JP3425505B2 - 弾性表面波ジャイロスコープ - Google Patents

弾性表面波ジャイロスコープ

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JP3425505B2
JP3425505B2 JP13702296A JP13702296A JP3425505B2 JP 3425505 B2 JP3425505 B2 JP 3425505B2 JP 13702296 A JP13702296 A JP 13702296A JP 13702296 A JP13702296 A JP 13702296A JP 3425505 B2 JP3425505 B2 JP 3425505B2
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和彦 湯川
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俊郎 樋口
実 黒澤
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ミノルタ株式会社
俊郎 樋口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電基板の弾性表
面波による表面振動と圧電基板の回転運動との相互作用
により基板表面に発生するコリオリ力を圧電効果により
電圧に変換して検出する弾性表面波ジャイロスコープに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−281465号
公報に示されるように、弾性表面波を用いたジャイロス
コープが提案されている。
【0003】上記公報には、圧電基板の一方表面に、コ
リオリ力を検出する1個のインターデジタル型トランス
デューサ(以下、検出用IDT(Inter-Digital Transd
ucer)という。)を挟んで同一周波数の弾性表面波を発
生する一対のIDT(以下、駆動用IDTという。)と
この駆動用IDTの外側に弾性表面波を検出用IDT側
に反射する一対の反射器とを相互に所定の位置関係で形
成してなる構成を有する弾性表面波ジャイロスコープが
示されている。
【0004】図21は、上記弾性表面波ジャイロスコー
プの圧電基板表面に形成された検出用IDT、一対の駆
動用IDT及び一対の反射器を示す図である。
【0005】圧電基板100の表面に形成された検出用
IDT101及び駆動用IDT102,103の櫛形電
極D1,D2間の距離d1,d2は、同一ピッチ(弾性
表面波の波長λの1/2)を有している。また、反射器
104,105は、100本の線状電極D3を所定ピッ
チ(略λ/2のピッチ)で配列してなるグレーティング
放射器からなる。
【0006】圧電基板100は、各駆動用IDT10
2,103によりそれぞれ両側から外方向に進行する弾
性表面波を発生させ、この弾性表面波を反射器104,
105により検出用IDT101側に反射させること
で、反射器104,105間に弾性表面波の定在波が生
じるようになっている。検出用IDT101は、各櫛形
電極D1,D2がこの弾性表面波(定在波)の節の位置
となる所定位置に形成されている。
【0007】上記弾性表面波ジャイロスコープは、圧電
基板100の表面に弾性表面波の定在波を発生させた状
態で、この圧電基板100が回転運動を行なうと、弾性
表面波による振動方向に対して垂直方向にこの弾性表面
波と90°位相のずれたコリオリ力による弾性表面波
(定在波)が発生するので、検出用IDT101から圧
電効果により変換されたこの弾性表面波の振動に対応す
る電圧が検出されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性表面波
ジャイロスコープは、圧電基板表面に弾性表面波の定在
波を発生させ、この定在波による表面振動と圧電基板の
回転運動との相互作用により発生するコリオリ力(定在
波)の大きさを検出する構成となっているので、温度変
化に対する検出感度の安定化を図るには弾性表面波の定
在波の大きさを安定させる必要がある。
【0009】例えば駆動用IDT102,103に印加
される高周波を発生する高周波発振器の発振周波数の温
度特性と反射器104,105の反射周波数の温度特性
とが異なると、圧電基板100に発生した弾性表面波の
周波数と反射器104,105の反射周波数とがずれ、
この弾性表面波に対する反射器104,105の反射特
性が低下することになる。すなわち、弾性表面波の反射
器104,105に伝播される進行波と反射器104,
105で反射される反射波との位相関係が定在波を生成
し得る所定の位相関係からずれ、反射器104,105
が弾性表面波に対して好適な定在波を生成し得るように
作用しなくなる。
【0010】このため、弾性性表面波の定在波の振幅特
性が低下し、コリオリ力の検出感度が低下することとな
るが、上記公報には、圧電基板の表面に形成される検出
用IDT101、駆動用IDT102,103及び反射
器104,105の構造についてのみ記載され、弾性表
面波の温度特性を安定化し、上記検出感度の低下を防止
する方法については記載されていない。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、弾性表面波の振幅の温度特性を安定化し、安定
したコリオリ力の検出感度が得られる弾性表面波ジャイ
ロスコープを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電基板と、
上記圧電基板の表面に形成され、圧電効果により電圧変
換されたコリオリ力を検出する検出用電極と、上記検出
用電極の両外側に形成され、弾性表面波を発生させる一
対の駆動用電極と、上記一対の駆動用電極の両外側に形
成され、上記弾性表面波を上記検出用電極側に反射する
一対の反射器用電極と、上記駆動用電極に印加される高
周波を生成する高周波生成手段とを備え、圧電基板の表
面を上記弾性表面波により振動させ、この振動と圧電基
板の回転運動との相互作用により基板表面に発生したコ
リオリ力を検出する弾性表面波ジャイロスコープにおい
て、上記高周波生成手段は、上記圧電基板と同一の圧電
特性を有する基板で構成された弾性表面波共振素子を用
いた発振回路からなるものである(請求項1)。
【0013】上記構成によれば、一対の駆動用電極にそ
れぞれ周波数f0の高周波を印加すると、圧電効果によ
り基板表面に周波数f0で振動する弾性表面波が発生
し、この弾性表面波は各駆動用電極の両外側に伝播す
る。
【0014】弾性表面波は、それぞれ反射器用電極に伝
播され、これらの反射器用電極でそれぞれ検出用電極側
に反射されて一対の反射器用電極間に弾性表面波の定在
波が発生する。
【0015】そして、上記弾性表面波の定在波により基
板表面が振動している状態で、圧電基板が回転運動を行
なうと、弾性表面波の波面と直交する面内にこの弾性表
面波と90°位相のずれたコリオリ力に基づく周波数f
0の弾性表面波が発生する。
【0016】検出用電極はコリオリ力に基づく弾性表面
波の定在波に対して所定の関係位置に設けられ、圧電効
果によりコリオリ力に起因する歪に応じて発生する電気
信号が検出用電極から検出される。
【0017】高周波生成手段は反射器用電極と同一の圧
電特性を有する基板で構成された弾性表面波共振素子を
用いた発振回路で構成されているので、温度変化により
反射器用電極の反射周波数がドリフトした場合にも高周
波生成手段の発振周波数(すなわち、弾性表面波の周波
数)も同様にドリフトし、反射器用電極では基板表面に
実際に生じている弾性表面波が好適に反射され、弾性表
面波の定在波の振幅特性が安定する。従って、温度変化
に対する基板の表面振動の振幅が安定し、検出用電極に
おける検出感度の温度特性が安定する。
【0018】また、本発明は、圧電基板の表面に弾性表
面波により振動させ、この振動と圧電基板の回転運動と
の相互作用により基板表面に発生したコリオリ力を圧電
効果により電気信号に変換して検出する弾性表面波ジャ
イロスコープであって、第1の弾性表面波を発生させる
べく第1の高周波が印加される第1の駆動用電極と、上
記第1の弾性表面波と異なる周波数を有する第2の弾性
表面波を発生させるべく第2の高周波が印加される第2
の駆動用電極と、上記圧電基板と同一の圧電特性を有す
る基板で構成された弾性表面波共振素子を用いた発振回
路からなり、上記第1の高周波を生成する第1の高周波
生成手段と、上記圧電基板と同一の圧電特性を有する基
板で構成された弾性表面波共振素子を用いた発振回路か
らなり、上記第2の高周波を生成する第2の高周波生成
手段と、上記第1の弾性表面波の定在波を発生させるべ
く上記第1及び第2の駆動用電極の両外側に形成され、
上記第1の弾性表面波を第1の駆動用電極側に反射する
一対の第1の反射器用電極と、上記第2の弾性表面波の
定在波を発生させるべく上記第1及び第2の駆動用電極
の両外側に形成され、上記第2の弾性表面波を第2の駆
動用電極側に反射する一対の第2の反射器用電極と、第
1の弾性表面波と第2の弾性表面波との干渉波と圧電基
板の回転運動との相互作用により発生するコリオリ力に
基づく第3の弾性表面波を定在波にするべく上記第1及
び第2の駆動用電極の両外側に形成され、上記第3の弾
性表面波を第1及び第2の駆動用電極側に反射する一対
の第3の反射器用電極と、上記第1及び第2の駆動用電
極間に形成され、圧電効果により上記コリオリ力に起因
する歪に応じて発生する電気信号を検出する検出用電極
とを備えたものである(請求項2)。
【0019】上記構成によれば、第1の駆動用電極に、
例えば周波数fH(=f0+Δf)の第1の高周波を印加
すると、圧電効果により基板表面に周波数fHで振動す
る第1の弾性表面波が発生し、この第1の弾性表面波は
第1の駆動用電極の両外側に伝播する。また、第2の駆
動用電極に、例えば周波数fL(=f0−Δf)の第2の
高周波を印加すると、圧電効果により基板表面に周波数
Lで振動する第2の弾性表面波が発生し、この第2の
弾性表面波は第2の駆動用電極の両外側に伝播する。
【0020】第1の弾性表面波は、検出用電極、第2の
駆動用電極、第2,第3の反射器用電極で反射されるこ
となく一対の第1の反射器用電極に伝播され、この第1
の反射器用電極で第1の駆動用電極側に反射されて一対
の第1の反射器用電極間に第1の弾性表面波の定在波が
発生する。同様に、第2の弾性表面波は、検出用電極、
第1の駆動用電極、第1,第3の反射器用電極で反射さ
れることなく一対の第2の反射器用電極に伝播され、こ
の第2の反射器用電極で第2の駆動用電極側に反射され
て一対の第2の反射器用電極間に第2の弾性表面波の定
在波が発生する。
【0021】そして、第1の駆動用電極と第2の駆動用
電極間には第1,第2の弾性表面波の干渉により周波数
0の弾性表面波が発生し、この弾性表面波により基板
表面が振動している状態で、圧電基板が回転運動を行な
うと、弾性表面波の波面と直交する面内にこの弾性表面
波と90°位相のずれたコリオリ力に基づく周波数f0
の第3の弾性表面波が発生する。
【0022】第3の弾性表面波は、第1,第2の駆動用
電極で反射されることなく一対の第3の反射器用電極に
伝播され、この第3の反射器用電極で検出用電極側に反
射されて一対の第3の反射器用電極間に第3の弾性表面
波の定在波が発生する。
【0023】検出用電極は第3の弾性表面波の定在波に
対して所定の関係位置に設けられ、圧電効果により第3
の弾性表面波に起因する歪に応じて発生する電気信号が
検出用電極から検出される。
【0024】第1の高周波生成手段は第1の反射器用電
極と同一の圧電特性を有する基板で構成された弾性表面
波共振素子を用いた発振回路で構成され、第2の高周波
生成手段は第2の反射器用電極と同一の圧電特性を有す
る基板で構成された弾性表面波共振素子を用いた発振回
路で構成されているので、温度変化により第1,第2の
反射器用電極の反射周波数(f0+Δf),(f0−Δ
f)が(f0+Δf+Δft),(f0−Δf+Δft)に
ドリフトした場合にも対応する第1,第2の高周波生成
手段の発振周波数(すなわち、弾性表面波の周波数)
(f0+Δf),(f0−Δf)もそれぞれ(f0+Δf
+Δft),(f0−Δf+Δft)にドリフトし、第
1,第2の反射器用電極では基板表面に実際に生じてい
る第1,第2の弾性表面波がそれぞれ好適に反射され、
第1及び第2の弾性表面波の定在波の振幅特性が安定す
る。従って、温度変化に対する第1及び第2の弾性表面
波の干渉波に基づく基板の表面振動の振幅が安定し、検
出用電極における検出感度の温度特性が安定する。
【0025】なお、上記弾性表面波ジャイロスコープに
おいて、上記弾性表面波共振素子は、上記圧電基板の表
面に電極を形成して構成するとよい(請求項3)。
【0026】上記構成によれば、高周波生成手段が同一
の圧電基板上に構成されるので、弾性表面波ジャイロス
コープが小型になる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る弾性表面波
ジャイロスコープの構成図である。また、図2は、圧電
基板に形成された電極構造を示す図である。
【0028】ジャイロスコープ1は、コリオリ力を検出
する検出素子2と弾性表面波の駆動源である高周波発振
器3,4とを備えている。
【0029】検出素子2は、長方形の圧電基板21を有
するとともに、この一表面に、コリオリ力を検出するト
ランスジューサ22、周波数fH(=f0+Δf〔H
z〕)の弾性表面波を発生させるトランスジューサ2
3、周波数fL(=f0−Δf〔Hz〕)の弾性表面波を
発生させるトランスジューサ24及び各一対の反射器2
5,25′(図1、「A」で示す。)、反射器26,2
6′(図1、「B」で示す。)、反射器27,27′
(図1、「C」で示す。)からなるコリオリ力の検出部
が形成されている。
【0030】トランスジューサ22〜24及び反射器2
5,25′〜27,27′は、圧電基板21の長手方向
に一列に配列されている。コリオリ力検出用のトランス
ジューサ22は圧電基板21の略中央に配置され、この
トランスジューサ22を挟むようにしてその左側に周波
数fHの弾性表面波(以下、第1弾性表面波という。)
発生用のトランスジューサ23が配置され、トランスジ
ューサ22の右側に周波数fLの弾性表面波(以下、第
2弾性表面波という。)発生用のトランスジューサ24
が配置されている。更に、トランスジューサ24の外側
に反射器27′,26′,25′が中央側からこの順に
配置され、トランスジューサ23の外側に反射器27,
25,26が同じく中央側からこの順に配置されてい
る。
【0031】高周波発振器3は、周波数fHの高周波を
発生する発振器であり、高周波発振器4は、周波数fL
の高周波を発生する発振器である。高周波発振器3,4
は圧電基板21と同一素材からなる圧電基板上に構成さ
れた弾性表面波共振器を用いた弾性表面波発振器からな
り、高周波発振器3の出力端子b−b′はトランスジュ
ーサ23に接続され、高周波発振器4の出力端子c−
c′はトランスジューサ24に接続されている。
【0032】高周波発振器3、4は、例えば図3に示す
B−Eピアース発振回路若しくは図4に示すC−Bピア
ース発振回路において、共振素子θを図5に示す弾性表
面波共振器で構成することにより実現することができ
る。図5に示す弾性表面波共振器は、圧電基板21’上
にインタデジタル形トランスジューサ(以下、IDTと
いう。)28の両側に多数の線状電極Dを配列してなる
グレーティング反射器(開放型グレーティング反射器)
29、30を配置したものである。高周波発振器3の弾
性表面波共振器の共振周波数は(f0+△f)に設定さ
れ、高周波発振器の弾性表面波共振器の共振周波数は
(f0−△f)に設定されている。
【0033】高周波発振3、4はジャイロスコープ
1の温度特性の安定化を考慮する場合は、圧電基板21
と同一の圧電部材で構成される弾性表面波共振器を用い
た発振器で構成することが好ましい。
【0034】例えば電気機械結合係数k2の大きい圧電
基板21の素材としてLiNbO3を使用した場合、そ
の温度特性が70ppm程度あり、反射器25,25′
〜27,27′の共振帯域を、例えば5MHzとした場
合、通常の使用条件である−20℃〜50℃の温度範囲
において、反射器25,25′〜27,27′の共振特
性が所定の共振帯域からはずれることがある。例えば反
射器25,25′は、第1弾性表面波を反射して定在波
を発生させるものであるが、温度変化により反射器2
5,25′の共振特性がドリフトし、十分な反射特性が
得られなくなると、安定したレベルの第1弾性表面波の
定在波を得ることができなくなる。このことは、反射器
26,26′及び反射器27,27′についても同様で
ある。
【0035】弾性表面波ジャイロスコープは、圧電基板
を表面振動させた状態で圧電基板が回転運動した場合に
この表面振動と回転運動との相互作用により発生するコ
リオリ力を検出するもので、圧電基板の表面振動の周波
数(すなわち、弾性表面波の周波数)の安定性も重要で
あるが、コリオリ力の検出感度の点では圧電基板の表面
振動の振幅がより重要である。
【0036】このため、本実施の形態では、高周波発振
路3,4の発振素子をジャイロスコープ1と同一の圧電
部材からなる弾性表面波共振器で構成し、反射器25,
25′,26,26′の共振特性のドリフトに応じて高
周波発振路3,4の発振特性をドリフトさせることによ
り第1,第2弾性表面波の定在波の安定化を図るように
している。
【0037】本実施の形態では、高周波発振器3の弾性
表面波共振器θの共振周波数が温度変化により(f0
Δf)から(f0+Δf+Δft)にドリフトし、発振周
波数が変動した場合、反射器25,25′の共振周波数
(すなわち、反射周波数)も(f0+Δf)から(f0
Δf+Δft)にドリフトするから、圧電基板21の基
板表面に発生させた第1弾性表面波の周波数が変動した
場合にも第1弾性表面波が反射器25,25′で好適に
反射され、第1弾性表面波(定在波)の振幅の温度変化
に対する安定化が図られる。同様に、高周波発振路4の
弾性表面波共振器θの共振周波数が温度変化により(f
0−Δf)から(f0−Δf+Δft)にドリフトし、発
振周波変動した場合、反射器26,26′の共振周波数
も(f0−Δf)から(f0−Δf+Δft)にドリフト
するから、圧電基板21の基板表面に発生させた第2弾
性表面波の周波数が変動した場合にも第2弾性表面波が
反射器26,26′で好適に反射され、第2弾性表面波
(定在波)の振幅の温度変化に対する安定化が図られ
る。
【0038】従って、第1,第2弾性表面波の干渉波
は、温度変化に対してその周波数は(f0+Δft)に変
動するが、その振幅変動は低減され、干渉波と圧電基板
21の回転運動との相互作用により発生するコリオリ力
の検出レベルの温度特性を向上させることができる。
【0039】なお、高周波発振器3,4は、検出素子2
と別個に構成してもよいが、好ましくは圧電基板21の
基板上に弾性表面波共振器θを形成し、この基板上に構
成するとよい。このようにすると、ジャイロスコープ1
をコンパクトに構成することができる。
【0040】圧電基板21は、例えばチタン酸ジルコン
酸鉛(PbTiO3,PbZrO3)、LiNbO3、L
iTaO3等の圧電効果を有する部材からなる。トラン
スジューサ22〜24は、圧電基板21の表面に互いに
交叉した櫛形の電極D1,D2の薄膜を形成してなるイ
ンターデジタル形トランスジューサ(IDT)で構成さ
れている。
【0041】弾性表面波の周波数はトランスジューサ2
3,24の櫛形電極D1,D2のピッチdで決定され
る。圧電基板21の振動源としての弾性表面波の周波数
は適宜の周波数を選定することができ、小型化を考慮す
ると、高周波が好ましい。櫛形電極D1,D2の加工技
術の面から数GHzまでの高周波を利用することも可能
であるが、製造コスト等の別の要因から高周波化には一
定の制約があり、通常、10〜100MHzの周波数が
利用される。
【0042】第1弾性表面波発生用のトランスジューサ
23(以下、駆動用IDT23という。)は、櫛形の電
極D1,D2の電極間ピッチdが第1弾性表面波の波長
λH(=v0/fH,v0;自由表面における伝播速度)に
設定され、第2弾性表面波発生用のトランスジューサ2
4(以下、駆動用IDT24という。)は、櫛形の電極
D1,D2の電極間ピッチdが第2弾性表面波の波長λ
L(=v0/fL)に設定されている。駆動用IDT2
3,24は、図6に示すように、駆動用IDT23,2
4間に周波数Δfの波数がN個(Nは自然数)生じ得る
関係位置に形成されている。
【0043】コリオリ力検出用のトランスジューサ22
(以下、検出用IDT22という。)は、櫛形の電極D
1,D2の電極間ピッチdが第1弾性表面波と第2弾性
表面波との干渉により生じる周波数f0の弾性表面波
(以下、干渉波という。)の波長λ0(=v0/f0)に
設定されている。また、検出用IDT22は、後述する
ように駆動用IDT23と駆動用IDT24との間に発
生する干渉波の定在波の節の位置に検出用IDT22の
各櫛形電極D1,D2が位置するように配置されてい
る。
【0044】反射器25,25′、反射器26,26′
及び反射器27,27′は、多数本の線状電極D3を所
定ピッチで配列してなる開放型グレーティング反射器か
らなる。
【0045】反射器25,25′は、第1弾性表面波を
駆動用IDT23側に反射し、反射器25,25′間に
第1弾性表面波の定在波を発生させるものである。反射
器25,25′は、中心周波数が第1弾性表面波の周波
数fH(=f0+Δf)となるように、その電極間ピッチ
P1が第1弾性表面波の波長λHの1/2に設定され、
帯域幅が2Δf未満となるように、線状電極D3の本数
(本実施の形態では100本)が設定されている。反射
器25の反射帯域はfH±Δf(f0〜f0+2Δf)で
あるから、駆動用IDT24からの第2弾性表面波(周
波数fL=f0−Δf)は反射器25で反射されることな
く透過し、反射器26に伝播するようになっている。
【0046】反射器25,25′は、第1弾性表面波を
効率よく反射し得るように、駆動用IDT23に対して
所定の関係位置に形成されている。
【0047】反射器と駆動用IDTとの間隔を、図7に
示すように、反射器の最も駆動用IDT側に位置する線
状電極Drefの中心と駆動用IDTの最も反射器側に位
置する櫛形電極Ddrvの中心間の距離Lとすると、一般
に開放型の反射器の場合、反射器は、この間隔LがL=
(k+1/4)・λ/2(k=1,2,3,…)を満足
する関係位置に形成される。なお、上式は、弾性表面波
の伝播媒質が均一の場合のもので、伝播経路上に異なる
伝播媒質の部分がある場合は、この部分での波長(ある
いは伝播速度)が変化するので、その部分の距離を補正
する必要がある。
【0048】本実施の形態では、例えば駆動用IDT2
3に対する反射器25の位置の場合、駆動用IDT23
と反射器25間に反射器27が形成されているので、反
射器27の区間の距離を補正する必要があり、反射器2
5は、駆動用IDT23に対して以下に説明する間隔
L′の条件式を満足する位置に配置されている。
【0049】上記間隔Lの条件式は、金属被膜が形成さ
れていない自由表面における弾性表面波の波長λを基準
に決定されている。図8に示すように、弾性表面波W
は、基板21の表面に反射器等の金属被膜Dが形成され
ている部分では自由表面に比して伝播速度が遅くなり、
見かけ上金属被膜形成部分での波長λ′が自由表面での
波長λより短くなる。
【0050】今、波長短縮率をKとすると、自由表面で
q波長分の距離q・λは、金属被膜形成表面ではK・q
・λに短縮される。反射器25と駆動用IDT23間に
反射器27が形成されていないと仮定した場合の間隔L
1の条件式は、上述のように、L1=(k+1/4)・
λH/2、k=1,2,3,…、λH=v0/fHとなる。
この間隔L1の内、r波長分の部分が反射器27で構成
されるとすると、反射器27の部分の距離L2は、K・
r・λ0となり、自由表面の場合に比して(1−K)・
r・λ0だけ短くなることになる。
【0051】従って、反射器27が存在するときの駆動
用IDT23と反射器25間の満足すべき間隔L′の条
件式は、L′=L1−(1−K)・r・λ0となる。
今、反射器27の線状電極D3の本数をm、反射器27
の部分での弾性表面波の伝播速度をvmとすると、m=
2r、K=λm/λ0=vm/v0であるから、(1−K)
・r・λ0=(1−vm/v0)・(m/2)・(v0/f
0)=m・(v0−vm)/(2f0)となり、L′は下記
式のようになる。
【0052】
【数1】
【0053】例えば圧電材料としてLiNbO3128
°X-Yを用いた場合、自由表面における弾性表面波の
速度v0は3960m/s、金属被膜形成部分での弾性
表面波の速度vmはおよそ3920m/sであるので、
0=60MHz、Δf=5MHz、k=113、m=
100とすると、駆動用IDT23と反射器25の間隔
L′は、3424.05μm(=113.5×3960/130-100
×40/120)となる。
【0054】なお、反射器25′についても反射器25
と同様に、検出用IDT22、駆動用IDT24及び反
射器27′,26′における波長短縮を考慮した駆動用
IDT23と反射器25′間の間隔L″の条件式を満足
するように、駆動用IDT23に対する所定位置に形成
されている。
【0055】反射器26,26′は、第2弾性表面波を
駆動用IDT24側に反射し、反射器26,26′間に
第2弾性表面波の定在波を発生させるものである。反射
器26,26′は、中心周波数が第2弾性表面波の周波
数fL(=f0−Δf)となるように、その電極間ピッチ
P2が第2弾性表面波の波長λLの1/2に設定され、
帯域幅が2Δf未満となるように、線状電極D3の本数
(本実施の形態では100本)が設定されている。反射
器26′の反射帯域はfL±Δf(f0−2Δf〜f0
であるから、駆動用IDT24からの第1弾性表面波
(周波数fH=f0+Δf)は反射器26′で反射される
ことなく透過し、反射器25′に伝播する。
【0056】なお、反射器26は、検出用IDT22、
駆動用IDT23及び反射器27,25における波長短
縮を考慮した駆動用IDT24と反射器26間の間隔の
所定の条件式を満足するように、駆動用IDT24に対
する所定位置に形成され、反射器26′は、反射器2
7′における波長短縮を考慮した駆動用IDT24と反
射器26′間の間隔の所定の条件式を満足するように、
駆動用IDT24に対する所定位置に形成されている。
【0057】反射器27,27′は、第3弾性表面波を
検出用IDT22側に反射し、反射器27,27′間に
第2弾性表面波の定在波を発生させるものである。反射
器27,27′は、中心周波数が第3弾性表面波の周波
数f0となるように、その電極間ピッチP3が第3弾性
表面波の波長λ0の1/2に設定され、帯域幅が2Δf
未満となるように、線状電極D3の本数(本実施の形態
では100本)が設定されている。
【0058】反射器27,27′の反射帯域はf0±Δ
f(f0−Δf〜f0+Δf)であるから、駆動用IDT
23からの第1弾性表面波(周波数fH=f0+Δf)及
び駆動用IDT24からの第2弾性表面波(周波数fH
=f0−Δf)は反射器27,27′で反射されること
なく透過し、それぞれ反射器25,25′,26,2
6′側に伝播する。
【0059】なお、反射器27は、駆動用IDT23に
おける波長短縮を考慮した駆動用IDT22と反射器2
7間の間隔の所定の条件式を満足するように、駆動用I
DT22に対する所定位置に形成され、反射器27′
は、駆動用IDT24における波長短縮を考慮した駆動
用IDT22と反射器27′間の間隔の所定の条件式を
満足するように、駆動用IDT22に対する所定位置に
形成されている。
【0060】上記構成において、駆動用IDT23,2
4にそれぞれ周波数fH,fLの高周波を印加すると、圧
電基板21の逆圧電効果により、基板表面が変位し、第
1弾性表面波と第2弾性表面波が発生する。例えばレイ
リー波の場合、この波は基板表面に垂直な方向と進行方
向とに変位成分を有し、圧電基板21の表面における各
粒子は、図9に示すように、進行方向に対して逆回転す
る楕円軌道を描いて変位している。この楕円軌道の大き
さは、圧電基板21の深さ方向に小さくなっており、レ
イリー波のエネルギーの大部分は、深さ方向の1波長以
内に集中しているので、レイリー波は表面波となって進
行する。
【0061】駆動用IDT23で発生された第1弾性表
面は、駆動用IDT23の両側から圧電基板21の長手
方向に伝播される。
【0062】図1において、駆動用IDT23から右方
向に伝播される第1弾性表面波は、検出用IDT22、
駆動用IDT24及び反射器27′,26′,25′が
形成された基板表面上を伝播するが、検出用IDT2
2、駆動用IDT24及び反射器27′,26′は第1
弾性表面波の周波数帯域と異なる周波数帯域に反射帯域
を有し、反射器25′は第1弾性表面波の周波数帯域に
反射帯域を有しているので、これらのIDT22,23
及び反射器27′,26′では駆動用IDT23側に反
射されることなく反射器25′側に伝播し、この反射器
25′で駆動用IDT23側に反射される。
【0063】また、駆動用IDT23から左方向に伝播
される第1弾性表面波は、反射器27,25が形成され
た基板表面上を伝播するが、反射器27は第1弾性表面
波の周波数帯域と異なる周波数帯域に反射帯域を有し、
反射器25は第1弾性表面波の周波数帯域に反射帯域を
有しているので、反射器27では駆動用IDT23側に
反射されることなく反射器25に伝播し、この反射器2
5で駆動用IDT23側に反射される。
【0064】そして、反射器25,25′間の間隔は第
1弾性表面波の波長λHの整数倍となる所定の間隔に設
定されているので、図10に示すように、駆動用IDT
23からの第1弾性表面波の進行波と反射器25,2
5′で反射された第1弾性表面波の反射波との干渉によ
り反射器25,25′間に周波数fH(=f0+Δf)の
定在波が発生する。
【0065】また、駆動用IDT24で発生された第2
弾性表面も駆動用IDT24の両側から圧電基板21の
長手方向に伝播される。
【0066】図1において、駆動用IDT24から右方
向に伝播される第2弾性表面波は、反射器27′,2
6′が形成された基板表面上を伝播するが、反射器2
7′は第2弾性表面波の周波数帯域と異なる周波数帯域
に反射帯域を有し、反射器26′は第2弾性表面波の周
波数帯域に反射帯域を有するので、反射器27′では駆
動用IDT24側に反射されることなく反射器26′に
伝播し、この反射器26′で駆動用IDT24側に反射
される。
【0067】また、駆動用IDT24から左方向に伝播
される第1弾性表面波は、検出用IDT22、駆動用I
DT23、反射器27,25,26が形成された基板表
面上を伝播するが、検出用IDT22、駆動用IDT2
3及び反射器27,25は第2弾性表面波の周波数帯域
と異なる周波数帯域に反射帯域を有し、反射器26は第
2弾性表面波の周波数帯域に反射帯域を有するので、こ
れらのIDT22,23及び反射器27,25では駆動
用IDT24側に反射されることなく反射器26に伝播
し、反射器26で駆動用IDT24側に反射される。
【0068】そして、反射器26,26′間の間隔は第
2弾性表面波の波長λLの整数倍となる所定の間隔に設
定されているので、図10に示すように、駆動用IDT
24からの第2弾性表面波の進行波と反射器26,2
6′で反射された第2弾性表面波の反射波との干渉によ
り反射器26,26′間に周波数fL(=f0−Δf)の
定在波が発生する。
【0069】更に、反射器25と反射器26′との間で
は周波数fHの定在波と周波数fLの定在波との干渉によ
り周波数f0(=(fL+fH)/2)の干渉波が発生す
る。
【0070】上記干渉波により圧電基板21の基板表面
を振動させた状態で、この圧電基板21が回転運動を行
なうと、この干渉波にコリオリ力が作用する。このコリ
オリ力fCは、圧電基板21の粒子密度ρ、楕円運動を
している粒子の振動速度V及び圧電基板21の回転角速
度Ωに関係し、下記のベクトル式で表される。なお、
式において、ゴシック体の記号はベクトルであること
を示す。
【0071】
【数1】
【0072】今、xy平面が圧電基板21の表面にあ
り、z軸を圧電基板21の表面の法線方向、x軸を干渉
波Wの進行方向とするxyzの直交座標系を設定すると
(図13参照)、xz面内で楕円運動をしている粒子の
振動速度Vは、x軸方向の成分Vxとz軸方向の成分Vz
とに分離することができる。
【0073】圧電基板21がz軸の回りに回転角速度Ω
zで回転運動を行なった場合、振動速度成分Vzの方向と
回転軸(z軸)方向とが平行であるから、粒子の振動速
度成分Vxに対してのみ、図11に示すように、x軸と
直交するxy平面に平行なコリオリ力fCy(=−2ρ・
x・Ωz)が作用する。このコリオリ力fCyは、干渉波
Wに基づく粒子の楕円運動と圧電基板21の回転運動と
の相互作用により干渉波Wに対して90°位相がずれて
発生し、図12に示すように、干渉波Wの伝播に伴いこ
れに同期して伝播する弾性表面波となる。
【0074】しかし、反射器27,27′間は上記コリ
オリ力fCyに基づく弾性表面波(干渉波Wと同一周波数
0で位相が90°ずれた弾性表面波(以下、第3弾性
表面波という。)の波長λ0の整数倍となる所定の間隔
に設定されているので、図13に示すように、反射器2
7,27′間にコリオリ力fCyに基づく第3弾性表面波
Cの定在波が生じる。
【0075】なお、圧電基板21がy軸の回りに回転角
速度Ωyで回転運動を行なった場合とx軸の回りに回転
角速度Ωxで回転運動を行なった場合のコリオリ力f
Cは、以下のようになる。
【0076】すなわち、圧電基板21がy軸の回りに回
転角速度Ωyで回転運動を行なった場合は、回転軸(y
軸)方向が両振動速度成分Vx,Vzと直交しているの
で、両振動速度成分Vx,Vzに対してそれぞれコリオリ
力fCz(=2ρ・Vx・Ωy)とfCx(=−2ρ・Vz
Ωy)とが作用し、圧電基板21がx軸の回りに回転角
速度Ωxで回転運動を行なった場合は、回転軸(x軸)
方向が振動速度成分Vxの方向と平行であるから、粒子
の振動速度成分Vzに対してのみコリオリ力fCy(=2
ρ・Vx・Ωz)が作用する。
【0077】従って、x軸、y軸及びz軸の各軸方向の
単位ベクトルをix,iy,izで表記し、上記式で示
すベクトル式を各方向の成分で表すと、下記式のよう
になる。なお、式において、ゴシック体の記号はベク
トルであることを示す。
【0078】
【数2】
【0079】上記式より、コリオリ力fCは、x軸、
y軸及びz軸の各軸方向の成分の合成力となるが、コリ
オリ力fCの各成分は、圧電基板21の分極方向、検出
用電極23及び弾性表面波Wの相互の関係を所定の関係
に設定することで分離、検出することができる。
【0080】従って、本実施の形態では、説明の便宜
上、圧電基板21がz軸の回りに回転角速度Ωzで回転
運動を行なった場合を例に以下の説明を行なう。
【0081】図13は、干渉波Wとコリオリ力fCyによ
り生じたy軸方向に変位する第3弾性表面波Cとの関係
を示す図である。
【0082】z軸方向に変位する干渉波Wに対してコリ
オリ力fCyにより生じたy軸方向に変位する第3弾性表
面波Cは位相が90°ずれており、反射器27,27′
間で定在波となっている。検出用IDT22は、櫛形電
極D1,D2が、干渉波Wの節となる位置(すなわち、
第3弾性表面波Cの腹となる位置)に形成されているの
で、第3弾性表面波Cに起因するy軸方向の歪により櫛
形電極D1と櫛形電極D2とが互いに逆方向に変位し
(図13の矢印方向参照)、圧電基板21の圧電効果に
より櫛形電極D1と櫛形電極D2間にその変位量に応じ
た電圧EDETが発生し、この電圧EDETがコリオリ力fCy
として検出される。
【0083】上記のように、圧電基板21の表面に、コ
リオリ力fCyの検出周波数f0より高い周波数fH(=f
0+Δf)の第1弾性表面波と検出周波数f0より低い周
波数fL(=f0−Δf)の第2弾性表面波の定在波を発
生させ、両弾性表面波の干渉により検出周波数f0の干
渉波Wを発生させるとともに、この干渉波Wと圧電基板
21の回転運動との相互作用により発生するコリオリ力
Cyに対して専用の反射器27,27′を設けてコリオ
リ力fCyに起因する第3弾性表面波Cの定在波を生じさ
せるようにしたので、第1,第2弾性表面波及び干渉波
の影響を受けることなく圧電効果により電圧変換された
コリオリ力fCyを可及的に高いレベルで検出でき、これ
により検出感度を向上させることができる。
【0084】なお、上記実施の形態では、図1に示すよ
うに、検出用IDT22の右側では第1弾性表面波に対
する反射器25′を最も外側に配置し、検出用IDT2
2の左側では第2弾性表面波に対する反射器26を最も
外側に配置していたが、駆動用IDT23と駆動用ID
T24との間に第1弾性表面波と第2弾性表面波との干
渉波である第3弾性表面波が生じ得るものであれば、反
射器25,25′、反射器26,26′及び反射器2
7,27′の配置は図1に示す関係位置に限定されるも
のではない。
【0085】例えば図14に示すように、図1において
反射器25′と反射器26′との配置を入れ換えた関係
位置にしてもよく、図15に示すように、図1におい
て、射器25と反射器26との配置を入れ換えた関係位
置にしてもよい。また、例えば図16に示すように、図
14において反射器25′と反射器27′との配置を入
れ換えた関係位置にしてもよいが、コリオリ力fCyに起
因する第3弾性表面波の反射器25,25′における透
過損失を考慮すると、反射器27,27′は、最も内側
に配置するのが好ましい。
【0086】図17は、本発明に係る弾性表面波ジャイ
ロスコープの第2の実施の形態を示す構成図である。
【0087】第2の実施の形態は、検出用IDT22の
形成位置の精度を軽減するようにしたもので、図1にお
いて、検出用IDT22の出力端子a,a′に検出回路
31を接続したものである。
【0088】第1弾性表面波と第2弾性表面波との干渉
波とコリオリ力に基づく第3弾性表面波とは周波数が同
一で位相が90°だけ異なるため、検出用IDT22が
上述した第3弾性表面波の定在波に対する所定位置に正
確に形成されていなければ、検出用IDT22の検出信
号に干渉波を圧電変換してなる信号の成分が含まれるこ
とになる。検出回路31は、検出用IDT22からの検
出信号から干渉波に基づく信号成分を除去し、コリオリ
力に基づく信号成分のみを抽出するものである。
【0089】検出回路31は、周波数f0の高周波を発
生する高周波発振器32、位相シフタ33及び差動アン
プ34から構成されている。高周波発振器32は、高周
波発振器3,4と同様に共振周波数f0の弾性表面波共
振器θを用いた発振器で構成されている。
【0090】位相シフタ33は、高周波発振器32から
出力される高周波の検出用IDT22と駆動用IDT2
3,24との距離差に基づく位相のずれを補正するもの
である。位相シフタ33は、例えば進相形のオールパス
アクティブフィルタからなり、可変抵抗R1により高周
波発振器31からの高周波の位相を任意の位相に調整す
ることができる。
【0091】差動アンプ34はオペレーションアンプ3
4aを用いたもので、このオペレーションアンプ34a
の−入力端子に入力抵抗R1,R3を介して位相調整さ
れた高周波が入力され、+入力端子に抵抗R4を介して
検出用IDT22の検出信号が入力されている。なお、
抵抗R3,R5は、それぞれ入力レベル、ゲインを調整
するため可変抵抗で構成されている。
【0092】差動アンプ34は、検出用IDT22で検
出されたコリオリ力(圧電効果により周波数f0の高周
波に変換された信号)のレベルEDETと高周波発振器3
1から位相シフタ33を介して入力された周波数f0
基準高周波のレベルErとのレベル差ΔE(=EDET−E
r)を増幅して出力する。
【0093】検出回路31は、予め圧電基板21が回転
運動をしていない状態での駆動条件で差動アンプ34か
らの出力が「0」となるように、高周波発振器31の周
波数及び位相シフタ33の位相量が調整されている。
【0094】上記構成おいて、圧電基板21が回転運動
を行なうと、検出用IDT22からコリオリ力を圧電変
換してなる周波数f0の高周波が検出され、差動アンプ
34からこの高周波の検出レベルEDETと高周波発振器
31から入力された周波数f0の基準高周波のレベルEr
とのレベル差ΔEが増幅されて出力される。
【0095】しかし、検出回路31は、コリオリ力が発
生しない状態、すなわち、検出用IDT22から干渉波
に基づく信号成分のみが検出される状態で差動アンプ3
4からの出力が「0」となる(干渉波に基づく信号成分
をキャンセルする)ように予め調整されているので、検
出用IDT22の検出信号に干渉波に基づく信号成分が
含まれていても、検出回路31からはコリオリ力に対応
する信号成分のみが出力されることになり、干渉波の影
響を受けることはない。
【0096】従って、この検出方法を採用することによ
り検出用IDT22の位置精度が十分でない場合にも正
確にコリオリ力を検出することができる。
【0097】図18は、本発明に係る弾性表面波ジャイ
ロスコープの第3の実施の形態の構成図である。
【0098】第3の実施の形態は、図1において、圧電
基板21の表面の検出用IDT22、駆動用IDT2
3、駆動用IDT24、反射器25,25′、反射器2
6,26′及び反射器27,27′の配列方向に対して
直交する方向(y方向)に、検出用IDT22、駆動用
IDT23、駆動用IDT24、反射器25,25′、
反射器26,26′及び反射器27,27′と同一構造
からなる検出用IDT35、駆動用IDT36、駆動用
IDT37、反射器38,38′、反射器39,39′
及び反射器40,40′を配置するとともに、高周波発
振器3と高周波発振器4の各出力端子b-b′,c-c′
をそれぞれ駆動用IDT36と駆動用IDT37に接続
したものである。
【0099】第1の実施の形態では、x方向に伝播する
弾性表面波を利用しているので、コリオリ力fCのy方
向成分しか検出できないが、第2の実施の形態では、y
方向に伝播する弾性表面波も利用しているので、検出用
IDT35の出力端子d-d′からコリオリ力fCのx方
向成分についても検出できるようになっている。互いに
直交させて配置された第1の実施の形態に係るジャイロ
スコープ1を2個用いても同様の効果が得られるが、第
3の実施の形態によれば、同一の圧電基板21上に2個
分のジャイロスコープ1を構成しているので、ジャイロ
スコープの小型化、コンパクト化が可能になる。
【0100】なお、上記実施の形態では、第1,第2の
弾性表面波の干渉波と圧電基板21の回転運動との相互
作用によるコリオリ力を検出するタイプの弾性表面波ジ
ャイロスコープについて説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、圧電基板21に発生させた弾
性表面波を反射器で反射して定在波とし、この定在波と
圧電基板21の回転運動との相互作用によるコリオリ力
を検出する弾性表面波ジャイロスコープについても適用
することができる。
【0101】例えば図19に示すように、図21に示す
検出素子を有する従来の弾性表面波ジャイロスコープに
も適用することができる。
【0102】図19は、図21において、圧電基板10
0上に弾性表面波共振器θ(共振周波数はf0)を用い
た発振周波数f0のC−Bピアース形高周波発振器32
を構成したものである。なお、高周波発振器32のバイ
アス回路は省略している。高周波発振器32の出力端は
駆動用IDT102,103に接続され、周波数f0
高周波が駆動用IDT102,103に印加される。
【0103】高周波発振器32の発振周波数f0が温度
変化により(f0+Δft)にドリフトした場合、反射器
104,105の共振周波数f0も(f0+Δft)にド
リフトするので、弾性表面波(定在波)の振幅特性が安
定し、コリオリ力の検出感度の温度特性が向上する。
【0104】また、図20に示すように、検出素子に検
出回路31を接続するようにすれば、反射器104,1
05に対する検出用IDT101の位置精度を低減する
ことができる。図20は、圧電基板21に形成された高
周波発振器32の出力端子を駆動用IDT102,10
3に接続するとともに、検出回路31の位相シフタ33
に接続したものである。この実施の形態でも弾性表面波
の基づく信号成分は差動アンプ34によりキャンセルさ
れるので、検出用IDT101の検出信号からコリオリ
力に対応する信号成分のみを検出することができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電基板の表面を弾性表面波の定在波により振動させ、
この振動と圧電基板の回転運動との相互作用により基板
表面に発生したコリオリ力を圧電効果により電気信号に
変換して検出する弾性表面波ジャイロスコープにおい
て、上記弾性表面波の駆動源である高周波生成手段を上
記圧電基板と同一の圧電特性を有する基板で構成された
弾性表面波共振素子を用いた発振回路で構成したので、
温度変化に対する上記弾性表面波の定在波の振幅特性が
安定し、弾性表面波ジャイロスコープの検出感度の温度
特性が向上する。
【0106】また、本発明によれば、圧電基板の表面
に、第1の弾性表面波を発生させる第1の駆動用電極、
第1の弾性表面波と異なる周波数の第2の弾性表面波を
発生させる第2の駆動用電極及びコリオリ力に起因する
第3の弾性表面波を検出する検出用電極をこの検出用電
極を挟んで一列に配列するとともに、第1,第2の駆動
用電極の両外側に定在波を発生させるべく第1〜第3の
弾性表面波をそれぞれ反射する対構造の第1〜第3の反
射器用電極とを配列し、第1,第2の駆動用電極間に第
1,第2の弾性表面波(定在波)の干渉波を発生させ、
この干渉波と圧電基板の回転運動との相互作用により生
じるコリオリ力(第3の弾性表面波の定在波)に共振さ
せて電圧に変換された電気信号を検出用電極で検出する
弾性表面波ジャイロスコープであって、第1,第2の弾
性表面波の駆動源である第1,第2の高周波生成手段を
上記圧電基板と同一の圧電特性を有する基板で構成され
た弾性表面波共振素子を用いた発振回路で構成したの
で、温度変化に対する第1,第2の弾性表面波の定在波
及び両弾性表面波の干渉波の振幅特性が安定し、弾性表
面波ジャイロスコープの検出感度の温度特性が向上す
る。
【0107】また、高周波生成手段の弾性表面波共振素
子を同一の圧電基板上に電極を形成して構成したので、
弾性表面波ジャイロスコープの小型化、コンパクト化が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性表面波ジャイロスコープの構
成図である。
【図2】圧電基板に形成された電極構造を示す図であ
る。
【図3】弾性表面波共振器を用いた高周波発振器の基本
回路構成を示す図である。
【図4】弾性表面波共振器を用いた高周波発振器の基本
回路構成の他の例を示す図である。
【図5】弾性表面波共振器の構造を示す平面図である。
【図6】弾性表面波に対する一対の駆動用IDTの相互
の関係位置を示す図である。
【図7】駆動用IDTと反射器との間隔の定義を示す図
である。
【図8】金属被膜表面における弾性表面波の波長の短縮
を説明するための図である。
【図9】レイリー波における基板表面の粒子の変位を示
す図である。
【図10】各反射器間に発生する定在波の周波数を示す
図である。
【図11】弾性表面波による粒子の楕円運動に対するコ
リオリ力の発生方向を示す図である。
【図12】弾性表面波及びコリオリ力に基づく弾性表面
波の伝播を示す図である。
【図13】干渉波とコリオリ力fCyにより生じたy軸方
向に変位する第3弾性表面波との関係を示す図である。
【図14】圧電基板に形成された反射器の配置位置の第
2の実施の形態を示す図である。
【図15】圧電基板に形成された反射器の配置位置の第
3の実施の形態の構成図である。
【図16】圧電基板に形成された反射器の配置位置の第
4の実施の形態の構成図である。
【図17】本発明に係る弾性表面波ジャイロスコープの
第2の実施の形態の構成図である。
【図18】本発明に係る弾性表面波ジャイロスコープの
第3の実施の形態の構成図である。
【図19】本発明に係る弾性表面波ジャイロスコープの
第4の実施の形態の構成図である。
【図20】本発明に係る弾性表面波ジャイロスコープの
第5の実施の形態の構成図である。
【図21】従来の弾性表面波ジャイロスコープの圧電基
板に形成された検出用IDT、駆動用IDT及び反射器
を示す図である。
【符号の説明】
1 ジャイロスコープ 2 検出素子 3 高周波発振器(第1の高周波生成手段) 4 高周波発振器(第2の高周波生成手段) 21,100 圧電基板 22 検出用IDT(検出用電極) 23 駆動用IDT(第1の駆動用電極) 24 駆動用IDT(第2の駆動用電極) 25,25′ 反射器(第1の反射器用電極) 26,26′ 反射器(第2の反射器用電極) 27,27′ 反射器(第3の反射器用電極) 28 IDT 29,30 反射器 31 検出回路 32 高周波発振器(高周波生成手段) 33 位相シフタ 34 差動アンプ 34a オペレーションアンプ 35 検出用IDT 36 駆動用IDT 37 駆動用IDT 38,38′ 反射器 39,39′ 反射器 40,40′ 反射器 101 駆動IDT(検出用電極) 102,103 駆動用IDT(駆動用電極) 104,105 反射器(反射器用電極) θ 弾性表面波共振器(弾性表面波共振素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 俊郎 神奈川県横浜市都筑区荏田東三丁目4番 26号 (72)発明者 黒澤 実 神奈川県横浜市緑区すすき野1−6−11 (56)参考文献 特開 平6−281465(JP,A) 特開 平9−318360(JP,A) 特開 平9−318362(JP,A) 特開 昭62−148812(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、上記圧電基板の表面に形成
    され、圧電効果により電圧変換されたコリオリ力を検出
    する検出用電極と、上記検出用電極の両外側に形成さ
    れ、弾性表面波を発生させる一対の駆動用電極と、上記
    一対の駆動用電極の両外側に形成され、上記弾性表面波
    を上記検出用電極側に反射する一対の反射器用電極と、
    上記駆動用電極に印加される高周波を生成する高周波生
    成手段とを備え、圧電基板の表面を弾性表面波により振
    動させ、この振動と圧電基板の回転運動との相互作用に
    より基板表面に発生したコリオリ力を検出する弾性表面
    波ジャイロスコープにおいて、上記高周波生成手段は、
    上記圧電基板と同一の圧電特性を有する基板で構成され
    た弾性表面波共振素子を用いた発振回路からなることを
    特徴とする弾性表面波ジャイロスコープ。
  2. 【請求項2】 圧電基板の表面に弾性表面波により振動
    させ、この振動と圧電基板の回転運動との相互作用によ
    り基板表面に発生したコリオリ力を圧電効果により電気
    信号に変換して検出する弾性表面波ジャイロスコープで
    あって、第1の弾性表面波を発生させるべく第1の高周
    波が印加される第1の駆動用電極と、上記第1の弾性表
    面波と異なる周波数を有する第2の弾性表面波を発生さ
    せるべく第2の高周波が印加される第2の駆動用電極
    と、上記圧電基板と同一の圧電特性を有する基板で構成
    された弾性表面波共振素子を用いた発振回路からなり、
    上記第1の高周波を生成する第1の高周波生成手段と、
    上記圧電基板と同一の圧電特性を有する基板で構成され
    た弾性表面波共振素子を用いた発振回路からなり、上記
    第2の高周波を生成する第2の高周波生成手段と、上記
    第1の弾性表面波の定在波を発生させるべく上記第1及
    び第2の駆動用電極の両外側に形成され、上記第1の弾
    性表面波を第1の駆動用電極側に反射する一対の第1の
    反射器用電極と、上記第2の弾性表面波の定在波を発生
    させるべく上記第1及び第2の駆動用電極の両外側に形
    成され、上記第2の弾性表面波を第2の駆動用電極側に
    反射する一対の第2の反射器用電極と、第1の弾性表面
    波と第2の弾性表面波との干渉波と圧電基板の回転運動
    との相互作用により発生するコリオリ力に基づく第3の
    弾性表面波を定在波にするべく上記第1及び第2の駆動
    用電極の両外側に形成され、上記第3の弾性表面波を第
    1及び第2の駆動用電極側に反射する一対の第3の反射
    器用電極と、上記第1及び第2の駆動用電極間に形成さ
    れ、圧電効果により上記コリオリ力に起因する歪に応じ
    て発生する電気信号を検出する検出用電極とを備えたこ
    とを特徴とする弾性表面波ジャイロスコープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の弾性表面波ジャイ
    ロスコープにおいて、上記弾性表面波共振素子は、上記
    圧電基板の表面に電極を形成して構成されていることを
    特徴とする弾性表面波ジャイロスコープ。
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