JP3428791B2 - ホルスター用クリック金具 - Google Patents

ホルスター用クリック金具

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JP3428791B2
JP3428791B2 JP33985495A JP33985495A JP3428791B2 JP 3428791 B2 JP3428791 B2 JP 3428791B2 JP 33985495 A JP33985495 A JP 33985495A JP 33985495 A JP33985495 A JP 33985495A JP 3428791 B2 JP3428791 B2 JP 3428791B2
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寛 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、警棒、拳
銃、トランシーバ等を収納保持するためのケース本体を
帯革に対して垂直又は所定角度で保持するのに好適な
ルスター用のクリック金具に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、裏当板に回転軸の一
端側を固定し、回転軸の中間に係止車カバーを挿通する
共に、回転軸の他端側を当板に回動自在に嵌挿し、係止
車カバーと前記当板との間に回転軸と一体の係止車を設
け、係止車の周縁に複数の係合切欠部を所定の間隔毎に
形成し、係止車の側方に係合切欠部と係合する係止凸部
を備えた係止片を移動自在に配設すると共に、係止片の
係止凸部を係止車の周縁に向けて付勢する付勢手段を配
設したクリック回転装置を特願平6−189073号
(特開平8−35797号)として提案した。
【0003】このクリック回転装置によれば、裏当板を
回して回転軸を回動させると、係止片の係止凸部が係合
される係止切欠部によって、裏当板と当板との相対的な
角度が変わり、しかも強制的に回転軸を回動させなけれ
ば、両者の固定位置はその状態で保持される。従って、
裏当板を当板に対して所定の角度で傾斜した状態に係止
保持することができる。
【0004】ところで、通常、このようなクリック回転
装置には、回り止め用の安全機構が併用されており、取
付け板装着側がむやみに回転することがないようになっ
ている。
【0005】しかし、上記従来のクリック回転装置で
は、付勢手段として一枚の湾曲した板バネを使用してい
るが、このような板バネを耐久性に富みバネ強度が十分
なものとすると、コスト高となるので、実際には支障の
ない適宜な程度に収めている。
【0006】また、回転軸の一端部に形成されて裏当板
に嵌合される嵌合部の外周は、互いに平行な2つの平面
部とこの間に連続する2つの円弧状周面部によって形成
されているので、平面部と円弧状周面部との交差部の頂
角が鈍角であって滑りやすく、かつ磨耗しやすく、この
ため、取付け板が空回りする虞がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取付け板が
不測の回転や必要以上の回転を起こしにくく、角度維持
能力の高いホルスター用クリック金具を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のクリック金具
は、取付け板に回転軸の一端側を固定して設け、回転軸
の他端側を当板に回動自在に嵌挿し、取付け板と当板と
の間において係止車を回転軸に一体に設ける。該係止車
は、円板の周縁に正規位置係合切欠部と移動位置係合切
欠部を所定の間隔で備えると共に、ストッパーを突出し
て形成される。係止車の側方に、正規位置係合切欠部又
は移動位置係合切欠部と係合する係止凸部を備えた係止
片を係止車に対して接離自在に配設し、キックバネで係
止片の係止凸部を係止車の周縁に向けて付勢する。係止
片とキックバネ及び係止車は係止片 保持枠にはめ込んで
配置し、これらを係止カバーで覆い、係止カバーを当て
板に固定する。係止片保持枠には、ストッパーが摺動可
能に係合する切欠凹部を形成する。
【0009】係止片の係止凸部が正規位置係合切欠部に
押圧係合されている時は、固定側である当板と回転側で
ある取付け板とが正規の角度で保持される。この時、ス
トッパーが切欠凹部の一端に当接され、係止車がストッ
パーの可動方向と逆向きに回転するのを抑止する。付勢
手段のキックバネは、一対を備え、それぞれは1本のバ
ネ鋼条をその中間部において円形に湾曲すると共に、両
端の脚部を所望の角度をもって拡開して形成してあり、
拡開側を対向させた互いに向き合った配置とする。
【0010】取付け板を回動させると、取付け板に固定
された回転軸が回動され、さらに回転軸と一体の係止車
が回動される。同時に、係止片が付勢手段の付勢に抗し
て後退移動され、係止片の係止凸部は正規位置係合切欠
部から離脱する。この後、係止車が所定の角度回動され
ると、移動位置係合切欠部が係止片の係止凸部の位置ま
で移動される。これと同時に、係止片が付勢手段の付勢
により前進移動され、係止凸部が移動位置係止切欠部に
係合され、当板と取付け板とが傾斜して保持される。こ
の時、ストッパーが切欠凹部の他端に当接されて、係止
車のそれ以上の回動が規制される。
【0011】また、正規位置係合切欠部の両側の対称位
置にそれぞれ移動位置係合切欠部を形成し、正規位置係
合切欠部と対向してストッパーを形成すると、切欠凹部
が形成された係止片保持枠を裏返すだけでストッパーの
可動方向を逆向きにすることが可能であり、これによ
り、部品を取り替えることなく係止車の回転方向を変え
ることができるので望ましい。
【0012】本発明のクリック金具では、付勢手段を、
互いに向き合って配置される一対のキックバネとしたこ
とによって耐久性が高まると共にバネ強度が強くなり、
この結果、係止凸部が正規位置係合切欠部又は移動位置
係合切欠部から外れて係止車が誤って回動するのが防止
される。さらに、キックバネの脚部の先端を、当板や係
止カバーの面外方向に互いに近接するよう屈曲しておく
と、一対のキックバネの先端を互い違いに対向させて組
み合わせた時、位置がずれにくい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のクリック金具1
を使用したホルスター2を示す側面図である。ホルスタ
ー2は、概略として、警棒、拳銃等を収納するためのケ
ース本体3と、該ケース本体3を支持する帯革4とから
なり、ケース本体3がクリック金具1を介して帯革4に
回動可能に取付けられている。なお、図1において、符
号40は、ケース本体3に取付けられた抜け止め用のス
トラップである。
【0014】クリック金具1は、ケース本体3を帯革4
に対して垂直方向である正規位置と、適宜角度(図示の
ものでは60°)に傾斜する移動位置の2か所に位置決
めするためのものであって、図2に示すように、回転部
Aとケーシング部Bを備える。
【0015】回転部Aは、回転軸8、係止車11及び取
付け板6から構成される。回転軸8は、図3に示すよう
に、その一端寄りの外周に、頂部が角取りされた断面四
角形の回り止め部15が一体に設けられ、回転軸8の中
間部に回り止め部15よりも大径の円形軸部16が設け
られ、回り止め部15と軸部16とにより段差17が形
成されている。なお、回り止め部15は、焼入れなどに
より硬化処理されている。また、図3及び図4に示すよ
うに、軸部16の他端には軸部16よりも径小の円形の
軸挿通部18が設けられ、軸部16と軸挿通部18の間
軸部16より十分に径が大きくされた係止車11が回
転軸8と一体に形成されている。
【0016】係止車11は、図4に示すように、円板状
であって、その周縁に半円状の正規位置係合切欠凹部1
9aが形成され、正規位置係合切欠凹部19aの両側の
対称位置に同じく半円状の移動位置係合切欠凹部19b
が形成されている。正規位置係合切欠凹部19aと両側
の移動位置係合切欠凹部19bは、それぞれの中心と係
止車11の円心を結ぶ半径が60゜の角度をもって交差
するように等間隔で形成されている。また、係止車11
の外周の正規位置係合切欠凹部19aと対向する位置に
ストッパー41が突設されている。
【0017】取付け板6は、図5に示すように、略菱形
の板状であって、その中央に回転軸8の回り止め部15
の断面形状と同等に形成された軸嵌合孔20が穿設さ
れ、該軸嵌合孔20の両側に取付孔21,21が穿設さ
れている。
【0018】そして、取付け板6の軸嵌合孔20に回転
軸8の回り止め部15が圧入嵌合されて一体に回転する
よう固定され、回転部Aが形成される。また、図1に示
すように、取付け板6はケース本体3の裏面に取付けら
れた補助板5に重合され、取付孔21,21にリベット
7,7を打ち込むことによって固定される。この結果、
回転部Aはケース本体3と一体に回動する。
【0019】ケーシング部Bは、当板10、係止片保持
枠12、係止片13、キックバネ14及び係止車カバー
9を備える。
【0020】当板10は、図6に示すように、縦長長方
形状の薄板状であって、幅方向の中間下部寄りに回転軸
8の軸挿通部18を挿通する挿通孔22が穿設され、中
央部及び上部寄りに取付孔23及び24がそれぞれ穿設
され、挿通孔22を取り囲むように4個の小径の取付孔
25,25が設けられている。また、当板10の両側縁
である長辺の中間に切込み26,26が形成されると共
に、該切込み26,26から下方の両側縁と下端縁と
が、一面側に直交して折曲されて正面側に向く立上り部
27が設けられ、さらに、両側縁立上り部27a,27
aの内縁上部及び下部寄りのそれぞれと下端縁立上り部
27bの内縁中央に矩形状の5つの係合孔28がそれぞ
れ穿設されている。
【0021】係止片保持枠12は、図2及び図7に示す
ように、当板10の正面側においてその立上り部27の
内側に配置される部材であって、縦長長方形状の薄板状
をなす。係止片保持枠12の下部には係止車11を内側
に内装させるための係止車内装孔29が設けられ、その
上方に矩形状の係止片ガイド孔30が設けられ、係止孔
ガイド孔30の下縁中央と係止車内装孔29の上縁中央
とは凸部介入溝31によって連通されている。
【0022】また、係止車内装孔29の下縁に沿って、
係止車11のストッパー41が摺動可能に係合する切欠
凹部42が形成される。この切欠凹部42の一端は凸部
介入溝31と対向する位置にあり、他端は一端から円心
を中心に60゜回動した位置にある。さらに、当板10
に設けられた取付孔25,25に一致するよう、係止車
内装孔29を囲んで4個の小径の取付孔32,32が穿
設されている。
【0023】係止片13は、図7に示すように、係止片
保持枠12に設けられた係止孔ガイド孔30の内側下部
側に、上下方向に移動自在に嵌挿される。係止片13の
下縁中央部には先端が円弧状の係止凸部34が突設され
る。この係止凸部34は凸部介入溝31に抜挿可能であ
り、凸部介入溝31よりやや長く形成されている。
【0024】キックバネ14は、図7に示すように、1
本のバネ鋼条をその中間部において円形に湾曲すると共
に、両端の脚部を所望の角度をもって拡開して形成され
る。また、キックバネ14の脚部の先端は、面外方向に
互いに近接するよう屈曲されており、一対のキックバネ
14の先端を互い違いに組み合わせて対向させた時、ず
れにくいようになっている。
【0025】このキックバネ14は2個一組とされ、そ
の脚部がやや圧縮されると共に、互いに向き合うよう対
向配置され、係止孔ガイド孔30の内側において係止片
13の上方に嵌装されて、上端が係止孔ガイド孔30の
上縁に当接し、下端が係止片13の上縁に当接してい
る。この結果、常態においては、キックバネ14の付勢
力によって係止片13の上側縁が押圧され、係止片13
の下側縁の係止凸部34が凸部介入溝31を通して係止
車内装孔29内に突出している。なお、このような一対
のキックバネ14は、単なる板バネに比較してバネ強度
が強く疲労しにくいので、5万回以上の変形に耐えるこ
とができる。
【0026】係止車カバー9は、図8に示されるよう
に、縦長長方形状の薄板状であって、その幅方向中央の
下部には回転軸8の軸部16を挿通するための軸挿通孔
35が設けられ、その周囲に当板10に設けられた取付
孔25,25に一致して4個の小径の取付孔36,36
が穿設されている。さらに、係止車カバー9の上縁中央
部から取付突片33が突設され、該取付突片33に当板
10の取付孔23と一致する取付孔37が穿設されてい
る。また、係止カバー9は、その両側縁及び下端縁に沿
って当板10側に折曲された立上り部38が設けられ、
さらに、両側縁立上り部38a,38aの上端面の上部
及び下部寄りのそれぞれと下端縁立上り部38bの上端
面中央に、側方視において矩形状の5つの係止突片39
が一体に突設されている。
【0027】そして、係止車カバー9と当板10は、係
止片13及びキックバネ14が組み込まれた係止片保持
枠12を間に挟んで対向配置され、ケーシング部Bが構
成される。すなわち、当板10は係止車カバー9の背面
側を閉塞する。なお、係止車カバー9は結果として係止
片保持枠12、キックバネ14、係止片13および係止
車11の全体を覆ってその背面側を係止車カバー9へ固
定することによって前記係止片保持枠などの部品をケー
シング部Bのない部に収納する。このケーシング部Bは
帯革4に埋設され、係止車カバー9、当板10及び係止
片保持枠12の取付孔36,37,23,24,25,
32を介してリベット等の固定手段により固定されてい
る。
【0028】クリック金具1は次のように組み立てられ
る。回転軸8の一端側(回り止め部15の側)を係止車
カバー9の裏面より軸挿通孔35に通して、その軸部6
を軸挿通孔35に係合した後、回転軸8の回り止め部1
5を取付け板6の軸挿通孔20に圧入する。図2に示す
ように、係止カバー9は回転軸8に挿通されて、係止車
11と取付け板6との間に配置される。
【0029】この状態で、回転軸8の他端の軸挿通部1
8を係止片保持枠12の係止車内装孔29及び当板10
の挿通孔22に順次挿通し、図2及び図7に示すよう
に、係止片保持枠12の係止車内装孔29の内側に係止
車11を回動可能に内装する。
【0030】すると、図7に示すように、キックバネ1
4によって押圧された係止片13の係止凸部34が、凸
部介入溝31を通って係止車内装孔29の内部に侵入
し、係止車11の周縁に設けられた正規位置係合切欠凹
部19a又は一方の移動位置係合切欠凹部19bに嵌合
する。また、係止車11のストッパー41が係止片保持
枠12の切欠凹部42に摺動可能に係合する。
【0031】次いで、図9に示すように、係止車カバー
9の両側端及び下端に設けられた立上り部38の内側
に、当板10の両側端及び下端に設けられた立上り部2
7を配置させて係止カバー9と当板10とを合わせる。
この時、当板10の立上り部27の先端面が係止カバー
9の裏面に当接される。
【0032】次に、図9に示すように、係止車カバー9
の立上り部38に立設された5つの係止突片39をそれ
ぞれ内側に向けて略直角に折曲させる。各係止突片39
は、当板10に設けられた5つの係合孔28の内側にそ
れぞれ係入されて、図2に示すように、係止車カバー9
と当板10とが合致されて固定される。これにより、
止車カバー9と当板10との間に、係止車11、係止片
保持枠12、係止片保持枠12に内装されている係止片
13及びキックバネ14が挟み込まれて保持される。
【0033】そして、上記したように、回転部Aがケー
ス本体3に固定され、ケーシング部Bは帯皮4に固定さ
れて、ケース本体3と帯皮4がクリック金具1を介して
回動可能に連結される。なお、回転部A及びケーシング
部Bは、係止片13の係止凸部34が係止車11の正規
位置係合切欠凹部19aに係合された時、ケース本体3
が垂直に保持されるように、それぞれケース本体3及び
帯皮4に対して配置される。
【0034】ホルスター2は、次のように使用される。
常態において、係止片保持枠12の係止片ガイド孔30
の内側に嵌挿された係止片13は、図7に示すように、
キックバネ14によって下方に押圧され、係止片13の
係止凸部34が係止車内装孔29の内部に突出してい
る。
【0035】ケース本体3を帯革4に対して垂直方向で
ある正規位置に向けると、係止片13の係止凸部34は
係止車11の周縁に形成された正規位置係合切欠凹部1
9aに係合され、キックバネ14の付勢力によって係止
車11及びこれと一体の回転軸8はこの位置で位置決め
停止される。また、係止車11の正規位置係合切欠凹部
19aと対向する位置に突設されたストッパー41は、
凸部介入溝31と対向する位置にある切欠凹部42の一
端に当接し、係止車11の可動範囲の一側が規制され
る。
【0036】ケース本体3の角度を変えたい時は、ケー
ス本体3を回動操作して、ケース本体3に固定された取
付け板6及びこれと一体の回転軸8を回動する。係止車
11の回動方向はストッパー41と切欠凹部42の係合
によって一方向に規制されているので、係止車11と一
体の回転軸8は、切欠凹部42の他端方向すなわち図7
の実線矢印で示す時計方向のみに回動可能である。
【0037】回転軸8が回動されると同時に、これと一
体の係止車11が係止片13に対して時計方向に回動さ
れ、図10に示すように、係止片13の係止凸部34が
キックバネ14の付勢力に抗して正規位置係合切欠凹部
19aから押し出されて係止片13が後退移動する。こ
の後、係止片13の係止凸部34は回動移動している係
止車13の周縁に押し当たった状態となる。
【0038】係止車11が60゜回動して、係止片13
の係止凸部34が一方の移動位置係止切欠凹部19bに
達すると、係止片13がキックバネ14に押圧されて前
進移動し、係止片13の係止凸部34が係止片ガイド孔
30に案内されて再度係止車内装孔29の内部に侵入
し、移動位置係止切欠凹部19bに係合する。また、係
止車11のストッパー41は切欠凹部42の他端に当接
し、係止車11の可動範囲の他側が規制されて係止車1
1がそれ以上回転することはない。この時、回転側であ
る取付け板6と固定側である当板10は正規位置から6
0゜傾いた角度で位置決め停止され、図1に示すホルス
ター2では、ケース本体3が帯革4に対して60゜傾斜
して保持される。
【0039】なお、取付け板6と回転軸8とは、軸嵌合
孔20と回り止め部15を嵌合することによって固定さ
れているが、これら軸嵌合孔20及び回り止め部15は
頂角が小さい断面四角形に形成されているので、800
kg・cm以上のトルクが加わっても回り止め部15の頂部
が潰れて軸嵌合孔20の角部との係合が外れることはな
い。従って、回転軸8の回動抵抗が強くされた状態でケ
ース本体3の回動を繰り返しても、取付け板6が回転軸
8に対して空回りする心配はない。
【0040】また、切欠凹部42が形成される係止片保
持枠12を裏返すと、図7の破線で示すように切欠凹部
42が係止車11に対して逆方向に延びることになり、
従って、係止車11及び回転軸8は逆回転すなわち反時
計方向に回動される。そして、係止片13の係止凸部3
4は他方の移動位置係止切欠凹部19bに係合され、取
付け板6は上記説明における傾きと対称となるように6
0゜傾いて保持される。
【0041】本発明の実施形態は図示のものに限定され
ない。取付け板6、係止車カバー9、当板10及び係止
片保持枠12の形状は、帯革4の幅及びケース本体3の
形状に応じて適宜変更することが可能であり、取付け板
6及び回転軸8の回動角度を60゜とせず、ケース本体
3の形状或いは被収納物の種類に応じて任意に変更して
も良い。
【0042】また、被収納物によっては、ケース本体が
傾斜したときを正規位置とすることもあり、さらに、
板10及び係止車カバー9の対向する面にそれぞれ補強
当て板をあてがい、これら2枚の補強当て板で係止車1
1を挟むようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1のクリック金具によれば、取付
け板を回動操作して係止車を回動させ、係止片の係止凸
部を係止車の正規位置係合切欠部又は移動位置係合切欠
部のいずれかに係合することによって、取付け板を当板
に対して正規位置あるいは傾斜した位置に保持すること
ができる。係合を維持する付勢は、一対のキックバネに
よるので、単なる板バネに比較してバネ強度が強く疲労
しにくい、また、5万回以上の変形に耐えることができ
る。
【0044】さらに、取付け板装着側が物にぶつかるな
どして係止車に大きい回転モーメントが作用しても、ス
トッパーが切欠凹部の端部に当接して係止車の回転量が
規制されるので、取付け板が一定角度回動して必ず停止
することになり、このため、単に付勢手段の付勢力によ
って係止車の回動を抑制するもののように、取付け板が
不意に大きく回転する虞がない。従って、このクリック
金具を危険物収納用のケース等に応用した場合は、被収
納物が落下したり、危険な角度に傾斜することがないの
で、非常に安全性が高まる。
【0045】さらに、ストッパーの可動角度と、係止凸
部が正規位置係合切欠部に係合する位置から移動位置係
合切欠部に係合する位置までの係止車の回転角度とが一
致されているので、取付け板をいっぱいに回動すると係
止凸部が自動的に正規位置係合切欠部又は移動位置係合
切欠部に係合され、このため、係止凸部が係合切欠部を
通過してしまい誤って取付け板を傾斜させすぎる心配が
ない。
【0046】係止車を、正規位置係合切欠部の両側の対
称位置にそれぞれ移動位置係合切欠 部を形成し、正規位
置係合切欠部と対向してストッパーを形成したものにす
ると、切欠凹部が形成された係止片保持枠を裏返すだけ
で、係止車の回転方向を変え、取付け板を逆側に傾斜し
て保持することができるので、例えばホルスター等の装
具において、部品を変更すること無く右利き用のものと
左利き用のものに応用することが可能である。
【0047】一対のキックバネは単なる1枚の板バネに
比べて耐久性に富むばかりか、バネ強度が高いので、バ
ネが疲労して係止車を正規位置或いは移動位置に保持す
ることができなくなったり、取付け板装着側にわずかな
回転モーメントが加わっただけで係止車が回転してしま
う虞が無く、この結果、取付け板装着側の不意の回転を
防ぐことができて信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリック金具を使用したホルスターの
側面図
【図2】本発明の実施例に係るクリック金具の要部断面
【図3】回転軸の側面図
【図4】回転軸の正面図
【図5】取付け板の正面図
【図6】当板の正面図
【図7】当板に装着された係止片保持板、係止車、係止
片及び付勢手段を示す正面図
【図8】係止車カバーの裏面図
【図9】本発明の実施例に係るクリック金具の裏面図
【図10】回動時の係止車と係止片及び付勢手段を示す
クリック金具の正面図(一部を省略)
【符号の説明】
A 回転部 B ケーシング部 1 クリック金具 2 ホルスター 3 ケース本体 4 帯革 5 補助板 6 取付け板 7 リベット 8 回転軸 9 係止車カバー 10 当板 11 係止車 12 係止片保持板 13 係止片 14 キックバネ 15 回り止め部 16 軸部 17 段差 18 軸挿通部 19a 正規位置係合切欠凹部 19b 移動位置係合切欠凹部 20 軸嵌合孔 21 取付孔 22 挿通孔 23 取付孔 24 取付孔 25 取付孔 26 切込み 27 立上り部 27a 側縁立上り部 27b 下縁立上り部 28 係合孔 29 係止車内装孔 30 係止片ガイド孔 31 凸部介入溝 32 取付孔 33 取付突片 34 係止凸部 35 軸挿通孔 36 取付孔 37 取付孔 38 立上り部 39 係止突片 40 ストラップ 41 ストッパー 42 切欠凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−18695(JP,A) 特開 平4−341716(JP,A) 特開 平8−35797(JP,A) 実開 昭60−128198(JP,U) 実開 昭57−132997(JP,U) 実開 平6−17060(JP,U) 実開 昭63−134417(JP,U) 実開 平5−81926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F41C 33/00 F41B 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体を帯革へ連結するためのクリ
    ック金具であって、次ぎの1〜7の構成を備えることを
    特徴としたホルスター用クリック金具。 1.回転部とケーシング部とからなる。 2.回転部は回転軸、係止車および取り付け板を備え、
    係止車は、円板の周縁に正規位置係合切欠部と移動位置
    係合切欠部を所定の間隔で備えると共にストッパーを突
    出して形成してある。取り付け板はケース本体に固定さ
    れる。 3.ケーシング部は当板、係止片保持枠、係止片、キッ
    クバネ及び係止車カバーを備える。当板は帯革に固定さ
    れる。 4.係止片保持枠は縦長長方形で、下部に係止車内装孔
    を、その上方に係止片ガイド孔を備え、係止片ガイド孔
    の下縁に前記係止車内装孔に連通した凸部介入溝を形成
    してあり、係止片は係止片ガイド孔を上下に移動できる
    と共に下縁中央に前記凸部介入溝に嵌合する係止凸部を
    突設してある。係止車内装孔は前記のストッパーが係合
    する係合凹部を有する。 5.キックバネは一対を備え、それぞれは1本のバネ鋼
    条をその中間部において円形に湾曲すると共に、両端の
    脚部を所望の角度をもって拡開して形成してあり、拡開
    側を対向させた互いに向き合った配置としてある。 6.係止車カバーは前記軸の挿通孔を有する。 7.係止片保持枠の係止車内装孔に係止車を正規位置係
    合切欠部又は移動位置係合切欠部を上方とし、前記スト
    ッパーを切欠凹部へ摺動可能に係合して配置すると共
    に、係止片ガイド孔にキックバネと係止片を、キックバ
    ネで係止片を上方から押圧する状態として係止片の係止
    凸部の先端部を係止片保持枠の凸部介入溝を介して係止
    車の正規位置係合切欠部又は移動位置係合切欠部と係合
    する位置へ接離自在に配置し、回転軸の一端側を係止カ
    バーの軸挿通孔から突出させて前記の係止片保持枠、係
    止片、キックバネおよび係止車の全体を係止カバーで覆
    い、回転軸の他端側を当板へ回動自在に嵌挿すると共
    に、係止カバーの背面を当板で閉塞して係止カバーと当
    板を固定し、回転軸の一端側に前記取付け板を固定して
    る。
  2. 【請求項2】 キックバネの脚部の先端は、当板や係止
    カバーの面外方向に互いに近接するよう屈曲されてお
    り、一対のキックバネの先端を互い違いに組み合わせて
    対向させた時、ずれにくいようにしてあることを特徴と
    した請求項1に記載のホルスター。
  3. 【請求項3】 前記係止凸部に正規位置係合切欠部が係
    合する位置から移動位置係合切欠部が係合する位置まで
    の係止車の回転角度を、前記ストッパーの可動角度と一
    致させたことを特徴とする請求項1または2に記載のホ
    ルスター。
  4. 【請求項4】 正規位置係合切欠部の両側の対称位置に
    それぞれ移動位置係合切欠部を形成し、正規位置係合切
    欠部と対向してストッパーを形成したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のホルスター。
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