JP3423671B2 - 縦葺き型金属屋根板同士間の連結構造 - Google Patents

縦葺き型金属屋根板同士間の連結構造

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JP3423671B2 JP2000183271A JP2000183271A JP3423671B2 JP 3423671 B2 JP3423671 B2 JP 3423671B2 JP 2000183271 A JP2000183271 A JP 2000183271A JP 2000183271 A JP2000183271 A JP 2000183271A JP 3423671 B2 JP3423671 B2 JP 3423671B2
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    • E04D3/00Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets
    • E04D3/36Connecting; Fastening
    • E04D3/361Connecting; Fastening by specially-profiled marginal portions of the slabs or sheets
    • E04D2003/3617Connecting; Fastening by specially-profiled marginal portions of the slabs or sheets with locking or snapping edges located in the thickness of the slab or sheet

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦葺き型金属屋根
板同士間の連結構造に関する。
【0002】
【前提構成】本発明の縦葺き型金属屋根板同士間の連結
構造は、例えば図1−図5(本発明)、または図11
(従来技術)に示すように、次の前提構成を有するもの
を対象とする。
【0003】図1−図5は本発明の縦葺き型金属屋根板
同士間の連結構造の実施形態1を示す。図1は要部取出
し斜視図、図2は要部の縦断正面図、図3は図2のIII
−III線断面矢視図、図4は図2の分解正面図、図5は
建物の屋根壁に金属板製屋根板を取り付けていく途中の
一部の斜視図である。図11は従来技術1を示す要部の
縦断正面図である。
【0004】この縦葺き型金属屋根板同士間の連結構造
は、金属板製の屋根板(1)と、吊子(2)と、キャップ
(3)とを備える。屋根板(1)の左右の各側縁を折り上げ
て左右の各立上り連結縁(4)を形成する。この立上り連
結縁(4)の上部に被係留部(5)を形成する。この立上り
連結縁(4)の中間高さ部に遮水凸条(6)を屋根板(1)側
へ膨曲させて形成する。
【0005】吊子(2)の下部に建物(23)の屋根壁(24)へ
固定されるベース部(7)を形成する。吊子(2)の上部に
左右一対の係留部(8)を形成する。吊子(2)の中間高さ
部に左右一対の各係止凸条(31)を横外側へ向けて突設す
る。キャップ(3)の天板(9)の左右両側縁から左右一対
の各側板(10)を折り下げて形成する。この左右の各側板
(10)に内向きの遮水凹条(11)を横外向きに膨曲させる。
【0006】吊子(2)の左右の各横外側部に左右の両屋
根板(1)(1)の各立上り連結縁(4)を配置する。各
立上り連結縁(4)の上部の被係留部(5)を吊子(2)の上
部左右の各係留部(8)で上から受け止めるように構成す
る。吊子(2)の中間高さ部の各係止凸条(31)に屋根板
(1)の左右の立上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)を係合
させる。吊子(2)および左右の両立上り連結縁(4)に亘
ってキャップ(3)を上から被せつけて、両立上り連結縁
(4)の各遮水凸条(6)にキャップ(3)の左右の各遮水凹
条(11)を外嵌させて密着接当させて構成したものであ
る。
【0007】
【従来の技術】上記前提構成において、キャップ(3)を
屋根板(1)および吊子(2)に組み合わせるための具体的
構成として、従来技術では次のものがある。 ○ 従来技術1. 図11参照. 特許第263300
3号公報に記載. 図11は従来技術1を示す、要部の縦断正面図である。
【0008】キャップ(3)の左右の各側板(10)の各遮水
凹条(11)から各スカート(112)がごく短く連出する。ス
カート(112)の下端縁(113)が、屋根板(1)から高く離れ
た所で、立上り連結縁(4)からも離れて位置する。この
立上り連結縁(4)において、その立上り基部(115)に対
してその立上り途中部(116)および立上り上部(117)が吊
子(2)側へ進出する形に形成されている。
【0009】前記キャップ(3)のスカート(112)の下端
縁(113)は、屋根板(1)の立上り連結縁(4)の各部分、
および吊子(2)の各部分よりも、吊子(2)の中心側へ引
っ込んで位置する。屋根板(1)の左右の立上り連結縁
(4)の各遮水凸条(6)と、キャップ(3)の左右の各遮水
凹条(11)との各断面形状は、それぞれ横外向きの円弧状
に形成する。吊子(2)の各係止凸条(31)の先端部に各遮
水凸条(6)の腹部を接当させる。この各遮水凸条(6)の
下端部に各遮水凹条(11)の下端縁を接当させる。前記キ
ャップ(3)の天板(9)と左右の各側板(10)との間に、曲
率半径の小さな各小径円弧凸条(120)が介在する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1および
従来技術2では、次の問題点がある。 [ A.屋根板(1)上の雨水は、スカート(112)内へ流
れ込み易いため、雨風の強いときには、雨水が屋根板
(1)(1)同士間の連結部から建物(23)の屋根壁(24)内へ
雨漏りする虞れがある。 ]
【0011】暴風雨や台風などの雨風が強く吹き付ける
ときには、屋根板(1)上を流れる雨水の一部は、強風で
勢いよく押されて、キャップ(3)のスカート(112)内に
押し込まれ、キャップ(3)の側板(10)の遮水凹条(11)と
屋根板(1)の立上り連結縁(4)の遮水凸条(6)との嵌合
密着接当面間を上向きに通過し、キャップ(3)内で流れ
落ち、左右の両立上り連結縁(4)(4)の対向面間を経
て、建物(23)の屋根壁(24)から建物(23)内へ侵入して、
雨漏りが発生する虞れがある。
【0012】[ B.強風が起こす負圧により屋根板
(1)が建物(23)の屋根壁(24)から引き剥がされる虞れが
ある。 ] 暴風や台風などの風が強く吹き付けるときには、風が起
こす負圧により屋根板(1)が吸い上げられて浮き上が
り、建物(23)の屋根壁(24)から引き剥がされる虞れがあ
【0013】 .遮水凸条(6)と遮水凹条(11)との
接当面は、接当面圧が低いうえ、接当距離が短いため、
遮水性能が低くなり、雨風の特に強いときにおいて、雨
水が屋根板(1)(1)同士間の連結部から建物(23)の屋根
壁(24)内へ雨漏りすることを、強力に防止することがで
きない。 ]
【0014】第1に、屋根板(1)の立上り連結縁(4)の
遮水凸条(6)とキャツプ(3)の遮水凹条(11)とは、吊子
(2)の係止凸条(31)から下側へ離れた位置で、その下端
部同士が局部的にしか接当していない。このため、この
遮水凸条(6)は、キャツプ(3)の遮水凹条(11)が強く面
接当すると、吊子(2)側へ変形して逃げ出す分だけ、こ
の面接当部分の接当面圧が低くなり、遮水性能が低くな
る。
【0015】第2に、遮水凸条(6)と遮水凹条(11)と
は、その下端部同士で局部的にしか接当しないので、こ
の接当部分の接当距離が短い分だけ、遮水性能が低くな
る。これにより、屋根板(1)上の雨水が強風で緩衝空間
(14)内に勢いよく押し込まれて来て上昇しようとするこ
とがあった場合に、この遮水凸条(6)と遮水凹条(11)と
の接当面間を上向きに通過するのを強力に防止できない
ので、雨風の特に強いときにおいて、雨水が屋根板(1)
(1)同士間の連結部から建物(23)の屋根壁(24)内へ雨漏
りすることを、強力に防止することができない。
【0016】[ .遮水凸条(6)が係止凸条(31)と遮
水凹条(11)とに局部的にしか接当しないため強力に固定
されず、屋根板(1)の強風の負圧による吸い上げ力を係
止凸条(31)と遮水凹条(11)とで充分に吸収できないの
で、屋根板(1)が建物(23)の屋根壁(24)から大きく浮き
上げられたり剥離されたりすることを、強力に防止でき
ない。 ]
【0017】遮水凸条(6)が係止凸条(31)と遮水凹条(1
1)とに局部的にしか接当しないため強力に固定されず、
屋根板(1)の強風の負圧による吸い上げ力を係止凸条(3
1)と遮水凹条(11)とで充分に吸収されない。このため、
暴風や台風などの強風時に、この強風が起こす負圧によ
り屋根板(1)を吸い上げようとする力が繰り返し生じた
場合に、遮水凸条(6)が係止凸条(31)と遮水凹条(11)と
で拘束されにくい分だけ、屋根板(1)が建物(23)の屋根
壁(24)から大きく浮き上げられたり剥離されたりするこ
とを、強力に防止できない
【0018】 .小径円弧凸条(120)は塑性変形し
易くて弾性復元力が不安定になるため、遮水凹条(11)と
遮水凸条(6)との嵌合面圧が高精度に保持されにくく、
この嵌合面間での遮水性能が低下し、雨水がこの嵌合面
間を通過して建物(23)の屋根壁(24)に侵入して雨漏りす
る虞れがある。 ]
【0019】キャップ(3)を左右の屋根板(1)(1)の両
立上り連結縁(4)(4)および吊子(2)に被せて組みつけ
ていく場合において、キャップ(3)の遮水凹条(11)が立
上り連結縁(4)の遮水凸条(6)に乗り上げてから嵌合す
るときに、キャップ(3)のスカート(112)および側板(1
0)が左右外側へ押し拡げられて、小径円弧凸条(120)が
弾性変形限界を越えて、塑性変形し易い。
【0020】この小径円弧凸条(120)は、キャップ(3)
の天板(9)に対する左右両側板(10)(10)の開閉揺動方向
の最大弾性変形寸法が小さいので、塑性変形し易くて弾
性復元力が安定しにくくなる。このため、遮水凹条(11)
と遮水凸条(6)との嵌合面圧が設計値に高精度に保持さ
れにくくなり、この嵌合面間での遮水性能が低下し、雨
水がこの嵌合面間を通過して建物(23)の屋根壁(24)に侵
入して雨漏りする虞れがある。
【0021】本発明の課題は、次のようにすることにあ
る。 (A).屋根板上の雨水を、キャップのスカート内へ流
れ込みにくくするうえ、スカート内で失速させることに
より、雨風の強いときでも、雨水が屋根板同士間の連結
部から建物の屋根壁内へ雨漏りすることを、強力に防止
する。 (B).スカートの下端縁で屋根板を圧えることによ
り、強風が起こす負圧により屋根板が建物の屋根壁から
引き剥がされることを、強力に防止する
【0022】(C).遮水凸条と遮水凹条との接当面部
分において、その接当面圧を高くする事、面接当距離を
長くする事、および接当面部分を中折れ状にする事の相
乗作用により、遮水性能を高めて、雨水が屋根板同士間
の連結部から建物の屋根壁内へ雨漏りすることを、強力
に防止する。 ] ().遮水凸条を係止凸条と遮水凹条とで強力に固定
して、屋根板の強風の負圧による吸い上げ力を充分に吸
収することにより、屋根板が建物の屋根壁から大きく浮
き上げられたり剥離されたりすることを、強力に防止す
【0023】(E).キャップを塑性変形しにくくする
ことにより、キャップの遮水凹条と屋根板の立上り連結
縁の遮水凸条との嵌合面圧を高精度に保持して、この嵌
合面間での遮水性能を高く保持する。
【0024】().屋根板上の雨水をキャップのスカ
ート内へ自由に多量に流れ込みにくくするうえ、流れ込
んだ雨水をスカート内の広い緩衝空間で失速・落下させ
ることにより、雨風の強いときでも、雨水が屋根板同士
間の連結部から建物の屋根壁内へ雨漏りすることを防止
する。 ().屋根板上を流れる雨水でキャップのスカート内
の緩衝空間内に溜まっている塵埃を外側へ洗い流して行
かせることにより、この緩衝空間内に侵入・蓄積した塵
埃とこれに吸収された雨水とで屋根板が腐食され出すこ
とを解消する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の縦葺き型金属屋
根板同士間の連結構造は、上記前提構成において、上記
課題を解決するために、キャップ(3)を屋根板(1)およ
び吊子(2)に組み合わせるための具体的構成として、例
えば図1−図5、図6、図7、図8、図9、または図1
0に示すように、次の特徴構成を追加したことを特徴と
する。
【0026】○ 発明1. 請求項1. 図1−図5、
図6、または図7参照. 図1−図5は本発明の縦葺き型金属屋根板同士間の連結
構造の実施形態1を示す。図1は要部取出し斜視図、図
2は要部の縦断正面図、図3は図2のIII−III線断面矢
視図、図4は図2の分解正面図、図5は建物の屋根壁に
金属板製屋根板を取り付けていく途中の一部の斜視図で
ある。図6は本発明の実施形態2を示す要部の縦断正面
図、図7は本発明の実施形態3を示す要部の縦断正面図
である。
【0027】キャップ(3)の左右の各側板(10)の各遮水
凹条(11)から各スカート(12)を横外側下方位置にまで延
出させて、スカート(12)の下端縁(13)を屋根板(1)に接
当させる。このスカート(12)と屋根板(1)と立上り連結
縁(4)とで取り囲まれた内部に広い緩衝空間(14)を形成
して構成した
【0028】 前記吊子(2)の左右の各係止凸条(31)と、
屋根板(1)の左右の立上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)
と、キャップ(3)の左右の各遮水凹条(11)との各断面形
状は、それぞれ横外向きの鋭角の三角形状に形成する。
【0029】その各係止凸条(31)の斜め上向き斜面(32)
と斜め下向き斜面(33)との両方に、各遮水凸条(6)の斜
め上向き斜辺(34)と斜め下向き斜辺(35)との両方を面接
当させる。各遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺(34)と斜め
下向き斜辺(35)との両方に、各遮水凹条(11)の斜め上向
き斜辺(36)と斜め下向き斜辺(37)を面接当させて構成し
たものである
【0030】○ 発明2. 請求項2. 図6参照. この発明2は、上記発明1において、次の構成を追加し
たことを特徴とする。前記キャップ(3)の天板(9)と左
右の各側板(10)との間に、曲率半径の大きな各大径円弧
凸条(20)を介在させる。この大径円弧凸条(20)は天板
(9)に対する両側板(10)の開閉揺動方向の最大弾性変形
寸法を拡大するように構成したものである。
【0031】○ 発明. 請求項. 図8、図9、
または図10参照 図8は本発明の実施形態4を示す要部の縦断正面図、図
9は本発明の実施形態5を示す要部の縦断正面図、図1
0は本発明の実施形態6を示す要部の縦断正面図であ
る。この発明は、上記発明1または発明2において、
その構成の一部を次のように変更したことを特徴とす
る。
【0032】前記キャップ(3)の左右の各スカート(12)
の下端縁(13)は、前記屋根板(1)に接当させるのに代え
て、屋根板(1)から塵埃流出用隙間(21)を空けて浮かせ
て位置させる。この塵埃流出用隙間(21)の寸法は前記緩
衝空間(14)の高さの1/3以下の狭い寸法に設定する。
この狭い塵埃流出用隙間(21)を介して緩衝空間(14)を屋
根板(1)上の外部空間(22)に連通させて構成したもので
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明の縦葺き型金属屋根板同士間の連
結構造は、つぎの効果を奏する。 ○ 発明1. 請求項1. 図1−図5、図6、または
図7参照. [ A.屋根板(1)上の雨水は、スカート(12)内へ流れ
込みにくくなるうえ、スカート(12)内の広い緩衝空間(1
4)で失速・落下するため、雨風の強いときでも、雨水が
屋根板(1)(1)同士間の連結部から建物(23)の屋根壁(2
4)内へ雨漏りすることを、強力に防止する。 ]
【0034】暴風雨や台風などの雨風が強く吹き付ける
ときには、屋根板(1)上を流れる雨水の一部は、強風で
勢いよく押されて、キャップ(3)のスカート(12)内に押
し込まれ、キャップ(3)の側板(10)の遮水凹条(11)と屋
根板(1)の立上り連結縁(4)の遮水凸条(6)との嵌合密
着接当面間を上向きに通過し、キャップ(3)内で流れ落
ち、左右の両立上り連結縁(4)(4)の対向面間を経て、
建物(23)の屋根壁(24)から建物(23)内へ侵入して、雨漏
りが発生することがある。
【0035】本発明1では、強風でスカート(12)内へ押
し込まれようとする屋根板(1)上の雨水は、スカート(1
2)の下端縁(13)が屋根板(1)に接当しているため、この
接当面間からはその雨水の大部分がスカート(12)内へ流
れ込むのを防がれる。その雨水のごく一部がスカート(1
2)内に侵入したとしても、その接当面間から広い緩衝空
間(14)への急な広がりにより、その侵入水の流れの勢い
が急速に弱まる。この勢いの弱まった侵入水は、屋根板
(1)から立上り連結縁(4)に衝突して容易に跳ね返さ
れ、広い緩衝空間(14)内をスムースに落下して、スカー
ト下端縁(13)と屋根板(1)との接当面間から外部へスム
ースに流れ出していく。
【0036】これにより、その緩衝空間(14)内の侵入水
は、遮水凸条(6)と遮水凹条(11)との接当面間を上向き
に通過することが殆ど無くなり、雨風の強いときでも、
雨水が屋根板(1)(1)同士間の連結部から建物(23)の屋
根壁(24)内へ雨漏りすることを、強力に防止することが
できる。
【0037】[ B.スカート(12)の下端縁(13)が屋根
板(1)を圧えているので、強風が起こす負圧により屋根
板(1)が建物(23)の屋根壁(24)から引き剥がされること
を、強力に防止する。 ] 暴風や台風などの風が強く吹き付けるときには、風が起
こす負圧により屋根板(1)が吸い上げられて、建物(23)
の屋根壁(24)から引き剥がされようとする。本発明1で
は、スカート(12)の下端縁(13)が屋根板(1)を圧えてい
るので、強風が起こす負圧により屋根板(1)が建物(23)
の屋根壁(24)から引き剥がされることを、強力に防止す
ることができる
【0038】 .遮水凸条(6)と遮水凹条(11)と
の接当面部分の接当面圧が高くなる事、この接当面部
分の面接当距離が長くなる事、および、この接当面部
分が中折れ状となって雨水が通りにくくなつている事
の、三つの遮水性能向上の相互作用により、雨水が遮水
凸条(6)と遮水凹条(11)との接当面間を上向きに通過す
るのを強力に防止して、雨水が屋根板(1)(1)同士間の
連結部から建物(23)の屋根壁(24)内へ雨漏りすること
を、強力に防止する。 ]
【0039】第1に、屋根板(1)の立上り連結縁(4)の
遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺(34)と斜め下向き斜辺(3
5)とは、吊子(2)の係止凸条(31)の斜め上向き斜面(32)
と斜め下向き斜面(33)との両方に面接当して受け止めら
れて、変形しないように固定されている。このため、こ
の遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺(34)と斜め下向き斜辺
(35)とは、キャツプ(3)の遮水凹条(11)の斜め上向き斜
辺(36)と斜め下向き斜辺(37)とが強く面接当してきて
も、吊子(2)の係止凸条(31)側へ変形して逃げ出すこと
が生じないので、この面接当部分の接当面圧が高くな
り、遮水性能が向上する。
【0040】第2に、遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺(3
4)と斜め下向き斜辺(35)との両方に、遮水凹条(11)の斜
め上向き斜辺(36)と斜め下向き斜辺(37)とが面接当する
ので、この面接当部分の面接当距離が長くなる分だけ、
遮水性能が向上する。第3に、この遮水凸条(6)と遮水
凹条(11)との面接当部分は、中折れ状となっていて、真
っすぐになっている場合よりも雨水が通りにくいため、
遮水性能が向上する。
【0041】以上の遮水凸条(6)と遮水凹条(11)との
接当面部分の接当面圧が高くなる事、この接当面部分
の面接当距離が長くなる事、および、この接当面部分
が中折れ状となって雨水が通りにくくなつている事の、
三つの遮水性能向上の相互作用により、屋根板(1)上の
雨水が強風で緩衝空間(14)内に勢いよく押し込まれて来
て上昇しようとすることがあった場合でも、この遮水凸
条(6)と遮水凹条(11)との接当面間を上向きに通過する
のを強力に防止することができる。これにより、雨風の
特に強いときにおいても、雨水が屋根板(1)(1)同士間
の連結部から建物(23)の屋根壁(24)内へ雨漏りすること
を、強力に防止することができる。
【0042】[ .遮水凸条(6)が係止凸条(31)と遮
水凹条(11)とで広い面接当で強力に固定されて、屋根板
(1)の強風の負圧による吸い上げ力を充分に吸収するの
で、屋根板(1)が強風の負圧による吸い上げ力で建物(2
3)の屋根壁(24)から大きく浮き上げられたり剥離された
りすることを、強力に防止する。 ]
【0043】屋根板(1)の立上り連結縁(4)の遮水凸条
(6)の斜め上向き斜辺(34)および斜め下向き斜辺(35)
は、吊子(2)の係止凸条(31)の斜め上向き斜面(32)およ
び斜め下向き斜面(33)と、キャツプ(3)の遮水凹条(11)
の斜め上向き斜辺(36)および斜め下向き斜辺(37)とに、
広い面で面接当して強力に挟圧固定される。
【0044】暴風や台風などの強風時に、この強風が起
こす負圧により屋根板(1)を吸い上げようとする力が繰
り返し生じた場合でも、遮水凸条(6)が係止凸条(31)と
遮水凹条(11)とで広い面接当で強力に固定されて、屋根
板(1)の強風の負圧による吸い上げ力を充分に吸収する
ので、屋根板(1)が建物(23)の屋根壁(24)から大きく浮
き上げられたり剥離されたりすることを、強力に防止す
ることができる
【0045】 ○ 発明. 請求項. 図6参照. この発明は、上記発明1の効果[A]・[B]・
[C]および[D]に加えて、つぎの効果を奏する。 [ .大径円弧凸条(20)は塑性変形しにくく弾性復元
力が安定するため、遮水凹条(11)と遮水凸条(6)との嵌
合面圧が高精度に保持され、この嵌合面間での遮水性能
が高く保持され、雨水がこの嵌合面間を通過して建物(2
3)の屋根壁(24)に侵入して雨漏りすることを、一層強力
に防止できる。 ]
【0046】キャップ(3)を左右の屋根板(1)(1)の両
立上り連結縁(4)(4)および吊子(2)に被せて組みつけ
ていく場合において、キャップ(3)の遮水凹条(11)が立
上り連結縁(4)の遮水凸条(6)に乗り上げてから嵌合す
るときに、キャップ(3)のスカート(12)および側板(10)
が左右外側へ押し拡げられて、大径円弧凸条(20)が弾性
変形する。
【0047】この大径円弧凸条(20)は、キャップ(3)の
天板(9)に対する左右両側板(10)(10)の開閉揺動方向の
最大弾性変形寸法を拡大しているので、塑性変形しにく
くなって弾性復元力が安定するため、遮水凹条(11)と遮
水凸条(6)との嵌合面圧が設計値に高精度に保持され、
この嵌合面間での遮水性能が高く保持され、雨水がこの
嵌合面間を通過して建物(23)の屋根壁(24)に侵入して雨
漏りすることを、一層強力に防止できる。
【0048】○ 発明. 請求項. 図8、図9、
または図10参照. この発明は、上記効果[C]および[D]に加えて、
つぎの効果を奏する。 [ .屋根板(1)上の雨水は、スカート(12)内へ自由
に多量に流れ込みにくくなるうえ、スカート(12)内の広
い緩衝空間(14)で失速・落下するため、雨風の強いとき
でも、雨水が屋根板(1)(1)同士間の連結部から建物(2
3)の屋根壁(24)内へ雨漏りすることを、強力に防止す
る。 ]
【0049】本発明では、暴風雨や台風時などの強風
で屋根板(1)上の雨水がスカート(12)内へ押し込まれよ
うとする流れは、狭い塵埃流出用隙間(21)で制限され
る。このため、その雨水がスカート(12)へ自由に多量に
流れ込まないようにする。
【0050】その雨水の一部がスカート(12)内に侵入し
たとしても、その接当面間から広い緩衝空間(14)への急
な広がりにより、その侵入水の流れの勢いが急速に弱ま
る。この勢いの弱まった侵入水は、屋根板(1)から立上
り連結縁(4)に衝突して容易に跳ね返され、広い緩衝空
間(14)内をスムースに落下して、スカート下端縁(13)と
屋根板(1)との接当面間から外部へスムースに流れ出し
ていく。
【0051】これにより、その緩衝空間(14)内の侵入水
は、遮水凸条(6)と遮水凹条(11)との接当面間を上向き
に通過することが殆ど無くなり、雨風の強いときでも、
雨水が屋根板(1)(1)同士間の連結部から建物(23)の屋
根壁(24)内へ雨漏りすることを、強力に防止することが
できる。
【0052】[ .屋根板(1)上を流れる雨水が、緩
衝空間(14)内に溜まっている塵埃を塵埃流出用隙間(21)
から外側へ洗い流して行くことにより、緩衝空間(14)内
に蓄積した塵埃とこれに吸収された雨水とで屋根板(1)
が腐食され出すことを解消する。 ]
【0053】外部の塵埃が風に吹かれて、塵埃流出用隙
間(21)からスカート(12)内の緩衝空間(14)内に入り込
み、ここに溜まろうとする。雨が降ったときに、屋根板
(1)上を流れる雨水の一部が、塵埃流出用隙間(21)から
スカート(12)内の緩衝空間(14)内に流れ込み、ここに溜
まっている塵埃を塵埃流出用隙間(21)から外側へ洗い流
して行く。これにより、緩衝空間(14)内に塵埃が蓄積し
ていくことが無くなり、ここに蓄積した塵埃とこれに吸
収された雨水とで屋根板(1)が腐食され出すことを解消
して、この屋根板(1)の耐久性を高めることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の縦葺き型金属屋根
板同士間の連結構造の実施の形態を、図面に基き説明す
る。
【0055】○ 実施形態1. 請求項1. 図1−図
5参照. 図1−図5は本発明の縦葺き型金属屋根板同士間の連結
構造の実施形態1を示す。図1は要部取出し斜視図であ
る。図2は要部の縦断正面、図3は図2のIII−III線断
面矢視図、図4は図2の分解正面図、図5は建物の屋根
壁に金属板製屋根板を取り付けていく途中の一部の斜視
図である。
【0056】この縦葺き型金属屋根板同士間の連結構造
は、鉄板製の屋根板(1)と、アルミ合金製の吊子(2)
と、鉄板製のキャップ(3)とを備える。屋根板(1)の左
右の各側縁を折り上げて左右の各立上り連結縁(4)を形
成する。この立上り連結縁(4)の上部に被係留部(5)を
形成する。この立上り連結縁(4)の中間高さ部に遮水凸
条(6)を屋根板(1)側へ膨曲させて形成する。
【0057】吊子(2)は正面から見た断面形状を「I
形」に形成する。吊子(2)の下部に建物(23)の屋根壁(2
4)へ固定されるベース部(7)を形成する。吊子(2)の上
部に左右一対の係留部(8)を形成する。吊子(2)の中間
高さ部に左右一対の各係止凸条(31)を横外側へ向けて突
設する。キャップ(3)の天板(9)の左右両側縁から左右
一対の各側板(10)を折り下げて形成する。この左右の各
側板(10)に内向きの遮水凹条(11)を横外向きに膨曲させ
る。
【0058】吊子(2)の左右の各横外側部に左右の両屋
根板(1)(1)の各立上り連結縁(4)を配置する。各
立上り連結縁(4)の上部の被係留部(5)を吊子(2)の上
部左右の各係留部(8)で上から受け止めるように構成す
る。吊子(2)の中間高さ部の各係止凸条(31)に屋根板
(1)の左右の立上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)を係合
させる。
【0059】吊子(2)および左右の両立上り連結縁(4)
に亘ってキャップ(3)を上から被せつけて、両立上り連
結縁(4)の各遮水凸条(6)にキャップ(3)の左右の各遮
水凹条(11)を外嵌させて密着接当させる。キャップ(3)
の左右の各側板(10)の各遮水凹条(11)から各スカート(1
2)を横外側下方位置にまで延出させて、スカート(12)の
下端縁(13)を屋根板(1)に接当させる。このスカート(1
2)と屋根板(1)と立上り連結縁(4)とで取り囲まれた内
部に広い緩衝空間(14)を形成する。
【0060】前記屋根板(1)の左右一対の各立上り連結
縁(4)において、その立上り基部(15)に対してその立上
り途中部(16)および立上り上部(17)が吊子(2)側へ進出
しない形に形成する。
【0061】前記吊子(2)の左右の各係止凸条(31)と、
屋根板(1)の左右の立上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)
と、キャップ(3)の左右の各遮水凹条(11)との各断面形
状は、それぞれ横外向きの鋭角の三角形状に形成する。
その各係止凸条(31)の斜め上向き斜面(32)と斜め下向き
斜面(33)との両方に、各遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺
(34)と斜め下向き斜辺(35)との両方を面接当させる。各
遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺(34)と斜め下向き斜辺(3
5)との両方に、各遮水凹条(11)の斜め上向き斜辺(36)と
斜め下向き斜辺(37)を面接当させて構成する。
【0062】前記キャップ(3)のスカート(12)の下端縁
(13)は、屋根板(1)の立上り連結縁(4)の各部分、およ
び吊子(2)の各部分よりも、屋根板(1)の中心側へ張り
出させて位置させたものである。
【0063】図2・図3・図4において、符号(41)は吊
子固定ボルト、(43)はボルト挿通孔である。この吊子固
定ボルト(41)は、吊子(2)のベース部(7)を建物(23)の
屋根壁(24)に固定する。
【0064】◎ 本発明の他の実施形態として、上記実
施形態1の構成において、その一部を次の各項のように
変更することが考えられる。
【0065】○ 実施形態2. 請求項1・2. 図6
参照. 図6は本発明の実施形態2を示す、要部の縦断正面図で
ある。前記キャップ(3)の天板(9)と左右の各側板(10)
との間に、曲率半径の大きな各大径円弧凸条(20)を介在
させる。この大径円弧凸条(20)は天板(9)に対する両側
板(10)の開閉揺動方向の最大弾性変形寸法を拡大するよ
うに構成する。
【0066】図中、符号(44)はアルミ合金製のキャップ
受け具である。このキャップ受け具(44)は、吊子(2)と
組となり、この吊子(2)上に載せられて、キャップ(3)
の天板(9)を受け止めることにより、キャップ(3)の組
付け時の変形を防止するものである。
【0067】○ 実施形態3. 請求項1. 図7参
照. 図7は本発明の実施形態3を示す、要部の縦断正面図で
ある。前記吊子(2)の正面から見た断面形状を、図2に
示す「I形」から、図7に示す「箱形」に変更して、そ
の横幅を広くする。これに合わせて、キャツプ(3)の天
板(9)の横幅も広くしたものである。図中、符号(42)は
ボルト挿入孔である。
【0068】○ 実施形態4. 請求項. 図8参
照. 図8は本発明の実施形態4を示す、要部の縦断正面図で
ある。前記キャップ(3)の左右の各スカート(12)の下端
縁(13)は、前記屋根板(1)に接当させるのに代えて、屋
根板(1)から塵埃流出用隙間(21)を空けて浮かせて位置
させる。この塵埃流出用隙間(21)の寸法は前記緩衝空間
(14)の高さの1/3以下の狭い寸法に設定する。この狭
い塵埃流出用隙間(21)を介して緩衝空間(14)を屋根板
(1)上の外部空間(22)に連通させたものである。
【0069】○ 実施形態5. 請求項2・3. 図9
参照. 図9は本発明の実施形態5を示す、要部の縦断正面図で
ある。この実施形態5は、図8で示す上記実施形態4に
おいて、図6に示す上記実施形態2中の大径円弧凸条(2
0)とキャップ受け具(44)を追加したものである。
【0070】○ 実施形態6. 請求項. 図10参
照. 図10は本発明の実施形態6を示す、要部の縦断正面図
である。この実施形態6は、図8で示す上記実施形態4
において、前記吊子(2)の正面から見た断面形状を、こ
の図8に示す「I形」から、図10に示す「箱形」に変
更して、その横幅を広くする。これに合わせて、キャツ
プ(3)の天板(9)の横幅も広くしたものである。図中、
符号(42)は固定ボルト(41)の挿入孔である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1−図5は本発明の縦葺き型金属屋根板同士
間の連結構造の実施形態1を示す。図1は要部取出し斜
視図である。
【図2】要部の縦断正面図。
【図3】図2のIII−III線断面矢視図。
【図4】図2の分解正面図。
【図5】建物の屋根壁に金属板製屋根板を取り付けてい
く途中の一部の斜視図。
【図6】本発明の実施形態2を示す、要部の縦断正面
図。
【図7】本発明の実施形態3を示す、要部の縦断正面
図。
【図8】本発明の実施形態4を示す、要部の縦断正面
図。
【図9】本発明の実施形態5を示す、要部の縦断正面
図。
【図10】本発明の実施形態6を示す、要部の縦断正面
図。
【図11】従来技術1を示す、要部の縦断正面図。
【符号の説明】
1…金属板製の屋根板. 2…吊子. 3…キャップ.
4…立上り連結縁.5…被係留部. 6…遮水凸条.
7…ベース部. 8…係留部. 9…天板. 10…
側板. 11…遮水凹条. 12…スカート. 13…
下端縁. 14…緩衝空間. 20…大径円弧凸条.
21…塵埃流出用隙間. 22…外部空間. 23…建
物. 24…屋根壁. 31…係止凸条. 32…斜め
上向き斜面. 33…斜め下向き斜面. 34…斜め上
向き斜辺. 35…斜め下向き斜辺. 36…斜め上向
き斜辺. 37…斜め下向き斜辺。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/366 102 E04D 3/366 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板製の屋根板(1)と、吊子(2)と、
    キャップ(3)とを備え、 屋根板(1)の左右の各側縁を折り上げて左右の各立上り
    連結縁(4)を形成し、この立上り連結縁(4)の上部に被
    係留部(5)を形成し、この立上り連結縁(4)の中間高さ
    部に遮水凸条(6)を屋根板(1)側へ膨曲させて形成し、 吊子(2)の下部に建物(23)の屋根壁(24)へ固定されるベ
    ース部(7)を形成し、吊子(2)の上部に左右一対の係留
    部(8)を形成し、吊子(2)の中間高さ部に左右一対の各
    係止凸条(31)を横外側へ向けて突設し、 キャップ(3)の天板(9)の左右両側縁から左右一対の各
    側板(10)を折り下げて形成し、この左右の各側板(10)に
    内向きの遮水凹条(11)を横外向きに膨曲させ、 吊子(2)の左右の各横外側部に左右の両屋根板(1)
    (1)の各立上り連結縁(4)を配置し、各立上り連結縁
    (4)の上部の被係留部(5)を吊子(2)の上部左右の各係
    留部(8)で上から受け止めるように構成し、吊子(2)の
    中間高さ部の各係止凸条(31)に屋根板(1)の左右の立
    上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)を係合させ、 吊子(2)および左右の両立上り連結縁(4)に亘ってキャ
    ップ(3)を上から被せつけて、両立上り連結縁(4)の各
    遮水凸条(6)にキャップ(3)の左右の各遮水凹条(11)を
    外嵌させて密着接当させ、 て構成した縦葺き型金属屋根板同士間の連結構造におい
    て、 キャップ(3)の左右の各側板(10)の各遮水凹条(11)から
    各スカート(12)を横外側下方位置にまで延出させて、ス
    カート(12)の下端縁(13)を屋根板(1)に接当させ、この
    スカート(12)と屋根板(1)と立上り連結縁(4)とで取り
    囲まれた内部に広い緩衝空間(14)を形成して構成し 前記吊子(2)の左右の各係止凸条(31)と、屋根板(1)の
    左右の立上り連結縁(4)の各遮水凸条(6)と、キャップ
    (3)の左右の各遮水凹条(11)との各断面形状は、それぞ
    れ横外向きの鋭角の三角形状に形成し、 その各係止凸条(31)の斜め上向き斜面(32)と斜め下向き
    斜面(33)との両方に、各遮水凸条(6)の斜め上向き斜辺
    (34)と斜め下向き斜辺(35)との両方を面接当させ、各遮
    水凸条(6)の斜め上向き斜辺(34)と斜め下向き斜辺(35)
    との両方に、各遮水凹条(11)の斜め上向き斜辺(36)と斜
    め下向き斜辺(37)を面接当させて構成した、 ことを特徴とする縦葺き型金属屋根板同士間の連結構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の縦葺き型金属屋根板同
    士間の連結構造において、前記 キャップ(3)の天板(9)と左右の各側板(10)との間
    に、曲率半径の大きな各大径円弧凸条(20)を介在させ、
    この大径円弧凸条(20)は天板(9)に対する両側板(10)の
    開閉揺動方向の最大弾性変形寸法を拡大するように構成
    した、ことを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の縦葺き型金属
    屋根板同士間の連結構造において、 前記キャップ(3)の左右の各スカート(12)の下端縁(13)
    は、前記屋根板(1)に接当させるのに代えて、屋根板
    (1)から塵埃流出用隙間(21)を空けて浮かせて位置さ
    せ、この塵埃流出用隙間(21)の寸法は前記緩衝空間(14)
    の高さの1/3以下の狭い寸法に設定し、 この狭い塵埃流出用隙間(21)を介して緩衝空間(14)を屋
    根板(1)上の外部空間(22)に連通させて構成した、こと
    を特徴とするもの。
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