JP3424977B2 - 手提袋の連続製造方法 - Google Patents

手提袋の連続製造方法

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JP3424977B2 JP09367594A JP9367594A JP3424977B2 JP 3424977 B2 JP3424977 B2 JP 3424977B2 JP 09367594 A JP09367594 A JP 09367594A JP 9367594 A JP9367594 A JP 9367594A JP 3424977 B2 JP3424977 B2 JP 3424977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底部が広い形状の袋体
部を有する手提袋であって、特に箱型盤状品物を素早く
収納するに適したプラスチック製手提袋の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スーパー等の買い物袋として
縦長の袋体部を有する手提袋が使用されていた。これに
対して、弁当、すし折り等の水平に維持する品物用とし
て、袋体部が水平方向に形成されている手提袋が本発明
者によって提案されている(実公平2−15792号公
報)。これらは盤状物を収納するものであるが、品物を
収納する場合に開口部に盤状物の角が引っ掛かり収納に
手間がかかる欠点がある。実際、弁当等の昼食時に顧客
が集中して品物の包装速度が売上に大きく寄与する場合
などは収納速度が非常に重要になる。このように品物を
素早く収納し易い袋として、実開平2−87750号公
報の袋が知られている。この袋は、図12の断面図のよ
うに袋体部は横長盤状に形成されていて手提袋の上面の
手提部フイルムが袋体部の上面より長く延設されてい
て、該手提部フイルムの上に品物を乗せて、両側の手提
部を引き上げると袋の中に品物が自然に落ち込むもので
ある。この袋は、底が角底構造でないため品物を収納す
る場合に容量が少なく、例えば、2〜3個の弁当を積み
重ねて収納する場合などに不便である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、袋の上に置
いた品物、特に弁当のような長方形状の品物を角底構造
の袋体内部に素早く落とし込むことのできる袋の製造方
法であって、機械的に連続製造が容易な方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、素早く品物を落とし込むために、折り畳んだ形状
で図12のように底面フイルムが上に向いて広がってい
ることが必ずしも必要でなく、図2のように底面が横向
きに折り畳まれていても、手提部フイルムの上においた
品物は、両手提部フイルムを持ち上げると底面フイルム
が広がりながら袋体部を形成して、品物が袋体部に落ち
ることを発見して、従来の袋のように、底面フイルムを
水平に広げた形状で製造しないで、底部を横向きの二つ
折りにして、角底の製造を容易にし、使用時に重合して
いる手提部の一方を反対側に折り返して広げてその上に
品物をおいて手提部を引き上げて手提袋に包装する方式
に着目して本発明製造方法を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、次各項の態様の発明
よりなるものである。 (1)帯状フイルムのほぼ中央線上に、ガゼット折り装
置によって上方に折り目を向けた底部ガゼット折り内部
折り目Mとその両側に下方に折り目を向けた2個の底部
ガゼット折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り
目Rとで形成するW字型断面の底部ガゼット折りを形成
し、該底部ガゼット折り付き帯状フイルムを、シールプ
レートと底部V字型熱刃を設けた角底熱シール施工部に
製造すべき袋単位の長さ毎に間欠的に移動するワンピッ
チ移送で送り込み、該角底熱シール施工部では底部ガゼ
ット折りの間にシールプレートを挟む状態で帯状フイル
ムが静止しているときに、帯状フイルムの底部ガゼット
折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目Rの両
外側から底部V字型熱刃2個をシールプレートに押し付
けて、底部ガゼット折り側面折り目S及び底部ガゼット
折り側面折り目Rをそれぞれ別個にV字型に熱シールす
るとともに、該熱シールの外側をV字型熱シールに沿っ
て切断して三角形状のフイルム片を底部ガゼット折り側
面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目Rの縁からそ
れぞれ除去する施工を行い、該角底熱シール施工部で用
いる底部V字型熱刃は先端でV字型に交差し、該先端部
から約90度の角度で広がる2本の熱刃からなる底部V
字型熱刃がシールプレートの両側にそれぞれ熱刃をシー
ルプレートに向けて設置され、かつ、該設置の態様が底
部V字型熱刃の交差先端部を静止している帯状フイルム
の底部ガゼット折り内部折り目Mの方に向け、交差先端
部から対称的に折り目の縁に向かって広がる両熱刃が底
部ガゼット折り側面折り目S及び底部ガゼット折り側面
折り目Rの縁を横切る位置に設置され、該底部V字型熱
刃の交差先端の位置が底部ガゼット折り内部折り目Mの
幅の40〜95%の距離だけ底部ガゼット折り側面折り
目S及び底部ガゼット折り側面折り目Rの縁から離れた
位置であり、該角底熱シール施工部に帯状フイルムの次
のワンピッチ移送によって、同一の熱シール施工を製造
すべき袋体部の長さ間隔毎に繰り返し施工し、該熱シー
ル施工と同時又はその前後において、底部ガゼット折り
の反対側縁に手提部形成施工を繰り返し行い、最後に、
連続的ワンピッチ移送で切断施工部に底部V字型シール
施工及び手提部形成施工された帯状フイルムをV字型シ
ールの先端部の位置で帯状フイルムを順次帯状フイルム
に対して垂直に切断することを特徴とする手提袋の連続
製造方法。 (2)底部ガゼット折りの反対側縁の2縁が互いにずれ
るように形成した項1記載の手提袋の連続製造方法。 (3)底部ガゼット折りの反対側縁に指穴を打ち抜いて
手提部施工を行う項1又は2記載の手提袋の連続製造方
法。 (4)帯状フイルムとしてチューブ状フイルムを用い
て、底部ガゼット折りの反対側縁に相当する上縁にも下
方に折り目を向けた手提部ガゼット折り内部折り目Nと
その両側に上方に折り目を向けた2個の手提部ガゼット
折り側面折り目からなるW字型断面の手提部ガゼット折
りを設け、2個の外側の手提部ガゼット折り側面折り目
をシールプレートの上で手提部用V字型熱刃で、熱シー
ルするとともに、該手提部用V字型熱シールの外縁を切
断して、三角形状のフイルム片を各折り目から除去し、
ついで、手提部ガゼット折り内部折り目Nに沿ってフイ
ルムを縦に切断して手提部を形成する手提部施工を行う
項1又は2記載の手提袋の連続製造方法。 (5)底部ガゼット折りの反対側縁の外側それぞれに、
別の手提部用テープを供給して、これにV字型シールと
ともにそのシールに沿ってフイルム片を切除する手提部
施工を行う項1又は2記載の手提袋の連続製造方法。 (6)折り目を熱シールする底部V字型熱刃の先端部が
円みのある曲線状である項1、2、3、4又は5記載の
手提袋の連続製造方法。
【0006】本発明に用いるプラスチック製の帯状フイ
ルムは、熱可塑性樹脂フイルム、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなど熱可
塑性樹脂フイルムであれば特に制限なく使用することが
できる。特に加工性の点からポリエチレンフイルム、ポ
リプロピレンフイルムが適している。本発明の製造方法
は、通常の機械的な製袋工程で使用されている装置、例
えば、ガゼット折り装置、帯状フイルムの連続的供給装
置、間欠的供給装置、熱シール、溶断装置を適宜使用す
ることができる。本発明に用いるV字型熱刃は、通常、
角底製造工程で用いられているV字型熱刃を使用するこ
とができるが、本発明においては、先端部が円みのある
曲線状であるものが望ましい。V字型熱刃の先端部を円
く曲線状にすることによって、袋の強度を増加させるこ
とができる。本発明製造方法は、まず、帯状フイルムの
ほぼ中央線上に、ガゼット折り装置によって袋体の上方
に折り目を向けた底部ガゼット折り内部折り目Mとその
両側に下方に折り目を向けた2個の底部ガゼット折り側
面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目Rとで形成す
るW字型断面の底部ガゼット折りを形成する(図1)。
ガゼットの底部ガゼット折り内部折り目Mの線を帯状フ
イルムの中央線上に形成することもできるが、ややずら
した位置になるようにすると、帯状フイルムのガゼット
折りの反対側縁の上縁A、Bが図1の断面構造のように
互いに少しずれる。このように上縁をずらすことによっ
て、図1の断面のように畳んだ状態で製造された袋を多
数積み重ねて置いて、一番上にある袋の上側の手提部フ
イルムの上縁Aを一枚のみを折り返して図2の状態にし
て、積み重ねフイルムの全面が手提部フイルムになるよ
うにすることができる。品物、例えば、弁当のような品
物Jを折り返した手提部フイルムの上に図2のように置
いて、両側のはみ出ている手提部フイルムの両端の上縁
A、Bを持ち上げると、横向きに畳まれていた袋体部F
が広がりながら、図3のように収納される。
【0007】本発明方法は、底部ガゼット折りされた帯
状フイルムを、次に、シールプレートとV字型熱刃を設
けた角底熱シール施工部に送り込む。このとき、製造す
べき袋の幅の長さ単位毎に間欠的に移動するワンピッチ
移送で送り込み、この熱シール施工部でガゼット折り部
を熱シールして底部の角底構造を形成する。シールプレ
ートは、材質に制限はないが通常金属製プレートが好適
に使用することができる。底部V字型熱刃は板金をV字
型に成形したものをヒーター付き熱源に接続してフイル
ムの融点以上に加熱できる構造であり、この熱刃は帯状
フイルムのワンピッチ移送機構と連動して帯状フイルム
が停止しているタイミングで底部V字型熱刃がシールプ
レートに向かって圧着するまで移動する機構に設定され
ている。この角底熱シール施工部では、図4の断面図の
ように底部ガゼット折りの2個の側面折り目の間にシー
ルプレートPを挟むようにして帯状フイルムが送り込ま
れ、これが静止しているときに、シールプレートPの両
側に設置された2個の底部V字型熱刃Lを該シールプレ
ートPに押し付けてV字型熱刃LとシールプレートPの
間にあるそれぞれのガゼット折り部で重合している2枚
のフイルムをV字型に熱シールする。本発明に用いる底
部V字型熱刃Lは、図5の平面図のように約90度の角
度で交差する2本のV字型熱刃の直線部G及びHから構
成されていて、2本のV字型熱刃の交差先端部Kで連結
している。V字型熱刃の交差先端部Kから広がる角度は
約90度であるが、具体的には70〜110度の角度、
好ましくは80〜100度の角度で選択することができ
る。この角度によって角底部の形状が変化し、90度の
ときに理論的には底部は直方体形状になる。
【0008】該底部V字型熱刃Lと熱シールされる帯状
フイルムとの位置関係は底部V字型熱刃Lの交差先端部
Kを底部ガゼット折り内部折り目Mの方に向け、V字型
熱刃の交差先端部Kから側面折り目に向かって対称的に
広がる2本の熱刃が底部ガゼット折り側面折り目S及び
底部ガゼット折り側面折り目Rの縁を横切るように設置
されている。このとき、図6で示すように2個の底部V
字型熱刃Lの交差先端部Kが底部ガゼット折り内部折り
目Mの幅Yの40〜95%の距離だけ底部ガゼット折り
側面折り目S及び底部ガゼット折り側面折り目Rから離
れた位置に当たるように熱シールを施工する必要があ
る。この底部V字型熱刃Lの交差先端部Kの位置から底
部ガゼット折り側面折り目S又は底部ガゼット折り側面
折り目Rの縁までの距離Xは、内部折り目の幅Yの40
〜95%、好ましくは50〜90%、特に好ましくは6
0〜85%の長さにすることが必要である。V字型熱刃
の交差先端部Kが当たる位置が底部ガゼット折り内部折
り目Mの40%未満では、角底構造の深さが低くなり過
ぎて品物を収納したときの安定性が低くなる。また、9
5%を超えると、開口部の幅が狭くなり、手提部フイル
ムの上に置いた品物が円滑に袋体部の中に落ち込まなく
なる。このとき、底部ガゼット折り内部折り目MとV字
型熱刃の交差先端部Kの距離Zの部分は、袋体を形成し
たときの開口部の幅となり、実際はこの余白の距離Zの
2倍が袋体部の開口部となる。従って、この距離が0に
なる従来の角底製造方式で製造した場合には、手提袋の
中に手提部フイルムの上から品物を落とし込む操作が困
難になる。本発明製造方法は、この部分に角底熱シール
操作に余白を残す点に特徴のひとつがある。
【0009】底部角底用熱シールは、帯状フイルムの底
部ガゼット折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側面折
り目Rの両外側から前記位置に設置された底部V字型熱
刃2個をシールプレートに押し付けて、底部ガゼット折
り側面折り目S及び底部ガゼット折り側面折り目Rをそ
れぞれ別個にV字型に熱シールする。底部V字型熱刃
は、帯状フイルムのワンピッチ移送機構と連動してお
り、帯状フイルムがシールプレートの位置で静止してい
るときに、圧着作動を行う。両側から同時に熱シールす
ることもでき、片方を順次施工することもできる。通常
は、この熱シールは、水平なシールプレートに対して施
工するが、シールプレートを垂直にして左右から熱刃を
押圧する方式も適用することができる。本発明製造方法
は、該熱シールの外側の三角形状フイルムC(図6)を
V字型熱シールに沿って切断除去する。通常の角底構造
では、この角底熱シールの外側は除去しなくともそのま
ま残しても底部の補強フイルムとして役立つが本発明に
おいては、角底熱シールで前記余白を残すためこの三角
形状フイルムCの除去は必須工程となる。この三角形状
フイルムCを残したままでは、図3において、開口部の
間隔となる袋体の開口上縁1の両端D及びEが三角形状
フイルムCによって制限されて図3の開口上端の両端D
及びEの間隔がなくなることになる。この三角形状フイ
ルムCの切断除去は、底部V字型熱刃Lで溶断して融着
シールと切断を同時に実施することができる。しかし、
熱シール部の強度の点からは、V字型熱シールを施工し
たのち又は施工と同時に、熱シールの外側に沿ってV字
型打ち抜き刃でV字型熱シールの外側を機械的切断によ
って除去するのが望ましい。
【0010】本発明方法で切断された、V字型熱シール
の外側の三角形状のフイルム片を底部ガゼット折り側面
折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目Rの縁から除去
してから、帯状フイルムの次の袋体長さのワンピッチ移
送によって、同一の熱シール施工を製造すべき袋体部の
長さ間隔毎に同一の熱シール及び三角形状フイルムCの
除去を繰り返し施工する。本発明製造方法は、繰り返し
施工する該熱シール施工と同時又はその前後において、
底部ガゼット折りの反対側縁に手提部形成施工を行う。
この手提部形成施工は、単に手提部フイルムに指穴を打
ち抜くことによって形成することができる。さらに、上
縁に別の手提テープフイルムTを図7のように連続的に
供給してこれを手提部フイルムの上縁に図8のように融
着してこのテープを手提テープフイルムTにする方法に
よって、手提部を形成することができる。さらに、帯状
フイルムとしてチューブ状フイルムを使用して、底部ガ
ゼット折りの反対側に逆方向にW字型のガゼット折りを
形成して(図9)、内部ガゼット折りの全幅にV字型熱
シールを施工してその外側の三角形状のフイルムを除去
してから、手提部ガゼット折り内部折り目Nに沿ってナ
イフによって切断して両側の手提部を分離することによ
って手提部を形成することができる。本発明製造方法
は、最後に、底部V字型シール施工された帯状フイルム
をV字型シールの交差先端部の位置で帯状フイルムを順
次垂直に機械的に切断して手提袋を製造することができ
る。本発明製造方法において、特に、好ましい態様は、
底部V字型熱刃の先端を曲線状に円くすることである。
先端が円くなっていないときは、本発明製造方法の最後
の切断工程でV字型熱シールの先端を切断する位置に誤
差が生じると、図10のように一方の袋が規格外れにな
る。また、先端が円くなっていると、手提部フイルムに
吊り下げられるときに、図11に示すように、底部融着
曲線部a及びbの位置で融着線の傾斜が水平に近くなる
ため、吊り下げ重力がこの先端に集中せず強度が大きく
なる。
【0011】
【実施例】本発明を実施例の図面を用いてさらに詳細に
説明する。 実施例1 本実施例は、まず、公知のガゼット折り装置によって、
図1の断面図のように長尺帯状フイルムをガゼット折り
する。図1の右側は、手提袋の上縁となり、手提袋を吊
り下げた場合に上方になり、左側は手提袋の下方底部に
なる。ガゼット折り部は帯状フイルムの中央線に、上方
に底部ガゼット折り内部折り目M(図1では右方向)を
向けて形成され、その両側に2個の底部ガゼット折り側
面折り目S及び底部ガゼット折り側面折り目Rが折り目
を下方(図1の左方向)に向けて、W字型断面に形成さ
れている。底部ガゼット折り内部折り目Mの幅は10cm
とし、従って、手提袋の袋体底面の横幅は20cmにな
る。実施例1では、重合された帯状フイルムの上縁A及
びBが1cmずれるように形成されている。このように上
縁をずらすことによって、上縁Aを反対側に折り返す操
作を容易にすることができる。このように上縁をずらす
方法としては、ガゼット形成の位置を中央線上から少し
ずらす方法又は同一寸法の上縁Aのみを1cm折り返して
融着シールして、厚さを変えるとともに上縁をずらすこ
ともできる。厚さが変わることと上縁がずれていること
によって、一方の手提部フイルムを図2のように折り返
すことが容易にできる。図1の断面構造のガゼット折り
された帯状フイルムを、ワンピッチ移送によって、シー
ルプレートとV字型熱刃を有する熱シール工程に送りこ
む。送り込まれた帯状フイルムは、図4のようにガゼッ
ト折りの底部ガゼット折り側面折り目Sと底部ガゼット
折り側面折り目Rの間に金属製シールプレートPを挟む
ようにして静止する。このワンピッチ移送機構と連動し
て、シールプレートPの上下から加熱されたV字型熱刃
がシールプレートに圧着する。このときV字型熱刃の交
差先端部Kは、底部ガゼット折り内部折り目Mの縁から
3cm離れた位置、すなわち、外部折り目の縁から7cmの
高さに圧着され、底部ガゼット折り側面折り目R及び底
部ガゼット折り側面折り目Sを構成する各2枚のフイル
ムを縁の方向に対して約45度の角度で7cmの幅をV字
型熱刃の交差先端部Kから対称的に広がる斜線で横切っ
て各折り目の縁まで融着する。この熱シールと同時に手
提部フイルムの上縁に指穴4、5を打ち抜く。最後にV
字型熱刃の交差先端部K位置で帯状フイルムの流れの方
向に垂直に切断して、本発明実施例の手提袋を製造し
た。本実施例のV字型シール工程は、本実施例袋体の長
さ45cm毎に帯状フイルムのガゼット折り帯状フイルム
に施工する。この場合、角底用の熱シールが7cmである
ため、帯状フイルムの袋体の長さの内、両端の7cmが角
底形状の高さになるので、本実施例の角底袋体の底面フ
イルムの寸法は45cmから14cmを差し引いた31cmで
あり、横幅は20cmとなる。本実施例の寸法で製造され
た手提袋は、図3の角底の底面フイルムは上記の通り3
1×20cmであり、その周縁上に高さ7cmの角底形状と
なり、開口部の間隔は内部折り目とV字型熱シールの先
端との間隔の倍である6cmとなり、図3の開口上縁1の
両端D及びEに相当する。手提部フイルム2、3は6cm
の間隔を空けて上方に延設されている。手提部フイルム
の上縁近くに指穴4、5が設けられていて、ここに指を
入れて吊り下げることができる。手提部の指穴は袋体毎
に切断する工程の後でまとめて積み重ねて打ち抜くこと
ができる。 実施例2 実施例1において、図1のガゼット折り構造に手提テー
プフイルムTを図7のように手提部フイルムの上縁に添
わせて供給してこれを上縁にV字型熱刃で融着して図1
1のような手提部構造の袋を製造することができる。 実施例3 帯状フイルムとして、チューブフイルムを用いて、図9
のように両端にW字型ガゼット折りを設け、底部には実
施例1と同様の底部熱シールを行い、その反対側の上縁
W字型ガゼット折りにも折り幅全部に亙るV字型熱シー
ルを施工してその外側のフイルムを除去し、次いで、上
部W字型ガゼット折りの内部折り目に沿って台上に設置
してナイフによって帯状フイルムを縦に切断して手提部
フイルムを両側に分離する。この場合、手提部テープが
実施例2と相違して手提部の内面に融着固定されている
点だけが相違する手提袋が得られる。
【0012】
【発明の効果】本発明製造方法によって品物の収納に適
した手提袋を効率よく製造することができる。そして、
製造された袋は、V字型熱シールの先端部を内部折り目
の幅の40〜95%にすることによって、迅速に品物を
袋体内部に落とし込み、迅速な袋包装を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明実施例1の製造方法で使用され
る帯状フイルムのガゼット折り構造断面図である。
【図2】図2は、実施例1の手提袋の断面図であって、
手提部フイルムの上側を折り返して、その上に収納すべ
き品物を置いた断面図である。
【図3】図3は、本発明製造方法で製造した手提袋に品
物を収納した状態の斜視図である。
【図4】図4は、本発明製造方法で熱シール工程で、シ
ールプレートが帯状フイルムに挟持されている状態を示
す断面図である。
【図5】図5は、本発明実施例に用いた底部V字型熱刃
の刃の形状を示す底面図である。
【図6】図6は、本発明実施例の底部V字型熱刃とガゼ
ット折り帯状フイルムとの圧着する位置関係を示す平面
図である。
【図7】図7は、本発明製造方法の手提袋の手提部の1
態様に用いるガゼット折り構造を示す断面図である。
【図8】図8は、図7の帯状フイルムで製造された手提
袋の手提構造を示す平面図である。
【図9】図9は、本発明に用いる帯状フイルムの他の態
様としてチューブ状フイルムを用いた場合の帯状フイル
ムのガゼット折り構造を示す断面図である。
【図10】図10は、規格外れの態様を示す平面図であ
る。
【図11】図11は、先端が曲線状のV字型熱シールを
採用した場合の底部開口縁及び手提部の構造を示す使用
状態の斜視図である。
【図12】図12は、従来技術の使用状況を示す断面図
である。
【符号の説明】
A 上縁 B 上縁 C 三角形状フイルム D 開口上縁の両端 E 開口上縁の両端 F 袋体部 G V字型熱刃の直線部 H V字型熱刃の直線部 J 品物 K V字型熱刃の交差先端部 L V字型熱刃 M 底部ガゼット折り内部折り目 N 手提部ガゼット折り内部折り目 P シールプレート R 底部ガゼット折り側面折り目 S 底部ガゼット折り側面折り目 T 手提テープフイルム a、b 底部融着曲線部 1 開口上縁 2、3 手提部フイルム 4、5 指穴
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−261031(JP,A) 特開 平5−112365(JP,A) 特開 平6−38817(JP,A) 特開 昭61−259601(JP,A) 特開 平1−101144(JP,A) 実開 昭63−76648(JP,U) 実開 平4−131316(JP,U) 特公 昭46−15350(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31B 1/00 - 49/04 B31C 1/00 - 13/00 B31D 1/00 - 5/04 B65D 30/00 - 33/38 A45C 3/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状フイルムのほぼ中央線上に、ガゼット
    折り装置によって上方に折り目を向けた底部ガゼット折
    り内部折り目Mとその両側に下方に折り目を向けた2個
    の底部ガゼット折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側
    面折り目Rとで形成するW字型断面の底部ガゼット折り
    を形成し、該底部ガゼット折り付き帯状フイルムを、シ
    ールプレートと底部V字型熱刃を設けた角底熱シール施
    工部に製造すべき袋単位の長さ毎に間欠的に移動するワ
    ンピッチ移送で送り込み、該角底熱シール施工部では底
    部ガゼット折りの間にシールプレートを挟む状態で帯状
    フイルムが静止しているときに、帯状フイルムの底部ガ
    ゼット折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目
    Rの両外側から底部V字型熱刃2個をシールプレートに
    押し付けて、底部ガゼット折り側面折り目S及び底部ガ
    ゼット折り側面折り目Rをそれぞれ別個にV字型に熱シ
    ールするとともに、該熱シールの外側をV字型熱シール
    に沿って切断して三角形状のフイルム片を底部ガゼット
    折り側面折り目Sと底部ガゼット折り側面折り目Rの縁
    からそれぞれ除去する施工を行い、該角底熱シール施工
    部で用いる底部V字型熱刃は先端でV字型に交差し、該
    先端部から約90度の角度で広がる2本の熱刃からなる
    底部V字型熱刃がシールプレートの両側にそれぞれ熱刃
    をシールプレートに向けて設置され、かつ、該設置の態
    様が底部V字型熱刃の交差先端部を静止している帯状フ
    イルムの底部ガゼット折り内部折り目Mの方に向け、交
    差先端部から対称的に折り目の縁に向かって広がる両熱
    刃が底部ガゼット折り側面折り目S及び底部ガゼット折
    り側面折り目Rの縁を横切る位置に設置され、該底部V
    字型熱刃の交差先端の位置が底部ガゼット折り内部折り
    目Mの幅の40〜95%の距離だけ底部ガゼット折り側
    面折り目S及び底部ガゼット折り側面折り目Rの縁から
    離れた位置であり、該角底熱シール施工部に帯状フイル
    ムの次のワンピッチ移送によって、同一の熱シール施工
    を製造すべき袋体部の長さ間隔毎に繰り返し施工し、該
    熱シール施工と同時又はその前後において、底部ガゼッ
    ト折りの反対側縁に手提部形成施工を繰り返し行い、最
    後に、連続的ワンピッチ移送で切断施工部に底部V字型
    シール施工及び手提部形成施工された帯状フイルムをV
    字型シールの先端部の位置で帯状フイルムを順次帯状フ
    イルムに対して垂直に切断することを特徴とする手提袋
    の連続製造方法。
  2. 【請求項2】底部ガゼット折りの反対側縁の2縁が互い
    にずれるように形成した請求項1記載の手提袋の連続製
    造方法。
  3. 【請求項3】底部ガゼット折りの反対側縁に指穴を打ち
    抜いて手提部施工を行う請求項1又は2記載の手提袋の
    連続製造方法。
  4. 【請求項4】帯状フイルムとしてチューブ状フイルムを
    用いて、底部ガゼット折りの反対側縁に相当する上縁に
    も下方に折り目を向けた手提部ガゼット折り内部折り目
    Nとその両側に上方に折り目を向けた2個の手提部ガゼ
    ット折り側面折り目からなるW字型断面の手提部ガゼッ
    ト折りを設け、2個の外側の手提部ガゼット折り側面折
    り目をシールプレートの上で手提部用V字型熱刃で、熱
    シールするとともに、該手提部用V字型熱シールの外縁
    を切断して、三角形状のフイルム片を各折り目から除去
    し、ついで、手提部ガゼット折り内部折り目Nに沿って
    フイルムを縦に切断して手提部を形成する手提部施工を
    行う請求項1又は2記載の手提袋の連続製造方法。
  5. 【請求項5】底部ガゼット折りの反対側縁の外側それぞ
    れに、別の手提部用テープを供給して、これにV字型シ
    ールとともにそのシールに沿ってフイルム片を切除する
    手提部施工を行う請求項1又は2記載の手提袋の連続製
    造方法。
  6. 【請求項6】折り目を熱シールする底部V字型熱刃の先
    端部が円みのある曲線状である請求項1、2、3、4又
    は5記載の手提袋の連続製造方法。
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