JP3427985B2 - 浮沈式消波装置 - Google Patents

浮沈式消波装置

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、浮沈式消波装置に関
し、特に効率的に波を消すことのできる浮沈式消波装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、種々のマリンスポーツが行われる
ようになり、その競技会も各地の湖、或いは海岸で催さ
れるようになった。かかるマリンスポーツの中には、極
端に波を嫌うスポーツがあり、また安全性、或いは競技
会における条件を均一なものとする目的から、湖、或い
は海岸に波を消す消波装置を設置し、その内側で競技を
行うことがなされている。 【0003】また、このような消波装置は、その不使用
時においては湖、或いは海岸の景観を損なわないように
するため、水中に沈下させて保管される場合が多いこと
から、浮沈式の消波装置に構成されている場合がある。 【0004】かかる浮沈式消波装置として、従来より存
在するものとしては、例えば図5或いは図7に示した構
造の浮沈式消波装置がある。 【0005】ここで、図5に示した浮沈式消波装置10
1は、長尺な一本のゴム製浮力体102の下端に、重り
103を垂下させたスカート104を設置した構造のも
ので、該装置101を海底に設けたアンカー105とチ
ェーン106によって接続することにより、図6に示し
たように波の入射方向に対して直角に対向させた状態で
水面上の所定の位置に係留するものである。 【0006】また、図7に示した浮沈式消波装置107
は、上記装置101とは異なり、2本の長尺なゴム製浮
力体108,109を平行に並べ、その間にネット又は
孔明きシート110を設置した構造のもので、該浮沈式
消波装置107も上記と同様に、図8に示したように海
底に設けたアンカー111とチェーン112によって接
続することにより、波の入射方向に対して直角に対向さ
せた状態で水面上の所定の位置に係留される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先ず上
述した図5に示した構造の浮沈式消波装置101にあっ
ては、比較的低い波に対しては消波の効果が現れるもの
の、高い波は該消波装置101の浮力体102を乗り越
えてしまい、その背後に波を伝えてしまうため消波の効
果が少ないという課題を有していた。 【0008】また、図7に示した構造の浮沈式消波装置
107は、2本の浮力体108,109が平行に並べら
れ、かつその間にネット又は孔明きシート110が設置
されたものであるため、波が一本目の浮力体108を乗
り越えたとしても、該波はその背後に存在するネット又
は孔明きシート110、及び浮力体109により消波さ
れるため、その消波効果は上記図5に示した装置101
よりは大きなものとなるが、該装置107を浮沈させる
場合には、上記2本の浮力体108,109内の空気を
吸排気する必要があり、その配管系統が複雑なものとな
るという課題を有していた。 【0009】本発明、上述した従来の浮沈式消波装置が
有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、
消波効果が上述した従来装置より顕著であるにもかかわ
らず、その浮沈のための配管系統が単純に構成できる浮
沈式消波装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、気体の吸排気によりその体積を増減できる
筒状浮力体を、ジグザグ状に配置し、該ジグザグ状に配
置された筒状浮力体の間に、ネット又は孔明きシートを
展着した浮沈式消波装置とした。 【0011】 【作用】上記した本発明にかかる浮沈式消波装置によれ
ば、気体の吸排気によりその体積を増減できる筒状浮力
体をジグザグ状に配置したため、2本の浮力体を平行に
並べて構成した上記図7に示した浮沈式消波装置107
と同様に、その消波の幅を広げることが出来ると共に、
消波を効率的に行い得る装置となる。 【0012】すなわち、図1に示したように、本発明の
浮沈式消波装置1は、その浮力体2がジグザグ状に配置
されているため、一本の浮力体で構成したとしても、そ
の装置の幅Wはジグザグ状に曲げられた分だけ広いもの
となり、また、波の入射方向に対して該装置1を直角に
対向させた状態で水面上の所定の位置に係留させても、
ジグザグ状に配置された浮力体2には、波が斜めから入
射することとなり、浮力体2が一気に波によって押し上
げられることがなく、波に追従しにくい構造となるた
め、その背後に波を伝えにくい装置となる。 【0013】また、ジグザグ状に配置された浮力体2に
波が衝突すると、その頂角部Aにおいては衝突した波は
左右に分波し、また、途中の傾斜部Bに衝突した波はそ
の方向を変えられる等を作用を該浮力体2から受け、従
来の図5或いは図7に示した浮沈式消波装置101,1
07のように、浮力体102,108が波の全エネルギ
ーを一気に受け止めるのとは異なり、波は浮力体2に沿
って徐々にそのエネルギーを吸収されることとなり、ま
た、方向を変えられた波同士の衝突によるエネルギーの
消耗も発生することから、大きな波をも効率的に消すこ
との出来る装置となる。 【0014】さらに、該装置の浮沈のための配管系統
は、上記したように本発明にかかる浮沈式消波装置は、
一本の連通した浮力体で構成することが可能であるた
め、単純な配管系統とすることが出来る装置となる。 【0015】 【実施例】以下、本発明にかかる浮沈式消波装置の一実
施例を示し、本発明を詳細に説明する。 【0016】ここで、図2は本発明にかかる浮沈式消波
装置の一実施例を示した平面図、図3は図2のX−X線
に沿う部分の拡大断面図である。また、図4は図2のa
部を拡大して示した断面図である。 【0017】図中10はゴム製の長尺な円筒状浮力体で
あって、該浮力体10は、吸排気口11から内部の気体
を吸排気することにより、その体積が増減でき、装置全
体を水面上に浮上させたり、或いは水中に沈下させたり
することが可能なように構成されている。 【0018】また、上記浮力体10は、図4に示したよ
うに鋼鉄製のフロート12に貫通して挿入されたくの字
形状の管体13に、その端部が連通した状態で接続さ
れ、図2に示したように全体として交互に右へ左へと折
り曲げられたジグザグ状に配置されている。 【0019】また、図中14は、上記ジグザグ状に配置
された浮力体10の間に展着された合成樹脂製のネット
又は孔明きシートであって、該ネット又は孔明きシート
14の一方の開放端部は、その自重による垂れ下がりを
防止するため、上記フロート12に固定された補助浮力
体15に展着されている。 【0020】上記のように構成された本発明にかかる浮
沈式消波装置は、図2に示した平面図、及び図3に示し
た側面図に現れているように、海底に設置されたアンカ
ー16とチェーン17により接続されることにより、波
の入射方向に対して上記補助浮力体15が直角に対向す
る状態で水面上の所定の位置に係留され、波を消すため
に使用される。 【0021】ここで、上記装置の概略的な寸法を記載す
ると、浮力体10は外径600mm、補助浮力体15は
外径200mm程度のもので、上記浮力体10をジグザ
グ状に配置することにより、装置の幅Wは2m、また長
さLは25m程度程度に構成されている。 【0022】以上、本発明の一実施例に付き説明した
が、本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて、各種の変形及び変更が
可能である。 【0023】例えば、上記実施例においては、浮力体1
0の間に展着されたネット又は孔明きシート14の一方
の開放端部に、その自重による垂れ下がりを防止するた
めの補助浮力体15を装着したものにつき説明したが、
該補助浮力体15は、ネット又は孔明きシート14が浮
力体10の間に十分に張られて展着されていることか
ら、垂れ下がる憂いがなく細波を消す効果が十分に現れ
ているような場合には、装着する必要がなく、また逆
に、垂れ下がりが顕著であり、波に追従して容易に上下
するようであれば、上記実施例のように波の入射方向の
開放端部のみならず、他方のネット又は孔明きシート1
4の開放端部にも補助浮力体15を装着し、該ネット又
は孔明きシート14を十分に張った状態で展着する構造
としても良い。 【0024】また、上記実施例において示した各部の概
略的な寸法は、その一例を示したにすぎず、消波したい
波の大きさ、或いは消波したい範囲等を勘案して、その
各部の寸法は増減できるものである。 【0025】 【発明の効果】以上、説明した本発明にかかる浮沈式消
波装置は、消波の主体となる筒状浮力体がジグザグ状に
配置されていることに最大の特徴を有するものであり、
これによって、その消波の幅を広げることが出来ると共
に、消波を効率的に行い得る装置となり、また浮沈のた
めの配管系統も単純に構成できる装置となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる浮沈式消波装置の概略を示した
平面図である。 【図2】本発明にかかる浮沈式消波装置の一実施例を示
した平面図である。 【図3】図2のX−X線に沿う部分の拡大断面図であ
る。 【図4】図2のa部を拡大して示した断面図である。 【図5】従来の浮沈式消波装置の側面図である。 【図6】図5に示した従来の浮沈式消波装置の平面図で
ある。 【図7】従来の浮沈式消波装置の他の例の側面図であ
る。 【図8】図7に示した従来の浮沈式消波装置の平面図で
ある。 【符号の説明】 10 筒状浮力体 11 吸排気口 12 フロート 13 くの字形状の管体 14 ネット又は孔明きシート 15 補助浮力体 16 アンカー 17 チェーン W 装置の幅 L 装置の長さ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 気体の吸排気によりその体積を増減でき
    る筒状浮力体を、ジグザグ状に配置し、該ジグザグ状に
    配置された筒状浮力体の間に、ネット又は孔明きシート
    を展着したことを特徴とする、浮沈式消波装置。
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