JP3430201B2 - 1つの操作軸による2軸回転装置 - Google Patents

1つの操作軸による2軸回転装置

Info

Publication number
JP3430201B2
JP3430201B2 JP22326398A JP22326398A JP3430201B2 JP 3430201 B2 JP3430201 B2 JP 3430201B2 JP 22326398 A JP22326398 A JP 22326398A JP 22326398 A JP22326398 A JP 22326398A JP 3430201 B2 JP3430201 B2 JP 3430201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
main shaft
side clutch
valve
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22326398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000055236A (ja
Inventor
章伸 蓬莱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP22326398A priority Critical patent/JP3430201B2/ja
Publication of JP2000055236A publication Critical patent/JP2000055236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3430201B2 publication Critical patent/JP3430201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、副弁内蔵形バタフ
ライ弁の開閉装置などに好適な1つの操作軸による2軸
回転装置に関する。 【0002】 【従来の技術】副弁内蔵形バタフライ弁は、図15ない
し図17に示すように、弁箱1と、この弁箱1に開閉自
在に収容された主弁体2と、主弁体2に開閉自在に収容
された副弁体3を備えている。主弁体2には上弁棒4と
下弁棒5が固着されている。上弁棒4は軸線C方向の貫
通孔6を設けた筒状のもので、弁箱1の上側軸支部7に
よって軸線Cまわりの回転自在、かつ気密に支持されて
上側軸支部7の上方に突出している。下弁棒5は弁箱1
の下側軸支部8によって軸線Cまわりの回転自在、かつ
気密に支持されており、上弁棒4および下弁棒5の軸線
Cまわりの正逆方向の回転によって、主弁体2が弁箱1
の通路を開閉する。 【0003】副弁体3には上弁棒9と下弁棒10が固着
され、上弁棒9は主弁体2に設けた副弁箱11の上側軸
支部12によって軸線Cまわりの回転自在、かつ気密に
支持されて上側軸支部12の上方に突出している。下弁
棒10は副弁箱11の下側軸支部13によって軸線Cま
わりの回転自在、かつ気密に支持されている。 【0004】主弁体2の上弁棒4に設けた軸線C方向の
貫通孔6には、上端部を上弁棒4の上方に突出させた軸
14が軸線Cまわりの回転自在に挿通され、この軸14
の下端部と副弁体3の上弁棒9の上端部がカップリング
15を介して同時回転可能に互いに連結されている。 【0005】弁箱1における上側軸支部7にはスタンド
16を介して2軸回転装置17が載置される。2軸回転
装置17は、2つの操作軸18、19により、主弁体2
の上弁棒4と副弁体3側の軸14との2軸を回転させる
ためのもので、前記軸線Cと同心の軸線を有する第1ギ
ヤケース20と、この第1ギヤケース20の一側に取付
けられた第2ギヤケース21とを有し、第1ギヤケース
20の下端部がスタンド16に固定され、第1ギヤケー
ス20の上端開口部はカバー22によって着脱可能に閉
塞されている。 【0006】一方の操作軸18は、主弁体2の上弁棒4
を軸線Cまわりの正逆方向に回転させるためのもので、
図17および図18に示すように、第2ギヤケース21
の一端部に設けた軸支部23によって軸線C1まわりの
回転自在、かつ気密に支持されて軸支部23の上方に突
出しており、一方の操作軸18の軸線C1まわりの回転
は、ベベルピニオン24A、ベベルギヤ24B、ピニオ
ン24C、スパーギヤ24Dなどの歯車列24を介して
水平方向のウオーム軸25に伝達され、ウオーム軸25
の回転は該ウオーム軸25に設けたウオーム26を介し
て、軸線Cと同心の軸線を有するウオームホイール27
に伝達される。ウオームホイール27は第1ギヤケース
20とカバー22によって軸線Cまわりに回転自在に支
持されたホイールボス28に固着され、このホイールボ
ス28の中心孔28Aに主弁体2における上弁棒4の上
端部を嵌合して、たとえばキー(図示省略)により同時
回転可能に結合している。 【0007】他方の操作軸19は、軸14およびカップ
リング15を介して副弁体3の上弁棒9を軸線Cまわり
の正逆方向に回転させるためのもので、図19に示すよ
うに、カバー22の中心孔22Aを着脱可能に閉塞して
いるステムカバー29によって軸線Cまわりの回転自
在、かつ気密に支持されてステムカバー29の上方に突
出しており、他方の操作軸19に設けた軸線C方向の盲
貫孔30に軸14の上端部を嵌合して、たとえばテーパ
ピン(図示省略)により同時回転可能に結合されてい
る。 【0008】前記構成において、主弁体2と副弁体3が
全閉されている副弁内蔵形バタフライ弁の弁閉状態から
主弁体2と副弁体3とを全開した、副弁内蔵形バタフラ
イ弁の弁開状態を得る手順について説明する。 【0009】まず、他方の操作軸19を弁開方向(たと
えば、投影平面上で反時計まわり)に回転させる。この
回転は軸14とカップリング15を介して副弁体3の上
弁棒9に伝達され、該上弁棒9、副弁体3および下弁棒
10を同時に弁開方向に回転させて、副弁体3を全開す
ることができる。 【0010】副弁体3の全開によって、弁箱1の上流側
と下流側の差圧が小さくなった時点で、一方の操作軸1
8を弁開方向(たとえば、投影平面上で反時計まわり)
に回転させる。この回転はベベルピニオン24A、ベベ
ルギヤ24B、ピニオン24C、スパーギヤ24Dなど
の歯車列24→ウオーム軸25→ウオーム26→ウオー
ムホイール27→ホイールボス28の経路で主弁体2の
上弁棒4に伝達され、該上弁棒4、主弁体2および下弁
棒5を同時に弁開方向に回転させて、主弁体2を全開す
ることができる。 【0011】つぎに、主弁体2と副弁体3が全開されて
いる副弁内蔵形バタフライ弁の弁開状態から主弁体2と
副弁体3とを全閉した、副弁内蔵形バタフライ弁の弁閉
状態を得る手順について説明する。 【0012】まず、一方の操作軸18を弁閉方向(たと
えば、投影平面上で時計まわり)に回転させる。この回
転はベベルピニオン24A、ベベルギヤ24B、ピニオ
ン24C、スパーギヤ24Dなどの歯車列24→ウオー
ム軸25→ウオーム26→ウオームホイール27→ホイ
ールボス28の経路で主弁体2の上弁棒4に伝達され、
該上弁棒4、主弁体2および下弁棒5を同時に弁閉方向
に回転させて、主弁体2を全閉することができる。 【0013】主弁体2の全閉によって、弁箱1の上流側
から下流側への流体の通過を大幅に制限したのち、他方
の操作軸19を弁閉方向(たとえば、投影平面上で時計
まわり)に回転させる。この回転は軸14とカップリン
グ15を介して副弁体3の上弁棒9に伝達され、該上弁
棒9、副弁体3および下弁棒10を同時に弁閉方向に回
転させて、副弁体3を全閉状態することができる。 【0014】このように、副弁内蔵形バタフライ弁で
は、主弁体2と副弁体3の弁閉状態から弁開状態への操
作順序は、.他方の操作軸19の回転操作による副弁
体3の弁開、.一方の操作軸18の回転操作による主
弁体2の弁開によってなされ、主弁体2と副弁体3の弁
開状態から弁閉状態への操作順序は、.一方の操作軸
18の回転操作による主弁体2の弁閉、.他方の操作
軸19の回転操作による副弁体3の弁閉によってなされ
れる。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】このため、2つの操作
軸を有する従来の2軸回転装置では、主弁体と副弁体の
弁開と弁閉に際して、その都度、2つの操作軸を特定し
た順序で弁開または弁閉方向に回転操作しなければなら
ず、操作が煩わしい欠点を有しているとともに、操作順
序を誤ると弁開時および弁閉時の操作力が著しく増大し
て、スムーズな弁開と弁閉が妨げられる難点を有してい
る。 【0016】そこで、本発明は、操作順序を考慮するこ
となく、単に、1つの操作軸の回転方向を特定するだけ
で、自動的に適正な操作順序に基づいて2軸を回転させ
るようにして、操作を容易にするとともに操作順序の誤
りを避けることができる1つの操作軸による2軸回転装
置を提供することを目的としている。 【0017】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る1つの操作軸による2軸回転装置は、
主軸と、この主軸の軸線に沿って該主軸に挿通された副
軸との2軸を、1つの操作軸の回転によって前記主軸の
軸線まわりに正逆方向のそれぞれに特定した順序で回転
させる2軸回転装置であって、前記主軸と同時回転可能
に設た主軸側クラッチと、この主軸側クラッチに対向し
て前記副軸に同時回転可能に設けた副軸側クラッチと、
この副軸側クラッチと同時回転可能に設けられている歯
車およびウオームホイールと、主軸および副軸の軸線に
交差する軸線を有して回転自在に支持されているととも
に、前記ウオームホイールに噛み合うウオームを設けた
1つの操作軸と、前記主軸側クラッチに設けられて前記
主軸の半径方向外側にのびるアームと、前記歯車に噛み
合うとともに、前記アームの先端部に回転自在に支持さ
れた遊星歯車と、この遊星歯車が内接して噛み合い可能
な円弧状の固定歯とを備え、前記主軸側クラッチと前記
副軸側クラッチは前記1つの操作軸の第1方向の回転に
追従する前記歯車と副軸側クラッチの前半の正方向90
度回転時には主軸側クラッチと遮断され、後半の正方向
90度回転時に主軸側クラッチに干渉して該主軸側クラ
ッチを正方向に90度回転させ、前記1つの操作軸の第
2方向の回転に追従する副軸側クラッチの逆方向180
度回転時には主軸側クラッチと遮断されるように構成さ
れ、前記遊星歯車は前記歯車の前半の正方向90度回転
時に逆方向に空転し、かつ前記主軸側クラッチの正方向
90度回転に伴う前記アームの正方向90度回転に追従
して前記円弧状の固定歯に噛み合って逆方向に自転しな
がら正方向に公転するとともに、前記副軸側クラッチと
同時に逆方向に180度回転する前記歯車の前半の回転
に追従する前記遊星歯車の正方向自転および該正方向自
転時に前記円弧状の固定歯との噛み合いで生じる逆方向
の公転に伴って、前記アームを介して主軸側クラッチを
逆方向に90度回転させるように構成したことを特徴と
している。 【0018】本発明によれば、1つの操作軸を第1方向
に回転させることで、ウオーム、歯車、副軸側クラッチ
および副軸を同時に正方向に90度回転させることがで
きる。この場合、主軸側クラッチおよび主軸は停止して
いる。また、遊星歯車は円弧状の固定歯に噛み合ってい
ないので逆方向に空転(自転)している。 【0019】1つの操作軸の第1方向への回転を継続す
ることにより、歯車、副軸側クラッチおよび副軸をさら
に正方向に90度回転させることができる。この場合、
主軸側クラッチおよび主軸は正方向に90度回転する。
また、アームの正方向90度回転に追従して遊星歯車は
円弧状の固定歯に噛み合い、逆方向に自転しながら正方
向に公転する。 【0020】前記の状態において、1つの操作軸を第2
方向に回転させることで、ウオーム、歯車、副軸側クラ
ッチおよび副軸を同時に逆方向に90度回転させること
ができる。この場合、遊星歯車は正方向に自転して円弧
状の固定歯に噛み合い、逆方向に公転する。このため、
アーム、主軸側クラッチおよび主軸は逆方向に90度回
転して元位置に復帰する。また、遊星歯車と円弧状の固
定歯との噛み合いは解かれる。 【0021】1つの操作軸の第2方向への回転を継続す
ることにより、歯車、副軸側クラッチおよび副軸はさら
に逆方向に90度回転して元位置に復帰する。この場
合、副軸側クラッチは主軸側クラッチに干渉しないの
で、主軸側クラッチおよび主軸は停止している。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて前記従来の技術と同様に副弁内蔵形バタフ
ライ弁の開閉装置に適用した形態で説明する。したがっ
て、弁箱1、主弁体2、副弁体3、上弁棒9、下弁棒
5,10などの構造は従来例と同一であるので、図示を
省略し、かつ図15ないし図19の従来例と同一もしく
は相当部分には同一符号を付す。 【0023】図1は本発明の一実施の形態を示す平面
図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B
線断面図、図4は図2のD−D線断面図である。これら
の図において、2軸回転装置17は、主軸側クラッチ3
1と、この主軸側クラッチ31に噛み合い可能に上側で
対向して、噛み合いクラッチを構成する副軸側クラッチ
32と、歯車33と、セクタウオームホイール34と、
遊星歯車35と、円弧状の固定歯36と、上弁棒4およ
び軸14の軸線に交差する軸線を有してケーシング41
に回転自在に支持されているとともに、ウオーム40A
を設けた1つの操作軸40とを備えている。 【0024】主軸側クラッチ31には、主弁体2におけ
る上弁棒(主軸)4の上端部を嵌合して、キーを介して
同時回転可能に互いに結合している。また、副軸側クラ
ッチ32には、軸(副軸)14の上端部を嵌合してキー
を介して同時回転可能に結合するとともに、その上側で
セクタウオームホイール34を同時回転可能に結合して
いる。なお、セクタウオームホイール34はウオーム4
0Aと噛み合っている。 【0025】主軸側クラッチ31には、半径方向の外側
に向かって水平にのびるアーム37が設けられ、このア
ーム37の先端部に鉛直方向の軸線を有する回転軸38
が回転自在に立設されており、この回転軸38の上端部
を遊星歯車35に嵌合し、キーを介して同時回転可能に
結合することで、遊星歯車35と歯車33とを噛み合わ
せている。なお、アーム37の先端部に鉛直方向の軸線
を有する軸を回転不能に立設し、この軸の上端部に遊星
歯車35を回転自在かつ脱抜不能に取付けて歯車33に
噛み合わせてもよい。 【0026】円弧状の固定歯36は、遊星歯車35の内
接を可能にケーシング41における立壁の内面に設けら
れている。 【0027】図5に示すように、主軸側クラッチ31の
上端環状面には、円周方向に180度変位して1対の歯
31A,31Bが上向きに突設されており、図6に示す
ように、副軸側クラッチ32の下端環状面には、円周方
向に180度変位して1対の歯32A,32Bが下向き
に突設されている。主軸側クラッチ31の歯31A,3
1Bと副軸側クラッチ32の歯32A,32Bは、後述
する主弁体2と副弁体3が全閉している副弁内蔵形バタ
フライ弁の弁閉状態において、図7に示す相対関係を有
して対応させて、主軸側クラッチ31と副軸側クラッチ
32とで噛み合いクラッチを構成している。 【0028】前記構成において、主弁体2と副弁体3が
全閉している副弁内蔵形バタフライ弁の弁閉状態から主
弁体2と副弁体3とを全開する手順について説明する。 【0029】図1の実線で示す位置にセクタウオームホ
イール34と遊星歯車35があり、図7に示す相対関係
を有して主軸側クラッチ31の歯31A,31Bと副軸
側クラッチ32の歯32A,32Bが噛み合い、図8に
示すように、主弁体2と副弁体3が全閉している状態で
は、セクタウオームホイール34がウオーム40Aと噛
み合うことで第1のセルフロック機能が生じるので、副
軸側クラッチ32および副弁体3が流体の負荷によって
正方向軸まわりまたは逆方向軸まわりに揺動することは
ない。また、図7に示すように主軸側クラッチ31の歯
31A,31Bと副軸側クラッチ32の歯32A,32
Bが噛み合うことによって生じる第2のセルフロック機
能と、遊星歯車35が回転不能な歯車33に噛み合っ
て、アーム37の正方向軸まわりを不能にすることによ
って生じる第3のセルフロック機能との協働により、実
線矢印で示す主軸側クラッチ31の正方向回転を阻止す
るとともに、前記第3のセルフロック機能により、破線
矢印で示す主軸側クラッチ31の逆方向回転が阻止され
るので、主軸側クラッチ31および主弁体2が流体の負
荷によって正方向軸まわりまたは逆方向軸まわりに揺動
することはない。 【0030】この状態で、図1および図2の1つの操作
軸40を弁開方向R1に回転させると、ウオーム40A
とセクタウオームホイール34との噛合により、該セク
タウオームホイール34、歯車33、副軸側クラッチ3
2および軸14は同時に実線矢印で示す正方向に90度
回転する。これにより、副軸側クラッチ32の歯32
A,32Bは、図9の位置まで正方向に90度回転移動
し、図10に示すように副弁体3のみが弁開する。この
場合、主軸側クラッチ31および上弁棒4は停止してい
るので、主弁体2は弁閉状態に保持されている。また、
図1の遊星歯車35は円弧状の固定歯36に噛み合って
いないので、実線で示す位置で破線矢印で示す逆方向に
空転(自転)している。 【0031】図10に示す副弁体3のみが弁開している
状態において、1つの操作軸40の弁開方向R1の回転
を継続すると、セクタウオームホイール34、歯車3
3、副軸側クラッチ32および軸14は同時に実線矢印
で示す正方向にさらに90度回転して、セクタウオーム
ホイール34は図1の二点鎖線で示す位置に到達する。
これにより、副軸側クラッチ32は正方向に90度回転
し、歯32A,32Bは、図11の位置まで正方向に9
0度回転移動する。この回転移動に伴って主軸側クラッ
チ31の歯31A,31Bは図9の位置から図11の位
置まで正方向に90度回転移動して、主軸側クラッチ3
1を正方向に90度回転させる。このため、図12に示
すように副弁体3が正方向に90度回転するとともに、
主弁体2は弁開する。この場合、前記第1のセルフロッ
ク機能によって、副軸側クラッチ32および副弁体3が
流体の負荷によって正方向軸まわりまたは逆方向軸まわ
りに揺動するのを阻止し、また、前記第2のセルフロッ
ク機能と第3のセルフロック機能との協働により、実線
矢印で示す主軸側クラッチ31の正方向回転を阻止する
とともに、前記第3のセルフロック機能により、破線矢
印で示す主軸側クラッチ31の逆方向回転が阻止される
ので、主軸側クラッチ31および主弁体2が流体の負荷
によって正方向軸まわりまたは逆方向軸まわりに揺動す
ることはない。 【0032】主軸側クラッチ31が正方向に90度回転
することで、図4のアーム37が実線矢印で示す正方向
に90度回転し、この正方向90度回転に追従して図1
の遊星歯車35は円弧状の固定歯36に噛み合い、破線
矢印で示す逆方向に自転しながら実線矢印で示す正方向
に公転して、二点鎖線で示す位置に到達する。 【0033】前記の状態において、図1および図2の1
つの操作軸40を弁閉方向R2に回転させること、ウオ
ーム40Aとセクタウオームホイール34との噛合によ
り、該セクタウオームホイール34、歯車33、副軸側
クラッチ32および軸14は同時に破線矢印で示す逆方
向に90度回転して、副軸側クラッチ32の歯32A,
32Bは、図11の位置から図9の位置に到達する。ま
た、図1の二点鎖線で示す位置にある遊星歯車35は、
実線矢印で示す正方向に自転して円弧状の固定歯36に
噛み合い破線矢印で示す逆方向に公転する。このため、
アーム37、主軸側クラッチ31および上弁棒4は破線
矢印で示す逆方向に90度回転して、主軸側クラッチ3
1の歯31A,31Bは、図11の位置から図9の元位
置に復帰して、図10のように主弁体2を弁閉する。遊
星歯車35は図1の実線で示す位置に復帰して円弧状の
固定歯36との噛み合いは解かれる。 【0034】この状態から1つの操作軸40の弁閉方向
R2への回転を継続することにより、セクタウオームホ
イール34、歯車33、副軸側クラッチ32および軸1
4はさらに破線矢印で示す逆方向に90度回転して、副
軸側クラッチ32の歯32A,32Bは、図9の位置か
ら図7の元位置に復帰し、副弁体3は図8のように弁閉
される。この場合、副軸側クラッチ32の歯32A,3
2Bは主軸側クラッチ31の歯31A,31Bにに干渉
しないので、主軸側クラッチ31および上弁棒4は停止
している。 【0035】このように、主弁体2と副弁体3の開閉操
作順序を考慮することなく、1つの操作軸40の回転方
向を特定するだけで、自動的に開閉操作順序に基づいて
主弁体2の上弁棒4と軸14を介して副弁体3の上弁棒
9の2軸を回転させて、特定した順序で主弁体2と副弁
体3を開閉させることができるので、従来の2つの操作
軸を有する2軸回転装置のように、主弁体2と副弁体3
の弁開と弁閉に際して、その都度、2つの操作軸を特定
した順序で弁開または弁閉方向に回転させる煩雑な操作
が不要になって、容易に操作することができるととも
に、操作順序の誤りが生じることもない。 【0036】なお、前記実施の形態では、主軸側クラッ
チ31の上端環状面に円周方向に180度変位して1対
の歯31A,31Bを上向きに突設し、副軸側クラッチ
32の下端環状面に円周方向に180度変位して1対の
歯32A,32Bを下向きに突設した構造の噛み合いク
ラッチを使用して説明しているが、主軸側クラッチ31
の上端環状面に1つの歯31Aを上向きに突設し、副軸
側クラッチ32の下端環状面に1つの歯32Aを下向き
に突設した構造の噛み合いクラッチを使用してもよい。 【0037】また、図13および図14に示すように、
内角θ1が135度に設定された凹部42を上端環状面
に設けた主軸側クラッチ31と、内角θ2が45度に設
定されて凹部42に挿入される1つの歯32Aを下端環
状面に設けた副軸側クラッチ32とによって構成した噛
み合いクラッチを使用してもよい。 【0038】さらに、前記実施の形態では、本発明に係
る1つの操作軸による2軸回転装置を副弁内蔵形バタフ
ライ弁の開閉装置に適用しているが、本発明の適用範囲
は副弁内蔵形バタフライ弁の開閉装置のみに限定される
ものではなく、軸まわりに回転する2つの部材を特定し
た順序で正方向および逆方向に回転させる装置に適用す
ることができる。 【0039】また、セクタウオームホイール34と歯車
33とを別個に軸14に取付けているが、セクタウオー
ムホイール34と歯車33とを一体に形成して軸14に
取付けてもよい。 【0040】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、主軸と
副軸との2軸の開閉操作順序を考慮することなく、1つ
の操作軸の回転方向を特定するだけで、自動的に適正な
開閉操作順序に基づいて2軸を回転させることができる
ので、従来の2つの操作軸を有する2軸回転装置のよう
に、2軸の回転に際して、その都度、2つの操作軸を特
定した順序で正方向または逆方向に回転させる煩雑な操
作が不要になって、容易に操作することができるととも
に、操作順序に誤りを生じないので、信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態を示す平面図である。 【図2】図1のA−A線断面図である。 【図3】図2のB−B線断面図である。 【図4】図2のD−D線断面図である。 【図5】主軸側クラッチの一実施の形態を示す平面図で
ある。 【図6】副軸側クラッチの一実施の形態を示す平面図で
ある。 【図7】主弁体および副弁体弁閉時のクラッチを示す平
面図である。 【図8】主弁体および副弁体の弁閉状態を示す説明図で
ある。 【図9】副弁体弁開時のクラッチを示す平面図である。 【図10】副弁体のみの弁開状態を示す説明図である。 【図11】主弁体および副弁体弁開時のクラッチを示す
平面図である。 【図12】主弁体および副弁体の弁開状態を示す説明図
である。 【図13】クラッチの他の実施の形態を示す平面図であ
る。 【図14】図13のE−E矢視図である。 【図15】副弁内蔵形バタフライ弁に適用した従来例の
正面図である。 【図16】図15の平面図である。 【図17】図15の側面図である。 【図18】図16のF−F線に沿う拡大断面図である。 【図19】図16のG−G線に沿う拡大断面図である。 【符号の説明】 4 上弁棒(主軸) 14 軸(副軸) 17 2軸回転装置 31 主軸側クラッチ 31A 主軸側クラッチの歯 31B 主軸側クラッチの歯 32 副軸側クラッチ 32A 副軸側クラッチの歯 32B 副軸側クラッチの歯 33 歯車 34 セクタウオームホイール(ウオームホイール) 35 遊星歯車 36 円弧状の固定歯 37 アーム 40 操作軸 40A ウオーム R1 弁開方向(第1方向の回転) R2 弁閉方向(第2方向の回転)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/44 - 31/60 F16K 1/16 - 1/226

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 主軸と、この主軸の軸線に沿って該主軸
    に挿通された副軸との2軸を、1つの操作軸の回転によ
    って前記主軸の軸線まわりに正逆方向のそれぞれに特定
    した順序で回転させる2軸回転装置であって、 前記主軸と同時回転可能に設た主軸側クラッチと、 この主軸側クラッチに対向して前記副軸に同時回転可能
    に設けた副軸側クラッチと、 この副軸側クラッチと同時回転可能に設けられている歯
    車およびウオームホイールと、 主軸および副軸の軸線に交差する軸線を有して回転自在
    に支持されているとともに、前記ウオームホイールに噛
    み合うウオームを設けた1つの操作軸と、 前記主軸側クラッチに設けられて前記主軸の半径方向外
    側にのびるアームと、 前記歯車に噛み合うとともに、前記アームの先端部に回
    転自在に支持された遊星歯車と、 この遊星歯車が内接して噛み合い可能な円弧状の固定歯
    とを備え、 前記主軸側クラッチと前記副軸側クラッチは前記1つの
    操作軸の第1方向の回転に追従する前記歯車と副軸側ク
    ラッチの前半の正方向90度回転時には主軸側クラッチ
    と遮断され、後半の正方向90度回転時に主軸側クラッ
    チに干渉して該主軸側クラッチを正方向に90度回転さ
    せ、前記1つの操作軸の第2方向の回転に追従する副軸
    側クラッチの逆方向180度回転時には主軸側クラッチ
    と遮断されるように構成され、 前記遊星歯車は前記歯車の前半の正方向90度回転時に
    逆方向に空転し、かつ前記主軸側クラッチの正方向90
    度回転に伴う前記アームの正方向90度回転に追従して
    前記円弧状の固定歯に噛み合って逆方向に自転しながら
    正方向に公転するとともに、 前記副軸側クラッチと同時に逆方向に180度回転する
    前記歯車の前半の回転に追従する前記遊星歯車の正方向
    自転および該正方向自転時に前記円弧状の固定歯との噛
    み合いで生じる逆方向の公転に伴って、前記アームを介
    して主軸側クラッチを逆方向に90度回転させるように
    構成したことを特徴とする1つの操作軸による2軸回転
    装置。
JP22326398A 1998-08-06 1998-08-06 1つの操作軸による2軸回転装置 Expired - Fee Related JP3430201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22326398A JP3430201B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 1つの操作軸による2軸回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22326398A JP3430201B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 1つの操作軸による2軸回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000055236A JP2000055236A (ja) 2000-02-22
JP3430201B2 true JP3430201B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=16795377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22326398A Expired - Fee Related JP3430201B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 1つの操作軸による2軸回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3430201B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003570A (zh) * 2010-09-28 2011-04-06 宁波赛维思机械有限公司 多路三位四通换向阀的控制装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102042422B (zh) * 2011-01-20 2013-10-09 上海高迪亚电子系统有限公司 一种硬密封旋塞阀
CN106763294A (zh) * 2017-01-23 2017-05-31 苏州绿控传动科技有限公司 一种离合器执行机构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102003570A (zh) * 2010-09-28 2011-04-06 宁波赛维思机械有限公司 多路三位四通换向阀的控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000055236A (ja) 2000-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10836251B2 (en) Lid device
JP3430201B2 (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP3430198B2 (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000028007A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000028009A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP3430199B2 (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000074255A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000028008A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000065239A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP4171112B2 (ja) 歯車減速機
JP2001173834A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2000199570A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2001146976A (ja) 副弁内蔵形バタフライ弁
JPH09324872A (ja) 弁開度表示装置
JPH11351340A (ja) 減速機
JP2001141104A (ja) 1つの操作軸による2軸回転装置
JP2001059576A (ja) 副弁内蔵型回転弁
JPH1182805A (ja) バルブ手動操作機
JP2655380B2 (ja) バタフライ弁の主副弁操作装置
JPS5825185Y2 (ja) 主副弁バルブにおける操作構造
CN217108346U (zh) 一种自锁式止回阀
JPH0680967U (ja) 弁の開閉装置
JP2004019936A (ja) バルブ用アクチュエータ
JPS59544Y2 (ja) 副弁内蔵式蝶形弁における両弁の開閉装置
JPH05157145A (ja) 偏心揺動型減速機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees