JP3426349B2 - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ポリアセタール樹脂
本来の特性を損なうことなく、特に、成形時の計量性が
良く、自己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂組成物に
関する。更に詳しく言えば、本願発明は、ポリアセター
ル樹脂に、特定のアクリル誘導体、ポリエチレンワック
ス、および、ポリフェニレンエーテル樹脂を添加・配合
してなることにより、特に、成形時の計量性が良く、自
己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械的特性、耐
摩擦・摩耗性、耐疲労性、耐薬品性、電気特性などに優
れ、電気・電子、建築、自動車などの分野に広く利用さ
れている。また、ポリアセタール樹脂は自己潤滑性にも
優れているため、その特性を生かされた用途も多く、特
に、電気・電子機器、事務機器、自動車、産業機器など
で要求されている高自己潤滑特性を目的とした軸受、歯
車、ローラー、滑り板、レバー、ガイドなどの摺動部品
材料として使われている。
【0003】しかし、かかる分野における要求特性は次
第に高度化しつつあり、自己潤滑特性の一層の向上が望
まれている。従来、ポリアセタール樹脂の潤滑特性をさ
らに改良するために、例えば、特公昭46−5321号
公報には、ポリアセタールにオイルを含浸混入させる方
法が開示されている。しかしながら、この方法ではオイ
ルの保持が悪く、成形性に劣る欠点がある。特公昭62
−253650号公報にはポリアセタール樹脂にメルト
インデックス10以上のポリエチレンを添加する方法、
特開昭57−5714号公報にはポリアセタールにエス
テル系潤滑剤と低密度ポリエチレンとを組み合わせる方
法、特開平2−138357号公報にはポリアセタール
にポリオレフィンを主鎖ポリアクリレートなどを側鎖と
するグラフト共重合体と全炭素数12以上の脂肪酸或は
脂肪酸エステルなどとを組み合わせる方法が、それぞれ
開示されている。これらの場合では、ポリエチレンやオ
レフィン系グラフト共重合体などとポリアセタールとの
相溶性が悪いため、層状剥離を起こしやすく、機械的特
性などの一般物性の低下が大きいなどの欠点があるう
え、自己潤滑性においても、かならずしも満足するもの
ではない。また、特開平3−70764号公報には、ポ
リアセタールにイソシアネート化合物、酸性基を有する
ポリエチレンワックスおよびジアミド系またはジエステ
ル系潤滑剤などを組み合わせる方法が開示されている。
この方法でも、摩耗の点で優れているが、自己潤滑性の
向上は期待できない。これらに対して、特願平6−11
768号には特定のアクリル酸、または、メタクリル酸
から誘導される炭素数8以上の脂肪族アルキルのエステ
ル化合物とポリエチレンワックスとを組み合わせる方法
によって、自己潤滑性に極めて優れたポリアセタール樹
脂組成物を提供できるが、成形時の計量性が良くない欠
点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の問
題点を解決し、本来有しているポリアセタール樹脂の優
れた機械的特性、電気的特性、耐疲労性や耐薬品性など
を損なうことなく、特に、成形時の計量性が良く、自己
潤滑性に極めて優れたポリアセタール樹脂組成物を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、自己潤滑性
に優れたポリアセタール樹脂組成物を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、ポリアセタール樹脂に、特定のアクリ
ル誘導体と特定のポリエチレンワックス、および、ポリ
フェニレンエーテル樹脂を添加・配合してなるものを、
予め250℃以上の温度条件下において、均一に溶融混
練してなる成形材料を、220℃以下の温度で成形加工
することによって、前記目的を達成しうる知見を得て、
本発明を完成させた。
【0006】即ち、本願発明は、成形時の計量性が良
く、自己潤滑性に極めて優れたポリアセタール樹脂組成
物に関する。更に詳しく言えば、本願発明は、ポリアセ
タール樹脂(A)100重量部に対して、(B)アクリ
ル誘導体0.10〜10.0重量部、(C)ポリエチレ
ンワックス0.10〜10.0重量部、および、(D)
ポリフェニレンエーテル樹脂0.10〜3.0重量部を
添加・配合してなるものを、予め250℃〜270℃の
温度条件下において、均一に溶融混練してなる成形材料
を、170℃〜220℃の温度で成形加工することを特
徴として、実質的に(D)成分が不連続な分散相を形成
してなる成形時の計量性良く、自己潤滑性の改良された
ポリアセタール樹脂組成物に関する。
【0007】本願発明において、ポリアセタール樹脂と
は、ポリアセタールホモポリマー〔ポリオキシメチレ
ン〕、および、ポリアセタールコポリマーを意味する。
更に具体的に言えば、例えば、ホルムアルデヒド、また
は、その3量体〔トリオキサン〕や4量体〔テトラオキ
サン〕を原料として製造される実質的にオキシメチレン
基-(CH2)- の繰り返し単位から構成されるオキシメチレ
ンホモポリマー〔ポリオキシメチレン〕、および、ホル
ムアルデヒド、または、その3量体〔トリオキサン〕や
4量体〔テトラオキサン〕とエチレンオキサイド、エピ
クロルヒドリン、1,3−ジオキソラン、1,3,5−
トリオキセパン、グリコ−ルのホルマール、ジグリコー
ルのホルマール、ジグリコールのホルマール等の炭素数
2〜8の環状エーテルとから製造されるオキシアルキレ
ン単位構造を0.10〜20重量%含有するオキシメチ
レンコポリマー、或いは、オキシメチレンホモポリマ
ー、オキシメチレンコポリマーを主構造としてオキシメ
チレン単位構造以外のブロック構造、末端構造を有する
オキシメチレンブロックコポリマー、または、オキシメ
チレングラフトポリマー、若しくは、架橋構造を有する
公知のオキシメチレン架橋ポリマーなどのことを意味す
る。
【0008】本願発明において添加・配合されるアクリ
ル誘導体(B)とは、下記の一般式
【0009】
【化3】
【0010】〔R1は水素、またはメチル基、R2は炭
素数8以上の脂肪族アルキル基である〕で示すアクリル
酸、または、メタクリル酸から誘導される炭素数8以上
の脂肪族アルキルのエステル化合物であることを意味す
る。さらに具体的に言えば、例えば、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸ドデシルペンタデシル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ベヘニル、メタク
リル酸セチル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸ス
テアリルなどを挙げることができる。
【0011】また、本発明におけるアクリル誘導体は液
状、粉末、フレーク、塊状のいかなる性状のものでも、
本発明に含まれる。
【0012】本願発明を実施するとき、アクリル誘導体
(B)の配合量は、ポリアセタール樹脂100重量部に
対して0.10〜10.0重量部より好ましくは0.5
0〜5.0重量部である。10.0重量部を超える量を
用いる場合はポリアセタールの成形特性が低下し、0.
10以下では本発明の目的効果は少ない。
【0013】また、本願発明を実施するとき、アクリル
誘導体(B)の配合量は0.10〜10.0重量部の範
囲であれば、単独で使用してもよいし、2種類以上組み
合わせて使用してもよい。
【0014】本発明において、添加・配合されるポリエ
チレンワックス(C)とは、ポリエチレン、エチレンと
α−オレフィンとの共重合体もしくは、それらを酸変性
によって極性基を導入した型のものであることを意味す
る。その数平均分子量は500〜15,000であり、
より好ましくは1,000〜10,000である。エチ
レンとα−オレフィンとの共重合体はエチレン50〜9
9mol%とα−オレフィン50〜1mol%との共重
量体であり、より好ましくはエチレン50〜99mol
%とプロピレン50〜1mol%との共重量体である。
【0015】本発明におけるポリエチレンワックス
(C)は、その製造方法と関係なく、例えば、チーグラ
ー触媒などで直接重合する方法、高分子量ポリエチレン
あるいはエチレン/α−オレフィン共重合体製造時の副
生物として得る方法、高分子量ポリエチレンあるいはエ
チレン/α−オレフィン共重合体の熱分解物として得る
方法、上記のポリエチレンあるいはエチレン/α−オレ
フィン共重合体をパーオキシドや酸素などで処理してカ
ルボキシル基、カルボニル基や水酸基などの極性基を導
入する酸化変成によって得る方法、上記のポリエチレン
あるいはエチレン/α−オレフィン共重合体を無機酸、
有機酸などで処理してカルボキシル基、カルボニル基や
水酸基などの極性基を導入する酸変成によって得る方法
などのいかなる製造方法によるものでも、本発明に含ま
れる。
【0016】また、本発明におけるポリエチレンワック
ス(C)は、高密度や低密度のものでも、液状、粉末、
フレーク、塊状のいかなる物理状態のものでも、本発明
に含まれる。
【0017】本願発明を実施するとき、ポリエチレンワ
ックス(C)の配合量は、ポリアセタール樹脂100重
量部に対して0.10〜10.0重量部、より好ましく
は1.0〜5.0重量部である。ポリエチレンワックス
の配合量が、0.10重量部より少ないと、本発明の目
的効果は少ない。また、逆に、ポリエチレンワックスの
配合量が、10.0重量部より多くなると、ポリアセタ
ール樹脂の機械物性が低下するうえ、層状剥離が発生し
やすいため、実用的ではない。
【0018】また、本願発明を実施するとき、ポリエチ
レンワックス(C)の配合量は0.10〜10.0重量
部の範囲であれば、単独で使用してもよいし、2種類以
上組み合わせて使用してもよい。
【0019】本発明において、添加・配合されるポリフ
ェニレンエーテル樹脂(D)とは、下記の式
【0020】
【化4】
【0021】〔R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロ炭化水
素基、炭化水素オキシ基およびハロ炭化オキシ基で構成
される群から選択され、nは20以上の整数で、モノマ
ー単位の総数である〕で表される単位一種以上を繰り返
し単位とするホモポリマーまたはコポリマーであること
を意味する。その代表的な例としては、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−プロ
ピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−
ジブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6−ジプロペニル−1,4−フェニレン)エーテル、ポ
リ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2,−6−ジエトキシ−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メトキシ−6−エ
トキシ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エ
チル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジベンジル
−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エトキシ
−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2クロロ−
1,4−フェニレン)エーテルなどのようなホモポリマ
ー、または、2,6−ジメチルフェニール/2,3,6
−トリメチルフェニールコポリマー、2,6−ジメチル
フェノール/2,3,5,6−テトラメチルフェノール
コポリマー、2,6−ジエチルフェノール/2,3,6
−トリメチルフェノールコポリマーなどのようなコポリ
マーを挙げることができる。
【0022】本願発明を実施するとき、ポリフェニレン
エーテル樹脂(D)の配合量は、ポリアセタール樹脂1
00重量部に対して0.10〜3.0重量部、より好ま
しくは0.50〜1.0重量部である。ポリフェニレン
エーテル樹脂の配合量が、0.10重量部より少ない
と、本発明の目的効果を十分に達成できない。また、
3.0重量部を超えると、成形品の変形が起こりやすい
ため好ましくない。
【0023】本願発明を実施するとき、特殊な品質のポ
リアセタール樹脂を選ぶ必要はなく、通常、安定剤や酸
化防止剤などを添加してある粉末、フレーク、或いは、
ペレットなどの市販されているポリアセタール樹脂の中
から、その用途を考慮して適宜に選択すれば、十分にそ
の目的を達成することができる。
【0024】本願発明を実施するとき、本願発明のポリ
アセタール樹脂組成物には、所望により、更に、カーボ
ンブラックや公知の顔料、酸化防止剤、帯電防止剤、光
安定剤、核化剤などの従来公知の添加剤を、一種類以
上、適宜に添加することができる。
【0025】本願発明を実施するとき、本願発明のポリ
アセタール樹脂組成物の混合・混練の方法については、
特に制限はなく、一般公知の混合・混練装置で容易に製
造することができる。
【0026】また、本願発明のポリアセタール組成物
は、一般公知の成形方法、即ち、射出成形法、押出成形
法、圧縮成形法、吹込成形法、真空成形法、発泡成形法
などによって容易に成形することができる。
【0027】以下、本願発明を実施例によりさらに具体
的に説明するが、本願発明の実施態様や発明の範囲を限
定するものとしては意図されていない。
【0028】
【実施例】
実施例1 ポリアセタール樹脂〔三菱瓦斯化学製、ユピタールF2
0−01〕100重量部、メタクリル酸ステアリル〔三
菱瓦斯化学製、SMA〕1.0重量部、分子量7,40
0のポリエチレンワックス〔三井石油化学製、ハイワッ
クス720P〕3.0重量部、および、ポリフェニレン
エーテル〔三菱瓦斯化学製、ユピエースCPX100
L〕1.0重量部〔表1参照〕を、それぞれ秤取り、ス
ーパーミキサー〔川田製作所製〕を用いて均一に混合し
たのち、2軸押出機〔池貝鉄工製、PCM−30、スク
リュー径30mm〕を用いて、スクリュー回転数150
rpm、シリンダー設定温度250℃の条件下に溶融混
練したのち、ペレット化した。続いて、ペレットを温度
80℃の熱風乾燥機を用いて4時間乾燥させたのち、イ
ンラインスクリュー型射出成形機〔日精樹脂工業製、P
S−40〕を用いて、シリンダー温度200℃、金型温
度80℃、成形サイクル30秒の操作条件下で円筒型ス
ラスト試験片を成形した。また、成形中において円筒型
スラスト試験片10個の計量時間を測定し、その平均値
を計量時間とした。ここに得られた円筒型スラスト試験
片2個を組合せ、オリエンテック製スラスト式摩擦摩耗
試験機を用い、線速度10cm/sec、荷重を10Kgf/c
m2 、走行時間10分間で動摩擦係数を測定した。計量
時間と動摩擦係数の測定結果を表2に示した。さらに、
実施例1で得られた円筒型スラスト試験片1個と、別途
成形した鉄〔S45C〕、ポリブチレンテレフタレート
〔三菱レイヨン製、タプペットN1000〕、ポリアミ
ド66〔東レ製、CM3007〕、ポリアセタール〔三
菱瓦斯化学製、ユピタールF20−03〕、ポリカーボ
ネート〔三菱瓦斯化学製、ユーピロンS2000〕、A
BS〔JSR製、ABS−38〕などの異種材料の円筒
型スラスト試験片を1個ずつ組合せ、同じく、オリエン
テック製スラスト式摩擦摩耗試験機を用い、線速度10
cm/sec、荷重を10Kgf/cm2 、走行時間10分間の条件
下で動摩擦係数を測定した。結果を表3に示した。
【0029】実施例2、3 実施例1において、分子量7,400のポリエチレンワ
ックス〔三井石油化学製、ハイワックス720P〕3.
0重量部の替わりに、それぞれ、分子量4,000のポ
リエチレンワックス〔三井石油化学製、ハイワックス4
20P〕、分子量11,000のポリエチレンワックス
〔三井石油化学製、ハイワックス1100P〕を、各
3.0重量部〔表1参照〕使用した以外は、全て実施例
1と同様に処理して、表2に示す結果を得た。
【0030】実施例4、5 実施例1において、メタクリル酸ステアリル〔三菱瓦斯
化学製、SMA〕1.0重量部の替わりに、メタクリル
酸ベヘニル〔日本油脂製、ブレンマーVMA〕、およ
び、メタクリル酸ラウリル〔三菱瓦斯化学製、LMA〕
を、それぞれ、1.0重量部〔表1参照〕使用した以外
は、全て実施例1と同様に処理して、表2に示す結果を
得た。
【0031】実施例6〜8 実施例1において、メタクリル酸ステアリル〔三菱瓦斯
化学製、SMA〕、分子量7,400のポリエチレンワ
ックス〔三井石油化学製、ハイワックス720P〕、お
よび、ポリフェニレンエーテル〔三菱瓦斯化学製、ユピ
エースL100〕の配合量を、それぞれ表1に示した重
量部に変更した以外は、全て実施例1と同様に処理し
て、表2に示す結果を得た。
【0032】比較例1〜7 実施例1〜7において、ポリフェニレンエーテルを添加
しない以外は、すべて実施例1〜7の添加組成にそれぞ
れ対応した。また、2軸押出機〔同実施例1〕によるペ
レット化の条件を、スクリュー回転数50rpm、シリ
ンダー設定温度200℃に変更した以外は、すべて、実
施例1と同様に処理して、表2に示した結果を得た。
【0033】比較例8 ポリアセタール樹脂〔三菱瓦斯化学製、ユピタールF2
0−01〕100重量部〔表1参照〕のみを使用し、実
施例1と同様に処理して、表2に示した結果を得た。
【0034】比較例9 ポリアセタール樹脂〔三菱瓦斯化学製、ユピタールF2
0−03〕100重量部〔表1参照〕のみを使用し、実
施例1と同様に処理して、表2に示した結果を得た。
【0035】
【発明の効果】本願発明のポリアセタール樹脂組成物
は、ポリアセタール樹脂に、特定のアクリル誘導体、特
定のポリエチレンワックス、および、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂を添加・配合してなるものを、予め250℃
以上の温度条件下において、均一に溶融混練してなる成
形材料を、220℃以下の温度で成形加工することを特
徴として、実質的にポリフェニレンエーテル樹脂成分が
不連続な分散相を形成してなるものであって、ポリアセ
タール樹脂本来の機械的特性、電気的特性、耐疲労性や
耐薬品性などを損なうことなく、特に、成形時の計量性
が良く、自己潤滑性に極めて優れているので、高自己潤
滑性などを要求される各種摺動部品の材料として好適に
用いることができる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 71:12) C08L 71:12 (56)参考文献 特開 平7−216190(JP,A) 特開 平7−216189(JP,A) 特開 平2−138357(JP,A) 特開 昭62−11715(JP,A) 特開 昭63−183954(JP,A) 特開 平7−286015(JP,A) 特開 平6−184252(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 283/06 C08L 59/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
    に対して、(B)アクリル誘導体0.10〜10.0重
    量部、(C)ポリエチレンワックス0.10〜10.0
    重量部、および、(D)ポリフェニレンエーテル樹脂
    0.10〜3.0重量部を添加・配合してなるものを、
    予め250℃〜270℃の温度条件下において、均一に
    溶融混練してなる成形材料を、170℃〜220℃の温
    度で成形加工することを特徴として、実質的に(D)成
    分が不連続な分散相を形成してなるポリアセタール樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 アクリル誘導体(B)が、下記の式 【化1】 〔R1は水素、またはメチル基、R2は炭素数8以上の
    脂肪族アルキル基である〕で表されるアクリル酸、また
    は、メタクリル酸から誘導される炭素数8以上の脂肪族
    アルキルのエステル化合物である請求項1記載のポリア
    セタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンワックス(C)が数平均分
    子量500〜15,000であり、ポリエチレン、エチ
    レンとα−オレフィンとの共重合体もしくは、それらを
    酸変性によって極性基を導入した型のものである請求項
    1記載のポリアセタール樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ポリフェニレンエーテル樹脂(D)が、
    下記の式 【化2】 〔R1、R2、R3、R4はそれぞれ独立に、水素原
    子、ハロゲン原子、炭化水素基、ハロ炭化水素基、炭化
    水素オキシ基およびハロ炭化オキシ基で構成される群か
    ら選択され、nは20以上の整数で、モノマー単位の総
    数である〕で表される単位一種以上を繰り返し単位とす
    るホモポリマーまたはコポリマーである。
  5. 【請求項5】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
    に対して、(B)アクリル誘導体0.10〜10.0重
    量部、(C)ポリエチレンワックス0.10〜10.0
    重量部、および、(D)ポリフェニレンエーテル樹脂
    0.10〜3.0重量部を添加・配合してなるものを、
    予め250℃〜270℃の温度条件下において、均一に
    溶融混練してなる成形材料を、170℃〜220℃の温
    度で成形加工することを特徴とする実質的に(D)成分
    が不連続な分散相を形成しているポリアセタール樹脂組
    成物の製造方法。
JP14479894A 1994-06-27 1994-06-27 ポリアセタール樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3426349B2 (ja)

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