JP3432797B2 - 路面標示工 - Google Patents

路面標示工

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JP3432797B2
JP3432797B2 JP2000389735A JP2000389735A JP3432797B2 JP 3432797 B2 JP3432797 B2 JP 3432797B2 JP 2000389735 A JP2000389735 A JP 2000389735A JP 2000389735 A JP2000389735 A JP 2000389735A JP 3432797 B2 JP3432797 B2 JP 3432797B2
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亨 渡辺
将人 山岸
真司 加藤
昌弘 野村
英雄 竹島
伸二 関野
治 新里
浩三 相川
正樹 高栄
撤吉 菊地
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日本ライナー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通管理施設とし
ての路面標示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】わが国の高速道路の供用延長は、6,6
00kmを超え、1日当たり、約400万台の車が利用
している。自動車貨物輸送量の半数近くは高速道路を利
用しており、国民生活や社会経済活動を支える、重要な
社会基盤となっている。
【0003】このような状況の中で、安全で快適な道路
走行環境を提供する上で、適切な道路舗装および路面標
示が果たす役割は極めて大きい。特に路面標示は、ドラ
イバーの注意を必要な方向に集中させ、交通の流れを整
える効果が大きく、安全性と円滑性を重視する高速道路
にとっては、不可欠な交通管理施設である。
【0004】ところで、高機能舗装は、構造的な特徴と
して、従来の密粒度舗装と異なり、舗装体内に連続した
空隙を持った舗装である。この空隙の作用により、排水
性と吸音性の向上を期待したもので、雨天時の安全性お
よび騒音の低減に効果を上げている。このため、平成1
0年度より、全国の高速道路で採用されている。
【0005】高機能舗装部では、車両の輪荷重は骨材の
凸部分に集中するため、路面標示にとって劣化しやすい
条件が重なることになり、その結果、視認性や耐久性な
どの路面標示としての機能が低下してしまうことが懸念
される。
【0006】JISK5665では、路面標示用塗料を
施工時の条件によって1種(常温)、2種(加熱)、3
種(溶融)に区分している。これらの性能や施工性、経
済性などを比較した上、区画線に用いる路面標示材とし
て、JISK5665 2種に相当するトラフィックペ
イント(溶剤型)が標準的に使用されている。
【0007】この溶剤型路面標示材は、揮発性有機化合
物(VOC:Volatile OrganicCompounds)を溶剤と
して使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このVOCは、一般的
に揮発性の高い有機化合物の総称であり、さまざまな環
境問題の原因の1つとして知られる。溶剤型路面標示材
は、VOCのうち、主にトルエンとキシレン類を含んで
いる。これらは路面標示材としての使途を考慮すると、
VOCが関係する環境問題原因物質の中でも有害大気
汚染物質と対流圏オゾン生成原因物質との関わりが強
い。
【0009】溶剤型路面標示材は、建築用や家庭用など
の一般の溶剤型塗料に比べれば、VOC含有量が半分程
度に抑えられている。しかしながら、環境面から考える
と、まだ、問題がある。また、このVOCは国際的に規
制される動向にある。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、環境面への影響の観点から、VOCの含有量を少な
くするように配慮することができ、また、非常に高い再
帰反射輝度と塗膜残存率を維持でき、また、高い耐久性
と強いガラスビーズ固着力も期待でき、紫外線強制劣化
条件においても優位な結果が示せ、塗膜の形成過程(乾
燥時間) に気温、湿度、天候などの気象条件に左右され
にくく、しかも水の浸漬により塗膜強度が低下するなど
耐水性能が低いことも対処できる路面標示工を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、路面標示材として水を溶媒(希釈剤も含む)
の主成分とした水性塗料を使用し、ノズルボディの上部
に塗料流入口を、下面にスリット状の塗料流出口を設
け、塗料タンクから送り管を経て送られてくる塗料を塗
料流出口から一定幅で流してラインを描くようにしたス
リットノズルを塗料タンクからの送り管に設け、スリッ
トノズルから前記水性塗料を吐出して、マイクロ波照射
装置で乾燥させること、さらに、スリットノズルおよび
マイクロ波照射装置はトラック荷台下方に、相互に適宜
間隔を存して設けること、もしくは、スリットノズルと
マイクロ波照射装置は各々別の車両に設けることを要旨
とするものである。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、路面標示
材として水を溶媒の主成分とした水性塗料を使用するこ
とで、従来から標準的に使用してきた溶剤型の路面標示
材を使用した場合は、高機能舗装に施工した場合、再帰
反射輝度と塗膜残存率が低下し、このため視認性や耐久
性も低下することが確認され、この傾向は塗料とガラス
ビーズを増量しても変わらないが、水性型路面標示材
は、非常に高い再帰反射輝度と塗膜残存率を維持し、高
い耐久性と視認性を示すもので、また、塗料とガラスビ
ーズの使用量を増量する必要性も認められない。
【0013】また、水性型路面標示材による路面標示工
は、高い耐久性や塗膜強度と、ガラスビーズの強い固着
力があり、その結果、視認性も高水準で維持される。さ
らに、水性型はVOCの含有量が5%程度であり、環境
への影響の面からも好ましい。
【0014】また、スリットノズルを使用することで、
下記の作用が得られる。従来工法のスプレー塗装で
は、線幅・厚みが吐出圧、チップ口径・形状、路面から
高さ・角度、塗料粘度、風速、走行速度などにより大き
く影響されるが、スリットノズルでは、これらの要因の
影響度を低減させることが可能である。従来施工の標示
に比べ線幅・厚みなど均一な安定した仕上がりとなる。
【0015】スプレー塗装では、塗料は微粒子で塗布
されパターンを形成しながら造膜されるため、造膜バラ
ツキが生じる。このため、ガラスビーズの埋没状態にも
バラツキが生じやすい。スリットノズルでは膜厚のバラ
ツキの減少が可能となり、このため均一で安定した埋没
状態が得られる。ガラスビーズの固着を高めることが期
待でき、高視認が保持できる。
【0016】塗料飛散が減少し、塗布量・環境問題が
有利となる。スプレー塗装では、塗料はチップにより微
粒子で塗布されるため、路面から約20cm離す必要が
あり、この間での飛散は避けられない。また、風の影響
も受けやすい。スリットノズルは路面との間隔を数cmの
高さにでき、飛散が減少でき、飛散ロスも低減できる。
【0017】装置が簡便化でき、小型化が可能であ
る。また、装置が単純構造で、低価格化が製作できる。
現在のマーカー車では、塗装装置として補次・一次・二
次エアレスポンプ、加熱装置、スプレーガン装置、コン
プレッサー等が装備されており、かつ塗料に約100kg/cm
の圧力をかける必要があるが、スリットノズルでは高
圧は必要とせず50kg/ cmの圧力以下で塗装可能である
ため、装置の簡便化、小型化が可能となる。
【0018】項の根拠と同じで、かつ、スリットノ
ズルでは、スプレー塗装で必須の良好な微粒化が必要で
ないため、従来ほどの取り扱い技術および保守管理が必
要でなく、操作が簡単になる。さらに、従来の加熱温度
を低くでき、省エネルギー化が期待できる。
【0019】塗料の粘性等の影響を受けづらく、適用
塗料の範囲が拡大する。その結果、高粘度タイプの塗料
が適用可能で、揮発分の減少が可能となる。
【0020】これに加えて、マイクロ波照射装置で乾燥
させることで、低温時も含め水性塗料の乾燥性について
大幅な短縮化が可能となり、舗装材との安定した付着性
が得られ、耐久性の向上が図れ、施工管理が簡単で安定
した品質が得やすい。さらに、マイクロ波照射装置のマ
イクロ波発振装置は電力の出力制御で容易に管理でき、
また、応答も速く、装置が比較的小型であり、かつ価格
もそう高価ではない。さらに、ETCなどの導入によ
り、マイクロ波の制御技術がほぼ確立されているので、
漏洩の問題も少なく、マイクロ波照射装置のマイクロ波
発振装置は電力により作動のため、エネルギーとしてク
リーンであり、公害性はほとんどない。
【0021】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、水性塗料に発熱促進剤を配合することで、乾
燥・硬化時間をより短縮することができる。
【0022】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、トラック一台への装備で小型化・価格低減化
が期待でき、施工管理が簡単になり、将来的には無人化
・ロボット化が期待できる。
【0023】請求項4記載の本発明によれば、施工条件
に応じて、スリットノズルからの水性塗料の吐出と、そ
の後のマイクロ波照射装置で乾燥の相互間隔、時間を自
由に設定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面については発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の路面標示工で
使用する塗工用車両(マーカー車)の側面図、図2は同
上平面図で、トラック1の荷台2上に塗料タンク3、発
電機4、ガラスビーズタンク5等を載置する。また、荷
台2の下方にスリットノズル6およびマイクロ波照射装
置7を設けた。
【0025】図示は省略するが、塗料タンク3は内部に
スクリュー羽根や攪拌羽根によるロータを設け、これを
送り出し手段としてポンプ機能を持たせたもの、また
は、エアー等により塗料に一定圧を加え塗料を押し出す
ものである。
【0026】前記スリットノズル6は塗料タンク3から
の送り管に設けるもので、図3、図4に示すように、ノ
ズルボディ6aの上部に塗料流入口6bを、下面にスリ
ット状の塗料流出口6cを設け、塗料タンク3から送り
管を経てこのスリットノズル6へ送られてくる塗料を塗
料流出口6cから一定幅で流してラインを描くようにし
たものである。
【0027】このスリットノズル6は描くラインによっ
てその塗料流出口6cの幅が異なるが、道路表示ライン
が連続線の場合は幅20cm、破線の場合は15cm、
合流地点で使用されるゼブラ(縞馬模様)の場合は45
cmといったごとくである。
【0028】マイクロ波照射装置7はその原理は図5に
示すように、周波数2.45GHzのマイクロ波エネル
ギーを発生させるマイクロ波発振機8、反射電力から発
振機を保護するアイソレータ9、入・反射電力を保護す
るパワーモニタ10、負荷と発振機のマッチングを図
り、マイクロ波を有効利用する整合器11、発振機より
照射部へマイクロ波を伝送する接続導波管12、および
マイクロ波照射部13からなる。図中14は固定分配
器、15は指示計である。
【0029】マイクロ波照射部13は空洞型照射部とし
て箱型のオープンタイプが一般である。マイクロ波照射
装置7のマイクロ波加熱を含む誘電加熱は、赤外線によ
る外部加熱方式とは異なり、加熱時間が比較的短く、物
質の内部および表層部をほぼ均一に加熱することがで
き、加熱効率が、入力電源に対し35〜45%と高く、
真空・減圧・加熱の下でも加熱でき、複合物質のマイク
ロ波の吸収度合いの差を利用して、部分的に選択加熱す
ることができ、照射部が熱くならず、作業環境の改善を
図ることができるという特徴を有する。
【0030】スリットノズル6とこのマイクロ波照射装
置7の関係は、トラック1の荷台2下で、スリットノズ
ル6が前方(運転席に近づく方向)に、マイクロ波照射
装置7が後方に位置し、その両者間の距離は一例として
1〜3m程度とする。
【0031】なお、図示は省略するが他の実施形態とし
て、マイクロ波照射装置7はこれをスリットノズル6を
有するマーカー車とは別の車両(例えば材料車など)に
設けるようにしてもよい。その場合は、スリットノズル
6を有するマーカー車に対してマイクロ波照射装置7を
搭載した車両が追いかけることになる。
【0032】塗料タンク3に貯め、スリットノズル6か
ら流出してラインを路面等に描く路面標示材には、水を
溶媒(希釈剤も含む)の主成分とした水性塗料(水性
型)を使用する。この水性塗料(水性型)の主成分はア
クリルエマルションであり、平均分子量:数十万、VO
C含有量2〜4%、約30〜60g/L、塗料使用量は
0.4L/m、ガラスビーズタンク5からのビーズは
0.42kg/mである。
【0033】一例として、水性塗料(水性型)は下記の
ごとき組成であるが、これに限定されず、他の組成の水
性塗料(水性型)も使用できる。 アクリルエマルション 35部 着色顔料 15部 体質顔料 40部 添加剤 5部 (消泡剤、助剤、界面活性剤) 水 5部 計100部
【0034】前記水性塗料のエマルションは、一般に速
乾性であり、4〜7分で乾燥するが、マイクロ波の発熱
促進剤を該水性塗料中に任意に配合調合することにより
硬化時間を30秒以下に大幅に短縮することが可能とな
る。
【0035】マイクロ波の発熱促進剤は、化学的反応を
活性にする触媒的な促進剤ではなく、マイクロ波の照射
により、それ自身が誘導加熱されて自己発熱し発熱促進
剤が調合されている被加熱物の内部から均一に加熱する
役目を担うものである。これらの発熱促進剤は、マイク
ロ波を照射されたアクリル樹脂組成物自体が持つ誘導加
熱能力より大きいので、このマイクロ波の発熱促進剤を
適切に配合することで内部発熱し水性塗料(水性型)の
内部から加熱を助け短時間で所定の温度まで加熱するこ
とを可能としたものである。
【0036】このようなマイクロ波の発熱促進剤として
特に有用なものとして、フェライト、水、が挙げられ
る。フェライトは、MOFeという形の一般
分子式をもった結晶である。MとしてはMn(マンガ
ン)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル〉、Cu
(銅)、Mg(マグネシウム)、Zn(亜鉛)、Ba
(バリウム)などがあり、2価のFe(鉄)が入った結
晶は磁鉄鉱である。フェライトの結晶は、スピネル構造
をしている。AsiteとBsiteを有していてAs
iteの全部とBsiteの半分をFea+が占有して
いる状態を逆スピネルと呼ばれていて、この状態でFe
rri磁性が現れる。一般にフェライトは電気抵抗が高
いので高周波加熱用の磁心材料として使われている。
【0037】しかしこれらに限定されるものでなくマイ
クロ波照射によりフェライト等と同等の誘導加熱能の高
いものであれば良く被加熱物との相性が良いものであれ
ば何れであっても適用できる。
【0038】マイクロ波の発熱促進剤を水性塗料(水性
型)に加えた場合、水性分の割合が低下し、粘度が高く
なるおそれがあるが、前記スリットノズル6を用いるこ
とによりスプレー塗装のスプレーノズルのように詰まる
ことを防止できる。
【0039】このようにして、塗工用車両(マーカー
車)を運転し、スリットノズル6から水性塗料を吐出し
てラインを描き、これをマイクロ波照射装置7でマイク
ロ波を照射して乾燥させるが、塗料はアスファルト、コ
ンクリート等の路面構成材と一体化しており、水性塗料
を貫通して路面構成材を誘導加熱するために水性塗料の
乾燥を促進させる。
【0040】以上のごとく、水性塗料を使用した場合
に、気温、湿度、天候などの気象条件が塗膜の形成過程
(乾燥時間) に大きな影響を与えることや、水の浸漬に
より塗膜強度が低下するなど、耐水性能が低い傾向があ
ることに対してマイクロ波照射装置7で乾燥させること
で対処できる。
【0041】次に、本発明の効果を確認するために行っ
た試験について説明する。まず、乾燥性の評価を行っ
た。下記表1〜表3に試験結果を示す。 評価方法:JIS K 5665 6.9タイヤ付着性試験による。 テスト条件:標準時23℃、低温時5℃、高湿度時23℃90±5%RH、各温 度条件下で、マイクロ波照射後、タイヤに塗膜が付着するか否かを 判定。(家庭用電子レンジ、2.45GH、0.6kW使用) ○は良好、△はやや良好、×は不良 評価方法:水性型標準従来配合品、水性型発熱促進剤配合品(A)、水性型発熱 促進剤配合品(B) 水性型発熱促進剤配合品(A):針状酸化チタン10%、アルミナ質 焼成多孔体10%配合品 水性型発熱促進剤配合品(B):フェライト20%配合品
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】なお、水性型標準従来配合品は、下記組成
のものとする。 アクリルエマルション 35部 着色顔料 15部 体質顔料 40部 添加剤 5部 (消泡剤、助剤、界面活性剤) 水 5部 計100部
【0046】前記水性型標準配合品の試料作成方法 1.アクリルエマルション樹脂に分散剤と造膜助剤を入
れ十分に攪拌する。 2.1.を攪拌しながら着色顔料を徐々に投入し、十分
に攪拌する。 3.2.を攪拌しながら体質顔料を徐々に投入し、十分
に攪拌する。 4.3を攪拌しながら水を投入する。さらに、消泡剤を
徐々に投入し、十分に攪拌する。 5.全原料投入後、さらに十分に攪拌し、各原料の分散
不良がないことを確認し、試料作成完了。
【0047】また、水性型発熱促進剤配合品(A)は前
記着色顔料と体質顔料を発熱促進剤に置き換えたも
の、水性型発熱促進剤配合品(B)は体質顔料を発熱
促進剤に置き換えたものである。
【0048】前記実験結果より、水性型従来配合品は、
いずれも条件下でも1分以内に乾燥し、発熱促進剤を配
合したものは、いずれの条件下でも30秒以内に乾燥し
た。
【0049】次に、付着性の評価を行った。下記表4,
5に試験結果を示す。 評価方法:JIS K 5400 8.5.クロスカットテープ法による。 テスト条件:アスファルトブロックに塗付後マイクロ波照射後、低温時5℃条件 下1日経過後にて評価 (家庭用電子レンジ、2.45GH、0.6kW使用) 評価方法:水性型標準従来配合品、水性型発熱促進剤配合品(A)水性型、発熱 促進剤配合品(B) 水性型発熱促進剤配合品(A):針状酸化チタン10%、アルミナ質 焼成多孔体10%配合品 水性型発熱促進剤配合品(B):フェライト20%配合品
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】前記実験結果より、水性型従来配合品は、
いずれの条件下でもマイクロ波を1分間照射することに
より付着性が良好になり、発熱促進剤を配合したもの
は、いずれの条件下でもマイクロ波を30秒以上照射す
れば付着性が良好になった。
【0053】さらに、耐久性の評価を行った。下記表
6,7に試験結果を示す。 評価方法:JIS K 5400 8.8引張強さ試験による。 テスト条件:マイクロ波照射30秒で乾燥させ、室内放置24時間及び水に24 時間浸漬後試験を行った。 (家庭用電子レンジ、2.45GH、0.6kW使用) 評価方法:水性型標準従来配合品、水性型発熱促進剤配合品(A)水性型、発熱 促進剤配合品(B) 水性型発熱促進剤配合品(A):針状酸化チタン10%、アルミナ質 焼成多孔体10%配合品 水性型発熱促進剤配合品(B):フェライト20%配合品
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】前記実験結果より、水性型標準従来配合
品、水性型発熱促進剤配合品、いずれもマイクロ波照射
30秒で乾燥させたものは、水の浸漬後1時間経過以
降、室内放置1日後と同等の耐久性の結果が得られた。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明の路面標示工
は、環境面への影響の観点から、VOCの含有量を少な
くするように配慮することができ、また、非常に高い再
帰反射輝度と塗膜残存率を維持でき、また、高い耐久性
と強いガラスビーズ固着力も期待でき、紫外線強制劣化
条件においても優位な結果が示せ、塗膜の形成過程(乾
燥時間) に気温、湿度、天候などの気象条件に左右され
にくく、しかも水の浸漬により塗膜強度が低下するなど
耐水性能が低いことも対処できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の路面標示工で使用する塗工用車両(マ
ーカー車)の側面図である。
【図2】本発明の路面標示工で使用する塗工用車両(マ
ーカー車)の平面図である。
【図3】スリットノズルの一部切り欠いた正面図であ
る。
【図4】スリットノズルの底面図である。
【図5】マイクロ波照射装置の原理を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…トラック 2…荷台 3…塗料タンク 4…発電機 5…ガラスビーズタンク 6…スリットノズル 6a…ノズルボディ 6b…塗料流入口 6c…塗料流出口 7…マイクロ波照射装置 8…マイクロ波発振機 9…アイソレータ 10…パワーモニタ 11…整合器 12…接続導波管 13…マイクロ波照射部 14…固定分配器 15…指示計
フロントページの続き (72)発明者 野村 昌弘 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 竹島 英雄 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 関野 伸二 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 新里 治 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 相川 浩三 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 高栄 正樹 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (72)発明者 菊地 撤吉 東京都港区芝2−17−11 パーク芝ビル 2F 日本ライナー株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−137403(JP,A) 特開 昭47−24137(JP,A) 実開 平1−75116(JP,U) 実公 昭60−13847(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 23/16 - 23/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面標示材として水を溶媒(希釈剤も含
    む)の主成分とした水性塗料を使用し、ノズルボディの
    上部に塗料流入口を、下面にスリット状の塗料流出口を
    設け、塗料タンクから送り管を経て送られてくる塗料を
    塗料流出口から一定幅で流してラインを描くようにした
    スリットノズルを塗料タンクからの送り管に設け、スリ
    ットノズルから前記水性塗料を吐出して、マイクロ波照
    射装置で乾燥させることを特徴とする路面標示工。
  2. 【請求項2】 水性塗料に発熱促進剤を配合する請求項
    1記載の路面標示工。
  3. 【請求項3】 スリットノズルおよびマイクロ波照射装
    置はトラック荷台下方に、相互に適宜間隔を存して設け
    る請求項1または請求項2記載の路面標示工。
  4. 【請求項4】 スリットノズルとマイクロ波照射装置は
    各々別の車両に設ける請求項1または請求項2記載の路
    面標示工。
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