JP3433169B2 - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

固体高分子型燃料電池

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は固体高分子型燃料電
池,特に,芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分を有
する電解質膜と,その電解質膜を挟む一対の電極とを備
え,両電極は,高分子イオン交換成分として,前記芳香
族炭化水素系高分子イオン交換成分と同じ芳香族炭化水
素系高分子イオン交換成分および異なる芳香族炭化水素
系高分子イオン交換成分の一方と,カーボンブラック粒
子の表面に触媒金属を担持させた複数の触媒粒子とを有
する,無加湿状態で運転される固体高分子型燃料電池に
関する。 【0002】 【従来の技術】固体高分子型燃料電池においては,電解
質膜のプロトン伝導性を確保すべく,その電解質膜を湿
潤状態に保持しなければならない。そこで,従来は空気
および水素を,それらに加湿処理を施してから空気極お
よび燃料極にそれぞれ供給する,といった手段を採用し
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
手段によると,空気供給管路および水素供給管路にそれ
ぞれ,面倒なシール作業を行って加湿器を装置しなけれ
ばならず,設備コストの上昇および構造の煩雑化を招
く,という問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は,両電極として
特定のものを備えることによって無加湿状態で運転する
ことが可能な前記固体高分子型燃料電池を提供すること
を目的とする。 【0005】前記目的を達成するため本発明によれば,
芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分を有する電解質
膜と,その電解質膜を挟む一対の電極とを備え,両電極
は,高分子イオン交換成分として,前記芳香族炭化水素
系高分子イオン交換成分と同じ芳香族炭化水素系高分子
イオン交換成分および異なる芳香族炭化水素系高分子イ
オン交換成分の一方と,カーボンブラック粒子の表面に
触媒金属を担持させた複数の触媒粒子とを有する,無加
湿状態で運転される固体高分子型燃料電池であって,前
記カーボンブラック粒子は,60℃の飽和水蒸気圧下に
おける水吸着量AがA≧150cc/gである,といっ
た親水性を持ち,各電極において,前記高分子イオン交
換成分の配合重量をWpとし,また前記カーボンブラッ
ク粒子の配合重量をWcとしたとき,両配合重量Wp,
Wcの比Wp/Wcが0.4≦Wp/Wc≦1.25で
ある固体高分子型燃料電池が提供される。 【0006】カーボンブラック粒子に前記のような親水
性を保持させると,空気供給側の電極では水の生成,生
成水の保有,その生成水の電解質膜への逆拡散が発生
し,その逆拡散水は電解質膜内でプロトンの移動に伴う
同伴水として用いられる外,水素供給側の電極に流入し
て,そこに保有される。このように両電極が常に水を保
有することから電解質膜の湿潤状態が確保され,その膜
内では生成水の逆拡散およびプロトン同伴,が繰返し行
われるため,無加湿下においてプロトン伝導が確保され
る。両電極において過剰の水は外部に排出される。ただ
し,カーボンブラック粒子の前記水吸着量AがA<15
0cc/gでは前記逆拡散を発生させることが困難とな
る。 【0007】また前記配合重量Wp,Wcの比Wp/W
cを前記のように設定すると,電極の厚さを減少させて
プロトン伝導性を高めると共に抵抗過電圧の上昇を抑制
して発電性能を向上させることが可能である。ただし,
比Wp/WcがWp/Wc<0.4では電極の厚さは減
少するが触媒粒子の被覆率が悪化して発電性能が低下す
る。一方,Wp/Wc>1.25では高分子イオン交換
成分の分散度が悪化するため電極の厚さが増加する。 【0008】 【発明の実施の形態】図1において,固体高分子型燃料
電池(セル)1は無加湿状態で運転されるもので,電解
質膜2と,その電解質膜2を挟んでその両側にそれぞれ
密着する一対の電極,つまり空気極3および燃料極4
と,それら両極3,4にそれぞれ密着する一対の拡散層
5,6と,それら両拡散層5,6に密着する一対のセパ
レータ7,8とよりなる。この場合,電解質膜−電極集
成体9には,電解質膜2,空気極3,燃料極4および両
拡散層5,6が含まれる。 【0009】電解質膜2は,プロトン伝導性を有する芳
香族炭化水素系高分子イオン交換成分より構成されてい
る。空気極3および燃料極4は,それぞれ,カーボンブ
ラック粒子の表面に複数の触媒金属としてのPt粒子を
担持させた複数の触媒粒子ならびにプロトン伝導性およ
びバインダとしての機能を有し,且つ前記と同じまたは
異なる芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分よりな
る。 【0010】各拡散層5,6は多孔質のカーボンペー
パ,カーボンプレート等よりなり,また各セパレータ
7,8は,同一の形態を有するように黒鉛化炭素より構
成され,空気極3側のセパレータ7に存する複数の溝1
0に空気が,また燃料極4側のセパレータ8に在って前
記溝10と交差する関係の複数の溝11に水素がそれぞ
れ供給される。 【0011】芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分
は,無フッ素であって溶剤に可溶であるといった特性を
有する。この種の高分子イオン交換成分としては,表1
に挙げた各種の,芳香族炭化水素系高分子のスルホン化
物が用いられる。 【0012】 【表1】【0013】溶剤としては,表2に挙げた各種極性溶剤
が用いられる。 【0014】 【表2】 【0015】空気極3および燃料極4におけるカーボン
ブラック粒子としては,60℃の飽和水蒸気圧下におけ
る水蒸気吸着量,したがって水吸着量AがA≧150c
c/gである,といた親水性を持つものが用いられてい
る。 【0016】カーボンブラック粒子に前記のような親水
性を保持させると,図2に示すように,空気極3では水
の生成,生成水の保有,その生成水の電解質膜2への逆
拡散が発生し,その逆拡散水は電解質膜2内でプロトン
の移動に伴う同伴水として用いられる外,燃料極4に浸
透して,そこに保有される。このように空気極3および
燃料極4が常に水を保有することから電解質膜2の湿潤
状態が確保され,その膜2内では生成水の逆拡散および
プロトン同伴,が繰返し行われるため,無加湿下におい
てプロトン伝導が確保される。空気極3および燃料極4
において過剰の水は外部に排出される。 【0017】空気極3および燃料極4において,芳香族
炭化水素系高分子イオン交換成分の配合重量をWpと
し,またカーボンブラック粒子の配合重量をWcとした
とき,両配合重量Wp,Wcの比Wp/Wcは0.4≦
Wp/Wc≦1.25に設定される。 【0018】両配合重量Wp,Wcの比Wp/Wcを前
記のように設定すると,空気極3および燃料極4の厚さ
を減少させてプロトン伝導性を高めると共に抵抗過電圧
の上昇を抑制して発電性能を向上させることが可能であ
る。 【0019】以下,具体例について説明する。 I.電極の製造 60℃の飽和水蒸気圧下における水吸着量AがA=37
0cc/gである親水性カーボンブラック粒子(商品
名:ケッチェンブラックEC)に複数のPt粒子を担持
させて触媒粒子を調製した。触媒粒子におけるPt粒子
の含有量は50wt%である。 〔例−I〕芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分とし
て,表1に例1として挙げたPEEKスルホン化物を用
意し,このPEEKスルホン化物を表2のNMPに還流
溶解した。この溶液におけるPEEKスルホン化物の含
有量は6wt%である。このPEEKスルホン化物含有
溶液に,PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカーボ
ンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/WcがWp
/Wc=0.2となるように触媒粒子を混合し,次いで
ボールミルを用いて触媒粒子の分散を図り,電極用スラ
リを調製した。このスラリを,Pt量が0.5mg/cm2
となるように複数の多孔質カーボンペーパの一面にそれ
ぞれ塗布し,乾燥して,複数の,拡散層を持つ電極を得
た。これらの電極を例(1)とする。 〔例−II〕PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカー
ボンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/WcをW
p/Wc=0.4に設定した,という点を除き,例−I
と同様の方法を実施して複数の,拡散層を持つ電極を得
た。これらの電極を例(2)とする。 〔例−III 〕PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカ
ーボンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/Wcを
Wp/Wc=0.6に設定した,という点を除き,例−
Iと同様の方法を実施して複数の,拡散層を持つ電極を
得た。これらの電極を例(3)とする。 〔例−IV〕PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカー
ボンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/WcをW
p/Wc=0.8に設定した,という点を除き,例−I
と同様の方法を実施して複数の,拡散層を持つ電極を得
た。これらの電極を例(4)とする。 〔例−V〕PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカー
ボンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/WcをW
p/Wc=1.25に設定した,という点を除き,例−
Iと同様の方法を実施して複数の,拡散層を持つ電極を
得た。これらの電極を例(5)とする。 〔例−VI〕PEEKスルホン化物の配合重量Wpとカー
ボンブラック粒子の配合重量Wcとの比Wp/WcをW
p/Wc=1.75に設定した,という点を除き,例−
Iと同様の方法を実施して複数の,拡散層を持つ電極を
得た。これらの電極を例(6)とする。 II.電極に関する各種考察 表3は,電極の例(1)〜(6)に関するPEEKスル
ホン化物の配合重量Wpおよびカーボンブラック粒子の
配合重量Wcの比Wp/Wcと,電極の保水性との関係
を示す。この保水性は,ガス吸着装置による60℃飽和
水蒸気圧下の水吸着量から算出した。 【0020】 【表3】 【0021】図3は,表3に基づいて両配合重量の比W
p/Wcと電極の保水性との関係をグラフ化したもので
ある。図3より,比Wp/Wcの増加に伴い電極の保水
性が増すことが判る。 【0022】表4は,電極の例(1)〜(6)に関する
両配合重量の比Wp/Wcと電極の厚さとの関係を示
す。 【0023】 【表4】 【0024】図4は,表4に基づいて両配合重量の比W
p/Wcと電極の厚さとの関係をグラフ化したものであ
る。図4より,比Wp/Wcの増加に伴い電極の厚さが
増すことが判る。 【0025】表5は,電極の例(1)〜(6)に関する
両配合重量の比Wp/Wcと触媒粒子の被覆率Ccとの
関係を示す。 【0026】 【表5】【0027】触媒粒子の被覆率Ccは,電極の平面の面
積をAeとし,また電極の平面に露出している複数の触
媒粒子の面積の和をAcとしたとき,Cc={(Ae−
Ac)/Ae}×100(%)として求められた。 【0028】図5は,表5に基づいて両配合重量の比W
p/Wcと触媒粒子の被覆率Ccとの関係をグラフ化し
たものである。図5より,比Wp/Wcの増加に伴い触
媒粒子の被覆率Ccが増すことが判る。 【0029】表6は,電極の例(1)〜(6)に関する
両配合重量の比Wp/Wcと触媒粒子の分散度Dとの関
係を示す。 【0030】 【表6】 【0031】触媒粒子の分散度Dは次のような方法によ
って求められた。先ず,電極の製造時における触媒粒子
およびPEEKスルホン化物の配合量から触媒粒子中の
理論Pt濃度TpおよびPEEKスルホン化物中の理論
S(イオウ)濃度Tsを算出し,次いで,それら理論値
から理論値比Ts/Tpを求めた。また電極の表面をE
PMAにて観察し,触媒粒子中の実測Pt濃度Apおよ
びPEEK化物中の実測S濃度Asを面分析により求
め,次いで,それら実測値から実測値比As/Apを求
めた。 【0032】その後,分散度Dを, D=[{(Ts/Tp)−(As/Ap)}/(Ts/
Tp)]×100(%)の式に則って求めた。 【0033】図6は,表6に基づいて両配合重量の比W
p/Wcと触媒粒子の分散度Dとの関係をグラフ化した
ものである。図6より,比Wp/Wcの増加に伴い触媒
粒子の分散度Dが増すことが判る。 【0034】表7は,電極の例(1)〜(6)に関する
触媒粒子の分散度Dと電極の厚さとの関係を示す。 【0035】 【表7】【0036】図7は,表7に基づいて触媒粒子の分散度
Dと電極の厚さとの関係をグラフ化したものである。図
7より,触媒粒子の分散度Dの増加に伴い電極の厚さが
増すことが判る。 III .燃料電池の発電性能 電極の製造で用いられたPEEKスルホン化物と同様の
ものを使用して厚さ50μmの電解質膜2を成形した。
また二組の電極の例(1)〜(6)を用意し,一方の組
を空気極3の例(1)〜(6)とし,他方の組を燃料極
4の例(1)〜(6)とした。そして,空気極3の各例
(1)〜(6)が燃料極4の例(1)〜(6)と総当り
となるような組合せを行う,つまり,例(1)について
言えば,例(1)と例(1),例(1)と例(2)……
例(1)と例(5),例(1)と例(6),といった組
合せを行って36組の電極対を得た。各電極対,したが
って一組の空気極3および燃料極4により電解質膜2を
挟み,140℃,1.5MPa,1分間の条件でホット
プレスを行って,電解質膜−電極集成体9を得た。各電
解質膜−電極集成体9を用いて固体高分子型燃料電池1
を組立て,無加湿下で発電を行って電流密度と端子電圧
との関係を測定した。この場合,水の拡散による端子電
圧への影響が大であることから,各電池の端子電圧の比
較値として高電流密度側である0.8A/cm2 における
端子電圧を用いた。 【0037】表8は,空気極および燃料極の例(1)〜
(6)における両配合重量の比Wp/Wcと,各電池に
おける空気極および燃料極の組合せと,0.8A/cm2
における端子電圧とを示す。 【0038】 【表8】 【0039】図8は,表8に基づいて空気極3および燃
料極4の組合せと,端子電圧との関係をグラフ化したも
のである。表8,図8から明らかなように,空気極の例
(2)〜(5)および燃料極の例(2)〜(5)間にお
いて組合せを行うと,無加湿状態で固体高分子型燃料電
池1を運転した場合,その発電性能を向上させることが
できる。 【0040】比較のため,60℃の飽和水蒸気圧下にお
ける水吸着量AがA=72cc/gである撥水性カーボ
ンブラック粒子(商品名:Vulcan XC−72)
を用いた,ということ以外は前記と同様の触媒粒子を用
い,また前記例−III と同様の方法で両配合重量の比W
p/WcがWp/Wc=0.6である2つの,拡散層を
持つ電極の例(7)を得た。 【0041】2つの例(7)を空気極3および燃料極4
として用い,前記同様の方法で電解質膜−電極集成体9
を製作した。この電解質膜−電極集成体9を用いて固体
高分子型燃料電池を組立て,無加湿下で発電を行って電
流密度と端子電圧との関係を測定したところ電流密度
0.8A/cm2 における端子電圧は0.605Vである
ことが判明した。この端子電圧は,表8に示した例
(3)と例(3)とを組合せた場合の端子電圧0.69
0Vに比べて12%低いことが明らかである。 【0042】これらの事実から,カーボンブラック粒子
は,60℃の飽和水蒸気圧下における水吸着量AがA≧
150cc/gである,といった親水性を持ち,また両
配合重量Wp,Wcの比Wp/Wcが0.4≦Wp/W
c≦1.25であることの必要性が明らかである。 【0043】両配合重量の比Wp/Wcを前記のように
設定すると,表4より電極の厚さtは5μm≦t≦8μ
mとなり,また,表5より触媒粒子の被覆率Ccは91
%≦Cc≦98%となり,さらに,表6より触媒粒子の
分散度Dは3%≦D≦8%となる。 【0044】 【発明の効果】本発明によれば前記のように構成するこ
とによって,無加湿状態で運転しても高い発電性能を発
揮することが可能な,安価で,且つ構造の簡素な固体高
分子型燃料電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】固体高分子型燃料電池の概略側面図である。 【図2】電解質膜,空気極および燃料極における水の分
布状態を示す説明図である。 【図3】両配合重量の比Wp/Wcと,電極の保水性と
の関係を示すグラフである。 【図4】両配合重量の比Wp/Wcと,電極の厚さとの
関係を示すグラフである。 【図5】両配合重量の比Wp/Wcと,触媒粒子の被覆
率Ccとの関係を示すグラフである。 【図6】両配合重量の比Wp/Wcと,触媒粒子の分散
度Dとの関係を示すグラフである。 【図7】触媒粒子の分散度Dと,電極の厚さとの関係を
示すグラフである。 【図8】空気極および燃料極の組合せと,端子電圧との
関係を示すグラフである。 【符号の説明】 1 固体高分子型燃料電池 2 電解質膜 3 空気極(電極) 4 燃料極(電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 七海 昌昭 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 松尾 順二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開2001−266901(JP,A) 特開2001−185162(JP,A) 特開 平7−134995(JP,A) 特開2001−160406(JP,A) 特開 平11−339815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/86 - 4/98 H01M 8/00 - 8/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 芳香族炭化水素系高分子イオン交換成分
    を有する電解質膜(2)と,その電解質膜(2)を挟む
    一対の電極(3,4)とを備え,両電極(3,4)は,
    高分子イオン交換成分として,前記芳香族炭化水素系高
    分子イオン交換成分と同じ芳香族炭化水素系高分子イオ
    ン交換成分および異なる芳香族炭化水素系高分子イオン
    交換成分の一方と,カーボンブラック粒子の表面に触媒
    金属を担持させた複数の触媒粒子とを有する,無加湿状
    態で運転される固体高分子型燃料電池であって,前記カ
    ーボンブラック粒子は,60℃の飽和水蒸気圧下におけ
    る水吸着量AがA≧150cc/gである,といった親
    水性を持ち,各電極(3,4)において,前記高分子イ
    オン交換成分の配合重量をWpとし,また前記カーボン
    ブラック粒子の配合重量をWcとしたとき,両配合重量
    Wp,Wcの比Wp/Wcが0.4≦Wp/Wc≦1.
    25であることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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