JP3428344B2 - 車両の光軸調整方法 - Google Patents

車両の光軸調整方法

Info

Publication number
JP3428344B2
JP3428344B2 JP04088097A JP4088097A JP3428344B2 JP 3428344 B2 JP3428344 B2 JP 3428344B2 JP 04088097 A JP04088097 A JP 04088097A JP 4088097 A JP4088097 A JP 4088097A JP 3428344 B2 JP3428344 B2 JP 3428344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical axis
radiator core
core assembly
headlamp
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04088097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10239215A (ja
Inventor
孝光 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP04088097A priority Critical patent/JP3428344B2/ja
Publication of JPH10239215A publication Critical patent/JPH10239215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3428344B2 publication Critical patent/JP3428344B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体前部の組み付
けられるヘッドランプの調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車体の組み立ては、予めプ
レス等により成型した各部品を溶接、締結などにより結
合して車体を形成する車体組立工程と、完成した車体に
焼き付け塗装を施す塗装工程と、塗装後の車体へ補機、
ランプ類の取り付けや内装を施す艤装工程及び完成検査
工程から構成される。
【0003】このような車体の組立において、車体の前
部を構成するラジエータコアを樹脂などにより一体成形
するとともに、別途サブ組立工程で、予め灯火類などを
組み付けてラジエータコアアッセンブリとし、これを上
記艤装工程などでフードリッジなどに結合するものが従
来から知られている。
【0004】そして、完成検査工程では、車体またはラ
ジエータコアの寸法公差による灯火、特にヘッドランプ
の光軸のずれを調整する必要があるため、作業者によっ
て光軸調整作業を行う。そして、この完成検査工程で
は、ラジエータコアアッセンブリ側に組み付けられた灯
火類やホーンなどの電装品及び車体側に組み付けられた
電装品の検査を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、作業者が艤装を終了したエンジンコンパ
ートメント内で光軸調整作業を行うため、作業スペース
が狭いために作業性が低くなるだけでなく、光軸の調整
精度は作業者の熟練度などに依存するため、光軸調整位
置にばらつきが生じるという問題があった。
【0006】また、ラジエータコアアッセンブリに組み
付けられた電装品の検査は、車体に組み付けられてから
初めて実行されるため、例えば、ヘッドランプの点灯不
良などの不具合を検出した場合には、ラジエータコアア
ッセンブリ側の配線(ハーネス)と車体側の配線のどち
らに問題があるのか、迅速に判断することは難しく、電
装系の不具合箇所の断定を迅速に行うことができないと
いう問題があった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、予め一体成型されたラジエータコアアッセ
ンブリの光軸調整の作業性を向上させるとともに、光軸
調整位置のばらつきを抑制し、加えて、電装系の不具合
箇所の断定を迅速に行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ラジエー
タコアアッセンブリを組み立てるとともに、このラジエ
ータコアアッセンブリへ前照灯を組み付けるサブ組立工
程と、前記サブ組立ラインにおいて予め組み立てられた
ラジエータコアアッセンブリを車体前部に組み付けるメ
イン組立工程とを含んで、前記前照灯の光軸を調整する
車両の光軸調整方法において、前記サブ組立工程は、ラ
ジエータコアアッセンブリへ前照灯を組み付けた後に、
ラジエータコアアッセンブリの取り付け位置の精度を測
定する第1の測定工程と、このラジエータコアアッセン
ブリが組み付けられるメイン組立工程上の車体側の取り
付け位置の精度を測定する第2の測定工程と、前記第1
及び第2測定工程で測定したラジエータコアアッセンブ
リと車体の精度の差に基づいて、前照灯の光軸調整量を
推定する調整量推定工程と、この光軸調整量に基づいて
ラジエータコアアッセンブリへ組み付けられた前照灯の
光軸を補正する光軸補正工程とを含む。
【0009】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記調整量推定工程は光軸調整量に応じた光軸補
正範囲を設定する工程を含み、前記光軸補正工程は、前
照灯の光軸調整手段を前記光軸調整量に基づいて駆動す
る工程と、前照灯を点灯させて光軸を検出する工程と、
この光軸の位置が前記光軸補正範囲にあるか否かを判定
する工程とを含む。
【0010】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記サブ組立工程は、ラジエータコアアッセンブ
リへ前照灯及び電装品を組み付けた後、これら前照灯及
び電装品の動作を検査する検査工程を含む。
【0011】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、サブ組立工
程で計測したラジエータコアアッセンブリの精度と、メ
イン組立工程上の車体のうち、このラジエータコアアッ
センブリが組み付けられる予定の車体の精度の差に基づ
いて、ヘッドランプの光軸調整量を推定するとともに、
ラジエータコアアッセンブリを車体へ組み付ける以前に
前照灯の光軸調整を行うことが可能となり、前記従来例
のように狭い作業スペースで調整作業を行う必要がなく
なって光軸調整作業の効率を向上させることが可能とな
り、また、光軸調整作業の自動化を容易に行うことが可
能となって生産性を大幅に向上させることができるとと
もに、前記従来例のように、作業者によるばらつきを解
消して品質を向上させることができる。
【0012】また、第2の発明は、推定した光軸調整量
に基づく光軸補正範囲を用いることで、光軸調整手段の
駆動を迅速かつ容易に行うことが可能となって、光軸調
整の自動化を図ることができる。
【0013】また、第3の発明は、サブ組立工程におい
て、ラジエータコアアッセンブリ側の各電装品の通電検
査を行っておくことにより、前記従来例のように車載後
に通電検査を行う場合に比して、不具合箇所の特定を容
易かつ迅速に行うことが可能となって、生産性を大幅に
向上させることができるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図7は、車体1の前端部を構成する
構造部材としてのフードリッジ11L、11R及びフロ
ントクロスメンバ2へ、サブ組立ライン(工程)で予め
電装品を組み付けられたラジエータコアアッセンブリ8
を艤装ラインなどのメイン組立ライン(工程)において
組み付ける構造の車両に本発明を適用した場合を示す。
【0016】まず、車両の構造について説明すると、図
1、図2に示すように、車体1の前端部は前記従来例と
同様に、車体組立工程で組み立てられたフードリッジ1
1L、11Rにフロントフェンダ3、3をそれぞれ組み
付ける共に、車幅方向に設けたフロントクロスメンバ2
によってエンジンコンパートメント10が画成される。
【0017】一方、樹脂などで一体成型されたラジエー
タコアアッセンブリ8には、サブ組立ラインで、前照灯
としてのヘッドランプ9、サイドコンビネーションラン
プ7、ホーン6等の各種電装品が予め組み付けられてお
り、これらラジエータコアアッセンブリ8に組み付けた
電装品は、車体1側の図示しないハーネスに連結される
サブハーネス5を介して電力の供給を受ける。
【0018】そして、前記従来例にも述べたように、ラ
ジエータコアアッセンブリ8の車体1への組付けは、車
体1側のフードリッジ11L、11R及びフロントクロ
スメンバ2に設けた取り付け穴11a、11b、2A
に、ラジエータコアアッセンブリ8に設けた取り付け穴
80R、80L、80Cを係合させた後に図示しないボ
ルトなどによって締結されるとともに、サブハーネス5
は車体1側のハーネスに接続される。
【0019】次に、ラジエータコアアッセンブリ8のヘ
ッドランプ9の光軸調整は、サブ組立工程、すなわち、
ラジエータコアアッセンブリ8を車体1へ組み付ける以
前に行われ、この光軸調整装置を図1及び図3〜図6に
示す。
【0020】光軸調整装置は、図1に示すように、光軸
検出パネル40と対向する所定の位置に配設されるとと
もに、ラジエータコアアッセンブリ8を支持する光軸調
整治具30と、ラジエータコアアセンブリ8の位置を検
出するラジエータコア位置検出センサ23a〜23a
と、光軸調整治具30に支持されたラジエータコアアッ
センブリ8が取り付けられる車体1の位置を検出するボ
ディ位置検出センサ22a〜22cと、ラジエータコア
アッセンブリ8に組み付けられた電装品の完成検査を行
う通電検査装置21と、上記光軸調整治具30、光軸検
出パネル40、ラジエータコア位置検出センサ23a〜
23a、ボディ位置検出センサ22a〜22c及び通電
検査装置21を制御するコントロールユニット20から
構成される。
【0021】まず、光軸調整治具30は図3に示すよう
に、ヘッドランプ9の光軸C(設計値)が光軸検出パネ
ル40の所定の位置となるようにラジエータコアアセン
ブリ8を支持するとともに、図示しないクランプなどに
よって一時的に固定する。
【0022】そして、光軸調整治具30には、ラジエー
タコアアセンブリ8に取り付けたヘッドランプ9の光軸
調整ボルト50a、50bと対向する所定の位置に軸方
向へ伸縮自在なナットランナ31、32が配設されて、
これらナットランナ31、32は、コントロールユニッ
ト20の指令に応じて光軸調整ボルト50a、50bを
駆動し、ヘッドランプ9の光軸を調整する。
【0023】なお、光軸調整ボルト50aを回転させる
と、図3及び図4に示すように、ヘッドランプ9の光軸
Cは上下方向へ変位する一方、光軸調整ボルト50bを
回転させると、ヘッドランプ9の光軸Cは車幅方向{図
4(A)の左右方向}へ変位するよう構成される。ま
た、ヘッドランプ9は、上記調整可能な光軸調整ボルト
50a、50bに加えて、位置決めボルト51によって
支持される。
【0024】また、光軸調整治具30には、ラジエータ
コアアセンブリ8に取り付けたヘッドランプ9やサイド
コンビネーションランプ7等の電装品の通電検査及び通
電制御を行う通電検査装置21が設けられており、通電
検査装置21はラジエータコアアセンブリ8のサブハー
ネス5と接続され、コントロールユニット20によって
制御される。
【0025】さらに、光軸調整治具30側には、ラジエ
ータコアアセンブリ8の取り付け穴80R、80L、8
0Cの位置及びこれら取り付け穴間の距離を検出するラ
ジエータコア位置検出センサ23a〜23cが設けられ
る。
【0026】これらラジエータコア位置検出センサ23
a〜23aは、例えば、非接触式のレーザ測距手段など
で構成されて、光軸調整治具30に支持されたラジエー
タコアアセンブリ8の取り付け穴80R、80L、80
Cの取り付け面の位置及び各穴間の距離をレーザービー
ムの走査などにより検出し、各検出値はコントロールユ
ニット20へ送出される。
【0027】すなわち、図4に示すように、各センサ2
3a〜23cの位置は既知であり、また、ラジエータコ
アアセンブリ8の設計値も既知であるから、センサ23
a、23bが検出したラジエータコアアセンブリ8の上
面までの距離ZR1、ZL1と、センサ23cが検出し
たラジエータコアアセンブリ8の前面までの距離Y1、
センサ23a〜23cが検出した取り付け穴80R、8
0L、80Cの位置からコントロールユニット20は、
次の寸法(精度)を測定する。
【0028】取り付け穴80L、80R間の距離W0 取り付け穴80L、80C間の距離W1 取り付け穴80L及び80Rの図中下面(取り付け面)
と取り付け穴80C間の距離H1、H2 取り付け穴80Cの背面(取り付け面)と取り付け穴8
0L、80R間の距離D1、D2 以上各値から寸法公差等の誤差を含んだラジエータコア
アセンブリ8の取り付け位置の寸法(精度)を知ること
ができる。
【0029】次に、車体1側におけるラジエータコアア
センブリ8の取り付け位置を検出するボディ位置検出セ
ンサ22a〜22cは、例えば、ラジエータコアアセン
ブリ8組み付け工程より以前の図示しない艤装ラインに
設けられて、ラジエータコアアセンブリ8を締結するフ
ードリッジ11L、11Rの取り付け穴11a、11b
及びフロンとクロスメンバ2の取り付け穴2Aの位置及
びこれら取り付け穴間の距離を検出する。
【0030】これらボディ位置検出センサ22a〜22
cは、例えば、非接触式のレーザ測距手段などで構成さ
れて、光軸調整治具30に支持されたラジエータコアア
センブリ8を取り付ける車体1の取り付け穴11a、1
1b及びフロンとクロスメンバ2の取り付け穴2Aの取
り付け面の位置及び各穴間の距離を上記と同様に検出
し、各検出値をコントロールユニット20へ送出する。
【0031】すなわち、図5に示すように、各センサ2
2a〜22cの位置は既知であり、また、フードリッジ
11L、11Rの取り付け穴11a、11b及びフロン
とクロスメンバ2の取り付け穴2Aの設計値も既知であ
るから、センサ22a、22bが検出したフードリッジ
11R、11Lの上面までの距離ZR2、ZL2と、セ
ンサ23cが検出したフロンとクロスメンバ2の前面ま
での距離Y2、センサ23a〜23cが検出した取り付
け穴80R、80L、80Cの位置からコントロールユ
ニット20は、次の寸法を測定する。
【0032】取り付け穴11a、11b間の距離W0’ 取り付け穴11b、2A間の距離W1’ 取り付け穴11b及び11aの上面(取り付け面)と取
り付け穴2A間の距離H1’、H2’ 取り付け穴2Aの前面(取り付け面)と取り付け穴11
b、11a間の距離D1’、D2’ 以上各値から寸法公差等の誤差を含んだ車体1前部の取
り付け位置の寸法(精度)を知ることができる。
【0033】次に、光軸検出パネル40は、図6に示す
ように、Xn×Znに配列されたn×n個の受光素子か
ら構成され、各受光素子はコントロールユニット20に
接続された光軸検出コントローラ41によって制御され
る。
【0034】光軸検出コントローラ41は、ヘッドラン
プ9の光軸C(例えば、輝度の最も高い領域の中心)が
所定の光軸設定領域C0内にあれば、コントロールユニ
ット20へ調整完了信号を送出する一方、そうでない場
合には、後述するようにコントロールユニット20から
の指令に応じて光軸設定領域C0の位置を光軸補正領域
C1(光軸補正範囲)に変更する。すなわち、図6に示
すように、光軸検出パネル40上においてラジエータコ
アアッセンブリ8が設計値にある場合では、ヘッドラン
プ9の照射によって、受光素子(Xm、Zm)の位置が
光軸Cとなり、この光軸位置が基準値となり、さらに、
この光軸Cを含む所定の領域が光軸設定領域C0として
予め設定される。
【0035】一方、サブハーネス5に接続された通電検
査装置21は、コントロールユニット20からの指令に
応じて各電装品の通電検査を行って、各電装品の動作等
に異常がある場合には異常検知信号をコントロールユニ
ット20へ送出すると共に、ヘッドランプ9、9へ電力
を供給して後述するように光軸調整を行う。
【0036】ここで、以上のような光軸調整治具30と
通電検査装置21を用いて、ラジエータコアアッセンブ
リ8に組み付けられたヘッドランプ9の光軸調整と、電
装品の検査をラジエータコアアッセンブリのサブ組立ラ
インで行う方法について、図7のフローチャートを参照
しながら詳述する。
【0037】まず、ステップS1では、ヘッドランプ
9、9を光軸検出パネル40へ向けた所定の位置でラジ
エータコアアッセンブリ8を光軸調整治具30にセット
して、ステップS2ではサブハーネス5を通電検査装置
21に接続する。
【0038】次に、ステップS3では、通電検査装置2
1にラジエータコアアッセンブリ8の各電装品の通電検
査を指令して各電装品の通電検査を行い、ステップS4
では通電検査装置21から異常検知信号が送出されたか
否かを判定し、異常がある場合には、ステップS5、S
6へ進んで、不具合箇所の断定を行うと共に、補修を行
った後に再びステップS3へ戻る。この場合、ラジエー
タコアアッセンブリ8の各電装品を車体1側と接続する
以前にそれぞれ検査することで、異常が検知された場合
には、前記従来例のように車体1に搭載された後に検査
を行う場合に比して容易に不具合箇所の特定を容易に行
うことが可能となって、迅速に補修作業を行うことがで
きるのである。
【0039】一方、各電装品に異常がない場合にはステ
ップS7へ進んで、上記ラジエータコア位置検出センサ
23a〜23aによって、ラジエータコアアセンブリ8
の取り付け穴80R、80L、80Cの取り付け面の位
置及び各穴間の距離を検出して、上記したように寸法公
差等の誤差を含んだラジエータコアアセンブリ8の取り
付け位置の各寸法(精度)W0、W1、H1、H2、D
1、D2を測定する。
【0040】そして、ステップS8では、上記ボディ位
置検出センサ22a〜22cによって、寸法公差等の誤
差を含んだ車体1側の取り付け位置の寸法(精度)W
0’、W1’、H1’、H2’、D1’、D2’を測定
する。
【0041】次に、ステップS9では、ラジエータコア
アセンブリ8の精度と車体1側の精度から、図6に示す
ように、ラジエータコアアセンブリ8を車体1に組み付
けたと仮定した光軸C’と所定の光軸位置Cのずれ量Δ
X、ΔZを推定演算する。なお、光軸のずれ量ΔXは車
幅方向のずれ量を、ずれ量ΔZは鉛直方向のずれ量を示
す。
【0042】次に、ステップS10では、上記推定した
ずれ量ΔX、ΔZとラジエータコアアセンブリ8の精度
と車体1側の精度の差に応じて、光軸補正位置Chを中
心とする光軸補正領域C1を演算する。
【0043】ステップS11では、光軸調整治具30上
のラジエータコアアセンブリ8に組み付けられたヘッド
ランプ9の光軸C’が、光軸補正領域C1内の光軸補正
位置Chとなる光軸補正角度θx、θzを演算する。な
お、光軸補正角度θxは車幅方向(水平方向)への補正
角度で、光軸補正角度θzは上下水平方向への補正角度
である。
【0044】ステップS12では、この光軸補正角度θ
x、θzから、光軸調整ボルト50a、50bの回転量
及び方向を演算すると共に、これら回転量及び方向に応
じてナットランナ31、32を駆動する。
【0045】ステップS13では、ヘッドランプ9を点
灯して、光軸検出パネル40上の光軸位置が光軸検出コ
ントローラ41によって演算される。
【0046】そして、ステップS14では、図6に示す
ように、補正後の光軸C’が光軸補正領域C1内にある
か否かを光軸検出コントローラ41からの調整完了信号
に基づいて判定し、光軸C’が光軸補正領域C1内にな
い場合には、ステップS7へ戻って、再度各精度の測定
を行った後にナットランナ31、32を駆動する一方、
光軸C’が光軸補正領域C1内にあれば、光軸補正処理
を終了する。
【0047】こうして、ラジエータコアアセンブリ8単
体で、取り付ける予定の車体1との精度に応じてヘッド
ランプ9、9の光軸が終了すると、ステップS15でサ
ブハーネス5を通電検査装置21から取り外した後、ス
テップS16でラジエータコアアッセンブリ8を光軸調
整治具30から取り外し、ラジエータコアアッセンブリ
8を図示しない艤装ラインへ搬送した後、上記ステップ
S8で測定した車体1に結合する。
【0048】いま、図8に示すように、ラジエータコア
アッセンブリ8の取り付け位置が所定の設計値にある一
方、車体1側のラジエータコアアッセンブリ8の取り付
け位置が、ロール軸CLまわりにαyの傾きを、取り付
け位置上面(フードリッジ11L、11R)車体前方へ
αxの傾きを生じている場合、このまま、ラジエータコ
アアッセンブリ8を車体1へ組み付けた場合、ヘッドラ
ンプ9、9のうちフードリッジ11L側のヘッドランプ
9(左側ヘッドランプ)の光軸位置は、図6に示した光
軸検出パネル40上でC’の位置となる。
【0049】一方、光軸調整治具30上で、所定の設計
値以内の取り付け位置を持つラジエータコアアッセンブ
リ8のヘッドランプ9の光軸は、図6の光軸設定領域C
0内の設計値である点Cとなる。
【0050】ここで、車載状態のヘッドランプ9の光軸
C’を所定の光軸位置Cに調整するには、図6におい
て、光軸調整治具30上で、所定の設計値以内の取り付
け位置を持つラジエータコアアッセンブリ8のヘッドラ
ンプ9の光軸を、上記光軸補正量域C1内の光軸補正位
置Chに一致するよう、光軸補正位置Chを中心とする
光軸補正領域C1内に調整すれば、車載状態のヘッドラ
ンプ9の光軸は所定の光軸設定領域C0内の光軸Cに一
致する。
【0051】したがって、光軸調整治具30上のラジエ
ータコアアッセンブリ8の光軸補正位置Chは、上記ス
テップS10より、ずれ量ΔX、ΔZを反転させた−Δ
X、−ΔZとなり、この光軸補正位置Ch及び光軸調整
治具30と光軸検出パネル40の位置関係に基づいて、
ヘッドランプ9の光軸を調整する車体上下方向の角度θ
zと、車幅方向の角度θxをそれぞれ演算する。
【0052】そして、ヘッドランプ9の光軸調整量が角
度θz、角度θxとなるような、光軸調整ボルト50
a、50bの回転量及び方向を求めて、ナットランナ3
1、32を駆動することにより、サブ組立ラインにおい
て光軸調整を行うことができるのである。
【0053】そして、このサブ組立ラインにおける光軸
調整工程において、上記したようにラジエータコアアッ
センブリ8側の各電装品の通電検査を行っておくことに
より、前記従来例のように車載後にラジエータコアアッ
センブリ8側の通電検査を行う場合に比して、不具合箇
所の特定を容易かつ迅速に行うことが可能となって、生
産性を大幅に向上させることができるのである。
【0054】こうして、光軸調整工程及び電装品の通電
検査をラジエータコアアッセンブリ8を組み立てるサブ
組立ラインにおいて自動的に行うと共に、サブ組立ライ
ン上の光軸調整装置に支持されたラジエータコアアッセ
ンブリ8の精度と、艤装ライン上の車体1のうち、現在
光軸調整装置上のラジエータコアアッセンブリ8が組み
付けられる予定の車体1の精度の差の推定値に基づい
て、ヘッドランプ9の光軸調整を予め行うことにより、
前記従来例のように狭い作業スペースで調整作業を行う
必要がなくなって光軸調整作業の効率を向上させること
ができ、また、光軸調整作業の自動化を容易に行うこと
が可能となって、前記従来例のように、作業者によるば
らつきを解消して品質を向上させることができ、さら
に、サブ組立ラインにおける光軸調整工程において、ラ
ジエータコアアッセンブリ8側の各電装品の通電検査を
行っておくことにより、前記従来例のように車載後に通
電検査を行う場合に比して、不具合箇所の特定を容易か
つ迅速に行うことが可能となって、生産性を大幅に向上
させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光軸調整装置の概略
図。
【図2】車体前部とラジエータコアアッセンブリの関係
を示す斜視図である。
【図3】光軸調整治具の側面図。
【図4】ラジエータコアアッセンブリとラジエータコア
位置検出センサの関係を示し、(A)は正面図、(B)
は側面図。
【図5】車体前部とボディ位置検出センサの関係を示
し、(A)は正面図、(B)は側面図。
【図6】光軸検出パネルと光軸の関係を示す概念図。
【図7】光軸調整工程のフローチャート。
【図8】車体前部側に誤差がある場合の一例を示し、
(A)は正面図、(B)は側面図。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントクロスメンバ 2A 取り付け穴 3 フロントフェンダ 5 サブハーネス 6 ホーン 7 サイドコンビネーションランプ 8 ラジエータコアアッセンブリ 9 ヘッドランプ 10 エンジンコンパートメント 11L、11R フードリッジ 11a、11b 取り付け穴 20 コントロールユニット 21 通電検査装置 22a〜22c ボディ位置検出センサ 23a〜23a ラジエータコア位置検出センサ 30 光軸調整治具 31、32 ナットランナ 40 光軸検出パネル 41 光軸検出コントローラ 50a、50b 光軸調整ボルト 51 位置決めボルト 80R、80L、80C 取り付け穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/08 B62D 41/00 - 67/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータコアアッセンブリを組み立て
    るとともに、このラジエータコアアッセンブリへ前照灯
    を組み付けるサブ組立工程と、前記サブ組立ラインにお
    いて予め組み立てられたラジエータコアアッセンブリを
    車体前部に組み付けるメイン組立工程とを含んで、前記
    前照灯の光軸を調整する車両の光軸調整方法において、
    前記サブ組立工程は、ラジエータコアアッセンブリへ前
    照灯を組み付けた後に、ラジエータコアアッセンブリの
    取り付け位置の精度を測定する第1の測定工程と、この
    ラジエータコアアッセンブリが組み付けられるメイン組
    立工程上の車体側の取り付け位置の精度を測定する第2
    の測定工程と、前記第1及び第2測定工程で測定したラ
    ジエータコアアッセンブリと車体の精度の差に基づい
    て、前照灯の光軸調整量を推定する調整量推定工程と、
    この光軸調整量に基づいてラジエータコアアッセンブリ
    へ組み付けられた前照灯の光軸を補正する光軸補正工程
    とを含むことを特徴とする車両の光軸調整方法。
  2. 【請求項2】 前記調整量推定工程は光軸調整量に応じ
    た光軸補正範囲を設定する工程を含み、前記光軸補正工
    程は、前照灯の光軸調整手段を前記光軸調整量に基づい
    て駆動する工程と、前照灯を点灯させて光軸を検出する
    工程と、この光軸の位置が前記光軸補正範囲にあるか否
    かを判定する工程とを含むことを特徴とする請求項1に
    記載の車両の光軸調整方法。
  3. 【請求項3】 前記サブ組立工程は、ラジエータコアア
    ッセンブリへ前照灯及び電装品を組み付けた後、これら
    前照灯及び電装品の動作を検査する検査工程を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の車両の光軸調整方法。
JP04088097A 1997-02-25 1997-02-25 車両の光軸調整方法 Expired - Fee Related JP3428344B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04088097A JP3428344B2 (ja) 1997-02-25 1997-02-25 車両の光軸調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04088097A JP3428344B2 (ja) 1997-02-25 1997-02-25 車両の光軸調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10239215A JPH10239215A (ja) 1998-09-11
JP3428344B2 true JP3428344B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=12592833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04088097A Expired - Fee Related JP3428344B2 (ja) 1997-02-25 1997-02-25 車両の光軸調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3428344B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5141111B2 (ja) * 2007-06-28 2013-02-13 スズキ株式会社 車両用ホーンのハーネス防護構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10239215A (ja) 1998-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7913370B2 (en) Method and apparatus for assembling exterior automotive vehicle body components onto an automotive vehicle body
US7143494B2 (en) Method and apparatus for assembling exterior automotive vehicle body components onto an automotive vehicle body
US6691392B2 (en) Method and apparatus for assembling exterior automotive vehicle body components onto an automotive vehicle body
US7152295B2 (en) Fastening arrangement for a center console module of a motor vehicle
JPH11192886A (ja) 車両のピッチ角演算装置
JPH0228071A (ja) 自動車車体の組立て方法
JP3428344B2 (ja) 車両の光軸調整方法
CN111168298A (zh) 侧围外板总成焊接的前置装置
JP2003095011A (ja) 自動車のフロントエンドモジュール製造方法およびフロントエンドモジュール組付方法
CN110789638B (zh) 一种基于塑料翼子板的轿车尺寸精度控制装配方法
KR100297841B1 (ko) 자동차몸체를제조하기위한공정
JP3214352B2 (ja) 車体前部の組み立て方法
KR100482601B1 (ko) 프레임리스 도어 글라스 조정장치
US20210213688A1 (en) Method for the ultrasonic welding of two plastic components, and plastic component produced thereby
JP2019516978A (ja) 車両の姿勢の方向を検出する方法および該方法の使用
JP3049957B2 (ja) 自動車のドアガラス組付方法
CA2447504C (en) Method and apparatus for assembling exterior automotive vehicle body components onto an automotive vehicle body
JPS63265786A (ja) 自動車の製造方法
JPS6146779A (ja) エンジンコンパ−トメントの組立方法
JP2003327178A (ja) 車体前部組付け方法および組付け治具
JPH05147457A (ja) インストルメントパネルの取付方法
JP3087564B2 (ja) 車両用ドアガラスの組立方法及び調整装置
CA2507311C (en) Method and apparatus for assembling exterior automotive vehicle body components onto an automotive vehicle body frame
CN113815749B (zh) 一种汽车车头总成的安装方法
CN218558969U (zh) 前端安装支架、前端模块总成和车辆

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees