JP3423890B2 - クリープ低減制御方法 - Google Patents

クリープ低減制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機を有し
パウダークラッチやトルクコンバータ等のクラッチ機構
部分で滑りを生じさせてクリープするように構成した車
両におけるクリープ低減制御方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近時、無段変速機(Continuously Varia
ble Transmission、以下、CVTと記す)を搭載した車
両等においては、アクセルペダルを踏み込まないアイド
リング時においてシフトレバーが走行位置にある時に、
車両をゆっくり走行させるクリープを生じさせるべく、
クラッチ機構に、電磁粉式のもの等を採用し、このクラ
ッチ機構をあらかじめ定めた初期設定量動作させて、こ
の部分で滑りを生じさせクリープ力が発生するように構
成したものが知られている。そしてクリープ走行時に
は、吸入空気量を一定範囲内で増減させ得るアイドル回
転数制御手段を用いて、吸入空気量を増大させ、クリー
プ走行する分のエンジン出力を向上させている。また、
CVTを搭載する車両においては、発進時のドライバビ
リティを改善するために、クラッチ機構におけるクラッ
チトルクを大気圧の変化に基づいて、発進時のストール
トルク回転数を所定値となるように制御するものが知ら
れている(特許第2782206号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、高地等の大
気圧の低い場所においては、吸入空気が希薄になる関係
上、アイドル回転数制御手段による弁開度を平地に比べ
より大きくする必要がある。このような状況で、パワー
ステアリング機構が作動すると、その為にエンジンの負
荷が増大する。例えば、図5に示すように、クリープ力
のみを制御する場合にあっては、アイドル回転数制御手
段により吸入空気量を大気圧の低下に伴って増加させれ
ばよいが、クリープ力を制御している際にパワーステア
リング機構が作動すると、クリープ力のみを制御してい
る場合より多量の吸入空気が必要となる。このことは、
コンプレッサがエンジンの負荷となるエアコンの作動時
にも生じる。 【0004】しかしながら、大気圧が低下していくと、
必要な吸入空気量すなわち要求空気量がアイドル回転数
制御手段の制御範囲を上回ることになり、同図中「不
足」と記載された範囲において、アイドル回転数制御手
段によるエンジン出力増大によっては、負荷の増大分を
カバーできなくなる。この結果、エンジンの負荷が大き
くなりすぎて、エンジン回転が不安定になることがあっ
た。これに加えて、CVTを制御する制御手段は、制御
に際して、大気圧をパラメータとして採用しておらず、
このために大気圧の変化に対応してクリープ力を制御す
ることはできなかった。 【0005】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るクリープ低減制御方法は、
大気圧の低下により吸入空気量が要求空気量を下回り、
アイドル回転数制御手段による内燃機関の出力の増大が
略限界と予測される場合には、パワーステアリング機構
の制御を優先してクリープ力を低減するように動力伝達
機構を制御するように構成している。 【0007】 【発明の実施の形態】すなわち、本発明に係るクリープ
低減制御方法は、内燃機関と、前記内燃機関のアイドル
回転数を目標アイドル回転数に維持すべく吸入空気量を
増減させてフィードバック制御を行なうアイドル回転数
制御手段と、前記内燃機関と駆動輪との間に介在し伝達
トルクを自在に変化させ得る動力伝達機構と、舵取り装
置の途中に動力装置を設けてなるパワーステアリング機
構とを具備し、所定運転状況下では前記動力伝達機構に
おいて滑りを生じさせ、クリープ力が発生するように構
成している車両に適用されるものであって、大気圧を検
出し、検出した大気圧が所定気圧を下回る場合に動力伝
達機構を制御することによりクリープ力を低減してパワ
ーステアリング機構の制御を優先することを特徴とする
ものである。 【0008】このような構成によれば、クリープ力を低
減することにより、内燃機関は負荷が軽減されることに
なるので、パワーステアリング機構が作動してもアイド
ル回転数制御手段で機関回転数を制御することが可能に
なる。したがって、機関回転数が不安定になると言った
不具合を解消することができる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1は、走行車両である自動車において、本
実施例に係る部分を主として示す模式的構成図である。
この車両は、同図に示すように、内燃機関たるエンジン
1を動力源とし、このエンジン1と駆動輪3とを、動力
伝達機構たるクラッチ機構4及び無段変速機(以下CV
Tと記す)2を介して連結してなるものである。また、
この車両には、エンジン1により駆動される動力装置と
しての油圧ポンプ8aを備えてなる油圧式パワーステア
リング機構(以下、PSと記す)8が搭載してある。 【0010】エンジン1は、図2に模式的に示すよう
に、エンジンコントローラ5により電気的に点火時期、
燃料噴射量等を制御されるものであり、その電気制御の
ために、スロットルバルブ13の開度を検出するスロッ
トルセンサ91、吸気管14の圧力を検出する吸気管圧
力センサ92、図示しないエンジン回転数センサ等を少
なくとも有している。さらにこのエンジン1には、アイ
ドル回転数を自在に制御し得るアイドル回転数制御手段
11が設けられている。このアイドル回転数制御手段1
1は、吸気管14の途中に設けたアイドルスピード制御
弁12の弁開度を、エンジンコントローラ5から出力さ
れるISC制御信号eで制御することにより、吸入空気
量を変化させ、エンジン1のアイドル回転数を制御し得
るもので、原則的には、前記エンジン回転数センサによ
り検出されるアイドル回転数が予め定めてある目標アイ
ドル回転数となるように制御するものである。なお、図
示例は、バイパス方式のものを示しているが、直接的に
スロットルバルブ13の閉位置を変える直動式のもの等
でも適用可能である。 【0011】CVT2は、変速比を無段階にかつ連続的
に変え得るものであればよく、この機能を満たせばその
機構方式に制限はないが、例えば本実施例では、インプ
ットシーブ21とアウトプットシーブ22とをベルト2
3で連結してなるものを採用している。これらインプッ
トシーブ21及びアウトプットシーブ22は、ベルト2
3の巻取直径を自在に変更可能な構成となっており、各
シーブ21、23の直径を変えるためのシーブ駆動手段
7により、この直径を変えて変速比を無段階かつ連続的
に変化させる。このシーブ駆動手段7はCVTコントロ
ーラ6から出力されるCVT制御信号gにより制御され
る。 【0012】クラッチ機構4は、エンジン1からCVT
2に伝達される伝達トルクを自在に変化させ得る例えば
油圧制御式のものであり、クラッチ41と、このクラッ
チ41を断続駆動するクラッチ操作レバー42と、この
クラッチ操作レバー42に連結された油圧シリンダ43
と、この油圧シリンダ43に流入する作動油の流量や向
きを調整する電磁制御弁44とを具備する。この作動油
はエンジン1により駆動される油圧ポンプPにより供給
される。しかして、エンジンコントローラ5からのクラ
ッチ制御信号fで電磁制御弁44を制御して油圧シリン
ダ43を進退させ、クラッチ操作レバー42を所望の位
置に動かしてクラッチ41の断続あるいは半クラッチ状
態を実現する。そして、トルクコンバータを具備したオ
ートマチックトランスミッション(以下、ATと記す)
を搭載した車両と同様に、シフトレバーが走行位置にあ
りアクセルペダルが踏まれていない所定運転状況下にお
いては、クラッチ機構4のクラッチ操作レバー42を予
め定めた所定位置に動かし、半クラッチ状態として、車
両がゆっくりと走行するクリープを生じさせている。 【0013】PS8は、油圧ポンプ8aにより油圧を発
生し、その油圧を舵取り装置たるステアリングギア8b
に伝達して、油圧を例えば車速に基づいて制御して、従
動輪81のステアリング操作力を補助する構成のもので
ある。PS8自体は、この分野でよく知られたものを用
いるものであってよい。さらに、本車両にはエアコン9
が搭載されている。このエアコン9には、図示しない作
動スイッチをオンされても、エアコン9の作動を禁止し
得るエアコンカット信号hが、エンジンコントローラ5
から入力されている。この他に、本車両には、車速を検
出する車速センサ93や、ブレーキのオンオフを検出す
るブレーキセンサ94等が設けられている。 【0014】しかして、本実施例では、エンジンコント
ローラ5のメモリに、図3、図4に示すフローチャート
に示すようなプログラムを記憶させ、一定周期で繰り返
し実行して、大気圧の変化に応じてエアコン9及びクリ
ーブ力を変更するためのクラッチ機構14の制御を行な
っている。この実施例では、大気圧が高地等において低
下した場合に、大気圧の低下に応じて、エンジン1の負
荷を軽減するために、まずエアコン9の作動を制御し、
さらに大気圧が低下した際にクリープ力を制御するもの
である。最初に、図3を参照して、エアコンカットルー
チンと称しているフローチャートによりエアコン9の作
動の制御について、次に、図4を参照して、クリープ力
の制御について、それぞれ説明する。 【0015】図3において、ステップS1は、加速カッ
トルーチンと称しているもので、加速時等の駆動力を必
要とする際にエアコンカットを行なう部分である。そし
てステップS2に進む。ステップS2では、吸気管圧力
センサ92の出力信号dの値から算出される吸気管圧力
PARMが一定以下、すなわちメモリに記憶させた所定
値KPAACT(例えば630mmHg)以下であるか
どうかを判定する。吸気管圧力PARMは、大気圧の変
化に応じて上下するので、この実施例では、直接に大気
圧を検出するのではなく、所定条件下における吸気管圧
力PARMに基づいて大気圧の変化を検出している。そ
して、所定値KPAACT以下であれば、ステップS3
に進み、そうでなければステップS8に進む。 【0016】ステップS3では、車両が略停止状態、す
なわち車速SPDが、所定値KSPDACT(例えば2
km/h)未満であるかどうかを車速センサ93から入
力される車速信号aの値を用いて判定する。略停止状態
と判定すればステップS4に進み、そうでなければ、ス
テップS8に進む。ステップS4では、アイドリング時
であってシフトレバーが走行位置にあるクリープ状態で
あり、なおかつ図示しないフットブレーキ、ハンドブレ
ーキの両方を含むブレーキがOFFであるという条件が
満たされているかどうかを判定する。該条件が満たされ
ていれば、ステップS5に進み、そうでなければステッ
プS8に進む。 【0017】ステップS5では、第1カウンタCACC
PA1の値をカウントアップするとともに、第2カウン
タCACCPA2の値をクリアし、ステップS6に進
む。ステップS6では、第1カウンタCACCPA1の
値が、定数KTACCPA1以上であるかどうかを判定
する。第1カウンタCACCPA1の値が、定数KTA
CCPA1以上であれば、ステップS7に進み、そうで
なければ本ルーチンを終了する。 【0018】ステップS7では、エアコンカットフラグ
XACCPAに1を代入(セット)する。このことによ
り、エアコン4の作動が禁止されるエアコンカットが実
行される。そして、本ルーチンを終了する。一方、ステ
ップS8では、第2カウンタCACCPA2の値をカウ
ントアップするとともに、第1カウンタCACCPA1
の値をクリアし、ステップS9に進む。 【0019】ステップS9では、エアコンカットフラグ
XACCPAの値が1であり、なおかつ、第2カウンタ
CACCPA2の値が、定数KTACCPA2以上であ
るという条件が満たされているかどうかを判定する。そ
して、該条件が満たされていればステップS10に進
み、そうでなければ本ルーチンを終了する。ステップS
10では、エアコンカットフラグXACCPAに0を代
入(リセット)する。このことにより、エアコンカット
から復帰する。そして、本ルーチンを終了する。 【0020】以上の構成において、アイドリング状態
で、ブレーキがオフかつクリープ状態であるという条件
(ステップS4成立条件)、車両が略停止しているとい
う条件(ステップS3成立条件)、及び吸気管圧PAP
Mが一定以下であるという条件(ステップS2成立条
件)が全て成立し、なおかつこの状態が一定時間持続さ
れた場合(ステップS6成立条件)には、エアコンカッ
トのための所定条件が成立したとして、エアコンカット
を実行する(ステップS7)。ここで前記所定条件とし
て、一定時間持続というステップS6の成立条件を加え
ているのは、ステップS2〜S4の条件が成立した時点
で急にエアコンカットが実行されるとドライバビリティ
に悪影響を及ぼす恐れがあることと、頻繁にエアコンカ
ットの実行と復帰が頻繁に行なわれないようにするため
である。 【0021】一方、エアコンカットを実行中に上記各条
件の何れかが満たされない状態となり一定時間その状態
が持続された場合(ステップS9成立条件)には、エア
コンカットより復帰する(ステップS10)。ここで、
エアコンカットからの復帰条件として、一定時間持続と
いうステップS9の成立条件を加えているのは、主とし
て、頻繁にエアコンカットの実行と復帰が頻繁に行なわ
れないようにするためである。 【0022】したがって、アイドル回転数制御手段11
によるエンジン1の出力増大が略限界となると予測され
る上記所定条件下においては、エアコン9の作動が禁止
される。この結果、従来、上記所定条件下で生じ得た、
エアコン9のオンオフの繰り返しとそれに伴うアイドル
回転数の上下動等の、ドライバビリティ上好ましくない
事態の発生を防止できる。 【0023】次に、クリープ力の制御については、クリ
ープ状態の如何にかかわらず、大気圧、すなわち対応す
る吸気管圧力PARMが後述する判定値KPACVTL
以下になれば実行され、大気圧が低下している状態にお
いてクリープ状態になっても確実にエンジン1の負荷を
低減できるように構成している。つまり、運転状態がア
イドリング状態にあっても、大気圧が低下し、アイドル
回転数制御手段11によるアイドル回転数の制御ができ
ないような状態になるのを防止するものである。 【0024】図4において、ステップS21では、車速
SPDが所定速度例えば0Km/hを下回っているかど
うか、つまり実質的に車両が停止しているかどうかを判
定する。車速SPDが0Km/hを下回っている場合
は、ステップS22に進み、そうでなければ本ルーチン
を終了する。ステップS22では、車両がクリープ状態
でなく、かつブレーキが踏まれている(ONしている)
かどうかを判定する。すなわち、このステップS22で
は、ブレーキが踏まれているアイドリング状態であっ
て、クリープ状態でない運転状態を検出するものであ
る。これは、上記したエアコン4の作動を禁止する制御
において、少なくともクリープ状態で、ブレーキが踏ま
れいないアイドリング状態を検出しているが、ステップ
S22は、この場合の検出結果を共用するものである。 【0025】ステップS23では、シフトレバーがDレ
ンジ(走行レンジ)にあるかどうかを判定し、Dレンジ
である場合はステップS24に進み、そうでない場合は
本ルーチンを修了する。ステップS24では、吸気管圧
力PARMが、判定値KPACVTL以下かどうかを判
定し、判定値KPACVTL以下の場合はステップS2
5に進み、そうでない場合はステップS26に進む。判
定値KPACVTLは、所定値KSPDACTより小さ
い値に設定してある。つまり、図5に示すように、PS
が作動した場合には、エアコン9が作動した場合よりも
エンジン1に対する負荷が小さいため、さらに大気圧が
低くなった状態までアイドル回転数制御手段により制御
できるが、判定値KPACVTLに対応する大気圧より
低くなると、アイドル回転数制御手段11では制御し得
ないものとなる。したがって、要求空気量が不足する領
域に合わせて、判定値KPACVTLを所定値KPAA
CTより低く設定するものである。 【0026】ステップS25では、クリープ力低減フラ
グXCLPLOWに1を代入(セット)する。これによ
り、クリープ力を低減するために、クラッチ機構4を制
御する。クラッチ機構4の制御は、この実施例の場合、
電磁制御弁44を制御して、クラッチ41を締結する油
圧を低下させることにより、クラッチ41の締結力を半
クラッチ状態よりさらに低くすることにより実行する。
ステップS26では、クリープ力低減フラグXCLPL
OWに0を代入(リセット)する。これにより、クラッ
チ機構4は、低減していたクリープ力が元の状態に復帰
するように制御される。なお、エアコンカットの制御を
行わなわずに、クリープ力低減制御のみを実施する場合
にあっては、ステップS24,25,26を実行するル
ーチンとするものであってよい。 【0027】以上の構成において、アイドリング状態
で、ブレーキがオンしており、かつクリープ状態でない
という条件(ステップS22)、車両が略停止している
という条件(ステップS21)、及びシフトレバーがD
レンジにあるという条件(ステップS23)が全て成立
し、大気圧が低下する、つまり吸気管圧力PARMが判
定値KPACVTL以下になる(ステップS24)場合
には、クリープ力低減のための所定条件が成立したとし
て、クラッチ機構4を制御してクリープ力低減の制御を
実行する。したがって、この状態でPS8が作動して
も、クリープ力を低減しているために、エンジン1の負
荷が増加したにもかからわず、吸入空気量が不足するこ
とはない。その結果、エンジン回転数が不安定になるこ
とを防止することができる。しかも、PS8をクリープ
力に優先して制御するので、車両運転の安全性を確保す
ることができる。 【0028】一方、上記した各条件が成立し、しかしな
がら吸気管圧力PARMが判定値KPACVTLを上回
っている場合では、クリープ力を通常の状態に戻す制御
を実行する。したがって、PS8が作動していても、平
地及び高地でも大気圧が判定値KPACVTLより高い
状態では、クリープ状態での走行が可能になる。このよ
うに、大気圧の変化に応じて、エアコン9の作動とクリ
ープ力とを制御するので、通常のアイドル回転数制御手
段の制御範囲において、高地等において大気圧が低くな
った場合にも、エンジン1を安定に運転することができ
る。 【0029】なお、本発明は上述した実施例に限られる
ものではない。例えば、クラッチ機構としてパウダクラ
ッチ等の電磁粉式のものを適用しても同様の効果を奏し
得る。また、CVT搭載車のみならずAT搭載車にも本
発明の適用は可能である。AT搭載車にあっては、Dレ
ンジにおいて、1速段を構成するものであれば、1速段
に内部のギアを組み合わせるためのクラッチの締結力を
減じるように、油圧あるいは電磁力により制御すること
により、クリープ力を制御するように構成すればよい。
また、トルクコンバータにあっては、駆動力を伝達する
ための油量を通常より減量することにより、伝達力を制
御して、クリープ力を制御するように構成すればよい。 【0030】また、上記実施例にあっては、油圧式のP
Sを説明したが、電動式のPSであってもよい。さら
に、大気圧の検出は、吸気管圧力センサを用いるのでは
なく、大気圧センサにより直接行うものであってもよ
い。その他、本発明は、図示例に限られずその趣旨を逸
脱しない範囲で種々の変形が可能である。 【0031】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
クリープ力を低減することにより、内燃機関は負荷が軽
減されることになるので、パワーステアリング機構が作
動してもアイドル回転数制御手段で機関回転数を制御す
ることができる。したがって、機関回転数が不安定にな
ると言った不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す車両の模式的概略構成
図。 【図2】同実施例におけるエンジンの概略構成図。 【図3】同実施例におけるエアコンカットルーチンを示
すフローチャート。 【図4】同実施例におけるクリープ力低減ルーチンを示
すフローチャート。 【図5】従来例におけるエンジン負荷の状態を示す作用
説明図。 【符号の説明】 1…内燃機関(エンジン) 2…無段変速機(CVT) 11…アイドル回転数制御手段 4…クラッチ機構 8…パワーステアリング機構 9…エアコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 48/02 B60K 41/02 B62D 5/02 F02D 29/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】内燃機関と、前記内燃機関のアイドル回転
    数を目標アイドル回転数に維持すべく吸入空気量を増減
    させてフィードバック制御を行なうアイドル回転数制御
    手段と、前記内燃機関と駆動輪との間に介在し伝達トル
    クを変化させ得る動力伝達機構と、舵取り装置の途中に
    動力装置を設けてなるパワーステアリング機構とを具備
    し、所定運転状況下では前記動力伝達機構において滑り
    を生じさせ、クリープ力が発生するように構成している
    車両に適用されるものであって、大気圧を検出し、検出
    した大気圧が所定気圧を下回る場合に動力伝達機構を制
    御することによりクリープ力を低減してパワーステアリ
    ング機構の制御を優先することを特徴とするクリープ低
    減制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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