JP3427023B2 - 防舷材 - Google Patents

防舷材

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JP3427023B2
JP3427023B2 JP36135999A JP36135999A JP3427023B2 JP 3427023 B2 JP3427023 B2 JP 3427023B2 JP 36135999 A JP36135999 A JP 36135999A JP 36135999 A JP36135999 A JP 36135999A JP 3427023 B2 JP3427023 B2 JP 3427023B2
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    • Y02A30/30Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防舷材に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】船舶の、岸壁などへの接舷時のエネルギ
ーを吸収して衝撃を緩和することで、当該船舶の船体を
保護するいわゆる防舷材9として、たとえば図13(a)
にその断面形状を示すように、図示していないが、その
先端に受衝板などの受衝部材が取り付けられる、外径お
よび厚みの一定な円筒状の第1支衝部91と、この第1
支衝部の基端側から岸壁などの取付面Qへ向けてテーパ
ー状に広がる、厚みの一定な中空円錐状の第2支衝部9
2とを、ゴムなどの弾性材料により一体に形成した、い
わゆるサークル型と呼ばれるものが広く一般に使用され
ている。 【0003】かかるサークル型の防舷材9は、船舶の接
舷によって圧縮力を受けるとまず、上記圧縮力に対して
反力を生じながら、第1支衝部91と第2支衝部92と
の境界部分、および第2支衝部92の途中の、高さ方向
のほぼ中心位置(屈曲位置Z)で屈曲を開始して、最終
的に圧縮力に抗し切れなくなった段階で座屈する。つい
で、図13(b)に示すようにその全体がほぼ隙間なく、
折りたたまれるまで変形したのち、さらに1つのゴムの
塊となって圧縮変形される。 【0004】この経過を、圧縮による防舷材9の歪み量
と、その際に防舷材9に生じる反力とを示す歪み−反力
特性曲線で表すと図15に実線の曲線で示す結果とな
る。すなわち図13(a)の平常状態から、屈曲部分が座
屈する直前までが、図15で説明すると原点Oから極大
点Aまでに相当し、この間は、圧縮力を受けることによ
って屈曲された防舷材9が元に戻ろうとする反力を生じ
るため、反力が上昇する。 【0005】ところが防舷材9は、座屈すると上記の反
力をほとんど失うために、その全体が押しつぶされて、
図13(b)に示す、折りたたまれた状態となるまでの
間、反力は低下する。すなわち極大点Aから極小点Cま
での経過をたどる。そして図13(b)の状態となると今
度は、防舷材9の全体が、前記のように1つのゴムの塊
として挙動して再び大きな反力を生じるため、上記極小
点Cからあとは、点Bを経由して反力が一方的に上昇す
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような特性曲線を
持つ防舷材を実際に使用できる範囲は通常、原点Oか
ら、C点以降、再び反力が増加に転じて、極大点Aと同
じ反力値を示すB点までの、歪み量で言えば原点Oから
歪み量Dまでの範囲に規制される。これは、歪み量D以
降では反力が高くなりすぎて、船体を損傷するなどの問
題を生じるおそれがあるからである。 【0007】そして上記防舷材が、許容された歪み量D
の範囲内で吸収できるエネルギー量は、上記の特性曲線
と、原点Oを通る横軸と、点Bを通る縦軸とで仕切られ
た領域の面積S1に相当する分となる。防舷材は、上記
面積S1に、特性曲線と、点A−B間を結ぶ横軸とで仕
切られた領域の面積S2を加えた分に相当する量のエネ
ルギーを吸収できるのが理想的であるが、実際には上記
面積S2分だけ、吸収できるエネルギー量が小さくなる
のである。 【0008】そこで図14に示すように第1支衝部9
1、および第2支衝部92の厚みT1、T2を大きくし
て、両支衝部91、92の、圧縮に対する屈曲時の反力
を高めることで、防舷材9の全体が吸収できるエネルギ
ー量を増加させることが考えられる。しかし、この場合
にはとくに第2支衝部92の、屈曲位置Zの上下の内周
面92b、92cが、座屈後に接触するタイミングが早
くなるため、図15に一点鎖線の曲線で示すように座屈
後に反力が増加に転じて、極大点A′と同じ反力値を示
すB′点に達するまでの歪み量D′が小さくなる。 【0009】それゆえ、防舷材のエネルギー吸収を主と
して担う定荷重領域、つまり特性曲線において、極大点
A′以降、B′点までの、反力がほぼ一定である領域が
小さくなって、座屈後に吸収できるエネルギー量が却っ
て低下することになり、前記のように厚みを大きくした
分だけ防舷材を大型化しているにもかかわらず、防舷材
の全体が吸収できるエネルギー量を、それに見合う分だ
け十分に増加できないか、あるいは全く増加できないと
いう問題を生じる。 【0010】本発明の目的は、許容された歪み量の範囲
内で吸収できるエネルギー量をできるだけ大きくするこ
とができる、新規な防舷材を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するために発明者らは、サークル型の防舷材の
断面形状を種々、検討した。その結果、第2支衝部のう
ち圧縮によって外方へ屈曲する部分の内周面の、屈曲位
置を含む一定幅の領域を、その全周にわたって、他の部
分より厚肉とすべく凸条に膨出、形成してやると、 屈曲部分を他の部分より厚肉とすることによって、
第2支衝部の、圧縮に対する屈曲時の反力を高めること
ができる上、 内周面の、凸条の上下の部分は凸条よりも一段、凹
んでいるため、座屈後に、屈曲位置Zの上下の内周面同
士が接触するタイミングを遅らせて、前記定荷重領域を
大きくすることが可能となり、これらの相乗効果によっ
て、防舷材の全体が吸収できるエネルギー量を大きくで
きることを見出した。 【0012】しかし本来の屈曲位置が、凸条の両側縁の
いずれか一方にあまりに近づきすぎていると、実際に第
2支衝部が屈曲する位置が、上記本来の屈曲位置から、
凸条の、より近い側の側縁、つまり凸条とその上下いず
れかの薄肉部との境界線上に移動してしまうため、上記
の効果が得られないことが判明した。そこで屈曲位
置と凸条との位置関係についてさらに検討した結果、本
発明を完成するに至った。 【0013】すなわち本発明の防舷材は、先端に受衝部
材が取り付けられる、外径および厚みの一定な円筒状の
第1支衝部と、この第1支衝部の基端側から岸壁などの
取付面へ向けてテーパー状に広がる、厚みの一定な中空
円錐状の第2支衝部とを、弾性材料により一体に形成し
てなり、上記第2支衝部のうち圧縮によって外方へ屈曲
する部分の内周面の、屈曲位置を含む一定幅の領域を、
その全周にわたって、他の部分より厚肉とすべく凸条に
膨出、形成するとともに、上記屈曲位置から凸条の両側
縁までの、それぞれ防舷材の軸方向における距離の比を
3/6〜6/3の範囲内とし、かつ当該凸条の、防舷材
の軸方向における幅を、第2支衝部の、同方向の寸法の
20〜40%としたことを特徴とするものである。 【0014】かかる本発明の防舷材によれば、前記の相
乗効果によって、許容された歪み量の範囲内で吸収でき
るエネルギー量を大きくできるため、同じ大きさの防舷
材の緩衝性能を向上することができる。また吸収できる
エネルギー量を同じにした場合には、防舷材のサイズを
これまでよりも小型化することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に本発明の防舷材を、その実
施の形態の一例を示す図1(a)〜(c)および図2を参照し
つつ説明する。これらの図に見るようにこの例の防舷材
1は、図示していないが、その先端に受衝板などの受衝
部材が取り付けられる、外径および厚みの一定な円筒状
の第1支衝部11と、この第1支衝部11の基端側から
岸壁などの取付面Qへ向けてテーパー状に広がる、厚み
の一定な中空円錐状の第2支衝部12と、この第2支衝
部12の最も広がった基端部から外方へ延設された、上
記取付面Qへの取付部となる円形鍔状のフランジ13と
を、ゴムなどの弾性材料により一体に形成したものであ
る。 【0016】そして図の例では、上記各部のうち第2支
衝部12の、圧縮によって外方へ屈曲する部分の内周面
の、屈曲位置Zを含む一定幅の領域が、その全周にわた
って、他の部分より厚肉とすべく、断面台形状の凸条1
4として膨出、形成されているとともに、屈曲位置Zか
ら、上記凸条14の両側縁までの、それぞれ防舷材1の
軸方向における距離W1、W2の比W1/W2が3/6〜6
/3の範囲内に設定されている。 【0017】屈曲位置Zが、上記の範囲より凸条14の
上側の側縁に近い場合、つまり比W 1/W2が3/6より
小さい場合には、たとえば図4(a)〜(c)に示すように第
2支衝部12が、本来の屈曲位置Zからずれた、凸条1
4の上側の側縁で屈曲する。また同様に屈曲位置Zが、
上記の範囲より凸条14の下側の側縁に近い場合、つま
り比W1/W2が6/3より大きい場合には、今度は図5
(a)〜(c)に示すように第2支衝部12が、これも本来の
屈曲位置Zからずれた、凸条14の下側の側縁で屈曲す
る。 【0018】このためこのいずれの場合にも、屈曲時
に、凸条14自体がほとんど屈曲力を受けなくなるた
め、前述したの、第2支衝部12の、圧縮に対する屈
曲時の反力を高める効果が得られない。また座屈後は、
第2支衝部12の内周面の、屈曲位置Zの上下の部分が
接触するタイミングが、凸条14が間に挟まる分だけか
えって早くなるため、前述したの、定荷重領域を大き
くする効果がえられないだけでなく、上記定荷重領域が
かえって小さくなる場合も生じる。 【0019】それゆえ防舷材1の全体が吸収できるエネ
ルギー量を大きくできないだけでなく、場合によって
は、かかるエネルギー量がかえって小さくなってしまう
という問題を生じる。なお第2支衝部12を、凸条14
上に設定された本来の屈曲位置Zでもって、凸条14に
も十分に屈曲力を加えつつより確実に屈曲させることを
考慮すると、比W1/W2は、上記の範囲内でもとくに4
/5〜5/4の範囲内であるのが好ましい。 【0020】また凸条14の、防舷材1の軸方向〔図1
において紙面の上下方向〕における幅、すなわち上記W
+Wは、第2支衝部12の、同方向の寸法Hの2
0〜40%である必要がある。凸条14の幅W+W
が上記の範囲未満では、当該凸条14を設けたことによ
る、第2支衝部12の屈曲時の反力を上昇させる効果が
不十分となって、防舷材1の全体が吸収するエネルギー
量を大きくできな。 【0021】また逆に、凸条14の幅W+Wが上記
の範囲を超えた場合には、第2支衝部12の全体を厚肉
にした場合と同じことになって、定荷重領域を大きくす
る効果が得られないために、やはり防舷材1の全体が吸
収するエネルギー量を大きくできな。なおこれらの特
性のバランスに配慮して、凸条14による、防舷材1の
全体が吸収できるエネルギー量を大きくすることを考え
ると、凸条14の幅W+Wは、上記の範囲内でもと
くに、第2支衝部12の、同方向の寸法Hの25〜3
5%程度であるのがさらに好ましい。 【0022】また凸条14による、屈曲時の反力を上昇
させる効果の大小は、当該凸条14の断面積にも依存し
ていると考えられ、上記幅W1+W2の範囲とともに断面
積を規定する基準値となる、凸条14の、第2支衝部1
2の内周面からの膨出高さT 3の、好適な範囲を設定す
る必要がある。発明者らが検討したところ、たとえば図
1〜図2に示す断面台形状の凸条14の場合は、その幅
1+W2が前記の範囲内にあるとき、上記膨出高さT3
が、第2支衝部12の厚みT2の5〜15%程度である
のが好ましいことが判明した。 【0023】すなわち凸条14の膨出高さT3が上記の
範囲未満では、その断面積が小さくなって、当該凸条1
4を設けたことによる、第2支衝部12の屈曲時の反力
を上昇させる効果が不十分となる上、座屈後に、凸条1
4の上下の部分が接触するタイミングを遅らせて、定荷
重領域を大きくする効果も不十分となって、防舷材1の
全体が吸収するエネルギー量を大きくできないおそれが
ある。また逆に、凸条14の膨出高さT3が上記の範囲
を超えた場合には、凸条14の上下の部分が接触するタ
イミングが遅くなりすぎて、反力特性曲線上のC〜B点
以降が急激に立ち上がりすぎるため、船舶の接舷によっ
て防舷材1が過圧縮された際に船舶を破損するおそれが
ある。 【0024】なおこれらの特性のバランスに配慮して、
凸条14による、防舷材1の全体が吸収するエネルギー
量を大きくすることを考えると、断面台形状の凸条14
の膨出高さT3は、上記の範囲内でもとくに、第2支衝
部12の厚みT2の7〜9%程度であるのがさらに好ま
しい。前記図2において符号13a…は、防舷材1を取
付面Qに固定するボルト(図示せず)などを挿通するた
めに、前記フランジ13に形成された通孔である。 【0025】フランジ13内には、図示していないが、
たとえば鋼板などの、補強のための剛体部材を埋設して
もよい。また第1支衝部11の先端部(図において上端
部)には、やはり補強のためと、そして受衝板などの受
衝部材取付のために、たとえば鋼板などの、補強のため
の剛体部材を埋設してもよい。凸条14は、図1(a)(b)
に示した断面台形状には限定されず、種々の断面形状に
することができる。 【0026】たとえば図3(a)〜(c)は、断面三角形状の
凸条14を設けた防舷材1の例を示している。かかる断
面三角形状の凸条14は、図に見るようにその三角形の
頂点の位置に、屈曲位置Zが配置されるのが最も好まし
い。それゆえ前述したように比W1/W2が3/6〜6/
3の範囲内で、かつ三角形の頂点と一致する位置に屈曲
位置Zがくるように、凸条14の位置、および断面形状
を調整するのがよい。 【0027】また、上記のように断面三角形状の凸条1
4による、屈曲時の反力を上昇させる効果を、先の断面
台形状のものと同等にするためには、その幅W1+W2
前記の範囲内にあるとき、凸条14の、第2支衝部12
の内周面からの膨出高さT3が、第2支衝部12の厚み
2の15〜20%程度であるのが好ましく、16〜1
8%程度であるのがさらに好ましい。この理由は、上
限、下限の数値こそ違うものの、先の断面台形状の凸条
14の場合と同様である。 【0028】なおこれまで説明してきた図1〜図3の例
の防舷材1においてはいずれも、第1支衝部11と第2
支衝部12の厚みT1、T2を同じ(T1=T2)に設定し
ていたが、たとえば図7(a)(b)に示すように第1支衝部
の厚みT1を、第2支衝部の厚みT2より小さくして、両
支衝部11、12の境界部分の外周面側に、それぞれの
厚みの差による段差面15を設けてもよい。このように
構成すると、両支衝部11、12のT1、T2を同じにし
た場合に、図1(c)に示すように屈曲時に、両支衝部1
1、12の屈曲部に生じていた空隙Cを小さくできる
か、あるいは全くなくしてしまうことができるために、
かかる空隙Cが原因で発生する、前記特性曲線のうち極
大点Aでの反力の低下や、極大点A以降の、座屈後の反
力の落ち込みを抑えることができる。 【0029】また座屈後に、両支衝部11、12の外周
面同士が接触するタイミングを遅らせることができるた
め、定荷重領域を大きくすることもできる。それゆえ第
2支衝部12の内周面に凸条14を設けたことと相まっ
て、より一層、防舷材1の全体が吸収できるエネルギー
量を大きくすることが可能となる。第1支衝部11の厚
みT1を、第2支衝部12の厚みT2に対してどの程度、
小さくするかは、本発明ではとくに限定されないが、第
1支衝部の厚みT1を、第2支衝部の厚みT2の0.8〜
0.9倍に設定するのが好ましい。 【0030】第1支衝部11の厚みT1が上記の範囲未
満では、相対的に、第2支衝部12の厚みが大きくなり
すぎて、座屈後に、当該第2支衝部12の、高さ方向の
ほぼ中心位置で屈曲した上下の部分の内周面同士が接触
するタイミングが早くなるため、かえって定荷重領域が
小さくなってしまうおそれがある。また逆に、第1支衝
部11の厚みT1が上記の範囲を超えた場合には、両支
衝部11、12の厚みの差がほとんどなくなってしまう
ために、前述した、屈曲部に生じる空隙を小さくするか
または全くなくしてしまって、極大点Aでの反力を向上
し、かつ極大点A以降の反力の落ち込みを抑える効果
や、あるいは座屈後に、両支衝部11、12の外周面同
士が接触するタイミングを遅らせることで、定荷重領域
を大きくする効果が得られないおそれがある。 【0031】なおこれらの特性を考慮すると、第1支衝
部11の厚みT1は前記の範囲内でも小さいほど、つま
り第2支衝部12の厚みT2の0.8倍に近いほど好ま
しい。本発明の防舷材1の、前述した各部以外の寸法、
形状はとくに限定されないが、第1支衝部11の高さH
1は、両支衝部11、12の高さの合計値である、全体
の高さH0の0.1〜0.3倍であるのが好ましい。ま
た第2支衝部12のテーパーの、取付面Qに対する角度
θ1は、70〜80°であるのが好ましい。 【0032】上記高さH1と角度θ1は、全体の高さH0
が一定で、かつ取付面Qへの取付面積を規定するフラン
ジ13の外径D2が一定である場合、相関関係を示す。
すなわち図9、10に示したように第1支衝部11の高
さH1の、全体の高さH0に占める割合が大きくなるほど
第2支衝部12の角度θ1は小さくなり、逆に高さH1
割合が小さくなるほど第2支衝部12の角度θ1は大き
くなる。そして第1支衝部11の高さH1が上記の範囲
未満であるか、または角度θ1が上記の範囲を超えた場
合には、相対的に第2支衝部12の占める割合が大きく
なるため、屈曲および座屈時の反力が大きくなるととも
に、第2支衝部12が屈曲を開始するタイミングや、座
屈するタイミング、そしてそれ以上、座屈しなくなるタ
イミングが遅れるため、全体としての吸収エネルギーは
増加するものの、特性上、第1支衝部11が担う定荷重
領域が小さくなりすぎて、防舷材としての使用に適さな
くなるおそれがある。 【0033】また逆に、第1支衝部11の高さH1が上
記の範囲を超えるか、または角度θ1が上記の範囲未満
であった場合には、相対的に第2支衝部12の占める割
合が小さくなるため、屈曲および座屈時の反力が小さく
なる上、第2支衝部12が屈曲を開始するタイミング
や、座屈するタイミング、そしてそれ以上、座屈しなく
なるタイミングが早まるため、全体としての吸収エネル
ギーが減少する傾向を示す。 【0034】なおこれらの特性のバランスを考慮する
と、第1支衝部11の高さH1は、全体の高さH0の0.
25倍前後であるのがさらに好ましく、また第2支衝部
12のテーパーの角度θ1は、72.5°前後であるの
がさらに好ましい。上記各部からなるこの例の防舷材1
は、たとえば未加硫のゴムコンパウンドと、必要に応じ
て第1支衝部11の先端部やフランジ13内に埋設され
る板状の剛体部材とを、防舷材1の形状に対応した型内
に仕込み、加熱、加圧してゴムを加硫することによって
製造される。 【0035】なお本発明の防舷材の構成は、以上で説明
した図の例のものには限定されず、本発明の要旨を変更
しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。本
発明の構成に類似したものとして、特開平6−2802
37号公報、特開平7−229129号公報には、筒型
防舷材の内周面に、ゴム肉盛部を設けることが記載され
ている。しかし、たとえば後者の図8に見るように、こ
れらの公報におけるゴム肉盛部は、筒型防舷材の屈曲位
置上には設けられておらず、その側縁、つまりゴム肉盛
部とそれに隣接する薄肉部との境界線上に屈曲位置がく
るように配置されている。 【0036】したがって上記ゴム肉盛部は、先に説明し
た図4(a)〜(c)や図5(a)〜(c)の、本願の比較例に相当
するものに過ぎないので、前述したの効果の相乗効
果によって、防舷材の全体が吸収できるエネルギー量を
大きくできるという、本発明と同等の作用効果を奏する
ことはできない。 【0037】 【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。 実施例1 天然ゴムとブタジエンゴムとの、重量比6:4の混合ゴ
ムを基材ゴムとするゴムコンパウンドと、厚み28m
m、外径670mm、内径270mmの1枚の円形鍔状
の鋼板(第1支衝部11の先端部に埋設する剛体部材)
と、厚み28mm、外径1470mm、内径730mm
の1枚の円形鍔状の鋼板(フランジ13に埋設する剛体
部材)とを型内に仕込み、加熱、加圧して基材ゴムを加
硫することにより、図1(a)(b)に示す断面形状を有し、
かつ各部が下記の寸法および角度を有するサークル型の
防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=230mm T2=230mm T3=20mm T1/T2=1.0 T3/T2×100=8.7% H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 W1=100mm W2=125mm W3=50mm W4=50mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=30.0% D1=700mm D2=1500mm θ1=72.5° 実施例2 上記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図3(a)(b)に示す断面
形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有する
サークル型の防舷材1を製造した。〈寸法および角度〉 T1=230mm T2=230mm T3=40mm T1/T2=1.0 T3/T2×100=17.4% H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 W1=100mm W2=125mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=30.0% D1=700mm D2=1500mm θ1=72.5° 比較例1 前記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図13(a)に示す従来
の断面形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を
有するサークル型の防舷材9を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=230mm T2=230mm T1/T2=1.0 H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 D1=700mm D2=1500mm θ1=72.5° 比較例2 前記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図14(a)に示す従来
の断面形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を
有するサークル型の防舷材9を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=265mm T2=265mm T1/T2=1.0 H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 D1=770mm D2=1500mm θ1=72.5° 比較例3 前記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図4(a)(b)に示す断面
形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有する
サークル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=230mm T2=230mm T3=20mm T1/T2=1.0 T3/T2×100=8.7% H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 W1=50mm W2=175mm W3=25mm W4=125mm W1/W2=2/7 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=30.0% D1=700mm D2=1500mm θ1=72.5° 比較例4 前記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図5(a)(b)に示す断面
形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有する
サークル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=230mm T2=230mm T3=20mm T1/T2=1.0 T3/T2×100=8.7% H0=1000mm H1=250mm H2=750mm H3=375mm H1/H0=0.25 W1=200mm W2=25mm W3=125mm W4=25mm W1/W2=8/1 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=30.0% D1=700mm D2=1500mm θ1=72.5° 上記各実施例、比較例の防舷材の主要寸法を表1にまと
めた。 【0038】 【表1】 【0039】圧縮試験 上記各実施例、比較例の防舷材を、第1支衝部の先端
に、受衝板に擬した、当該第1支衝部と同径でかつ厚み
が200mmのスペーサを取り付けた状態で、500ト
ン油圧プレスのヘッドに固定して圧縮した際の歪み(圧
縮率)−反力特性を測定した。なお圧縮率は、下記の式
によって求めた。 圧縮率(%)=(H0−H0′)/H0×100 〔ただしH0は初期形状における全体の高さ、H0′は圧
縮状態での全体の高さである。〕 結果を図6に示す。 【0040】図より、従来例である、第2支衝部92の
内周面に凸条を設けていない比較例1の防舷材9は、屈
曲時に、極大点での反力が低下するとともに、極大点以
降の、座屈後の反力の落ち込みが大きくなることがわか
った。また凸条を設ける代わりに、第1および第2支衝
部91、92の厚みを大きくした比較例2の防舷材9
は、極大点での反力こそ増加するものの、第2支衝部9
2の、屈曲位置Zの上下の内周面92b、92cが接触
するタイミングが早いために、反力が増加に転じて、極
大点Aと同じ反力値を示すB点に達するまでの歪み量D
に相当する圧縮率が53%と小さく、それゆえ定荷重領
域が小さいために、防舷材の全体が吸収できるエネルギ
ー量を、比較例1に比べてほとんど増加できないことが
わかった。 【0041】さらに凸条を設けたものの、その位置が、
屈曲位置Zに対して下方にずれていた比較例3、および
上方にずれていた比較例4の防舷材1はいずれも、凸条
を設けたことによる、圧縮に対する屈曲時の反力を高め
る効果が得られない上、いずれのものも、反力が増加に
転じて、極大点Aと同じ反力値を示すB点に達するまで
の歪み量Dに相当する圧縮率が58%と小さく、それゆ
え定荷重領域が小さいために、やはり防舷材の全体が吸
収できるエネルギー量を、比較例1に比べてほとんど増
加できないことがわかった。 【0042】また上記比較例3、4の防舷材の、屈曲状
態での断面形状を調べたところ、比較例3の防舷材1
は、図4(c)に示すように本来の屈曲位置Zからずれ
た、凸条14の上側の側縁で屈曲しているのが観察され
た。また同様に比較例4の防舷材1は、図5(c)に示す
ように本来の屈曲位置Zからずれた、凸条14の下側の
側縁で屈曲しているのが観察された。これに対し、実施
例1、2の防舷材1はともに、極大点での反力が高いこ
とから、凸条を設けたことによる、圧縮に対する屈曲時
の反力を高める効果にすぐれるとともに、反力が増加に
転じて、極大点Aと同じ反力値を示すB点に達するまで
の歪み量Dに相当する圧縮率が62%と大きいことか
ら、上記凸条による定荷重領域を大きくする効果にもす
ぐれており、防舷材の全体が吸収できるエネルギー量
を、比較例1〜4に比べて大きくできることが確認され
た。 【0043】また上記実施例1、2の防舷材の、屈曲状
態での断面形状を調べたところ、実施例1の防舷材1は
図1(c)に示すように、また実施例2の防舷材1は図3
(c)に示すように、それぞれ凸条14上の、本来の屈曲
位置Zで屈曲しているのが観察された。 実施例3 前記実施例1で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板2枚とを用いて、図7(a)(b)に示す断面
形状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有する
サークル型の防舷材1を製造した。なお第1支衝部11
の先端部に埋設する鋼板としては、厚み28mm、外径
650mm、内径270mmのものを使用した。 〈寸法および角度〉 T1=220mm T2=244mm T3=20mm T1/T2=0.9 T3/T2×100=8.2% H0=1000mm H1=180mm H2=820mm H3=410mm H1/H0=0.18 W1=100mm W2=125mm W3=50mm W4=50mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=27.4% D1=680mm D2=1500mm θ1=75.0° 実施例4 前記実施例3で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板とを用いて、図8(a)(b)に示す断面形状
を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有するサー
クル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=220mm T2=244mm T3=20mm T1/T2=0.9 T3/T2×100=8.2% H0=1000mm H1=230mm H2=770mm H3=380mm H1/H0=0.23 W1=100mm W2=125mm W3=50mm W4=50mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=29.2% D1=680mm D2=1500mm θ1=75.0° 実施例5 前記実施例3で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板とを用いて、図9(a)(b)に示す断面形状
を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有するサー
クル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=220mm T2=244mm T3=20mm T1/T2=0.9 T3/T2×100=8.2% H0=1000mm H1=300mm H2=700mm H3=350mm H1/H0=0.30 W1=100mm W2=125mm W3=50mm W4=50mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=32.1% D1=680mm D2=1500mm θ1=70.0° 実施例6 前記実施例3で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板とを用いて、図10(a)(b)に示す断面形
状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有するサ
ークル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=220mm T2=244mm T3=20mm T1/T2=0.9 T3/T2×100=8.2% H0=1000mm H1=100mm H2=900mm H3=450mm H1/H0=0.10 W1=100mm W2=125mm W3=50mm W4=50mm W1/W2=4/5 W1+W2=225mm (W1+W2)/H2×100=25.0% D1=680mm D2=1500mm θ1=80.0° 比較例5 前記実施例3で使用したのと同じゴムコンパウンドと、
円形鍔状の鋼板とを用いて、図11(a)(b)に示す断面形
状を有し、かつ各部が下記の寸法および角度を有するサ
ークル型の防舷材1を製造した。 〈寸法および角度〉 T1=220mm T2=244mm T3=20mm T1/T2=0.9 T3/T2×100=8.2% H0=1000mm H1=180mm H2=820mm H3=410mm H1/H0=0.18 W1′=35mm W2′=260mm W3′=110mm W4′=210mm D1=680mm D2=1500mm θ1=75.0° 上記各実施例、比較例の防舷材の主要寸法を表2にまと
めた。 【0044】 【表2】【0045】上記各実施例、比較例の防舷材について、
前記の圧縮試験を行って、圧縮率−反力特性を測定し
た。結果を図12に示す。図より、凸条14を、第2支
衝部12の内周面の、屈曲位置Zから外して形成した比
較例5の防舷材1は、凸条を設けたことによる、圧縮に
対する屈曲時の反力を高める効果が得られない上、反力
が増加に転じて、極大点Aと同じ反力値を示すB点に達
するまでの歪み量Dに相当する圧縮率が58%と小さ
く、それゆえ定荷重領域が小さいために、防舷材の全体
が吸収できるエネルギー量を、先に述べた比較例1に比
べてほとんど増加できないことがわかった。 【0046】これに対し、実施例3〜5の防舷材1はい
ずれも、極大点での反力が高いことから、凸条を設けた
ことによる、圧縮に対する屈曲時の反力を高める効果に
すぐれるとともに、反力が増加に転じて、極大点Aと同
じ反力値を示すB点に達するまでの歪み量Dに相当する
圧縮率が67〜70%と大きいことから、上記凸条によ
る定荷重領域を大きくする効果にもすぐれており、しか
も極大点A以降の、座屈後の反力の落ち込みが、前記実
施例1、2に比べて小さいことから、両支衝部11、1
2の厚みに差を設けることによって、防舷材の全体が吸
収できるエネルギー量を、これらの実施例よりさらに大
きくできることが確認された。 【0047】また各実施例を比較すると、第1支衝部1
1の高さの比H1/H0が大きく、かつ角度θ1が小さい
ほど、全体としての吸収エネルギーが減少する傾向を示
し、逆に比H1/H0が小さく、かつ角度θ1が大きいほ
ど、第1支衝部11が担う定荷重領域が小さくなる傾向
を示すことが確認された。
【図面の簡単な説明】 【図1】同図(a)は、本発明の実施例1の防舷材の、圧
縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同
図(b)は、上記実施例1の防舷材の要部である、凸条の
部分を拡大した断面図、同図(c)は、上記実施例1の防
舷材を、圧縮して屈曲させた状態を拡大して示す縦方向
断面図である。 【図2】上記実施例1の防舷材の全体を示す、部分切り
欠き斜視図である。 【図3】同図(a)は、本発明の実施例2の防舷材の、圧
縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同
図(b)は、上記実施例2の防舷材の要部である、凸条の
部分を拡大した断面図、同図(c)は、上記実施例2の防
舷材を、圧縮して屈曲させた状態を拡大して示す縦方向
断面図である。 【図4】同図(a)は、比較例3の防舷材の、圧縮しない
平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同図(b)
は、上記比較例3の防舷材の、凸条の部分を拡大した断
面図、同図(c)は、上記比較例3の防舷材を、圧縮して
屈曲させた状態を拡大して示す縦方向断面図である。 【図5】同図(a)は、比較例4の防舷材の、圧縮しない
平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同図(b)
は、上記比較例4の防舷材の、凸条の部分を拡大した断
面図、同図(c)は、上記比較例4の防舷材の、圧縮して
屈曲させた状態を拡大して示す縦方向断面図である。 【図6】上記各実施例、比較例の防舷材における、歪み
量(圧縮率)−反力特性を示すグラフである。 【図7】同図(a)は、本発明の実施例3の防舷材の、圧
縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同
図(b)は、上記実施例3の防舷材の要部である、凸条の
部分を拡大した断面図である。 【図8】同図(a)は、本発明の実施例4の防舷材の、圧
縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同
図(b)は、上記実施例4の防舷材の要部である、凸条の
部分を拡大した断面図である。 【図9】同図(a)は、本発明の実施例5の防舷材の、圧
縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同
図(b)は、上記実施例5の防舷材の要部である、凸条の
部分を拡大した断面図である。 【図10】同図(a)は、本発明の実施例6の防舷材の、
圧縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、
同図(b)は、上記実施例6の防舷材の要部である、凸条
の部分を拡大した断面図である。 【図11】同図(a)は、比較例5の防舷材の、圧縮しな
い平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同図(b)
は、上記比較例5の防舷材の、凸条の部分を拡大した断
面図である。 【図12】上記各実施例、比較例の防舷材における、歪
み量(圧縮率)−反力特性を示すグラフである。 【図13】同図(a)は、従来例である比較例1の防舷材
の、圧縮しない平常状態での断面形状を示す縦方向断面
図、同図(b)は、上記比較例1の防舷材の、圧縮して屈
曲させた状態を拡大して示す縦方向断面図である。 【図14】同図(a)は、比較例2の防舷材の、圧縮しな
い平常状態での断面形状を示す縦方向断面図、同図(b)
は、上記比較例2の防舷材の、圧縮して屈曲させた状態
を拡大して示す縦方向断面図である。 【図15】従来の防舷材の歪み量−反力特性と、そこか
ら求められる吸収エネルギー量とを説明するグラフであ
る。 【符号の説明】 1 防舷材 11 第1支衝部 12 第2支衝部 14 凸条 Q 取付面(岸壁など)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−229129(JP,A) 特開 平6−26022(JP,A) 特開 平10−1927(JP,A) 特開 平6−280237(JP,A) 特公 平4−1129(JP,B2) 欧州特許出願公開92893(EP,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/26 B63B 59/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】先端に受衝部材が取り付けられる、外径お
    よび厚みの一定な円筒状の第1支衝部と、この第1支衝
    部の基端側から岸壁などの取付面へ向けてテーパー状に
    広がる、厚みの一定な中空円錐状の第2支衝部とを、弾
    性材料により一体に形成してなる防舷材であって、上記
    第2支衝部のうち圧縮によって外方へ屈曲する部分の内
    周面の、屈曲位置を含む一定幅の領域を、その全周にわ
    たって、他の部分より厚肉とすべく凸条に膨出、形成す
    るとともに、上記屈曲位置から凸条の両側縁までの、そ
    れぞれ防舷材の軸方向における距離の比を3/6〜6/
    3の範囲内とし、かつ当該凸条の、防舷材の軸方向にお
    ける幅を、第2支衝部の、同方向の寸法の20〜40%
    としたことを特徴とする防舷材。
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