JP3428921B2 - 粉末冶金用混合粉、粉末冶金焼結体及びその製造方法 - Google Patents
粉末冶金用混合粉、粉末冶金焼結体及びその製造方法Info
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Description
の製造に使用する銅粉を含有する粉末冶金用混合粉、同
混合粉を用いた粉末冶金焼結体および粉末冶金焼結体の
製造方法に関し、特に防錆性に優れた粉末冶金用混合
粉、粉末冶金焼結体およびその製造方法に関するもので
ある。
粉は焼結含油軸受等の機械部品や刷子(ブラシ)等に広
く使用されている。例えば電気ブラシにおいては、粉末
冶金で作られた金属黒鉛ブラシがある。金属成分は銅が
主体で、これに低融点金属を焼結性や耐摩耗性を上げる
ために加えられている。また、銅めっきを施した黒鉛粉
末は銅が連続した組織となり、焼結性、導電性、強度に
優れたブラシが得られる。黒鉛を5〜10%添加した銅
系材料は制動摩擦材料にも使用されている。一般に、こ
れらに使用されている銅粉又は銅を含有する混合銅粉は
このままでは錆びる(酸化する)ので、ベンゾトリアゾ
ールなどの有機防錆剤を施して保存したり出荷してい
る。しかし、これらの有機防錆剤は300〜400°C
以上の温度で分解又は気化するため、上記防錆処理を施
した銅粉又は混合粉を用いて焼結すると、焼結後に防錆
効果がなくなり、その後は上記製造したばかりの銅粉と
同様に、大気に触れて錆びる(酸化する)という問題が
ある。
合銅粉は上記のような焼結前の防錆剤による処理がなさ
れているだけで、それ以外の特別な処理がなされている
訳ではない。例えば、特開平5−190240号公報に
示すように、電解銅粉と平均粒径15μm以下である極
微細銅粉及び黒鉛を原料とする電刷子の焼結による製造
方法があるが、同公報の中で、電刷子は「耐酸化性が殆
ど害なわれない」と記載され、消極的な防錆効果がある
と述べられているだけであり、その防錆効果の根拠もは
っきりしていない。この場合の焼結体(電刷子)は前記
原料からなる銅材がむき出しになっているので、当然な
がら錆(酸化)の問題は避けられない。電刷子は工場内
や場合によっては屋外に配置される電気機器や機械部品
の一部を構成するものであるから、腐食環境が厳しく錆
の問題は深刻である。
銅にPbを添加して溶解鋳造し、導電性、耐軟化性(耐
熱性)、耐蝕性を高めたという技術がある(特開昭59
−64731号公報)。しかし、この技術は上記の通り
溶解法によるもので、Pbを全体に均一合金化して上記
の性質を高めたものであり、粉末冶金焼結体すなわち銅
粉又は銅を含有する混合銅粉の処理や取扱いあるいは焼
結後の焼結体にPbがどのような作用や影響を与えるか
については全く不明であった。以上のように、銅粉又は
銅を含有する混合銅粉の錆(酸化)の問題から、これを
用いた焼結体の錆の問題まで一貫して考慮された解決策
というものがなかった。そして従来は、銅粉に有機防錆
剤を塗るなどの手法によりそれぞれ個別に防錆処理が行
なわれていたので、効率が悪くまた防錆効果も十分でな
いという問題があった。
鑑み、銅粉又は銅を含有する混合銅粉の処理や操作の工
程及び焼結による電気機器や機械部品等の焼結体の製造
工程を基本的に見直し、一貫して有効な防錆効果を保有
させ、上記の焼結によってもなお防錆効果を維持できる
粉末冶金用混合粉、粉末冶金焼結体およびその製造方法
を得ることを目的とする。
めに、本発明者は鋭意研究を行なった結果、従来の有機
防錆剤に替えて、銅粉又は銅を含有する混合銅粉である
原料粉と比較的合金を形成し難い低揮発性の金属を混合
若しくは含有又は被覆することにより、安定した防錆効
果と製造条件を維持し、再現性よく銅粉又は銅を含有す
る混合銅粉又は焼結体を得ることができるとの知見を得
た。本発明はこの知見に基づき、 1 銅粉を含有する粉末冶金用混合粉であって、該混合
粉にBi粉でBiが20〜400ppm (wt) 含有さ
れていることを特徴とする粉末冶金用混合粉 2 銅粉又は銅を含む混合粉の粉末冶金焼結体であっ
て、該焼結体にBiが20〜400ppm (wt) 含有
されていることを特徴とする粉末冶金焼結体 3 Biが30〜300ppm (wt) 含有されている
ことを特徴とする前記1又は2記載の粉末冶金用混合粉
又は粉末冶金焼結体 4 粉末冶金焼結体における最表面から1μmの範囲の
表層部のBi含有率が粉末冶金焼結体全体のBi含有率
を超えていることを特徴とする粉末冶金焼結体 5 粉末冶金焼結体における最表面から1μmの範囲の
表層部のBi含有率が残部のBi含有率に対して10倍
以上高いことを特徴とする粉末冶金焼結体 6 銅粉を含有する粉末冶金用原料粉にBi粉でBiを
20〜400ppm (wt) 混合した原料粉を用いて焼
結することを特徴とする粉末冶金焼結体の製造方法 7 Biを30〜300ppm (wt) 混合した原料粉
を用いて焼結することを特徴とする前記5に記載の粉末
冶金焼結体の製造方法 8 粉末冶金焼結体の製造方法において、銅粉を含有す
る粉末冶金用原料粉をBi蒸気圧下で焼結することを特
徴とする粉末冶金焼結体の製造方法、を提供する。
を主成分をするものであり、この混合粉には黒鉛などの
原料を添加してもよい。これらの粉末にBi粉でBiを
20〜400ppm (wt) 含有させて混合し、粉末冶
金用原料とする。本発明での銅粉とは、Cuを50wt
%以上含有する粉末をいう。また、Bi粉はBiを1w
t%以上含有する粉末をいう。Biが20ppm (w
t) 未満では防錆効果が少なくなるので下限を20pp
m (wt) とした。Biが多くなると防錆効果はより向
上するが、多すぎると銅の特性、すなわち導電性や熱伝
導性等の機能や特性が低下し、さらに焼結体が脆化する
ので好ましくない。したがって、400ppm (wt)
以下とするのが望ましい。Biは人体に対して無害であ
り、Bi粉の取扱い上で作業員がこれにより害されるこ
ともない。また粉末冶金用混合粉または焼結体中のBi
が環境を汚染するという問題がなく、粉末冶金用原料と
して好適である。
ニカルアロイングにより、銅粉の表面合金膜が形成さ
れ、この状態でも混合粉の耐蝕性(耐酸化性)は大きく
向上する。このように混合した粉末は上記のように耐蝕
性があるので、ベンゾトリアゾールのような防錆剤で処
理しなくてもよく、取扱い上で錆の問題が生ずることは
ない。但し、上記のような有機防錆剤の使用は妨げるも
のではない、すなわち併用しても問題はない。上記メカ
ニカルアロイング(表面合金化)の程度は混合撹拌の時
間に依存するが、錆防止目的のためにはさほど長時間は
必要としない。
する粉末冶金用原料粉とBiとの混合原料を用いて所定
形状の圧粉体とし、さらに700〜800°C近傍の温
度で焼結する。例えば、Biを300ppm混合した銅
粉を成形後、焼結体した表面をXPS分析したところ、
最表面ではCuとBiとの重量相対比率でBiが40%
以上も存在した。この表面を約20nm(ナノメータ
ー)エッチングすると、CuとBiの重量相対比率でB
iが2%以下まで低下し、さらに1mmの深さのところ
ではBiは0.n%以下となり、検出できなかった。こ
のことから焼結体の表面が薄いBi層で覆われることが
分かった。これは多孔質である粉末冶金の焼結体の内部
からガス化したBiが表面に凝縮したと考えられる。防
錆効果は内部拡散が特に必要ということではないので、
このように表面に濃縮することにより、微量のBiの存
在でより効果的な防錆効果が得られる。特に、粉末冶金
焼結体における最表面から1μmの範囲の表層部のBi
含有率が粉末冶金焼結体全体のBi含有率を超えている
粉末冶金焼結体、また粉末冶金焼結体における最表面か
ら1μmの範囲の表層部のBi含有率が残部のBi含有
率に対して10倍以上高い粉末冶金焼結体についても有
効である。Bi蒸気圧下で焼結することにより焼結体の
表面にBiの金属被膜又はBiとの合金化膜を形成する
こともできる。このようにして防錆効果は一段と向上す
る。この場合はBiとの混合銅粉を使用しなくても、焼
結体に防錆効果を付与できる。以上の通り、本発明の防
錆効果は粉末の状態すなわち混合原料粉の段階から防錆
効果があるので、粉末の保存、移送、処理の工程で特別
な防錆処理は必要とせず、またその混合原料粉をそのま
ま焼結することにより、より防錆効果が向上した焼結体
が得られる。このように、本発明は混合原料粉さらには
焼結体の防錆効果の著しく高めるだけでなく、処理操作
を容易とし製造コストを下げることができるという大き
な特徴を有している。
づいて説明する。なお、本実施例はあくまで一例であ
り、この例によって何ら制限されるものではない。すな
わち、本発明は特許請求の範囲によってのみ制限される
ものであり、本発明に含まれる実施例以外の種々の変形
を包含するものである。
(1ppm以下である)銅粉(Cu99.5wt%以
上、日鉱グールドフォイル製♯52−H)にBi粉(B
i99.5wt%以上、東洋金属粉製−325メッシュ
品)を下記表1に示すように、0〜500ppm添加混
合した。このBi添加銅粉を単味で潤滑剤を使用せずに
成形圧3T/cm2 で圧粉体(約8×10×60mm)
を成形した後、焼結温度700°C、焼結時間120m
in、アンモニア分解ガス雰囲気(N2:H2=1:3)
で焼結した。この焼結体を恒温恒湿槽内にセットし、温
度80°C、湿度80%雰囲気で24時間放置する耐湿
酸化試験を実施した。この結果を表1に示す。この表1
から明らかなように、Bi無添加のもの(比較例1)は
激しく変色しているが、Biの添加量が増えるに従い耐
湿酸化性は向上している。Bi20ppm(wt)の僅
かな添加でも少し変色する程度で耐湿酸化性があり、通
常の使用で特に問題となることはない。特に耐湿酸化性
が要求されるところではBi30ppm(wt)以上添
加するのがよい。以上から耐湿酸化性には、銅粉へのB
i添加量20ppm(wt)以上、好ましくは20pp
m(wt)以上とする。
(1ppm以下である)銅粉(Cu99.5wt%以
上、日鉱グールドフォイル製♯52−H)にBi粉(B
i99.5wt%以上、東洋金属粉製−325メッシュ
品)を下記表2に示すように、0〜500ppm添加混
合した。このBi添加銅粉70%に黒鉛(日本黒鉛製C
B−150)を30%混合し、成形圧3T/cm2 で圧
粉体(10×10×60mm)を成形した後、焼結温度
700°C、焼結時間150min、アンモニア分解ガ
ス雰囲気(N2:H2=1:3)で焼結した。この焼結体
のブラシ特性を測定した。この結果を表2に示す。表2
から明らかなように、焼結密度及び抵抗率はBi添加と
無添加で殆ど変化がなく、これらに関してはBi添加の
影響は小さい。しかし、Biが増加するに従って抗折力
が低下する傾向を示し、Bi500ppm(wt)添加
の抗折力は無添加のものに比べ、約14%の強度劣化を
起こした。一般に、BiはPbに比べ少量で熱間脆性を
示すことが知られている。表には示していないが、抗折
力の低下を無添加のものに比べて10%以内に抑えるた
めにはBi400ppm(wt)以下とすることが必要
であるという結果が得られた。以上から、銅粉へのBi
添加量を400ppm(wt)以下とする。
n粉、Zn粉、In粉をそれぞれ単独で500ppmに
なるように添加し、実施例1と同様にして成形圧粉体と
し、さらにこれらを焼結した焼結品の耐湿酸化試験を実
施した(耐湿酸化試験条件は実施例1と同じである)。
この結果、焼結品の表面が茶色等に変色した。明らかに
耐酸化性に劣り、Sn粉、Zn粉及びIn粉の添加は効
果がないことが分かった。
以下である)銅粉(日鉱グールドフォイル製♯52−
H)にBi粉(日本アトマイズ製−200メッシュ品)
を300ppm添加し、これを混合した。この混合銅粉
を約150×100×25mmの金属トレーに充填し、
表面をエメリー紙で研磨した長さ約50mmの純銅線
(2.5mmφ)を3〜4本突き刺す。そして、このま
ま焼結温度700°C、焼結時間120min、アンモ
ニア分解ガス雰囲気中(N2:H2=1:3)で焼結し
た。このようにして得た焼結品を恒温恒湿槽内にセット
し、温度80°C,湿度80%の雰囲気で24時間放置
し、耐湿酸化試験を実施した。この結果、焼結体の表面
に酸化膜が見られなかった。このことは実施例1の結果
から当然予測できたが、Biを含まない純銅線の表面の
酸化も全く認められなかった。この原因を探るため、純
銅線の表面のXPS表面分析を行なった。その結果、こ
の純銅線の最表面からは銅との相対比率で%オーダーの
Biが検出された。これは前記金属トレーに充填した混
合銅粉中のBi粉からのBi蒸気が純銅線に転じて、表
面に被覆又は合金化されたものと考えられる。このよう
に微量のBi存在は耐酸化性を著しく向上させることが
確認できた。
製♯52−H)にBi粉を添加せず、そのまま約150
×100×25mmの金属トレーに充填し、表面をエメ
リー紙で研磨した長さ約50mmの純銅線(2.5mm
φ)を3〜4本突き刺す。そして、このまま焼結温度7
00°C、焼結時間120min、アンモニア分解ガス
雰囲気中(N2:H2=1:3)で焼結した。このように
して得た焼結品を恒温恒湿槽内にセットし、温度80°
C,湿度80%の雰囲気で24時間放置し、耐湿酸化試
験を実施した。この結果、焼結体の表面及び純銅線の表
面は茶色に酸化変色した。実施例3とこの結果の比較か
ら、Bi存在が耐酸化性を著しく向上させるものであ
り、Biが存在しない場合には耐酸化性が劣ることが分
かる。
より作製したBi粉を含有する圧粉体と、比較例1と同
一の方法により作製したBi粉を含有しない圧粉体と
を、双方同時に、焼結温度700°C、焼結時間120
min、アンモニア分解ガス雰囲気中(N2:H2=1:
3)で焼結した。但し、この場合Bi粉を含有する圧粉
体からの影響を極力少なくするために、Bi粉を含有し
ない圧粉体を炉内ガス流の風上において焼結した。この
ようにして得た双方の焼結品を恒温恒湿槽内にセット
し、温度80°C、湿度80%雰囲気で24時間放置
し、耐湿酸化試験を実施した。この耐湿酸化試験によっ
てBi粉を含有する圧粉体の焼結品の表面に変化はな
く、酸化は全く見られなかった。また、Bi粉を含有し
ない圧粉体の焼結品の表面にやや酸化変色が起こった
が、しかしそれは極わずかであった。この結果に鑑み
て、焼結の条件下でBi粉を含有する圧粉体からわずか
蒸発するBiがBi粉を含有しない圧粉体の焼結品の表
面に飛来し、それが該焼結品の表面を薄く覆い、これに
よって防錆効果を生じたものと考えられる。
作製したZn粉を含有する圧粉体と、比較例1と同一の
方法により作製したBi粉を含有しない圧粉体とを、双
方同時に、上記実施例4と同一の条件で焼結し、さらに
実施例4と同一の条件で耐湿酸化試験を実施した。この
結果、Zn粉を含有する圧粉体及びBi粉を含有しない
圧粉体のいずれもかなりの酸化変色が生じた。この比較
例5との対比からも実施例4のわずかなBiの存在が有
効であることが分かる。
ものであり、この粉末にBi粉でBiを20〜400p
pm(wt)、より好ましくは30〜300ppm(w
t)を混合し粉末冶金用原料とすることにより、混合粉
末の耐蝕性は大きく向上する。したがって、処理、運
搬、保存などの工程での腐食環境においても、酸化する
ことなく粉末冶金用混合粉の良好な品質を維持すること
ができる。Biは人体に対して無害であり、Bi粉の取
扱い上で作業員がこれにより害されることもない。また
粉末冶金用混合粉または焼結体中のBiが環境を汚染す
るという問題がない。さらに、このような銅粉又は銅粉
を含有する粉末冶金用原料粉とBiとの混合原料を用い
て所定形状の圧粉体とし、さらに700〜800°C近
傍の温度で焼結することにより、特別な処理を必要とす
ることなく、すなはち上記原料粉をそのまま用いて容易
に焼結体を製造することができ、またこのようにして得
られた焼結体の耐酸化性が著しく向上し、導電性等の特
性を損なうことなく、刷子等の電気部品や各種機械部品
に好適な焼結体材料を得ることができる。このように、
本発明は混合原料粉さらには焼結体の防錆効果を著しく
高めるだけでなく、処理操作を容易とし製造コストを下
げることができ、さらに添加するBiは環境及び人体に
無害であるという大きな特徴を有している。
Claims (8)
- 【請求項1】 銅粉を含有する粉末冶金用混合粉であっ
て、該混合粉にBi粉でBiが20〜400ppm (w
t) 含有されていることを特徴とする粉末冶金用混合
粉。 - 【請求項2】 銅粉又は銅を含む混合粉の粉末冶金焼結
体であって、該焼結体にBiが20〜400ppm (w
t) 含有されていることを特徴とする粉末冶金焼結体。 - 【請求項3】 Biが30〜300ppm (wt) 含有
されていることを特徴とする請求項1又は2記載の粉末
冶金用混合粉又は粉末冶金焼結体。 - 【請求項4】 粉末冶金焼結体における最表面から1μ
mの範囲の表層部のBi含有率が粉末冶金焼結体全体の
Bi含有率を超えていることを特徴とする粉末冶金焼結
体。 - 【請求項5】 粉末冶金焼結体における最表面から1μ
mの範囲の表層部のBi含有率が残部のBi含有率に対
して10倍以上高いことを特徴とする粉末冶金焼結体。 - 【請求項6】 銅粉を含有する粉末冶金用原料粉にBi
粉でBiを20〜400ppm (wt) 混合した原料粉
を用いて焼結することを特徴とする粉末冶金焼結体の製
造方法。 - 【請求項7】 Biを30〜300ppm (wt) 混合
した原料粉を用いて焼結することを特徴とする請求項5
に記載の粉末冶金焼結体の製造方法。 - 【請求項8】 粉末冶金焼結体の製造方法において、銅
粉を含有する粉末冶金用原料粉をBi蒸気圧下で焼結す
ることを特徴とする粉末冶金焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
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JP2000204401A JP2000204401A (ja) | 2000-07-25 |
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Family Applications (1)
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CN113898688A (zh) * | 2021-10-11 | 2022-01-07 | 北京天宜上佳高新材料股份有限公司 | 一种低磨耗粉末冶金闸片及其制备工艺 |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP09462499A patent/JP3428921B2/ja not_active Expired - Lifetime
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