JP3430325B2 - 推進力付与装置 - Google Patents

推進力付与装置

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JP3430325B2
JP3430325B2 JP25683795A JP25683795A JP3430325B2 JP 3430325 B2 JP3430325 B2 JP 3430325B2 JP 25683795 A JP25683795 A JP 25683795A JP 25683795 A JP25683795 A JP 25683795A JP 3430325 B2 JP3430325 B2 JP 3430325B2
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村 吉 治 北
倉 文 雄 沼
林 貴 雄 小
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジン用
タイミングチェーン等の巻き掛け伝動部材に張力を持た
せるための推進力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種推進力付与装置としては、本発明
の出願人らによって既に提案されている。その一例を図
11〜図13に示す。
【0003】これら図11〜図13に示す推進力付与装
置は、円筒状のケース1の内部に、円形の有底孔2が設
けられている。また、ケース1の中間部外周にはエンジ
ンケース(図示せず)等に取り付けるためのフランジ3
を有している。ケース1の円形有底孔2には、円筒状の
スライダ4が摺動自在に嵌挿されている。そして、ケー
ス1の開口端には、有底孔2からスライダ4の抜け出し
を防止する押さえ板5がサークリップ等の係止具6を介
して付設されている。
【0004】押さえ板5とスライダ4の中心部には、孔
がそれぞれ貫設されており、それらの孔には、巻き掛け
伝動部材に摺接するシュー部7aを外端に設けたシャフ
ト7が挿通されている。シャフト7の中間部には、スラ
イダ4からのシャフト7の抜け出しを防止するEリング
等の止め輪8が付設されており、この止め輪8に隣接し
てシャフト7に嵌装したばね受けリング9と有底孔2の
底部との間には、シャフト7を押し出す押し出しばね1
0が弾装され、かつスライダ4と有底孔2の底部との間
には、スライダ4を押圧する緩衝ばね11が弾装されて
いる。
【0005】前記シャフト7の後端部には、ねじ孔12
が設けられており、前記ケース1の後端部には、前記ね
じ孔12に螺合可能な保持ボルト13が取り付けられて
いる。また、前記シャフト7の中間部から外端部に及ぶ
外周面には、ねじ14が刻設されている。
【0006】一方、前記スライダ4には、ばね収容凹部
15が押さえ板5側に開口して設けられており、このば
ね収容凹部15の底面には、底部側が縮径した傾斜面を
有する少なくとも1つのねじ駒ポケット16が設けられ
ている。ねじ駒ポケット16には、シャフト7のねじ1
4と螺合するねじ部17a(図12)を有するねじ駒1
7が係合して収容されている。そして、押さえ板5とね
じ駒17との間には、ねじ駒17をねじ駒ポケット16
へ係合すべくねじ駒押しばね18が弾装されている。
【0007】図11〜図13において、19はエンジン
ケースとケース1との間に介装されるOリング、20は
ケース1と保持ボルト13との間に介装したOリングで
あり、矢印aはシャフトの前進(進出)方向を示し、矢
印bは同シャフトの後退方向を示す。
【0008】前記構成の推進力付与装置は、エンジンケ
ース等への取り付け前においては、押し出しばね10の
付勢力に抗してシャフト7を回転して後退させ、そのね
じ孔12に保持ボルト13を螺合させて押し出しばねの
付勢力をロックした状態とされる。
【0009】ついで、ケース1をそのフランジ3を介し
てエンジンケース等へ取り付けた後、保持ボルト13と
ねじ孔12との螺合を解除すると、押し出しばね10に
よりシャフト7が押し出され、そのシュー部7aが巻き
掛け伝動部材に当接し、それに所要の張力を持たせた位
置に停止する。
【0010】ここで、ねじ駒17はシャフト7と噛合し
ているので、シャフト7と共に前進しようとするが、ね
じ駒17はねじ駒押しばね18により押圧されているた
め、ねじ駒ポケット16の傾斜面に沿った拡径方向へ移
動してねじ駒17とシャフト7の噛合関係が解除される
ため、シャフト7のみの前進が可能となる。ところが、
このシャフト7に押し戻そうとする過負荷が掛かると、
ねじ駒17はねじ駒押しバネ18の付勢力でねじ駒ポケ
ット16の傾斜面に沿って縮径方向へ移動しシャフト7
と噛合するため、シャフト7の後退はねじ駒17、スラ
イダ4と共に緩衝ばね11で緩衝されて後退する。
【0011】また、巻き掛け伝動部材の緩んだシャフト
7の前進時には、ねじ駒17とシャフト7が共に前進し
ようとするが、ねじ駒押しばね18の付勢力によってね
じ駒ポケット16の傾斜面に沿った拡径方向へ移動して
シャフト7のみの前進が可能となる。したがって、巻き
掛け伝動部材に常に好適な張力を持たせることができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図11
〜図13に示すような既提案の推進力付与装置では使用
機器であるエンジンケース等に取り付けるまで、図11
に示すように、シャフト7は保持ボルト13により進出
がロックされており、取り付け後にシャフト7の後端部
のねじ孔12と保持ボルト13の螺合を解除し、図13
に示すように、シャフト7が押し出しばね10の作用で
進出するようにしている。
【0013】しかし、前記既提案の推進力付与装置では
シャフト7のロック解除後、保持ボルト13を再び螺入
しておかなければならない。その理由は、保持ボルト1
3を螺入しておかないと、シール性が悪くなるからであ
る。その結果、シャフト7のロック解除後、保持ボルト
13を螺入するための煩わしい手数を要する課題があっ
た。また、保持ボルト13によるシャフト7のロック解
除後、保持ボルト13の再螺入を忘れてしまうこともあ
る。さらに、保持ボルト13はロック解除がされている
か,否かの感触がないため、その確認に苦慮するという
課題もあった。
【0014】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、ワンタッチでシャフトのロック解除を行うことがで
き、ロック解除後に煩わしい手数を全く要しない推進力
付与装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明はケースにはシャフトが軸方向に進退自在に
挿入され、このシャフトには押し出しばねが直接および
間接に係合され、使用機器に取り付けるまではケース内
にシャフトが進入した状態にロック機構によりロックさ
れ、使用時にはシャフトのロックが解除され、押し出し
ばねにてシャフトに推進力が付与される推進力付与装置
において、前記ロック機構はシャフトの後端部に形成さ
れかつロック用の係止部を有するロック穴と、前記ケー
スに摺動可能に嵌合されかつ常態では拡径し、前記係止
部にスナップ嵌合するロック爪を有する解除ボタンと、
前記ケースの後端部に形成されかつ解除ボタンをケース
内に押し込んだとき、ロック爪を縮径させ、ロック爪を
ロック解除方向に操作するカムとを備えて構成されてい
ることを特徴とする。
【0016】また、前記課題を解決するため、本発明は
ケースにはシャフトが軸方向に進退自在に挿入され、こ
のシャフトには押し出しばねが直接および間接に係合さ
れ、使用機器に取り付けるまではケース内にシャフトが
進入した状態にロック機構によりロックされ、使用時に
はシャフトのロックが解除され、押し出しばねにてシャ
フトに推進力が付与される推進力付与装置において、
記ロック機構はシャフトの後端部に突設された係止部
と、前記ケースに摺動可能に嵌合されかつ常態では拡径
し、縮径状態では前記係止部を掴むロック爪を有する解
除ボタンと、前記ケースの後端部に形成されかつ解除ボ
タンをケース内に押し込んだとき、ロック爪を解放し、
拡径させてロック解除方向に操作するカムとを備えて構
成されていることを特徴とする。
【0017】 また、本発明は前記解除ボタンに、この解
除ボタンを後退方向に引いたとき、抜け出しを防止する
ストッパを設けていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】 図1〜図5は本発明の第1の実施例を示す
もので、図1はシャフトをロックした状態の縦断面図、
図2は図1のA−A線断面図、図3はシャフトのロック
解除の過程を示す縦断面図、図4はシャフトのロックを
解除しシャフトが進出した状態の縦断面図、図5は解除
ボタンが復帰した状態を示す縦断面図である。
【0020】これら図1〜図5に示す第1の実施例にお
いて、前記図11〜図13に示す推進力付与装置と同じ
部材には、同じ符号を付けて示し、これ以上の説明を省
略する。
【0021】 この第1の実施例では、シャフト7の後端
部とケース1の後端部に、そのシャフト7のロック機構
21が設けられている。
【0022】 前記ロック機構21は、シャフト7の後端
部に形成されたロック穴22と、ケース1の後端部に摺
動可能に嵌合された解除ボタン24と、ケース1の後端
部側に設けられたカム30とを備えて構成されている。
【0023】 前記ロック穴22の後端部には、リング状
の係止部23が設けられている。
【0024】 前記解除ボタン24は、断面コ字型に形成
されたボタン本体25と、このボタン本体25の内面に
この実施例では同一円周上に4本設けられたロック爪2
6とを有して構成されている。各ロック爪26には、外
側に向かってフック状に形成された爪先26′と、解除
ボタン24の抜け出し防止用のストッパ27とが設けら
れている。この解除ボタン24は、常態では図5から分
かるように、4本のロック爪26が拡径している。前記
爪先26′は、前記係止部23に係合し、シャフト7を
ロックする。前記ストッパ27は、前記カム30の前端
面に当接し、解除ボタン24が抜け出さないように規制
する。
【0025】 前記ケース1の後端部には、短いスリーブ
29が付設されている。前記解除ボタン24は、前記ス
リーブ29に沿って摺動可能に組み付けられている。ま
た、スリーブ29の外周面と、解除ボタン24のボタン
本体25の内周面間には、Oリング28が介装されてい
て、前記スリーブ29と解除ボタン24間がシールされ
ている。
【0026】 前記カム30は、図3に矢印cで示す解除
ボタン24の押し込み方向に向かって直径を漸減するテ
ーパ面に形成されていて、解除ボタン24を図3の矢印
c方向に押し込んだとき、4本のロック爪26を同時に
縮径させるようになっている。
【0027】 前記構成の第1の実施例では、推進力付与
装置をエンジンケース等の使用機器に取り付けるまで
は、図1に示すように、シャフト7を押し出しばね10
のばね力に抗してケース1内に進入させ、この状態でロ
ック機構21によりロックしている。しかして、このロ
ック状態ではシャフト7の後端部に形成されたロック穴
22内に、解除ボタン24の4本のロック爪26の爪先
26′の部分が挿入され、4本のロック爪26は拡径し
ている。この状態では、ロック穴22に4本のロック爪
26がスナップ嵌合していて、ロック穴22の後端部に
設けられた係止部23に、4本のロック爪26の爪先2
6′が係合し、シャフト7を進出できないようにロック
している。
【0028】 前記エンジンケース等の使用機器に推進力
付与装置を取り付けた後、ロック機構21の解除ボタン
24を図3に示す矢印c方向に押す。前述のごとく、解
除ボタン24を押すと、ケース1の後端部に形成された
カム30により、4本のロック爪26が同時に縮径され
る。その結果、図3に示すように、ロック穴22に設け
られた係止部23から、解除ボタン24の4本のロック
爪26の爪先26′が外れ、シャフト7のロックが解除
される。
【0029】 前記シャフト7は、ロックが解除された瞬
間、押し出しばね10のばね力により図4に示すよう
に、スライダ4に止め輪8が当接する位置まで進出する
ことができる。しかし、実機にては、巻き掛け伝動部材
に当接し、所定の張力を与えてその場で進出を停止す
る。
【0030】 前述のごとく、シャフト7のロックを解除
し、シャフト7が進出後、解除ボタン24より押圧力を
解除すると、ロック爪26の拡径使用とする力により復
帰し、図5に示すように、解除ボタン24の4本のロッ
ク爪26がカム30から解放されて拡径する。万が一、
解除ボタン24を引き抜こうとしてもロック爪26に設
けられたストッパ27がカム30の前端面に当接し、解
除ボタン24をケース1から抜け出さないように規制す
る。
【0031】 以上のように、この第1の実施例ではロッ
ク機構21の解除ボタン24を押し込むだけのワンタッ
チで、シャフト7のロックを解除することができる。し
たがって保持ボルトを再螺入する等の煩わしい手数が全
く掛からないし、解除ボタン24はケース1の後端部側
に装着されたままの状態であるため、Oリングを介して
ケース1のシール性も保持することができる。また、シ
ャフト7のロックを解除したか,否かの確認が容易であ
り、不安であれば解除ボタン24を何回も押して確認す
ればよい。しかも、この第1の実施例ではロック爪26
にストッパ27を設け、解除ボタン24を万が一引っ張
っても、ストッパ27がカム30の前端面に当接し、そ
れ以上抜け出さないようにしているので、誤って解除ボ
タン24を引っ張ったような場合にも、解除ボタン24
の抜け出しを防止することができる。
【0032】 なお、この第1の実施例において、ロック
爪26は4本に限らない。
【0033】 次に、図6〜図11は本発明の第2の実施
例を示すもので、図6はシャフトをロックした状態の縦
断面図、図7は図6のB−B線断面図、図8はシャフト
のロック解除の過程を示す縦断面図、図9はシャフトの
ロックを解除しシャフトが進出した状態の縦断面図、図
10は解除ボタンが復帰した状態を示す縦断面図であ
る。
【0034】 これら図6〜図10に示す第2の実施例に
おいても、前記図11〜図13に示す推進力付与装置と
同じ部材には、同じ符号を付けて示す。
【0035】 これら図6〜図10に示す第2の実施例で
は、シャフト7の後端部に、そのシャフト7のロック機
構31が設けられている。
【0036】 前記ロック機構31は、シャフト7の後端
部に突設されたロック用の係止部33と、ケース1の後
端部に摺動可能に嵌合された解除ボタン34と、ケース
1の後端部側に設けられたカム39とを備えて構成され
ている。
【0037】 前記係止部33は、シャフト7の後端部に
頸部32を介して連設されている。
【0038】 前記解除ボタン34は、断面コ字型に形成
されたボタン本体35と、これの中央部に突設されたボ
ス36と、このボス36と一体に設けられかつこの実施
例では同一円周上に4本設けられたロック爪37とを有
して構成されている。各ロック爪37には、係止部33
を掴む爪先37′と、カム39の前端面に当接するカギ
型のストッパ38とが設けられている。そして、4本の
ロック爪37は、縮径状態で前記係止部を掴み、縮径状
態から外力を解除すると常態位置に拡径して復帰する。
【0039】 前記カム39は、ケース1の後端部を段状
に縮径した形状に形成されており、4本のロック爪37
を同時に縮径させ、この状態でロック爪37の爪先3
7′が係止部33を掴むるようになっている。このカム
39に続いてケース1の後端部には、スリーブ40が連
設されている。
【0040】 前記スリーブ40の内周面と、解除ボタン
34のボス36の外周面間には、Oリング41が介装さ
れていて、このOリング41により前記スリーブ40と
解除ボタン34間がシールされている。
【0041】 前記構成の第2の実施例においても、推進
力付与装置をその使用機器に取り付けるまでは、図6に
示すように、シャフト7を押し出しばね10のばね力に
抗してケース1内に進入させ、この状態にロック機構3
1によりロックしている。かかるロック状態では、シャ
フト7の後端部に頸部32を介して突設された係止部3
3を、解除ボタン34にボス36を介して設けられた4
本のロック爪37の爪先37′により掴み、これら4本
のロック爪37はカム39により強制的に縮径されてシ
ャフト7を進出できないようにロックしている。
【0042】 前記使用機器に推進力付与装置を取り付け
た後、ロック機構31の解除ボタン34を図8に示す矢
印c方向に押す。前述のごとく、解除ボタン34を押す
と、4本のロック爪37がカム39から解放されて同時
に拡径する。これにより、図8に示すように、解除ボタ
ン34の4本のロック爪37の爪先37′がシャフト7
の後端部に設けられた係止部33を放し、シャフト7の
ロックを解除する。
【0043】 前記シャフト7は、ロックが解除された瞬
間、押し出しばね10のばね力により、図9に示すよう
に、スライダ4に止め輪8が当接する位置まで進出する
ことができる。しかし、実機においては、巻き掛け伝動
部材に当接し、所定の張力を与えてその場で進出を停止
する。
【0044】 前述のごとく、シャフト7のロックを解除
し、シャフト7が進出後、解除ボタン34は、図10に
示すように復帰させる。この時、万が一解除ボタンを引
き抜こうとしても、解除ボタン34の各ロック爪37に
設けられたストッパ38が、ケース1に形成されたカム
39に当接し、解除ボタン34をケース1から抜け出さ
ないように規制する。
【0045】 以上のように、この第2の実施例において
も前記第1の実施例と同様、ロック機構31の解除ボタ
ン34を押し込むだけのワンタッチで、シャフト7のロ
ックを解除することができる。さらには、ロック解除
後、煩わしい手数が全く掛からないし、解除ボタン34
はケース1の後端部側に装着されたままの状態であり、
かつOリングによりケース1のシール性もそのまま保持
することができる。また、シャフト7のロックを解除し
たか,否かの確認も容易であり、不安であれば何回でも
解除ボタン34を押し込んで確認すればよい。さらに、
この第2の実施例においても各ロック爪37にストッパ
38を設け、万が一解除ボタン34を引っ張ったとき、
ストッパ38がカム39に当接し、それ以上抜け出さな
いようにしているので、誤って解除ボタン34を引っ張
ったような場合にも、解除ボタン34の抜け出しを防止
することができる。
【0046】 また、この第2の実施例において、ロック
爪37は4本に限らない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明によれば、前記ロック機構を、シャフトの後
端部に形成されかつロック用の係止部を有するロック穴
と、前記ケースに摺動可能に嵌合されかつ常態では拡径
し、前記係止部にスナップ嵌合するロック爪を有する解
除ボタンと、前記ケースの後端部に形成されかつ解除ボ
タンをケース内方向に押し込んだとき、ロック爪を縮径
させ、ロック爪をロック解除方向に操作するカムとを備
えて構成しており、解除ボタンを押し込むだけのワンタ
ッチで、シャフトのロックを解除し得る効果があり、シ
ャフトのロック解除後、保持ボルトを再螺入する等の煩
わしい手数を全て省略し得る効果があり、解除ボタンは
ケース1の後端部側に装着されたままの状態でかつOリ
ングがあるため、ケースのシール性も保持し得る効果が
あり、シャフトのロックを解除したか,否かの確認が容
易であり、不安であれば解除ボタンを何回も押して確認
し得る効果もある。
【0048】 また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、前記ロック機構を、シャフトの後端部に突設された
係止部と、前記ケースに摺動可能に嵌合されかつ常態で
は拡径し、縮径状態では前記係止部を掴むロック爪を有
する解除ボタンと、前記ケースの後端部に形成されかつ
解除ボタンをケース内に押し込んだとき、ロック爪を解
放し、拡径させてロック解除方向に操作するカムとを備
えて構成しており、本発明においても解除ボタンを押し
込むだけのワンタッチで、シャフトのロックを解除し得
る効果があり、シャフトのロック解除後、保持ボルトを
再螺入する等の煩わしい手数を全て省略し得る効果があ
り、解除ボタンはケースの後端部側に装着されたままの
状態であるため、ケースのシール性も保持し得る効果が
あり、シャフトのロックを解除したか,否かの確認が容
易であり、不安であれば解除ボタンを何回も押して確認
し得る効果もある。
【0049】 さらに、本発明の請求項3記載の発明によ
れば、前記解除ボタンに、この解除ボタンを後退方向に
引いたとき、抜け出しを防止するストッパを設けてお
り、万が一解除ボタンを引っ張ったとき、ストッパがカ
ムの前端面に当接し、それ以上抜け出さないようにして
いるので、誤って解除ボタンを引っ張ったような場合に
も、解除ボタンの抜け出しを防止し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、シャフト
をロックした状態の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同第1の実施例において、シャフトのロック解
除の過程を示す縦断面図である。
【図4】同第1の実施例において、シャフトのロックを
解除しシャフトが進出した状態の縦断面図である。
【図5】同第1の実施例において、解除ボタンが復帰し
た状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すもので、シャフト
をロックした状態の縦断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】同第2の実施例において、シャフトのロック解
除の過程を示す縦断面図である。
【図9】同第2の実施例において、シャフトのロックを
解除しシャフトが進出した状態の縦断面図である。
【図10】同第2の実施例において、解除ボタンが復帰
した状態を示す縦断面図である。
【図11】既提案の推進力付与装置を示すもので、シャ
フトをロックした状態の縦断面図である。
【図12】図11のC−C線切断拡大断面図である。
【図13】同じく既提案の推進力付与装置において、シ
ャフトのロックを解除した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 円形有底孔 3 取り付け用のフランジ 4 スライダ 7 シャフト 10 押し出しばね 11 緩衝ばね 17 ねじ駒 18 ねじ駒押しばね 21 ロック機構 22 ロック穴 23 係止部 24 解除ボタン 25 ボタン本体 26 ロック爪 26′ 爪先 27 ストッパ 30 カム 31 ロック機構 33 係止部 34 解除ボタン 35 ボタン本体 37 ロック爪 37′ 爪先 38 トッパ 39 カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 林 貴 雄 長野県上伊那郡宮田村3131番地 日本発 条株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−8211(JP,A) 特開 平2−180332(JP,A) 特開 平2−278046(JP,A) 特開 平4−29655(JP,A) 実開 平1−165811(JP,U) 実開 昭58−193117(JP,U) 実開 昭60−179564(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06 F16B 2/00 - 2/26 F16B 21/00 - 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースにはシャフトが軸方向に進退自在
    に挿入され、このシャフトには押し出しばねが直接およ
    び間接に係合され、使用機器に取り付けるまではケース
    内にシャフトが進入した状態にロック機構によりロック
    され、使用時にはシャフトのロックが解除され、押し出
    しばねにてシャフトに推進力が付与される推進力付与装
    置において、前記ロック機構はシャフトの後端部に形成されかつロッ
    ク用の係止部を有するロック穴と、前記ケースに摺動可
    能に嵌合されかつ常態では拡径し、前記係止部にスナッ
    プ嵌合するロック爪を有する解除ボタンと、前記ケース
    の後端部に形成されかつ解除ボタンをケース内に押し込
    んだとき、ロック爪を縮径させ、ロック爪をロック解除
    方向に操作するカムとを備えて構成されていることを特
    徴とする推進力付与装置。
  2. 【請求項2】 ケースにはシャフトが軸方向に進退自在
    に挿入され、このシャフトには押し出しばねが直接およ
    び間接に係合され、使用機器に取り付けるまではケース
    内にシャフトが進入した状態にロック機構によりロック
    され、使用時にはシャフトのロックが解除され、押し出
    しばねにてシャフトに推進力が付与される推進力付与装
    置において、前記ロック機構はシャフトの後端部に突設された係止部
    と、前記ケースに摺動可能に嵌合されかつ常態では拡径
    し、縮径状態では前記係止部を掴むロック爪を有する解
    除ボタンと、前記ケースの後端部に形成されかつ解除ボ
    タンをケース内に押し込んだとき、ロック爪を解放し、
    拡径させてロック解除方向に操作するカムとを備えて構
    成されていることを特徴とする推進力付与装置。
  3. 【請求項3】 前記解除ボタンに、この解除ボタンを後
    退方向に引いたとき、抜け出しを防止するストッパが設
    けられていることを特徴とする請求項1または2記載の
    推進力付与装置。
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