JP3431981B2 - 電解水供給装置 - Google Patents

電解水供給装置

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JP3431981B2
JP3431981B2 JP05085194A JP5085194A JP3431981B2 JP 3431981 B2 JP3431981 B2 JP 3431981B2 JP 05085194 A JP05085194 A JP 05085194A JP 5085194 A JP5085194 A JP 5085194A JP 3431981 B2 JP3431981 B2 JP 3431981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生鮮食品の洗浄、冷凍
魚肉の解凍などの食品処理装置、お絞りの滅菌処理装
置、手洗い用水栓などに電解水を供給する電解水供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電解水供給装置においては、例
えば図5に示すように、電解水製造装置7からの電解水
を給送管2を介して貯蔵タンク1に供給して一旦貯蔵
し、この貯蔵された電解水を切換え弁4及び供給管3b
を介して、食品処理装置、滅菌処理装置、手洗い用水栓
などの所定の機器に供給するようにしている。制御装置
8は、通常は貯蔵タンク1に設けた水位センサ6からの
検出信号に基づいて貯蔵タンク1内の電解水の水位が上
限水位W1と下限水位W2の範囲内となるように電解水製造
装置7から貯蔵タンク1に供給される電解水の量を制御
し、また特性センサ5により貯蔵タンク1内の電解水の
pH(水素イオン濃度)、ORP(酸化還元電位)、D
O(溶存酸素濃度)などの特性が供給先の機器が必要と
する所定の目標値となるように電解水製造装置7の電極
に印加する直流電圧を制御している。
【0003】特性センサ5により検出された電解水の特
性が所定の許容範囲から外れれば、制御装置8は電解水
製造装置7から貯蔵タンク1への電解水の供給を停止す
ると共に切換え制御弁4を排出管3a側に切り換えて貯
蔵タンク1内の電解水を全部排出し、その後に切換え制
御弁4を供給管3b側に戻し電解水製造装置7を作動さ
せて貯蔵タンク1内に電解水を供給し、特性センサ5の
検出部を浸す位置まで電解水の水位が上昇したことを水
位センサ6により確認してから電解水の特性を検出す
る。この電解水排出から特性検出までの作動サイクル
は、検出される電解水の特性が所定の許容範囲内になる
まで繰り返される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、電解水の水位が特性センサ5の検出部を浸す位置ま
で上昇しなければ電解水の特性を検出することができな
いので、この検出は断続的にしか行われない。またその
時に検出される特性はそれまでに貯蔵タンク1内に貯ま
った電解水の平均値である。従って、給送管2から供給
される電解水の特性が次第に回復して許容範囲内に戻っ
た直後には、特性センサ5により検出される特性はそれ
以前に貯まった許容範囲から外れた電解水のために許容
範囲から外れたものになり、貯蔵タンク1内の電解水は
全部排出される。このため特性が許容範囲内に戻った電
解水が無駄に排出されるという問題があった。
【0005】また、電解水を貯蔵タンク1から全部排出
することによりにより特性センサ5の検出部が電解水に
浸らなくなって検出部が乾燥する機会が増えるので、検
出結果に誤差が生じる機会が増大するという問題があっ
た。
【0006】本発明の最初の目的は、貯蔵タンク内の電
解水を排出した場合でも特性センサの検出部が常に電解
水に浸った状態に保たれるようにして、検出部の乾燥に
よる測定誤差を防止することである。
【0007】本発明の次の目的は、電解水の特性が許容
範囲から外れて貯蔵タンク内の電解水を排出した場合
に、電解水製造装置から供給される電解水の特性の実質
的に連続した検出を可能とすることである。
【0008】本発明の更に次の目的は、一旦排出された
貯蔵タンク内に電解水を再び供給する場合に、許容範囲
内の電解水の無駄な排出を少なくすることである。
【0009】本発明の別の目的は、通常の作動状態では
貯蔵タンク内の電解水の特性を実質的に検出するように
して、所定の機器に供給する電解水の特性を直接制御す
ることである。
【0010】本発明の更に別の目的は、電解水製造装置
から供給される電解水の特性が許容範囲から外れれば直
ちに検出されるようにして、許容範囲から外れた特性の
電解水が貯蔵タンクに供給されることがないようにする
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る電解水供給装置は、図1〜図4に例示するように、電
解水製造装置20からの電解水を給送管35を介して貯
蔵タンク10に供給すると共にこの貯蔵タンク内に貯蔵
された電解水を供給管37bを介して所定の機器に供給
し、前記電解水製造装置20はその製造する電解水の特
性が所定の目標値となるように前記供給管37bよりも
前記電解水製造装置20側に設けた特性センサ41によ
り検出される電解水の特性に基づき作動が制御される電
解水供給装置において、前記供給管37bよりも前記電
解水製造装置20側に前記特性センサ41の検出部を収
容するのに必要且つ充分な容積を有且つ前記貯蔵タン
ク10が空の状態において前記給送管35を通って供給
される電解水が同貯蔵タンクに供給される前に供給され
ると共に前記貯蔵タンク10内の電解水を排出しても内
部の電解水が排出されない空間Aを設け、この空間内に
前記特性センサ41の検出部を位置させたことを特徴と
するものである。
【0012】前記空間Aは、図1に例示するように、前
記貯蔵タンク10の一側部に一体的に設けた副タンク部
11により形成し、この副タンク部は前記貯蔵タンク1
0の上縁よりも低い位置に溢れ部11bを形成した仕切
部11aにより前記貯蔵タンク10から仕切り、前記給
送管35は前記副タンク部11内及びその上方の何れか
一方の位置に開口してもよい。
【0013】前記空間Aは、図2に例示するように、前
記貯蔵タンク10の底部の一部を下方に突出させて一体
的に設けた凹部12により形成し、前記給送管35は前
記凹部12内及びその上方の何れか一方の位置に開口し
てもよい。
【0014】前2項の電解水供給装置は、前記貯蔵タン
ク10と前記供給管37bの間に位置して電解水を同供
給管37b側と排出管37a側に切り換える切換え制御
弁38と、前記特性センサ41により検出される電解水
の特性が所定の許容範囲内にあるときは前記切換え制御
弁38を前記供給管37b側に切り換えると共に前記許
容範囲から外れたときは同切換え制御弁を前記排出管3
7a側に切り換える制御装置40を更に備えたものとす
ることが好ましい。
【0015】また前記空間Aは、図3に例示するよう
に、前記給送管35の途中に設けた補助タンク13によ
り形成してもよい。
【0016】更に前記空間Aは、図4に例示するよう
に、前記給送管35の中間部36により形成してもよ
い。
【0017】前2項の電解水供給装置は、前記供給管3
7bを前記貯蔵タンク10より導出し、前記排出管37
aを前記給送管35の前記空間Aよりも下流側の部分か
ら分岐させ、この分岐部に前記給送管35を通る電解水
を前記貯蔵タンク10側と排出管37a側に切り換える
切換え制御弁38を設け、前記特性センサ41により検
出される電解水の特性が所定の許容範囲内にあるときは
前記切換え制御弁38を前記貯蔵タンク10側にまた前
記許容範囲から外れたときは同切換え制御弁を前記排出
管37a側に切り換える制御装置40を更に備えたもの
とすることが好ましい。
【0018】
【作用】上述した本発明によれば、制御装置40は、特
性センサ41により空間A内の電解水の特性を検出して
電解水製造装置20から供給される電解水の特性が所定
の目標値となるように電解水製造装置20の作動を制御
する。貯蔵タンク10内の電解水が排出されても、特性
センサ41の検出部が位置される空間A内の電解水は排
出されない。また、貯蔵タンク10が空の状態では給送
管35を介して供給される電解水は先ず空間Aに供給さ
れるので、このように供給される電解水の特性は特性セ
ンサ41により実質的に連続して検出される。
【0019】貯蔵タンク10の一側部に形成した副タン
ク部11または底部の一部に形成した凹部12により特
性センサ41の検出部を収容する空間Aを形成したもの
によれば、前述した各作用に加えて、貯蔵タンク10内
の電解水の水位が上昇した通常の作動状態では、貯蔵タ
ンク10内と副タンク部11または凹部12内の電解水
は実質的に混合され、特性センサ41はこの混合された
電解水の特性を検出する。
【0020】上述の副タンク部11または凹部12に加
え、貯蔵タンク10内の電解水を供給管37b側と排出
管37a側に切り換える切換え制御弁38を設け、この
切換え制御弁38を特性センサ41により検出される電
解水の特性に応じて制御装置40により切り換えるよう
にしたものによれば、検出される電解水の特性が所定の
許容範囲から外れれば切換え制御弁38は排出管37a
側に切り換えられて許容範囲から外れた貯蔵タンク10
内の電解水は排出され、検出される電解水の特性が許容
範囲内に戻れば切換え制御弁38は供給管37b側に切
り換えられて貯蔵タンク10内への電解水の貯蔵が開始
される。
【0021】給送管35の途中に設けた補助タンク13
または給送管35の中間部36により特性センサ41の
検出部を収容する空間Aを形成したものによれば、供給
される電解水の特性は所定の目標値となるように制御さ
れ、貯蔵タンク10内の電解水が排出されても補助タン
ク13または給送管35の中間部内の電解水は排出され
なく、また電解水の特性は実質的に連続して検出される
という最初に述べた各作用に加えて、電解水製造装置2
0からの電解水は常に補助タンク13または中間部36
を通って貯蔵タンク10に供給されるので、電解水製造
装置20からの電解水の特性は特性センサ41により直
接検出される。
【0022】上述の補助タンク13または中間部36に
加え、排出管37aを給送管35の前記空間Aよりも下
流側の部分から分岐させ、この分岐部に設けた切換え制
御弁38を特性センサ41により検出される電解水の特
性に応じて制御装置40により切り換えるようにしたも
のによれば、電解水製造装置20からの電解水の特性が
所定の許容範囲内から外れれば切換え制御弁38は排出
管37a側に切り換えられて許容範囲から外れた電解水
は貯蔵タンク10に供給されることなく排出され、電解
水製造装置20からの電解水の特性が許容範囲内に戻れ
ば切換え制御弁38は貯蔵タンク10側に切り換えられ
て貯蔵タンク10内への電解水の貯蔵が開始される。
【0023】
【実施例】先ず図1に示す第1実施例の説明をする。こ
の第1実施例の電解水供給装置は、電解水製造装置20
により製造された電解水を第1給送管35を介して貯蔵
タンク10に送り、この貯蔵タンク10に貯蔵された電
解水を、供給管37bを介して、食品処理装置、滅菌処
理装置、手洗い用水栓などの所定の機器に供給するもの
である。上面が解放された貯蔵タンク10は塩化ビニー
ル等の合成樹脂により一体成形され、本実施例では一側
に副タンク部11が一体的に形成されている。貯蔵タン
ク10と副タンク部11は底板を逆U状に立ち上がらせ
た仕切部11aにより仕切られ、この仕切部11aの上
縁により溢れ部11bが形成されている。溢れ部11b
の位置は貯蔵タンク10の上縁よりも低くするものと
し、また次に述べる下限水位W2よりも低くすることが望
ましい。また副タンク部11の大きさは次に述べる特性
センサ41先端の検出部を収容するのに必要且つ充分な
大きさとする。貯蔵タンク10と副タンク部11は別体
の仕切板により液密に仕切ってもよく、また溢れ部11
bは図示のような堰状にする代わりに仕切板の上部に形
成した開口としてもよい。
【0024】貯蔵タンク10及び副タンク部11の上面
を覆って着脱可能に固定された蓋19には、貯蔵タンク
10及び副タンク部11内に貯蔵される電解水のpH
(水素イオン濃度)、ORP(酸化還元電位)、DO
(溶存酸素濃度)などの特性を検出する特性センサ41
と、水位センサ43が取り付けられている。特性センサ
41はその先端の検出部が副タンク部11により形成さ
れる空間A内に位置しており、またフロートスイッチよ
りなる水位センサ43は貯蔵タンク10内の電解水の水
位が上限水位W1以上となったこと及び下限水位W2以下と
なったことを検出するものである。貯蔵タンク10の底
部に接続した取出し管37には切換え制御弁38が設け
られて、貯蔵タンク10からの電解水を供給管37bま
たは排出管37aに選択的に送り出し、またはこの両管
37a,37bへの送り出しを停止する。副タンク部1
1の底部には排出弁16を設けた排出管15が接続され
ている。
【0025】図1に示す電解水製造装置20は、塩化ビ
ニール等の絶縁物よりなる電解槽21の内部を隔膜23
により2つの電解室に仕切り、各電解室内に電極22
a,22bを設けたもので、隔膜23は例えばポリエチ
レン不織布を骨材とするポリフッカビニリデン酸化チタ
ンよりなる半透膜であり、各電極22a,22bは例え
ばチタンあるいはチタンに白金コーティングを施したも
のであって電解用の直流電源45に接続されている。こ
の直流電源45は後述する制御装置40により制御さ
れ、電解水製造装置20により製造される電解水の特性
を調整するために両電極22a,22bに印加する直流
電圧を変化させることができ、また両電極22a,22
bに印加する電圧の極性を交互に切り換えられるもので
ある。
【0026】電解水の原水(例えば濃度0.1パーセント
の食塩水)を収容する原水タンク30の底部に一端が接
続されて供給ポンプ32を有する供給管31は、2つに
分岐された先端部が各電解室の底部に連通され、これに
より各電解室には電解水の原水が供給される。各電解室
の上部は接続管33a,33b及び切換弁34を介して
第1及び第2給送管35,39に接続され、本実施例で
は第1給送管35の先端部は蓋19を通って貯蔵タンク
10内に入り、副タンク部11の上方に開口されてい
る。第1給送管35の先端部は貯蔵タンク10または副
タンク部11の側壁を貫通して副タンク部11の上方に
開口してもよいし、副タンク部11内に直接開口しても
よい。
【0027】この電解水供給装置の制御装置40は、特
性センサ41により副タンク部11内の電解水の特性を
検出する電解水特性検出装置42及び水位センサ43等
からの入力に基づき、供給ポンプ32、切換弁34、切
換え制御弁38及び直流電源45等の作動を制御するも
のである。
【0028】次にこの制御装置40による、第1実施例
の電解水供給装置の作動の説明をする。作動スイッチ
(図示省略)によりこの第1実施例の作動が開始されれ
ば、制御装置40は先ず供給ポンプ32を作動させ、直
流電源45を介して電極22b側が陽極となるように両
電極22a,22bに直流電圧を印加し、切換弁34を
図1に示す位置として、電解水製造装置20の陽極室に
生成される酸性水を第1給送管35を介して副タンク部
11を含む貯蔵タンク10に供給し、陰極室に生成され
るアルカリ性水は第2給送管39より外部に排出する。
副タンク部11を含む貯蔵タンク10内に供給される電
解水(酸性水)の水位が上限水位W1に達すれば、水位セ
ンサ43からの信号に基づき、制御装置40は供給ポン
プ32を停止し、電極22a,22bへの電圧の印加を
停止して貯蔵タンク10への酸性水の供給を停止する。
取出し管37、切換え制御弁38及び供給管37bを経
て所定の機器に電解水が供給され貯蔵タンク10内の水
位が低下して下限水位W2に達すれば、水位センサ43か
らの信号に基づき、制御装置40は供給ポンプ32を作
動させ、電極22a,22bに電圧を印加して貯蔵タン
ク10への酸性水の供給を開始する。これにより貯蔵タ
ンク10内の水位は上限水位W1と下限水位W2の間に保た
れる。
【0029】電解水特性検出装置42は特性センサ41
を介して副タンク部11内の電解水の特性を検出して制
御装置40に入力し、制御装置40は入力されたこの特
性に基づき、電解水製造装置20(の陽極室)で生成さ
れて副タンク部11を含む貯蔵タンク10に供給される
電解水(酸性水)の特性が供給先の機器が必要とする所
定の目標値となるように直流電源45から両電極22
a,22bに印加する電圧を変化させる。電解水特性検
出装置42により検出される電解水の特性が供給先の機
器が必要とする所定の許容範囲から外れれば、制御装置
40は切換え制御弁38を排出管37a側に切り換えて
貯蔵タンク10内の電解水を排出する。これにより貯蔵
タンク10内の電解水は排出管37aより排出される
が、溢れ部11bより下方となる副タンク部11内の電
解水は排出されず、特性センサ41先端の検出部は電解
水内に浸っている。電解水特性検出装置42は特性セン
サ41を介して電解水の特性を連続的に検出するもので
あってもよいし、所定の短時間(例えば20秒)毎に検
出するものでもよい。前記目標値は前記許容範囲の中心
付近に位置させればよいが、必ずしも一点にする必要は
なく、多少の幅を与えてもよい。
【0030】貯蔵タンク10内の電解水が排出された
後、直流電源45から電極22a,22bに印加される
電圧の変化により目標値に戻る向きに特性が次第に変化
された電解水は、全て第1給送管35先端の開口から副
タンク部11内に直接落ち込み、この副タンク部11内
の電解水は電解水特性検出装置42により連続してある
いは所定の短時間毎に検出され、この間に副タンク部1
1内の電解水の一部は溢れ部11bからあふれて貯蔵タ
ンク10内に入り供給管37bから排出される。副タン
ク部11の大きさは特性センサ41を収容するのに必要
且つ充分な大きさであるので、第1給送管35から落ち
込む電解水の特性が許容範囲内となれば、副タンク部1
1内の電解水の特性も短時間で許容範囲内に戻る。電解
水特性検出装置42は特性センサ41を介してこれを検
出して制御装置40に入力し、この入力に基づいて制御
装置40は切換え制御弁38を供給管37b側に切り換
える。これにより貯蔵タンク10内には許容範囲内の特
性の電解水の貯蔵が開始され、貯蔵タンク10内の水位
は上昇して上限水位W1と下限水位W2の間に保たれる。こ
のような通常の作動状態では、電解水の水位は常に溢れ
部11bよりも上方にあるので、貯蔵タンク10と副タ
ンク部11内の電解水は実質的にほゞ均一に混合され、
従って電解水特性検出装置42は貯蔵タンク10内の電
解水の特性を実質的に検出する。
【0031】制御装置40は、陰極室内に生成される塩
基性析出物を除去するために、上記作動とは別に、両電
極22a,22bに印加する直流電圧の極性を一定時間
間隔(例えば120分)など所定のシーケンスで交互に
切り換えるが、これと連動して切換弁34を作動させ
て、上記極性の切換えにかかわらず電解水製造装置20
の陽極室に生成される酸性水は第1給送管35を介して
副タンク部11を含む貯蔵タンク10に供給され、陰極
室に生成されるアルカリ性水は第2給送管39より外部
に排出されるようになっている。しかしアルカリ性水を
所定のタンクに貯蔵して所望の用途に使用してもよい
し、供給管37bの先端に接続される機器によっては副
タンク部11を含む貯蔵タンク10にアルカリ性水を供
給するようにしてもよい。
【0032】貯蔵タンク10内の清掃などのために貯蔵
タンク10及び副タンク部11内の電解水を全て排出す
る必要がある場合には、切換え制御弁38を排出管37
a側とし、副タンク部11の底部に設けた排出管15の
排出弁16を手動により開けばよい。また特性センサ4
1の校正は、副タンク部11内の電解水を排出してから
排出弁16を閉じ第1給送管35から第1の基準液を入
れて第1の出力位置の校正を行い、排出弁16を開いて
第1の基準液を排出し、再びこれを閉じ第2の基準液を
入れて第2の出力位置の校正を行うことにより、特性セ
ンサ41を貯蔵タンク10から取り外すことなく行うこ
とができる。pHセンサの場合には、第1及び第2の基
準液として、通常pH4とpH7のものが使用される。
【0033】上述のように、この第1実施例によれば、
貯蔵タンク10内の電解水が排出管37aより排出され
ても、副タンク部11内の電解水は排出されず、特性セ
ンサ41先端の検出部はこの電解水内に浸っているの
で、検出部の乾燥による測定誤差が生じることはなく、
副タンク部11内の電解水の特性は実質的に連続して電
解水特性検出装置42により検出される。そして電解水
製造装置20からの電解水が所定の許容範囲内に戻って
第1給送管35から副タンク部11内に落ち込めば、副
タンク部11内の電解水の特性は短時間で許容範囲内に
戻る。これにより切換え制御弁38は直ちに供給管37
b側に切り換えられて、貯蔵タンク10内への電解水の
貯蔵が開始されるので、許容範囲内に戻った特性の電解
水が無駄に排出されることはない。また、電解水は時間
的経過により特性が変化するので、電解水製造装置20
により製造された直後の電解水が所定の許容範囲内にあ
っても貯蔵タンク10内の電解水は許容範囲から外れて
いることがあるが、本実施例では前述のように、通常の
状態において特性センサ41は実質的に貯蔵タンク10
内の電解水の特性を検出するので、供給管37bを介し
て所定の機器に供給する電解水の特性を直接制御するこ
とができ、許容範囲を外れた電解水が供給先の機器に送
られることはなくなる。
【0034】次に図2に示す第2実施例の説明をする。
この第2実施例は空間Aを形成する凹部12及び特性セ
ンサ41の取付構造が第1実施例と異なるのみである。
第1実施例と同じく上面が解放されて塩化ビニール等の
合成樹脂により成形された貯蔵タンク10は、底部の一
側を下方に突出させた凹部12が一体形成されている。
特性センサ41は凹部12の側壁を液密に貫通して取り
付けられ、先端の検出部は凹部12により形成される空
間A内に位置しており、第1給送管35の先端部は凹部
12の上方に開口されている。
【0035】その他の構成は第1実施例と実質的に同一
であり、その作用も貯蔵タンク10内の電解水が排出管
37aから排出された状態において第1給送管35先端
の開口から凹部12内に直接落ち込む電解水により凹部
12からあふれた電解水は貯蔵タンク10の底面を伝わ
って供給管37bから排出される点を除き第1実施例と
同じである。そして第1実施例と同様、検出部の乾燥に
よる測定誤差が生じることはなく、副タンク部11内の
電解水の特性は実質的に連続して電解水特性検出装置4
2により検出され、特性が許容範囲内に戻った電解水が
無駄に排出されることはなく、また、供給管を介して所
定の機器に供給する貯蔵タンク10内の電解水の特性を
直接制御することができるという各効果が得られる。
【0036】次に図3に示す第3実施例の説明をする。
この第3実施例では塩化ビニール等の合成樹脂により一
体成形されて空間Aを形成する補助タンク13は貯蔵タ
ンク10と別体に形成されて第1給送管35の途中に設
けられ、排出管37aは補助タンク13と貯蔵タンク1
0の間の第1給送管35から分岐されてその分岐部に切
換え制御弁38が設けられ、貯蔵タンク10の底部には
取出し弁18を備えた供給管37bが設けられ、特性セ
ンサ41の検出部は補助タンク13内に収容されてい
る。2つに分割された第1給送管35の両部分は補助タ
ンク13の上部両側に連結されて、第1給送管35を通
る電解水は補助タンク13の内部に貯まるようになって
おり、補助タンク13の底部には排出弁16を有する排
出管15が設けられている。その他の構成は前述の各実
施例と同じである。
【0037】この第3実施例では、電解水製造装置20
からの電解水は全て補助タンク13を通過して貯蔵タン
ク10に供給され、貯蔵タンク10内の電解水が排出さ
れても補助タンク13内の電解水が排出されることはな
いので、特性センサ41の検出部は常に電解水中に浸っ
ており、検出部の乾燥による電解水特性検出装置42の
測定誤差を防止することができ、また供給される電解水
の特性はこのような特性センサ41により実質的に連続
して検出される。これにより電解水製造装置20からの
電解水の特性が許容範囲から外れれば電解水特性検出装
置42は特性センサ41を介して直ちにこれを検出し、
制御装置40は切換え制御弁38を排出管37a側に切
り換えて、補助タンク13を通った電解水は貯蔵タンク
10に供給されることなく給送管35の途中から排出管
37aを介して排出される。従って許容範囲から外れた
特性の電解水が貯蔵タンク10に供給されることはなく
なる。また上記各実施例の場合と同様、電解水製造装置
20から補助タンク13内に供給される電解水の特性が
許容範囲内に戻れば、電解水特性検出装置42は直ちに
これを検出し、制御装置40は切換え制御弁38を供給
管37b側に切り換え、これにより許容範囲内の特性を
有する電解水は貯蔵タンク10内に供給される。従っ
て、特性が許容範囲内となった電解水が無駄に排出され
ることはなくなる。
【0038】図4は上記第3実施例の特性センサ41取
付部の変形例を示す。この変形例の第1給送管35は、
3つの短管35b、3つの第1エルボ35d及び第2エ
ルボ35eをU形状に連結した中間部36を有してい
る。この中間部36一端の第1エルボ35dは、切換弁
34に連結されて水平に延びる前半部35aの後端に連
結され、他端の第2エルボ35eは貯蔵タンク10に延
びる水平な後半部35cの一端に連結されている。この
変形例では、特性センサ41先端の検出部は、この中間
部36により形成される空間A内に、第2エルボ35e
に設けた取付口35fより挿入されて液密に取り付けら
れている。
【0039】この変形例では、特性センサ41は中間部
36内を流れる電解水の特性を検出ようになっており、
これにより上記第3実施例と全く同じ作用及び効果を得
ることができる。なお、中間部36に対する特性センサ
41の挿入方向は上下方向、水平方向の何れでもよい。
また、この中間部36は図示のようなU形状には限ら
ず、電解水製造装置20からの電解水の供給が中断して
もその内部の電解水が排出されない形状ならば任意であ
る。
【0040】
【発明の効果】上述した本発明によれば、貯蔵タンク内
の電解水を排出しても特性センサの検出部が内部に位置
する空間内の電解水は排出されず、従って特性センサの
検出部はその中に浸っているので、検出部の乾燥による
特性センサの測定誤差を防止することができる。また貯
蔵タンクが空の状態では、供給される電解水は先ずこの
空間に供給されるので、特性センサにより電解水の特性
を実質的に連続して検出することができる。
【0041】貯蔵タンクの一側部に形成した副タンク部
または底部の一部に形成した凹部により特性センサの検
出部を収容する空間を形成したものによれば、検出部の
乾燥による特性センサの測定誤差を防止することがで
き、許容範囲内となった特性の電解水が無駄に排出され
ることはないという前述の各効果に加えて、特性センサ
は、通常の作動状態では貯蔵タンク内の電解水と実質的
に混合される副タンク部内の電解水の特性を検出するの
で、供給管を介して所定の機器に供給する電解水の特性
を直接制御することができるという効果が得られる。
【0042】貯蔵タンク内の電解水を供給管側と排出管
側に切り換える切換え制御弁を、特性センサにより検出
される電解水の特性に応じて制御装置により切り換える
ようにしたものによれば、検出される電解水の特性が許
容範囲内となれば貯蔵タンク内への電解水の貯蔵が開始
されるので、電解水の特性が連続して検出されることと
あいまって、許容範囲内となった特性の電解水が無駄に
排出されることはない。
【0043】給送管の途中に設けた補助タンクまたは給
送管の中間部により特性センサの検出部を収容する空間
を形成したものによれば、検出部の乾燥による特性セン
サの測定誤差を防止することができ、また電解水の特性
を実質的に連続して検出することができるという最初に
述べた各効果に加えて、電解水製造装置から供給される
電解水の特性が許容範囲から外れれば直ちに検出される
ので、許容範囲から外れた特性の電解水が貯蔵タンクに
供給されることは殆どないという効果が得られる。
【0044】電解水製造装置から供給される電解水を貯
蔵タンク側と排出管側に切り換える切換え制御弁を、特
性センサにより検出される電解水の特性に応じて制御装
置により切り換えるようにしたものによれば、検出され
る電解水の特性が許容範囲から外れればその電解水は外
部に排出されて貯蔵タンク内に供給されることはなく、
また検出される電解水の特性が許容範囲内となれば貯蔵
タンク内への電解水の貯蔵が開始されるので、電解水製
造装置からの電解水それ自体の特性が直接連続して検出
されることとあいまって、許容範囲内となった特性の電
解水が無駄に排出されることは一層減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解水供給装置の第1実施例の
全体説明図である。
【図2】 本発明による電解水供給装置の第2実施例の
全体説明図である。
【図3】 本発明による電解水供給装置の第3実施例の
全体説明図である。
【図4】 第3実施例の特性センサ取付部の変形例を示
す部分断面図である。
【図5】 従来技術による電解水供給装置の一例を示す
図である。
【符号の説明】
10…貯蔵タンク、11…副タンク部、11a…仕切
部、11b…溢れ部、12…凹部、13…補助タンク、
20…電解水製造装置、35…給送管(第1給送管)、
36…中間部、37a…排出管、37b…供給管、38
…切換え制御弁、40…制御装置、41…特性センサ、
A…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−98690(JP,A) 特開 平6−63550(JP,A) 実開 平5−80587(JP,U) 実開 平7−34996(JP,U) 実公 平3−31439(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46 - 1/469

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解水製造装置からの電解水を給送管を介
    して貯蔵タンクに供給すると共にこの貯蔵タンク内に貯
    蔵された電解水を供給管を介して所定の機器に供給し、
    前記電解水製造装置はその製造する電解水の特性が所定
    の目標値となるように前記供給管よりも前記電解水製造
    装置側に設けた特性センサにより検出される電解水の特
    性に基づき作動が制御される電解水供給装置において、
    前記供給管よりも前記電解水製造装置側に前記特性セン
    サの検出部を収容するのに必要且つ充分な容積を有
    つ前記貯蔵タンクが空の状態において前記給送管を通っ
    て供給される電解水が同貯蔵タンクに供給される前に供
    給されると共に前記貯蔵タンク内の電解水を排出しても
    内部の電解水が排出されない空間を設け、この空間内に
    前記特性センサの検出部を位置させたことを特徴とする
    電解水供給装置。
  2. 【請求項2】 前記空間は前記貯蔵タンクの一側部に一
    体的に設けた副タンク部により形成し、この副タンク部
    は前記貯蔵タンクの上縁よりも低い位置に溢れ部を形成
    した仕切部により前記貯蔵タンクから仕切り、前記給送
    管は前記副タンク部内及びその上方の何れか一方の位置
    に開口してなる請求項1に記載の電解水供給装置。
  3. 【請求項3】 前記空間は前記貯蔵タンクの底部の一部
    を下方に突出させて一体的に設けた凹部により形成し、
    前記給送管は前記凹部内及びその上方の何れか一方の位
    置に開口してなる請求項1に記載の電解水供給装置。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵タンクと前記供給管の間に位置
    して電解水を同供給管側と排出管側に切り換える切換え
    制御弁と、前記特性センサにより検出される電解水の特
    性が所定の許容範囲内にあるときは前記切換え制御弁を
    前記供給管側に切り換えると共に前記許容範囲から外れ
    たときは同切換え制御弁を前記排出管側に切り換える制
    御装置を更に備えてなる請求項2または請求項3に記載
    の電解水供給装置。
  5. 【請求項5】 前記空間は前記給送管の途中に設けた補
    助タンクにより形成してなる請求項1に記載の電解水供
    給装置。
  6. 【請求項6】 前記空間は前記給送管の中間部により形
    成してなる請求項1に記載の電解水供給装置。
  7. 【請求項7】 前記供給管は前記貯蔵タンクより導出
    し、前記排出管は前記給送管の前記空間よりも下流側の
    部分から分岐させ、この分岐部に前記給送管を通る電解
    水を前記貯蔵タンク側と排出管側に切り換える切換え制
    御弁を設け、前記特性センサにより検出される電解水の
    特性が所定の許容範囲内にあるときは前記切換え制御弁
    を前記貯蔵タンク側にまた前記許容範囲から外れたとき
    は同切換え制御弁を排出管側に切り換える制御装置を更
    に備えてなる請求項5または請求項6に記載の電解水供
    給装置。
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