JP3429662B2 - 遮蔽材の停止装置 - Google Patents
遮蔽材の停止装置Info
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Description
スクリーン等の遮蔽材を開口部の所望の高さ位置に停止
させる装置に関する。
には開閉式のシャッターが設置されることが多く、ま
た、ビル等建築物の通路等には火災発生時の炎、煙の拡
散を防止するために近年防火スクリーンが配置される。
このようなシャッター、防火スクリーン等の遮蔽材は、
天井部位に固定されたシャフトに対して巻き取り可能に
取り付けられ、該シャフトに連結された開閉機を可逆的
に回転駆動させることにより遮蔽材を上昇させて開口部
を開放したり、遮蔽材を下降させて開口部を閉鎖させる
ことができるようになっている。通常、遮蔽材を上昇さ
せる際には開閉機をモータの回転力により駆動させ、ま
た、下降させる際には、開閉機内に搭載されるブレーキ
を解放することにより、自重を利用して徐々に下降させ
るようにしている。また、遮蔽材が下降して所定の位置
(例えば、床面)に達した場合、及び上限に達した場合
には、これ以上の下降、上昇を停止させるために、リミ
ットスイッチ等によりこれを検出し、この検出信号によ
り下降、上昇を停止させるようにしている。
は、防火スクリーンにあっては即時にスクリーンを下降
させて開口部を閉鎖し、炎、煙の拡散を防止する必要が
あるが、このような非常時には同時に停電となることが
多いので、防火スクリーンを自重にて下降させることが
できるものの、位置検出用のリミットスイッチが機能し
ないので、防火スクリーンを所望位置で停止させること
ができない。このため、防火スクリーンが制限無く下降
してしまい、下方で防火スクリーンが弛んだ状態となっ
てしまうので、防煙、防火の効果が得られないという問
題が発生していた。
蔽材を上昇させて開口部を開放する際において、故障な
どによりリミットスイッチが機能しない場合には前記と
同様に所望位置にて遮蔽材を停止させることができない
という問題があった。
蔽材は、横幅を長く設定すると巻き取り用のシャフトが
撓んでしまうので、一般的には4〜5m程度の横幅とさ
れている。従って、例えば10m程度にも及ぶ広幅の開
口部を閉鎖する際には、1個の遮蔽材で全体を覆うこと
ができないので、従来においては複数個の遮蔽材を連設
して全体を覆うようにしている。
におけるシャッター、防火スクリーン等の遮蔽材におい
ては、リミットスイッチ等を使用して下端位置、上端位
置を検出して下降、上昇を停止させるようにしているの
で、停電時や故障時にはリミットスイッチが機能せず、
所望位置にて遮蔽材を停止させることができないという
欠点があった。
も及ぶ広幅の開口部を遮蔽材にて覆う場合には、1個の
遮蔽材で全体を覆うことができないので、複数個の遮蔽
材を連設する構成としており、これにより接続部分に隙
間が生じてしまい、防火スクリーンにあってはこの隙間
から炎、煙が拡散されてしまうという欠点があった。
るためになされたものであり、その第1の目的は、停電
時やリミットスイッチ故障時においても確実の所望部位
にて遮蔽材を停止させることのできる遮蔽材の停止装置
を提供することである。また、第2の目的は、広幅の開
口部を隙間無く覆うことのできる遮蔽材の連結機構を提
供することである。
め、本願請求項1に記載の発明は、可逆回転可能なシャ
フトに巻き付けられて昇降する遮蔽材を、開口部の所定
の高さ位置に停止させるため、前記シャフト端に連結さ
れた遮蔽材の停止装置であって、内側フレームと外側フ
レームとからなるケーシング内に配置された減速手段
と、前記内側フレームに設けた減速手段の回転軸であっ
て、前記シャフト端に設けられたスプロケットと停止装
置の入力側に設けられたスプロケットとをチェーンによ
り連結された第1の回転軸と、前記外側フレームに設け
た減速手段の第2の回転軸と、前記第2の回転軸に設け
た回転アームと、前記外側フレームの外側に取付け位置
調整可能に設けた調整板と、前記調整板に設けたストッ
パーであって、回転アームの当接により前記シャフトの
回転を停止させるストッパーと、を有することを特徴と
する。請求項2に記載の発明は、前記回転アームが、減
速手段の第2の回転軸に係合されて前記ストッパーに対
する取り付け角度を調整可能とされていることを特徴と
する。
ムの外面に設けたストッパーの近傍に、前記回転アーム
がストッパーと接触する直前に回転アームと接触して遮
蔽材の停止信号を出力するリミットスイッチを配置した
ことを特徴とする。
軸に設けられた第1の回転アームと、前記第1の回転ア
ームと同軸で、かつ第1の回転アームと取付角度を変え
て設けた第2の回転アームと、前記外側フレームに取り
付けられ、遮蔽材の上限時に前記第1の回転アームと接
触し、下限時に第2の回転アームに接触するストッパー
と、前記第1の回転アームまたは第2の回転アームの少
なくとも一方の先端部に調節ボルトを螺合して前記スト
ッパーとの接触位置を調整可能とした微調整手段と、を
有することを特徴とする。
軸端に係合された回転アームと、前記外側フレームに対
して角度調整可能に固定される第1の調整板と、該第1
の調整板に対して角度調整可能に固定される第2の調整
板と、前記第1の調整板に形成され前記回転アームと接
触して回転アームの一方の方向への回転を阻止する第1
のストッパーと、前記第2の調整板に形成され前記回転
アームの他方の方向への回転を阻止する第2のストッパ
ーと、を有することを特徴とする。
の発明によれば、シャフトに巻き付けられた遮蔽材が所
定位置に機械的に停止されるので、停電時やリミットス
イッチが故障した場合においても遮蔽材を確実に停止さ
せることができる。すなわち、移動部材である回転アー
ムがシャフトの回転に対して一定の減速率で回転し、減
速手段の外側フレームに取り付けられたストッパー(移
動部材)と接触した位置で回転が強制的に阻止され、そ
の位置でシャフトの回転もまた停止されるので、下降ま
たは上昇する遮蔽材を所望の位置にて確実に停止させる
ことができる。
段の出力部に対して調整部材の取り付け角度を調整する
ことができるので、回転アームの取り付け位置調整によ
り調整できない微小角度の調整を行って遮蔽材の停止位
置を精度良く設定することができるようになる。
トッパーと接触する直前にリミットスイッチの接点が取
り付けられるので、通常時には該リミットスイッチの機
能により遮蔽材を停止させることができ、停電時等、リ
ミットスイッチが機能しない場合には回転アームのスト
ッパーへの接触により遮蔽材の下降、上昇を停止させる
ことができるようになる。
力部に第1、第2の回転アームを同軸的に係合させ、こ
のうち一方に調節ボルトによる微調整手段が取り付けら
れているので、一方の回転アームを下限停止用として使
用し、他方の回転アームを上限停止用として使用するこ
とができる。また、停止位置の微調整は、調節ボルトを
進退させることにより、精度良く設定することができ
る。さらに、減速手段の出力部に対し、第1、第2の回
転アームをそれぞれ任意の角度に取り付け可能としてい
るので、ストッパーとの接触位置を可変とすることがで
き、ひいては遮蔽材の上限停止位置、下限停止位置を任
意に変更することができるようになる。
側フレームに対して任意の角度にて取り付け可能な第1
の調整板、及びこの第1の調整板に対して任意の角度で
取り付け可能な第2の調整板を有しており、更に、第1
の調整板には第1のストッパーが形成され、第2の調整
板には第2のストッパーが形成されているので、1個の
回転アームに対して、下限停止位置及び上限停止位置を
それぞれ設定することができる。
基づいて説明する。本発明の停止装置は、遮蔽材の昇降
を停止させる装置であり、上昇・下降の少なくとも一方
に適用できる。図1〜図3は本発明の停止装置が適用さ
れた巻き取り式遮蔽装置の一実施形態を示す構成図であ
り、図1は正面図、図2は側面図、図3は平面図をそれ
ぞれ示している。各図に示されるように、この遮蔽装置
は、左右の両側面に立設されるガイドレール1,1と天
井部位に配置されるまぐさ2及び床面GLとにより囲ま
れる開口部を開放、閉鎖するものであり、シャッターカ
ーテンや防火スクリーン等の遮蔽材3と、まぐさ2内部
に配置され該遮蔽材3を巻き取るシャフト4と、シャフ
ト4に連結され該シャフト4を可逆的に回転駆動させて
遮蔽材3を上昇、下降させる開閉機5と、やはりシャフ
ト4に連結され、所望の位置にて該シャフト4の回転を
停止させる停止装置6(図3参照)と、から構成されて
いる。そして、例えば店舗の入り口部に配置されるシャ
ッターや、ビルの通路等に配置され火災発生時に煙、炎
の拡散を防止するための防火スクリーンとして使用され
る。
を示す拡大側面図、図5は平面図である。各図に示すよ
うに、シャフト4の先端部位にスプロケット30が取り
付けられ、開閉機5の第2の回転軸に取り付けられたス
プロケット31とチェーン32により連結されている。
従って、開閉機5の第2の回転軸が回転すると、チェー
ン32、スプロケット30によりシャフト4を回転駆動
する。
用のモータ及びブレーキ機構を有しており、遮蔽材3を
巻き取って上昇させる際にはモータの駆動力を使用し、
遮蔽材3を下降させる際にはモータの駆動力もしくはブ
レーキ機構を解放し、遮蔽材3の自重を利用して徐々に
下降させるものである。また、開閉機5の出力軸には、
リミットスイッチ7が連結されており、開閉機5の出力
軸の回転数に対応した位置でオン・オフ信号が出力され
るようになっている。即ち、開閉機5が所定回数だけ回
転した位置で該リミットスイッチ7をオンとし、この信
号により開閉機5の駆動を停止させることにより、遮蔽
材3を下端位置、上端位置にて停止させることができる
ようになる。
の連結の様子を示す説明図であり、図6は側面図、図7
は平面図をそれぞれ示している。各図に示されるよう
に、シャフト4の端部(開閉機5が取り付けられる側と
は反対側の端部)には、スプロケット9が取り付けられ
ており、更に、停止装置6の入力軸にもまたスプロケッ
ト11が取り付けられ、各スプロケット9,11はチェ
ン10により連結されている。従って、シャフト4が回
転すると停止装置6もまた回転するようになる。
明図であり、図8は断面図、図9は正面図をそれぞれ示
している。図示のように停止装置6は、全体を覆設する
ケーシング13と、スプロケット11と、該スプロケッ
ト11と同軸的に連結される第1の回転軸12と、第1
の回転軸12を軸支するベアリング14と、第1の回転
軸12の出力側に形成された歯車部12a及びケーシン
グ13内面に形成された歯車部13aに噛合され、第1
の回転軸12の回転動に伴って該回転軸12を中心とし
て公転する公転ギヤ15と、公転ギヤ15の中心軸15
aに固定された回転板16と、この回転板16の中心に
設置され回転板16と共に回転する第2の回転軸17
と、この第2の回転軸17を軸支するベアリング18
と、第2の回転軸17の出力側に取り付けられる回転ア
ーム19と、から構成されている。そして、第1の回転
軸12から第2の回転軸17までの各要素にて減速手段
が構成される。
0、外側フレーム21及び外側フレーム21の外面に配
置される調整板22から構成されており、内側フレーム
20と外側フレーム21とはボルト23により固定され
ている。また、調整板22には4箇所に円弧状の長孔2
4が穿設されており(図9参照)、該長孔24にボルト
25を挿通して外側フレーム21に固定されている。つ
まり、ボルト25を緩めた状態で該ボルト25を長孔2
4に沿ってスライドさせることにより、調整板22を回
転調整して外側フレーム21に固定することができるよ
うになっている。更に、調整板22の外側面にはストッ
パー26が固定されており、前記した回転アーム19の
回転を阻止することができるようになっている。
19との連結の様子を模式的に示す説明図であり、図示
のように、第2の回転軸17の出力側にはオス型歯車形
状を成すギヤ部17aが形成されて、一方、回転アーム
19の中心開口部の内周面にはギヤ部17aと嵌合する
メス型歯車形状のギヤ溝19aが形成され、両者が噛み
合って固定されている。そして、図9に示されるよう
に、スナップリング27により回転アーム19の脱落が
阻止されている。また、ギヤ部17aの歯数は例えば3
0個とされており、従って、回転アーム19の取り付け
位置をギヤ部17aの歯1個分ずらすと、(360/3
0=12)により、12°分ずれることになる。
の作用について説明する。図1に示される遮蔽材3が閉
鎖されている状態から解放させる際には、開閉機5(図
2参照)を回転駆動させる。これにより、遮蔽材3はガ
イドレール1に沿って上昇し、シャフト4に巻き取られ
ることになり、図2に示すリミットスイッチ7が作動し
たところで停止し、開口部が解放される。また、解放さ
れている開口部を閉鎖させる際には、開閉機5に設置さ
れたブレーキ機構(不図示)を緩めることにより、遮蔽
材3を自重により徐々に下降させ、該遮蔽材3の下端部
に配置された座板8が所望位置(例えば床面)に達した
ことがリミットスイッチ7により検出されると、この検
出信号によりブレーキ機構が動作して遮蔽材3の下降を
停止させる。
に、停電が発生した場合には、ブレーキ機構を解除する
ことにより、遮蔽材3を下降させて開口部を閉鎖させる
ことができる。ところが、リミットスイッチ7へ電源が
供給されないのでリミットスイッチ7からの検出信号を
得ることはできず、該遮蔽材3を所望の停止位置にて停
止させることはできない。
8、図9に示したストッパー26に対して回転アーム1
9を予め所望部位に設定しておき、回転アーム19がス
トッパー26と接触した位置でシャフト4の回転を停止
させることにより遮蔽材3の下降を停止させている。即
ち、図1に示したシャフト4が回転駆動すると、この回
転に伴ってスプロケット9(図6参照)が回転し、該ス
プロケット9とチェン10により連結されたスプロケッ
ト11もまた回転駆動することになる。そして、この回
転駆動力により第1の回転軸12(図8、図9参照)が
回転するので、公転ギヤ15はこの第1の回転軸12を
中心として公転することになり、この公転により回転円
盤16が回転し、ひいては第2の回転軸17が回転駆動
することになる。この時の各ギヤのギヤ比により、第2
の回転軸17はシャフト4の回転に対して一定の比率で
減速された回転数となる。
い、第2の回転軸17の出力側に連結された回転アーム
19は、ゆっくりとした速度で回転することになり、調
整板22に固定されたストッパー26と接触した位置で
回転アーム19の回転が阻止される。これによりシャフ
ト4の回転も阻止されるので、遮蔽材3の下降を停止さ
せることができる。従って、予め遮蔽材3が床面に達す
る位置にて、回転アーム19とストッパー26とが接触
するように回転アーム19の位置を設定しておけば、図
2に示すリミットスイッチ7が動作しなくても確実に下
降する遮蔽材3を所望位置にて停止させることができる
ようになる。
位置よりも若干下側の位置にて下降が停止するように設
定しておけば、通常時にはリミットスイッチ7の検出に
より遮蔽材3の下降が停止され、停電時等リミットスイ
ッチ7が機能しない場合にはこれよりもやや下の部位に
て遮蔽材3の下降を停止させることができる。
等リミットスイッチ7が機能しない場合においても確実
にシャッター、防火スクリーン等の遮蔽材3を所望の部
位にて停止させることができるので、例えば、火災発生
時に電源の供給が遮断されても防火スクリーンを確実に
下降させて所望位置に停止させることができるようにな
り安全性を向上させることができるようになる。
軸17と回転アーム19とはギヤ部17aとギヤ溝19
aとにより嵌合固定されているので、スナップリング2
7を取り外すことにより容易に回転アーム19を着脱す
ることができ、回転アーム19の角度を12°単位で調
整することができる。これにより、シャフト4の回転停
止位置を適宜変更することができ、遮蔽材3の停止位置
を調整することができる。従って、遮蔽材3を例えば床
面GLから1mの位置で停止させるように設定すること
も可能である。なお、係合手段はギヤ部17aとギヤ溝
19aを例に説明したが、他にスプライン・多角形・キ
ー溝等による係合手段を採用しても良い。
合では12°単位でのみ角度調整が可能であり、これよ
りも細かい調整はできない。そこで、図8,図9に示し
た調整板22を長孔24に対して回転させることによ
り、ストッパー26の位置を調整することにより、相対
的に回転アーム19とストッパー26との接触位置を微
調整することができる。これにより、遮蔽材3の停止位
置をより高精度に設定することができるようになる。
の一端側に開閉機5を取り付け、他端側に停止装置6を
配置する例について説明したが、例えば、図11に示す
ように開閉機5の回転軸と停止装置6とを直接連結させ
て、所望位置にて開閉機5の回転を停止させるようにし
ても良い。また、停止装置6としてギヤの噛み合わせに
よる減速手段を用いる例ついて説明したが、他にネジ棒
・大小スプロケットにチェーンを巻き回した減速手段を
採用しても良い。
明する。図12、図13は、第2の実施形態に係る停止
装置を示す説明図であり、図12は断面図、図13は正
面図をそれぞれ示している。各図に示す停止装置は、図
8、図9に示したものと比較して、リミットスイッチ3
3が取り付けられた点で異なるものである。即ち、図1
2に示す停止装置では、調整板22に取り付けられるス
トッパー26近傍にリミットスイッチ33が搭載されて
おり、回転アーム19が回転してストッパー26と接触
して停止するやや手前にて、リミットスイッチ33が
「オン」となるように設定されている。
信号は、開閉機5に接続され、この出力信号により該開
閉機5内部に搭載されるブレーキ機構(不図示)が動作
するように設定される。即ち、図2に示した例では開閉
機5の出力軸に連動させてリミットスイッチ7を配置す
る構成とし、所定回数回転したところでリミットスイッ
チを動作させて上限、下限を決定する構成としている
が、本実施形態においては、リミットスイッチ7は上限
のみの決定に使用し、下限については回転アーム19が
ストッパー26と接触する直前にてリミットスイッチ3
3がこれを検出して、ブレーキ機構を作動させる構成と
している。つまり、通常時には遮蔽材3が下降し、これ
に伴って回転アーム19が回転してリミットスイッチ3
3に接触した時点で遮蔽材3の下降が停止され、また、
停電時においてはリミットスイッチ33が動作しないの
で、前記した第1の実施形態と同様に回転アーム19が
ストッパー26と接触して停止することになる。また、
遮蔽材3の上昇時にはリミットスイッチ7の動作により
決められた上限で停止する。
33のみを停止装置の外側フレーム21に固定する例に
ついて説明したが、上限用のリミットスイッチについて
も同様に、外側フレーム21に固定する構成とすること
もできる(図示省略)。
遮蔽材の停止装置の構成を示す説明図であり、同図に示
すように、この停止装置では、図9に示したものと比較
すると、下限ストッパー用、上限ストッパー用のそれぞ
れに回転アームを有している点で異なる。即ち、上記し
た第1の実施形態では、図3にて示したように、シャフ
ト4の一端に下限用として使用される停止装置6を設置
して、遮蔽材3が下方向に行き過ぎるのを防止するよう
にしたが、本実施形態では、これを上限・下限停止装置
6’とし、下方向のみならず上方向への行き過ぎをも防
止させるものである。
ては、図8に示した構成と同一であるからその説明を省
略し、図14に示す側面図に基づいてその構成について
説明する。上限・下限停止装置6’の第2の回転軸41
(図8の第2の回転軸17に相当)には2個の回転アー
ム42、43が、図10に示した如くのギヤ部17a、
ギヤ溝19aと同一の形式で噛合されている。従って、
ギヤ部の取り付け位置を変更すれば、第2の回転軸41
に対して各回転アーム42、43の取り付け角度を例え
ば12゜単位で調整することができる(ギヤ部の歯数が
30個の場合)。
ち、内側(図14中左側)に設置される回転アーム42
は下限停止用として使用され、外側に設置される回転ア
ーム43は上限停止用として使用される。また、図8、
図9に示した例と同様に、上限・下限停止装置6’の外
側フレーム44には調整板45が設置されており、該調
整板45に形成された4個の円弧状の長孔46に、ボル
ト47を挿通させ、これを外側フレーム44に固定して
いる。即ち、調整板45は、長孔46に沿って、外側フ
レーム44に対し回転することができ、また、調整板4
5の外側面には突起状のストッパー48が固定されてお
り、各回転アーム42、43の回転を阻止することがで
きるようになっている。
ーム43の長手方向と直交する方向(即ち、アーム43
の回転方向)にネジ孔49が螺設されており、該ネジ孔
49にはストッパー48との接触位置を微調整するため
の調整用ボルト50が螺合され、該調整用ボルト50の
先端部には調整用ナット51が取り付けられている。従
って、調整用ボルト50を回転させることにより、上限
用回転アーム43のネジ孔49に対し該調整用ボルト5
0が進退移動するので、調整用ナット51とストッパー
48との接触位置を微調整することができるようになっ
ている。なお、下限用回転アーム42については、図9
に示したものと同一であるから、その構成説明を省略す
る。
説明する。本実施形態では、遮蔽材3を巻き取るシャフ
ト4の一端に、図14に示す如くの上限・下限停止装置
6’を搭載している。そして、遮蔽材3が所望の下限位
置に達した時に下限用回転アーム42がストッパー48
と接触するように第2の回転軸41に対する下限用回転
アーム42の取り付け角度を設定し、同様に、遮蔽材3
が上限位置に達した時に上限用回転アーム43がストッ
パー48と接触するように第2の回転軸41に対する上
限用回転アーム43の取り付け角度を設定する。実際に
は、上記したように第2の回転軸41に対する各回転ア
ーム42、43の取り付け角度は12゜刻みであるか
ら、正確な停止位置を設定することはできない。そこ
で、第1の実施形態と同様の方法、即ち、調整板45を
外側フレーム44に対して回転させて微調整を行い、こ
れにより下限用回転アーム42の位置を精度良く調整す
る。
は若干のずれを生じてしまうので、調整用ボルト50を
任意の方向に回転させ、これにより、上限用回転アーム
43のネジ孔49に対して調整用ボルト50を進退させ
る。従って、調整用ボルト50先端に取り付けられた調
整用ナット51の位置を微調整することができ、ストッ
パー48との接触位置を精度良く設定することができる
ようになる。
に係る遮蔽材の停止装置では、遮蔽材3を巻き取るシャ
フト4の一端に、上限用回転アーム43及び下限用回転
アーム42をそれぞれ搭載した上限・下限停止装置6´
を設置しているので、たとえ停電が発生してリミットス
イッチ7が作動しない場合においても、確実に上限位
置、下限位置にて遮蔽材3を停止させることができる。
また、下限位置の設定、上限位置は、それぞれ調整板4
5の取り付け位置、調整用ボルト50の位置により正確
に設定することができるので、確実に所望の下限位置、
上限位置にて遮蔽材3を停止させることができるように
なる。
遮蔽材の停止装置の構成を示す説明図であり、本実施形
態では、回転アームを1個とし、下限用ストッパー53
及び上限用ストッパー54を外側フレームの任意の角度
位置に取り付けることにより、上限位置及び下限位置を
設定することができるものである。
装置6′の外側フレーム44には、ボルト62により第
1の調整板57が固定されており、該第1の調整板57
には、下限用ストッパ53が突起して配置されている。
従って、回転アーム52の先端部はこの下限用ストッパ
ー53と接触することにより回転が強制的に停止され、
遮蔽材3がこれ以上下方向に降下しないように規制する
ことができる。また、第1の調整板57の周囲部にはギ
ヤ部59が刻設されている。
ング形状をなす第2の調整板58が設置されており、こ
の第2の調整板58の内周側適所には内側に突起する上
限用ストッパー54が形成され、且つ、該上限用ストッ
パー54先端部に螺設されたボルト孔には、調整用ボル
ト55が螺合されている。更に、この調整用ボルト55
の先端部には調整用ナット56が取り付けられている。
は、円弧形状のギヤ溝60が刻設されており、第1の調
整板57の周囲部に形成されたギヤ部59と噛合して固
定されるようになっている。即ち、第2の調整板58
は、第1の調整板57に対して任意の角度にて固定する
ことができるようになっている。さらに、第2の調整板
58を固定した際に、この脱落を防止するために、止め
ボルト61が設置されている。
作用について説明する。上限位置及び下限位置を設定す
る際には、まず、外側フレーム44に対して第1の調整
板57をボルト62により堅固に固定し、次いで、回転
アーム52の取り付け角度を適宜調整し、該回転アーム
52が下限用ストッパ53と接触する部位にて図1,図
2に示す遮蔽材3が丁度下限位置に来るように設定す
る。その後、第1の調整板57のギヤ部59と第2の調
整板58のギヤ溝60との噛合位置を適宜調整して第2
の調整板58を固定し、上限用ストッパー54の位置を
設定する。即ち、遮蔽材3が上限位置に達したときに丁
度回転アーム52の先端部と上限用ストッパー54とが
接触するように第2の調整板58の取り付け角度を調整
して固定する。この状態で、止めボルト61を締め付け
て第2の調整板58を堅固に固定する。
ー54との接触位置を精度良く合わせることが困難であ
るから、調整用ボルト55を可逆的に回転させることに
より進退移動させ、微調整を行うことができる。こうし
て、1個の回転アーム52により上限位置及び下限位置
を設定することができるのである。
限用ストッパー53を有する第1の調整板57及び上限
用ストッパー54を有する第2の調整板58を具備し、
これらの取り付け位置を任意に設定することにより、上
限の停止位置、下限の停止位置をそれぞれ設定すること
ができるので、1個の回転アーム52のみでの構成が可
能となる。
図である。図示のように、広幅の開口部に3個の巻き取
り式遮蔽装置を設置し、各巻き取り式遮蔽装置を連動さ
せて昇降させることにより、広幅の開口部を開放、閉鎖
することができるようになっている。そして、各遮蔽装
置に巻き取られる遮蔽材3、3、3の下端部に1本の座
板34が取り付けられており、各遮蔽装置にはそれぞれ
リミットスイッチ7が設置され、座板34が床面GLに
接触したところでシャフト4の回転が停止されるように
設定される。このような構成によれば、1個の遮蔽装置
にて覆いきれない広幅開口部においても、複数の遮蔽装
置を連接して全体を開放、閉鎖することができるので、
開口部の幅によらず確実に遮蔽することができる。
シャフトの回転に対して減速されて回転する回転アーム
(移動部材)をストッパー(当接部材)に接触させるこ
とにより、シャフトの回転を所定の位置で停止させるよ
うにしているので、たとえ停電等でリミットスイッチが
機能しない場合においても、確実に遮蔽材を所定位置で
停止させることができる。また、減速機の出力軸に対す
るストッパーの取り付け角度を適宜変更することにより
遮蔽材の停止位置を任意に設定することができる。更
に、調整板の位置を微調整することにより、より一層高
い精度で遮蔽材の停止位置を設定することができるよう
になる。
チを設置し、回転アームがストッパーと接触する直前に
て該リミットスイッチが動作するように設定すれば、通
常時にはこのリミットスイッチの検出信号により遮蔽材
の下降、上昇が停止され、一方、停電時等リミットスイ
ッチが作動しない場合においては回転アームがストッパ
ーと接触して遮蔽材の下降、上昇が停止されるので、確
実に所定の停止位置にて遮蔽材を停止させることができ
る。
ム(上限用回転アーム、下限用回転アーム)を取り付
け、これらをストッパーと接触させることにより、上
限、及び下限にて確実に遮蔽材を停止させることができ
る。また、調整用ボルト、調整用ナット(微調整手段)
を上限用、下限用のいずれかの回転アームの先端部から
進退させることにより、ストッパーとの接触位置を精度
良く調整することができるので、停止位置を高精度に設
定することができるようになる。
び第2の調整板を取り付け、それぞれに下限用ストッパ
ー、上限用ストッパーを形成することにより、減速機の
出力軸に1個のみの回転アームを取り付けるだけで、下
限位置及び上限位置をそれぞれ設定することができるよ
うになる。
て広幅の開口部を開放、閉鎖させる場合において、各遮
蔽装置の遮蔽材の下端部を1本の座板にて連結すること
により、各遮蔽材の接続部分における隙間の発生を防止
することができる。従って、火災発生時等において、
炎、煙の拡散を防止することができる。
の正面図。
を示す側面図。
係を示す側面図。
の係合関係を示す拡大正面。
斜視図。
断面図。
正面図。
止装置に搭載される上限・下限停止装置の構成を示す側
面図。
止装置に搭載される上限・下限停止装置の構成を示す正
面図。
置を連接した状態の正面図。
ム 20 内側フレーム 21、44 外側フレ
ーム 22、45 調整板 23 ボルト 24、46 長孔 25、47、62 ボ
ルト 26、48 ストッパー 27 スナップリング 31 スプロケット 32 チェーン 33 リミットスイッチ 34 座板 41 出力軸 42 下限停止用回転アーム(第1の移動部材) 43 上限停止用回転アーム(第2の移動部材) 49 ネジ孔 50、55 調整用ボルト(微調整手段) 51、56 調整用ナット 53 下限用ストッパ
ー 54 上限用ストッパー 57 第1の調整板 58 第2の調整板 59 ギヤ部 60 ギヤ溝 61 止めボルト GL 床面
Claims (5)
- 【請求項1】 可逆回転可能なシャフトに巻き付けられ
て昇降する遮蔽材を、開口部の所定の高さ位置に停止さ
せるため、前記シャフト端に連結された遮蔽材の停止装
置であって、 内側フレームと外側フレームとからなるケーシング内に
配置された減速手段と、 前記内側フレームに設けた減速手段の回転軸であって、
前記シャフト端に設けられたスプロケットと停止装置の
入力側に設けられたスプロケットとをチェーンにより連
結された第1の回転軸と、 前記外側フレームに設けた減速手段の第2の回転軸と、 前記第2の回転軸に設けた回転アームと、 前記外側フレームの外面に取付け位置調整可能に設けた
調整板と、 前記調整板に設けたストッパーであって、回転アームの
当接により前記シャフトの回転を停止させるストッパー
と、 を有することを特徴とする遮蔽材の停止装置。 - 【請求項2】 前記回転アームは、減速手段の第2の回
転軸に係合されて前記ストッパーに対する取り付け角度
を調整可能とされていることを特徴とする請求項1記載
の遮蔽材の停止装置。 - 【請求項3】 前記外側フレームの外面に設けたストッ
パーの近傍に、前記回転アームがストッパーと接触する
直前に回転アームと接触して遮蔽材の停止信号を出力す
るリミットスイッチを配置したことを特徴とする請求項
1記載の遮蔽材の停止装置。 - 【請求項4】 前記第2の回転軸に設けられた第1の回
転アームと、 前記第1の回転アームと同軸で、かつ第1の回転アーム
と取付角度を変えて設けた第2の回転アームと 前記外側フレームに取り付けられ、遮蔽材の上限時に前
記第1の回転アームと接触し、下限時に第2の回転アー
ムに接触するストッパーと、 前記第1の回転アームまたは第2の回転アームの少なく
とも一方の先端部に調節ボルトを螺合して前記ストッパ
ーとの接触位置を調整可能とした微調整手段と、を有す
ることを特徴とする請求項1記載の遮蔽材の停止装置。 - 【請求項5】 前記第2の回転軸端に係合された回転ア
ームと、前記外側フレームに対して角度調整可能に固定
される第1の調整板と、該第1の調整板に対して角度調
整可能に固定される第2の調整板と、前記第1の調整板
に形成され前記回転アームと接触して回転アームの一方
の方向への回転を阻止する第1のストッパーと、前記第
2の調整板に形成され前記回転アームの他方の方向への
回転を阻止する第2のストッパーと、を有することを特
徴とする請求項1記載の遮蔽材の停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03233698A JP3429662B2 (ja) | 1997-06-24 | 1998-01-30 | 遮蔽材の停止装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP18181297 | 1997-06-24 | ||
JP03233698A JP3429662B2 (ja) | 1997-06-24 | 1998-01-30 | 遮蔽材の停止装置 |
Publications (2)
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---|---|
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Family
ID=26370882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03233698A Expired - Fee Related JP3429662B2 (ja) | 1997-06-24 | 1998-01-30 | 遮蔽材の停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3429662B2 (ja) |
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JP3541755B2 (ja) * | 1999-10-06 | 2004-07-14 | 文化シヤッター株式会社 | 扉機構付きシャッター装置 |
JP2003003772A (ja) * | 1999-10-06 | 2003-01-08 | Bunka Shutter Co Ltd | 扉機構付きシャッター装置 |
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-
1998
- 1998-01-30 JP JP03233698A patent/JP3429662B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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