JP3430591B2 - サージアブソーバ - Google Patents
サージアブソーバInfo
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Description
り、特に、サージ耐量を向上させたサージアブソーバに
関する。
は、雷等から誘導される異常電圧が通信線及び電源線を
経て機器内部に侵入することがある。このため、この異
常電圧に対して何も対策を講じていない場合には、異常
電圧の侵入で、当該電子機器は絶縁破壊等を起こし、動
作不能となることがある。
有する電子機器において、通信線間及び通信線−接地間
或いは電源線間及び電源線−接地間に取り付けられ、異
常電圧が電子機器内に侵入することを防ぐために使用さ
れる。
を示す。なお、図3,4において、各々、(a)図は斜
視図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図であ
る。
子1の表面に導電性薄膜2を全面的に形成した後、長さ
方向の中心部分を周方向に沿って削り取ることによりマ
イクロギャップ3を形成したサージアブソーバ素子4を
内蔵するものである。このサージアブソーバ素子4は、
その両端部を封止電極5の内面側の凹部5Aに嵌合させ
た状態で、絶縁管6内に挿入されている。なお、この絶
縁管6内には不活性ガス7が封入されている。
面側に放電開始用の凸部8Aが形成された封止電極8
を、絶縁管9の両開放端部に接合し、内部に不活性ガス
7を封入するようにしたものである。なお、10はリー
ド線である。
て、サージ耐量を増大させるための改善が試みられ、
第三電極を装着する。 サージアブソーバの内容量
を大きくする。等の改良がなされている。
を大きくする方法は、サージ電圧が大きくなった場合
に、サージアブソーバ内部に封入されたガスの膨張で内
圧が増加し、サージアブソーバがこの内圧に耐えられず
に破壊するのを防止するものである。
発生するサージアブソーバ内部の放電による熱で、サー
ジアブソーバ内に封入されたガスが膨張してサージアブ
ソーバ内圧が増加する。印加されるサージ電圧が大きい
と、このサージ内圧の増加も大きく、このため、内圧が
サージアブソーバの絶縁管(通常、ガラス等で構成され
る。)の破壊強度を上回り、絶縁管が破壊する。
容量を大きくし、封入ガスによる内圧増加の影響を小さ
くして、サージ耐量を大きくする。
て、第三電極を用いてサージ耐量を増大させる場合に
は、第三電極を挿入するために製造工程が増加する、部
品点数が増加する等の問題がある。また、サージアブソ
ーバ自体の内容量を増加させてサージ耐量を増大させる
場合には、サージアブソーバ自体が大きくなり、小型化
が不可能であるという欠点がある。
工程を増加させることなく、また、サージアブソーバを
大型化することなく、サージ耐量を増加させたサージア
ブソーバを提供することを目的とする。
ーバは、円柱形のサージアブソーバ素子と、該サージア
ブソーバ素子が内部に挿入された絶縁管と、該絶縁管の
両端に配置され、該絶縁管内を封止していると共に、該
サージアブソーバ素子に導通した封止電極とを有するサ
ージアブソーバにおいて、該封止電極は蛇腹様の易変形
部を有することを特徴とする。
サージアブソーバ素子と、該サージアブソーバ素子が内
部に挿入された絶縁管と、該絶縁管の両端に配置され、
該絶縁管内を封止していると共に、該サージアブソーバ
素子に導通した封止電極とを有するサージアブソーバに
おいて、該封止電極は、半球状の凹部よりなる易変形部
を有することを特徴とする。
たガスは、サージ電圧が印加されている間に生じる放電
の熱によって膨張するが、本発明のサージアブソーバで
は、封止電極の易変形部が変形することにより、サージ
電圧印加中の短時間でのガスの膨張による内圧の増加を
吸収することができる。このため、サージ電圧が大きく
なっても、サージアブソーバの内圧がサージアブソーバ
を構成する材料の破壊強度を超え難くなり、その結果、
サージアブソーバのサージ耐量が増加する。
て詳細に説明する。
アブソーバ用封止電極を設けたサージアブソーバを示す
図であって、各々、(a)図は斜視図、(b)図は
(a)図のB−B線に沿う断面図である。この図1,2
において、図3,4に示す部材と同一機能を奏する部材
には同一符号を付してある。
は、サージアブソーバ素子4を嵌入するための内面側の
凹部11A(外面側からは凸部11B)の外周に、易変
形部12として、薄肉の環状溝11Cを2本形成したも
のである。
ことにより、この溝による蛇腹状の易変形部分が、サー
ジアブソーバ内圧の増加に良好に対応して容易に変形す
るため、封入ガスの膨張による体積増加を封止電極11
が十分に吸収するようになる。
た場合の内圧増加によるサージアブソーバの破壊は防止
される。
の大きさや形成本数には特に制限はなく、必要とされる
サージ耐量や封止電極の大きさ等によって適宜決定され
るが、通常の場合、直径R=4〜6mm程度の封止電極
であれば、深さd=0.5〜1.0mm,幅w=0.5
〜1.0mm程度の環状溝を1〜3本程度設けるのが良
い。
肉厚に対して1/2〜2/3程度とするのが好ましい。
は、放電開始部としての凸部13Aを内面側の中央部に
形成すると共に、易変形部として、薄肉の半球状凹部1
3Bを4個均等配置にて形成したものである。
することにより、この半球状凹部よりなる易変形部が、
サージアブソーバ内圧の増加に良好に対応して容易に変
形するため、封入ガスの膨張による体積増加を封止電極
13が十分に吸収するようになる。
た場合の内圧増加によるサージアブソーバの破壊は防止
される。
凹部の大きさや形成個数には特に制限はなく、必要とさ
れるサージ耐量や封止電極の大きさ等によって適宜決定
されるが、通常の場合、直径R=4〜6mm程度の封止
電極であれば、直径r=0.5〜1.0mm程度の半球
状凹部を4〜6個程度設けるのが良い。
分の肉厚に対して1/2〜2/3程度とするのが好まし
い。
を装着する絶縁管の材質に応じて適宜決定される。例え
ば、絶縁管の材質がセラミックス或いは硬質ガラスの場
合には、封止電極の材質としては、コバール(Fe−N
i−Co合金)や42合金(Fe−Ni合金)等が、絶
縁管の材質が軟質ガラスの場合には、封止電極の材質と
しては、426合金(Fe−Ni−Cr合金)やクラッ
ド材(Cu/42合金又はCu/42合金/Cu)等が
使用される。
ジアブソーバであれば、部品数を増やすことなく従来の
封止電極を用いるサージアブソーバの作製手順と全く同
様にしてサージアブソーバを作製することができる。
は、本発明の一実施例であって、本発明はその要旨を超
えない限り、何ら図示のものに限定されるものではな
い。
ものに限定されるものではないが、一般には、封止電極
の外面側から凹嵌する薄肉の凹部又は凹溝により形成す
るのが好適である。
て、本発明をより詳細に説明する。
た。まず、円柱形碍子ス1の表面に導電性薄膜2を着膜
した後、その長さ方向の中心部分の導電性薄膜を、円周
方向に沿ってレーザーカットし、マイクロギャップ3を
形成してサージアブソーバ素子4を作製した。封止電極
11としては、このサージアブソーバ素子4が圧入され
る凹部11A(封止電極11の外面側からは凸部11
B)を内面側に形成すると共に、その凸部11Bの外周
部に、肉薄の環状溝11C(封止電極11の外面側から
みて)を2本設け、蛇腹様の易変形部12を形成したも
のを用いた。なお、封止電極11の材質はクラッド材と
し、肉薄の環状溝の部分の肉厚は0.1mm、その他の
部分の肉厚は0.2mmとした。また、封止電極11の
直径R=6mmに対して、溝11Cの深さdは0.5m
m、幅wは0.5mmとした。
ージアブソーバ素子4の両端に嵌合させて圧入し、これ
を軟質ガラス(鉛ガラス)製絶縁管6に挿入し、不活性
ガス(Arガス)中で加熱して絶縁管6と封止電極11
を濡らして封止した(封入ガス圧:800Torr)。
開始電圧及びサージ耐量を調べ、結果を表1に示した。
なお、放電開始電圧は100V/secの割合で昇圧す
る電圧を印加したときに放電を開始する電圧を示し、サ
ージ耐量は波形(8×20)μsecの電流サージを3
0秒間隔で5回印加しても破壊しない電流値を示す。
極を用いたこと以外は実施例1と全く同様にしてサージ
アブソーバを作製し、その放電開始電圧及びサージ耐量
を調べ、結果を表1に示した。
た。封止電極13としては、その内面側の中央部に放電
開始部としての凸部13Aを形成すると共に、外面側に
易変形部としての薄肉の半球状凹部13Bを4個均等配
置にて形成したものを用いた。この封止電極13の材質
はクラッド材とし、薄肉の半球状凹部13Bの肉厚は
0.1mm、その他の部分の肉厚は0.2mmとした。
なお、封止電極13の直径R=6mmに対して、半球状
凹部13Bの半径rは1.5mmとした。
ガラス)製絶縁管9に、内部に不活性ガス(Arガス)
を満たした状態で接合し、リード線を溶接してサージア
ブソーバを作製した(封入ガス圧800Torr)。
開始電圧及びサージ耐量を調べ、結果を表1に示した。
極を用いたこと以外は実施例2と全く同様にしてサージ
アブソーバを作製し、その放電開始電圧及びサージ耐量
を調べ、結果を表1に示した。
ソーバによれば、サージ電圧の吸収に伴う放電による急
激なサージアブソーバ内部のガスの膨張を吸収する易変
形部を設けたことにより、サージアブソーバ内部の急激
かつ瞬間的な圧力上昇がなくなる。その結果、従来の大
きさのままでもサージ耐量を大幅に向上させることがで
き、サージアブソーバの小型化を図ると共に、サージア
ブソーバとしての信頼性を格段に向上させることができ
る。また、その製造において、部品数や製造工程の増加
をひき起こすこともない。
す図であって、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1
(a)のB−B線に沿う断面図である。
示す図であって、図2(a)は斜視図、図2(b)は図
2(a)のB−B線に沿う断面図である。
3(a)は斜視図、図3(b)は図3(a)のB−B線
に沿う断面図である。
4(a)は斜視図、図4(b)は図4(a)のB−B線
に沿う断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 円柱形のサージアブソーバ素子と、 該サージアブソーバ素子が内部に挿入された絶縁管と、 該絶縁管の両端に配置され、該絶縁管内を封止している
と共に、該サージアブソーバ素子に導通した封止電極と
を有するサージアブソーバにおいて、 該封止電極は蛇腹様の易変形部を有することを特徴とす
るサージアブソーバ。 - 【請求項2】 円柱形のサージアブソーバ素子と、 該サージアブソーバ素子が内部に挿入された絶縁管と、 該絶縁管の両端に配置され、該絶縁管内を封止している
と共に、該サージアブソーバ素子に導通した封止電極と
を有するサージアブソーバにおいて、 該封止電極は、半球状の凹部よりなる易変形部を有する
ことを特徴とするサージアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30157993A JP3430591B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | サージアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30157993A JP3430591B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | サージアブソーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07153546A JPH07153546A (ja) | 1995-06-16 |
JP3430591B2 true JP3430591B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=17898650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30157993A Expired - Lifetime JP3430591B2 (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | サージアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3430591B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105225905B (zh) * | 2015-09-10 | 2017-03-08 | 安徽华夏显示技术股份有限公司 | 一种放电频率可控型放电管及其制造方法 |
CN112071534A (zh) * | 2020-09-03 | 2020-12-11 | 合肥众甫工业技术有限公司 | 一种基于波纹管缓冲组件的过电压保护器 |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP30157993A patent/JP3430591B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07153546A (ja) | 1995-06-16 |
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