JP6951143B2 - 車両制御装置及び車両制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高地等のエンジンがストールしやすい状況においてエンジンストールを回避する技術に関する。
特許文献1には、エンジン等の動作状態からエンジンストールの発生を予測し、エンジンストールの発生が予測される場合にはエアコン、オルタネータ等のエンジンに接続される補機を停止させてエンジンの負荷を下げ、エンジンストールを回避する技術が開示されている。
特開昭60−98135号公報
高地等の気圧が低い状況では吸気中の酸素濃度が下がってエンジントルクが下がり、エンジンがストールしやすくなる。このような状況で特許文献1に開示される技術を適用すると、エンジンストールを回避するためにエアコン、オルタネータ等の補機が頻繁に停止するという問題があった。
また、特許文献1に開示される技術は、エンジンに補機が接続される構成が前提であるので、エンジンに補機が接続されていない場合は適用することができなかった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、エンジンに補機が接続されているかに係わらず、高地等のエンジンストールしやすい状況においてエンジンストールを回避することを目的とする。
本発明のある態様によれば、エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御装置であって、停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とする制御部を有し、前記制御部は、前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とし、前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記エンジンの回転速度が前記所定値未満である場合は、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行する、車両制御装置が提供される。また、本発明のある態様によれば、エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御装置であって、停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とする制御部を有し、前記制御部は、前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とし、前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記締結要素の発熱量が所定量以上になると、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行する、車両制御装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御方法であって、停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とし、前記停車中に、前記エンジンへの最大トルク指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とすることと前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記エンジンの回転速度が前記所定値未満である場合は、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行することと、を含む車両制御方法が提供される。また、本発明の別の態様によれば、エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御方法であって、停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とし、前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とすることと、前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記締結要素の発熱量が所定量以上になると、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行することと、を含む車両制御方法が提供される。
エンジンへの最大トルク指示がなされているにも関わらずエンジンの回転速度が所定値未満になる状況は、高地等で吸気中の酸素濃度が低く、エンジンがトルクを出しにくく、かつ、エンジンの負荷が高い状況であることを意味する。
これらの態様によれば、このような状況においては、締結要素をスリップ状態とするクラッチ容量制御を行うことで、トルクコンバータのトルク容量係数を小さくし、トルクコンバータの吸収トルクを小さくする。
これにより、エンジンの負荷(トルクコンバータの吸収トルクを含む合計負荷トルク)が下がり、エンジンのストールを回避することができる。また、制御中は、締結要素がスリップ状態に維持されるので、発進要求を受けて締結要素を締結する場合には締結要素を完全解放状態とする場合と比較して速やかに締結状態にすることができ、車両の発進性も確保することができる
本発明の実施形態に係る車両制御装置が適用される車両の概略構成図である。 高地かつ外気温が高い状況でエンジントルクが合計負荷トルクを下回る様子を示した図である。 速度比とトルク容量係数の関係を示したテーブルである。 高地高吸気温下で実施される制御の概要を示した図である。 コントローラが実行する制御の内容を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両制御装置が適用される車両1の概略構成を示している。
車両1は、エンジン2と、トルクコンバータ3と、オイルポンプ4と、前進クラッチ5と、バリエータ6と、減速ギヤ列7と、ディファレンシャルユニット8と、駆動輪9と、油圧回路10と、コントローラ20とを備える。
エンジン2は、ガソリン、軽油等を燃料とする内燃機関であり、コントローラ20からの指令に基づいて、回転速度Ne、トルク等が制御される。以下の説明では、エンジン2がガソリンエンジンであるとして説明する。
エンジン2には、エンジン2の出力の一部を利用して駆動される補機として、オルタネータ21とエアコンコンプレッサ22が接続されている。エンジン2からオルタネータ21、エアコンコンプレッサ22にはベルト23を介して回転が伝達される。また、エンジン2とオルタネータ21との間、エンジン2とエアコンコンプレッサ22との間には、それぞれ電磁クラッチ25、26が設けられており、電磁クラッチ25、26を解放するとオルタネータ21、エアコンコンプレッサ22のいずれか又は両方をエンジン2から切り離し、エンジン2の負荷を下げることができる。
トルクコンバータ3は、ロックアップクラッチ31を有するトルクコンバータである。トルクコンバータ3は、後述する油圧回路から供給される油圧によってロックアップクラッチ31を締結又は解放することによってロックアップ状態と非ロックアップ状態を切り換えることができる。トルクコンバータ3は、ロックアップ状態ではエンジン2の回転をロスなく伝達し、非ロックアップ状態ではトルク増幅作用によりエンジン2から入力されるトルクを増幅して出力する。ロックアップクラッチ31は、車速が所定のロックアップ車速以上になると締結され、車速が所定のロックアップ解除車速以下になると解放される。
オイルポンプ4は、トルクコンバータ3と前進クラッチ5との間に介装され、エンジン2の出力の一部を利用して駆動される機械式のオイルポンプである。オイルポンプ4によって発生した油圧は、油圧回路10に供給される。
前進クラッチ5は、前進時に締結される締結要素、より具体的には、油圧式多板クラッチであり、トルクコンバータ3を介してエンジン2と接続される。前進クラッチ5は、油圧回路10から供給される油圧を調整することによって締結状態、スリップ状態、解放状態を切り換えることができる。なお、図1には前進クラッチ5のみが描かれているが、車両1は後進時に締結される後進ブレーキも備えており、後進ブレーキ締結時にはエンジン2の回転が反転されバリエータ6に入力される。
バリエータ6は、一対の溝幅を変更可能なプーリと、これらの間に掛け回されたベルトとから構成されるベルト無段変速機である。バリエータ6は、油圧回路10から供給される油圧によってプーリの溝幅を変更することによって、変速比(=入力回転速度/出力回転速度)を無段階に変更することができる。
駆動輪9は、エンジン2と、トルクコンバータ3、前進クラッチ5、バリエータ6、減速ギヤ列7、ディファレンシャルユニット8を介して接続される。
油圧回路10は、オイルポンプ4が発生する油圧を元圧として、ロックアップクラッチ31、前進クラッチ5、バリエータ6等に供給する油圧を調圧し、調圧した油圧を各部位に供給する。これにより、ロックアップクラッチ31及び前進クラッチ5の締結状態、バリエータ6の変速比が変更される。
コントローラ20は、車両1を統合的に制御する制御部であり、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等で構成される。コントローラ20には、アクセル開度を検出するセンサ41、ブレーキ操作を検出するセンサ42、エンジン2の回転速度Ne(=トルクコンバータ3のポンプ回転速度)を検出するセンサ43、トルクコンバータ3のタービン回転速度を検出するセンサ44、バリエータ6の入力回転速度を検出するセンサ45、車速を検出するセンサ46等からの信号が入力され、入力される信号に基づきエンジン2の回転速度Ne、トルク等を制御する。また、コントローラ20は、油圧回路10を介して、ロックアップクラッチ31及び前進クラッチ5の締結状態、バリエータ6の変速比を制御する。
停車中(車速0かつアクセル開度0の状態)は、コントローラ20は、エンジン2の回転速度Neが目標アイドル回転速度tNidleとなるようにアイドル制御を行う。具体的には、エンジン2の回転速度Neと目標アイドル回転速度tNidleとを比較し、前者が後者よりも低い場合は、エンジン2のスロットル開度を増大して吸気量を増やし、エンジン2の回転速度Neを上昇させる。前者が後者よりも高い場合は、逆の制御を行う。また、停車中、コントローラ20は、ロックアップクラッチ31を解放状態とし、発進時の発進性(加速性能)を考慮して前進クラッチ5を締結状態とする。
このように、停車中はコントローラ20によってアイドル制御が行われ、エンジン2の回転速度Neが目標アイドル回転速度tNidleに維持されるのであるが、高地等の気圧が低い状況では吸気中の酸素濃度が下がってエンジン2のトルクが下がるため、同じ目標アイドル回転速度tNidleであっても平地よりもスロットル開度は大きくなる。
さらに、これに加えて外気温が高い状況では、吸気中の酸素濃度がさらに下がるので、スロットル開度はさらに大きくなるが、エンジン2の回転速度Neが目標アイドル回転速度tNidleに到達する前にスロットル開度が最大開度に達してしまうと、エンジン2の回転速度Neをそれ以上上げることができなくなってしまう。
このため、高地等では、図2に示すように、エンジン2にスロットル開度を全開にする指示、すなわち、最大トルク指示を出しているにも関わらず、エンジン2のトルクがエンジン2に作用する負荷(オルタネータ21の負荷、エアコンコンプレッサ22の負荷、オイルポンプ4の負荷、トルクコンバータ3の吸収トルクの合計、以下、合計負荷トルクという。)を下回ってしまう可能性があり、この場合、エンジン2の回転速度Neを目標アイドル回転速度tNidleまで上げることができなくなる。目標アイドル回転速度tNidleは、エンジン2がストールする回転速度よりも高めに設定されているが、エンジン2の回転速度Neが目標アイドル回転速度tNidleを大きく下回ってしまうと、エンジン2がストールする可能性がある。
このため、コントローラ20は、停車中でエンジン2に最大トルク指示を出しているにも関わらずエンジン2の回転速度Neが目標アイドル回転速度tNidleを下回っている状況であると判断すると、前進クラッチ5をスリップ状態に制御するクラッチ容量制御を行う。クラッチ容量制御では、コントローラ20は、前進クラッチ5をスリップさせることでトルクコンバータ3の吸収トルクを低下させ、合計負荷トルクをエンジン2の最大トルク未満に抑えることでエンジン2の回転速度Neを上昇させる。
通常、停車中は発進時の発進性を確保するために前進クラッチ5は締結状態とされるが、クラッチ容量制御により前進クラッチ5をスリップ状態にすると、トルクコンバータ3の速度比(=タービン回転速度/エンジン2の回転速度Ne)が1に近づいてトルクコンバータ3のトルク容量係数cが下がり、トルクコンバータ3の吸収トルクを下げることができる。
トルク容量係数cは、トルクコンバータ3の特性を表すパラメータの一つであり、ポンプ容量係数とも呼ばれる。トルク容量係数cを使えば、トルクコンバータ3の吸収トルクは次式:
吸収トルク=トルク容量係数c×(エンジン2の回転速度Ne)2
によって算出することができる。
図4は、トルクコンバータ3の速度比とトルク容量係数cの関係を示している。前進クラッチ5が完全締結している時は、トルクコンバータ3のタービン回転速度は0であるので、トルクコンバータ3の速度比は0である。この状態から前進クラッチ5に供給される油圧を下げ、前進クラッチ5を滑らせていくと、トルクコンバータ3の速度比が1に向けて変化する。
トルク容量係数cは前進クラッチ5の滑りはじめに僅かに増大するが、トルクコンバータ3の速度比が1に近づくにつれて漸減する。そして、速度比0.8辺りでトルク容量係数cは減少度合いを強め、以後、急速に0に近づく。前進クラッチ5が完全解放されると、トルクコンバータ3のタービン回転速度がエンジン2の回転速度Neと略同じになって速度比が略1になり、トルク容量係数cは略0になる。
トルクコンバータ3の吸収トルクを下げるためにはトルク容量係数cは小さい方がよいので、前進クラッチ5を完全解放すればトルク容量係数cを略0としてトルクコンバータ3の吸収トルクを略0にできる。
しかしながら、前進クラッチ5を完全解放してしまうと発進要求を受けて車両1を発進させる際に前進クラッチ5の締結に時間を要して発進性が低下してしまう。このため、クラッチ容量制御では、コントローラ20は、前進クラッチ5を完全解放せずにスリップ状態とし、トルクコンバータ3の速度比が1の近傍の値となるよう前進クラッチ5のトルク容量を制御する。「速度比が1の近傍の値」とは、速度比が0.5よりも1に近い側の値であることを意味する(0.5<速度比<1)。速度比が大きいほどエンジンストールの回避効果が上がるので、0.6≦速度比<1、0.7≦速度比<1、0.8≦速度比<1、0.9≦速度比<1等の数値範囲から速度比を選択するようにしてもよい。
図3に示した特性であれば、速度比が約0.8で速度比に対するトルク容量係数cの変化速度が増大するので、クラッチ容量制御中のトルクコンバータ3の速度比を約0.8に設定するのが好適である。これにより、発進性の低下を抑えつつトルクコンバータ3の吸収トルクを十分に低下させることができる。
なお、トルク容量係数c含めトルクコンバータ3の特性はトルクコンバータ3の諸元によって変化するので、クラッチ容量制御中のトルクコンバータ3の速度比はトルクコンバータ3の特性に応じて適宜選択される。
図4は、図3の状況においてクラッチ容量制御を実行した場合を示している。前進クラッチ5をスリップ状態に制御したことでトルクコンバータ3の吸収トルクが下がり、合計負荷トルクがエンジン2のトルクを下回り、エンジン2のストールを回避することができる。
図5は、コントローラ20が実行する制御の内容を示したフローチャートである。これを参照しながら具体的な制御の内容について説明する。
これによると、ステップS11では、コントローラ20は、車両1がアイドル状態で停車しているか判断する。コントローラ20は、車速及びアクセル開度が共に0、かつ、エンジン2の回転速度Neが0よりも大きい場合は、車両1がアイドル状態で停車していると判断し、処理をステップS12に進める。このとき、ロックアップクラッチ31は解放状態、前進クラッチ5は締結状態である。
ステップS12では、コントローラ20は、エンジン2に最大トルクが指示されているか判断する。コントローラ20は、エンジン2のスロットル開度が全開になっている場合は、エンジン2に最大トルクが指示されていると判断し、処理をステップS13に進める。そうでない場合はコントローラ20は処理をステップS14に進める。
処理がステップS12からステップS13に進む場合は、車両1がアイドル状態で停車しており、かつ、エンジン2に最大トルクが指示されている状況である。例えば、高地かつ気温が高い状況のように吸気中の酸素濃度が低く、エンジン2のトルクが低下する状況が該当する。
ステップS13では、コントローラ20は、エンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満か判断する。所定値Nlowはエンジン2の目標アイドル回転速度tNidleよりも低く、かつ、エンジン2がストールする回転速度よりも高く設定される。
エンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満となるのは、エンジン2に最大トルクを指示してもエンジン2のトルクよりも合計負荷トルクの方が大きく、エンジン2の回転速度Neを上昇させることができない場合である。したがって、コントローラ20は、この場合は処理をステップS16に進め、前進クラッチ5をスリップさせてトルクコンバータ3の吸収トルクを下げるクラッチ容量制御を行う。
これに対し、処理がステップS12からステップS14に進む場合は、エンジン2のスロットル開度を増大させることができる場合である。
このような場合は、コントローラ20は、エンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満まで低下したとしても、ステップS16以降のクラッチ容量制御は行わず、すなわち、前進クラッチ5の締結状態を維持したままエンジン2にトルクアップ指示(スロットル開度増大指示)を出し、エンジン2の回転速度Neを目標アイドル回転速度tNidleまで上昇させる(ステップS14、S15)。
ステップS16以降で実行されるクラッチ容量制御について説明を続けると、ステップS16では、コントローラ20は、クラッチ容量制御を開始する。具体的には、コントローラ20は、前進クラッチ5に供給される油圧を下げてトルク容量を下げ、前進クラッチ5をスリップ状態とする。この際、コントローラ20は、センサ43、44の計測値に基づきエンジン2の回転速度Neとトルクコンバータ3のタービン回転速度とを監視し、トルクコンバータ3の速度比(=タービン回転速度/エンジン2の回転速度Ne)が所定の速度比、この実施形態では約0.8となるように前進クラッチ5のトルク容量(油圧)を制御する。
これにより、トルクコンバータ3の吸収トルクが低下するので、合計負荷トルクをエンジン2のトルク未満に抑え、エンジン2の回転速度Neを目標アイドル回転速度tNidleまで上昇させることができる。
また、コントローラ20は、ステップS17において、前進クラッチ5の発熱量Qの推定を開始する。これは、クラッチ容量制御中は前進クラッチ5がスリップすることで発熱するので、その発熱量Qが所定量Qmaxを超える場合にはクラッチ容量制御を中断し、前進クラッチ5を焼き付きから保護するためである。
前進クラッチ5の発熱量Qは、前進クラッチ5の入力側要素と出力側要素との差回転に伝達トルクを掛けた値を時間積分することによって推定することができる。差回転はセンサ44、45の実測値から求めることができ、伝達トルクは前進クラッチ5の諸元と前進クラッチ5に供給される油圧から推定することができる。前進クラッチ5に供給される油圧は図示しないセンサによって計測される。なお、ここでは前進クラッチ5の発熱量Qを推定するようにしたが、温度センサによる検出結果等から前進クラッチ5の発熱量Qを実測するようにしても良い。
ステップS18では、コントローラ20は、発進要求があるか判断する。発進要求はアクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度が0よりも大きくなったことをもって発進要求ありと判断することができる。発進要求なしと判断した場合はコントローラ20は処理をステップS19に進める。
ステップS19では、コントローラ20は、エンジン2の回転速度Neが所定値Nlow以上になってアイドル回転を維持できているか、また、前進クラッチ5の発熱量Qが所定量Qmax未満かという2点を判断する。所定値NlowはステップS13、S14の所定値Nlowと同じである。クラッチ容量制御を行ってもエンジン2の回転速度Neを所定値Nlow以上にできていない場合は、クラッチ容量制御を行う意味がなく、また、前進クラッチ5の発熱量Qが所定量Qmaxを超える場合は前進クラッチ5を焼き付きから保護するためにクラッチ容量制御を中断する必要がある。
したがって、いずれかの条件が成立していない場合はコントローラ20はクラッチ容量制御を終了する(ステップS22)。
ただし、エンジン2に接続されている補機がある場合は、補機を停止させることによって合計負荷トルクをエンジン2のトルクよりも下げ、これによってエンジン2のストールを回避できる可能性があるので、ステップS22でクラッチ容量制御を終了する前に、ステップS20、S21で補機の有無の確認、補機の停止を行う。
ステップS20では、コントローラ20は、エンジン2に接続されている補機の有無を判断する。オルタネータ21が発電しているときは電磁クラッチ25が締結され、エアコンコンプレッサ22が動作しているとき電磁クラッチ26が締結されているので、電磁クラッチ25、26の少なくともいずれかが締結されているときはコントローラ20はエンジン2に接続されている補機ありと判断し、電磁クラッチ25、26のうち締結されているものを解放し、オルタネータ21、エアコンコンプレッサ22を停止させる(ステップS21)。
したがって、補機がある場合は、補機を停止させることで合計負荷トルクを下げることができ、クラッチ容量制御の終了後もエンジン2のストールを回避することができる。
続いて上記制御を行うことによる作用効果について説明する。
上記制御によれば、コントローラ20は、停車中に、エンジン2への最大トルク指示がなされているにも関わらずエンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満になると、前進クラッチ5をスリップ状態とする。
エンジン2への最大トルク指示がなされているにも関わらずエンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満になる状況は、高地等で吸気中の酸素濃度が低く、エンジン2がトルクを出しにくく、かつ、エンジン2の負荷が高い状況であることを意味する。
このような状況ではエンジン2がストールしやすくなるが、上記制御によれば、このような状況では前進クラッチ5をスリップ状態とするクラッチ容量制御を行うことで、トルクコンバータ3のトルク容量係数cを小さくし、トルクコンバータ3の吸収トルクを小さくする。
この結果、エンジン2の負荷(トルクコンバータ3の吸収トルクを含む合計負荷トルク)が下がり、エンジン2のストールを回避することができる。また、制御中は、前進クラッチ5がスリップ状態に維持されるので、発進要求を受けて前進クラッチ5を締結する場合には前進クラッチ5を完全解放状態とする場合と比較して速やかに締結状態にすることができ、発進性も確保することができる(請求項1、7に対応する効果)。
また、上記制御によれば、コントローラ20は、エンジン2への最大トルク指示がなされていないときにエンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満になると、前進クラッチ5の締結状態を維持したまま、エンジン2にトルクアップ指示を行う。
エンジン2に最大トルク指示が出される前であれば、クラッチ容量制御を行うことなくトルクアップ指示でエンジン2のトルクを上昇させ、エンジンストールを回避することができるのでクラッチ容量制御をそもそも実行する必要がない。
したがって、上記制御によれば、このような状況ではクラッチ容量制御が行われず、前進クラッチ5の締結状態が維持されるので、高い発進性を維持することができる(請求項2に対応する効果)。
また、上記制御によれば、コントローラ20は、前進クラッチ5をスリップ状態とする場合に、トルクコンバータ3の速度比が1の近傍の値になるように前進クラッチ5のトルク容量を制御する。速度比が1に近いほどトルクコンバータ3のトルク容量係数cが小さくなり、トルクコンバータ3の吸収トルクが小さくなるので、トルクコンバータ3の速度比が1の近傍の値になるように前進クラッチ5のトルク容量を制御することで、エンジンストールの回避効果を上げることができる(請求項3に対応する効果)。
なお、上記制御は、エンジン2に接続される補機の有無に関わらず適用可能であるが、エンジン2に接続される補機を有する場合に上記制御を行えば、エンジンストール回避のために補機を停止する頻度を下げることができる(請求項4に対応する効果)。
また、上記制御によれば、コントローラ20は、前進クラッチ5をスリップ状態とした後に、エンジン2の回転速度Neが所定値Nlow未満である場合、すなわち、クラッチ容量制御ではエンジン2の回転速度Neを上昇させることができない場合は、補機を停止するとともに、前進クラッチ5を締結状態へ移行する。
補機の負荷は大きいので、上記制御によれば、クラッチ容量制御ではエンジン2の負荷を十分に下げることができない状況であっても補機を停止することでエンジン2の負荷を十分に下げることができ、エンジンストールを回避することができる。また、前進クラッチ5を締結状態に戻すことで発進性を向上させることができる(請求項5に対応する効果)。
また、上記制御によれば、前進クラッチ5をスリップ状態とした後に、前進クラッチ5の発熱量Qが所定量Qmax以上になると、補機を停止するとともに、前進クラッチ5を締結状態へ移行する。
前進クラッチ5の発熱量Qが所定量Qmaxを超えると、前進クラッチ5の焼き付き防止のために前進クラッチ5を解放状態または締結状態にする必要があるが、このような状況では前進クラッチ5を締結状態に移行させるようにしたことで、前進クラッチ5の焼き付きを防止しつつ発進性を向上させることができる。また、補機を停止したことでエンジン2の負荷が下がり、クラッチ容量制御を行わなくてもエンジンストールを回避することができる(請求項6に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態は、エンジン2がガソリンエンジンであるとして説明をしたが、エンジン2がディーゼルエンジンであっても適用することができる。この場合、最大トルク指示は、スロットル全開ではなく、エンジン2が最大トルクを発生する燃料噴射量の指示である。
また、前進クラッチ5は、上記実施形態では、トルクコンバータ3とバリエータ6との間に介装されるクラッチであるが、トルクコンバータ3から駆動輪9に至るまでの動力伝達経路に配置される摩擦要素で、かつ、停車中に締結されるものであればよい。例えば、一般的なトルクコンバータ付きの有段自動変速機であれば1速段を実現する際に締結されるクラッチである。
1 :車両
2 :エンジン
3 :トルクコンバータ
5 :前進クラッチ(締結要素)
9 :駆動輪
20 :コントローラ(制御部)
21 :オルタネータ(補機)
22 :エアコンコンプレッサ(補機)
31 :ロックアップクラッチ

Claims (6)

  1. エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御装置であって、
    停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とする制御部を有し、
    前記制御部は、前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とし、前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記エンジンの回転速度が前記所定値未満である場合は、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行する、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御装置であって、
    停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とする制御部を有し、
    前記制御部は、前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とし、前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記締結要素の発熱量が所定量以上になると、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行する、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、前記エンジンへの前記最大トルク指示がなされていないときに前記エンジンの回転速度が前記所定値未満になると、前記締結要素の締結状態を維持したまま、前記エンジンにトルクアップ指示を行う、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記制御部は、前記締結要素を前記スリップ状態とする場合に、前記トルクコンバータの速度比が1の近傍の値になるように前記締結要素のトルク容量を制御する、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  5. エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御方法であって、
    停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とし、
    前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とすることと、
    前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記エンジンの回転速度が前記所定値未満である場合は、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行することと、
    を含むことを特徴とする車両制御方法。
  6. エンジンと、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、前記トルクコンバータを介して前記エンジンと接続される締結要素と、前記トルクコンバータ及び前記締結要素を介して前記エンジンと接続される駆動輪と、前記エンジンに接続される補機とを有する車両を制御する車両制御方法であって、
    停車中に前記ロックアップクラッチを解放状態とし、かつ、前記締結要素を締結状態とし、
    前記停車中に、前記エンジンへのトルクアップ指示がなされているにも関わらず前記エンジンの回転速度が所定値未満になると、前記締結要素をスリップ状態とすることと、
    前記締結要素を前記スリップ状態とした後に、前記締結要素の発熱量が所定量以上になると、前記補機を停止するとともに、前記締結要素を締結状態へ移行することと、
    を含むことを特徴とする車両制御方法。
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