JP3433836B2 - 異方性導電膜及び異方性導電膜により接続された液晶表示板 - Google Patents
異方性導電膜及び異方性導電膜により接続された液晶表示板Info
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Description
とを有する異方性導電膜及びこの異方性導電膜を用いて
端子同士を接続した液晶表示板に関する。
電極(配線パターン)5に対して、TAB型の端子2の
電極4(配線パターン)を電気的に接続する例を示して
いる。TAB(Tape Automated Bonding)型の端子2の電
極4を液晶表示装置1の電極5に対して接続する場合に
は、異方性導電膜(ACF:Anisotropic Conductive Fi
lm) が用いられている。
含んでいる。このようにして、異方性導電膜3を介して
TAB型の端子2を、液晶表示装置1に接続した後で、
異方性導電膜3による接続検査を行う。
異方性導電膜3を用いた接続検査は、次のように行う。
この接続検査では、液晶表示装置1の裏側から、液晶表
示装置(ガラス製)1とLCD電極(ITO膜)を透か
して、異方性導電膜3中の導電粒子の変形により確認し
ていた。異方性導電膜3を用いた実装では、この接続検
査において、次のような問題が生じる。
加圧による粒子の変形が大きいために、その変形による
接続に関与している粒子を確認することができる。しか
し、電極4と電極5のピッチがよりファインピッチであ
る場合には、このファインピッチに対応可能な(樹脂+
金属めっき)粒子を導電粒子として用いる。この場合に
は、導電粒子の変形量が少ないために、つぶれている導
電粒子(接続に関与している粒子)を区別することが困
難である。
ために、一定個数以上の導電粒子が接続に関与している
ことが必要なので、接続検査ではその接続に関与してい
る個数を確認している。しかし、導電粒子の境界がはっ
きりしない上に、液晶表示装置1(ガラス)とLCD電
極5(ITO膜)、そして樹脂接着剤の存在により、光
源の影響を受けやすいために、接続に関与している導電
粒子を画像認識することが難しく、接続に関与している
導電粒子の数を数えることが困難である。そのために、
現状では目視による検査を行っている。従って、接続検
査の効率が悪い。
されたものであり、例えば端子を液晶表示部に対して電
気的に接続する場合に、その接続に関与する導電粒子の
認識が容易であり、しかも画像認識することが容易であ
る異方性導電膜及びこの異方性導電膜を用いた液晶表示
板を提供することを目的とする。
成するために提案される本発明は、導電粒子と樹脂接着
剤とを有する異方性導電膜において、上記導電粒子の表
面を、上記導電粒子の色とは異なる色に着色したもので
ある。
を有する異方性導電膜において、上記導電粒子の表面
に、上記導電粒子の色とは異なる色の着色微粉体を付着
させたものである。
粒子の表面に付着される。
が用いられる。
とを有する異方性導電膜により端子同士が接続された液
晶表示板であり、上記異方性導電膜を構成する導電粒子
の表面が、上記導電粒子の色とは異なる色に着色されて
いる。
着剤とを有する異方性導電膜により端子同士が接続され
た液晶表示板であり、上記異方性導電膜の表面に上記導
電粒子の色とは異なる色の着色微粉体が付着されてい
る。
板の端子同士を接続したとき、接続に関与する導電粒子
の表面の着色又は着色微粉体が排除され、その接続に関
与する導電粒子の色が接続に関与していな導電粒子の色
と異なり、接続に関与する導電粒子の識別が可能とな
る。
して詳細に説明する。
適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が
付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において
特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態
様に限られるものではない。
端子の接続が行われる液晶表示板の例を挙図1を参照し
て説明する。
は、TAB(Tape Automated Bonding)型の端子12が実
装される。このTAB型の端子12は、異方性導電膜
(ACF)13を介して、液晶表示板10に対して電気
的に接続さる。
AB型の端子12の接続例を、図2においてさらに詳細
に示す。TAB型の端子12は、複数のTAB電極(電
極パターンともいう)14を有している。これに対し
て、液晶表示板10の上面には、LCD電極(電極パタ
ーンともいう)15が複数形成されている。電極14と
電極15は、それぞれ等ピッチで配置されている。これ
ら電極14,15のピッチは、例えば100乃至120
μmである。これらの電極14,15は、異方性導電膜
(ACF)13を介して電気的に接続される。
部を、図3及び図4を参照してさらに説明する。
着剤16と導電粒子17とにより構成され、導電性、絶
縁性、接着性の3つの機能を同時に備える接続材料であ
る。
3は、TAB型の端子12を液晶表示板10に対して押
しつける前の状態を示し、図4は、TAB型の端子12
を液晶表示板10に対して押しつけた後の状態を示して
いる。
矢印X方向に加圧しつつ、加熱することにより、電極1
4と電極15の間で導電粒子17がつぶれる。これによ
り、異方性導電膜13の厚み方向に導電性が得られ、か
つ隣接の電極14,14及び電極15,15の間では絶
縁性が得られるという電気的異方性を持つ。
化するので、押圧した状態(導電粒子17がつぶれた状
態)で各電極14,14と各電極15,15との間を接
着する。従って、対向する電極14,15対の永久接着
や、対向する電極14,15間の導通、及び隣接する電
極14,14間あるいは電極15,15間の絶縁を同時
に実現することができる。
子、あるいは樹脂粒子に対してNi/Auめっきを施し
たもの等を用いることができる。これらの導電粒子17
の最小粒径は、例えば5μm程度である。
ム系接着剤、アクリル/エポキシ系接着剤等があり、熱
硬化性や熱可塑性のものがある。熱圧着条件の例として
は、170℃×30kgf/平方センチメートル×20
秒である。
0に対して接続した状態を図5及び頭6を参照して説明
する。
して接続した状態において、液晶表示板10がガラス基
板により形成され、電極15がITO膜により形成され
ているため、液晶表示板10側から透かして接続状態を
検査することができる。
合における液晶表示板10側から見た接続状態を、図5
に示す。導電粒子17が、樹脂に金属めっきを施した粒
子である場合を図6に示す。
は、図5に示すように、押圧により電極14,15間の
導電粒子17がつぶれて変形するので、その変形度合や
個数により接続に関与している導電粒子17を確認する
ことができる。
粒子を用いた場合には、図6に示すように、変形しすぎ
ると樹脂粒子が壊れてしまうために、接続時の変形量を
少なくしている。そのため、図5に示すはんだ粒子を用
いた導電粒子17に比し電極14,15間の接続の状態
を確認することが困難となる。
っても、液晶表示板(ガラス)10とITO膜の電極1
5や接着剤の存在により、光源の影響を受やすく、接続
に関与している導電粒子を区別するために画像認識を導
入することが難しい。従って、従来では目視によって計
算を行っている検査では導通抵抗を下げるために、一定
個数以上の導電粒子が接続に関与しているかどうかを目
視で確認している。
導電粒子17に対して、図7に示すように着色を施し、
接続に関与している導電粒子17の検査をしやすくして
いる。例えば、図7に示すように、導電粒子17の周囲
若しくは表面に有機顔料等の着色微粉体18を付着す
る。図7は、その模式図である。
ーのよういに、静電力により導電粒子17に吸着させる
方法等がある。この導電粒子17の接続原理図を、図8
に示す。
板10の間における接続例が示されている。電極14,
15間に挟まれた導電粒子17(図8中の右側の粒子)
と、電極14,15に挟まれていない導電粒子17(図
8中の左側の粒子)を、1つずつを代表して拡大して示
している。
している着色微粉体18の静電力が弱いために、電極1
4,15間で導電粒子17を接触して押しつぶすことに
より、着色微粉体18は、図8及び図10に示すよう
に、導電粒子17の電極14,15に接触する部分から
排除される。
導電膜13の接続状態を検査すると、電極14,15間
に介在されることなくつぶされていない接続に関与して
いない導電粒子17(図8及び図9を参照)は、着色微
粉体18が周囲を被覆しているので円内全部が同色とな
っている。これに対して、電極14,15の間に介在さ
れてつぶされて接続に関与している導電粒子17は、電
極14,15に接している部分で導電粒子17が露出し
て、その周囲のみが着色している状態になっている。
り、電極14,15間の接続に関与している導電粒子1
7を確認することができる。着色微粉体は、例えば最小
5μmの導電粒子に付着するため、粒径が小さな方が好
ましい。例えば、導電粒子17の粒径の1/2以下であ
るのが好ましい。また、隣接パターン14,14間の絶
縁性を確保するために、着色微粉体18は、絶縁物であ
ることが好ましい。
粉体を採用することができる。この電子トナー用粉体
は、例えば図11乃至図14に示すような、カラートナ
ー用有機顔料が用いられる。
極14,15間が接続されている場合には、着色微粉体
18は除去されるので、変形しにくい導電粒子17でも
着色微粉体18の付着状態により、接続に関与している
導電粒子17を確認することができる。また、導電粒子
17を着色しているので、色による二値化が容易とな
り、接続に関与している導電粒子17の数を数える際に
画像処理が可能となる。
れるため、隣接する電極のパターン間のショートの心配
がなくなる。
るものではない。図示の実施例では、液晶表示板にTA
B型の端子を実装する場合について説明したが、これに
限らず、他の領域の電気的接続にも、本発明の異方性導
電膜を適用することができる。
えば端子を液晶表示部に対して電気的接続する場合に、
その接続に関与する導電粒子の認識が容易でありしかも
画像認識することが容易である。
とTAB型の端子の接続を示す斜視図である。
と液晶表示板を示す要部斜視図である。
示す断面図である。
して加熱した状態を示す断面図である。
例において、液晶表示板側から見た導電粒子の状態を示
す図である。
を用いた例において、液晶表示板側から見た導電粒子の
状態を示す図である。
面図である。
の導電粒子及び着色微粉体の状態を示す断面図である。
状態を示す平面図である。
導電粒子における着色微粉体の状態を示す平面図であ
る。
示す斜視図である。
異方性導電膜、 14電極、 15 電極、 16 樹
脂、 17 導電粒子、 18 着色微粉体
Claims (6)
- 【請求項1】 導電粒子と樹脂接着剤とを有する異方性
導電膜において、 上記導電粒子の表面を、上記導電粒子の色とは異なる色
に着色したことを特徴とする異方性導電膜。 - 【請求項2】 導電粒子と樹脂接着剤とを有する異方性
導電膜において、 上記導電粒子の表面に、上記導電粒子の色とは異なる色
の着色微粉体を付着させたことを特徴とする異方性導電
膜。 - 【請求項3】 上記着色微粉体は、静電力により導電粒
子の表面に付着している請求項2記載の異方性導電膜。 - 【請求項4】 上記着色微粉体は、トナー用有機顔料で
ある請求項3記載の異方性導電膜。 - 【請求項5】 導電粒子と樹脂接着剤とを有する異方性
導電膜により端子同士が接続された液晶表示板におい
て、 上記異方性導電膜は、上記導電粒子の表面が、上記導電
粒子の色とは異なる色に着色されていることを特徴とす
る液晶表示板。 - 【請求項6】 導電粒子と樹脂接着剤とを有する異方性
導電膜により端子同士が接続された液晶表示板におい
て、 上記異方性導電膜は、その表面に上記導電粒子の色とは
異なる色の着色微粉体が付着されていることを特徴とす
る液晶表示板。
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---|---|---|---|
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JP02380594A Expired - Fee Related JP3433836B2 (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 異方性導電膜及び異方性導電膜により接続された液晶表示板 |
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- 1994-01-25 JP JP02380594A patent/JP3433836B2/ja not_active Expired - Fee Related
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