JP3432365B2 - 変速機操作装置の制御方法 - Google Patents

変速機操作装置の制御方法

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/20Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism with preselection and subsequent movement of each final output mechanism by movement of the final actuating mechanism in two different ways, e.g. guided by a shift gate
    • F16H2063/204Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism with preselection and subsequent movement of each final output mechanism by movement of the final actuating mechanism in two different ways, e.g. guided by a shift gate the gear shift lever being the immediate final actuating mechanism, e.g. the shift finger being a part of the gear shift lever

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機操作装置の
制御方法に関し、特に変速機操作装置のセレクト操作用
アクチュエータの改良に適しているが、シフト操作用ア
クチュエータの改良にも適用可能である。
【0002】
【従来の技術】大型の変速機を有するバスやトラックな
どでは、変速機操作装置にアクチュエータが組み込ま
れ、軽い力で円滑な変速機操作をすることができるよう
になっている。
【0003】図13は従来の変速機操作装置のセレクト
操作用アクチュエータを示した縦断面図である。このア
クチュエータ1は、シリンダハウジング2に中間のシリ
ンダ穴3a及びこれよりも内径が大きい両端のシリンダ
穴3bが形成されている。中間のシリンダ穴3aには、
メインピストン4が摺動自在に収納され、メインピスト
ン4がピストンロッド5に取付けられている。両端のシ
リンダ穴3bにはピストンロッド5の両端の外側に配置
した対をなすフリーピストン6,7が一つずつ収納され
ている。
【0004】シリンダ穴3a内には、メインピストン4
と隔壁2a,2bとでシリンダ3内に二つの圧力室8
a,8bが画成されている。また、メインピストン4よ
りも受圧面積の大きい一対のフリーピストン6,7によ
ってもそれぞれの圧力室9a,9bが画成されている。
また、シリンダハウジング2内には、一対のフリーピス
トン6,7に対応して一対のストッパ10a,10bが
固定されている。
【0005】そして、アクチュエータ1は、ピストンロ
ッド5にジョイント部材12を固定してあり、レバー軸
14を中心に回動自在な受けレバー13がこのジョイン
ト部材12を介して、該ピストンロッド5から操作力を
受け、受けたこの操作力を図示しない操作レバーへ伝達
するようになっている。
【0006】アクチュエータ1は、両端のポート15,
16を通じて図示しない共通タンクから両端の圧力室9
a,9bへ圧縮エアを供給することにより、フリーピス
トン6,7がそれぞれ対応するストッパ10a,10b
に当接して位置決めされるとともに、右側の中間ポート
18を通じて圧縮エアを右側の圧力室8bへ供給するこ
とによって、ピストンロッド5は、図13に示すよう
に、左側のフリーピストン6に当接し、これにより、シ
フトパターンCの位置N3 に対応する姿勢になるように
受けレバー13が操作力を受ける。また、すべての圧力
室8a,8b,9a,9bを大気に開放した状態から、
フリーピストン6,7を上記と同じ位置にして、左側の
中間ポート17を通じて左側の圧力室8aへ圧縮エアを
供給すると、受けレバー13がシフトパターンCの位置
2 に対応する姿勢になるように操作力を受ける。この
ときピストンロッド5が右側のフリーピストン7に当接
して位置決めされる。
【0007】また、すべての圧力室8a,8b,9a,
9bを大気に開放し両フリーピストン6,7がそれぞれ
の内端壁に当接した状態から、左側の圧力室8aのみへ
圧縮エアを供給すると、メインピストン4が右方向へ摺
動し、受けレバー13は操作力を受けてシフトパターン
Cの位置N1 に対応する姿勢になる。さらに、すべての
圧力室を大気に開放し両フリーピストン6,7がそれぞ
れの内端壁に当接した状態から、右側の圧力室8bのみ
へ圧縮エアを供給すると、メインピストン4が左方向へ
摺動し、受けレバー13がシフトパターンCの位置N4
に対応する姿勢になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のア
クチュエータ1では、ピストンロッド5やジョイント部
材12等を用いており、必要部品点数が多く、構造が複
雑で、重くなり、小型化が困難であって、コストが高い
という欠点があった。
【0009】本発明は、かかる従来の欠点にかんがみな
されたものであって、その目的は、必要部品点数を減ら
し、構造を簡単にして重量を軽減し、小型化が容易で安
価な変速機操作装置の制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の要旨とするところは、並列的に形成した複
数のシリンダ穴を有するシリンダハウジングと、前記
数のシリンダ穴のそれぞれに摺動自在に嵌合することに
より並列配置し両端に圧力室を画成する複数のピストン
と、該複数のピストンから操作力を直接受けて回動す
共通の受けレバーとを備えアクチュエータを用いる変
速機操作装置の制御方法において、前記シリンダハウジ
ング側の複数箇所に配置された感知手段と前記シリンダ
ハウジングに対して移動する前記受けレバーの先端部
取付けられかつ前記感知手段によって感知される被感知
体とを備え、4つ以上のセレクト位置に対応可能な位置
センサが前記受けレバーの位置を検出し、検出した前記
受けレバーの位置に関する検出信号をコントローラに送
り、該コントローラからの出力信号に基づき切換弁を切
換え前記アクチュエータの作動用圧力流体の給排を制御
して変速機操作を行う変速機操作装置の制御方法、又は
並列的に形成した第1のシリンダ穴及び第2のシリンダ
穴を有するシリンダハウジングと、前記第1のシリンダ
穴に摺動自在に嵌合し少なくとも一端側に圧力室を画
成する第1のピストンと、前記第2のシリンダ穴に摺動
自在に嵌合し少なくとも一端側に圧力室を画成する第
2のピストンと、前記第1及び第2ピストンから操作力
を直接受けて回動する共通の受けレバーとを備え、前記
第1のピストンと前記第2のピストンとを並列配置し
アクチュエータを用いる変速機操作装置の制御方法にお
いて、前記シリンダハウジング側の複数箇所に配置され
た感知手段と前記シリンダハウジングに対し移動する前
記受けレバーの先端部に取付けられかつ前記感知手段に
よって感知される被感知体とを備え、4つ以上のセレク
ト位置に対応可能な位置センサが前記受けレバーの位置
を検出し、検出した前記受けレバーの位置に関する検出
信号をコントローラに送り、該コントローラからの出力
信号に基づき切換弁を切換え前記アクチュエータの作動
用圧力流体の給排を制御して変速機操作を行う変速機操
作装置の制御方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る変速機
操作装置の制御方法について、図面を参照しながら詳細
に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る制御方法
の対象となる変速機操作装置の要部を示した模式図であ
り、図2は図1のセレクト操作用アクチュエータを示す
平断面図、図3は図1のセレクト操作用アクチュエータ
を示す側断面図、図4は図2の横断面図である。
【0012】制御の対象となる変速機操作装置は、図1
に示すように、改良したセレクト操作用アクチュエータ
23と、シフト操作用アクチュエータ24とを備え、シ
フト操作用アクチュエータ24には、フリーピストン6
を一つだけ有する既存の図13に示すのと同様のものが
採用されている。セレクト操作用アクチュエータ23及
びシフト操作用アクチュエータ24は、共通のエアタン
ク25から供給される圧縮エアによって作動する。
【0013】共通のエアタンク25からの圧縮エアは、
セレクト操作用アクチュエータ23にあっては共通路2
6及びそれぞれの連通路27a,27b,28a,28
bを経由し各圧力室21a,21b,22a,22bへ
それぞれの電磁切換弁MVA,MVB,MVCを介して
供給され、シフト操作用アクチュエータ24にあっては
共通路19及びそれぞれの連通路19a,19b,19
cを経由して各圧力室8a,8b,9aへそれぞれの電
磁切換弁MVa,MVb,MVcを介して供給される。
各電磁切換弁は、いずれも非励磁状態(オフ)で対応す
る圧力室を大気に開放し、励磁状態(オン)で対応する
圧力室をエアタンク25に連通させる。各電磁切換弁の
制御はコントローラ34によって行われる。シフト操作
用アクチュエータ24は、図13に示すものに対しフリ
ーピストン6が一端側にのみある点以外はほぼ同じなの
で、同一部分に同一符号を付けてそれらの部分の説明を
省略する。
【0014】また、図1に示すように、セレクト操作用
アクチュエータ23とシフト操作用アクチュエータ24
とはシフトパターンCに対応するように配置されてい
る。従って、シフト操作用アクチュエータ24のメイン
ピストン4が第1のシリンダ穴3aの中間位置にあると
きにのみ、セレクト操作用アクチュエータ23は作動可
能である。セレクト操作用アクチュエータ23から操作
力を受ける受けレバー35がシフトパターンCの位置N
1 ,N2 ,N3 ,N4 のいずれかに対応する位置にある
ときにのみ、シフト操作用アクチュエータ24は作動が
可能である。
【0015】そして、変速機操作装置は、受けレバー3
5が回動すると、図4に示すように、レバー軸14の他
端に取付けられている中継レバー36が同時に回動し、
この中継レバー36の先端で、操作レバー37を図6に
示す軸38のスプライン歯38aに沿い移動させてセレ
クト操作を行う。
【0016】セレクト操作用アクチュエータ23は、図
2〜図4に示すように、第1のシリンダ穴31a,31
b及び第2のシリンダ穴32a,32bを並列的に形成
したシリンダハウジング40と、該第1のシリンダ穴3
1a,31bに摺動自在に嵌合して両端に圧力室21
a,21bを画成する一対の第1のピストン51,51
と、第2のシリンダ穴32a,32bに摺動自在に嵌合
して両端に圧力室22a,22bを画成する一対の第2
のピストン52,52と、該両ピストン51,52から
操作力を受けて該操作力を操作レバー37へ伝達する受
けレバー35とを備え、該受けレバー35の回動中心で
あるレバー軸14から第1のピストン51までの距離よ
りも第2のピストン52までの距離を大きくしてある。
【0017】シリンダハウジング40は、両端の第1の
ブロック41及び第2のブロック42と中間にある第3
のブロック43とを備え、第3のブロック43の両隔壁
44a,44bの外面に第1のブロック41及び第2の
ブロック42を固着して互いに組み合わされて構成さ
れ、第1のシリンダ穴31a,31bの両端延長上の第
1のブロック41及び第2のブロック42部分にそれぞ
れ止まり穴46a,46bが開けられ、該各止まり穴4
6a,46bと対応する圧力室21a,21bとを連通
させる連通路27a,27bが第1のブロック41及び
第2のブロック42に開けられている。そして、止まり
穴46a,46bに挿入して取付けられたそれぞれの電
磁切換弁MVA,MVBを介してエアタンク25内の圧
縮エアがそれぞれの圧力室21a,21bへ供給され
る。
【0018】また、シリンダハウジング40は、第2の
シリンダ穴32aの一端側の第1のブロック41の部分
にも同様の止まり穴47が開けられ、この止まり穴47
と第2のシリンダ穴32aの圧力室22aとを連通させ
る連通路28aが第1のブロック41部分に開けられ、
止まり穴47と他端側の圧力室22bとを連通させる連
通路28bが第1のブロック41、第2のブロック42
及び第3のブロック43を通じて開けられている。止ま
り穴47に挿入して取付けられた共通の電磁切換弁MV
Cをオンとすることにより、エアタンク25内の圧縮エ
アがそれぞれの連通路28a,28bを経て両端の圧力
室22a,22bへ同時に供給されるようになってい
る。
【0019】さらに、シリンダハウジング40には、受
けレバー35の先端に対向する位置における第3のブロ
ック43の内面に間隔を置き、位置センサを構成する四
つのフォトインタラプタPH1 〜PH4 が配設されてい
る。感知手段としてのフォトインタラプタPH1 〜PH
4 は、図5に示すように、溝56を有していて、受けレ
バー35の先端に固着した遮光板58の先端が溝56に
入って遮光されることにより、受けレバー35の四つの
位置を検出するためのものである。
【0020】第1のシリンダ穴31a,31b及び第2
のシリンダ穴32a,32bは、それぞれ第1のブロッ
ク41及び第2のブロック42に対称的にほぼ平行に形
成されている。第1のピストン51,51及び第2のピ
ストン52,52は、いずれもほぼ対称的な対をなすよ
うに合成樹脂材料にて造られ、それぞれのシリンダ穴3
1a,31b,32a,32bに摺動自在に嵌合すると
ともに、第3のブロック43の対応する隔壁44a,4
4bを貫通して内端が両隔壁44a,44b間に突出し
ており、該両隔壁間に突出した内端に受けレバー35を
押圧するための押圧面51cを備え、それぞれの圧力室
21a,21b寄りの位置の外周に環状シール部材53
を嵌着してある。
【0021】第2のピストン52は、ピストン本体52
aと隔壁44a,44bのうちの対応するものを貫通す
る内向きの突起52bとを一体に有し、ピストン本体5
2aが対応する隔壁44a,44b又は第2のシリンダ
穴32a,32bの端面に当たった位置で選択的に止ま
り、受けレバー35の位置決めをするためのストッパの
役割を兼ねている。第2のピストン52は、突起52b
の内端が押圧面52cとされ、受圧面積が第1のピスト
ン51と同じで、全長が第1のピストン51よりも短く
寸法設定されている。
【0022】受けレバー35は、基部がレバー軸14に
固着され、該レバー軸14を中心にして回動自在であ
り、第1のピストン51に係合しその両押圧面51c,
51c間にある第1の受け部35aと、第2のピストン
52に係合しその両押圧面52c,52c間にある第2
の受け部35bとを有し、両受け部に接触する第1のピ
ストン51及び第2のピストン52から直接的に操作力
を受ける。第1の受け部35a及び第2の受け部35b
は、円板形をしており、外周の受け面で各ピストン5
1,52から操作力を受ける。また、受けレバー35
は、先端の下面にボルト57をねじ込むことにより、位
置センサの被感知体である遮光板58が固着されてい
る。
【0023】図7〜図10は本発明の上記実施の形態に
係る変速機操作装置の制御方法説明用の断面図である。
各電磁切換弁MVA,MVB,MVCが消磁されて各圧
力室21a,21b,22a,22bが大気に開放され
た状態で、クラッチペダルを踏み込み、シフトレバー3
9をシフトパターンCの位置N1 に置くと、図7におい
て、共通の電磁切換弁MVCは消磁状態のままで第2の
ピストン52,52の両端の圧力室22a,22bが大
気に開放されていて、第2のピストンが第2の圧力室2
2a,22bの内端面に当たって止まっている。左側の
電磁切換弁MVAが励磁状態とされ、エアタンク25か
ら圧縮エアが左側の第1の圧力室21aへ供給されて、
左側の第1のピストン51が第1の受け部35aを右方
向へ押圧し、第1の受け部35aが右側の第1のピスト
ン51の押圧面51cに当たるとともに第2の受け部3
5bが右側の第2のピストン52の押圧面52cに当た
った位置で受けレバー35が止まる。この止まった位置
は、シフトパターンCの位置N1 に対応する位置S1
ある。この位置S1 は位置センサのフォトインタラプタ
PH1 によって検出され、この位置S1 で位置F1 又は
位置R1 へのシフト操作が可能になる。フォトインタラ
プタPH1 により検出された検出信号がコントローラ3
4に入り、電磁切換弁MVAが消磁状態にされ、第1の
圧力室21aが大気に開放される。
【0024】クラッチペダルを踏み込み、シフトレバー
39をシフトパターンCの位置N1から位置N2 を経て
位置F2 に移動させた場合には、図8において、共通の
電磁切換弁MVCが励磁状態になり、エアタンク25か
ら第2のピストン52の両端の圧力室22a,22bに
同時に圧縮エアが供給され、所定の短時間経過後に、左
側の電磁切換弁MVAがオンとなり、左側の第2の圧力
室22aへ圧縮エアが供給される。これにより、圧縮エ
アの作用によって、先ず、左右の第2のピストン52,
52が相互に接近する方向に摺動し、右側の第2のピス
トン52が第2の受け部35bを押圧して受けレバー3
5を時計方向に回動させ、隔壁44bに当たったところ
で止まる。この間、第1の圧力室21aの圧縮エアに基
づく左側の第1のピストン51の押圧力によるトルクよ
りも第2のピストン52の左方向への押圧力によるトル
クの方が大きいので、受けレバー35は時計方向へ回動
するのである。このようにして回動した受けレバー35
が止まった位置S2 がシフトパターンCの位置N2 に対
応する。
【0025】位置S2 が位置センサのフォトインタラプ
タPH2 によって検出され、その検出信号がコントロー
ラ34に入り、コントローラ34からの出力信号でシフ
ト操作用アクチュエータ24によるシフトパターンCの
位置F2 へのシフト操作がなされる。即ち、図1におい
て、電磁切換弁MVaがオンとされ、圧力室8aにエア
タンク25から圧縮エアが供給されてメインピストン4
が圧力室8bを縮小する方向へ摺動して位置F2 へのシ
フト操作が行われる。その後、各電磁切換弁弁MVa,
MVA,MVB,MVCがオフとされ、各圧力室が大気
に開放される。共通の電磁切換弁MVCを励磁状態にし
てから所定の短時間経過後に、左側の電磁切換弁MVA
をオンとするのは、受けレバー35のオーバーランを防
止するためである。
【0026】次に、クラッチペダルを踏み込み、シフト
レバー39をシフトパターンCの位置F2 から位置N2
及び位置N3 を経て位置F3 に移動させた場合、先ず、
シフト操作用アクチュエータ24によるシフトパターン
Cの位置F2 から位置N2 へのシフト操作がなされる。
即ち、電磁切換弁MVcがオンとされてエアタンク25
から圧縮エアが圧力室9aに供給され、フリーピストン
6がストッパ10aに当たって位置決めされるととも
に、電磁切換弁MVaがオフのまま電磁切換弁MVbが
オンとなり、ピストン4が中立位置へ摺動する。次い
で、図9において、共通の電磁切換弁MVCが励磁状態
になり、エアタンク25から第2のピストン52の両端
の圧力室22a,22bに同時に圧縮エアが供給され、
所定の短時間経過後に、右側の電磁切換弁MVBがオン
となり、右側の第1の圧力室21bへ圧縮エアが供給さ
れる。これにより、圧縮エアの作用によって左右の第2
のピストン52が相互に接近する方向に摺動し隔壁44
a,44bに当たったところで止まり、右側の第1のピ
ストン51が第1の受け部35aを押圧して受けレバー
35を時計方向に回動させ、第2の受け部35bが左側
の第2のピストン52に当たったところで止まる。
【0027】この場合、第1の圧力室21bの圧縮エア
に基づく右側の第1のピストン51の押圧力によるトル
クよりも第2のピストン52の右方向への押圧力による
トルクの方が大きいので、受けレバー35は第2の受け
部35aが左側の第2のピストン52に当たって止まる
のである。このようにして回動した受けレバー35が止
まった位置S3 がシフトパターンCの位置N3 に対応す
る。位置S3 が位置センサのフォトインタラプタPH3
によって検出され、その検出信号がコントローラ34に
入り、コントローラ34からの出力信号で、前述と同様
に動作するシフト操作用アクチュエータ24によるシフ
トパターンCの位置F3 へのシフト操作がなされる。そ
の後、各電磁切換弁MVA,MVB,MVCが消磁状態
にされ、各圧力室が大気に開放される。
【0028】また、クラッチペダルを踏み込み、シフト
レバー39をシフトパターンCの位置F3 から位置N3
及び位置N4 を経てF4 に移動させると、先ず、前述と
同様に動作するシフト操作用アクチュエータ24による
シフトパターンCの位置F3から位置N3 へのシフト操
作がなされる。次いで、図10において、共通の電磁切
換弁MVCが消磁状態のままで、右側の電磁切換弁MV
Bがオンとなり、右側の第1の圧力室21bへ圧縮エア
が供給される。これにより、右側の第1のピストン51
が第1の受け部35aを押圧して受けレバー35を時計
方向に回動させ、第1の受け部35aが左側の第1のピ
ストン51に、第2の受け部35bが左側の第2のピス
トン52に当たったところで止まる。このようにして回
動した受けレバー35が止まった位置S4 がシフトパタ
ーンCの位置N4 に対応する。位置S4 が位置センサの
フォトインタラプタPH4 によって検出され、その検出
信号がコントローラ34に入り、コントローラ34から
の出力信号でシフト操作用アクチュエータ24によるシ
フトパターンCの位置F4 へのシフト操作がなされる。
各電磁切換弁MVA,MVB,MVCが消磁状態にさ
れ、各圧力室が大気に開放される。
【0029】本発明の上記実施の形態によれば、第1の
ピストン51及び第2のピストン52がいずれもそれぞ
れ対をなし、両端に圧力室21a,21b,22a,2
2bを画成しているので、四つの位置間のセレクト操作
に対応することができ、受けレバー35の回動中心から
第1のピストン51及び第2のピストン52の各々まで
の距離が互いに異なっていることにより、レバー比によ
って受けレバー35が受けるトルク差を出すことがで
き、並列的に形成した第1のシリンダ穴31a,31b
と第2のシリンダ穴32a,32bとが同一の内径を有
し、第1のピストン51及び第2のピストン52が同一
の受圧面積を有するので、構造が簡単になり、製作が容
易であるという利点がある。また、ピストンロッド5や
ジョイント部材12等が不要になり、必要部品点数が大
幅に減少するという利点もある。さらに、電磁切換弁M
VA,MVB,MVCをシリンダハウジング40に直接
的に取付け、各圧力室21a,21b,22a,22b
への連通路27a,27b,28a,28bをシリンダ
ハウジング40に開けてあるので、配管部品を省くこと
ができる。第1のピストン51及び第2のピストン52
が合成樹脂製なので、軽量化が容易である。更にまた、
ピストンの少なくともいずれか一つが受けレバー35の
位置決めをするためのストッパの役割を兼ねていること
により、一層の軽量化と必要部品点数の減少を図ること
ができる。
【0030】図11は本発明の別の実施の形態として部
分改良した変速機操作装置の要部を示した断面図であ
る。位置センサは、図2に示すように、第1のブロック
41及び第2のブロック42に感知手段としてホール素
子H1 〜H4 を埋設し、第1のピストン51に被感知体
である磁石60を取付けて構成されている。ホール素子
1 〜H4 は、第1のブロック41及び第2のブロック
42のそれぞれの第1のシリンダ穴31a,31bに対
応する位置におけるそれぞれ所定の2箇所に間隔を置い
て配置されている。これにより、第1のピストン51,
51の位置を検出することで受けレバー35の四つの位
置S1 〜S4 が検出される。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態によって
限定されるものではなく、新規事項を追加しない範囲で
種々の変形が可能である。例えば、第1のピストン51
は、図12に示すように、一体物にして長手方向の中間
位置に切欠き54を設け、この切欠き54に受けレバー
35を通し、切欠き54の内端面を押圧面54cにして
もよい。また、セレクト操作用アクチュエータ23のみ
ならず、シフト操作用アクチュエータ24にも適用する
ことができ、対をなす第2のピストン52,52の一方
を省くか、又は一端側の圧力室を省くこともできる。更
に、第1のピストン51及び第2のピストン52に加え
て第3のピストンを並列的に設けることにより、五つ又
は六つの位置間のセレクト操作に対応することも可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明は、並列的に形成した複数のシリ
ンダ穴を有するシリンダハウジングと、前記複数のシリ
ンダ穴のそれぞれに摺動自在に嵌合することにより並列
配置し両端に圧力室を画成する複数のピストンと、該複
数のピストンから操作力を直接受けて回動する共通の受
けレバーとを備えたアクチュエータを用いる変速機操作
装置の制御方法において、前記シリンダハウジング側の
複数箇所に配置された感知手段と前記シリンダハウジン
グに対して移動する前記受けレバーの先端部に取付けら
れかつ前記感知手段によって感知される被感知体とを備
え、4つ以上のセレクト位置に対応可能な位置センサが
前記受けレバーの位置を検出し、検出した前記受けレバ
ーの位置に関する検出信号をコントローラに送り、該コ
ントローラからの出力信号に基づき切換弁を切換え前記
アクチュエータの作動用圧力流体の給排を制御して変速
機操作を行うので、次のような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の変速機操作装置の制御方法によれば、小型
化と重量の軽減が容易となり、受けレバー有する受け
部で複数のピストンの操作力をそれぞれ直接受けるの
で、必要部品点数を減らすことができ、つ以上の圧力
室を有することによってシフトレバーのつ以上の位置
に対応可能であると共に、変速機の一連の操作を自動的
に円滑に行うことができる。また、本発明は、並列的に
形成した第1のシリンダ穴及び第2のシリンダ穴を有す
るシリンダハウジングと、前記第1のシリンダ穴に摺動
自在に嵌合して少なくとも一端側に圧力室を画成する第
1のピストンと、前記第2のシリンダ穴に摺動自在に嵌
合して少なくとも一端側に圧力室を画成する第2のピス
トンと、前記第1及び第2ピストンから操作力を直接受
けて回動する共通の受けレバーとを備え、前記第1のピ
ストンと前記第2のピストンとを並列配置したアクチュ
エータを用いる変速機操作装置の制御方法において、前
記シリンダハウジング側の複数箇所に配置された感知手
段と前記シリンダハウジングに対し移動する前記受けレ
バーの先端部に取付けられかつ前記感知手段によって感
知される被感知体とを備え、4つ以上のセレクト位置に
対応可能な位置センサが前記受けレバーの位置を検出
し、検出した前記受けレバーの位置に関する検出信号を
コントローラに送り 、該コントローラからの出力信号に
基づき切換弁を切換え前記アクチュエータの作動用圧力
流体の給排を制御して変速機操作を行うので、上記発明
と同様の効果が得られる。しかも、感知手段にはフォト
インタラプタを用い、前記被感知体が遮光板であること
により、各位置の検出を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の要
部を示した模式図である。
【図2】図1のセレクト操作用アクチュエータを示す平
断面図である。
【図3】図1のセレクト操作用アクチュエータを示す側
断面図である。
【図4】図2の横断面図である。
【図5】受けレバーの中心を通る位置における位置セン
サを示す部分断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の正
断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の制
御方法説明用断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の制
御方法説明用断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の制
御方法説明用断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る変速機操作装置の
制御方法説明用断面図である。
【図11】本発明の別の実施の形態として部分改良した
変速機操作装置の要部を示した断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の変形例を示し図3に対
応する側面図である。
【図13】従来の変速機操作装置のセレクト操作用アク
チュエータを示した縦断面図である。
【符号の説明】
MVA〜MVC 電磁切換弁 PH1 〜PH4 フォトインタラプタ(位置センサを構
成する感知手段) 21a,21b,22a,22b 圧力室 23 セレクト操作用アクチュエータ 24 シフト操作用アクチュエータ 25 エアタンク 26 共通路 27a,27b,28a,28b 連通路 31a,31b 第1のシリンダ穴 32a,32b 第2のシリンダ穴 34 コントローラ 35 受けレバー 35a 第1の受け部 35b 第2の受け部 40 シリンダハウジング 46a,46b,47 止まり穴 51 第1のピストン 52 第2のピストン 56 スリット 58 遮光板(位置センサを構成する被感知体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−160652(JP,A) 特開 平5−126249(JP,A) 特開 平7−269703(JP,A) 特開 平10−26224(JP,A) 特開 平10−78124(JP,A) 実開 昭62−149662(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/28 F16H 63/20 F16H 59:04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列的に形成した複数のシリンダ穴を有
    するシリンダハウジングと、前記複数のシリンダ穴のそ
    れぞれに摺動自在に嵌合することにより並列配置し両端
    に圧力室を画成する複数のピストンと、該複数のピスト
    ンから操作力を直接受けて回動する共通の受けレバーと
    を備えアクチュエータを用いる変速機操作装置の制御
    方法において、前記シリンダハウジング側の複数箇所に
    配置された感知手段と前記シリンダハウジングに対して
    移動する前記受けレバーの先端部に取付けられかつ前記
    感知手段によって感知される被感知体とを備え、4つ以
    上のセレクト位置に対応可能な位置センサが前記受けレ
    バーの位置を検出し、検出した前記受けレバーの位置に
    関する検出信号をコントローラに送り、該コントローラ
    からの出力信号に基づき切換弁を切換え前記アクチュエ
    ータの作動用圧力流体の給排を制御して変速機操作を行
    うことを特徴とする変速機操作装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 並列的に形成した第1のシリンダ穴及び
    第2のシリンダ穴を有するシリンダハウジングと、前記
    第1のシリンダ穴に摺動自在に嵌合し少なくとも一端
    側に圧力室を画成する第1のピストンと、前記第2のシ
    リンダ穴に摺動自在に嵌合し少なくとも一端側に圧力
    室を画成する第2のピストンと、前記第1及び第2ピス
    トンから操作力を直接受けて回動する共通の受けレバー
    とを備え、前記第1のピストンと前記第2のピストンと
    を並列配置したアクチュエータを用いる変速機操作装置
    の制御方法において、前記シリンダハウジング側の複数
    箇所に配置された感知手段と前記シリンダハウジングに
    対し移動する前記受けレバーの先端部に取付けられかつ
    前記感知手段によって感知される被感知体とを備え、4
    つ以上のセレクト位置に対応可能な位置センサが前記受
    けレバーの位置を検出し、検出した前記受けレバーの位
    置に関する検出信号をコントローラに送り、該コントロ
    ーラからの出力信号に基づき切換弁を切換え前記アクチ
    ュエータの作動用圧力流体の給排を制御して変速機操作
    を行うことを特徴とする変速機操作装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の変速機操
    作装置の制御方法において、前記感知手段にはフォトイ
    ンタラプタを用い、前記被感知体遮光板であることを
    特徴とする変速機操作装置の制御方法。
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