を地導体62及び
地板63とし、このように形成されるコ字型板金61に
対して誘電体3を横方向から組み込むことにより、全体
として図6に示すように形成されている。因みに、この
実施例の場合、給電部は放射導体21及び短絡導体23
上のいづれに位置していても良い。
【0034】以上の構成において、平面アンテナ60で
は、給電部を有する放射導体21又は短絡導体23を板
金によつて形成したことにより、従来、給電線を半田付
けする際に発生していた給電部の導体剥離を未然に防止
できる。またこの実施例の場合、コ字型板金61の下面
が地板63を兼ねるようにしたことにより、誘電体3を
横方向から組み込むだけでアンテナ取り付けが完了し、
これによりアンテナ取り付け工程が簡略化して作業効率
が向上する。
【0035】かくするにつき以上の構成によれば、コ字
型板金61の下面が地板63を兼ねるようにしたことに
より、アンテナ取り付け工程が簡略化して作業工程を向
上させることができる。
【0036】(2)片側短絡型の平面アンテナ この項では短絡導体の幅を放射導体の幅と等しくした、
いわゆる片側短絡型の平面アンテナに本発明を適用した
場合の実施例について説明する。
【0037】(2−1)第7実施例 図8において、70は全体として片側短絡型の平面アン
テナを示し、短絡導体の幅及び位置を除いて図1に示し
た平面アンテナ10とほぼ同様に構成される。この実施
例の場合、短絡導体として、幅が放射導体4と等しいコ
字型板金71を平面アンテナ70の上面及び下面を挟み
込むように設け、放射導体4と地導体5とを短絡する。
そして平面アンテナ70の入力インピーダンスと給電線
の特性インピーダンスとの整合がとれるコ字型板金71
の端部ほぼ中間を給電部72とする。
【0038】この第7実施例によれば、給電部72を有
する短絡導体をコ字型板金71によつて形成したことに
より、給電部72に給電線を半田付けする際、従来のよ
うな給電部の導体剥離を未然に防止できる。
【0039】(2−2)第8実施例 図9において、80は全体として片側短絡型の平面アン
テナを示し、放射導体81及び地導体82を板金によつ
て形成したことを除いて図8に示した平面アンテナ70
とほぼ同様に構成される。この実施例の場合、放射導体
81及び地導体82は短絡導体83と共に1つの金属板
でなり、その金属板を断面コ字状に折り曲げることによ
り形成されている。すなわちこの第8実施例において
は、断面コ字状に形成されるコ字型板金84の上面を放
射導体81とし、下面を地導体82とし、さらに側面を
短絡導体83としている。そしてこのコ字型板金84を
誘電体3に対して側面方向から組み合わせることによ
り、全体として図9に示すように形成されている。
【0040】またこの実施例の場合、平面アンテナ80
の入力インピーダンスと給電線の特性インピーダンスと
の整合がとれるコ字型板金84の側面(すなわち短絡導
体83)の端部ほぼ中間を給電部85としている。
【0041】この第8実施例によれば、給電部85を有
する短絡導体84を板金によつて形成したことにより、
給電部85に給電線を半田付けする際、従来のような給
電部の導体剥離を未然に防止できる。
【0042】(2−3)第9実施例 図10において、90は全体として片側短絡型の平面ア
ンテナを示し、給電部91を除いて図9に示した平面ア
ンテナ80とほぼ同様に構成される。この実施例の場
合、放射導体81、地導体82及び短絡導体83をコ字
型板金84によつて一体に形成すると共に、放射導体8
1上の給電点に相当する部分から板金を引き延ばしてア
ンテナ側面に給電部91を形成する。
【0043】この第9実施例によれば、給電部91を板
金によつて形成したことにより、給電部91に給電線を
半田付けする際、従来のような給電部の導体剥離を未然
に防止できる。また給電部91を放射導体81から引き
延ばして給電位置を明確にしたことにより、給電線を接
続する際の位置ずれを防止でき、一段と安定した整合状
態で給電することができる。因みに、通常、給電点が放
射導体上にある場合、給電線の真線を折り曲げて半田付
けしなければならない。しかしながらこの実施例の場合
には、アンテナ側面に給電部91を形成したことによ
り、給電線の真線を折り曲げる必要がなくなり、給電線
の接続が容易にできて作業効率が向上する。
【0044】(2−4)第10実施例 図11において、100は全体として片側短絡型の平面
アンテナを示し、給電部101を除いて図9に示した平
面アンテナ80とほぼ同様に構成される。この実施例の
場合、放射導体81、地導体82及び短絡導体83をコ
字型板金84によつて一体に形成すると共に、放射導体
81上の給電点に相当する部分から板金を引き延ばし、
その引き延ばした板金部分をアンテナ側面から突出する
ように折り曲げることによつて給電部101を形成す
る。
【0045】この第10実施例によれば、給電部101
をアンテナ側面から突出させるようにしたことにより、
図11に示すように給電ばね42を用いて給電すること
ができ、給電線を接続する際の作業性を向上させること
ができる。
【0046】(2−5)第11実施例 図12において、110は全体として片側短絡型の平面
アンテナを示し、給電部112を除いて図9に示した平
面アンテナ80とほぼ同様に構成される。この実施例の
場合、放射導体81、地導体82及び短絡導体83をコ
字型板金84によつて一体に形成すると共に、放射導体
81上の給電点に相当する部分から板金を引き延ばして
アンテナ側面から突出させることによつて給電部111
を形成する。そしてこの実施例の場合には、その給電部
111に貫通孔112を穿設する。
【0047】この第11実施例によれば、給電部111
に貫通孔112を設けたことにより、給電線を半田付け
する際、給電線を貫通孔112に引つかけて半田付けで
き、これにより給電部111と給電線との接続を一段と
強化することができる。
【0048】(2−6)第12実施例 図13において、120は全体として片側短絡型の平面
アンテナを示し、コ字型板金84にアンテナ取り付け板
を設けたことを除いて図9に示した平面アンテナ80と
ほぼ同様に構成される。この実施例の場合、図14に示
すように、コ字型板金84の下面(すなわち地導体8
2)には、ほぼ垂直下方に延びるアンテナ取り付け板1
21A、121Bが設けられいる。平面アンテナ120
は、このアンテナ取り付け板121A、121Bによつ
て地板2を側面方向から挟持することにより、図13に
示すように地板2に対して取り付けられる。因みに、コ
字型板金84はほぼT字状の金属板を折り曲げることに
より図14に示すような形状に形成されている。
【0049】この第12実施例によれば、コ字型板金8
4にアンテナ取り付け板121A、121Bを設けたこ
とにより、当該アンテナ取り付け板121A、121B
で地板2を挟持するだけで平面アンテナ120を地板2
に取り付けることができ、これによりアンテナ取り付け
時の作業性を向上させることができる。因みに、一般的
に平面アンテナは導電性の両面テープ等を用いて地板に
取り付けられるが、この第12実施例のようにアンテナ
取り付け板121A、121Bによつて取り付けること
により、従来に比して格段に作業性を向上し得る。
【0050】(2−7)第13実施例 図15において、130は全体として片側短絡型の平面
アンテナを示し、コ字型板金84に誘電体支持板を設け
たことを除いて図9に示した平面アンテナ80とほぼ同
様に構成される。この実施例の場合、図16に示すよう
に、コ字型板金84の下面の端部(すなわち地導体82
の端部)には、放射導体81の方向に突出した長方形の
4つの誘電体支持板131A〜131Dが設けられてい
る。平面アンテナ130では、図15に示すように、こ
の誘電体支持板131A〜131Dによつて誘電体3を
挟持することにより、誘電体3の機械的固定を強化する
ようになされている。因みに、コ字型板金84は一連の
金属板を折り曲げることにより図16に示すような形状
に形成されている。
【0051】この第13実施例によれば、コ字型板金8
4に誘電体支持板131A〜131Dを設けたことによ
り、誘電体3を確実に固定することができ、機械的衝撃
が加えられた場合にも、誘電体3の位置ずれを防止でき
る。因みに、誘電体3を放射導体81と地導体82との
挟持力のみで固定した場合には、機械的衝撃が加えられ
たときに誘電体3がずれてアンテナ特性が変化する問題
が生じ易い。しかしながらこの第13実施例の場合に
は、誘電体支持板131A〜131Dを設けて誘電体3
の固定を強化したことにより、機械的衝撃が加えられた
ときにも誘電体3の位置ずれを防止でき、これによりア
ンテナ特性の変化が生じ難くなる。
【0052】(3)他の実施例 なお上述の第2〜第5及び第8実施例においては、短絡
導体23又は83に給電部25、31、41、51又は
85が位置する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、短絡導体幅や放射導体幅等の条件によつては放
射導体21又は81に給電部が位置することもあり得
る。
【0053】また上述の第9〜第11実施例において
は、放射導体81に給電部91、101又は111が位
置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
放射導体幅等の条件によつては短絡導体83に給電部が
位置することもあり得る。
【0054】さらに上述の第4実施例及び第10実施例
においては、給電ばね42が下方から接触する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、給電部41、1
01の接触面を横に向けて横方向から給電ばね42を接
触させるようにしても良い。
【0055】また上述の第3〜第5実施例においては、
コ字型板金24によつて放射導体21、短絡導体23及
び地導体22を形成した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、給電部31、41又は51を含む短絡
導体23の部分のみをコ字型板金で構成し、放射導体や
地導体の部分をメツキや印刷等で誘電体3に形成するよ
うにしても良い。
【0056】さらに上述の第6実施例においては、コ字
型板金61によつて放射導体21、短絡導体23及び地
導体62を形成した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、短絡導体23の部分のみをコ字型板金によ
つて構成し、放射導体や地導体の部分をメツキや印刷等
で誘電体3に形成するようにしても良い。要は、第6実
施例の場合には、コ字型板金と地板とが電気的、かつ機
械的に一体化していれば、その構造はいづれであつても
良い。
【0057】また上述の第6実施例においては、コ字型
板金61を地板63と一体化した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、コ字型板金をシールドケー
ス等と一体化するようにしても良い。
【0058】さらに上述の第9〜第11実施例において
は、コ字型板金84によつて放射導体81、短絡導体8
3及び地導体82を形成した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、短絡導体83と給電部91、10
1又は111の部分のみをコ字型板金84によつて構成
し、放射導体や地導体の部分をメツキや印刷等で誘電体
3に形成するようにしても良い。
【0059】また上述の第12実施例においては、コ字
型板金84によつて放射導体81、短絡導体83及び地
導体82を形成した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、放射導体81を除く部分をコ字型板金で構
成し、放射導体の部分をメツキや印刷等で誘電体3に形
成するようにしても良い。
【0060】さらに上述の第12実施例においては、平
面アンテナ120を地板2の側面に取り付けた場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、アンテナ取り付
け板を地導体82に対してほぼ平行にすることによつて
平面アンテナ120を地板2の背面に取り付けるように
しても良い。
【0061】また上述の第13実施例においては、コ字
型板金84によつて放射導体81、短絡導体83及び地
導体82を形成した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、放射導体81を除く部分をコ字型板金で構
成し、放射導体の部分をメツキや印刷等で誘電体3に形
成するようにしても良い。
【0062】さらに上述の第13実施例においては、誘
電体支持板131A〜131Dを短絡導体83と隣接す
る面に設けた場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、誘電体支持板を短絡導体83と対向する面に設け
るようにしても良い。
【0063】また上述の第13実施例においては、誘電
体支持板131A〜131Dを地導体82に設けた場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、誘電体支持
板を放射導体81や短絡導体83に設けるようにしても
良い。要は誘電体3を支持し得れば、誘電体支持板をい
づれの位置に設けても良い。
【0064】さらに上述の第13実施例においては、長
方形状の誘電体支持板131A〜131Dを4つ設けた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンテ
ナ特性に影響を及ぼさず、かつ誘電体3を機械的に支持
し得れば、その形状、大きさ及び個数についてはいづれ
であつても良い。
【0065】また上述の実施例においては、一連の金属
板を折り曲げてコ字型板金11、24、61、71又は
84を形成した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、別々の金属板を機械的及び電気的に接続してコ
字型板金を形成するようにしても良い。
【0066】さらに上述の実施例においては、コ字型板
金11、24、61、71又は84によつて短絡導体等
の各導体を形成した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、コ字型板金11、24、61、71又は8
4を取り付ける誘電体3の面に既に各導体がメツキや印
刷等で形成されていても良い。
【0067】また上述の実施例においては、コ字型板金
11、24、61、71又は84を誘電体3に機械的に
組み込んだ場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、導電性の両面テープや接着剤等を用いてコ字型板金
11、24、61、71又は84を誘電体3に接着する
ようにしても良い。また本発明はこれに限らず、誘電体
3にメツキや印刷等で導体が形成されている場合には、
その導体とコ字型板金11、24、61、71又は84
とが重なる部分を半田付けするようにしても良い。
【0068】さらに上述の実施例においては、放射導
体、短絡導体及び地導体を長方形にした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、放射導体、短絡導体及
び地導体を円形や多角形にしても良く、その形状はいづ
れでも良い。
【0069】また上述の実施例においては、平面アンテ
ナを地板2の背面又は側面に取り付けた場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、平面アンテナをいづれ
の位置に取り付けても良い。
【0070】さらに上述の第1〜第5実施例及び第7〜
第13実施例においては、コ字型板金11、24、71
又は84を地板2に取り付けた場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、シールドケース等に取り付ける
ようにしても良い。
【0071】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、短絡導体
を板金によつて形成すると共に、短絡導体上に給電点を
設け、当該給電点に相当する部分の板金をアンテナ側面
に沿つて引き伸ばしたことにより、短絡導体上に位置す
る給電点の導体部分の機械的強度を向上させ得ると共
に、短絡導体上の給電位置を明確にして簡易な構成で給
電し得、かくして給電点の導体損傷を未然に防止し得る
と共に、安定した整合状態で短絡導体上に給電し得る簡
易な構成のアンテナ装置及びこれを用いた携帯無線機を
実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による逆F型の平面アンテナ
の構造を示す略線図である。
【図2】第2実施例による逆F型の平面アンテナの構造
を示す略線図である。
【図3】第3実施例による逆F型の平面アンテナの構造
を示す略線図である。
【図4】第4実施例による逆F型の平面アンテナの構造
を示す略線図である。
【図5】第5実施例による逆F型の平面アンテナの構造
を示す略線図である。
【図6】第6実施例による逆F型の平面アンテナの構造
を示す略線図である。
【図7】第6実施例によるコ字型板金の構造を示す略線
図である。
【図8】第7実施例による片側短絡型の平面アンテナの
構造を示す略線図である。
【図9】第8実施例による片側短絡型の平面アンテナの
構造を示す略線図である。
【図10】第9実施例による片側短絡型の平面アンテナ
の構造を示す略線図である。
【図11】第10実施例による片側短絡型の平面アンテ
ナの構造を示す略線図である。
【図12】第11実施例による片側短絡型の平面アンテ
ナの構造を示す略線図である。
【図13】第12実施例による片側短絡型の平面アンテ
ナの構造を示す略線図である。
【図14】第12実施例によるコ字型板金の構造を示す
略線図である。
【図15】第13実施例による片側短絡型の平面アンテ
ナの構造を示す略線図である。
【図16】第13実施例によるコ字型板金の構造を示す
略線図である。
【図17】従来の逆F型の平面アンテナの構造を示す略
線図である。
【符号の説明】
1、20、30、40、50、60、70、80、9
0、100、110、120、130……平面アンテ
ナ、2……地板、3……誘電体、4、21、81……放
射導体、5、22、62、82……地導体、7、23、
83……短絡導体、11、24、61、71、84……
コ字型板金。
フロントページの続き (72)発明者 川村 俊行 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−177629(JP,A) 特開 平3−263903(JP,A) 特開 平7−226613(JP,A) 特開 平8−186431(JP,A) 実開 昭62−64014(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 13/08 H04B 1/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高誘電率材料でなる誘電体の上面に放射導
    体が形成されると共に、上記誘電体の下面に地導体が形
    成され、さらに上記誘電体の側面に上記放射導体と上記
    地導体とを短絡する短絡導体が形成されてなるアンテナ
    装置において、 上記短絡導体を板金によつて形成すると共に、上記短絡
    導体上に給電点を設け、当該給電点に相当する部分の板
    金をアンテナ側面に沿つて引き伸ばしたことを特徴とす
    るアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記短絡導体上の給電点に相当する部分の
    板金をアンテナ側面に沿つて引き伸ばし、かつ当該引き
    伸ばした板金の一部又は全部をアンテナ側面から突出さ
    せたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】上記請求項1又は2に記載のアンテナ装置
    を具える ことを特徴とする携帯無線機。
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