JP3427821B2 - 固体撮像装置および画像読取装置 - Google Patents

固体撮像装置および画像読取装置

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JP3427821B2
JP3427821B2 JP2000245487A JP2000245487A JP3427821B2 JP 3427821 B2 JP3427821 B2 JP 3427821B2 JP 2000245487 A JP2000245487 A JP 2000245487A JP 2000245487 A JP2000245487 A JP 2000245487A JP 3427821 B2 JP3427821 B2 JP 3427821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
びこれを備えた画像読取装置に関し、特に点順次方式の
固体撮像装置およびこれを用いてカラー画像を読み取る
複写機やスキャナー等の画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置において、カラー原
稿を読み取る固体撮像装置としては、CCD型あるいは
MOS型のセンサ(光電変換素子)が直線状に多数配列
されてなる感光画素列上に、色フィルタをオンチップに
て形成するか、もしくは貼り合わせた構造のものが多く
用いられている。特に現在は、R(赤),G(緑),B
(青)の3色の感光画素列を線順次に並べ、1色当たり
感光画素列の両側に2本の電荷転送部を配置して並列駆
動で高速性を確保する構成の3ライン型CCDリニアセ
ンサが主流になっている。この3ライン型CCDリニア
センサの構成の概略を図12に示す。
【0003】図12において、R,G,Bの3本の感光
画素列101,102,103が並列に配置され、各感
光画素列101,102,103の両側には電荷転送部
(以下、転送レジスタと称する)104o,104e,
105o,105e,106o,106eが配置されて
いる。また、Rの感光画素列101と転送レジスタ10
4o,104eの間にはシフトゲート107o,107
eが、Gの感光画素列102と転送レジスタ105o,
105oの間にはシフトゲート108o,108eが、
Bの感光画素列103と転送レジスタ106o,106
oの間にはシフトゲート109o,109eがそれぞれ
設けられている。
【0004】シフトゲート107o,107eの各ゲー
ト電極には、シフトパルス発生回路110からシフトパ
ルスSHが印加され、これによりシフトゲート107o
はRの感光画素列101内の奇数(odd)番目の画素
(以下、単に奇数画素と称する)の信号電荷を転送レジ
スタ104oにシフトし、シフトゲート107eは偶数
(even)番目の画素(以下、単に偶数画素と称す
る)の信号電荷を転送レジスタ104eにシフトする。
同様にして、シフトゲート108o,108eはGの感
光画素列102の奇数画素,偶数画素の各信号電荷を転
送レジスタ105o,105eに、シフトゲート109
o,109eはBの感光画素列103の奇数画素,偶数
画素の各信号電荷を転送レジスタ106o,106eに
それぞれシフトする。
【0005】転送レジスタ104o,104e,105
o,105e,106o,106eは、感光画素列10
1,102,103の画素数と同じレジスタ段数の構成
となっており、各段ごとに例えば2層構造の転送電極を
有し、これら転送電極に対して水平転送パルス発生回路
111から2相の水平転送パルスφ1,φ2が印加され
ることにより、奇数画素の信号電荷と偶数画素の信号電
荷を並行して水平転送する。転送レジスタ104o,1
04e,105o,105e,106o,106eの各
々の転送先側の端部には、例えばフローティング・ディ
フュージョン・アンプ構成の電荷電圧変換部112o,
112e,113o,113e,114o,114eが
設けられている。
【0006】電荷電圧変換部112o,112e,11
3o,113e,114o,114eは、転送レジスタ
104o,104e,105o,105e,106o,
106eによって順次転送されてくる信号電荷を信号電
圧に変換する。電荷電圧変換部112o,112eの各
出力電圧は、出力アンプ115o,115eを介してマ
ルチプレクサ118に供給される。同様に、電荷電圧変
換部113o,113eの各出力電圧は出力アンプ11
6o,116eを介してマルチプレクサ119に、電荷
電圧変換部114o,114eの各出力電圧は出力アン
プ117o,117eを介してマルチプレクサ120に
それぞれ供給される。
【0007】マルチプレクサ118,119,120
は、出力アンプ115o,115e,116o,116
e,117o,117eを介してパラレルに供給される
奇数画素信号列および偶数画素信号列をシリアル変換
し、奇数画素信号および偶数画素信号が交互に連なる
R,G,B3色のアナログ画像信号として出力する。こ
のR,G,Bのアナログ画像信号は、A/D変換器12
1,122,123でデジタル画像信号に変換されて画
像処理部124に供給される。画像処理部124では、
R,G,Bの3色間の色補正処理などの各種の信号処理
が行われる。
【0008】しかしながら、上述した3ライン型CCD
リニアセンサの場合には、R,G,Bの感光画素列10
1,102,103が副走査方向において所定の間隔を
もって並置されていることに起因して、以下のような問
題がある。すなわち、 副走査方向の感光画素列101,102,103間の
ギャップに起因するカラーレジストレーションのずれ
を、メモリを用いた遅延回路によって補正する電気回路
が不可欠であるため、メモリコスト分だけコストが余分
にかかる。 複写機やフラットベット型スキャナでは、副走査方向
に機械的な走査を行う都合上振動等の外的要因が加わる
ため、色ずれ等の画質欠陥が生じやすい。 縮倍コピーで1%刻みの変化を走査速度で変えると
き、感光画素列101,102,103間のギャップ補
正量が見かけ上整数にならないポイントが多く、小数分
の2点間補間が必須となるが、このとき補間をかける色
がローパス効果でぼけるため、3色間のMTF(Modulat
ion Transfer Function;光学的伝達関数)に差が生じ、
やはり色ずれ等の画質劣化を引き起こす。
【0009】そこで着目されているのが、R,G,Bの
各画素を主走査方向に繰り返して配列した構成の点順次
型CCDリニアセンサである。この点順次型CCDリニ
アセンサの構成の概略を図13に示す。図13におい
て、例えば図の左側からB,G,Rの順で各画素201
B,201G,201Rが点順次に繰り返し配列される
ことによって1本の感光画素列202が形成されてい
る。この感光画素列202において、点順次に配列され
たB,G,Rの3画素201B,201G,201Rが
1ピクセルを構成している。感光画素列202の図の下
側には1本の転送レジスタ203が、図の上側には2本
の転送レジスタ204,205がそれぞれ配置されてい
る。
【0010】図14に、感光画素列202における1ピ
クセル分の拡大図を示す。図13から特に明らかなよう
に、感光画素列202と転送レジスタ203の間には、
Bの画素201Bの信号電荷を転送レジスタ203に読
み出すためのシフトゲート206が設けられている。感
光画素列202と転送レジスタ204の間には、G,R
の各画素201G,201Rの信号電荷を転送レジスタ
204に読み出すためのシフトゲート207,208が
設けられている。さらに、転送レジスタ204と転送レ
ジスタ205の間には、一旦転送レジスタ204に読み
出されたG,Rの各信号電荷のうち、Rの信号電荷を転
送レジスタ205にシフトするためのシフトゲート20
9が設けられている。
【0011】シフトゲート206〜209には、シフト
パルス発生回路210からシフトパルスSHが印加され
る。転送レジスタ203,204,205は、1ピクセ
ルにつき2段のレジスタ段数の構成となっており、各段
ごとに例えば2層構造の転送電極を有し、これら転送電
極に対して水平転送パルス発生回路211から2相の水
平転送パルスφ1,φ2が印加されることにより、B,
G,Rの各信号電荷を並行して水平転送する。転送レジ
スタ203,204,205の各々の転送先側の端部に
は、例えばフローティング・ディフュージョン・アンプ
構成の電荷電圧変換部212,213,214が設けら
れている。
【0012】電荷電圧変換部212,213,214
は、転送レジスタ203,204,205によって順次
転送されてくるB,G,Rの信号電荷を信号電圧に変換
する。電荷電圧変換部212,213,214から出力
されるB,G,Rのアナログ画像信号は、出力アンプ2
15,216,217を経た後A/D変換器218,2
19,220でデジタル画像信号に変換されて画像処理
部221に供給される。画像処理部221では、R,
G,Bの3色間の色補正処理などの各種の信号処理が行
われる。
【0013】上述した点順次型CCDリニアセンサは、
感光画素列が1本のため、先述した3ライン型CCDリ
ニアセンサの場合のような問題は発生しない。しかしそ
の一方で、高速読取りが難しいという3ライン型CCD
リニアセンサにはない点順次特有の問題が発生する。こ
れは、以下の理由に起因する。すなわち、 1色の画素サイズが単純に3ライン型の約1/3とな
り、画素の信号出力が減るため、ダイナミックレンジを
確保するためには読取り周期を長くせざるを得ない。 レイアウト上、3ライン型のように各色2本ずつ計6
本の転送レジスタを感光画素列の両側に配置することが
困難なため、1色当たり2並列出力でビデオレートを上
げることができない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、3ライン
型CCDリニアセンサおよび点順次型CCDリニアセン
サの各構造を併用したいわゆる3ライン‐点順次切り換
え方式のCCDリニアセンサが提案されている(特開平
7−46371号公報参照)。しかしながら、この方式
は、実際は、GとRの組合せのみが点順次の感光画素列
からなり、Bについてはこの点順次の感光画素列とはギ
ャップをもって配置された感光画素列からなる実質的に
2ライン型CCDリニアセンサであることから、感光画
素列間のギャップに起因する3ライン型CCDリニアセ
ンサが持つ問題点〜を回避できるものではなく、ま
た転送レジスタは1色1本の構造しかとれないため、点
順次型CCDリニアセンサが持つ問題点についても回
避できるものではない。
【0015】ところで、近年、複写機、スキャナー、プ
リンタ等のOA機器のカラー化が進む一方で、白黒もそ
の廉価さからニーズが盛んであり、カラー/白黒兼用機
という要望がある。つまり、白黒原稿については従来の
アナログ複写機のように高速で読取り、カラー原稿につ
いては読取速度は遅くとも画質重視で読み取るというも
のである。この場合、読取りセンサとしては当然カラー
用でなくてはならず、高画質なフルカラー読取りを行う
際の制約が、高速読取りを行う場合の問題となる。すな
わち、カラー用のCCDリニアセンサを使用して白黒画
像を読み取る場合にも、カラー画像を読み取る速度と同
じ速度でしか読み取れないため、白黒専用機並みの高速
読取りが実現できないことになる。
【0016】そこで、本発明は、画質、コストの面で優
れた点順次方式の利点を損なわず、ビデオレートを向上
させ、白黒読取り時の高速性とカラー読取り時の高画質
の両立を可能とした固体撮像装置およびこれを備えた画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、直線状に配置され、光学像を受光して信号電荷を
生成する光電変換素子と、隣接する所定複数の前記光電
変換素子を組として各組ごとに1つの光電変換素子で生
成された信号電荷を並列に読み込むとともに、読み込ん
だ信号電荷を水平転送する第1の転送レジスタと、この
第1の転送レジスタが有する段数の1/nの段数を有す
るn本(n≧2)の転送レジスタであって、各転送レジ
スタはn組おきに各組から少なくとも1つの光電変換素
子で生成された信号電荷を並列に読み込むとともに、読
み込んだ信号電荷を水平転送する第2の転送レジスタと
を備え、第1および第2の転送レジスタにより信号電荷
の読み出しを行う構成となっている。 上記構成の固体撮
像装置において、第2の転送レジスタでは、n本の転送
レジスタが有する段数が、第1の転送レジスタが有する
段数の1/nに設定されていることから、第2の転送レ
ジスタでの信号電荷の転送速度が第1の転送レジスタで
の信号電荷の転送速度のn倍になる。これにより、第2
の転送レジスタを用いることによって画像の高速読み取
りを実現できる。
【0018】本発明による他の固体撮像装置は、複数色
を一組として複数の組を隣接して配置した色フィルタ
と、この色フィルタの各色に各々対応するように直線状
に配置され、色フィルタの各色を通過した光学像をそれ
ぞれ受光して信号電荷を生成する光電変換素子と、複数
の転送レジスタであって、各転送レジスタが色フィルタ
の各組ごとに光電変換素子で生成された信号電荷を並列
に読み込むとともに、読み込んだ信号電荷を水平転送す
る第1の転送レジスタと、n個(n≧2)の転送レジス
タであって、各転送レジスタが色フィルタのn組ごとに
光電変換素子で生成された信号電荷を並列に読み込むと
ともに、読み込んだ信号電荷を水平転送する第2の転送
レジスタとを備え、各組の色フィルタのうち特定の1色
に対応する光電変換素子で生成された信号電荷を、n組
を周期とする組の信号電荷ごとにn系統に分けて第2の
転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませるとともに、
読み込ませた信号電荷を水平転送させて並列に読み出
し、特定の1色以外の色については各色ごとに色フィル
タの各組から当該色に対応する光電変換素子で生成され
た信号電荷を第1の転送レジスタにそれぞれ並列に読み
込ませるとともに、読み込ませた信号電荷をそれぞれ水
平転送させて各色の信号電荷を並列に読み出す構成とな
っている。 上記構成の他の固体撮像装置において、各組
の色フィルタのうち特定の1色に対応する光電変換素子
で生成された信号電荷を、n組を周期とする組の信号電
荷ごとにn系統に分けて第2の転送レジスタにそれぞれ
並列に読み込ませ、第2の転送レジスタによって水平転
送させて並列に読み出す。また、特定の1色以外の色に
ついては各色毎に色フィルタの各組から当該色に対応す
る光電変換素子で生成された信号電荷を第1の転送レジ
スタにそれぞれ並列に読み込ませ、第1の転送レジスタ
によってそれぞれ水平転送させて各色の信号電荷を並列
に読み出す。
【0019】本発明によるさらに他の固体撮像装置は、
複数色を一組として複数の組を隣接して配置した色フィ
ルタと、この色フィルタの各色に各々対応するように直
線状に配置され、色フィルタの各色を通過した光学像を
それぞれ受光して信号電荷を生成する光電変換素子と、
複数の転送レジスタであって、各転送レジスタが色フィ
ルタの各組ごとに光電変換素子で生成された信号電荷を
並列に読み込むとともに、読み込んだ信号電荷を水平転
送する第1の転送レジスタと、n個(n≧2)の転送レ
ジスタであって、各転送レジスタが色フィルタのn組ご
とに光電変換素子で生成された信号電荷を並列に読み込
むとともに、読み込んだ信号電荷を水平転送する第2の
転送レジスタとを備え、特定の1色に対応する光電変換
素子で生成された信号電荷を、n組を周期とする組の信
号電荷ごとにn系統に分けて第2の転送レジスタにそれ
ぞれ並列に読み込ませるとともに、特定の1色以外の色
については各色ごとに色フィルタの各組から当該色に対
応する光電変換素子で生成された信号電荷を第1の転送
レジスタにそれぞれ並列に読み込ませ、読み込ませた信
号電荷をそれぞれ水平転送させて各色の信号電荷を並列
に読み出すカラーモード読み出しと、各組の色フィルタ
のうち少なくとも2色に対応する光電変換素子で生成さ
れた信号電荷を合成し、n組を周期とする組の信号電荷
ごとにn系統に分けて第2の転送レジスタにそれぞれ並
列に読み込ませるとともに、読み込ませた信号電荷を水
平転送させて並列に読み出す白黒モード読み出しとを行
う構成となっている。 上記構成のさらに他の固体撮像装
置において、カラーモード読み出しでは、白黒モード読
み出し時に用いる第2の転送レジスタを利用する。すな
わち、特定の1色に対応する光電変換素子で生成された
信号電荷を、n組を周期とする組の信号電荷ごとにn系
統に分けて第2の転送レジスタにそれぞれ並列に読み込
ませるとともに、特定の1色以外の色については各色ご
とに色フィルタの各組から当該色に対応する光電変換素
子で生成された信号電荷を第1の転送レジスタにそれぞ
れ並列に読み込ませる。そして、読み込ませた特定の1
色に対応する信号電荷を第1の転送レジスタによって、
また読み込ませた特定の1色以外の色に対応する信号電
荷を第2の転送レジスタによってそれぞれ水平転送させ
各色の信号電荷を 並列に読み出す。一方、白黒モード読
み出しでは、各組の色フィルタのうち少なくとも2色に
対応する光電変換素子で生成された信号電荷を合成し、
n組を周期とする組の信号電荷ごとにn系統に分けて第
2の転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませ、水平転
送させて並列に読み出す。
【0020】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。 図1は、本発明の
一実施形態を示す概略構成図である。図1において、フ
ォトダイオード等の光電変換素子からなる画素11B,
11G,11Rが点順次に繰り返し配列されることによ
って1本の感光画素列12が形成されている。この感光
画素列12の各画素11B,11G,11R上には、光
学像を色成分において選択的に通過させ、複数色(本例
では、B,G,Rの3色)を一組とする色フィルタ(図
示せず)が配されている。
【0021】この感光画素列12において、点順次に配
列されたB,G,R3色分の画素11B,11G,11
Rが1ピクセルを構成しており、図面には説明を簡単に
するために、一例として、8ピクセル分の構成を示して
いる。感光画素列12の副走査方向(図の上下方向)の
両側には、CCDからなる転送レジスタが2本ずつ配置
されている。すなわち、感光画素列12の図の下側に
は、B用として2系統の転送レジスタ13,14が、図
の上側にはG,R用として2本の転送レジスタ15,1
6が配置されている。
【0022】図2に、感光画素列12における1ピクセ
ル分の拡大図を示す。図2から特に明らかなように、感
光画素列12と転送レジスタ13の間には、1ピクセル
内において画素単位で独立した3系統のシフトゲート1
7B,17G,17Rが設けられており、これらシフト
ゲート17B,17G,17Rはピクセル間で各色ごと
に共通に構成されている。また、転送レジスタ13,1
4側への信号電荷の読出しに関しては、後述するよう
に、奇数番目のピクセル(以下、単に奇数ピクセルと称
する)と偶数番目のピクセル(以下、単に偶数ピクセル
と称する)を交互に読み出すことから、奇数系統/偶数
系統ごとに共通になっている。すなわち、各色ごとに奇
数系統のシフトゲート17Bo,17Go,17Roと
偶数系統のシフトゲート17Be,17Ge,17Re
の2系統の構成となっている。
【0023】感光画素列12と転送レジスタ15の間に
も、1ピクセル内において画素単位で独立した3系統の
シフトゲート18B,18G,18Rが、ピクセル間で
各色ごとに共通に設けられており、これらシフトゲート
18B,18G,18Rはピクセル間で各色ごとに共通
に構成されている。ただし、シフトゲート18Bについ
ては、後述するように、Bの画素11Bの信号電荷を転
送レジスタ13,14側にのみ読み出すことになるの
で、省略しても構わない。また、転送レジスタ13,1
4間およびシフトゲート15,16間に、シフトゲート
19およびシフトゲート20が設けられている。
【0024】シフトゲート17B,17G,17Rおよ
びシフトゲート18G,18Rの各ゲート電極には、シ
フトパルス発生回路21から各系統(各色)ごとに適宜
シフトパルスが印加される。具体的には、シフトゲート
17Bについては、奇数系統のシフトゲート17Boと
偶数系統のシフトゲート17Beに分かれていることか
ら、2系統のシフトパルスSHBo,SHBeが印加さ
れる。ただし、シフトゲート18Bについては、Bの画
素11Bの信号電荷をG,の転送レジスタ15,16
側に読み出すことはないので、シフトパルスSHBo,
SHBeは印加されない。
【0025】また、G,Rの画素11B,11Rの各信
号電荷については、カラーモードと白黒(モノクロ)モ
ードで読み出し方が違うので、シフトゲート17G,1
7Rおよびシフトゲート18G,18Rの各ゲート電極
には、2系統のシフトパルスSHG1,SHR1および
シフトパルスSHG2,SHR2がそれぞれ印加され
る。しかも、シフトゲート17G,17Rについては、
奇数系統のシフトゲート17Go,17Boと偶数系統
のシフトゲート17Be,17Beに分かれていること
から、2系統のシフトパルスSHG1o,SHR1oお
よびシフトパルスSHG1e,SHR1eがそれぞれ印
加される。シフトゲート19,20の各ゲート電極に
は、シフトパルス発生回路21から共通のシフトパルス
STが印加される。
【0026】上述のように、シフトゲートの各々に適宜
シフトパルスが印加されることにより、転送レジスタ1
3には、感光画素列12内における奇数ピクセルのBの
画素11Boの信号電荷がシフトゲート17Bを介して
読み出され、転送レジスタ14には偶数ピクセルのBの
画素11Beの信号電荷がシフトゲート17B、転送レ
ジスタ13およびシフトゲート19を介して読み出され
る。転送レジスタ15には、感光画素列12内における
全ピクセルのGの画素11Gの信号電荷がシフトゲート
17Gを介して読み出される。また、転送レジスタ16
には、感光画素列12内における全ピクセルのRの画素
11Rの信号電荷がシフトゲート17R、転送レジスタ
15およびシフトゲート20を介して読み出される。
【0027】B用の2系統の転送レジスタ13,14
は、感光画素列12のピクセル数と同じレジスタ段数、
即ち画素数の1/3のレジスタ段数の構成となってお
り、各段ごとに例えば2層構造の転送電極を有し、これ
ら転送電極に対して水平転送パルス発生回路22から2
相の水平転送パルスφ1,φ2が印加されることによ
り、奇数ピクセルのBの信号電荷と偶数ピクセルのBの
信号電荷を並行して水平転送する。
【0028】G,R用の転送レジスタ15,16は、1
ピクセルにつき2段、即ち画素数の2/3のレジスタ段
数の構成となっており、転送レジスタ13,14と同様
に、各段ごとに例えば2層構造の転送電極を有し、これ
ら転送電極に対して水平転送パルス発生回路22から2
相の水平転送パルスφ1,φ2が印加されることによ
り、全ピクセルのGの信号電荷とRの信号電荷を並行し
て水平転送する。すなわち、転送レジスタ15,16の
レジスタ段数は、転送レジスタ13,14のそれに対し
2倍となっている。
【0029】転送レジスタ13,14,15,16の各
々の転送先側の端部には、例えばフローティング・ディ
フュージョン・アンプ構成の電荷電圧変換部23,2
4,25,26がそれぞれ設けられている。電荷電圧変
換部23,24は、転送レジスタ13,14によって順
次転送されてくる奇数ピクセルのBの信号電荷と偶数ピ
クセルのBの信号電荷をそれぞれ信号電圧に変換する。
電荷電圧変換部25,26は、転送レジスタ15,16
によって転送されてくるGの信号電荷とRの信号電荷を
それぞれ信号電圧に変換する。
【0030】電荷電圧変換部23,24の各出力電圧は
出力アンプ27,28を介してマルチプレクサ29に供
給される。マルチプレクサ29は、出力アンプ27,2
8を介してパラレルに供給される奇数ピクセルのBの画
素信号列と偶数ピクセルのBの画素信号列をシリアル変
換し、奇数ピクセルの画素信号と偶数ピクセルの画素信
号が交互に連なるBのアナログ画像信号として出力す
る。
【0031】このBのアナログ画像信号は、A/D変換
器30でデジタル画像信号に変換されて画像処理部31
に供給される。一方、電荷電圧変換部25,26から出
力されるG,Rのアナログ画像信号は、出力アンプ3
2,33を経た後A/D変換器34,35でデジタル画
像信号に変換されて画像処理部31に供給される。画像
処理部31では、R,G,Bの3色間の色補正処理など
の各種の信号処理が行われる。
【0032】図3に、図1のX‐X′矢視断面の断面構
造を示す。図3において、上述した感光画素列12、転
送レジスタ13,14,15,16およびシフトゲート
17(17B,17G,17R),18(18B,18
G,18R),19,20は、N型半導体基板(Nsu
b)41上のP型ウェル(Pwell)42に形成され
ている。感光画素11(11B,11G,11R)は、
NP接合のダイオードセンサであり、感度の向上および
暗電流の低減を図るため、基板表面側にP+ 不純物層を
付加した正孔蓄積構造を採っている。
【0033】転送レジスタ13,14,15,16に対
応する部分の基板表面側にはN- 不純物層が形成されて
いる。同様に、シフトゲート19,20に対応する部分
にもN- 不純物層が形成されている。そして、転送レジ
スタ13,14,15,16の各転送電極(実際には、
2層構造)43,44,45,46には、ドライバ4
7,48,49,50を介して水平転送パルスφ1/φ
2が印加される。また、シフトゲート19,20の各ゲ
ート電極51,52には、ドライバ53,54を介して
シフトパルスSTが印加される。図4に、X‐X′矢視
断面における各部のポテンシャルを示す。
【0034】以上により、第一,第二,第三色(本例で
は、B,G,R)の画素11B,11G,11Rが点順
次に配列され、3色それぞれのしかも副走査方向両側に
1個ずつ計6個の独立したシフトゲート17B,17
G,17R,18B,18G,18Rを有するととも
に、感光画素列12に対してどちらか片側に第一色用と
して2本の転送レジスタ13,14を配置して並列出力
とし、この第一色用の転送レジスタ13,14のレジス
タ段数を第二,第三色用のそれに対して半分とした構造
の点順次型カラーリニアセンサが構成されている。
【0035】次に、上記構成の本実施形態に係る点順次
型カラーリニアセンサを備えた画像読取装置について説
明する。図5は、当該画像読取装置の一例を示す概略構
成図である。
【0036】図5において、光源61および第一反射ミ
ラー62を含むキャリッジ63が副走査方向(図の左右
方向)に走査する。このとき、光源61から発せられた
光が原稿台ガラス64上に載置された原稿(図示せず)
を照射し、その反射光が第一反射ミラー、さらには第
二,第三反射ミラー65,66を経た後、結像レンズ6
7によって本実施形態に係る点順次型カラーリニアセン
サ(縮小型センサ)68の撮像面上に結像される。この
カラーリニアセンサ68の出力信号は、信号ケーブル6
9によって信号処理系に伝送される。なお、原稿台ガラ
ス64の端部には白基準板70が設けられている。
【0037】次に、上記構成の画像読取装置における点
順次型カラーリニアセンサ68のカラーモード時の動作
について、図6のタイミングチャートを用いて図7の動
作説明図を参照しつつ説明する。なお、図7において、
○印はBの信号電荷、□印はGの信号電荷、△印はRの
信号電荷をそれぞれ示すものとする。また、Bのシフト
ゲート17Bについては、シフトゲート17Bo,17
Beの2系統存在するが、説明を簡単にするために、い
ずれの場合にもシフトゲート17Bとして説明するもの
とする。
【0038】感光画素列12において、期間t0まで
に、B,G,Rの各画素11B,11G,11Rで光電
変換が行われ、信号電荷の蓄積が完了する。この状態か
ら、シフトパルスSHBeおよびシフトパルスSHR2
が共に“H”レベルになり、これに同期して2相目の水
平転送パルスφ2も“H”レベルになると、偶数ピクセ
ルのBの信号電荷のみがシフトゲート17Bを介して転
送レジスタ13の2相目のレジスタ段に読み出され、同
時に全ピクセルのRの信号電荷がシフトゲート18Rを
介して転送レジスタ15に読み出される(期間t1)。
【0039】続いて、シフトパルスSTが“L”レベル
“H”レベル→“L”レベルと遷移し、これに同期し
て2相目の水平転送パルスφ2が“H”レベル→“L”
レベル→“H”レベルと遷移することにより、転送レジ
スタ13に読み出された偶数ピクセルのBの信号電荷お
よび転送レジスタ15に読み出されたRの信号電荷がシ
フトゲート19およびシフトゲート20を介して転送レ
ジスタ14および転送レジスタ16にそれぞれシフトさ
れる(期間t2)。
【0040】次に、2相目の水平転送パルスφ2が
“H”レベルの状態において、シフトパルスSHBoお
よびシフトパルスSHG2が共に“H”レベルになる
と、奇数ピクセルのBの信号電荷のみがシフトゲート1
7Bを介して転送レジスタ13に読み出され、同時に全
ピクセルのGの信号電荷がシフトゲート18Gを介して
転送レジスタ15に読み出される(期間t3)。このと
き、転送レジスタ13においては、水平転送パルスφ2
が“H”レベルであることから、読み出された信号電荷
は1相目のレジスタ段を介して2相目のレジスタ段に蓄
積される。
【0041】以上により、奇数ピクセルのBの信号電荷
が転送レジスタ13に、偶数ピクセルのBの信号電荷が
転送レジスタ14に、Gの全ピクセルの信号電荷が転送
レジスタ15に、全ピクセルのRの信号電荷が転送レジ
スタ16にそれぞれ読み出されたことになる。以降、水
平転送期間t4において、水平転送パルスφ1,φ2に
よって各転送レジスタ13〜16が転送駆動されること
により、各信号電荷が順次水平転送される。
【0042】この水平転送において、B用の転送レジス
タ13,14のレジスタ段数がG,R用の転送レジスタ
15,16のそれの1/2であることから、奇数/偶数
ピクセルのBの信号電荷の転送速度は、G,Rの信号電
荷のそれの2倍となる。そして、Bについては後段のマ
ルチプレクサ29において、奇数の画素信号列と偶数の
画素信号列のパラレル画像信号が、奇数/偶数の各画素
信号が交互に連なるシリアル画像信号に戻され、G,R
の画像信号と共にB,G,R3色の画像信号としてA/
D変換部29,34,35を介して画像処理部31に供
給される。
【0043】次に、白黒モード時の動作について、図8
のタイミングチャートを用いて図9の動作説明図を参照
しつつ説明する。なお、図9においても、図7の場合と
同様に、○印はBの信号電荷、□印はGの信号電荷、△
印はRの信号電荷をそれぞれ示すものとする。また、●
印はB,G,R合成の信号電荷を示すものとする。この
白黒モードでは、B,G,Rの各信号電荷はB用の転送
レジスタ13,14側にのみ読み出され、かつこの2系
統の転送レジスタ13,14のみによって転送動作が行
われることになる。
【0044】すなわち、感光画素列12において、B,
G,Rの各画素11B,11G,11Rで光電変換が行
われ(期間t0)、信号電荷の蓄積が完了した状態か
ら、先ず、奇数系統のシフトパルスSHBo,SHG1
o,SHR1oが共に“H”レベルとなり、これに同期
して1相目の水平転送パルスφ1が“H”レベルになる
と、奇数ピクセルのB,G,Rの各信号電荷がシフトゲ
ート17B,17G,17Rを介して転送レジスタ13
の1相目のレジスタ段に読み出され、ここで各ピクセル
ごとにB,G,R3色分の信号電荷が合成される(期間
t1)。
【0045】続いて、シフトパルスSTが“H”レベル
→“L”レベルと遷移し、これに同期して1相目の水平
転送パルスφ1が“L”レベル→“H”レベルと遷移す
ることにより、転送レジスタ13の1相目のレジスタ段
で合成された信号電荷がシフトゲート19を介して転送
レジスタ14の1相目のレジスタ段にピクセル単位でシ
フトされる(期間t2)。
【0046】次に、偶数系統の各色のシフトパルスSH
Be,SHG1e,SHR1eが共に“H”レベルとな
り、これに同期して1相目の水平転送パルスφ1が
“L”レベル、2相目の水平転送パルスφ2が“H”レ
ベルになると、偶数ピクセルのB,G,Rの各信号電荷
がシフトゲート17B,17G,17Rを介して転送レ
ジスタ13の2相目のレジスタ段に読み出され、ここで
各ピクセルごとにB,G,R3色分の信号電荷が合成さ
れ、同時に水平転送レジスタ14の1相目のレジスタ段
の信号電荷が2相目のレジスタ段に転送される(期間t
3)。
【0047】以上により、偶数ピクセルのB,G,Rの
各色の信号電荷が合成され、偶数画素の信号電荷として
転送レジスタ13に、奇数ピクセルのB,G,Rの各色
の信号電荷が合成され、奇数画素の信号電荷として転送
レジスタ14にそれぞれ読み出されたことになる。ここ
では、各色の信号電荷と呼んでいるが、信号電荷に色が
ある訳ではないので、結局、3色分の信号電荷がピクセ
ル単位で加算されたことになる。
【0048】以降、水平転送期間t4において、水平転
送レジスタφ1,φ2によって各転送レジスタ13,1
4が転送駆動されることにより、奇数画素の信号電荷と
偶数画素の信号電荷が順次水平転送され、2並列出力と
して導出される。そして、後段のマルチプレクサ29で
シリアル変換され、奇数/偶数の各画素信号が交互に連
なる白黒用画像信号としてA/D変換器30を介して画
像処理部31に供給される。
【0049】ところで、タングステンランプ系の光源と
赤外カットフィルタと一般的なB,G,R色フィルタと
Siフォトダイオードを掛け合わせたときの総合的な光
波長に対する出力エネルギーは概ね図10の特性図に示
すようになり、その積分量であるB,G,Rの信号出力
レベル比は1:3:2となる。ここで、白黒の読取りを
単純に最も信号量の多いGで行えば、その出力は相対値
で“3”となる。
【0050】これに対し、本実施形態では、B,G,R
の3色分の信号電荷を加算するようにしたことで、B,
Rの信号電荷を有効活用でき、そのトータルの相対電荷
量は約6とGの信号電荷のみを用いた場合の2倍にな
る。このとき、B,G,Rそれぞれの入射光量に対する
出力の関係、即ちリニアリティは加算後も損なわれず、
白黒原稿の濃淡を階調再現できる。
【0051】上述したように、第一,第二,第三色(例
えば、B,G,R)の画素11B,11G,11Rが点
順次に配列された感光画素列12を用い、その両側に各
色ごとに独立したシフトゲート17B,17G,17
R,18B,18G,18Rをピクセル単位で設けると
ともに、感光画素列12の一方側に第一色用として2本
の転送レジスタ13,14を配置し、この第一色用の転
送レジスタ13,14のレジスタ段数を第二,第三色用
のそれの半分とした構造の点順次型カラーリニアセンサ
において、白黒モード時には2本の転送レジスタ13,
14を用いて信号電荷を並列出力するようにしたこと
で、画像の高速読取りが可能となり、しかもB,G,R
の3色分の信号電荷を加算するようにしたことで、大な
る信号出力レベルが得られる。
【0052】ここで、図13に示す従来例に係る点順次
型カラーリニアセンサの場合と、本実施形態に係る点順
次型カラーリニアセンサの場合のビデオレートおよび信
号出力レベルについて、表1(従来例)および表2(本
実施形態)にそれぞれ示す。なお、従来構造の点順次型
カラーリニアセンサでは、最も感度の高いGの画素の信
号電荷を用いて白黒モードを実現した場合を考えるもの
とする。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表1(従来例)と表2(本実施形態)の対
比から明らかなように、本実施形態によれば、白黒モー
ド時には、レジスタ段数が半分の2本の転送レジスタ1
3,14を用いて信号電荷を並列出力として取り出し、
後段のマルチプレクサ29でシリアル変換して2倍のビ
デオレートの出力を得ることで、このときのビデオレー
トが“2”となり、またB,G,Rの3色分の信号電荷
を加算したことで、信号出力レベルが“6”となり、ダ
イナミックレンジが確保され、かつ従来例の2倍の読取
速度の画像読取りが実現できる。
【0056】なお、上記実施形態においては、第一色を
B、第二色をG、第三色をRとした場合を例にとって説
明したが、白黒モード時にはこれら3色の信号電荷が最
終的に混合されることから、第一色〜第三色がそれぞれ
どの色でも同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0057】また、上記実施形態では、転送レジスタ1
3,14側の読出し用のシフトゲートについて、各色ご
とに独立したシフトゲート17B,17G,17Rを設
ける構成としたが、G,Rの各信号電荷は共にBの信号
電荷と混合されることから、G,Rのシフトゲート17
G,17Rについては必ずしも独立して設ける必要はな
く、図11に示すように、G,R用として共通のシフト
ゲート17G/Rを設けた構成とすることも可能であ
る。
【0058】さらに、上記実施形態においては、白黒モ
ード時に、B,G,R3色分の信号電荷を合成するとし
たが、これに限定されるものではなく、GとBの2色
分、あるいはGとRの2色分の信号電荷を合成すること
によっても、G1色分の場合よりも信号出力レベルを増
大できる。すなわち、表2から明らかなように、GとB
の2色分合成の場合には信号出力レベルが“4”、Gと
Rの2色分合成の場合には信号出力レベルが“5”とな
る。
【0059】またさらに、上記実施形態では、第一色
(本例では、G)の画素の信号電荷を奇数ピクセルおよ
び偶数ピクセルの2組に分けて第2の転送レジスタであ
る2本の転送レジスタ13,14に読み出し、この2本
の転送レジスタ13,14によって並列出力する構成の
場合について説明したが、第一色の信号電荷を3組以上
に分けて3本以上の第2の転送レジスタに読み出し、3
本以上の第2の転送レジスタによって並列出力するよう
に構成することも可能である。これにより、信号電荷の
転送速度をさらに上げることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の転送レジスタのn本の転送レジスタが有する段数
を、第1の転送レジスタが有する段数の1/nに設定し
たことで、第2の転送レジスタでの信号電荷の転送速度
が第1の転送レジスタでの信号電荷の転送速度のn倍に
なるため、この第2の転送レジスタを用いることによっ
て画像の高速読み取りを実現できる。また、カラー対応
の固体撮像装置において、カラーモードでは、特定の1
色以外の色について各色ごとに色フィルタの各組から当
該色に対応する光電変換素子で生成された信号電荷を第
1の転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませ、第1の
転送レジスタによってそれぞれ水平転送させて各色の信
号電荷を並列に読み出す、または特定の1色に対応する
光電変換素子で生成された信号電荷を、n組を周期とす
る組の信号電荷ごとにn系統に分けて第2の転送レジス
タにそれぞれ並列に読み込ませるとともに、特定の1色
以外の色については各色ごとに色フィルタの各組から当
該色に対応する光電変換素子で生成された信号電荷を第
1の転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませ、第1,
第2の転送レジスタによってそれぞれ水平転送させて各
色の信号電荷を並列に読み出す。一方、白黒モードで
は、各組の色フィルタのうち特定の1色に対応する光電
変換素子で生成された信号電荷を、n組を周期とする組
の信号電荷ごとにn系統に分けてn個の転送レジスタに
それぞれ並列に読み込ませるとともに、これらn個の転
送レジスタによって水平転送させて並列に読み出すよう
にする。これにより、白黒モードでは、画質、コストの
面で優れた点順次方式の利点を損なわず、ビデオレート
を向上できるため、白黒読取り時の高速性とカラー読取
り時の高画質の両立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】 本実施形態に係る1ピクセル分の拡大図であ
る。
【図3】 図1のX‐X′矢視断面の断面構造図であ
る。
【図4】 X‐X′矢視断面のポテンシャル図である。
【図5】 本発明に係る画像読取装置の一例を示す概略
構成図である。
【図6】 カラーモード時のタイミングチャートであ
る。
【図7】 カラーモード時の動作説明図である。
【図8】 白黒モード時のタイミングチャートである。
【図9】 白黒モード時の動作説明図である。
【図10】 光波長に対する出力エネルギーの特性図で
ある。
【図11】 本実施形態の変形例を示す1ピクセル分の
拡大図である。
【図12】 3ライン型リニアセンサの従来例を示す概
略構成図である。
【図13】 点順次型リニアセンサの従来例を示す概略
構成図である。
【図14】 従来例に係る1ピクセル分の拡大図であ
る。
【符号の説明】
11B,11G,11R…B,G,Rの各画素、12…
感光画素列、13,14,15,16…転送レジスタ、
17B,17G,17R,18B,18G,18R,1
9,20…転送レジスタ、21…シフトパルス発生回
路、22…水平転送パルス発生回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に配置され、光学像を受光して信
    号電荷を生成する光電変換素子と、 隣接する所定複数の前記光電変換素子を組として各組ご
    とに1つの前記光電変換素子で生成された信号電荷を並
    列に読み込むとともに、読み込んだ信号電荷を水平転送
    する第1の転送レジスタと、 前記第1の転送レジスタが有する段数の1/nの段数を
    有するn本(n≧2)の転送レジスタであって、各転送
    レジスタはn組おきに各組から少なくとも1つの前記光
    電変換素子で生成された信号電荷を並列に読み込むとと
    もに、読み込んだ信号電荷を水平転送する第2の転送レ
    ジスタと を備え、前記第1および第2の転送レジスタに
    より信号電荷の読み出しを行う ことを特徴とする固体撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 複数色を一組として複数の組を隣接して
    配置した色フィルタと、 前記色フィルタの各色に各々対応するように直線状に配
    置され、前記色フィルタの各色を通過した光学像をそれ
    ぞれ受光して信号電荷を生成する光電変換素子と、複数の転送レジスタであって、各転送レジスタは 前記色
    フィルタの各組ごとに前記光電変換素子で生成された信
    号電荷を並列に読み込むとともに、読み込んだ信号電荷
    を水平転送する第1の転送レジスタと、n個(n≧2)の転送レジスタであって、各転送レジス
    タは 前記色フィルタのn組ごとに前記光電変換素子で生
    成された信号電荷を並列に読み込むとともに、読み込ん
    だ信号電荷を水平転送する第2の転送レジスタとを備
    え、各組の色フィルタのうち特定の1色に対応する前記光電
    変換素子で生成された信号電荷を、前記n組を周期とす
    る組の信号電荷ごとにn系統に分けて前記第2の転送レ
    ジスタにそれぞれ並列に読み込ませるとともに、読み込
    ませた信号電荷を水平転送させて並列に読み出し、 前記特定の1色以外の色については 各色ごとに前記色フ
    ィルタの各組から当該色に対応する前記光電変換素子で
    生成された信号電荷を前記第1の転送レジスタにそれぞ
    れ並列に読み込ませるとともに、読み込ませた信号電荷
    をそれぞれ水平転送させて各色の信号電荷を並列に読み
    出すことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 複数色を一組として複数の組を隣接して
    配置した色フィルタと、 前記色フィルタの各色に各々対応するように直線状に配
    置され、前記色フィルタの各色を通過した光学像をそれ
    ぞれ受光して信号電荷を生成する光電変換素子と、 複数の転送レジスタであって、各転送レジスタは前記色
    フィルタの各組ごとに前記光電変換素子で生成された信
    号電荷を並列に読み込むとともに、読み込んだ信号電荷
    を水平転送する第1の転送レジスタと、 n個(n≧2)の転送レジスタであって、各転送レジス
    タは前記色フィルタのn組ごとに前記光電変換素子で生
    成された信号電荷を並列に読み込むとともに、読み込ん
    だ信号電荷を水平転送する第2の転送レジスタとを備
    え、 特定の1色に対応する前記光電変換素子で生成された信
    号電荷を、前記n組を周期とする組の信号電荷ごとにn
    系統に分けて前記第2の転送レジスタにそれぞれ並列に
    読み込ませるとともに、前記特定の1色以外の色につい
    て各色ごとに前記色フィルタの各組から当該色に対応す
    る前記光電変換素子で生成された信号電荷を前記第1の
    転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませ、読み込ませ
    た信号電荷をそれぞれ水平転送させて各色の信号電荷を
    並列に読み出すカラーモード読み出しと、 各組の色フィルタのうち少なくとも2色に対応する前記
    光電変換素子で生成された信号電荷を合成し、前記n組
    を周期とする組の信号電荷ごとにn系統に分けて前記第
    2の転送レジスタにそれぞれ並列に読み込ませるととも
    に、読み込ませた信号電荷を水平転送させて並列に読み
    出す白黒モード読み出しとを行う ことを特徴とする固体
    撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記光電変換素子で生成された信号電荷
    を前記第1の転送レジスタへ読み込ませるか前記第2の
    転送レジスタへ読み込ませるかを、前記カラーモード読
    み出しと前記白黒モード読み出しとの各動作に応じて切
    り換えるゲート部を備えることを特徴とする請求項
    載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記白黒モード読み出し時は、各組の複
    数の光電変換素子でそれぞれ生成された複数色の信号電
    荷のうちの少なくとも2つを合成して出力するととも
    に、該合成した信号電荷をn組を単位として各組ごとに
    分けて前記第2の転送レジスタに読み込ませるゲート部
    を有することを特徴とする請求項3または請求項4記載
    の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項のうちのいずれか1
    に記載の固体撮像装置と、 原稿を光学的に副走査方向に走査しつつその光学像を前
    記固体撮像装置の光電変換素子に入射させる光学走査系
    とを備えることを特徴とする画像読取装置。
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